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発明の名称 コンバインの伝動装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−68(P2007−68A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−183477(P2005−183477)
出願日 平成17年6月23日(2005.6.23)
代理人
発明者 釘宮 啓 / 泉 浩二 / 酒井 昌
要約 課題
フィードチエン19から排稾搬送動力を取り出し、減速比の小さな排藁伝動装置により排稾搬送装置を駆動する。

解決手段
走行車台2に搭載した脱穀部5には扱室11に穀稈を送り込むフィードチエン19を機体の左右一側に設け、エンジンEから動力の伝達されるフィードチエン駆動軸58を経由してフィードチエン19に動力を伝達する。フィードチエン19の搬送下手側の後側スプロケット19cから排稾搬送動力を取り出し、排藁チエン伝動装置60、排藁伝動軸61、排藁ベルト伝動装置62、排藁第二伝動軸63及び排藁第二チエン伝動装置64を経由して排稾搬送装置21に動力を伝達する。
特許請求の範囲
【請求項1】
走行車台(2)に搭載した脱穀部(5)には扱室(11)に穀稈を送り込むフィードチエン(19)を機体の左右一側に設け、エンジン(E)から動力の伝達されるフィードチエン駆動軸(58)を経由して前記フィードチエン(19)に動力を伝達し、前記フィードチエン(19)の搬送下手側の後側スプロケット(19c)から排藁伝動装置(59)に排稾搬送動力を取り出し、該排藁伝動装置(59)を経由して排稾搬送装置(21)に動力を伝達するように構成したことを特徴とするコンバインの伝動装置。
【請求項2】
左右一側に配置されているフィードチエン(19)の搬送下手側の後側スプロケット(19c)から取り出した排稾搬送動力を排稾搬送装置(21)に伝達する排藁伝動装置(59)を、排藁チエン伝動装置(60)、排藁伝動軸(61)、排藁ベルト伝動装置(62)、排藁第二伝動軸(63)及び排藁第二チエン伝動装置(64)により構成し、これらの排藁チエン伝動装置(60)、排藁伝動軸(61)、排藁ベルト伝動装置(62)、排藁第二伝動軸(63)及び排藁第二チエン伝動装置(64)を脱穀部(5)の上側面上方に配置し、且つ、動力を機体の左右一側から後側に導き更に左右他側に導き更に左右他側を前側に導き更に左右一側に迂回して導くように構成したことを特徴とする請求項1記載のコンバインの伝動装置。
【請求項3】
排藁伝動装置(59)を構成する排藁第二伝動軸(63)のケース部(63a)及び排藁第二チエン伝動装置(64)のケース部(64a)を一体的に構成し、これらケース部(63a,64a)の左右両端を脱穀部(5)の左右側板(5b,5c)に支架するように構成したことを特徴とする請求項2記載のコンバインの伝動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインにおけるフィードチエンや排藁搬送装置の伝動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
脱穀装置の穀稈搬送方向下手側に排藁搬送装置を配設し、扱胴駆動用の伝動軸を扱胴の径方向外側で扱胴軸心と平行に配置し、この伝動軸を穀稈搬送方向下手側に延出しその下手側端部から排稾搬送装置に動力を伝達するように構成したものは公知である(特許文献1)。
【特許文献1】特開平9−154396号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来技術にあっては、扱胴駆動用の扱胴伝動軸から排稾搬送装置に動力を伝達するので、減速比を大きくしなければならず、排藁伝動装置をコンパクトに構成できないという不具合があった。そこで、この発明このような不具合を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、走行車台(2)に搭載した脱穀部(5)には扱室(11)に穀稈を送り込むフィードチエン(19)を機体の左右一側に設け、エンジン(E)から動力の伝達されるフィードチエン駆動軸(58)を経由して前記フィードチエン(19)に動力を伝達し、前記フィードチエン(19)の搬送下手側の後側スプロケット(19c)から排藁伝動装置(59)に排稾搬送動力を取り出し、該排藁伝動装置(59)を経由して排稾搬送装置(21)に動力を伝達するように構成したことを特徴とするコンバインの伝動装置とする。
【0005】
前記構成によると、エンジン(E)の回転動力はフィードチエン駆動軸(58)に伝達されてフィードチエン(19)が駆動され、走行車台(2)に搭載した脱穀部(5)における扱室(11)には左右一側に配置されたフィードチエン(19)により穀稈が送り込まれる。また、フィードチエン(19)の搬送下手側の後側スプロケット(19c)から排藁伝動装置(59)に排稾搬送動力が取り出され、排藁搬送動力は排藁伝動装置(59)を経由して排稾搬送装置(21)に伝達される。
【0006】
請求項2の発明は、左右一側に配置されているフィードチエン(19)の搬送下手側の後側スプロケット(19c)から取り出した排稾搬送動力を排稾搬送装置(21)に伝達する排藁伝動装置(59)を、排藁チエン伝動装置(60)、排藁伝動軸(61)、排藁ベルト伝動装置(62)、排藁第二伝動軸(63)及び排藁第二チエン伝動装置(64)により構成し、これらの排藁チエン伝動装置(60)、排藁伝動軸(61)、排藁ベルト伝動装置(62)、排藁第二伝動軸(63)及び排藁第二チエン伝動装置(64)を脱穀部(5)の上側面上方に配置し、且つ、動力を機体の左右一側から後側に導き更に左右他側に導き更に左右他側を前側に導き更に左右一側に迂回して導くように構成したことを特徴とする請求項1記載のコンバインの伝動装置とする。
【0007】
前記構成によると、請求項1の発明の前記作用に加えて、フィードチエン(19)の搬送下手側の後側スプロケット(19c)から排稾搬送動力が取り出され、排藁チエン伝動装置(60)、排藁伝動軸(61)、排藁ベルト伝動装置(62)、排藁第二伝動軸(63)及び排藁第二チエン伝動装置(64)により、脱穀部(5)の上側面上方において動力は機体の左右一側から後側に導き更に左右他側に導き更に左右他側を前側に導き更に左右一側に迂回して導かれて、排稾搬送装置(21)に伝達される。
【0008】
請求項3の発明は、排藁伝動装置(59)を構成する排藁第二伝動軸(63)のケース部(63a)及び排藁第二チエン伝動装置(64)のケース部(64a)を一体的に構成し、これらケース部(63a,64a)の左右両端を脱穀部(5)の左右側板(5b,5c)に支架するように構成したことを特徴とする請求項2記載のコンバインの伝動装置とする。
【0009】
前記構成によると、請求項2の発明の前記作用に加えて、フィードチエン(19)の搬送下手側の後側スプロケット(19c)から排稾搬送動力は、排藁チエン伝動装置(60)、排藁伝動軸(61)、排藁ベルト伝動装置(62)、ケース部(63a)により覆われている排藁第二伝動軸(63)及びケース部(64a)に覆われている排藁第二チエン伝動装置(64)を経由して排稾搬送装置(21)に伝達される。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明は、フィードチエン(19)の後側スプロケット(19c)よりも前側に位置しているフィードチエン駆動軸(58)からフィードチエン(19)に動力が伝達されて、後側スプロケット(19c)はフィードチエン(19)の張り側となり、この張り側の確実に回転する後側スプロケット(19c)から安定して回転する排稾搬送動力を取り出すことができるので、排稾搬送装置(21)を安定して駆動することができ、また、搬送速度の近似しているフィードチエン(19)から排稾搬送動力を取り出すので、排稾伝動装置(59)の減速比を小さくすることができ伝動装置をコンパクトに構成することができる。また、フィードチエン(19)の駆動が停止すると、排稾搬送装置(21)も停止するので、刈取作業の旋回走行中にフィードチエン(19)の終端側部から排稾処理装置(21)の始端側部へ排藁を引き摺りながら搬送するようなこともなく、排藁搬送の乱れを少なくすることができる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明の前記効果に加えて、排藁伝動経路中に排藁ベルト伝動装置(62)を介在させたので、排稾搬送装置(21)に詰まり等の異常が発生しても、排藁ベルト伝動装置(62)部分がスリップすることにより排藁伝動装置の破損を防止することができる。
【0012】
請求項3の発明は、排藁第二伝動軸(63)、排藁第二チエン伝動装置(64)をケース部(63a,64a)により覆っているので、伝動装置をコンパクトに構成しながら伝動軸やチエンに藁屑類の付着を防止し、また、一体的に構成している排藁第二伝動軸(63)のケース部(63a)及び排藁第二チエン伝動装置(64)のケース部(64a)の左右両端部を脱穀部(5)の左右側板(5b,5c)に固着しているので、脱穀部(5)のフレーム構成の強度アップを図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。
図1にはコンバイン1の全体側面図が図示されている。コンバイン1の走行車台2の下方には、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3,3を配設し、走行車台2上には、操縦席4を右側前部に、脱穀部5を左側前部に、グレンタンク6を操縦席4の後方に、排稾処理装置7を脱穀部5及びグレンタンク6の後方にそれぞれ搭載している。脱穀部5の前方には、植立穀稈を分草引越しながら刈り取り後方の脱穀部5に向けて搬送する刈取搬送部8を昇降自在に設けている。
【0014】
次に、図2〜図7に基づき脱穀部5の構成について説明する。図2には脱穀部5の右側面図、図3には脱穀部5の左側面図、図4には脱穀部5の正面図、図5には脱穀部5後側部の切断正面図、図6には脱穀部5前側部の切断正面図、図7には脱穀部5の切断平面図が図示されている。
【0015】
扱室11内には前後方向の扱胴軸12aに扱胴12を軸架し、扱胴12の周面には多数の扱歯13,…を取り付け、扱胴12の下部外周を受網14で覆っている。扱室11の右側方には二番処理室16を設け、二番処理室16には前後方向の二番処理胴軸17aに二番処理胴17を軸装し、二番処理胴17の外周面に多数の二番処理歯18,…を取り付け、二番処理胴7の扱室11に近い側を上側から下側に向けて回転するように構成している。扱室11の左側方には脱穀用穀稈を移送するフィードチエン19を設け、フィードチエン19の搬送下手側には排藁搬送装置21を設けて脱穀済み排藁を後方の排稾処理装置7に搬送するように構成している。
【0016】
また、前記二番処理室16の後側に排塵処理室22を設け、排塵処理室22には前後方向の排塵処理胴軸23aに排塵処理胴23を軸装し、扱室11の後端右側部と排塵処理室22の前端左側部とを連通口により連通し、扱室11から排塵処理室22に送り込まれた藁屑類を排塵処理胴23の処理歯23b,…により後側に送りながら脱穀処理するように構成している。
【0017】
また、扱室11の下方から後部にかけて選別部26が設けられている。唐箕27から前後方向の選別風路28に選別風が送られ、選別風路28には前後方向に往復揺動する揺動選別棚29を設けている。揺動選別棚29の上部側には前側部から後側部に向けてグレンパン29a、グレンシーブ29b、チャフシーブ29c及びストローラック29dからなる粗選別部を構成し、揺動選別棚29の下部側には網体からなるグレンシーブ29eにより精選別部を構成し、扱室11、二番処理室16及び排塵処理室22からの脱穀処理物を受けて後側に揺動移送しながら比重選別する構成である。
【0018】
選別風路28の底部には、選別された一番穀粒を受ける一番ラセン31a付きの一番受樋31、及び、選別された二番物を受ける二番ラセン32a付きの二番受樋32を前後に設け、選別風路28の後端右側部には排塵ファン33を設け、揺動選別棚29で選別されて後側に送られた藁屑類を機外に排出するように構成している。
【0019】
次に、図8に基づきコンバインの伝動構成について説明する。
まず、エンジンEから走行クローラ3,3及び刈取搬送部8への伝動構成について説明する。操縦席4の下方にエンジンEを配設し、エンジンEの回転動力はベルト伝動装置36を経て、走行ミッションケース37(図1に示す)上部に設けたHST(静油圧式無段変速装置)38に伝達される。次いで、HST38により正逆切替及び無段変速された動力が、迂回伝動ケース39内の減速伝動装置(図示省略)を経由して走行ミッションケース37上部のミッション入力軸41に伝動される。
【0020】
ミッション入力軸41に伝達された動力は、副変速装置42により低速、中速、高速に変速され、センターギヤ43、入/切される左右サイドクラッチギヤ44,44、左右走行ギヤ45,45を経て左右走行伝動軸46,46に伝達される。走行ミッションケース37の下部から左右両側に左右走行伝動軸46,46を突出し、左右走行伝動軸46,46の突出端部に取り付けた駆動スプロケットにより走行クローラ3,3を駆動するように構成している。
【0021】
また、走行ミッションケース37の一側から刈取伝動軸51を突出軸架して、HST38及び副変速装置42により変速した走行速度に追従した回転動力を取り出し、前記刈取搬送部8の駆動部に伝達している。
【0022】
次に、脱穀部5への伝動構成について説明する。
エンジンEの回転動力を唐箕ベルト伝動装置52を経由して唐箕軸53に伝達して唐箕27を駆動している。また、唐箕軸53から揺動選別棚ベルト伝動装置54を経由して揺動軸56に動力を伝達して前記揺動選別棚29を駆動し、揺動軸56の端部からギヤ57,57を介してフィードチエン駆動軸58に伝達しフィードチエン19を駆動している。
【0023】
また、フィードチエン19の後側端部から排稾搬送動力を取り出し、排藁伝動装置59により排稾搬送装置21に伝達している。この実施例では排藁伝動装置59を排藁チエン伝動装置60、排藁伝動軸61、排藁ベルト伝動装置62、排藁第二伝動軸63、排藁第二チエン伝動装置64により構成し、これらの伝動軸、伝動装置を経由して排稾搬送装置21に動力を伝達している。
【0024】
また、唐箕軸53から扱胴動力を取り出し、扱胴ベルト伝動装置66、ギヤ及び伝動軸からなるギヤ伝動装置67を経由して二番処理胴17及び排塵処理胴23に動力を伝達し、更に、ギヤ伝動装置67から扱胴伝動軸68、扱胴ベルト伝動装置69を経由して扱胴軸12aに動力を伝達している。
【0025】
また、唐箕軸53の端部から穀粒搬送動力を取り出し、穀粒搬送ベルト伝動装置71を経由して一番受樋31の一番ラセン31a、一番揚穀ラセン72、及び、二番受樋31の二番ラセン32a、二番揚穀ラセン73に動力を伝達している。穀粒搬送ベルト伝動装置71の下手側端部からファン動力を取り出し、ファン伝動軸74及びファンベルト伝動装置76を経由して前記排塵ファン33に動力を伝達している。
【0026】
また、ファン伝動軸74の端部から排稾処理動力を取り出し、排藁処理ベルト伝動装置77を経由して前記排稾処理装置7の主軸7aに動力を伝達し、主軸7aからギヤ伝動装置77aを経てロータ軸7bに伝達し排稾処理装置7を駆動するように構成している。
【0027】
次に図2、図4及び図9に基づきフィードチエン19の支架構成について説明する。フィードチエンフレーム19aの前側端部に前側スプロケット19b、後側端部に後側スプロケット19c、中間下部部に駆動スプロケット19dを軸架し、これらのスプロケット19b,19c,19dにフィードチエン19を巻き架け、フィードチエン駆動軸58の端部と駆動スプロケット19dとをスプライン嵌合して駆動スプロケット19dに動力を伝達し、フィードチエン19を駆動している。
【0028】
そして、後側スプロケット19cの軸部から排稾搬送動力を取り出し、排藁伝動装置59により排稾搬送装置21に動力を伝達している。この排藁伝動装置59は、この実施例では排藁チエン伝動装置60、排藁伝動軸61、排藁ベルト伝動装置62、排藁第二伝動軸63、排藁第二チエン伝動装置64により構成している。
【0029】
従来構成の扱胴12駆動用の扱胴動力からフィードチエン19駆動用動力を取り出す構成では、減速比を大きくする必要があり、排稾搬送装置21の前側部に大径のプーリを必要とし、また、脱穀部5の穀粒搬送動力から機体の右側を経由して排稾搬送装置21に動力を伝達する場合にも、同様に減速比を大きくしなければならず、コンパクトに構成できないという不具合があった。
【0030】
しかし、前記構成のように、フィードチエン19の中間部に設けた駆動スプロケット19dによりフィードチエン19を駆動し後側スプロケット19cから動力を取り出す構成にすると、後側スプロケット19cがフィードチエン19の張り側となり、この張り側の確実に回転する後側スプロケット19cから安定回転する排稾搬送動力を取り出すことができる。また、フィードチエン19から排稾搬送装置21に排稾搬送動力を取り出すので、減速比を小さくできて伝動装置をコンパクトに構成することができる。
【0031】
また、フィードチエン19の駆動を停止すると、排稾搬送装置21も停止するので、刈取作業の旋回走行中にフィードチエン19の終端側部から排稾処理装置21の始端側部へ排藁を引き摺りながら搬送するようなこともなくなり、排藁搬送の乱れを少なくすることができる。また、旋回走行時に排稾処理装置7からの排藁が排出されないので、直進刈取作業開始時に排出した排藁に旋回走行時の排出排藁が重なるようなことがなく、排藁排出を均等化することができる。
【0032】
また、図9に示すように、前側スプロケット19b、後側スプロケット19c及び駆動スプロケット19dを取り付けているフィードチエンフレーム19aは縦方向のピン81により回動自在に軸支し、フィードチエン19の後側部を左外側に開放回動できるように構成している。そして、前記駆動スプロケット19dとフィードチエン駆動軸58の端部をスプライン嵌合して着脱自在に連結し、後側スプロケット19cの軸部と排藁チエン伝動装置60の始端側軸部60aにスプライン嵌合し着脱自在に連結している。
【0033】
しかして、フィードチエン19を左外側に開放回動すると、フィードチエン19及び排稾搬送装置21への動力伝達が解除され、フィードチエン19を開放し脱穀部5を空運転しながら清掃作業する場合にも、フィードチエン19や排稾搬送装置21で怪我をするようなこともなく安全である。
【0034】
また、フィードチエン19のフィードチエンフレーム19aにおける後側スプロケット19cの前方で且つ駆動スプロケット19dの後方に開閉レバー83を設けている。この開閉レバー83は縦方向のピン83a回りにバネに抗して外側に回動するとフィードチエン19は開放可能状態となり、バネにより閉鎖側に復帰回動するとロックするように構成している。
【0035】
前記構成としたので、フィードチエン19の後方に排藁チエン伝動装置60を配設するにあたり、開閉レバー83が邪魔にならず、また、フィードチエン19の閉鎖時における後側スプロケット19cのスプライン嵌合操作が容易になり、フィードチエン19の開閉を円滑に行なうことができる。
【0036】
また、図2及び図9に示すように、フィードチエン19の後側スプロケット19cから排稾搬送動力を取り出して排稾搬送装置21に動力を伝達するにあたり、前記排塵ファン33をフィードチエン19後方の機体左側部に配置し、排藁チエン伝動装置60を平面視で排塵ファン33の左外側に配置して動力を後方に導き、次いで、排藁伝動軸61、排藁ベルト伝動装置62、排藁第二伝動軸63及び排藁第二チエン伝動装置64を経由して、機体右側部から排稾搬送装置21の前方まで迂回するようにして前方に導き、排稾搬送装置21に動力を伝達している。
【0037】
しかして、フィードチエン19から左右方向の幅狭の排藁チエン伝動装置60で動力を取り出すので、フィードチエン19と排塵ファン33の狭い空間に排藁チエン伝動装置60を配置することができる。また、排藁チエン伝動装置60の後部から右側に動力を伝達する排藁伝動軸61を排塵ファン33の上方に左右方向に配置するので、伝動構成をコンパクト化し脱穀部5の排塵作用及び排藁搬送作用を円滑に行なうことができる。
【0038】
また、左右方向の排藁伝動軸61を脱穀部5の左右側板5b,5cに支架したので、脱穀部5の機体構成を強固にすることができ、また、排藁伝動経路中に排藁ベルト伝動装置62を介在させているので、排稾搬送装置21に詰まり等の異常が発生しても、排藁ベルト伝動装置62部分がスリップすることにより、排藁伝動装置の破損を防止することができる。
【0039】
また、排稾搬送装置21に動力を伝達する排藁第二伝動軸63のケース部63aと排藁第二チエン伝動装置64のケース部64aとを一体的に構成すると共に、脱穀部5の後側板体5a上に配置し、脱穀部5の左右側板5b,5cにその両端部を固着している。
【0040】
前記構成とすることにより、搬送途中の排藁から藁屑類の落下する部分にある排藁第二伝動軸63及び排藁第二チエン伝動装置64をケース部63a,64aにより覆っているので、伝動装置をコンパクトにしながら伝動軸やチエンに藁屑類の付着を防止することができる。また、この部分をベルト伝動装置とすると、藁屑類が落下して火災の発生する怖れもあるが、このような不具合も解消することができる。また、一体的に構成している脱穀排藁第二伝動軸63のケース部63a及び排藁第二チエン伝動装置64のケース部64aの両端部を脱穀部5の左右側板5b,5cに固着しているので、脱穀部5のフレーム構成の強度アップを図ることができる。
【0041】
次に、図9及び図10に基づき排稾搬送装置21について説明する。
排藁搬送フレーム21aには排藁搬送駆動軸21bを軸架し、この排藁搬送駆動軸21bの一端部に穂先駆動スプロケット21cを、他端部に根元駆動スプロケット21dをそれぞれ取り付けている。そして、排藁搬送フレーム21aに軸架した穂先駆動スプロケット21c及び穂先後側ローラ(図示省略)に穂先搬送チエン21eを巻き掛け、根元前後ローラ21f,21g、根元駆動スプロケット21dに根元搬送チエン21hを巻き掛けている。
【0042】
そして、排藁搬送駆動軸21bを平面視で左側を後下がり状に傾斜させて軸架し、排稾搬送伝動装置を構成する排藁第二チエン伝動装置64の下手側端部からギヤ84,84を介して排藁搬送駆動軸21bに動力を伝達し、穂先搬送チエン21e及び根元搬送チエン21hの前側端部をフィードチエン19の搬送終端側部まで延出している。
【0043】
前記構成としたので、排稾搬送装置21の穂先搬送チエン21eをチエンケース等で幅狭に構成できてフィードチエン19に近い前側に寄せて配置できて排藁穂先部の取り込みが良くなり、また、前後方向中間部の根元駆動スプロケット21dを介して根元搬送チエン21hに動力を伝達しているので、根元搬送チエン21hの前側端部支持用の前ローラ21fを自由に前方のフィードチエン19近くまで延出することができ、フィードチエン19から排藁根元部の引継ぎを良好にすることができる。
【0044】
次に、図11〜図14に基づきフィードチエン19に対応して配置する穀稈挟扼装置について説明する。
合成樹脂製の前側下がり状の挟扼扞ホルダ86には所定間隔毎に支持孔86a,…を構成し、支持ピン88,…により枢支連結されている挟扼体89,…を挟扼扞ホルダ86の下方に配置し、挟扼体89,…に上方に突出するように設けた挟扼扞ピン87,…を挟扼扞ホルダ86の支持孔に上下動自在に挿入支持する。そして、挟扼扞ピン87の上端部に抜け止めピン87aを挿通して支持し、挟扼扞ピン87,…に挟扼扞スプリング90,…を介装して挟扼体89,…を下方に押圧状態に支持している。そして、挟扼扞ホルダ76における支持孔86a,…の下端部には挟扼扞ピン87に直交する方向の支持面86bを構成し、この支持面86bと挟扼扞スプリング90の上端部との間に鉄製のカラー91を介装している。
【0045】
従来構成は、図16に示すように、挟扼扞ホルダ86を構成するにあたり、挟扼扞ホルダ86xと、挟扼扞ホルダ86xの支持孔に嵌合するカラー86yとで別個に構成していた。前記構成のように、挟扼扞ホルダ86を挟扼扞ピン88の支持孔86aも含めて合成樹脂製で一体的に成形したので、挟扼扞ピン87,…の上下動を円滑化しながら部品点数を少なくし、安価軽量に構成することができる。
【0046】
また、図13〜図15に示すように、挟扼扞ホルダ86に挟扼扞ピン87を支持するよう構成してもよい。挟扼扞ホルダ86を上下方向の面で左右半体86a,86bに分割構成し、挟扼体89,…に取り付けられている挟扼扞ピン87,…の上端部にねじ部87bを構成する。
【0047】
しかして、挟扼扞ピン87には下部から上部にかけて挟扼扞スプリング90、カラー91及び合成樹脂製の支架筒体93を介装支持する。次いで、左右半体86a,86bの長手方向両端部を係止手段(ボルト・ナット)94により係止し接合一体化しながら、左右半体86a,86bの係止孔部86cにより支架筒体93の上下両端部を挟持して支持し、カラー91により挟扼扞スプリング90の上端部を押圧しながら挟扼扞ピン87のねじ部87aにナット92をねじ込み、挟扼扞ホルダ86に挟扼扞ピン87を取り付ける。なお、図15は図14のS1−S1線断面図である。
【0048】
前記構成によると、挟扼扞ホルダ86と挟扼体89、挟扼扞ピン87の分解が容易となり、製品廃棄時の材質分別が容易になる。また、支架筒体93を型材で成形すると、部品点数を少なくし安価軽量に構成することができる。また、挟扼扞ホルダ86を左右半体86a,86aに分割構成し、左右半体86a,86aの上下端部で挟扼扞ピン87支持用の支架筒体93を外側から挟持しているので、挟扼扞ピン87を強固に支持しがたつきを減少させることができる。
【0049】
また、挟扼扞ピン87を挿入支持している支架筒体93の下端部、及び、左右半体86a,86aにおける係止孔86cの下端部をカラー91の孔部で嵌合支持しているので、挟扼扞ピン87及び挟扼扞スプリング90の支持が確実化し挟扼扞ホルダ86のずれを防止することができる。
【0050】
また、左右半体86a,86aを係止手段94でサブ組立てできるので、挟扼扞ホルダ86をサブ組立てした状態で本機に着脱でき組立て作業が容易となり、強度もアップする。
【0051】
また、挟扼扞ホルダ86を合成樹脂製で構成し、支架筒体93を鋼材切削品や焼結メタルで構成してもよい。このように構成すると、挟扼扞ピン87の摺動性を向上させ耐久性を高めることができる。
【0052】
また、支架筒体93の下端部を皿状の鉄製カラー91の孔部で支持し、カラー91で挟扼扞スプリング90の上端部外周を覆うように支持しているので、挟扼扞スプリング90の圧縮時のズレを防止し、挟扼扞スプリング90による合成樹脂製支架筒体93の破損を防止することができる。
【0053】
次に、図17〜図20に基づきフィードチエン19の自動停止装置について説明する。
刈取搬送部8の昇降位置を検出する刈取部昇降センサ108を設け、刈取搬送部8の穂先搬送装置101と根元搬送装置102との間における搬送終端側部に穀稈有無センサ103を設けている。また、フィードチエン19への動力伝動経路中のフィードチエン駆動軸58にはクラッチ104を設け、フィードチエンモータ106の正逆回転によりフィードチエン停止ピン107を作動し、クラッチ104を入/切するように構成している。
【0054】
しかして、穀稈有無センサ104が穀稈無し検出をすると、制御部(図示省略)からの制御指令により、所定時間後にクラッチ104が切られてフィードチエン19及び排稾搬送装置21の駆動が停止する。また、これと同時に排藁処理伝動経路中のクラッチ(図示省略)を切り作動し、排稾処理装置7の駆動を停止する。なお、前記制御中において刈取部昇降センサ108が刈取搬送部8の上昇検出時には、機体旋回中と判断して前記タイムラグを設けずにフィードチエン19、排稾搬送装置21及び排稾処理装置7を即時停止する。
【0055】
前記構成によると、刈取作業の終了時に穀稈有無センサ103が穀稈無し検出をすると、タイムラグを設けてフィードチエン19、排稾搬送装置21及び排稾処理装置7を停止するので、脱穀部5での搬送途中の穀稈や脱穀未処理物を残すようなこともなく、円滑に脱穀処理作業を終了させることができる。また、刈取搬送部8の刈取上昇位置にある場合には、刈取作業中の機体旋回中と判断してフィードチエン19、排稾搬送装置21及び排稾処理装置7を即時停止するので、刈取作業中の圃場における排稾処理装置7からの排藁の均等排出を図りながら、消費馬力や騒音の低減を図ることができる。
【0056】
また、次のように構成してもよい。刈取・脱穀クラッチ(図示省略)を設けて刈取搬送部8及び脱穀部8の動力伝動を入/切可能に構成し、この入/切状況を刈取・脱穀クラッチセンサ(図示省略)により検出可能に構成する。しかして、刈取・脱穀クラッチ(図示省略)が入りの刈取作業状態で、且つ、穀稈有無センサ103が穀稈無し検出の場合には、クラッチ104を切りフィードチエン19及び排稾搬送装置21の駆動を停止し、これと同時に排藁伝動クラッチ(図示省略)を切り作動し排稾処理装置7の駆動を停止する。
【0057】
前記構成によると、刈取搬送部8の昇降にかかわらず、刈取作業時において穀稈搬送のない場合には、フィードチエン19、排稾搬送装置21及び排稾処理装置7を停止するので、騒音の低減を図りながら装置の耐久性を向上させることができる。
【0058】
また、前記制御においてフィードチエン19、排稾搬送装置21及び排稾処理装置7を停止するにあたり、穀稈有無センサ103が穀稈無しを検出すると、フィードチエン19及び排稾搬送装置21を即時停止し、排稾処理装置7を所定時間(例えば、2〜3秒)後に停止するように構成してもよい。このように構成すると、旋回走行時に排稾処理装置7に供給された排藁を例えば切断処理した後に停止することとなり、排藁処理を円滑化することができる。
【0059】
また、図21に示すように、排塵ファン33駆動用のファンベルト伝動装置76に排塵ファンテンションクラッチ111を設けて、動力断続可能に構成し、前記穀稈有無センサ103の穀稈無し検出に関連して、フィードチエン19、排稾搬送装置21、排塵ファン33及び排稾処理装置7の駆動を停止するように構成してもよい。このように構成することにより、旋回走行時における選別部26の被選別物減少時にも、排塵ファン33の吸塵作用による穀粒の排出を防止し、騒音の低減を図ることができる。
【0060】
また、図22〜図25に示すように構成してもよい。排塵ファン33に動力を伝達するファンベルト伝動装置76の下手側を拡縮する排塵ファン調節プーリ76aに構成し、調節手段112により排塵ファンテンションクラッチ111を作動し変速伝動可能で且つ動力断続可能に構成する。そして、調節モータ113を機体右側に設け、調節モータ113の正逆回転により、調節連動手段116、脱穀部5の後側部上方に設けた調節軸117、調節手段112を介して排塵ファン調節プーリ76aを拡縮調節し、排塵ファン33の回転数を増減調節すると共に、伝動切り可能に構成している。
【0061】
そして、前記穀稈有無センサ103の穀稈無し検出に関連して、調節モータ113によりファンベルト伝動装置76の排塵ファン調節プーリ76aを減速調節し、排塵ファン33の回転数を減少するように構成する。このように構成することにより、旋回走行時における選別部26の被選別物減少時には、排塵ファン33の排塵力を減少調節し穀粒の排出を少なくしながら穀稈切れや藁屑類の排出を促し、選別性能を向上させることができる。
【0062】
また、排塵ファン33への動力伝達用のファンベルト伝動装置76の下手側を拡縮する排塵ファン調節プーリ76aに構成し、調節手段112により変速伝動可能で且つ動力断続可能に構成し、前記穀稈有無センサ103の穀稈無し検出に関連して、フィードチエン19、排稾搬送装置21及び排稾処理装置7を停止すると共に、排塵ファン33の回転数を減少調節するように構成してもよい。このように構成することにより、旋回走行時の騒音や消費馬力の低減を図り、選別部26の被選別物減少時の選別性能を向上させることができる。
【0063】
また、穀稈有無センサ103の穀稈無し検出に関連して、フィードチエン19、排稾搬送装置21を停止すると共に、排塵ファン33の回転数を減少調節し、排稾処理装置7を停止するように構成してもよい。このように構成することにより、旋回走行時の騒音や消費馬力の低減を図り、選別部26の被選別物減少時の選別性能を向上させ、排稾処理装置7の排藁排出を均等化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】脱穀部の右切断側面図
【図3】脱穀部の左切断側面図
【図4】脱穀部の一部切断した正面図
【図5】脱穀部後側部の切断正面図
【図6】脱穀部前側部の切断正面図
【図7】脱穀部の一部省略した平面図
【図8】脱穀部の伝動展開図
【図9】脱穀部の一部省略した切断平面図
【図10】排稾搬送装置の側面図、平面図
【図11】穀稈挟扼装置の平面図、側面図
【図12】穀稈挟扼装置の側面図
【図13】穀稈挟扼装置の分解正面図、切断正面図
【図14】穀稈挟扼装置の平面図、側面図
【図15】穀稈挟扼装置の切断正面図
【図16】従来の穀稈挟扼装置の平面図、側面図
【図17】刈取搬送部の斜視図
【図18】刈取搬送部の側面図
【図19】フィードチエン伝動装置の側面図
【図20】フィードチエン伝動装置の切断正面図
【図21】脱穀部の右側面図
【図22】脱穀部の右側面図
【図23】脱穀部の左側面図
【図24】脱穀部の一部省略した切断平面図
【図25】脱穀部後部の切断正面図
【符号の説明】
【0065】
1 コンバイン
2 走行車台
3 走行クローラ
5 脱穀部
5b 左側板
5c 右側板
6 グレンタンク
8 刈取搬送部
19 フィードチエン
19c 後側スプロケット
21 排稾搬送装置
58 フィードチエン駆動軸
59 排藁伝動装置
60 排藁チエン伝動装置
61 排藁伝動軸
62 排藁ベルト伝動装置
63 排藁第二伝動軸
63a ケース部
64 排藁第二チエン伝動装置
64a ケース部
E エンジン




 

 


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