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汎用コンバイン - 井関農機株式会社
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発明の名称 汎用コンバイン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−71(P2007−71A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−183480(P2005−183480)
出願日 平成17年6月23日(2005.6.23)
代理人
発明者 大原 一志 / 澤村 亮 / 田上 和成
要約 課題
従来、プレクリーナは、塵埃の混入が少ない上空の外気を吸引するために、高い位置に設けると、コンバインの場合、旋回する排出オーガに衝突して破損される課題があった。

解決手段
この発明は、上記課題を解消するために、車台2上に、脱穀装置3と、排出オーガー4を備えたグレンタンク5と、キャビン6とを搭載し、これらの前側に刈取前処理装置7を配置した汎用コンバインにおいて、前記車台2上のエンジン11に外気を導入するプレクリーナー12を、キャビン6とバケット式揚穀装置10との間に配置して、そのバケット式揚穀装置10の全高より高くならない位置まで上方に延長して構成した汎用コンバインとしている。
特許請求の範囲
【請求項1】
クローラ(1)を装備した車台(2)上に、脱穀装置(3)と、排出オーガー(4)を備えたグレンタンク(5)と、キャビン(6)とを搭載し、これらの前側に刈取前処理装置(7)を配置して設け、該刈取前処理装置(7)は、前記脱穀装置(3)の前部に形成した穀稈供給口(8)に、刈取穀稈を搬送する供給コンベヤ装置(9)で接続して設け、前記脱穀装置(3)は、一側に接近して配置した前記グレンタンク(5)に、一番穀粒を揚穀して供給するバケット式揚穀装置(10)で接続して設け、前記キャビン(6)は、前記グレンタンク(5)の前側であって、さらに、前記脱穀装置(3)の前部、及び供給コンベヤ装置(9)の横側に配置して設け、前記グレンタンク(5)の下側に装置したエンジン(11)に外気を導入するプレクリーナー(12)を、前記キャビン(6)とバケット式揚穀装置(10)との間に配置して、そのバケット式揚穀装置(10)の全高より高くならない位置まで上方に延長して構成したことを特徴とした汎用コンバイン。
【請求項2】
クローラ(1)を装備した車台(2)上に、脱穀装置(3)と、排出オーガー(4)を備えたグレンタンク(5)と、キャビン(6)とを搭載し、これらの前側に刈取前処理装置(7)を配置して設け、該刈取前処理装置(7)は、前記脱穀装置(3)の前部に形成した穀稈供給口(8)に、刈取穀稈を搬送する供給コンベヤ装置(9)で接続して設け、前記脱穀装置(3)は、一側に接近して配置した前記グレンタンク(5)に、一番穀粒を揚穀して供給するバケット式揚穀装置(10)で接続して設け、前記キャビン(6)は、前記グレンタンク(5)の前側であって、さらに、前記脱穀装置(3)の前部、及び供給コンベヤ装置(9)の横側に配置して設け、前記キャビン(6)は、上部のルーフ(13)を前記脱穀装置(3)の前部に、平面視でオバーラップする位置まで張り出してエアコンユニット搭載部(14)を構成したことを特徴とする汎用コンバイン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、エンジンに外気を導入するために、プレクリーナを装備した汎用コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、エンジンや空調装置に外気を導入する吸気装置において、プレクリーナとエアクリーナとを直列状態に接続して、吸引した外気に混入する粗い塵埃を、まず、プレクリーナで除去し、更に、第二段としてその外気をエアクリーナに導いて細かい塵埃を除去した外気をエンジン、又は空調装置に供給する技術が知られている。
【0003】
特に、プレクリーナは、コンバインの如く排塵装置を有する農業機械では、低い位置の外気は、塵埃の混入率が高いために、できるだけ機体の高い位置に設けて上空の清浄に近い外気を吸引する構成が望ましい。
【0004】
例えば、特開2004−114749号公報には、該明細書に添付された図1に示されているように、プレクリーナをキャビンのルーフより高い位置まで上げて取り付けた構成が示されている。そして、該公開発明は、外気と共に導かれてくる粗い塵や比較的大きな塵埃をプレクリーナで除去し、その後、外気をエアクリーナまで導いて、更に、エアクリーナによって塵埃除去作用を行うから、従来構成に比較して、エアクリーナの負担が大幅に軽減され、目詰まりが起き難くなって、掃除や濾材の交換を従来ほど頻繁に行う必要がなくなった利点があると記載されている。
【特許文献1】特開2004−114749号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既に述べたとおり、プレクリーナは、コンバインに取り付けて外気を吸引してエンジン等に供給する場合、極力高い位置に取り付け、塵埃の混入が少ない清浄な外気を吸引することが望ましい。そのために、従来のこの種のコンバインは、プレクリーナをキャビンのルーフより上方まで延長して高い位置に取り付けた構成とする機種が多い。
【0006】
しかしながら、コンバインは、既に広く知られているように、グレンタンクには穀粒を機外に排出するための排出オーガーが装備されており、この排出オーガーは、排出作業の準備段階や排出作業後の収納時には脱穀装置の上方や、キャビン、或いは、グレンタンクの上方を、通常、360度旋回させながら目的の箇所まで移動する旋回操作を行うことが必須の作業になっている。そのとき、排出オーガーは、キャビン内からオペレータが旋回操縦することが多く、上空の旋回過程で高い位置にあるプレクリーナに衝突して破損する課題があった。
【0007】
そして、請求項2に記載した発明は、汎用コンバインの車幅を極力狭くしてコンパクトな設計をすることが要請されているが、特に、キャビンにエアコンを装備したときに車幅が広がる課題があった。そのために、この発明は、キャビンのルーフを横に突出させて拡張してエアコンユニット搭載部を形成し、このエアコンユニット搭載部を側部の脱穀装置の上方において、平面視でオーバーラップさせて構成したものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、クローラ(1)を装備した車台(2)上に、脱穀装置(3)と、排出オーガー(4)を備えたグレンタンク(5)と、キャビン(6)とを搭載し、これらの前側に刈取前処理装置(7)を配置して設け、該刈取前処理装置(7)は、前記脱穀装置(3)の前部に形成した穀稈供給口(8)に、刈取穀稈を搬送する供給コンベヤ装置(9)で接続して設け、前記脱穀装置(3)は、一側に接近して配置した前記グレンタンク(5)に、一番穀粒を揚穀して供給するバケット式揚穀装置(10)で接続して設け、前記キャビン(6)は、前記グレンタンク(5)の前側であって、さらに、前記脱穀装置(3)の前部、及び供給コンベヤ装置(9)の横側に配置して設け、前記グレンタンク(5)の下側に装置したエンジン(11)に外気を導入するプレクリーナー(12)を、前記キャビン(6)とバケット式揚穀装置(10)との間に配置して、そのバケット式揚穀装置(10)の全高より高くならない位置まで上方に延長して構成したことを特徴とした汎用コンバインとしている。
【0009】
上述した従来の課題を解消して、排出作業の準備段階や排出後にオーガー(4)をオーガー受具に収納する過程でプレクリーナ(12)を保護することができる。
すなわち、プレクリーナ(12)は、バケット式揚穀装置(10)の全高より低い位置に設けているから、上方を旋回しながら移動する排出オーガー(4)が衝突することはなく、安全に保護されるものでありながら、比較的高い位置にあって、塵埃の混入が少ない外気を吸引することができるものとしている。
【0010】
つぎに、請求項2に記載した発明は、クローラ(1)を装備した車台(2)上に、脱穀装置(3)と、排出オーガー(4)を備えたグレンタンク(5)と、キャビン(6)とを搭載し、これらの前側に刈取前処理装置(7)を配置して設け、該刈取前処理装置(7)は、前記脱穀装置(3)の前部に形成した穀稈供給口(8)に、刈取穀稈を搬送する供給コンベヤ装置(9)で接続して設け、前記脱穀装置(3)は、一側に接近して配置した前記グレンタンク(5)に、一番穀粒を揚穀して供給するバケット式揚穀装置(10)で接続して設け、前記キャビン(6)は、前記グレンタンク(5)の前側であって、さらに、前記脱穀装置(3)の前部、及び供給コンベヤ装置(9)の横側に配置して設け、前記キャビン(6)は、上部のルーフ(13)を前記脱穀装置(3)の前部に、平面視でオーバーラップする位置まで張り出してエアコンユニット搭載部(14)を構成したことを特徴とする汎用コンバインとしている。
【0011】
ルーフ(13)を側方に張り出して形成したエアコンユニット搭載部(14)を、脱穀装置(3)の上方にオーバーラップして車幅を極力狭くし、コンパクトな設計のコンバインを提供せんとするものである。
【発明の効果】
【0012】
まず、請求項1に記載した発明は、プレクリーナ(12)をできるだけ高い位置に設けて塵埃の混入が少ない外気を吸引するものでありながら、バケット式揚穀装置(10)の全高さよりは低く構成して、上方を旋回移動する排出オーガー(4)に衝突することを避けて、安全に保護できる優れた特徴がある。
【0013】
そして、請求項2に記載した発明は、キャビン(6)のルーフ(13)を脱穀装置(3)側に張り出してエアコンユニット搭載部(14)を形成し、この部分を脱穀装置(3)に、平面視でオーバーラップさせて構成したから、車幅が狭くなり、コンパクトな設計の汎用コンバインを提供できる特徴がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
まず、この出願の発明は、クローラ1,1を装備した車台2上に、全稈投入式の脱穀装置3と、上方を旋回移動する排出オーガー4を備えたグレンタンク5と、キャビン6とを搭載し、これらの前側に刈取前処理装置7を配置して汎用コンバインを構成している。そして、前記刈取前処理装置7は、前記脱穀装置3の前部に形成した穀稈供給口8に、刈取穀稈を搬送する供給コンベヤ装置9で接続し、前記脱穀装置3は、一側に接近して配置した前記グレンタンク5に、一番穀粒を揚穀して供給するバケット式揚穀装置10で接続し、前記キャビン6は、前記グレンタンク5の前側で、しかも、前記脱穀装置3の前部と供給コンベヤ装置9の横側に配置した構成としている。そして、プレクリーナ12は、前記グレンタンク5の下側に装置したエンジン11に外気を導入する構成とするが、その場合、前記キャビン6とバケット式揚穀装置10との間に配置し、そのバケット式揚穀装置10の全高より高くならない位置まで上方に延長して構成している。そして、この発明は、プレクリーナ12の取り付けにあたり、できるだけ塵埃の混入が少ない上方の外気を吸気するために高い位置に取り付けるが、しかし、バケット式揚穀装置10の全高よりは低い位置に止めた構成に特徴がある。
【0015】
このように構成したプレクリーナ12は、上方を旋回移動する排出オーガー4に衝突する高さを避けるために、バケット式揚穀装置10の高さよりは低くして保護を確実なものとし、破損を未然に防止する特徴がある。
【0016】
更に、請求項2の発明は、キャビン6の室内の空調を行うエアコンユニットを、ルーフ13の横側部分を側方に張り出して形成したエアコンユニット搭載部14に装置して構成し、このエアコンユニット搭載部14を脱穀装置3の前部上方位置にオーバーラップさせて構成している。したがって、本案に係る汎用コンバインは、上記オーバーラップさせた分だけ、車体の横幅を狭く構成でき、コンパクト設計の機械を提供できる特徴がある。
【0017】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、汎用コンバインは、図1、及び図2に示すように、クローラ1,1を装備した車台2上に、穀稈供給口8を前側にして全稈投入式の脱穀装置3を搭載し、その穀稈供給口8に前方から供給コンベヤ装置9の終端部を接続して構成している。そして、脱穀装置3は、従来から公知の構造であるから、内部構成の図示を省略したが、稲、麦、そば、大豆、小豆等の多種類の穀物の脱穀と選別ができるように、螺旋式扱胴を前後方向に軸架した扱室を上側に配置し、その下側には、揺動選別棚や圧風唐箕、更には、一番移送螺旋、二番移送螺旋を装備した選別室を設けて構成している。
【0018】
そして、刈取前処理装置7は、図1、図2、及び図3に示すように、前記供給コンベヤ装置9の搬送始端部にテーブル15を連結して設け、このテーブル15上に横向きにして掻込みオーガー16を軸架して構成している。
【0019】
そして、三角カバー17は、図3、及び図4に示すように、上面板17aと左右両側板17b,17bとからなり、側面視三角形状に形成して供給コンベヤ装置9の始端部開口の上側に上下回動自由(図3参照)に枢着して構成している。この三角カバー17は、図面から解るように、内側を空間とし、供給コンベヤ装置9の帰り側(脱穀装置3から刈取前処理装置7側に回動して来る側、以下同じ)の終端部で、掻込みオーガー16の後方で上側に接近した位置に取り付け、コンベヤ9が持ち回ってきた穀稈の還流通路が広くなる(図3の作用図参照・実線から仮想線の位置に回動して上がる)ように構成している。
【0020】
このように、実施例の三角カバー17は、従来、開口の上側機枠が固定されて広がらなかった構成が、供給コンベヤ装置9の帰り側が持ち回って来る穀稈の量に応じて上下に回動し、持ち回り穀稈量が多いと押されて通路が広くなり、持ち回り穀稈を詰まらせることなく掻込みオーガー16側に還元する特徴がある。
【0021】
そして、開口の下方に設けた案内ガイド18は、図3に示すように、断面をコ字型にして供給コンベヤ装置9の搬送始端部の前方に横方向に取り付けて掻込みオーガー16のクランクフィンガー19が上方側に持ち回ろうとする穀稈を制止して上がらないように押さえてフィンガー19から離してコンベヤ9側に案内する機能を有する構成としている。
【0022】
この場合、刈取穀稈は、クランクフィンガー19に引っ掛かった状態で下側から上方に持ち上げられようとするが、案内ガイド18に達すると、その前縁により掻き落とされ、順次前側から送られてくる穀稈の押圧力に押されながら後方の供給コンベヤ装置9の搬送始端部側に圧送されてコンベヤ9に受け継がれる。
【0023】
このように、案内ガイド18は、掻込みオーガー16のクランクフィンガー19が上方に持ち回ろうとする穀稈を供給コンベヤ装置9の搬送始端部に案内するから、従来に比較してヘッドロスが大幅に減少した特徴がある。
【0024】
そして、刈取前処理装置7は、図3に示すように、上記テーブル15の前側に刈取装置20を設け、この刈取装置20の上方に掻込みリール21を軸架して設け、前方には分草杆22を設けて構成している。
【0025】
そして、刈取前処理装置7は、図5に示す実施例の場合、供給コンベヤ装置9の始端部上側の機枠23に設けた支持具24に作業灯25を前後に反転して両方を照射できるように取り付けて構成している。したがって、実施例の作業灯25は、夜間の作業時において、前方を照射してコンバイン作業が安全にできると共に、180度反転すると、供給コンベヤ装置9の蓋(掃除口の蓋)26を開ければ、内部空間、供給コンベヤ装置9を照射できて夜間でも、点検・整備やコンベヤに藁屑等が詰まったときの清掃ができる利点がある。
【0026】
そして、実施例の刈取前処理装置7は、図6に示すように、ロック装置27のロック操作が、キャビン6の窓からオペレータが室外に手を伸ばして行うことができる構成としている。従来から汎用コンバインは、刈取前処理装置7を油圧シリンダ28によって上下に調節し、上昇位置で停止させたとき、安全を確保するために、基部を刈取側機枠に枢着して先端部を車台2側の油圧シリンダ28の端縁部に係合して油圧シリンダ28が縮まないように(刈取前処理装置7が下がらないように)機械的に規制するロック装置27を構成している。
【0027】
実施例の場合、刈取前処理装置7は、図6に示すように、油圧シリンダ28を伸ばして実線の位置まで上昇させ、その停止位置でキャビン6の窓から手を差し伸べてロックレバー27aを操作し、下がらないようにロック装置27を固定することができる。したがって、オペレータは、刈取前処理装置7をロック装置27でロックした場合には、例え油圧シリンダ28から作動油が漏洩してシリンダの保持力が低下しても刈取部が下がることがないから、安心して下側にもぐりこんで修理、点検やメンテナンスができる。
【0028】
このように、ロック装置27は、オペレータがキャビン6の室内からロック、又はロック解除の操作ができる利点がある。
つぎに、グレンタンク5は、図1、及び図2に示すように、車台2上において、前記脱穀装置3の側部に併設し、キャビン6の背後に設置して構成している。そして、バケット式揚穀装置10は、図面に示すように、前記脱穀装置3とグレンタンク5との間に配置して、脱穀装置3に下部を接続して脱穀・選別した一番穀粒を揚穀して、上部を接続しているグレンタンク5に供給する構成としている。
【0029】
この場合、上記バケット式揚穀装置10は、従来から使用されている跳上式揚穀装置に比較して穀粒に損傷を与える率が低いので、豆類の収穫作業に使用することが多い汎用コンバインには適しており、上述の通り、グレンタンク5と脱穀装置3との間に配置してこれらより上方に突出した構成となっている。
【0030】
つぎに、排出オーガー4は、図1、及び図2に示すように、前記グレンタンク5の底部に前後方向に軸架した排出螺旋30に下部を接続して直立状に設けた揚穀筒31の上部に枢着・連結してグレンタンク5の穀粒を機外に排出する構成としている。実施例の場合、排出オーガー4は、図7、及び図8に示すように、前記揚穀筒31の下部に設けた入力プーリ32を介して前記排出螺旋30の終端部に回転動力が入力され、その排出螺旋30と同時に揚穀筒31に内装軸架している揚穀螺旋が伝動され、続いて、排出オーガー4内の螺旋が伝動される連続した構成としている。
【0031】
このように、排出オーガー4は、回転動力が排出螺旋30から揚穀螺旋を経由して伝動されると同様に、グレンタンク5内の穀粒も排出螺旋30から揚穀螺旋の順に受け継がれて搬送され、オーガー先端に開口した穀粒排出口33から機外に排出される構成としている。
【0032】
ここで、上記入力プーリ32に回転動力が伝動されるまでの伝動機構について説明する。
まず、伝動台35は、図7、及び図8に示すように、脱穀装置3とグレンタンク5との間において、車台2に強固に固定して設け、この伝動台35を後方位置の伝動機構の起点にすると共に、後述するように、グレンタンク5や揚穀筒31、更には、脱穀装置3などを一体的に連結して補強する構成をとっている。そして、伝動パイプ36は、図1、図2、及び図7に示すように、上記伝動台35に基部を固着して後方に延長し、内部に伝動軸37を通して後端部に伝動プーリ38を軸着して設け、既に説明した排出オーガー4側に入力する入力プーリ32にはベルト39で伝動する構成としている。
【0033】
そして、上記伝動台35は、図7、及び図8に示すように、複数の連結フレーム40,41によってグレンタンク5や、そのグレンタンク5から後方に間隔を隔てて設けた揚穀筒31を連結して、車台2と一体になるように強固に枠組みした構成としている。
【0034】
そして、前記排出オーガー4は、図示は省略したが、従来から公知のように、基部に連結した揚穀筒31がその場で回転操作ができるように旋回機構に連結した構成にし、更に、基部の揚穀筒31の上部の取付部を支点にして先端の穀粒排出口33側が上下に回動できるように枢着連結し、油圧シリンダ42(図1、及び図2参照)に支持させた構成としている。したがって、排出オーガー4は、排出準備の段階で油圧シリンダ42を伸長して上方空間部に上昇させて、図示省略している旋回機構により旋回させながら排出場所(例えば、農道に待機させた搬送トラックのタンク)に先端の穀粒排出口33を合わせたり、排出作業が完了したときには、汎用コンバインの収納位置まで旋回移動しながら収納することができる構成としている。
【0035】
以上のような構成において、上記揚穀筒31は、実施例の場合、図1、及び図2に示すように、前記グレンタンク5から後方に離して設置し、車台2の後端部2R(図1参照)より後方に隔てた構成としている。
【0036】
このように構成すると、車台2は、全体を後バランスにすることができて走行が安定すると共に、揚穀筒31の周囲に充分なスペースが確保できるからメンテナンスが楽になる特徴がある。
【0037】
そして、プレクリーナ12は、図1、及び図2に示すように、前記グレンタンク5の下側に装置したエンジン11に外気を導入する構成とするが、その場合、前記キャビン6とバケット式揚穀装置10との間に配置し、そのバケット式揚穀装置10の全高より高くならない位置まで上方に延長して構成している。そして、プレクリーナ12は、上部で吸気した外気を濾過して下方のエアクリーナに送り, ここで再度濾過して塵埃を除去した空気をエンジン11に供給する構成としている。
【0038】
以上、述べたように、プレクリーナ12は、できる限り上層の外気を吸引させるために高い位置まで延長したが、バケット式揚穀装置10の全高よりは低く構成することによって、上空で旋回移動する排出オーガー4の衝突を避けて、安全に保護できる特徴がある。
【0039】
そして、上記エンジン11を搭載、収納したエンジンルーム45は、図1に示すように、前記グレンタンク5の下方で前側に配置して設け、外側には防塵網46を取り付けた開閉カバー47を設けて開閉自由に構成している。そして、開閉カバー47は、図9、及び図10に示すように、開閉支点となる蝶番48から最も離れた側の下部位置に支持ローラ49を回転自由に軸架して構成している。そして、受具50は、図9に示すように、車台2の走行フレーム51上に、前記支持ローラ49の回動軌跡に対して略横方向に、前後の横縁部52,52の間に凹溝53を形成して、前記支持ローラ49を係合保持する構成としている。この場合、支持ローラ49は、開閉カバー47の回動時に一体的に回動して車体2の走行フレーム51に達すると外側の横縁52を乗り越えて凹溝53に落ち込んで保持状態になり、開閉カバー47が閉まった位置でロック状態にして保持する構成となっている。
【0040】
以上のように、開閉カバー47は、開閉時の回動支点(蝶番48)から離れた部位の下部に支持ローラ49を軸架して取り付け、エンジンルーム45を閉めた位置で上記支持ローラ49が走行フレーム51上の受具50の凹溝53に落ち込んで保持される。
【0041】
従来、この種の開閉カバーは、ほとんどハンドル(取っ手)がロック装置の役目を果たす構成であったから、長期間の使用で回動支点(蝶番の位置)から遠い側が垂れ下がってくる円滑な開閉ができず、閉めたときに周囲の機枠との間に隙間ができたり、ロックが十分に効かなくなる欠陥があった。
【0042】
それに対して、上記実施例の開閉カバー47は、長期間の使用で蝶番48から遠い側が少し垂れ下がる状態になっても、エンジンルーム45を閉めた位置では支持ローラ49が受具50上に達して隙間なく閉めることができ、隙間ができず、塵埃の浸入を防止できる利点がある。更に、上記受具50は、凹溝に支持ローラ49を落とし込んで保持し、ロック装置として機能も充分に果たすことができる特徴がある。
【0043】
つぎに、実施例の汎用コンバインの場合、キャビン6は、既に説明し、図1、及び図2に示すように、グレンタンク5の前側で、しかも、前記脱穀装置3の前部と供給コンベヤ装置(9)との横側に配置した構成としている。そして、前記キャビン6は、上部のルーフ13を、上記脱穀装置3の前部に、平面視でオーバーラップする位置まで張り出してエアコンユニット搭載部14を構成している。
【0044】
そして、エアコンユニット搭載部14は、詳細な図示は省力したが、搭載したエアコンでキャビン6室内を空調して冷暖房が効く構成とし、収穫時期の気温や湿度に苦しめられることなく、快適な環境で作業ができるキャビン6としている。
【0045】
このように、実施例の汎用コンバインは、車台2の内側、脱穀装置3側にルーフ13を張り出してエアコンユニット搭載部14を形成し、この部分を上述の通り、脱穀装置3に、平面視でオーバーラップさせて構成したから、車幅が狭くなり、コンパクトな設計のコンバインを提供できる特徴がある。
【0046】
つぎに、刈取前処理装置7の掻込みリール21について、実施例を説明する。
まず、掻込みリール21は、既に説明したように、刈取装置20の上方位置に左右一対のリール支持アーム55,55に吊持ち状態に支持し、吊下げた掻込杆56によって圃場に植立状態の穀稈を刈取装置20側に上方から掻き込み誘導する構成としている。そして、実施例の場合、掻込みリール21は、リール支持アーム55,55上に前後に摺動自由に載置した状態に取り付けて構成している。
【0047】
そして、掻込みリール21は、図11に示すように、伝動機構を右のリール支持アーム55上に設けるが、実施例の場合、駆動軸60の先端部分に従動軸61を摺動自由に挿し込んで伸縮可能で、且つ、伝動可能なスプライン嵌合に構成している。
【0048】
そして、実施例の掻込みリール21は、図11、及び図12に示すように、左右のリール支持アーム55,55の上方に移動操作機構を設けるが、基部側から順番に伸縮する油圧シリンダ62(左側のリール支持アームのみ)と揺動アーム63と連結ロット64とを順次連結して先端部を係合ピン65で着脱可能に連結した構成としている。
【0049】
このように構成した掻込みリール21は、図11、及び図12に示すように、左右のリール支持アーム55,55の先端部まで前記油圧シリンダ62と揺動アーム63と、連結ロット64を伸長移動させて、リール支持アーム55上の位置調整ができる。そして、掻込みリール21は、上記の如く位置を調節しても、駆動軸60に対して従動軸61が摺動しながら伝動を続けることができる。そして、掻込みリール21は、リール支持アーム55,55の先端側に移動させ左右両側の係合ピン65を抜けば取り外すことができる。
【0050】
つぎに、リールスタンド66は、図13、及び図14に示すように、左右一対のスタンド杆66a,66bを一組として、リール軸67の左右両側に折り畳み自由に枢着し、該リール軸67に沿わせて折り畳んで収納できる構成としている。
【0051】
そして、リールスタンド66は、スタンドとして使用するときには、リール軸67から開いてスタンドとして地上に立て、固定杆68を取り付けて固定する。
このように、掻込みリール21は、図12に仮想線で示すように、各スタンド杆66a,66bを立てて、リール支持アーム55の先端側から外すと、刈取前処理装置7から離れて独立状態で立てることができる。
【0052】
このように、掻込みリール21は、伝動軸60,61のスプライン嵌合で前後に位置調節をしても、伝動の継続ができ、リールスタンド66を使えば、取り外し、取り付けが簡単にできる特徴がある。しかも、掻込みリール21は、リール軸67に取り付けたリールスタンド66を利用して刈取前処理装置7から着脱が容易にできるから、従来のように、着脱作業に大型のクレーンを使う必要がなくなった特徴がある。
【0053】
つぎに、掻込みリール21の変速装置70について説明する。
まず、掻込みリール21は、圃場における穀稈の倒伏方向や倒伏度合等の倒伏状態に応じて回転掻込み速度を変速することが知られているが、図15、及び図16に示す場合、リール支持アーム55に支持され、リール軸67に回転動力が伝動されて回転駆動される構成としている。そして、実施例の場合、前記リール軸67は、伝動上手側の入力軸71との間に変速装置70を設けて有段の変速ができる構成としている。
【0054】
そして、前記入力軸71は、図15、及び図16に示すように、車台2側の伝動軸72の伝動スプロケット73から入力スプロケット74に伝動チエン75を巻回して伝動可能に構成している。76,77はテンションスプロケットを示している。そして、前記変速装置70は、図15に示す実施例の場合、操作ワイヤー78からプッシュアーム79を介してチエンジロット80を押し引き操作して変速する構成としている。そして、変速装置70は、実施例の場合、チエンジロット80を押し込めば低速となり、中間位置で標準速に変速され、引き出した位置が高速に変速する3段の変速速度が選択できる構成としている。
【0055】
このように、変速段数は、図17にグラフで示すように、車速との関係において、3段の変速が可能であって、変速操作は、前記操作ワイヤー78の端部に接続した制御モータ81のON、OFF操作に基づいて変速できる構成としている。
【0056】
この場合、変速装置70は、掻込みリール21の前後方向の位置調節、例えば、前部位置で高速、中間位置で標準速、後部位置で低速に関連して自動的に変速できる構成にすると、変速操作の手数が省けて楽な作業ができる。
【0057】
このように構成すると、掻込みリール21は、作物の丈や倒伏度合いに対応して前後に位置の変更をするが、それに関連して自動的に回転速度が変速される。すると、オペレータは、楽に仕事ができると同時に、ヘッドロスが減少し、効率的な作業ができる利点がある。
【0058】
そして、変速装置70は、図18、乃至図20に示すように、キャビン6室内に装置している操向レバー85や、変速レバー86のグリップ部87に変速操作スイッチ88を設けて変速する構成にすると、操縦座席から変速操作ができる利点がある。この場合には、前記制御モータ81は、前記変速操作スイッチ88に電気的に接続しており、変速操作スイッチ88の操作によって、正転、又は逆回転に切替操作され、前記操作ワイヤ78を押し引きしながら、図17に示すように、3段の変速位置に変速操作ができるものとなっている。
【0059】
なお、上記した変速装置70は、ツーリング自転車に広く使用されているタイプの構成を使用しているから、原動側の駆動力を急に停止しても、掻込みリール21が慣性によって空転を続けることができるように、伝動系がワンウエー方式の伝動として構成されているから、一連の伝動機構に破損が起きない利点がある。
【0060】
つぎに、掻込みリール21の横幅縮小機構と、掻込みリール21を含む刈取前処理装置7全体の横幅縮小機構について、図21、乃至図24に基づいて実施例を説明する。
従来から汎用コンバインは、後部の車幅に比較して前部の刈取前処理装置7の横幅を広く構成して多条刈りを可能にし、作業能率を上げる収穫機となっている。
【0061】
そのために、従来から汎用コンバインは、遠距離を搬送する場合、1台の運搬に普通トラック2台を必要とし、きわめて不経済な機械となる課題があった。
以下に示す実施例は、一台のトラックに一台の汎用コンバインが積載できるように、掻込みリール21単体、及び刈取前処理装置21の横幅を、後部のコンバイン車体幅まで縮小する技術に関するものである。
【0062】
まず、掻込みリール21は、図21に示す実施例の場合、中心のリール軸67をパイプ軸67aと摺動軸67bとの伸縮する二重軸に構成し、その周囲に支持腕90で連結したリーリスラット取付軸91も同様に、パイプ軸91aに摺動軸91bを挿し込んで伸縮自由の二重軸に構成している。そして、電動シリンダ92は、図面に示すように、パイプ軸67aに沿わせて取り付け、ピストン92aの先端部を前記摺動軸67bに連結して構成している。
【0063】
又は、掻込みリール21は、図22に示す別実施例のように、中心のリール軸67を構成するパイプ軸67aに差し込んだ摺動軸67bと、その外側のリールスラット取付軸91の折曲部との間に支持腕90を取り付け、電動シリンダ92の伸縮に伴ってリールスラット取付軸91が外側に広がりながら折り曲がって、リール幅が縮小する構成にしてもよい。
【0064】
つぎに、刈取前処理装置7は、図23に示す実施例の場合、その左側部(左のリール支持アーム55)を仮想線に示す通常の作業位置から右側に実線に示す位置まで縮小して横幅を狭くできるように構成している。この場合、刈取前処理装置7は、横方向に配置した各部材を伸縮可能な二重構造に形成して、後方にある脱穀装置3の左端に相当する位置まで横移動させて幅を縮小する構成としている。
【0065】
なお、図23の左端に記載しているトラックの荷台95の横幅内に収まる幅に縮小できる刈取前処理装置7としている。
このように構成すると、汎用コンバインは、図23に示すように、普通トラックの荷台95に左右の歩み板96を掛けて積み込み運転をして、積載できる横幅になり、一台のトラクタに一台の汎用コンバインを積載して運送できる特徴がある。
【0066】
つぎに、ロック装置97は、図24、及び図25に示すように、刈取前処理装置7の固定機枠98に取り付け、スライドする摺動杆101が幅広の作業位置と横幅を狭くした縮小位置との両部位でロックできる構成としている。そして、係合杆99は、図25に示すように、ロックレバー100の下部に枢着して、前記固定機枠98の内部に、横幅方向にスライド自由に差し込んだ摺動杆101に、後方から抜き差し自由に貫通させてロックする構成としている。
【0067】
そして、安全スイッチ102は、スライド側のスイッチ片102aと前記係合杆99の先端スイッチ片102bとが接触位置(刈取前処理装置7が最も幅広の位置・作業位置にあるとき)と否接触位置(作業位置以外の全ての位置・縮小側の位置にあるとき)とになる構成としている。そして、上記安全スイッチ102は、エンジン11の始動回路中に組み込まれ、ONになったときには通電して始動可能になる構成としている。
【0068】
したがって、上記安全スイッチ102は、刈取前処理装置7が通常の作業位置に横幅が広がっているときにのみ、前記両スイッチ片102a,102bが接触位置にあって、ONとなってエンジン11の始動が可能になり、その位置以外の横幅を縮小側にスライドした位置全てにおいて、OFFとなってエンジン11を始動することができない。
【0069】
このように、ロック装置97は、図24に示すように、刈取前処理装置7の左側枠が最も幅広になって作業が可能な仮想線の位置と、右側にスライドしてトラックの荷台95幅まで縮小した実線の位置とでロックレバー100を係合側に操作すれば確実にロックができる。そのとき、安全スイッチ102は、上述したとおり、作業位置でONとなり、それ以外の全ての縮小位置ではOFFとなる。
【0070】
以上のように、この発明の実施例は、刈取前処理装置7の横幅縮小機構に、ロック装置97と安全スイッチ102とを装備して、横幅をトラクタの荷台95の幅まで狭くできる特徴を有しながら、更に、作業の安全性と製品の耐久性とを向上させる特有の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】汎用コンバインの側面図
【図2】汎用コンバインの平面図
【図3】刈取前処理装置の一部の内部側面図
【図4】刈取前処理装置の一部を示す斜面図
【図5】汎用コンバインの作用側面図
【図6】刈取前処理装置の作用側面図
【図7】汎用コンバインの後部平面図
【図8】汎用コンバインの背面図
【図9】エンジンルームの開閉カバーの斜面図
【図10】開閉カバーの側面図
【図11】掻込みリールの平面図
【図12】掻込みリールの側面図
【図13】掻込みリールのスタンドの斜面図
【図14】スタンド杆をリール軸に収納した状態の平面図
【図15】掻込みリールの伝動機構の平面図
【図16】掻込みリールの伝動機構の側面図
【図17】掻込みリールの3段の変速を示すグラフ
【図18】汎用コンバインの平面図
【図19】操向レバーの斜面図
【図20】変速レバーの斜面図
【図21】掻込みリールの作用平面図
【図22】掻込みリールの作用平面図
【図23】汎用コンバインの作用平面図
【図24】刈取前処理装置の作用平面図
【図25】ロック装置の切断側面図
【符号の説明】
【0072】
1 クローラ 2 車台
2R 車台の後端部 3 脱穀装置
4 排出オーガー 5 グレンタンク
6 キャビン 7 刈取前処理装置
8 穀稈供給口 9 供給コンベヤ装置
10 バケット式揚穀装置 11 エンジン
12 プレクリーナ 13 ルーフ
14 エアコンユニット搭載部。




 

 


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