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発明の名称 監視カメラシステム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−95159(P2006−95159A)
公開日 平成18年4月13日(2006.4.13)
出願番号 特願2004−286411(P2004−286411)
出願日 平成16年9月30日(2004.9.30)
代理人 【識別番号】100084227
【弁理士】
【氏名又は名称】今崎 一司
発明者 戸崎 智弘
要約 課題
不正行為が行われたときに当該不正行為を行った可能性がある人物画像を正確に捉えるとともに、当該不正行為の様子を正確に捉えることができる監視カメラシステムを提案する。

解決手段
遊技機に設置されるセンサにより異常を検知したときに当該遊技機を撮影範囲に含む監視カメラをカメラ設定データベースにもとづいて駆動して当該遊技機付近を撮影するとともに、拡大ボタンが選択されたことにもとづいて監視カメラをカメラ設定データベースにもとづいて異常を検知したセンサに対応する箇所を拡大表示するため、不正行為を行った可能性がある人物画像および不正行為の様子を拡大して表示でき、不正行為を行った可能性がある人物を正確に特定できるとともに、不正行為の様子を正確に捉えることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の遊技機が設置された遊技場における監視カメラシステムであって、
個々に設定される遊技場内の所定領域を撮影可能に遊技場内の所定位置に設置された複数の撮影手段と、
前記複数の遊技機それぞれに対応して設けられ、異常状態を検出したときに異常状態検出信号を出力する機器状態検出手段と、
前記撮影手段それぞれに設定される所定領域のうち前記機器状態検出手段により前記異常状態検出信号が出力されていない通常状態時の撮影範囲として前記所定領域の遊技機を撮影するための前記撮影手段の撮影条件を設定する第1の撮影条件設定手段と、
前記所定領域の遊技機のうちのいずれかの遊技機に対応した機器状態検出手段により前記異常状態検出信号が出力された異常状態時の撮影範囲として当該異常状態信号を出力した機器状態検出手段に対応する遊技機付近を撮影するための前記撮影手段の撮影条件を設定する第2の撮影条件設定手段と、
前記通常状態にて第1の撮影条件設定手段により設定した撮影条件にもとづいて前記撮影手段を制御する第1の撮影制御と、前記異常状態にて前記第2の撮影条件設定手段により設定した撮影条件にもとづいて前記撮影手段を制御する第2の撮影制御と、を行う撮影制御手段と、
前記異常状態時に撮影される撮影範囲のうち特定領域をトリミング対象領域として前記複数の撮影手段それぞれに対応して設定するトリミング領域設定手段と、
該トリミング領域設定手段により設定したトリミング対象領域の画像を拡大処理する拡大処理手段と、
前記撮影制御手段による前記第1の撮影制御により撮影された撮影画像を出力するとともに、前記撮影制御手段による前記第2の撮影制御より撮影された撮影画像および前記拡大処理手段により拡大処理された拡大画像を出力する画像処理手段と、
該画像処理手段により出力された撮影画像および拡大画像を所定の画面領域にて表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項2】
前記機器状態検出手段は、対応する遊技機に対して複数設けられ、
前記トリミング領域設定手段により設定されるトリミング対象領域は、前記複数の機器状態検出手段のそれぞれに対応して設定され、
前記拡大処理手段は、前記機器状態検出手段のそれぞれに対応して設定されたトリミング対象領域のうち前記異常状態検出信号が出力された機器状態検出手段に対応して設定されたトリミング対象領域の画像を拡大処理することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記画像処理手段は、前記撮影制御手段による前記第2の撮影制御より撮影された撮影画像と、前記拡大処理手段により拡大処理された拡大画像と、を前記画面領域に合成する画像合成処理手段を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
【請求項4】
前記拡大処理手段による拡大率を前記トリミング対象領域それぞれに対応して設定する拡大率設定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
【請求項5】
前記トリミング領域設定手段により設定されるトリミング対象領域は、前記機器状態検出手段に対応して複数設定され、
前記拡大処理手段は、前記機器状態検出手段のそれぞれに対応して設定された複数のトリミング対象領域のうち前記異常状態検出信号が出力された機器状態検出手段に対応して設定された全てのトリミング対象領域を拡大処理することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技機。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の遊技機が設置された遊技場における監視カメラシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技機として、遊技玉などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定数の景品遊技媒体が遊技者に払い出されるパチンコ機や、遊技媒体としての遊技メダルを投入したことにもとづく遊技可能状態で外周部に複数種類の図柄が描かれた複数のリールを回転させて停止時のリールの表示態様に応じて所定数の景品遊技媒体が払い出されるスロットマシン等がある。
【0003】
このような遊技機において、磁石を用いて遊技玉を所定の入賞口へ誘導して入賞率を高める不正行為や、強力な電磁波を遊技機の制御を行うメイン基板に対して出力して誤動作させることにより景品遊技媒体の払い出しを行わせる不正行為等が行われていた。上述した遊技機が複数設置される遊技場やカジノにおいては、監視カメラを設置してこのような不正行為を監視する等の対策がなされている。
【0004】
従来、監視対象物を撮影する監視カメラにおいて、異常が発生していない状態のときには広角範囲で撮影するとともに、該広角範囲内で異常が発生したときには異常発生箇所をズームアップして撮影する技術がある(例えば、特許文献1参照)。上述した遊技場やカジノにおいては、この技術を利用して通常は複数の遊技機を広角に撮影するとともに、各遊技機に対応して設けられている各種センサの異常検出に応じて該異常検出があった遊技機付近をズームアップして撮影することが現状行われている。
【特許文献1】特開平11−275558号公報(段落0028〜段落0030、第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現状では、各種センサの異常検出に応じた遊技機付近をズームアップすることはできるが、遊技場およびカジノにおいては、不正行為を行った可能性がある人物画像を正確に捉えるとともに、当該不正行為の様子を正確に捉えることが求められており、各種センサの異常検出に応じた遊技機付近をズームアップするだけではこれらの要求を完全に満たすことができなかった。
【0006】
本発明は、これらの事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、不正行為が行われたときに当該不正行為を行った可能性がある人物画像を正確に捉えるとともに、当該不正行為の様子を正確に捉えることができる監視カメラシステムを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、複数の遊技機(例えば、パチンコ機1、スロットマシン2、等)が設置された遊技場における監視カメラシステム(例えば、監視カメラ5、主装置10、ホールコンピュータ20、等により構成される監視システム)であって、個々に設定される遊技場内の所定領域を撮影可能に遊技場内の所定位置に設置された複数の撮影手段(例えば、監視カメラ5)と、前記複数の遊技機それぞれに対応して設けられ、異常状態を検出したときに異常状態検出信号を出力する機器状態検出手段(例えば、センサ(ガラス枠開放センサ1a、磁気検出センサ1b、電磁波検出センサ1c、止打ち検出センサ1d、前面扉開放センサ2p、投入異常検出センサ2q、異物検出センサ2r、スタート異常検出センサ2s))と、前記撮影手段それぞれに設定される所定領域のうち前記機器状態検出手段により前記異常状態検出信号が出力されていない通常状態時の撮影範囲として前記所定領域の遊技機を撮影するための前記撮影手段の撮影条件を設定する第1の撮影条件設定手段(例えば、CPU13の機能であって、ズーム領域設定処理にて通常時の監視カメラ5の向き(パン角度、チルト角度)およびズーム倍率を設定する部分)と、前記所定領域の遊技機のうちのいずれかの遊技機に対応した機器状態検出手段により前記異常状態検出信号が出力された異常状態時の撮影範囲として当該異常状態信号を出力した機器状態検出手段に対応する遊技機付近を撮影するための前記撮影手段の撮影条件を設定する第2の撮影条件設定手段(例えば、CPU13の機能であって、ズーム領域設定処理にて遊技機の装置IDに対応して監視カメラ5の向き(パン角度、チルト角度)およびズーム倍率を設定する部分)と、前記通常状態にて第1の撮影条件設定手段により設定した撮影条件にもとづいて前記撮影手段を制御する第1の撮影制御(例えば、CPU13によりカメラ設定データベースに記憶される通常時の監視カメラ5の向き(パン角度、チルト角度)およびズーム倍率にもとづいて監視カメラ5を駆動制御)と、前記異常状態にて前記第2の撮影条件設定手段により設定した撮影条件にもとづいて前記撮影手段を制御する第2の撮影制御(例えば、CPU13によりカメラ設定データベースに記憶される装置IDに対応する監視カメラ5の向き(パン角度、チルト角度)およびズーム倍率にもとづいて監視カメラ5を駆動制御)と、を行う撮影制御手段(例えば、CPU13の機能であって、カメラ設定データベースにもとづいて監視カメラ5を駆動制御する部分)と、前記異常状態時に撮影される撮影範囲のうち特定領域をトリミング対象領域として前記複数の撮影手段それぞれに対応して設定するトリミング領域設定手段(例えば、CPU13の機能であって、トリミング領域設定処理にて各種センサそれぞれに対応してトリミング領域を設定する部分)と、該トリミング領域設定手段により設定したトリミング対象領域の画像を拡大処理する拡大処理手段(例えば、画像処理基板14の機能であって、異常発生処理のステップS126でカメラ設定データベースの内容にもとづいて拡大画像を作成する部分)と、前記撮影制御手段による前記第1の撮影制御により撮影された撮影画像を出力するとともに、前記撮影制御手段による前記第2の撮影制御より撮影された撮影画像および前記拡大処理手段により拡大処理された拡大画像を出力する画像処理手段(例えば、CPU13の機能であって、カメラ設定データベースに記憶される通常時の監視カメラ5の向き(パン角度、チルト角度)およびズーム倍率により駆動された監視カメラ5により撮影された画像を表示装置11に出力する部分と、異常発生処理におけるステップS123で装置IDに応じた監視カメラ5の向き(パン角度、チルト角度)およびズーム倍率で撮影された画像、および、ステップS126で拡大処理した画像を表示装置11に出力する部分)と、該画像処理手段により出力された撮影画像および拡大画像を所定の画面領域にて表示する表示手段(例えば、表示装置11)と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明においては、前記機器状態検出手段は、対応する遊技機に対して複数設けられ、前記トリミング領域設定手段により設定されるトリミング対象領域は、前記複数の機器状態検出手段のそれぞれに対応して設定され(例えば、カメラ設定データベースに各種センサIDに対応してトリミング領域が複数設定され)、前記拡大処理手段は、前記機器状態検出手段のそれぞれに対応して設定されたトリミング対象領域のうち前記異常状態検出信号が出力された機器状態検出手段に対応して設定されたトリミング対象領域の画像を拡大処理する(例えば、異常発生処理のステップS125で装置IDおよびセンサIDに対応するトリミング領域および拡大率を読み出し、読み出した値にもとづいてステップS126で拡大画像を作成する)ことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3の発明においては、前記画像処理手段は、前記撮影制御手段による前記第2の撮影制御より撮影された撮影画像(例えば、異常発生処理のステップS123で表示する画像、図14(A))と、前記拡大処理手段により拡大処理された拡大画像(例えば、異常発生処理のステップS126で画像処理基板14により作成された拡大画像)と、を前記画面領域に合成する画像合成処理手段(例えば、CPU13の機能であって、異常発生処理のステップS127で重ねて合成した合成画像を作成する部分、および、別エリアで合成した合成画像を作成する部分)を含むことを特徴とする。
【0010】
また、請求項4の発明においては、前記拡大処理手段による拡大率を前記トリミング対象領域それぞれに対応して設定する拡大率設定手段(例えば、CPU13の機能であって、トリミング領域設定処理のステップS227で選択された領域に応じた拡大率を算出し、算出した拡大率をステップS228で装置IDおよびセンサIDに対応付けてカメラ設定データベースに記憶する部分)を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項5の発明においては、前記トリミング領域設定手段により設定されるトリミング対象領域は、前記機器状態検出手段に対応して複数設定され、前記拡大処理手段は、前記機器状態検出手段のそれぞれに対応して設定された複数のトリミング対象領域のうち前記異常状態検出信号が出力された機器状態検出手段に対応して設定された全てのトリミング対象領域を拡大処理する(例えば、ステップS125で異常を検知したセンサのセンサIDに対応してカメラ設定データベースに記憶されているトリミング領域および拡大率を全て読み出し、ステップS126でそれぞれのトリミング領域および拡大率にもとづいて個々に拡大画像を作成する)ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明においては、機器状態検出手段により異常状態検出信号が出力された異常状態時に当該異常状態信号に対応する遊技機付近を撮影するとともに、当該撮影範囲のうち特定領域の画像を拡大処理して表示手段の画面領域に表示するため、不正行為を行った可能性がある人物画像および不正行為の様子を拡大して表示でき、不正行為を行った可能性がある人物を正確に特定できるとともに、不正行為の様子を正確に捉えることができる。
【0013】
また、請求項2に係る発明においては、機器状態検出手段のそれぞれに対応して設定されたトリミング対象領域のうち異常状態検出信号が出力された機器状態検出手段に対応して設定されたトリミング対象領域の画像を拡大処理するため、遊技機に対して複数の機器状態検出手段がそれぞれ異なる箇所に設けられていても、それぞれの機器状態検出手段による異常検出信号に応じて当該機器状態検出手段に対応した箇所の拡大画像を表示でき、不正行為の様子を正確に捉えることができる。
【0014】
また、請求項3に係る発明においては、撮影制御手段による第2の撮影制御より撮影された撮影画像と、拡大処理手段により拡大処理された拡大画像と、を画面領域に合成するため、表示手段の画面領域に両方の画像を表示でき、第2の撮影制御により撮影された撮影画像により不正行為を行った可能性がある人物を特定できるとともに、拡大画像により不正行為の様子を正確に捉えることができる。
【0015】
また、請求項4に係る発明においては、拡大処理手段による拡大率をトリミング対象領域それぞれに対応して設定するため、撮影手段の設置箇所、異常検出信号を出力した機器状態検出手段の位置、に応じて拡大率を設定でき、不正行為の様子を正確に捉えることができる。
【0016】
また、請求項5に係る発明においては、機器状態検出手段のそれぞれに対応して設定された複数のトリミング対象領域のうち異常状態検出信号が出力された機器状態検出手段に対応して設定された全てのトリミング対象領域を拡大処理するため、不正行為の様子を捉えるうえで複数箇所を捉える必要が生じる場合にも対応できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、監視装置の一例である監視カメラの構成について説明する。図1は、本実施形態の遊技場における監視装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、監視装置の一例として通常の小型の監視カメラを示すが、これに限定されるものではなく、例えば、閉店時や夜間でも撮影が可能な遠赤外線カメラや、光量が少ない場所でも映像を撮影可能な暗視カメラ等のカメラを用いるようにしてもよい。
【0018】
本実施形態の監視装置が適用される遊技場には、図1に示すように複数の遊技機(例えば、パチンコ機1、スロットマシン2)が設置される。また、遊技場内の天井の所定位置に設置された撮影手段としての複数の監視カメラ5と、これら各監視カメラにそれぞれ接続される接続ケーブル9を介して接続され、各監視カメラにより撮影された画像を記録可能な主装置10と、遊技機、プリペイドカードユニット3(図3参照)、カード発行機40、両替機(図示しない)、ジェットカウンタ60、精算機70、等に設けられ、各装置の異常等を検知するための機器状態検出手段である各種センサ(図3および図16参照)とから構成されている。
【0019】
なお、これら各装置には、予め各装置を特定可能とするための装置識別情報として装置IDが付与され、装置IDに応じた装置が特定可能となっている。また、各装置に設置される各種センサには、予め各種センサを特定可能とするためのセンサ識別情報としてセンサIDが付与され、センサIDに応じたセンサが特定可能となっている。そして、主装置10にて装置IDにより異常が検知された装置を特定し、センサIDにより当該装置の異常発生箇所を特定することが可能となっている。
【0020】
本実施形態では、図示上方から図示下方に撮影するような天井位置に設置された監視カメラ5に図示左端から順にカメラID01〜04が付与され、図示中央から図示上方に撮影するような天井位置に設置された監視カメラ5に図示左端から順にカメラID05〜08が付与され、図示中央から図示下方に撮影するような天井位置に設置された監視カメラ5に図示左端から順にカメラID09〜12が付与され、図示下方から図示上方に撮影するような天井位置に設置された監視カメラ5に図示左端から順にカメラID13〜16が付与され、図示下方から精算機70および景品用POS71を撮影する監視カメラ5にカメラID17が付与されている。
【0021】
また、本実施形態では、遊技機が1列に10台ずつ列設されて遊技場に設置され、図示上方左端から順に装置IDの区画を示すID「A」〜「H」が付与され、図示下方左端から順に装置IDの区画を示すID「I」〜「P」が付与されている。そして、遊技機が列設されるそれぞれの列にて図示上端から順に装置IDの位置情報を示すID「01」〜「10」が付与されている。すなわち、遊技場に設置される遊技機を特定するには、装置IDの区画を示すIDと、装置IDの位置情報を示すIDと、により特定可能となり、図示上方左端の列に設置される遊技機のうち図示下端に位置する遊技機は、「A−10」という装置IDにより特定される。
【0022】
主装置10に接続される監視カメラ5によって撮影された画像は、主装置10の後述するハードディスク19に録画される。これら遊技場内に設置された複数の監視カメラ5は、光学レンズと撮像素子(CCD)とを搭載して目的の撮影エリアの画像を電気信号に変換し、接続ケーブル9に高周波信号として出力可能とされた通常の小型の監視カメラであり、各監視カメラ5には個別にカメラIDが付与され、主装置10にてカメラIDに応じた監視カメラ5が特定可能となっている。
【0023】
このような監視カメラ5により撮影された画像は、上述したように主装置10のハードディスク19に録画される。このように、本実施形態では、監視カメラ5により撮影された画像を固定磁気ディスク装置に記録することが好ましい。すなわち、比較的記憶容量が大きい固定磁気ディスク装置としてのハードディスク19に記録することにより長時間の画像の録画が可能となっている。なお、本発明における監視カメラ5により撮影された画像を記録するための記憶媒体は、固定磁気ディスク装置に限定されるものではなく、遊技場に設置される監視カメラ5の設置数(台数)や、記憶されるデータの量に合わせて適宜選択すればよい。例えば、DVDやブルーレイディスク等の光ディスク媒体を記録媒体として用いるようにしてもよい。
【0024】
また、この実施の形態では、監視カメラ5により撮影された画像の画像データは、録画日時、発生した異常を特定可能な情報とともにカメラIDに対応付けて記録され、さらに、カメラIDに対応した複数の画像データが所定期間(例えば、1日)毎にまとめられた録画ファイルとして主装置10のハードディスク19に記録される。そして、主装置10を操作する際に、所定の日時の録画ファイルを選択して、録画ファイルに含まれる複数のデータのうち所定のカメラIDに対応した画像データを選択することにより主装置10のディスプレイ(後述する表示装置11)に所望の画像を表示させることが可能となる。
【0025】
遊技場に設置される監視カメラ5は、遊技場内に設置される台数を可能な限り少なくするとともに、全ての遊技機を撮影可能となるような天井位置に計16台設置され、さらに、精算機70と、ジェットカウンタ60にて計数した遊技玉数および遊技メダル数に応じた景品交換処理を行うための景品用POS71と、を監視できるような天井位置に1台設置され、主装置10に接続されている。
【0026】
本実施形態における遊技場には、複数(この実施の形態では、10島)の遊技島が並設され、当該遊技島に複数の遊技機が列設されている。なお、この実施の形態における遊技島は、遊技場の壁に沿って列設された1列の遊技機からなるものと、遊技場内の所定の位置に背向列設された2列の遊技機からなるものと、があり、この実施の形態では、それぞれの遊技島において1列に10台の遊技機が列設される。そして、それぞれの遊技島に列設される遊技機が、当該遊技島に並設する遊技島に列設される遊技機と対向するようにそれぞれの遊技島を配置されている。
【0027】
また、本実施形態では、並設される遊技島間を両側方(図示上方および図示下方)から撮影可能となる天井位置にそれぞれ2台の監視カメラ5が設置され、一方の遊技島に列設される遊技機と、該遊技機と対向して設けられ、当該遊技島に並設される遊技島に列設された遊技機と、のうち一方の監視カメラ5の手前(監視カメラ5に近い側)から奥(監視カメラ5から遠い側)へ向って対向するそれぞれ5台ずつ、合計10台の遊技機が撮影可能な範囲である。すなわち、遊技島間を両側方から撮影する2台の監視カメラ5の撮影範囲は、2つの遊技島に列設される遊技機の半数ずつ含む領域である。
【0028】
なお、遊技島の一側端にカード発行機40やジェットカウンタ60等が設置されている場合には、当該遊技島を含む遊技島間を撮影可能に設置される4台の監視カメラ5のうち、当該一側端に近い側に設置される2台の監視カメラ5の一方でカード発行機40またはジェットカウンタ60を撮影可能となるように設置される。
【0029】
本実施形態の主装置10は、遊技場内の各遊技機の大当りの発生や、大当りの発生回数、並びに、可変表示装置の始動回数や補給玉数、排出玉数などの各データを集中して管理可能なホールコンピュータ20と通信ケーブル21aにて接続されているとともに、プリペイドカードユニット3の販売状況や貸玉の状況を管理するためのシステムコントローラ100とも通信ケーブル21bにて接続されている。
【0030】
遊技場内の各種装置に設置された各種センサにより異常が検知された場合には、それぞれの装置が接続されているホールコンピュータ20や、システムコントローラ100から異常内容を特定可能な所定データが主装置10へ出力されることで、発生した異常の内容を主装置10にて把握できるようになっている。
【0031】
なお、主装置10においては、該異常の検知にもとづいて当該異常に対応する遊技機付近を撮影するとともに、所定の操作にもとづいて各異常に対応して設定された領域の画像処理を施し、当該画像を主装置10のディスプレイ(後述する表示装置11)にて表示する。
【0032】
次に、主装置10の構成について説明する。図2は、本実施形態における主装置10の構成を示すブロック図である。なお、図1に示すように、本実施形態における主装置10は、外観的には監視カメラ5で撮影された画像等を表示可能なディスプレイ(後述する表示装置11)を備えており、通常のデスクトップ型のコンピュータと類似した外観を有している。
【0033】
図2に示すように、主装置10は、主装置10内部でデータの送受を行うデータバス8に中央演算処理装置(CPU)13、RAM16、監視カメラ5により撮影された画像を表示可能な表示装置11、日時情報を出力可能なRTC(リアルタイムクロック)18、キーボードおよびマウスなどからなる入力装置12、表示装置11に表示された画像を印刷可能なプリンタ17、記録されたデータにランダムにアクセス可能な磁気ディスクを内蔵するハードディスク19、ホールコンピュータ20とデータ通信を実施する通信インターフェイス15a、システムコントローラ100とデータ通信を実施する通信インターフェイス15b、とが接続された通常のコンピュータである。
【0034】
また、本実施形態においては、主装置10のデータバス8に接続された基板スロットに監視カメラ5により撮影された画像データの画像処理を施す画像処理基板14を装着している。画像処理基板14には、接続ケーブル9を介して監視カメラ5が接続されている。また、画像処理基板14には、比較的高速の所定速度にて各フレーム毎に画像をデジタル化して出力するビデオキャプチャ回路や、このデジタル化された各フレーム毎のデジタル画像データが書き込まれるフレームメモリ等からなる画像処理回路が設けられている。
【0035】
監視カメラ5から撮影された画像データは画像処理基板14によりデジタルデータに変換処理された後、主装置10のCPU13によりハードディスク19に上述した録画ファイルとして記録される。なお、本実施形態のハードディスク19には、遊技場に設置される装置にて異常が発生していない通常時における各監視カメラ5の向き(例えば、パン角度(左右方向の向きを示す角度)、チルト角度(上下方向の向きを示す角度))およびズーム倍率と、遊技場に設置される装置にて異常が発生した異常時のカメラの向き、ズーム倍率、後述するトリミング領域、および、拡大率と、からなるカメラ設定データがカメラIDに対応して個々に記録されるカメラ設定データベースや、監視カメラ5にて遊技場に設置される装置の監視を行う際に主装置10に搭載されるCPU13により実行される監視プログラムも記録されている。
【0036】
この実施の形態における監視カメラ5は、通常時においては上述した撮影範囲の装置を撮影可能となるようなカメラの向きおよびズーム倍率と、当該撮影範囲の装置のいずれかにて異常が発生した場合には、当該装置付近をズームアップして(この実施の形態では、当該装置付近を拡大して)撮影可能となるようなカメラの向きおよびズーム倍率と、がカメラ設定データに記録される。また、異常が発生したときの画像のうち当該異常に対応した箇所がトリミング領域として設定されるとともに、当該トリミング領域を表示する際の拡大率も設定されている。
【0037】
なお、上述したように、監視カメラ5は、遊技島に列設される遊技機のうち所定範囲に含まれる遊技機と、カード発行機40またはジェットカウンタ60と、を撮影可能であり、通常時のカメラの向きおよびズーム倍率は、当該所定範囲に含まれる遊技機、カード発行機40、および、ジェットカウンタ60を撮影可能となるように操作者が主装置10を操作することにより監視カメラ5毎にカメラ設定データを設定する。
【0038】
また、監視カメラ5の所定範囲に含まれる遊技機、カード発行機40、またはジェットカウンタ60のいずれかにて異常が発生した異常時のカメラの向きおよびズーム倍率は、当該異常が発生した装置付近をズームアップして撮影可能となるように操作者が主装置10を操作することにより各監視カメラ5の所定範囲に含まれる装置毎にカメラ設定データを設定する。さらに、遊技機毎に設定したカメラ設定データを用いて監視カメラ5から撮影された画像データのうち当該異常に応じた箇所、すなわち、操作者が主装置10を操作することにより、異常を検知したセンサのセンサIDに対応して不正が行われたと推測される箇所を拡大表示するように設定する。図3に遊技機の一例であるパチンコ機1について示す。
【0039】
図3に示すように、パチンコ機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示しない)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた前枠110と、額縁状に形成されて前枠110に対して開閉可能に取り付けられたガラス扉枠111と、を有する。ガラス扉枠111の下部表面には打玉供給皿112がある。打玉供給皿112の下部には、打玉供給皿112に収容しきれない遊技玉を貯留する余剰玉受皿113、遊技玉を発射する打玉操作ハンドル114が設けられている。
【0040】
また、ガラス扉枠111の背面には、遊技盤115が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤115は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤115の前面には打ち込まれた遊技玉が流下可能な遊技領域116が形成されている。
【0041】
遊技領域116の中央付近には、遊技玉が始動入賞口118へ入賞したことに基づいて図柄の変動表示を行う可変表示装置117が設けられ、可変表示装置117の下方には、始動入賞口118を有する可変入賞装置119が設けられている。
【0042】
また、図示しないがパチンコ機1には駆動モータの回転力を利用して遊技玉を遊技領域116に発射する打玉発射装置が設けられている。遊技者が打玉操作ハンドル114を操作することにより打玉発射装置から発射された遊技玉は、誘導レールを通って遊技領域116に入り、その後、遊技領域116を下りてくる。そして、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技玉は遊技領域116下部に設けられたアウト口120に取り込まれて遊技盤115の背面へ導かれ、アウト玉計数器(図示しない)にて計数される。なお、遊技盤115に設けられたいずれかの入賞口に入賞した遊技玉も同様に遊技盤115の背面へ導かれてアウト玉計数器にて計数される。すなわち、アウト玉計数器によりパチンコ機1に打ち込まれた遊技玉の総数が計数される。
【0043】
このように構成されるパチンコ機1においては、不正行為対策として様々なセンサが設けられている。不正行為の内容としては、例えば、パチンコ機1のガラス扉枠111を不正に開放して遊技盤115に設けられた入賞口に遊技玉を入賞させたり、ガラス扉枠111の上方から遊技領域116を流下する遊技玉を磁石に吸いつけて入賞口(例えば、始動入賞口118)付近に移動させて当該入賞口への遊技玉の入賞率を高めたり、パチンコ機1にて実行される遊技を制御する主基板に強力な電磁波を発射することにより遊技制御を狂わせたり、体感器を用いて所定の間隔で遊技玉の発射および停止を繰り返すことにより当りとなるタイミングを狙ったりすること等が行われている。
【0044】
このような不正を検出する手段としてパチンコ機1には、ガラス扉枠111が開放されたときに信号を出力するガラス枠開放センサ1a、始動入賞口118付近に設けられて磁力を検出したときに信号を出力する磁気検出センサ1b、主基板の搭載される位置の図示手前に設けられて電磁波を検出したときに信号を出力する電磁波検出センサ1c、アウト玉計数器により計数した遊技玉の所定期間における打ち込み数が所定数以下であったときに止打ちしていると判定して信号を出力する止打ち検出センサ1d、等が設けられている。
【0045】
なお、上述したように、パチンコ機1に設けられる各種センサには、主装置10にて各種センサを特定可能なセンサIDとして、図3に示すように、前枠開放センサ1aはセンサID「a」が付与され、磁気検出センサ1bはセンサID「b」が付与され、電磁波検出センサ1cはセンサID「c」が付与され、止打ち検出センサ1dはセンサID「d」が付与されている。パチンコ機1に設けられたセンサにより異常が検知されると、パチンコ機1からホールコンピュータ20に当該パチンコ機1に付与された装置IDと、当該異常を検知したセンサのセンサIDと、を出力する。
【0046】
ホールコンピュータ20では、異常を検知したパチンコ機1に付与された装置IDと、当該異常を検知したセンサのセンサIDと、を示す信号が入力されたことにもとづいて当該異常に応じた処理を実行するとともに、当該装置IDおよびセンサIDを主装置10に出力する。主装置10では、装置IDおよびセンサIDが入力されたことにもとづき、上述したカメラ設定データベースの装置IDおよびセンサIDに対応したカメラ設定データを読み出し、読み出したカメラ設定データに応じて監視カメラ5を駆動制御する。すなわち、ホールコンピュータ20から入力された装置IDに対応するパチンコ機1が撮影範囲に含まれる監視カメラ5のカメラIDに応じたカメラ設定データベースに設定される各設定条件のうち入力された装置IDに応じたカメラ設定データを読み出して、当該監視カメラを駆動制御する。
【0047】
図4は、カメラ設定データベースにカメラIDに対応して個々に記録されるカメラ設定データの一例を示す説明図であり、主装置10のディスプレイ等からなる表示装置11にて表示された状態を示している。図4に示すカメラ設定データは、カメラID「01」に対応したものであり、図1に示す遊技場に設置される監視カメラ5のうち図示上方左端に図示上方から図示下方に撮影可能となるように設置されたものである。また、このカメラ設定データは、図1に示す装置ID「A−01」〜「A−05」および「B−01」〜「B−05」に対応するパチンコ機1のうち図示上方左端に列設されるパチンコ機1のうち上端のパチンコ機1から5台目のパチンコ機1までと、図示上方左端から2番目に列設されるパチンコ機1のうち上端のパチンコ機1から5台目のパチンコ機1までと、が撮影可能となるように設定されている。
【0048】
また、上述したように、これらのパチンコ機1のいずれかに設けられたセンサによって異常が検知されていない通常時には、装置ID「A−01」〜「A−05」および「B−01」〜「B−05」に対応するパチンコ機1全てを撮影可能となるように監視カメラ5の向き(この実施形態では、パン角度(左右方向の向きを示す角度)、チルト角度(上下方向の向きを示す角度))およびズーム倍率がカメラ設定データに設定されている。
【0049】
そして、これらのパチンコ機1のうちいずれかに設けられたセンサによって異常が検知され、ホールコンピュータ20から装置IDおよびセンサIDが入力された異常時には、当該装置IDに応じたパチンコ機1付近をズームアップして撮影可能となるように監視カメラ5の向き(この実施形態では、パン角度(左右方向の向きを示す角度)、チルト角度(上下方向の向きを示す角度))およびズーム倍率が各装置IDに対応して個々にカメラ設定データに設定されている。
【0050】
さらに、これら異常時にズームアップされたパチンコ機1付近のうち異常を検知したセンサのセンサIDに対応して拡大表示したい箇所(トリミング領域)および拡大率が設定される。この実施の形態では、ガラス枠開放センサ1aによりガラス扉枠111が開放されたことを検知したときに参照されるガラス枠開放エラーと、磁気検出センサ1bにより磁力を検知したときに参照される磁気検出エラーと、電磁波検出センサ1cにより電磁波を検知したときに参照される電磁波検知エラーと、止打ち検出センサ1dにより止打ちしていると判定されたときに参照されるハンドルエラーと、のそれぞれにトリミング領域および拡大率が設定されている。このように、異常を検知したセンサにより異なるトリミング領域を設定し、当該センサにより異常を検知したときに当該センサに対応した画像を表示することにより不正が行われたと推測される箇所を拡大表示して不正行為の内容を正確に捉えることが可能となる。
【0051】
なお、カメラ設定データは、操作者が主装置10を操作して各監視カメラ5を駆動し、監視カメラ5毎に作成される。図4の図示下方には、ズーム領域を設定する際に選択されるズーム領域設定ボタンと、トリミング領域を設定する際に選択されるトリミング領域設定ボタンと、が表示され、主装置10のキーボードやマウス等の入力装置12により選択することにより設定画面が表示装置11に表示される。
【0052】
次に、主装置10に搭載されるCPU13によって実行される処理について説明する。表示装置11に図4の表示画面が表示されている場合には、CPU13により初期設定処理が実行される。初期設定処理にてズーム領域設定ボタンが操作された場合には(ステップS111)、すなわち、図4に示すズーム領域設定ボタンが選択された場合には、ズーム領域設定処理サブルーチンを実行する(ステップS112)。次いで、トリミング領域設定ボタンが操作された場合には(ステップS113)、すなわち、図4に示すトリミング領域設定ボタンが選択された場合には、トリミング領域設定処理サブルーチンを実行する(ステップS114)。
【0053】
このとき、ステップS111でズーム領域設定ボタンが操作された場合には、表示装置11に対応する監視カメラ5の画像を表示し、具体的には、図9(A)に示す画像表示が行われ、ステップS113でトリミング領域設定ボタンが操作された場合には、対応する監視カメラ5の装置IDに対応するパチンコ機1付近の画像、すなわち、カメラ設定データベースに記憶される監視カメラ5の向き(パン角度、チルト角度)およびズーム倍率で対応する監視カメラ5を駆動して撮影された画像を表示し、具体的には、図11に示す画像表示が行われる。
【0054】
ズーム領域設定処理サブルーチンの一例を図6に示す。主装置10に搭載されるCPU13は、まず、表示装置11に監視カメラ5の画像を表示する(ステップS211)。すなわち、図4にてズーム領域設定ボタンが選択されたことにもとづいて当該カメラIDに対応する監視カメラ5により撮影された画像、具体的には、図9(A)に示すような画像を表示装置11に表示する。
【0055】
次いで、CPU13は、カメラIDに対応して設定される複数の設定条件のうちいずれかが選択されたか否か、すなわち、図4のカメラ設定データに示される通常時が選択されたか、または、異常時の各装置IDのいずれが選択されたかを確認し(ステップS212)、選択された通常時または異常時の装置IDに対応して設定された監視カメラ5の向き(この実施の形態では、パン角度(左右方向の向きを示す角度)、チルト角度(上下方向の向きを示す角度))およびズーム倍率を読み出し、読み出した設定値としての監視カメラ5の向きおよびズーム倍率で監視カメラ5を駆動して撮影された画像、具体的には、図9(B)に示すような画像を表示装置11に表示する(ステップS213)。
【0056】
次いで、監視カメラ5の向きおよびズーム倍率が新たに入力されたか確認し(ステップS214)、入力された値に応じて監視カメラ5を駆動し、表示装置11に画像を表示する(ステップS215)。表示された画像に決定する場合には(ステップS216)、監視カメラ5の向きおよびズーム倍率を設定条件(通常時または装置ID)に対応付けてカメラ設定データに記憶し(ステップS217)、カメラIDに対応して設定される複数の設定条件のうち他の設定条件の設定値を設定する場合には、ステップS211〜ステップS217の処理を繰り返し実行し、他の設定条件の設定値を設定しない場合には処理を終了する(ステップS218)。
【0057】
なお、ステップS214〜ステップS215で監視カメラ5の向きおよびズーム倍率を入力する際、キーボード等の入力装置12を用いて設定値を数値で入力し、入力された設定値にもとづいて主装置10のCPU13が監視カメラ5を駆動して入力された設定値にもとづく画像を表示装置11に表示させ、決定する場合には、入力された設定値をカメラ設定データに記憶するようにしてもよいし、図9(B)に示すような表示装置11に表示される監視カメラ5の画像を確認しながらキーボードやマウス等により上下・左右移動ボタンおよびズームボタンを操作して、主装置10のCPU13により上下・左右移動ボタンまたはズームボタンの操作があったときに監視カメラ5を当該ボタン操作に応じて駆動して表示装置11に画像を表示させ、決定する場合にはCPU13により駆動される監視カメラ5の設定値を特定して当該設定値をカメラ設定データに記憶するようにしてもよい。
【0058】
このような処理により、装置IDに対応するパチンコ機1それぞれに対して監視カメラ5の向きおよびズーム倍率が設定される。具体的には、図10に示すように、監視カメラ5の撮影範囲に含まれるパチンコ機1それぞれに対して、異常が発生したときの監視カメラ5の向きおよびズーム倍率によって撮影される領域が設定されている。そのため、パチンコ機1にて異常が発生したときに当該パチンコ機1に対応して設定されている監視カメラ5の向きおよびズーム倍率で監視カメラ5を駆動することにより当該パチンコ機1付近をズームアップして撮影することが可能となり、不正行為を行った可能性がある人物を正確に特定できる。
【0059】
図7は、トリミング領域設定処理の一例を示すフローチャートである。トリミング領域設定処理において、CPU13は、装置IDが選択されたか、すなわち、図4のカメラ設定データに示される異常時の各装置IDのいずれかが選択されたか確認し(ステップS221)、選択された装置IDに設定されるズーム領域、すなわち、ズーム領域設定処理で設定された監視カメラ5の向き(この実施の形態では、パン角度(左右方向の向きを示す角度)、チルト角度(上下方向の向きを示す角度))およびズーム倍率で監視カメラ5を駆動して撮影された画像、具体的には、図11に示すような画像を表示装置11に表示する(ステップS222)。
【0060】
次いで、センサIDが選択されたか、すなわち、各種センサIDに対応して設定されるガラス開放エラー、磁気検出エラー、電磁波検出エラー、ハンドルエラーのうちいずれかが選択されたかを確認し(ステップS223)、いずれかが選択され後、トリミング領域の選択が行われたときに(ステップS224)、選択されたトリミング領域の画像を表示装置11に表示する(ステップS225)。
【0061】
ステップS224で選択したトリミング領域に決定する場合には(ステップS226)、主装置10のCPU13により選択された領域に応じた座標および拡大率を算出し(ステップS227)、算出した座標および拡大率を装置IDおよびセンサIDに対応付けてカメラ設定データに記憶する(ステップS228)。
【0062】
また、ステップS226で、再びトリミング領域を設定する場合には、ステップS225の表示をクリアして再びステップS222の表示を行った後、ステップS224〜ステップS226の処理を繰り返し実行する。
【0063】
また、ステップS225で選択されたトリミング領域の画像を表示装置11にて表示する際、画像処理基板14による画像処理が実行される。画像処理基板14では、選択されたトリミング領域の画像を拡大する処理を行うが、単純に画像を拡大する処理を実行すると画質が劣化し、表示装置にて不正行為を確認し難い状態となるため、この実施の形態では、トリミング領域の画像を拡大する処理を実行するときに画質の劣化を低減させる処理が実行される。
【0064】
なお、画質の劣化を低減させる処理としては、例えば、特開平10−69829に開示される高解像度撮像素子を採用した監視カメラを用いて撮影した画像の平均化演算処理、特開2004−208213に開示される撮影した画像の間引き処理、等が知られている。
【0065】
ステップS228でカメラ設定データに座標および拡大率を記憶した後、他の装置IDまたは他のセンサIDのトリミング領域を設定する場合には、ステップS221〜ステップS228の処理を繰り返し実行し、他の装置IDまたは他のセンサIDのトリミング領域を設定しない場合には処理を終了する(ステップS229)。
【0066】
このような処理により、各パチンコ機1にてセンサIDそれぞれに対応してトリミング領域および拡大率が設定される。具体的には、図12に示すように、ガラス枠開放センサ1aに対応して設定されたトリミング領域1a’、磁気検出センサ1bに対応して設定されたトリミング領域1b’、電磁波検出センサ1cに対応して設定されたトリミング領域1c’、打止め検出センサ1dに対応して設定されたトリミング領域1d’、が各パチンコ機1に設定される。そのため、パチンコ機1に設けられたいずれかのセンサにて異常を検知したときに当該パチンコ機1のセンサIDに対応して設定されているトリミング領域を拡大表示することにより不正行為の内容を確認することができる。
【0067】
上記した処理(ズーム領域設定処理、トリミング領域設定処理)により設定したカメラ設定データベースを用いて監視カメラ5にて実行される処理について説明する。図8は、遊技場に設置されるパチンコ機1のうち監視カメラ5の撮影範囲に含まれるパチンコ機1に設けられたセンサにより異常を検知した場合に実行される異常発生処理である。すなわち、異常発生処理は、ホールコンピュータ20から遊技場に設置されるパチンコ機1のいずれかに設けられるセンサにより異常が検知されたことにもとづくセンサIDおよび装置IDが入力されたことにもとづいて対応する監視カメラ5に対して主装置10のCPU13により実行される。
【0068】
なお、カメラ設定データベースに設定される通常時の監視カメラ5の向き(この実施の形態では、パン角度、チルト角度)およびズーム倍率にもとづいて駆動されることにより監視カメラ5の撮影画像は図13に示すように、図示両側に配置するパチンコ機1の図示手前方向から5台目までのパチンコ機1が撮影範囲に含まれるように表示されている。
【0069】
ホールコンピュータ20から異常が検知されたことにもとづくセンサIDおよび装置IDが入力されると、CPU13は、入力された装置IDに対応するパチンコ機1を撮影範囲に含む監視カメラ5を特定し、特定した監視カメラ5のカメラIDに応じたカメラ設定データベースを選択する(ステップS120)。そして、選択したカメラ設定データベースのホールコンピュータ20から入力された装置IDに対応して記憶される設定値として監視カメラ5の向き(パン角度・チルト角度)およびズーム倍率を読み出す(ステップS121)。
【0070】
次いで、CPU13は、ステップS120で特定したカメラIDの監視カメラ5をステップS121で読み出した設定値を用いて駆動し(ステップS122)、当該監視カメラ5の画像を示す信号を表示装置11に出力することにより当該画像を表示装置11に表示する(ステップS123)。具体的には、図14(A)に示すように、異常が検知された装置IDに対応したパチンコ機1付近をズームアップして表示する。
【0071】
なお、この実施の形態では、異常が検知された装置IDに対応するパチンコ機1付近を表示する際、表示装置11に異常の内容と、パチンコ機1の台番号と、を表示する。そのため、操作者は、表示装置11を視認することにより異常の内容と、異常の発生したパチンコ機1と、を即座に把握することが可能となる。図14では、「200番台磁気検出」と表示され、200番台にて磁気検出があったことを即座に把握することができる。
【0072】
これらの処理により、表示装置11には、異常が検知されてホールコンピュータ20から入力された装置IDに対応するパチンコ機1付近が表示され、不正を行った可能性のある人物や、不正行為の内容を確認することが可能となる。しかし、不正行為の内容によっては、異常が発生したパチンコ機1付近が表示されるだけでは、不正行為の内容を確認しにくい場合がある。このような場合には、異常を検知したセンサの原因となった箇所を拡大表示することで不正行為の内容をより確認し易くすることが可能となる。
【0073】
この実施の形態では、ステップS123でパチンコ機1付近の画像を表示した後、拡大ボタンが操作されたときに(ステップS124)、ステップS120で選択したカメラ設定データベースのホールコンピュータ20から入力された装置IDに対応するカメラ設定データのうち、ホールコンピュータ20から入力されたセンサIDに対応して設定されるトリミング領域および拡大率を読み出し(ステップS125)、読み出したトリミング領域および拡大率にもとづいて画像処理を実行して拡大画像を作成し(ステップS126)、ステップS123で表示している画像に、ステップS126で作成した拡大画像を重ねた合成画像を作成し(ステップS127)、当該合成画像を表示装置11に出力して表示する(ステップS128)。
【0074】
図14(A)に示すように、異常が検知された装置IDに対応したパチンコ機1付近がズームアップして表示される画面の右下方に拡大ボタンが表示されている。そして、操作者が主装置10のキーボードやマウス等の入力装置12により選択することにより、図14(B)に示すように、図14(A)の画像にステップS126で作成した拡大画像を重ねた合成画像を作成して表示する。
【0075】
なお、合成画像を作成する際、図14(A)の画像を下位、拡大画像を上位となるように作成するため、図14(A)の画像の一部が拡大画像により隠された状態となる。そのため、ステップS127では、拡大画像の表示位置が不正行為を行った可能性のある人物を視認できなくならないような位置となるように予め設定し、画像の合成処理を実行することが好ましい。具体的には、図14(B)の図示右上部に拡大画像が位置するように画像の合成処理を実行することにより、表示装置11に拡大画像を表示した状態であっても不正行為を行った可能性のある人物を確認できる。
【0076】
また、ステップS126で拡大画像を表示装置11に表示する際、ステップS123で表示した画像と、ステップS126で作成した拡大画像と、をそれぞれ別々の表示エリアとなるように合成画像を作成し、表示装置11にてステップS123で表示した画像と、拡大画像と、を個々に表示するようにしてもよい。例えば、図15に示すように、ステップS126で作成した拡大画像を表示するエリア(図示左側部)と、ステップS123で表示した画像を表示するエリア(図示右側部)と、を設けることにより、拡大画像を表示した状態であっても不正行為を行った可能性のある人物を確認することができるようにしてもよい。
【0077】
また、合成画像を作成することなく、ステップS123で表示した画像をステップS126で作成した拡大画像に切り替えて表示し、所定の操作があったとき、例えば、戻るボタンが選択されたときにステップS123で表示した画像を表示するようにしてもよい。
【0078】
また、この実施の形態では、当該パチンコ機1に設置される複数のセンサそれぞれに対応して1つのトリミング領域が設定されるが、遊技場に設置される装置に対応して設けられた各種センサが複数のトリミング領域と対応するようにカメラ設定データベースを設定するようにしてもよい。すなわち、図22に示すように、カメラ設定データベースにおいて、各種センサに対応してトリミング領域を複数、例えば、ガラス枠開放センサ1aによりガラス扉枠111が開放されたことを検知したときに参照されるガラス開放エラー、磁気検出センサ1bにより始動入賞口118付近に設けられて磁力を検出したときに参照される磁気検出エラー、のそれぞれにトリミング領域が2つ設定されるようにカメラ設定データベースを構成してもよい。
【0079】
この場合には、ステップS125で異常を検知したセンサに対応してカメラ設定データベースに記憶されているトリミング領域および拡大率を全て読み出し、ステップS126でそれぞれのトリミング領域および拡大率にもとづいて個々に拡大画像を作成し、作成した全ての拡大画像と、ステップS123で表示している画像と、を合成した合成画像を作成して当該合成画像を表示装置11にて表示する。
【0080】
例えば、磁気検出センサ1bにより異常を検知した場合には、ステップS125で図22に示す磁気検出エラーに対応して設定されるトリミング領域および拡大率を読み出し、それぞれのトリミング領域および拡大率にもとづいてステップS126で拡大画像を個々に作成する。そして、ステップS126で作成した2つの拡大画像と、ステップS123で表示している画像と、を合成した合成画像を作成して図23に示す画像表示が行われる。すなわち、図示左上部に打玉操作ハンドル114付近を拡大した画像、図示左下部に始動入賞口118付近を拡大した画像、図示右側部に異常を検知したセンサに対応するパチンコ機1付近の画像、が表示される。
【0081】
図23に示す場合においては、遊技者が磁石121を用いて遊技玉を吸い付けて始動入賞口118へ誘導するとともに、打玉操作ハンドル114に設けられて上述した打玉発射装置による遊技玉の発射を停止させる発射停止ボタン114aを操作していることを確認できる。このように、各種センサに対応して複数のトリミング領域が設定されるようにカメラ設定データベースを構成することにより、不正行為の様子を捉えるうえで複数箇所を捉える必要が生じる場合にも対応できる。
【0082】
なお、図23に示す合成画像では、ステップS126で作成した拡大画像と、ステップS123で表示している画像と、を別エリアで表示するようにステップS127で合成しているが、ステップS123で表示している画像にステップS126で作成した拡大画像を重ねて合成するようにしてもよい。この場合には、さらにステップS126で作成した拡大画像を重ねて合成するようにしてもよく、不正行為の様子が視認できなくならないような位置に合成するようにしればよい。
【0083】
ステップS126で作成した拡大画像と、ステップS123で表示した画像と、を表示装置11に表示した後(ステップS128)、画像表示を終了する場合には(ステップS129)、画像表示を終了して当該カメラIDに対応してカメラ設定データベースに記憶される通常時の監視カメラ5の向き(パン角度、チルト角度)およびズーム倍率で当該カメラIDに対応する監視カメラ5を駆動する(ステップS130)。
【0084】
このように、この実施の形態では、遊技場に設置される各パチンコ機1には、異常を検知するセンサが複数設けられ、いずれかのセンサにより異常が検知されたときに、当該異常を検知したセンサが設けられたパチンコ機1を撮影範囲に含む監視カメラ5を駆動して当該パチンコ機1付近をズームアップした画像を表示装置11に表示するとともに、操作者からの操作にもとづいて、当該パチンコ機1に設けられる複数のセンサそれぞれに対応して設定される異常の原因となる領域のうち、異常を検知したセンサに対応した領域の画像処理を行って当該領域を拡大表示するため、不正行為の内容を確認することが容易となる。
【0085】
なお、本実施形態における入力装置12は、キーボード、マウス等により構成されるが、表示装置11を当該表示装置11の表示画面を指等で触れることによりその位置を特定し、操作を検出するタッチパネルを入力装置12としてもよい。また、タッチパネル、キーボード、マウスのうち全て、または、任意の組み合わせを入力装置12としてもよい。
【0086】
以上、遊技場に設置される遊技機としてパチンコ機1を例に説明してきたが、本発明は、パチンコ機1に限らず、遊技可能状態で複数のリールを回転させて停止時のリールの表示態様に応じて所定数の遊技メダルが払い出されるスロットマシン2に対しても有効である。以下、遊技機としてスロットマシン2を例に説明する。
【0087】
図16に示すように、スロットマシン2は、直方体状の収容箱(図示しない)と、収容箱の前面に開閉可能に取り付けられた前面扉130とから構成されている。前面扉130の中央右側部には、遊技媒体としての遊技メダルを投入するメダル投入口131が設けられ、その左上方には、外周部に複数種類の図柄が描かれた複数のリールを備える可変表示ユニット132が視認可能に設けられている。また、可変表示ユニット132の左下方には、スタートレバー133が設けられ、スタートレバー133の右側方には、ストップボタン134が設けられている。また、ストップボタン134の下方にはメダル払出口135が設けられている。
【0088】
スロットマシン2では、メダル投入口131に遊技メダルを投入した後、スタートレバー133を押下することにより可変表示ユニット132のリールが回転することにより遊技が行われる。可変表示ユニット132にてリールが回転を開始してから所定期間内にストップボタン134を押圧することにより各ストップボタン134に対応するリールが停止する。すなわち、この実施の形態では、可変表示ユニット132には左・中・右の3つのリールが設けられるとともに、各リールに対応してストップボタン134が左・中・右の3つ設けられている。可変表示ユニット132にてリールが回転している間に、ストップボタン134の左を押圧することにより可変表示ユニット132の左リールを停止させ、ストップボタン134の中を押圧することにより可変表示ユニット132の中リールを停止させ、ストップボタン134の右を押圧することにより可変表示ユニット132の右リールを停止させる。停止後の可変表示ユニット132の表示結果が所定の表示態様となるとメダル払出口135から遊技メダルが払い出される。
【0089】
このように構成されるスロットマシン2においても、パチンコ機1同様、不正行為対策として様々なセンサが設けられている。不正行為の内容としては、例えば、スロットマシン2の前面扉130を不正に開放して収容箱内に設けられて遊技メダルを貯留するホッパーユニット(図示しない)から遊技メダルを詐取したり、メダル投入口131に先端部に発行装置を備えるセルを挿入して誤作動を生じさせて遊技メダルを投入していないのに遊技メダルを投入したと認識させたり、メダル払出口135に針金等を挿入してホッパーユニットから遊技メダルを詐取したり、体感器を用いて所定の間隔でスタートレバー133を押下することにより当りとなるタイミングを狙ったりすること等が行われている。
【0090】
このような不正を検出する手段としてスロットマシン2には、前面扉130が開放されたときに信号を出力する前面扉開放センサ2p、メダル投入口131に遊技メダルが投入されていないのに遊技メダルの投入数(クレジット)が加算されたときに信号を出力する投入異常検出センサ2q、メダル払出口135に異物が侵入したときに信号を出力する異物検出センサ2r、スタートレバー133にて所定の間隔でスタートレバーが押下されたときに信号を出力するスタート異常検出センサ2s、等が設けられている。
【0091】
なお、スロットマシン2に設けられる各種センサには、主装置10にて各種センサを特定可能なセンサIDとして、図16に示すように、前面扉開放センサ2pはセンサID「p」が付与され、投入異常検出センサ2qはセンサID「q」が付与され、異物検出センサ2rはセンサID「r」が付与され、スタート異常検出センサ2sはセンサID「s」が付与されている。スロットマシン2に設けられたセンサにより異常が検知されると、スロットマシン2からホールコンピュータ20に当該スロットマシン2に付与された装置IDと、当該異常を検知したセンサのセンサIDと、を出力する。
【0092】
ホールコンピュータ20では、これらの信号が入力されたことにもとづいて当該異常に応じた処理を実行するとともに、当該装置IDおよびセンサIDを主装置10に出力する。主装置10では、装置IDおよびセンサIDが入力されたことにもとづき、上述したカメラ設定データベースの装置IDおよびセンサIDに対応したカメラ設定データを読み出し、読み出したカメラ設定データに応じて監視カメラ5を駆動制御する。すなわち、ホールコンピュータ20から入力された装置IDに対応するスロットマシン2が撮影範囲に含まれる監視カメラ5のカメラIDに応じたカメラ設定データベースに設定される各設定条件のうち入力された装置IDに応じたカメラ設定データを読み出して、当該監視カメラを駆動制御する。
【0093】
図17は、カメラ設定データベースにカメラIDに対応して個々に記録されるカメラ設定データの一例を示す説明図であり、主装置10のディスプレイ等からなる表示装置11にて表示された状態を示している。図17に示すカメラ設定データは、カメラID「09」に対応したものであり、図1に示す遊技場に設置される監視カメラ5のうち図示中央から図示下方に撮影するような天井位置に設置されたものである。また、このカメラ設定データは、図1に示す装置ID「I−01」〜「I−05」および「J−01」〜「J−05」に対応するスロットマシン2のうち図示下方左端に列設されるスロットマシン2のうち上端のスロットマシン2から5台目のスロットマシン2までと、図示下方左端から2番目に列設されるスロットマシン2のうち上端のスロットマシン2から5台目のスロットマシン2までと、が撮影可能となるように設定されている。
【0094】
また、上述したように、これらのスロットマシン2のいずれかに設けられたセンサによって異常が検知されていない通常時には、装置ID「I−01」〜「I−05」および「J−01」〜「J−05」に対応するスロットマシン2全てを撮影可能となるように監視カメラ5の向き(この実施形態では、パン角度(左右方向の向きを示す角度)、チルト角度(上下方向の向きを示す角度))およびズーム倍率がカメラ設定データに設定されている。
【0095】
そして、これらのスロットマシン2のうちいずれかに設けられたセンサによって異常が検知され、ホールコンピュータ20から装置IDおよびセンサIDが入力された異常時には、当該装置IDに応じたスロットマシン2付近をズームアップして撮影可能となるように監視カメラ5の向き(この実施形態では、パン角度(左右方向の向きを示す角度)、チルト角度(上下方向の向きを示す角度))およびズーム倍率が各装置IDに対応して個々にカメラ設定データに設定されている。
【0096】
さらに、これら異常時にズームアップされたスロットマシン2付近のうち異常を検知したセンサのセンサIDに対応して拡大表示したい箇所(トリミング領域)および拡大率が設定される。この実施の形態では、前面扉開放センサ2pにより前面扉130が開放されたことを検知したときに参照される前面扉開放エラーと、投入異常検出センサ2qにより投入異常を検知したときに参照される投入口エラーと、異物検出センサ2rにより異物の侵入を検知したときに参照されるホッパーエラーと、スタート異常検出センサ2sによりスタート異常と判定されたときに参照されるレバーエラーと、のそれぞれにトリミング領域および拡大率が設定されている。このように、異常を検知したセンサにより異なるトリミング領域を設定し、当該センサにより異常を検知したときに当該センサに対応した画像を表示することにより不正が行われたと推測される箇所を拡大表示して不正行為の内容を正確に捉えることが可能となる。
【0097】
なお、カメラ設定データは、操作者が主装置10を操作して各監視カメラ5を駆動し、監視カメラ5毎に作成される。図17の図示下方には、ズーム領域を設定する際に選択されるズーム領域設定ボタンと、トリミング領域を設定する際に選択されるトリミング領域設定ボタンと、が表示され、主装置10のキーボードやマウス等の入力装置12により選択することにより設定画面が表示装置11に表示される。
【0098】
図17にてトリミング領域設定ボタンを選択することにより、図7に示すトリミング領域設定処理が実行される。そして、トリミング領域設定処理において、図17のカメラ設定データに示される異常時の各装置IDのいずれかが選択されたことにもとづいて選択された装置IDに設定されるズーム領域、すなわち、ズーム領域設定処理で設定された監視カメラ5の向き(この実施の形態では、パン角度(左右方向の向きを示す角度)、チルト角度(上下方向の向きを示す角度))およびズーム倍率で監視カメラ5を駆動して撮影された画像、具体的には、図18に示すような画像を表示装置11に表示する。
【0099】
スロットマシン2においてもパチンコ機1同様、各スロットマシン2にてセンサIDそれぞれに対応してトリミング領域および拡大率が設定される。具体的には、図19に示すように、前面扉開放センサ2pに対応して設定されたトリミング領域2p’、投入異常検出センサ2qに対応して設定されたトリミング領域2q’、異物検出センサ2rに対応して設定されたトリミング領域2r’、スタート異常検出センサ2sに対応して設定されたトリミング領域2s’、が各スロットマシン2に設定される。そのため、スロットマシン2に設けられたいずれかのセンサにて異常を検知したときに当該スロットマシン2のセンサIDに対応して設定されているトリミング領域を拡大表示することにより不正行為の内容を確認することができる。
【0100】
遊技場に設置されるスロットマシン2に設けられたセンサのいずれかにより異常を検知した場合には、図8に示す異常発生処理が実行される。そして、異常発生処理にて、ホールコンピュータ20から入力された装置IDに対応するスロットマシン2を撮影範囲に含む監視カメラ5を特定し、特定した監視カメラ5のカメラIDに応じたカメラ設定データベースのうちホールコンピュータ20から入力された装置IDに対応して記憶される監視カメラ5の向き(パン角度・チルト角度)およびズーム倍率を用いて駆動し、当該監視カメラ5の画像を表示装置11に表示する。
【0101】
具体的には、図20(A)に示すように、異常が検知された装置IDに対応したスロットマシン2付近をズームアップして表示する。なお、この実施の形態では、異常が検知された装置IDに対応するスロットマシン2付近を表示する際、表示装置11に異常の内容と、スロットマシン2の台番号と、を表示する。そのため、操作者は、表示装置11を視認することにより異常の内容と、異常の発生したスロットマシン2と、を即座に把握することが可能となる。図20では、「150番台メダル投入エラー」と表示され、150番台にてメダル投入口131に関わる異常が発生したことを即座に把握することができる。
【0102】
また、図20(A)に示すように、異常が検知された装置IDに対応したスロットマシン2付近がズームアップして表示される画面の右下方に拡大ボタンが表示されている。そして、操作者が主装置10のキーボードやマウス等の入力装置12により選択することにより、図20(B)に示すように、図20(A)の画像に異常発生処理におけるステップS126で作成した拡大画像を重ねた合成画像を作成して表示する。
【0103】
なお、合成画像を作成する際、図20(A)の画像を下位、拡大画像を上位となるように作成するため、図20(A)の画像の一部が拡大画像により隠された状態となる。そのため、異常発生処理におけるステップS127では、拡大画像の表示位置が不正行為を行った可能性のある人物を視認できなくならないような位置となるように予め設定し、画像の合成処理を実行するようにしてもよい。具体的には、図20(B)の図示右上部に拡大画像を表示することにより、拡大画像を表示した状態であっても不正行為を行った可能性のある人物を確認できるようにしてもよい。
【0104】
なお、画像処理を施すことにより拡大画像を表示装置11に表示する際、図20(A)に示す画像と、拡大画像と、をそれぞれ別々の表示エリアとなるように合成画像を作成し、表示装置にて図20(A)に示す画像と、拡大画像と、を個々に表示するようにしてもよい。例えば、図21に示すように、拡大画像を表示するエリア(図示左側部)と、図20(A)に示す画像を表示するエリア(図示右側部)と、を設けることにより、拡大画像を表示した状態であっても不正行為を行った可能性のある人物を確認することができるようにしてもよい。
【0105】
また、この実施の形態では、当該スロットマシン2に設置される複数のセンサそれぞれに対応して1つのトリミング領域が設定されるが、それぞれのセンサに対応して複数のトリミング領域を設定するようにしてもよく、この場合には、ステップS125で異常を検知したセンサに対応してカメラ設定データベースに記憶されているトリミング領域および拡大率を全て読み出し、ステップS126でそれぞれのトリミング領域および拡大率にもとづいて個々に拡大画像を作成し、作成した全ての拡大画像と、ステップS123で表示している画像と、を合成した合成画像を作成して当該合成画像を表示装置11にて表示するようにしてもよい。このように構成することにより、不正行為の様子を捉えるうえで複数箇所を捉える必要が生じる場合にも対応できる。
【0106】
このように、遊技場に設置される各スロットマシン2においてもパチンコ機1同様、異常を検知するセンサが複数設けられ、いずれかのセンサにより異常が検知されたときに、当該異常を検知したセンサが設けられたスロットマシン2を撮影範囲に含む監視カメラ5を駆動して当該スロットマシン2付近をズームアップした画像を表示装置11に表示するとともに、操作者からの操作にもとづいて、当該スロットマシン2に設けられる複数のセンサそれぞれに対応して設定される異常の原因となる領域のうち、異常を検知したセンサに対応した領域の画像処理を行って当該領域を拡大表示するため、不正行為の内容を確認することが容易となる。
【0107】
以上、遊技場に設置された遊技機を監視する監視カメラシステムについて説明してきたが、本発明における監視カメラシステムは、遊技機に関わらず、遊技場に設置される装置(例えば、カード発行機40、精算機70、など)に異常が発生したときに信号を出力するセンサを設け、当該センサからの信号が出力されたときにも適用可能である。
【0108】
また、上述した実施形態では、監視カメラを備えた監視カメラシステムについて説明したが、本実施形態に記載した監視カメラに限らず、少なくとも拡大率を調整可能な撮影手段を備えた監視カメラシステムであればよい。
【0109】
また、本実施形態では、上述した異常等を検知可能な各種センサを示したが、本実施形態に示すセンサに限らず、遊技場に設置される装置に対応して設けられ、当該装置にて発生する異常等を検知可能な機器状態検出手段であればよい。例えば、精算機に設けられて紙幣の真贋判定における異常を検知するセンサでもよい。
【0110】
なお、本発明において、本実施形態にて開示した監視カメラシステムおよび各種異常検出センサ等は、本実施形態における開示内容に限らず、本発明出願時において既に公知となっているこれらに関する技術を包含するものである。
【0111】
また、本実施形態では、遊技場に設置される装置に対応して設けられる各種センサにより異常が検知されると、当該異常を検知したセンサが設けられている装置からホールコンピュータ20に当該装置に付与された装置IDと、当該異常を検知したセンサのセンサIDと、を出力し、ホールコンピュータ20から主装置10に当該装置IDとセンサIDとを出力する構成としているが、遊技場に設置される装置に対応して設けられる各種センサにより異常が検知されたときに当該異常を検知したセンサが設けられている装置から主装置10に当該装置IDと、当該異常を検知したセンサのセンサIDと、を出力する構成としてもよい。この場合には、主装置10に装置IDと、センサIDと、が入力されたことにもとづいてホールコンピュータ20に当該装置IDと、当該センサIDと、を出力するようにしてもよいし、当該装置から主装置10と、ホールコンピュータ20と、の両方に当該装置IDと、当該センサIDと、を出力する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本実施形態の遊技場における監視カメラシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における監視カメラシステムを構成する主装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態におけるパチンコ機およびパチンコ機に設置されるセンサの一例を示す正面図である。
【図4】パチンコ機を撮影範囲に含む監視カメラに対応して設定されるカメラ設定データベースの一例を示す説明図である。
【図5】主装置に搭載されるCPUが実行する初期設定処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】主装置に搭載されるCPUが実行するズーム領域設定処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】主装置に搭載されるCPUが実行するトリミング領域設定処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】主装置に搭載されるCPUが実行する異常発生処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】主装置に搭載されるCPUによりズーム領域設定処理が実行されたときの表示装置における表示画面の一例を示す図である。
【図10】パチンコ機それぞれに対応して設定されるズーム領域の一例を示す図である。
【図11】主装置に搭載されるCPUによりトリミング領域設定処理が実行されたときの表示装置における表示画面の一例を示す図である。
【図12】パチンコ機に設けられたセンサそれぞれに対応して設定されるトリミング領域の一例を示す図である。
【図13】通常時における監視カメラの撮影画像の一例を示す図である。
【図14】主装置に搭載されるCPUにより異常発生処理が実行されたときの表示装置における表示画面の一例を示す図である。
【図15】主装置に搭載されるCPUによりズーム領域設定処理にて拡大ボタンが選択されたときの表示装置における表示画面の他の例を示す図である。
【図16】本実施形態におけるスロットマシンおよびスロットマシンに設置されるセンサの一例を示す正面図である。
【図17】スロットマシンを撮影範囲に含む監視カメラに対応して設定されるカメラ設定データベースの一例を示す説明図である。
【図18】主装置に搭載されるCPUによりトリミング領域設定処理が実行されたときの表示装置における表示画面の一例を示す図である。
【図19】スロットマシンに設けられたセンサそれぞれに対応して設定されるトリミング領域の一例を示す図である。
【図20】主装置に搭載されるCPUにより異常発生処理が実行されたときの表示装置における表示画面の一例を示す図である。
【図21】主装置に搭載されるCPUによりズーム領域設定処理にて拡大ボタンが選択されたときの表示装置における表示画面の他の例を示す図である。
【図22】パチンコ機を撮影範囲に含む監視カメラに対応して設定されるカメラ設定データベースの他の例を示す説明図である。
【図23】主装置に搭載されるCPUによりズーム領域設定処理にて拡大ボタンが選択されたときの表示装置における表示画面の他の例を示す図である。
【符号の説明】
【0113】
1 パチンコ機
1a ガラス枠開放センサ
1b 磁気検出センサ
1c 電磁波検出センサ
1d 止打ち検出センサ
2 スロットマシン
2p 前面扉開放センサ
2q 投入異常検出センサ
2r 異物検出センサ
2s スタート異常検出センサ
3 カードユニット
5 監視カメラ
8 データバス
9 通信ケーブル
10 主装置
11 表示装置
12 入力装置
13 CPU
14 画像処理基板
15 通信インターフェイス
16 RAM
17 プリンタ
18 RTC
19 ハードディスク
20 ホールコンピュータ
100 システムコントローラ
111 ガラス扉枠
114 打玉操作ハンドル
114a 発射停止ボタン
118 始動入賞口
119 可変入賞装置
121 磁石
130 前面扉
131 メダル投入口
133 スタートレバー
135 メダル払出口





 

 


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