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苗移植機 - 井関農機株式会社
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発明の名称 苗移植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−80(P2007−80A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−183886(P2005−183886)
出願日 平成17年6月23日(2005.6.23)
代理人 【識別番号】100096541
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 孝義
発明者 木下 栄一郎 / 勝野 志郎 / 村並 昌実 / 大久保 嘉彦 / 黒瀬 英明 / 土井 宏貴 / 山根 暢宏
要約 課題
作業者が乗車して苗供給装置に苗を補給する作業を行なえるよう作業者用座席を設け、該作業者座席でも操向制御ができ、且つ、機体がコンパクトな歩行操縦タイプの構成とした苗移植機を提供すること。

解決手段
本苗移植機は左右に走行輪6,6を配置し、左右中央部にある苗供給装置4から供給される苗は、苗植付装置3で圃場に植え付けられる。苗供給装置4の左右外側に設けた座席70の内の左座席70Lの近傍に左走行輪6への動力を断つ左サイドクラッチレバー19Lを配置し、右座席70Rの近傍に右走行輪6への動力を断つ右サイドクラッチレバー19Rを配置した。作業者は座席70に座ったまま機体の旋回操作ができるので旋回操作性が良く、旋回内側の座席70に着席する作業者は機体の旋回中心にいるので安定した旋回操作ができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
前進方向に向かって左右に走行推進体(6,6)を配置し、左右中央部に苗供給装置(4)を備え、該苗供給装置(4)から供給される苗を圃場に植え付ける苗植付装置(3)を備えた苗移植機において、
苗供給装置(4)の左右外側に各々座席(70L,70R)を設け、左側の座席(70L)の近傍に左側の走行推進体(6)への動力を断つ左サイドクラッチレバー(19L)、右側の座席(70R)の近傍に右側の走行推進体(6)への動力を断つ右サイドクラッチレバー(19R)をそれぞれ設けたことを特徴とする苗移植機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場に苗を植付ける苗植付け体を備えた苗移植機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に示されるように、回転自在の左右一対の前輪と該前輪の後側で上下動可能な左右一対の駆動車輪とを備えた走行車体と、該走行車体の後部に設けた歩行操縦用の操縦ハンドルと、圃場に苗を植付ける苗植付け体と、該苗植付け体に苗を供給する苗供給装置と、該苗供給装置に苗を補給する作業を行う作業者が座る作業者用座席とを備えた苗移植機がある。
【特許文献1】特開2004−33009号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に記載される苗移植機は、作業者用座席が苗供給装置の後側近傍に配置されている。従って、機体が前進走行して苗植作業をするときには、作業者用座席に座る作業者は機体進行方向に対して前方を向いて苗供給装置への苗補給作業をすることになる。そのため、作業者は、機体が圃場のどこを走行しているか容易に把握でき、圃場端での走行停止など機体の操縦を適確に行なえ、安心して乗車できる。しかし、苗補給作業を行いながら機体後方の圃場に植付けられた苗の植付け状態を容易に確認することができないため、不適正な植付け状態になったときの対応を迅速に行うことができない。
【0004】
また、上記特許文献1に記載される苗移植機は、前輪及び駆動車輪より機体後方側に作業者用座席を配置して機体フレームの後部に支持させているので、作業走行中に、機体前部側が浮き上がりやすく、そのため、機体が後ろ下がり姿勢になって苗が後倒れになったり植付け深さが深くなりすぎたりし、また、直進しにくくなって、苗の植付位置が左右にずれてしまうことがある。
【0005】
そこで、本発明の課題は、作業者が乗車して苗供給装置に苗を補給する作業を行なえるよう作業者用座席を設け、該作業者座席でも操向制御ができ、且つ、機体がコンパクトな歩行操縦タイプの構成とした苗移植機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記課題は次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、前進方向に向かって左右に走行推進体(6,6)を配置し、左右中央部に苗供給装置(4)を備え、該苗供給装置(4)から供給される苗を圃場に植え付ける苗植付装置(3)を備えた苗移植機において、苗供給装置(4)の左右外側に各々座席(70L,70R)を設け、左側の座席(70L)の近傍に左側の走行推進体(6)への動力を断つ左サイドクラッチレバー(19L)、右側の座席(70R)の近傍に右側の走行推進体(6)への動力を断つ右サイドクラッチレバー(19R)をそれぞれ設けた苗移植機である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、作業者は苗供給装置(4)の左右外側に配置された座席(70L,70R)に座ったまま機体の旋回操作ができるので旋回操作性が良い。このとき、移動の少ない旋回内側の座席(70)に着席する作業者が容易にサイドクラッチレバー(19)を操作でき、当該作業者は機体の旋回中心に位置することになるので安定した旋回操作ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明の一実施例としての苗移植機を図面と共に説明する。
図1は苗移植機の側面図であり、図2は機体上方部を示す平面図であり、図3は機体下方部を示す平面図である。なお、以下の説明では、苗移植機が前進する方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、操縦ハンドル2を配置した側を後とし、その反対側、即ちエンジン5を配置した側を前とする。図4にはエンジン動力の後輪への動力伝達線図を示す。
【0009】
本例の苗移植機は、機体を前進走行可能とする走行車体1と、該走行車体1の後部に設けた歩行操縦用の操縦ハンドル2と、圃場に苗を植付ける苗植付装置3と、該苗植付装置3に苗を供給する苗供給装置4を備えた構成としている。
走行車体1は、図示例では、エンジン5と、該エンジン5の動力が主クラッチ85及び左右のサイドクラッチ86L,86Rを経由して駆動回転する左右一対の駆動車輪である後輪6,6と、該後輪6,6の前方に転動自在に支持した左右一対の前輪7,7とを備えたものとしている。
【0010】
エンジン5の後部にはミッションケース8を配置し、そのミッションケース8は、その左側部からエンジン5の左側方に延びるケース部分を有し、これがエンジン5の左側部と連結している。このケース部分にエンジン5の出力軸が入り込んでミッションケース8内の伝動機構に動力が伝達する構成となっている。ミッションケース8の左右両側部には、前後に長い走行用の伝動ケース9,9の前部を回動自在に取り付けている。具体的には、走行用の伝動ケース9,9の前部の機体内側部に、該伝動ケース9,9と一体回転可能に設けたアクスルケース9a,9aを設け、このアクスルケース9a,9aをミッションケース8の左右両側部に回動自在に取付けて、走行用の伝動ケース9,9をミッションケース8の左右両側部に対して回動自在に取付けている。
【0011】
そして、この走行用の伝動ケース9,9の後部側方に突出させた車軸10、10に後輪6,6を装着している。伝動ケース9,9の前部の回動軸心X位置には、ミッションケース8から左右両外側方に延出させた車輪駆動軸8a,8aの先端が入り込んで、ミッションケース8内の走行系変速伝動部を経た走行用の動力が伝動ケース9,9内の伝動機構に伝達される。そして、走行用の動力は伝動ケース9,9内の伝動機構を介して、伝動ケース9,9の後端側の車軸10,10に伝動し、後輪6,6が駆動回転するようになっている。
【0012】
なお、アクスルケース9a,9aは、畝幅に対応して左右に伸縮調節可能に設けている。また、アクスルケース9a,9aを支持するために、アクスルケース9a,9aと略平行する状態で支持フレーム9b、9bをミッションケース8に固着していて、その支持フレーム9b、9bの外端部に固着した支持プレート9c、9cでアクスルケース9a,9aの外側部を回動自在に支持している。
【0013】
また、走行用の伝動ケース9,9には、該伝動ケース9,9の前部側を回動支点として後輪6,6を上下させるよう上下回動する駆動手段が連結している。具体的には、伝動ケース9,9のミッションケース8への取付部には、上方に延びるアーム11,11を一体的に取り付けていて、これがミッションケース8に固定された昇降用油圧シリンダ12のピストンロッド先端に取り付けた連結体13の左右両側部と連結している。左右一方側(右側)は、ロッド14で連結し、他方側(左側)は、機体の傾斜に応じて伸縮作動可能な左右水平制御用油圧シリンダ15で連結している。
【0014】
昇降用油圧シリンダ12が作動して、そのピストンロッドが機体後方に突出すると、左右の前記アーム11,11は後方に回動し、これに伴い伝動ケース9,9が下方に回動して機体が上昇する。反対に、昇降用油圧シリンダ12のピストンロッドが機体前方に移動してシリンダ内に引っ込むと、左右の前記アーム11,11は前方に回動し、これに伴い伝動ケース9,9が上方に回動して、機体が下降する。この昇降用油圧シリンダ12は畝面に接地して機体と畝面との上下間隔の変動にともなって動作するセンサーSによって作動する。センサーSの動作は機体に対する畝上面高さを検出する動作となり、そのセンサーSの検出動作に基いて機体を畝Uの上面高さに対して設定高さになるよう昇降用油圧シリンダ12が作動するよう構成している。また、操縦ハンドル2近傍に配置した植付昇降レバー21の人為操作によって機体を上昇或は下降させるよう昇降用油圧シリンダ12が作動する構成ともしている。
【0015】
また、前記左右水平制御用油圧シリンダ15が伸縮作動すると、その左右水平制御用油圧シリンダ15と連結する左側のアーム11が回動して、左側の後輪6と右側の後輪6を互いに異なる高さにし、機体を左右に傾斜させる。この左右水平制御用油圧シリンダ15は、左右水平に対する機体の左右傾斜を検出するセンサの検出結果に基づいて機体を左右水平になるように作動するよう構成している。
【0016】
通常作業時は昇降用油圧シリンダ12を通常は単動シリンダとして使う。一方トレッド調節時には、図示しない切換バルブを動かして、水平制御用油圧シリンダ15の左室側に油を流し、昇降用油圧シリンダ12の下げ側に油を送る。そのとき油はタンクへ返るが絞りがあるのでその圧損分だけは圧力(伝動ケース9が下がる圧力)が掛かり、水平制御用油圧シリンダ15を複動シリンダーとして使うことができる。
【0017】
前記左右前輪7,7は、エンジン5下方の左右中央位置で前後方向の軸心周りに回動自在に取り付けた横フレーム16の左右両側部に、上下に長い縦フレーム16a,16aを取付け、その下端部側方に固着した車軸17,17に回転自在に取り付けている。従って、左右前輪7,7は、機体の左右中央の前後方向の軸心Y周りにローリング動自在となっている。横フレーム16の左右両側部に対して縦フレーム16a,16aを上下調節可能に設けていて、前輪7,7の高さ調節をすることができるようになっている。
【0018】
前記操縦ハンドル2は、機体後部に設けていて、後輪6,6の車軸10,10より機体後方に位置している。具体的には、ミッションケース8に前端部を固定した機体フレーム2bの後端部に取り付けている。機体フレーム2bは、機体の左右中央から後方に延び、また、前後中間部から斜め後上方に延びている。操縦ハンドル2は、機体フレーム2bの後端部から左右に後方に延びてその各後端部を操縦ハンドル2のグリップ部2a,2aとしている。操縦ハンドル2の左右のグリップ部2a,2aは、作業者がそのグリップ部2a,2aを楽に手で握れるように適宜高さに設定する。なお、図例ではグリップ部2a,2aを左右に分かれた構成としているが、操縦ハンドル2の左右の後端部を互いに左右に連結してその連結部分をグリップ部としても良い。
【0019】
なお、上記走行車体1は接地して駆動回転する走行駆動部を前後車輪7,6を備えた四輪式の走行駆動部の構成としたものであるが、クローラー式の走行駆動部の構成とすることもできる。
機体後端部に設けたハンドル2を作業者が降車状態で把持して機体前方を浮かせて機体を旋回させることができる。
【0020】
図5には苗植付装置3と苗供給装置4部分の側面図を示す。図6は伝動ケースを一部展開し断面開示した苗植付装置3の背面図、図7は苗収容体29の連結構成を示す斜視図である。
苗植付装置3は先端が下方に向かうくちばし状の苗植付け体25と、該苗植付け体25の下端部が圃場面より上方となる位置と圃場面より下方となる位置とに苗植付け体25を上下動させる上下動機構26と、くちばし状の苗植付け体25の下端部が閉じて上方から苗を受け入れて内側に苗を収容可能にする閉状態と苗植付け体25の下端部が前後に開いて内側に収容した苗を下方に放出可能にする開状態とに苗植付け体25を開閉する開閉機構27とを備え、苗供給装置4は苗を上方から受け入れて内側に苗を収容する複数の苗収容体29と、該苗収容体29を苗植付け体25の上方を通過するように周回移動させる移動機構30と、苗植付け体25の上方位置で苗収容体29の底部を開放して内側に収容した苗を落下させて苗植付け体25に苗を供給する開放機構31を備えている。
【0021】
苗植付装置3は、苗植付け体25を左右に設定間隔で複数体並べて配備した複数条植の構成としている。本例では、苗植付け体25を左右に設定間隔で四体並べて配備した四条植えの構成としている。
【0022】
四体の苗植付け体25…は、機体フレーム2bに下部を固定した取付部材32の上部に装着した伝動ケース28の左右両側部に設けた上下動機構26,26に二体づつ装着している。先端が下方に向いたくちばし状の苗植付け体25…の前側苗植付け体25F…の上部で後側にのびる左右のアーム部25Fa,25Fa…の後端部を後側の苗植付け体支持軸34に回動自在に取付け、後側苗植付け体25R…の上部で前側にのびる左右のアーム部25Ra,25Ra…の前端部を前側の苗植付け体支持軸33に回動自在に取付け、前側苗植付け体25F…のアーム部25Fa,25Fa…と後側苗植付け体25R…のアーム部25Ra,25Ra…のそれぞれ前後中間部では、一方側のアーム部に設けた横方向のピン25a、25a…を他方側のアーム部に設けた左右方向の長孔25b,25b…に係合させている。前後の苗植付け体支持軸33,34の左右両端部は、連結部材35,35で連結している。そして、前後の苗植付け体支持軸33,34の左右中間部はそれぞれ苗ガイド連結部材36,36を介して、苗を苗植付け体25内に案内する筒状の苗ガイド37に連結している。更に、左右の苗ガイド37,37には、その左右間側に連結部材38、38を着脱自在に、且つ一体的に装着していて、その連結部材38、38を介して、左右の苗ガイド37,37の左右間に配置した連結部材39,39と連結している。その連結部材39、39は、上下動機構26の上下の昇降リンク40a,40bの各先端部を上下に連結している。後側苗植付け体25R…のアーム部25Ra,25Raが前側の苗植付け体支持軸33回りに上方に回動すると、前記ピン25a、25aによる連結によって前側苗植付け体25F…のアーム部25Fa,25Faも連動して上方に回動し、そのため、前側苗植付け体25F…は、後側の苗植付け体支持軸34回りの回動により、前方に移動し、後側苗植付け体25R…は、前側の苗植付け体支持軸33回りの回動によって後方に移動し、その結果、苗植付け体25…の下部側が前後に開いて下方に開放状態となる。また、逆の動作によって、前後に開いた苗植付け体25…の下部側は閉じる。
【0023】
前記苗ガイド37は、苗供給装置4から供給された苗を苗植付け体25内に案内する筒状体であり、上部には、苗供給装置4の苗落下部下方に向ってのびる上部ガイド37aを設けている。これにより、苗植付け体25が苗供給装置4の苗落下部下方からずれて位置していても、苗供給装置4から落下供給される苗を適確に苗植付け体25内に供給することができる。
【0024】
苗植付け体25…の上下動機構26は、伝動ケース28の左右両側部に設けている。具体的には、機体フレーム2bには取付部材32が立設され、該取付部材32の上部に固着した伝動ケース28の左右側方に突出させた軸に前部を上下回動自在に装着し後部を苗植付け体25…に連結した上側と下側の昇降リンク40a,40bと、伝動ケース28の側部から突出させた駆動回転する駆動軸41と、該駆動軸41の先端部に一端側を一体回転するように取付けた駆動アーム42と、該駆動アーム42の回転外周側端部と前記上側の昇降リンク40aとに回動自在に連結する連動アーム42aとで構成している。そして、上側と下側の昇降リンク40a,40bの各後端部を前記苗植付け体支持軸33,34の左右中間部付近に取付けた連結部材39に回動自在に取付け、上側と下側の昇降リンク40a,40bと伝動ケース28と連結部材39とでリンク機構を形成するように設けている。従って、駆動軸41の回転により駆動アーム42が駆動回転すると、前記昇降リンク40a,40bが伝動ケース28の左右側部に設けた二つの軸40aS,40bSを回動中心に上下動して、左右の苗植付け体25…が上下動する。この上下動の上昇位置では苗植付け体25の下端部が圃場面より上方に位置し、下降位置では苗植付け体25の下端部が圃場面より下方に位置する。
【0025】
また、この苗移植機では、苗植付け体25…を昇降する上下動機構26を、第一軸40aS回りに昇降駆動される第一昇降リンク40aと、該第一昇降リンク40aの下側で第二軸40bS回りに昇降自在に設けた第二昇降リンク40bと、該第一昇降リンク40a及び第二昇降リンク40bの各先端部を連結する連結部材39とで構成し、該連結部材39と苗植付け体25…を連結して苗植付け体25…を昇降する構成とし、前記第一軸40aSを、伝動ケース28内の伝動機構を介して伝達された動力により回転駆動される回転軸40aRの先端部に偏芯状態で形成し、該回転軸cの回転によって回転軸40aRの軸芯を中心として偏芯量を半径として回転駆動される構成とし、前記第一昇降リンク40aの昇降駆動中に前記回転軸40aRが回転駆動することにより苗植付け体25をその昇降動中に前後に傾けるように構成している。そして、苗植付け体25…の昇降軌跡上部側での上昇時の姿勢を、直立姿勢に対して下部が上部より後側になる前倒姿勢となるように設定している。また、苗植付け体25…の下降時の姿勢を直立姿勢に対して下部が上部より前側になった後倒姿勢となるように設定し、下降下端位置で後倒姿勢から前倒姿勢に姿勢変更するように設け、前記苗植付け体25…の上昇時の姿勢を直立姿勢に対して下部が上部より後側になった前倒姿勢となるように設定している。
【0026】
苗植付け体25…の開閉機構27は、後側苗植付け体25R…の上部で後側にのびる開閉用アーム部25Rb…の先端部を各苗植付け体25…において設け、一方、上側の昇降リンク40aの基部を枢着している軸40aRに回動自在に取付けた作動アーム44を設け、この作動アーム44の先端部を長さ調節可能な連結ロッド45で連結し、そして、作動アーム44が、駆動軸41の駆動回転中に、該駆動軸41に一体回転するよう取付けたカム46の作用を受けて、設定したタイミングで苗植付け体25…に対して上昇動作するようにして構成している。これにより、駆動軸41が駆動回転して苗植付け体25…が上下動すると、作動アーム44も苗植付け体25…と共に上下回動し、そして、苗植付け体25…の下降下端位置に達すると、カム46の作用位置の変化により作動アーム44が苗植付け体25…に対して上昇動作し、これにより、後側苗植付け体25R…が前側の苗植付け体支持軸33回りに回動して後方に移動し、また、これに連動して前側苗植付け体25F…が後側の苗植付け体支持軸34回りに回動して前方に移動して、苗植付け体25…の下部側が前後に開いて下方に開放状態となる。そして、苗植付け体25…が上昇してカム46の作用位置の変化により作動アーム44が苗植付け体25…に対して元の位置に下降動作して、前後に開いた苗植付け体25…の下部側が閉じる。
【0027】
本実施例では苗を畝に植え付ける際に、苗植付け体25の開くタイミングで、苗植付け体25の最下端において、その両端部の幅が30〜40mmになるまで一気に開き、苗植付け体25がそこから50〜60mm上方に移動する間、その開き状態30〜40mmを確保する。このような構成にすることで上昇する苗植付体25の下端部が閉じることにより植え付けられた苗の葉を挟むようなことを防止する効果がある。
【0028】
伝動ケース28を機体フレーム2bに取付ける取付部材32と、ミッションケース8と走行用の伝動ケース9,9の間に設けたアクスルケース9a,9aを支持する支持フレーム9b、9bとの間とを、支持フレーム32a,32aで連結し、伝動ケース28と苗植付装置3と苗供給装置4との支持強度を向上させている。
【0029】
前後方向視で門型状になった伝動ケース28の内側に、苗植付け体25…の内側に灌水用の水を供給するプランジャポンプ91,91を装着し、伝動ケース28の左右内側に突出させた前記回転軸40aR,40aRにプランジャポンプ91,91のピストンロッド91a,91aを装着し、プランジャポンプ91,91のケーシング部分91b,91bは、前記伝動ケース28を上部に装着した取付部材32に設けたプランジャポンプ取付け部に取付けている。
【0030】
図7の斜視図に示すように、苗供給装置4は、上下に開口する筒状体47…と該筒状体47…の下側の開口部47a…を開閉する底蓋48…とを有し互いにループ状に連結する複数の苗収容体29…と、該苗収容体29…を前記苗植付け体25…の上方近傍を通過する状態で機体平面視前後に長い長円形状のループ状の軌跡で周回動させる移動機構30と、前記苗収容体29…の底蓋48…を苗植付け体25…の上方位置で開放する開放機構31を設けた構成である。
【0031】
苗供給装置4は、前記苗収容体29…の外周に円筒外周部を形成し、該円筒外周部に外側から回動自在に係合する係合部(丸孔)を有して二つの苗収容体29,29を連結する連結体49を複数設け、該連結体49…の係合部を苗収容体29…の円筒外周部に回動自在に係合し該円筒外周部を回動軸として隣の苗収容体29…が回動自在に連結する状態として複数の苗収容体29…を互いに連結した構成としている。即ち、苗収容体29…と連結体49…とで無端チェーンのように連結した構成である。これにより、この苗移植機では、苗収容体29…は、直線的に移動する部分でも円弧状に移動する部分でも隣接する苗収容体29…との間隔が変わらないので、苗収容体29から苗植付け体25に苗を供給する個所で苗収容体29が苗植付け体25に対して位置ズレが生じにくくなり苗供給が適正に行われて適確な苗の移植ができる。苗収容体29…の個数と周回動する範囲を設定したうえで、苗収容体29の上側開口部43b…を可能な限り広く形成できて、機体のコンパクト化を図りつつ苗収容体29…への苗供給作業をできるだけ容易に行えるものとなる。
【0032】
苗供給装置4の移動機構30は、右側及び左側の苗供給装置4R,4Lともに、それぞれ無端チェーンのように互いに連結する苗収容体29…;29…を左右に設けたスプロケット50,50;50,50の外周の円弧状切欠部に係合させて巻き掛け、この左右のスプロケット50,50;50,50を伝動ケース28内から取り出した動力で駆動回転することにより、右側及び左側の苗供給装置4R,4Lの各苗収容体29…;29…を周回動させる構成としている。スプロケット50,50;50,50を駆動回転可能に取付ける回動軸51,51;51,51は、伝動ケース28の上部で支持した支持フレーム52に回動可能に取付け、伝動ケース28の上部から上方に突出させた左右の回転軸53a,53bからスプロケットとチェンを介して各回動軸51,51;51,51に伝動する構成としている。
【0033】
苗収容体29…が周回する前後の軸51,51;51,51は、左右の後輪6,6より機体内側で、且つ、苗収容体29…が周回する前側の軸51,51を後輪6,6の車軸10,10位置より前側で、苗収容体29…が周回する後側の軸51,51を後輪6,6の車軸10,10位置より後側に配置している。また、苗植付け体25は、後輪6,6の車軸10,10位置より後側に配置している。
【0034】
図6に示すように、伝動ケース28内の伝動機構は、ミッションケース8から動力が取出されて伝動回転する伝動軸28aの後端と連結する入力軸18に取付けた第一ベベルギヤ54から左右方向にのびる伝動軸55に回転自在に取付けた第二ベベルギヤ56に伝動し、そして、第二ベベルギヤ56の一端に設けたクラッチ爪と係脱可能なクラッチ爪を有する定位置停止クラッチである植付クラッチCを介して伝動軸55に伝動する。
【0035】
この植付クラッチCは、苗供給装置4の下方に設けたレバーを作業者用座席70L,70Rに座る作業者が操作することで操作され、このクラッチCの入り切りで苗植付装置3の駆動が入り切りされる。伝動軸55の左右両端部には、第一スプロケット57,57が一体回転するように取り付けられ、この第一スプロケット57,57から、伝動ケース28の左右両端部から下方にのびるケース内下方に設けた第二スプロケット58,58にチェン59,59を介して伝動する。また、伝動軸55の左右両端部は、第一スプロケット57,57から更にのびて伝動ケース28の左右両外側に突出する。その突出部が駆動軸41,41となっている。
【0036】
第二スプロケット58,58と一体回転する回転軸40aRも伝動ケース28の左右両外側に突出し、更にその先端に偏芯状態で第一昇降リンク40aの枢支軸となる第一軸40aSが形成されて回転軸40aRと一体的に回転する。また、伝動軸55の中途部に第三ベベルギヤ60を一体回転するように取付け、それに噛み合う第四ベベルギヤ61を介して、伝動ケース28の上部から上方に突出させた一方側の回転軸53aを駆動回転する。他方側の回転軸53bは、この回転軸53bに設けたギヤ62が一方側の回転軸53aに設けたギヤ63と噛合って逆回転伝動される。
【0037】
この左右の回転軸53a,53bから、伝動ケース28に取り付けた支持部材54aによって支持した横方向にのびる支持フレーム54bの左右両側部に支持した左右の後側回動軸51,51に、それぞれスプロケット65a,65a;65b,65bとチェン65c,65cを介して動力が伝動され、更に、左右の回転軸53a,53bから左右の前側回動軸51,51に、それぞれスプロケット66a,66a;66b,66bとチェン66c,66cを介して動力が伝動される構成としている。
【0038】
苗供給装置4の開放機構31は、苗収容体29…の周回軌跡下方で底蓋48…が下方に回動しないように底蓋48…を下方から支持する支持体67(図5)を設け、この支持体67を苗植付け体25…の上方位置には設けないようにすることで、苗植付け体25…の上方位置を苗収容体29が通過するとき、底蓋48が支持体67による支持状態が解かれて下方回動し苗収容体29が苗を下方に落下可能に開放する構成としている。苗収容体29の底蓋48が開くタイミングは、苗植付け体25…が苗収容体29の直下まで上昇したときとなるように調整しておく。また、上記構成に代えて、苗植付け体25が苗収容体29の直下まで上昇したときに、苗植付け体25に設けた開放作動部材が、苗植付け体25の上方に位置する苗収容体29の底蓋48が開くのを規制する規制手段を規制解除動作させる構成も採用できる。
【0039】
本例の苗供給装置4では、機体右側の二つの苗植付け体25,25に対して苗を供給する右側苗供給装置4Rと、機体左側の二つの苗植付け体25,25に対して苗を供給する左側苗供給装置4Lは、共に、二つの苗植付け体25,25に対して苗収容体29…が一回りで周回移動して苗を供給する構成としている。
【0040】
このように二つの苗植付け体25,25に対して苗収容体29…が一回りで周回移動して苗を供給する構成とした場合は、一方側の苗植付け体25に苗を落下供給する苗収容体29…と他方側の苗植付け体25…に落下供給する苗収容体29…とが交互になるように連結し、且つ、一方側の苗植付け体25に苗を落下供給する苗収容体29…が一方側の苗植付け体25の上方を通過するとき、他方側の苗植付け体25に苗を落下供給する苗収容体29…が他方側の苗植付け体25の上方を通過するように設定し、また、少なくとも、苗収容体29…の周回移動方向下手側の苗植付け体25に苗を落下供給する苗収容体29…が、苗収容体29…の周回移動方向上手側の苗植付け体25の上方を通過するときは、その苗収容体29…については開放動作されないようにする開放規制手段を設ける。
【0041】
このように設けた上で、更に、苗植付け体25,25の上下動が一周期動作する間に苗収容体29…が2個分周回移動するように構成すると、苗収容体29…が二つの苗植付け体25,25の上方を直列的に通過しながら二つの苗植付け体25,25に対して苗供給漏れが生じることなく同時に苗を供給でき、且つ、二つの苗植付け体25,25の上方を通過した後に苗を供給しなかった苗収容体29…が生じないよう余すことなく二つの苗植付け体25,25に対して苗を供給できるものとなり、苗供給作業が余裕をもって行え、且つ、二つの苗植付け体25,25に対して確実に苗を供給できる。
【0042】
なお、前記開放規制手段は、例えば、苗収容体29の周回移動方向下手側の苗植付け体25に苗を落下供給する苗収容体29の底蓋48に突起48x(図11)を設け、この突起48xが、苗収容体29の周回移動方向上手側の苗植付け体25の上方を通過するときに、下方から支持する構成とすることで可能となる。
【0043】
この苗移植機は、苗植付け体25…が植付けた苗に対して覆土鎮圧するための覆土鎮圧輪80…を各苗植付け体25…の苗植付け個所の各後方左右両側近傍位置に設けている。また、苗植付け体25…が苗を植付ける前の圃場面を鎮圧して整地する鎮圧ローラ81…を各苗植付け体25…の苗植付け個所の各前方近傍位置に設けている。これらの覆土鎮圧輪80…と鎮圧ローラ81…は、機体フレーム2bに支持した支持軸82に支持させて、支持構造の簡略化が図られている。
【0044】
また、機体前方にも前方鎮圧輪83を設けている。前方鎮圧輪83の後方位置に昇降センサSを配置する。これは前方鎮圧輪83で土を硬く安定させた圃場に昇降センサSが当たることにより、苗移植機の上下位置を安定させることができ、そのために苗の植付も安定化できる。
【0045】
また、本例の苗移植機は、苗供給装置4に苗を補給する作業者が乗車して苗補給作業が行えるよう、作業者が座る作業者用座席70L,70Rを設けている。具体的には、左側苗供給装置4Lの前側部の左外側近傍に左側の作業者用座席70Lを配置し、右側苗供給装置4Rの前側部の右外側近傍に右側の作業者用座席70Rを配置している。これらの座席70L,70Rの背凭れは、それぞれ機体の左右方向外側に位置するよう設けていて、その座席70L,70Rに座る作業者は、苗供給装置4L,4Rの前側部に向って機体内側向き姿勢で着座して、苗供給装置4L,4Rの前側部に対して苗補給作業を行う。また、本例の苗移植機は、畝溝を走行する後輪6,6の後側で機体後部に設けた操縦ハンドル2の左右方向外側に、作業者が立って前に歩きながら苗供給装置4の後側部に苗を補給する作業を可能とする作業空間Wを形成しており、この作業空間Wに立つ作業者から苗供給装置4L,4Rの後側部に対して苗補給作業を行うことができる。
【0046】
また、左右の作業者用座席70L,70Rは、前輪7,7の車軸17,17位置より後側で且つ後輪6,6の車軸10,10位置より前側に位置させて配置している。更に、作業者用座席70L,70Rは、機体側面視で後輪6,6の上方に座席の一部がオーバーラップするように配置している。また、作業者用座席70L,70Rは、機体側面視で走行用の伝動ケース9,9の回動軸心Xの上方に配置しており、前輪7,7は、走行用の伝動ケース9,9の回動軸心Xより前側に配置した構成としている。
【0047】
作業者用座席70L,70Rの支持構成は、後輪6,6の車軸10,10を支持する支持部材である伝動ケース9,9の内側に突出させた後輪6,6の車軸10,10に取付けた座席支持部材72,72;73,73で支持し、該座席支持部材72,72;73,73に、後輪6,6の車軸10,10が上下しても作業者用座席70L,70Rが前後に傾かないようにする姿勢維持機構を設けている。
【0048】
また、本実施例では左側の作業者用座席70Lの近傍に左側の後輪6への動力を断つ左サイドクラッチレバー19Lを設け、右側の作業者用座席70Rの近傍に右側の後輪6への動力を断つ右サイドクラッチレバー19Rを設けることに特徴がある。本実施例では左右のサイドクラッチレバー19L,19Rをそれぞれ対応する側の座席70L,70Rに座ったまま機体旋回操作ができる。このとき、移動の少ない旋回内側の座席70L又は70Rに着座している作業者が容易に対応するサイドクラッチレバー19L又は19Rを操作できるので、旋回時にその作業者がサイドクラッチレバー19L又は19Rの操作時に振り落とされるおそれがなく、安全である。また、サイドクラッチレバー19の支点はステップ71の立上り部に設け、ステップ71に対して座席70L,70Rとは左右反対側にサイドクラッチレバー19を設けているので、作業者がステップ71上を通る際の邪魔にならない。
【0049】
また、図8の平面図に示すように、作業者が乗降するための一対のステップ71,71の後輪6側の一部に切欠部を設け、該切欠部の下方にアクスルケース9a内を伸縮可能な軸22aが配置される構成にすると、左右の後輪6,6の間隔を狭める場合に、ステップ71を従来のように機体内側へ跳ね上げることなく、最小の後輪6,6の間隔(トレッド)に縮めることができる。従って、この場合軸22aは六角柱状のスライド軸であり、該スライド軸22aをスライド可能に後輪6,6間の六角柱状の穴を有する固定軸22bがアクスルケース9aに設けられており、このスライド軸22aを固定軸22b内で摺動させることで容易に前記トレッド調整ができる。この際にスライド軸22aにトレッド調整目盛り22a1を設けておくと、前記ステップ71の後輪6側の一部の切欠部からトレッド調整目盛り22a1が見えるので、トレッド調整が極めて容易に行える。また前記ステップ71の切欠部付近の固定軸22bにはスライド軸22aに達するグリスニップル22b1を径方向に貫通して設けておくことで、スライド軸22aなどの整備が容易に行える。また固定軸22bのグリスニップル22b1に隣接する位置にセットボルト22b2の挿入用ネジ部を設けておくと、後輪6のトレッド調整が容易に行える。
【0050】
図9の斜視図に示すように機体の両サイドのチェーン状に接続される苗収容体29を支持する支持体(ステー)68上に主クラッチレバーL2の操作体87を設けて作業性を良くした。主クラッチレバーL2の下端部は操作体87に回動自在に設けられ、操作体87の上片部に設けられた長穴87a内をレバーL2が揺動可能になっている。該主クラッチレバーL2は、そのアームL2aに設けられたロッド88を介してハンドル2に設けられた主クラッチレバーL1に接続している。従って主クラッチレバーL2を操作すると主クラッチレバーL1も連動して図4に示す主クラッチ85の入・切ができる。
【0051】
また、操作体87にはスロットルレバーS2も回動自在に設けられており、座席70L又は70Rに着座する作業者がスロットルレバーS2を操作することでエンジン出力の調整を行うことができる。なお従来からハンドル2にもスロットルレバーS1が設けられているのでハンドル2を操作する作業者はエンジン出力の調整ができる。
【0052】
図10には、ハンドル2付近の斜視図を示す。通常は各条の鎮圧輪80が、各々の上下回動フレーム119により別々に上下動して圃場面に追従する。このとき、各条ロッド115は、ロッド113に対して自在に上下に摺動する。そして、鎮圧輪上下ハンドルフレーム112を斜め後上側へ(矢印A方向へ)回動させると、ロッド113の上動で各条ロッド115に固定した座金116を介して全条の鎮圧輪上下回動フレーム119が上動し、全条の鎮圧輪80が一体的に上動して対地浮上する。これにより、旋回時等に鎮圧輪80が邪魔になるときに全条の鎮圧輪80を一度に上動させることができる。
【0053】
また、操作パネル部118に回動自在に空苗植レバー111を設ける。該空苗植レバー111は、ループ状の鎮圧輪上下ハンドルフレーム112の回動半径の内側で上下回動可能な構成にする。鎮圧輪上下ハンドルフレーム112を矢印A方向に回動すると、ハンドルフレーム112と一体の鎮圧輪フレーム117及びロッド113が同じ方向に回動する。このとき回動自在の鎮圧輪保持レバー114の凹部114aにロッド113を係止させると、全ての鎮圧輪80が対地浮上した状態で保持される。
【0054】
なお、空苗植レバー111は、苗植付装置3や苗供給装置4の調整やメンテナンスなどのために、植付昇降レバー21により機体を上昇させた状態で、苗植付装置3や苗供給装置4を駆動させる場合に用いるレバーである。
【0055】
また、上記鎮圧輪上下ハンドルフレーム112の近くにある空苗植レバー111は、鎮圧輪上下ハンドルフレーム112と干渉しないので、操作に支障がない。また、鎮圧輪上下ハンドルフレーム112を斜め後上側へ回動させた状態では、鎮圧輪上下ハンドルフレーム112がガードとなって不意に空苗植レバー111が操作されるようなことを防止できる。
【0056】
図11に苗収容体29の底蓋48の作動状態を説明するための要部平面図を示す。本実施例では苗収容体29内の苗は底蓋48が開くと苗が落下する構成であるが、底蓋48は苗供給装置4の底部にあるロッド67で支持されていて開かないが、所定の場所(図11の(イ)位置と(ロ)位置)に来ると開く構成になっている。当該(イ)位置と(ロ)位置は苗供給装置4の円弧状の位置に設けられている。この苗供給装置4の円弧状部位には回転軸51に回動支点がある2種類のプレート状のカム95,96の先端が前記(イ)位置と(ロ)位置で底蓋48の突起部48xに当接しないようにカム95,96を機体側に固定することで、(イ)位置と(ロ)位置に底蓋48が来ると開く構成になっている。カム95,96の固定位置の調整はカム95,96に設けられた長穴95a,96aを介してボルトの固定位置を調整することで行う。
【0057】
図11に示すように、苗収容体29は、該苗収容体29の底蓋48の突起部48xが苗収容体29の周回する円弧の内側に向いているものと外側に向いているものが交互に並んでおり、突起部48xが外側に向いている底蓋48a,48c,48e,48gは(イ)位置で開き、突起部48xが内側に向いている底蓋48b,48d,48f,48hは(ロ)位置で初めて開き、全ての底蓋48は(ロ)位置では開いた状態となる。
【0058】
こうしてプレート状のカム95,96により苗収容体29の傾きを抑え、2種類のプレート状のカム95,96の機体側への取付位置を調整することで精度良く底蓋48が開く前記(イ)位置と(ロ)位置を容易に調整することができ、しかも二つの苗を同時に苗植付け体25内に供給することができ、従来技術よりコストダウンと苗供給精度の向上が図れる。
【0059】
また、本実施例の苗移植機は作業者が乗降するためのステップ71L,71Rの前端部の車体フレーム100に、前輪7を浮かせるためのスタンド20を備えている。スタンド20は常時は起立状態で苗移植機の先端部にあるが、前輪7を浮かせる場合は、ステップ71L,71Rの前端部側の回動支点を中心に前方へ180度回転させて、地面上に立てる。
【0060】
本実施例では図12(a)の斜視図に示すようにコ字状のスタンド20の支点をフロント鎮圧輪83の回動支点と共用した。車体フレーム100に設けた一対の突起片101にフロント鎮圧輪83の支持ロッド102を通し、該支持ロッド102が貫通する穴103aを設けた一対のプレート103にスタンド20のコ字状の両端部を固定する。該プレート103の穴103aは図12(b)の側面図に示すように2つの大穴103a1,103a2を連通したような折曲状の穴からなり、該穴103aを貫通する支持ロッド102にスタンド操作レバー104を固定している。そこで通常時には上方に起立しているレバー104を180度回転させると貫通穴103aの一方の大穴103a1内にある支持ロッド102が他方の大穴103a2に移動してスタンド20を地面に安定して垂直に立たせることができる。
このようにスタンド20の支点をフロント鎮圧輪83の回動支点と共用したのでコスト的に有利である。
【0061】
また、前輪7,7の連結フレーム73,73の前端部側を装着している支持筒74,74を前輪7,7の車軸17,17に取付けることもできる。また、連結フレーム73,73の後端部を、後輪6,6の車軸10,10を支持する支持部材である走行用の伝動ケース9,9の内側に突出させた軸に回動自在に取り付けた筒部75,75に取付けることもできる。更に、連結フレーム73,73の前輪7,7側の連結部は、連結フレーム73,73を、前輪の車軸17,17又は縦フレーム16a,16aに対して摺動不能且つ回動自在に連結し、連結フレーム73,73の後輪6,6側の連結部は、連結フレーム73,73を、後輪の車軸10,10又は伝動ケース9,9に対して摺動自在且つ回動自在に連結する構成することもできる。このように構成すると、走行用の伝動ケース9,9が下方回動して後輪6,6の車軸10,10が下降すると、後輪6,6が機体に対して相対的に前方移動するが、作業者用座席70L,70Rは機体に対して相対的に前後方向には移動しない。従って、機体を旋回させるために、後輪6,6をまず下降して機体を上昇させ、そして、操縦ハンドル2を押し下げて二輪接地状態にして機体を旋回させるとき、前後方向において作業者用座席70L,70Rが後輪6,6の車軸10,10に向って接近することになるので、作業者用座席70L,70Rの重量による操縦ハンドル2の押し下げ負荷が軽減される。また、連結フレーム73,73の前輪7,7側の連結部と、連結フレーム73,73の後輪6,6側の連結部の両方ともに、連結フレーム73,73を摺動自在且つ回動自在に連結する構成とすることもできる。
【0062】
更に、左右の作業者用座席70L,70Rの各機体左右方向内側下方に設けたステップ71L,71Rは、機体側面視で作業者用座席70L,70Rの下方位置から前輪7,7の上方位置にわたって延設している。後輪6,6は大径車輪で、前輪7,7は小径車輪であり、機体側面視で、この小径車輪の前輪7,7の上方にステップ71L,71Rの前側部分が位置するように設けている。ステップ71L,71Rは、後側をアクスルケース9a,9aの上部に取付け、前側を、ステップ支持フレーム92,92と、該ステップ支持フレーム92,92の外端部と固着し前記支持プレート9c,9cと一体のステップ支持プレート93,93との上に固定して取付けている。
【0063】
作業者用座席70L,70Rの後側近傍で機体側面視で後輪6,6の車軸10,10の上方位置に、苗供給装置4に補給する苗を収容可能なコンテナD、Dを設置可能に設けている。本例では、プラスチック等で成形された箱状のコンテナDの両側部に形成された取っ手孔(図示せず)の一方側に係合してコンテナDを支持するコンテナ係合部材94,94を設けて、これにより、コンテナD,Dを設置可能に設けていて、コンテナ支持部の構造が簡単なものとなり、且つ、コンテナを設置していないときにコンテナ支持部が大きな空間を占めず、機体のコンパクト化と軽量化、低コスト化が図れる。図示例の具体構成は、コンテナ係合部材94,94の上端部がクランク状に屈曲していて、その上端部をコンテナDの取っ手孔に外側から挿入してクランク状の屈曲部で取っ手孔が引っかるようにすることで、コンテナDをコンテナ係合部材94に支持させることができる。また、コンテナ係合部材94は、座席支持フレーム72,72の上部に固着していて、作業者用座席70L,70Rの後側に起立するように設けている。路上走行時に作業者が作業者用座席70L,70Rに着座したときに手摺を兼ねる。
【0064】
本例の苗移植機は、苗植付け体25に灌水用の水を供給可能に構成して、苗の植付と同時に灌水が行なえるようになっている。そして、灌水用の水を蓄えるタンクT、Tは、後輪6,6の機体左右方向内側で機体側面視において後輪6,6の車軸10,10付近に設けたタンク支持台76,76上に載置可能に設けている。このタンク支持台76,76は、前記連結フレーム73,73に固着した支持部材上に固定されている。
【0065】
タンクTからの潅水は、苗植付け体25が開く直前より前から水を出し、それから50〜60mmまで苗植付け体25が上昇する間の50〜60mmでは苗植付け体25が土中から抜けても水を出し続けることで植え付けた苗の潅水が十分に行える。なお、苗植付け体25には水タンクTから潅水用の潅水ホース(図示せず)が設けられている
なお、左右一対の後輪6,6の内側に一対の水タンクT,Tをステップ71L,71Rの後方にステップ71L,71Rと高さを合わせて横積みに配置して、その水タンクTを作業者の前後移動用のステップとすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、圃場に苗を植え付ける苗植付け体を備えた苗移植機に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の一実施例の苗移植機の側面図である。
【図2】図1の苗移植機の平面図である。
【図3】図1の苗移植機の苗供給部を省略した状態の平面図である。
【図4】図1の苗移植機の動力線図である。
【図5】苗植付装置と苗供給装置部分の側面図である。
【図6】伝動ケースを一部展開し断面開示した苗植付装置の背面図である。
【図7】苗収容体の連結構成を示す斜視図である。
【図8】図1の苗移植機の前方ステップ部の平面略図である。
【図9】図1の苗移植機の前方に設けた主クラッチレバー部分の斜視図である。
【図10】図1の苗移植機の後方のハンドル部分の斜視図である。
【図11】図1の苗移植機の苗植付装置の底蓋の開閉の様子を表す平面図である。
【図12】図1の苗移植機の前方のスタンド取付部の斜視図である。
【符号の説明】
【0068】
1 走行車体 2 操縦ハンドル
2a グリップ部 2b 機体フレーム
3 苗植付装置 4 苗供給装置
5 エンジン 6 後輪
7 前輪 8 ミッションケース
8a 車輪駆動軸 9 伝動ケース
9a アクスルケース 9b 支持フレーム
9c 支持プレート 10 車軸
11 アーム 12 昇降用油圧シリンダ
13 連結体 14 ロッド
15 左右水平制御用油圧シリンダ 16 横フレーム
16a 縦フレーム 17 車軸
18 入力軸 19 サイドクラッチレバー
20 スタンド 21 植付昇降レバー
22a スライド軸 22b 固定軸
22a1 トレッド調整目盛り 22b1 グリスニップル
22b2 セットボルト 25 苗植付け体
25a ピン 25b 長孔
25Fa アーム部 25Ra アーム部
26 上下動機構 27 開閉機構
28 伝動ケース 28a 伝動軸
29 苗収容体 30 移動機構
31 開放機構 32 取付部材
32a 支持フレーム 33,34 苗植付け体支持軸
35 連結部材 36 苗ガイド連結部材
37 苗ガイド 37a 上部ガイド
38,39 連結部材 40a,40b 昇降リンク
40aR 回転軸 40aS,40bS 軸
41 駆動軸 42 駆動アーム
42a 連動アーム 43b 上側開口部
44 作動アーム 45 連結ロッド
46 カム 47 筒状体
47a 開口部 48 底蓋
48x 突起部 49 連結体
50 スプロケット 51 回動軸
52 支持フレーム 53a,53b 回転軸
54 第一ベベルギヤ 54a 支持部材
54b 支持フレーム 55 伝動軸
56 第二ベベルギヤ 57 第一スプロケット
58 第二スプロケット 59 チェン
60 第三ベベルギヤ 61 第四ベベルギヤ
62,63 ギヤ 65a,65b スプロケット
65c チェン 66a,66b スプロケット
66c チェン 67 支持体
68 支持体(ステー) 70 作業者用座席
71 ステップ 72,73 座席支持部材
74 支持筒 75 筒部
76 タンク支持台 80 覆土鎮圧輪
81 鎮圧ローラ 82 支持軸
83 前方鎮圧輪 85 主クラッチ
86 サイドクラッチ 87 操作体
87a 長穴 88 ロッド
91 プランジャポンプ 91a ピストンロッド
91b ケーシング部分 92 ステップ支持フレーム
93 ステップ支持プレート 94 コンテナ係合部材
100 車体フレーム 101 突起片
102 ロッド 103 プレート
103a(103a1,103a2) 穴
104 レバー 111 空苗植レバー
112 ハンドルフレーム 113 ロッド
114 鎮圧輪保持レバー 114a 凹部
115 各条ロッド 116 座金
117 鎮圧輪フレーム 118 操作パネル部
119 鎮圧輪上下回動フレーム C 植付クラッチ
D コンテナ S センサー
T タンク L1,L2 主クラッチレバー
S1,S2 スロットルレバー




 

 


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