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発明の名称 遊技機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−14974(P2006−14974A)
公開日 平成18年1月19日(2006.1.19)
出願番号 特願2004−196465(P2004−196465)
出願日 平成16年7月2日(2004.7.2)
代理人 【識別番号】100103090
【弁理士】
【氏名又は名称】岩壁 冬樹
発明者 福田 隆
要約 課題
貸し出しの一単位の遊技媒体が遊技媒体貯留手段に貯留されているか監視するためのセンサやスイッチを不要にした構成において、遊技媒体切れが発生しても遊技用装置において通信異常が発生することを防止する。

解決手段
スロットマシンのメイン制御部は、所定数(例えば5枚)のメダルが払い出されたことを払出センサの検出信号(払出モータによってホッパーから払い出されたメダルを検出したことを示す信号)にもとづいて確認したら、EXSをオフ状態(Hレベル)にする。さらに、払出モータが1枚のメダルを払い出すのに十分な期間(例えば1.15秒とする。)駆動されたにもかかわらず、払出センサが検出信号を出力しなかった場合にも、EXSをオフ状態(Hレベル)にする。カードユニットは、EXSが所定時間以上オフ状態にならない場合には通信異常とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
記録媒体に記録されている記録情報で特定される有価価値を使用して遊技者に遊技媒体を貸し出すための制御を行う遊技用装置であって、あらかじめ定められた貸出条件が成立したことにより所定数の遊技媒体の貸し出しを指令する貸出指令信号を出力し、該貸出指令信号を出力した後、遊技機から貸出実行信号が入力されたときに前記貸出指令信により指令した所定数の遊技媒体の貸し出しが完了したことを判定して新たな貸出指令信号を出力可能となるとともに、前記貸出指令信号を出力した後、所定時間が経過するまでに前記貸出実行信号が入力されなかったときに遊技媒体の貸し出しの異常を判定する遊技用装置と通信可能であり、遊技者が貸し出された遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であって、
遊技媒体を遊技者に貸し出す貸出手段と、
前記貸出手段から貸し出すための遊技媒体を貯留する貯留手段と、
前記貯留手段に貯留されている遊技媒体が欠乏しているか否かを監視する貯留監視手段と、
前記貸出指令信号が入力されたか否かを判定するための貸出指令信号入力処理を実行する貸出指令信号入力手段と、
前記貸出指令信号入力手段が前記貸出指令信号が入力されたと判定したことにもとづいて、前記貸出手段に前記所定数の遊技媒体の貸し出しを行わせる貸出制御手段と、
前記貸出手段により前記所定数の遊技媒体が貸し出されたか否かを判定する貸出監視手段と、
前記貸出監視手段が前記貸出手段により前記所定数の遊技媒体が貸し出されたことを判定したときに、前記貸出実行信号を出力するための貸出実行信号出力処理を実行する貸出実行信号出力手段とを備え、
前記貸出実行信号出力手段は、前記貸出監視手段が前記貸出手段により前記所定数の遊技媒体が貸し出されたことを判定する前に前記貯留監視手段が前記貯留手段に貯留されている遊技媒体が欠乏していることを判定したときにも、前記貸出実行信号出力処理を実行し、
前記貸出制御手段は、前記貸出実行信号出力手段が前記貸出実行信号を出力した後、前記貯留手段における遊技媒体の欠乏が解消されたときに、前記所定数に対して不足している数の遊技媒体の貸し出しを前記貸出手段に行わせる
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
貸出実行信号出力手段は、貸出監視手段により、貸出手段により所定数の遊技媒体が貸し出されたことが判定されず、貸出指令信号入力手段が貸出指令信号が入力されたと判定してから所定時間よりも短い特定時間が経過したときに、貸出実行信号出力処理を実行する
請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
記録媒体に記録されている記録情報で特定される有価価値を使用して遊技者に遊技媒体を貸し出すための制御を行う遊技用装置であって、あらかじめ定められた貸出条件が成立したことにより所定数の遊技媒体の貸し出しを指令する貸出指令信号を出力し、該貸出指令信号を出力した後、遊技機から貸出実行信号が入力されたときに前記貸出指令信により指令した所定数の遊技媒体の貸し出しが完了したことを判定して新たな貸出指令信号を出力可能となるとともに、前記貸出指令信号を出力した後、所定時間が経過するまでに前記貸出実行信号が入力されなかったときに遊技媒体の貸し出しの異常を判定する遊技用装置と通信可能であり、遊技者が貸し出された遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であって、
遊技媒体を遊技者に貸し出す貸出手段と、
前記貸出指令信号が入力されたか否かを判定するための貸出指令信号入力処理を実行する貸出指令信号入力手段と、
前記貸出指令信号入力手段が前記貸出指令信号が入力されたと判定したことにもとづいて、前記貸出手段に前記所定数の遊技媒体の貸し出しを行わせる貸出制御手段と、
前記貸出指令信号入力手段が前記貸出指令信号が入力されたと判定してから前記所定時間よりも短い特定時間が経過したときに、前記貸出実行信号を出力するための貸出実行信号出力処理を実行する貸出実行信号出力手段とを備えた
ことを特徴とする遊技機。
【請求項4】
貸出手段により所定数の遊技媒体が貸し出されたか否かを判定する貸出監視手段をさらに備え、
貸出実行信号出力手段は、貸出指令信号入力手段が貸出指令信号が入力されたと判定してから特定時間が経過するまでに、前記貸出監視手段が前記貸出手段により前記所定数の遊技媒体が貸し出されたことを判定したときに、貸出実行信号出力処理を実行する
請求項3記載の遊技機。
【請求項5】
貸出制御手段は、新たに入力される貸出指令信号にもとづく遊技媒体の貸し出しを、貸出手段が所定数の遊技媒体の貸出を完了したことを条件に行わせる
請求項1から請求項4のうちのいずれかに記載の遊技機。
【請求項6】
遊技媒体を用いて1ゲームに対して特定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能になり、該ゲームの結果に応じて所定の遊技価値が遊技者に付与される遊技機であって、
貸出手段が遊技媒体を遊技者に貸し出し中か否かを判定し、貸し出し中でないことを判定したことを条件に、ゲームを開始させるゲーム開始手段を備えた
請求項1から請求項5のうちのいずれかに記載の遊技機。
【請求項7】
遊技進行を制御する遊技制御用マイクロコンピュータを備え、
前記遊技制御用マイクロコンピュータは、貸出指令信号入力処理および貸出実行信号出力処理を実行する
請求項6記載の遊技機。
【請求項8】
貸出条件は遊技用装置に貸出操作信号が入力されたことにより成立し、
遊技者の貸出要求操作に応じて操作信号を出力する操作スイッチを備え、
前記操作スイッチからの操作信号は、遊技制御用マイクロコンピュータに入力され、
前記遊技制御用マイクロコンピュータは、ゲーム中か否か判定し、前記操作信号が入力されたときに、ゲーム中でないことを条件に、前記貸出操作信号を出力するための貸出操作信号出力処理を実行する
請求項7記載の遊技機。
【請求項9】
遊技制御用マイクロコンピュータは、貸出手段が遊技媒体の貸し出し中か否かを判定し、操作信号が入力されたときに、貸し出し中でないと判定したことを条件に、貸出操作信号出力処理を実行する
請求項8記載の遊技機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者が貸し出された遊技媒体を用いて遊技を行い、記録媒体に記録されている記録情報で特定される有価価値を使用して遊技者に遊技媒体を貸し出すための制御を行う遊技用装置と通信可能なパチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機として、遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の遊技球が賞球として遊技者に払い出されるパチンコ機がある。また、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、可変表示装置における1回の表示停止によって1ゲームが終了し、表示停止時の表示結果があらかじめ定められた特定の識別情報の組合せとなった場合に所定の遊技用価値を付与するスロットマシンがある。
【0003】
遊技者は、遊技球やメダルなどの遊技媒体を借り出し、借り出した遊技媒体および景品として払い出された遊技媒体を用いて遊技を行う。その場合、例えば、遊技者は、カードユニット等の遊技用装置に対してプリペイドカード等の有価価値の記録媒体(磁気カードやICカード等)を装着した後、貸出要求を入力する。すると、遊技用装置は、遊技機に対して貸出要求信号を出力する。遊技機は、遊技用装置からの貸出要求信号に応じて遊技者に遊技用価値としての遊技媒体を払い出す。遊技媒体の貸し出しに際して、1個当たりの遊技媒体の価値は決まっているので(例えば4円/遊技球1個、20円/メダル1枚)、例えば、100円分(一単位)の貸出要求に対して、カードユニット等の遊技用装置は、有価価値の記録媒体から100円分の価値を減少させる。
【0004】
なお、有価価値とは金額に相当するものであり、遊技用価値とは1つの遊技媒体の価値(例えば4円や20円)や所定数の遊技媒体の価値(例えば25個や5枚に対応する100円)に相当するものである。
【0005】
貸し出される遊技媒体は、遊技機における遊技媒体貯留手段に貯留され、遊技媒体貯留手段から払出機構を介して払い出される。一般に、遊技媒体貯留手段の貯留状況を監視するセンサやスイッチが設けられている。そして、遊技機における貸出制御手段は、少なくとも一単位(例えば100円分)の遊技媒体が遊技媒体貯留手段に貯留されているか否か判定する(例えば、特許文献1参照。)。上記のように、遊技媒体の貸し出しは、遊技者からの貸出要求にもとづいて実行されるのであるが、貸出制御手段が一単位未満の遊技媒体が遊技媒体貯留手段に貯留されていると判定した場合には、貸出要求を受け付けない。
【0006】
【特許文献1】特開2001−340584号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、一単位以上の遊技媒体が貯留されているか否か監視するためのセンサやスイッチを設けることは遊技機のコストアップにつながるので、それらのセンサやスイッチを不要にすることが好ましい。ところが、センサやスイッチを設けない場合には、一単位の遊技媒体の貸出処理中に、遊技媒体貯留手段において遊技媒体切れ(払い出すための遊技媒体が不足したり全くなくなったりすること。)が生ずる可能性がある。遊技媒体切れが生じたときには、遊技媒体貯留手段に遊技媒体が補給されるまで貸出処理が中断される。その結果、遊技球と遊技用装置との間の通信も中断されるので、遊技用装置において通信異常が発生してしまい、遊技者に不信感を抱かせることにもなりかねない。
【0008】
そこで、本発明は、貸し出しの一単位の遊技媒体が遊技媒体貯留手段に貯留されているか監視するためのセンサやスイッチを不要にした構成において、遊技媒体切れが発生しても遊技用装置において通信異常が発生することを防止できる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による遊技機は、記録媒体(例えば、プリペイドカード)に記録されている記録情報で特定される有価価値を使用して遊技者に遊技媒体(メダルや遊技球)を貸し出すための制御を行う遊技用装置(例えば、カードユニット100)であって、あらかじめ定められた貸出条件(例えば、貸出操作スイッチ14の押下にもとづく貸出操作信号の入力)が成立したことにより所定数の遊技媒体の貸し出しを指令する貸出指令信号(例えば、MRQをオン状態にした後オフ状態にすることによる信号)を出力し、貸出指令信号を出力した後、遊技機から貸出実行信号(例えば、EXSがオン状態になった後オフ状態になることによる信号)が入力されたときに貸出指令信により指令した所定数の遊技媒体の貸し出しが完了したことを判定して新たな貸出指令信号を出力可能となるとともに(図9参照)、貸出指令信号を出力した後、所定時間(例えば10秒)が経過するまでに貸出実行信号が入力されなかったときに遊技媒体の貸し出しの異常を判定する(例えば、ステップS429の処理)遊技用装置と通信可能であり、遊技者が貸し出された遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であって、遊技媒体を遊技者に貸し出す貸出手段(例えば払出モータ)と、貸出手段から貸し出すための遊技媒体を貯留する貯留手段(例えばホッパー)と、貯留手段に貯留されている遊技媒体が欠乏しているか否かを監視する貯留監視手段(例えば、メイン制御部41のうちステップS313,S314の処理を実行する部分)と、貸出指令信号が入力されたか否かを判定するための貸出指令信号入力処理を実行する貸出指令信号入力手段(例えば、メイン制御部41のうちステップS303Cの処理を実行する部分)と、貸出指令信号入力手段が貸出指令信号が入力されたと判定したことにもとづいて、貸出手段に所定数の遊技媒体の貸し出しを行わせる貸出制御手段(例えば、メイン制御部41のうちステップS304〜S321の処理を実行する部分)と、貸出手段により所定数の遊技媒体が貸し出されたか否かを判定する貸出監視手段(例えば、メイン制御部41のうちステップS322の処理を実行する部分)と、貸出監視手段が貸出手段により所定数の遊技媒体が貸し出されたことを判定したときに、貸出実行信号を出力するための貸出実行信号出力処理を実行する貸出実行信号出力手段(例えば、メイン制御部41のうちステップS323の処理を実行する部分)とを備え、貸出実行信号出力手段が、貸出監視手段が貸出手段により所定数の遊技媒体が貸し出されたことを判定する前に貯留監視手段が貯留手段に貯留されている遊技媒体が欠乏していることを判定したときにも(例えば、ステップS313,S314)、貸出実行信号出力処理(例えばステップS316)を実行し、貸出制御手段が、貸出実行信号出力手段が貸出実行信号を出力した後、貯留手段における遊技媒体の欠乏が解消されたときに、所定数に対して不足している数の遊技媒体の貸し出しを貸出手段に行わせる(例えば、ステップS253の判定にもとづいて貸出処理を継続させる)ことを特徴とする。
【0010】
貸出実行信号出力手段が、貸出監視手段により、貸出手段により所定数の遊技媒体が貸し出されたことが判定されず、貸出指令信号入力手段が貸出指令信号が入力されたと判定してから所定時間よりも短い特定時間が経過したときに、貸出実行信号出力処理を実行する(例えば、ステップS311,S317)ように構成されていてもよい。
【0011】
本発明による他の態様の遊技機は、記録媒体(例えば、プリペイドカード)に記録されている記録情報で特定される有価価値を使用して遊技者に遊技媒体(メダルや遊技球)を貸し出すための制御を行う遊技用装置(例えば、カードユニット100)であって、あらかじめ定められた貸出条件(例えば、貸出操作スイッチ14の押下にもとづく貸出操作信号の入力)が成立したことにより所定数の遊技媒体の貸し出しを指令する貸出指令信号(例えば、MRQをオン状態にした後オフ状態にすることによる信号)を出力し、貸出指令信号を出力した後、遊技機から貸出実行信号(例えば、EXSがオン状態になった後オフ状態になることによる信号)が入力されたときに貸出指令信により指令した所定数の遊技媒体の貸し出しが完了したことを判定して新たな貸出指令信号を出力可能となるとともに(図9参照)、貸出指令信号を出力した後、所定時間(例えば10秒)が経過するまでに貸出実行信号が入力されなかったときに遊技媒体の貸し出しの異常を判定する(例えば、ステップS429の処理)遊技用装置と通信可能であり、遊技者が貸し出された遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であって、遊技媒体を遊技者に貸し出す貸出手段(例えば払出モータ)と、貸出指令信号が入力されたか否かを判定するための貸出指令信号入力処理を実行する貸出指令信号入力手段(例えば、メイン制御部41のうちステップS303Cの処理を実行する部分)と、貸出指令信号入力手段が貸出指令信号が入力されたと判定したことにもとづいて、貸出手段に所定数の遊技媒体の貸し出しを行わせる貸出制御手段(例えば、メイン制御部41のうちステップS304〜S321の処理を実行する部分)と、貸出指令信号入力手段が貸出指令信号が入力されたと判定してから所定時間(例えば10秒)よりも短い特定時間が経過したときに、貸出実行信号を出力するための貸出実行信号出力処理を実行する貸出実行信号出力手段(例えば、メイン制御部41のうちステップS3002〜S303Bの処理を実行する部分、またはタイムアウトにもとづいてEXSをオフ状態にする変形例)とを備えたことを特徴とする。
【0012】
貸出手段により所定数の遊技媒体が貸し出されたか否かを判定する貸出監視手段をさらに備え、貸出実行信号出力手段は、貸出指令信号入力手段が貸出指令信号が入力されたと判定してから特定時間が経過するまでに、貸出監視手段が貸出手段により所定数の遊技媒体が貸し出されたことを判定したときに、貸出実行信号出力処理を実行する(例えば、MRQがオフ状態になったときに、タイマをスタートし、タイマが5秒を計時したときに払出予定数が3以上であれば、EXSをオフ状態にする変形例)ように構成されていてもよい。
【0013】
貸出制御手段は、新たに入力される貸出指令信号にもとづく遊技媒体の貸し出しを、貸出手段が所定数の遊技媒体の貸出を完了したことを条件に行わせる(例えば、ステップS322の処理で「Y」になるまで、次のMRQのチェック(ステップS303C)を実行しない)ことが好ましい。
【0014】
遊技媒体を用いて1ゲームに対して特定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能になり、ゲームの結果に応じて所定の遊技価値(例えば所定個のメダルに相当するクレジット)が遊技者に付与され、貸出手段が遊技媒体を遊技者に貸し出し中か否かを判定し、貸し出し中でないことを判定したことを条件に、ゲームを開始させるゲーム開始手段(例えば、カードユニット100と通信を行っている貸出処理を行っているときには、ステップS102以降の処理に進ませないメイン制御部41の制御によって実現される)を備えていてもよい。
【0015】
遊技進行を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(例えばメイン制御部41)を備え、例えば、遊技制御用マイクロコンピュータが、貸出指令信号入力処理および貸出実行信号出力処理を実行する。
【0016】
貸出条件は遊技用装置に貸出操作信号が入力されたことにより成立し、遊技者の貸出要求操作に応じて操作信号を出力する操作スイッチ(例えば貸出操作スイッチ14)を備え、操作スイッチからの操作信号は遊技制御用マイクロコンピュータに入力され、遊技制御用マイクロコンピュータが、ゲーム中か否か判定し、操作信号が入力されたときに、ゲーム中でないことを条件に、貸出操作信号を出力するための貸出操作信号出力処理を実行する(例えば、貸出処理はステップS101のBET処理中でのみ実行され、ステップS102以降の処理を行っているときには実行しない。)ことが好ましい。
【0017】
遊技制御用マイクロコンピュータが、貸出手段が遊技媒体の貸し出し中か否かを判定し、操作信号が入力されたときに、貸し出し中でないと判定したことを条件に、貸出操作信号出力処理を実行する(例えば、貸出処理が終了するまで、ステップS208の確認処理を実行しない。)ことが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の発明では、貸出実行信号出力手段が、貸出監視手段が貸出手段により所定数の遊技媒体が貸し出されたことを判定する前に貯留監視手段が貯留手段に貯留されている遊技媒体が欠乏していることを判定したときにも、貸出実行信号出力処理を実行し、貸出制御手段が、貸出実行信号出力手段が貸出実行信号を出力した後、貯留手段における遊技媒体の欠乏が解消されたときに、所定数に対して不足している数の遊技媒体の貸し出しを貸出手段に行わせるように構成されているので、遊技媒体切れが発生しても遊技用装置において通信異常が発生することを防止できる上に、遊技者に不利益が与えられないようにすることができる。
【0019】
請求項2記載の発明では、貸出実行信号出力手段が、貸出手段により所定数の遊技媒体が貸し出されたことが判定されず、貸出指令信号入力手段が貸出指令信号が入力されたと判定してから所定時間よりも短い特定時間が経過したときに、貸出実行信号出力処理を実行するように構成されているので、遊技用装置において通信異常が発生する可能性をさらに低減することができる。
【0020】
請求項3記載の発明では、貸出指令信号入力手段が貸出指令信号が入力されたと判定してから所定時間よりも短い特定時間が経過したときに、貸出実行信号を出力するための貸出実行信号出力処理を実行するように構成されているので、遊技媒体切れが発生しても遊技用装置において通信異常が発生することを防止できる。
【0021】
請求項4記載の発明では、貸出実行信号出力手段が、貸出指令信号入力手段が貸出指令信号が入力されたと判定してから特定時間が経過するまでに、貸出監視手段が貸出手段により所定数の遊技媒体が貸し出されたことを判定したときに、貸出実行信号出力処理を実行するように構成されているので、遊技用装置において通信異常が発生する可能性を低減することができる。
【0022】
請求項5記載の発明では、貸出制御手段が、新たに入力される貸出指令信号にもとづく遊技媒体の貸し出しを、貸出手段が所定数の遊技媒体の貸出を完了したことを条件に行わせるように構成されているので、遊技媒体の貸し出しが重複して実行されることはない。
【0023】
請求項6記載の発明では、貸出手段が遊技媒体を遊技者に貸し出し中か否かを判定し、貸し出し中でないことを判定したことを条件に、ゲームを開始させるゲーム開始手段を備えているので、貸出処理とゲーム制御を同時に実行する必要はなく、スロットマシンの制御部の負担を軽くすることができる。
【0024】
請求項7記載の発明では、遊技制御用マイクロコンピュータは、貸出指令信号入力処理および貸出実行信号出力処理を実行するので、遊技媒体の貸し出しを実行するために、別個の制御手段を設ける必要がなく、コストアップになることはない。
【0025】
請求項8記載の発明では、遊技制御用マイクロコンピュータが、ゲーム中か否か判定し、操作信号が入力されたときに、ゲーム中でないことを条件に、貸出操作信号を出力するための貸出操作信号出力処理を実行するので、貸出処理とゲーム制御を同時に実行する必要はなく、スロットマシンの制御部の負担を軽くすることができる。
【0026】
請求項9記載の発明では、遊技制御用マイクロコンピュータが、貸出手段が遊技媒体の貸し出し中か否かを判定し、操作信号が入力されたときに、貸し出し中でないと判定したことを条件に、貸出操作信号出力処理を実行するので、遊技媒体の貸し出しが重複して実行されることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、遊技機としてのスロットマシン1を、貸出装置(遊技用装置)としてのカードユニット100とともに示す正面図である。図1に示すように、スロットマシン1には、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リールともいう。)が水平方向に並設されている。リール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄がスロットマシン1の前面に設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
【0028】
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたリールモータ34L、34C、34R(図2参照)によって回転されることによって、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示される。また、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることによって、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示される。
【0029】
スロットマシン1には、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)が表示されるクレジット表示器10、カードユニット100に挿入された記憶媒体としてプリペイドカードから読み出された有価価値の残額が、有価価値の残額により貸出可能なメダル数に換算して表示されるカード残数表示器11、メダルを投入可能なメダル投入部4、クレジットを用いて賭数を設定する際に操作される1BETスイッチ5およびMAXBETスイッチ6、カードユニット100に挿入されたプリペイドカードを返却させるためのカード返却スイッチ12、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが設けられている。さらに、遊技者がメダルを借り出すときに操作する貸出操作スイッチ14と、メダルの貸し出しが可能であるか否かを示す貸出可能ランプ15が設けられている。
【0030】
図1に示すように、カードユニット100には、使用可能であることを示す使用可LED101、挿入されたプリペイドカードから読み出された有価価値の残額が表示される残額表示器102、プリペイドカードが挿入中である旨を示すカード挿入中LED103、プリペイドカードを挿入するためのカード挿入口104が設けられている。
【0031】
遊技者がスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットの有価価値を使用して賭数を設定する。クレジットの有価価値を使用するにはMAXBETスイッチ6または1BETスイッチ5を操作すればよい。所定数の賭数が設定されると、設定された賭数に応じて入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’(図1参照)が有効になり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。例えば賭数として1以上が設定された時点でゲームが開始可能な状態となる。
【0032】
ゲームが開始可能な状態で遊技者がスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、表示結果が導出表示される。
【0033】
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが景品として遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴9(図1参照)から払い出される。
【0034】
図2は、スロットマシン1およびカードユニット100の構成を示すブロック図である。図2に示すように、スロットマシン1には、遊技制御基板40および演出制御基板90が設けられている。遊技制御基板40に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータによって遊技状態が制御され、演出制御基板90に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって遊技状態に応じた演出が制御される。
【0035】
遊技制御基板40には、1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8Rおよび貸出操作スイッチ14が接続されている。また、メダル投入部4から投入されたメダルを検出する投入メダルセンサ31、メダル払出穴9から払い出されるメダルを検出する払出センサ33、およびリール2L、2C、2Rの基準位置を検出するリールセンサ35が接続されている。すなわち、接続されたスイッチおよびセンサの検出信号が入力される。
【0036】
また、遊技制御基板40には、リールモータ34L、34C、34Rやクレジット表示器10が接続されている。また、メダル払出穴9よりメダルを払い出すためのホッパーモータ(払出モータ)32、メダル投入部4から投入されたメダルの流下経路を、ホッパーモータ32の駆動により払い出されるメダルが貯留されるホッパータンク(図示略)に導く取込経路またはメダル払出穴9に導く返却経路のいずれか一方に切り替えるための流路切替ソレノイド13が接続されている。これらの電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述の遊技制御用マイクロコンピュータによって制御される。なお、ホッパータンク(単に、ホッパーということがある。)は遊技者に貸し出すための遊技媒体を貯留する貯留手段の役割も果たし、ホッパーモータ(払出モータ)32は貯留手段としてのホッパーから遊技媒体を遊技者に払い出す(貸し出す)貸出手段としての役割も果たす。また、ホッパーモータ32の駆動によってメダル払出穴9から払い出されたメダルを検出して検出信号をメイン制御部41に出力する払出センサ33は、遊技媒体が貸し出されたか否かを判定するための信号を貸出監視手段(メイン制御部41で実現される)に供給する。
【0037】
遊技制御基板40には、制御プログラムに従って動作するを行うCPU、制御プログラムや各種データテーブル等を格納するROM、必要なデータの書き込みおよび読み出しを行うRAMを備えるメイン制御部41(遊技制御用マイクロコンピュータに相当)、スイッチやセンサから入力された検出信号が入力されるスイッチ回路42、リールモータ34L、34C、34Rの駆動制御を行うモータ回路43、クレジット表示器10等の表示器の駆動制御を行う表示器駆動回路44、流路切替ソレノイド13の駆動制御を行うソレノイド駆動回路45等が搭載されている。メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続されたスイッチおよびセンサの検出信号にもとづいて、ゲームの進行に応じた各種の制御を行う。
【0038】
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面に配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53,54、リールランプ55が接続されている。これら電気部品は、演出制御基板90に搭載された演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。
【0039】
演出制御基板90には、CPU、ROM、RAMを備えるサブ制御部91(演出制御用マイクロコンピュータに相当)、液晶表示器51の駆動制御を行う液晶駆動回路92、演出効果LED52の駆動制御を行うランプ駆動回路93、スピーカ53からの音声出力制御を行う音声出力回路94等、搭載されている。サブ制御部91は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41から送信されるコマンドに従って、演出を行うための各種の制御を行う。
【0040】
また、遊技制御基板40は、中継基板60を介してカードユニット100の制御ユニット106に接続されている。遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41は、中継基板60を介して、カードユニット100の制御ユニット106との信号の授受すなわち通信を行う。このように、スロットマシン1において、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41が、カードユニット100の制御ユニット106と通信を行うように構成されているので、メイン制御部41とは別個にデータ通信用の制御手段(例えば、パチンコ遊技機に搭載された払出制御用のマイクロコンピュータ等)を備える必要がないので、遊技機の構成を簡素化することができ、製造コストを低減することができる。
【0041】
図2に示すように、カードユニット100の制御ユニット106には、使用可LED101、カード残額表示器102、カード挿入中LED103が接続されている。また、スロットマシン1に設けられたカード残数表示器11が中継基板60を介して接続されている。制御ユニット106が搭載するマイクロコンピュータの制御によって、それらのLEDや表示器が駆動される。また、制御ユニット106には、スロットマシン1に設けられたカード返却スイッチ12も中継基板60を介して接続されている。すなわち、カード返却スイッチ12の検出信号が制御ユニット106に入力される。
【0042】
また、カードユニット100は、カード挿入口104から挿入されたプリペイドカードの記録情報の読み出しおよび書き込みを行うカードリーダライタ(カードR/W)105を備えている。カードリーダライタ105は、プリペイドカードから読み出された記録情報を制御ユニット106に対して出力するとともに、制御ユニット106からの指令にもとづいて、挿入されているプリペイドカードの記録情報の更新等を行う。
【0043】
図3は、スロットマシン1とカードユニット100との間で送受信される信号を示す説明図である。図3に示すように、カードユニット100は、スロットマシン1の遊技制御基板40(具体的にはメイン制御部41)に対して、カードユニット100が正常に接続されている旨を示すカードユニット接続信号(VL)、カードユニット100からメダルの貸出指示がなされた旨を示すカードユニットREADY信号(MRDY)、メダルの貸出を要求する貸出指令信号に相当する貸出要求信号(MRQ)を送信し、遊技制御基板40(具体的にはメイン制御部41)は、カードユニット100(具体的には制御ユニット106)に対して、メダルの貸出を行うことが可能な状態を示すスロットマシンREADY信号(SRDY)、MRQの受信にもとづく所定数(例えば5枚)のメダルの貸出が正常に完了した旨を示す貸出実行信号(EXS)を送信する。さらに、貸出操作スイッチ14から出力された操作信号に対応する貸出操作信号も、遊技制御基板40(具体的にはメイン制御部41)からカードユニット100(具体的には制御ユニット106)に出力される。
【0044】
また、スロットマシン1に搭載されたカード残数表示器11およびカード返却スイッチ12はカードユニット100(制御ユニット106)に接続され、カード残数表示器11は、制御ユニット106から出力される残数表示制御信号にもとづいて表示駆動されるとともに、カード返却スイッチ12の検出信号(返却操作検出信号)は、制御ユニット106に入力される。
【0045】
次に、図4のフローチャートを参照して、スロットマシン1のメイン制御部41がゲームの進行に伴って実行する制御について説明する。
【0046】
スロットマシン1への電力供給が開始されると、ゲームスタートに備えるための初期処理を実行する(ステップS100)。具体的には、各種装置の接続、および作動状況等の確認を行い、電源断前の遊技状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う。
【0047】
次いで、BET処理(ステップS101)、内部抽選処理(ステップS102)、リール回転処理(ステップS103)、リール停止処理(ステップS104)、入賞判定処理(ステップS105)、払出処理(ステップS106)を順に実行するループ処理に移行する。
【0048】
ステップS101のBET処理では、メイン制御部41は、メダルやクレジット等を受付可能な状態で待機し、メダルやクレジット等の受付に応じて賭数を設定する処理を実行する。
【0049】
ステップS102の内部抽選処理では、メイン制御部41は、スタートスイッチ7が押下されたことを検出したことにもとづいて取得した乱数値と各入賞の当選確率を定めた内部当選確率テーブルとの比較結果に従って入賞の発生を許容するか否かを決定する処理を実行する。
【0050】
ステップS103のリール回転処理では、メイン制御部41は、各リール2L、2C、2Rを回転させる処理を実行する。
【0051】
ステップS104のリール停止処理では、メイン制御部41は、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるか、自動停止時間が経過したことにもとづいてリール2L、2C、2Rの回転を停止させる処理を実行する。
【0052】
ステップS105の入賞判定処理では、メイン制御部41は、ステップS104において全てのリール2L、2C、2Rの回転が停止されたと判定した時点で、各リール2L、2C、2Rに導出された表示結果に応じて入賞が発生したか否かを判定する処理を実行する。
【0053】
ステップS106の払出処理では、ステップS105において入賞の発生が判定された場合に、その入賞に応じて付与されたメダル数にもとづいてクレジットの加算およびメダルの払出を行うための処理を実行する。
【0054】
図5〜図8は、メイン制御部41が実行するBET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【0055】
BET処理において、メイン制御部41は、まず、リセット待ちの状態であるか否か確認する(ステップS200)。リセット待ちの状態であれば、ステップS251(図12参照)以降の処理を実行する。リセット待ちについては後述する。
【0056】
リセット待ちの状態でなければ、今回のゲームがリプレイゲームであるかを確認する(ステップS201)。リプレイゲームである場合には、スタートスイッチ7の検出待ちの状態になり(ステップS202)、この状態でスタートスイッチ7が押下されたことが検出されると、ゲームが開始する。このとき、賭数の値が設定されるBETカウンタには、前のゲームの賭数がそのまま設定されているので、前のゲームと同一の賭数でゲームが開始される。
【0057】
また、ステップS201においてリプレイゲームでないことが確認された場合には、BETカウンタの値をクリアして(ステップS203)、流路切替ソレノイド13を駆動して投入されたメダルの流下経路を返却経路から取込経路側に切り替える(ステップS204)。次いで、精算スイッチ10、投入メダルセンサ31、貸出操作スイッチ14、1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6の検出待ちの状態で待機する(ステップS205〜SS213)。
【0058】
精算スイッチ10の押下が検出された場合には(ステップS205)、クレジットとして記憶されている枚数のメダルを払い出す精算処理を実行し(ステップS206)、ステップS205に戻る。
【0059】
投入メダルセンサ31がメダル投入を検出したことを示す信号を出力した場合には(ステップS207)、BETカウンタの値が3、すなわち最大賭数(=3)が設定されているか否かを確認し(ステップS221)、BETカウンタの値が3未満であれば、BETカウンタの値に1を加算する(ステップS224)。そして、加算後のBETカウンタの値が3であるか否かを確認し(ステップS226)、BETカウンタの値が3であれば、さらに、クレジットの値が50すなわち上限値に到達しているか否かを確認する(ステップS226)。クレジットの値が50の場合、すなわち最大賭数が設定され、かつクレジットが上限値に到達している場合には、流路切替ソレノイド13の駆動を停止して投入されたメダルの流下経路を取込経路から返却経路に切り替えた後(ステップS227)、Sb5のステップに戻る。また、ステップS221においてBETカウンタの値が3であれば、クレジットの値が50であるか否かを確認する(ステップS222)。クレジットの値が50未満であれば、クレジットの値に1を加算し(ステップS223)、ステップS226に移行する。また、ステップS222においてクレジットの値が50であれば、ステップS227に移行する。
【0060】
また、投入メダルセンサ31がメダル投入を検出したことを示す信号を出力していない場合には(ステップS207)、BETカウンタの値が3であれば、すなわち最大賭数が設定されていれば、スタートスイッチの押下を確認する(ステップS215)。
【0061】
BETカウンタの値が3でない場合、1BETスイッチ5の押下が検出されたときには(ステップS212)、クレジットの値が0か否かを確認し(ステップS231)、クレジットの値が0でない場合、すなわちクレジットが残存している場合には、クレジットの値から1を減算し(ステップS232)、BETカウンタの値を1加算して(ステップS233)、ステップS205に戻る。また、クレジットの値が0の場合には、そのままステップS205に戻る。
【0062】
MAXBETスイッチ6の押下が検出された場合には(ステップS213)、クレジットの値が0か否かを確認し(ステップS241)、クレジットの値が0でない場合、すなわちクレジットが残存している場合には、クレジットの値から1を減算し(ステップS242)、BETカウンタの値を1加算する(ステップS243)。そしてBETカウンタの値が3であるか否か確認し(ステップS244)、BETカウンタの値が3であればステップS205に戻り、BETカウンタの値が3未満であればステップS241に戻る。すなわちクレジットの値が0になるか、BETカウンタの値が3になるまでステップS241〜S244の処理を繰り返し実行する。
【0063】
スタートスイッチ7の押下が検出された場合には(ステップS215)、BETカウンタの値が1以上であることを条件に(ステップS211,S214)、BET処理を終了する。すなわち、その時点でBETカウンタに設定されている賭数でゲームが開始される(ステップS102以降の処理)。なお、ゲームが開始されるときに、流路切替ソレノイド13の駆動を停止して投入されたメダルの流下経路を返却経路にしておく(ステップS216)。
【0064】
次に、貸出制御について説明する。図9は、スロットマシン1とカードユニット100との間で送受信される各信号の様子を示すタイミング図である。なお、図9において、「S」はスロットマシン1を示し、「M」はカードユニット100を示す。遊技者が貸出操作スイッチ14を押下すると操作信号がスロットマシン1のメイン制御部41に入力される。メイン制御部41は、操作信号そのものである貸出操作信号、または操作信号が入力されたことを示す信号である貸出操作信号をードユニット100に出力する。カードユニット100の制御ユニット106は、貸出操作信号の入力に応じて、MRDYをオン状態(ローレベル;Lレベル)にする。また、所定時間後に、MRQをオン状態(Lレベル)にする。
【0065】
スロットマシン1のメイン制御部41は、MRQがオン状態になったことを検知すると、EXSをオン状態(Lレベル)にする。カードユニット100の制御ユニット106は、EXSがオン状態になったことを検知すると、MRQをオフ状態(ハイレベル;Hレベル)にする。スロットマシン1のメイン制御部41は、所定数(例えば5枚)のメダルを払い出す(貸し出す)と、EXSをオフ状態(Hレベル)にする。EXSがオフ状態(Hレベル)になると、貸出実行信号が送信されたことになる。なお、EXSがLレベルである期間を、貸出中信号がオンしている期間ということもできる。カードユニット100の制御ユニット106は、EXSがオフ状態になったことを検知すると、あらかじめ決められている単位数分(例えば3単位)の貸出制御が完了した場合には、MRDYをオフ状態(Hレベル)にする。貸出制御が完了していない場合には、再び、MRQをオン状態(Lレベル)にする。
【0066】
図9は、正常に貸出処理が完了する場合のタイミング図であるが、図10は、貸出処理が正常には完了しなかった場合のタイミング図である。スロットマシン1のメイン制御部41は、所定数(例えば5枚)のメダルが払い出されたことを払出センサ33の検出信号(払出モータによってホッパーから払い出されたメダルを検出したことを示す信号)にもとづいて確認したら、EXSをオフ状態(Hレベル)にするのであるが、図10に示すように、払出モータ(ホッパーモータ32)が1枚のメダルを払い出すのに十分な期間(例えば1.15秒とする。)駆動されたにもかかわらず、払出センサ33が検出信号を出力しなかった場合には、所定の停止期間をおいた後、再度、払出モータを駆動する(払出モータの再回転処理)。それでも、払出センサ33が検出信号を出力しなかった場合には、遊技媒体貯留手段としてのホッパーに、遊技媒体切れが生じている(貸し出すべき遊技媒体としてのメダルが不足している(または全くなくなっている))と判断する。そして、そのように判断した場合には、EXSをオフ状態(Hレベル)にする。従って、遊技媒体切れが生じた場合でも、カードユニット100の制御ユニット106には、EXSがオフ状態になったことが送信されるので、制御ユニット106が通信異常を検知する状態にならない。
【0067】
図11は、ステップS209(図5)の貸出処理を示すフローチャートである。貸出処理において、メイン制御部41は、メダルの流下経路を返却経路側にするために流路切替ソレノイド13の駆動を停止し(ステップS299)、貸出可能ランプ15を消灯する(ステップS300)。また、貸出操作信号をカードユニット100に送信する(ステップS301)。MRQがオン状態になったら(ステップS302)、EXSをオン状態にし(ステップS303)、MRQがオフ状態になったら、すなわち貸出指令信号が入力されたら(ステップS302C)、払出予定数に所定数(ここでは5とする。)をセットする(ステップS304)。払出予定数として、RAMの領域が使用される。
【0068】
そして、払出モータの駆動を開始する(ステップS305)。また、監視タイマをスタートさせ(ステップS306)、ステップS310に移行する。カードユニット100の制御ユニット106は、EXSがオン状態になってから所定期間(例えば10秒とする。)内にオフ状態にならないと通信異常と判断するのであるが、監視タイマは、その所定時間よりも短い時間(例えば9秒とする。)でタイムアウト(計時完了)するように設定される。
【0069】
ステップS310では、メイン制御部41は、監視タイマが既にタイムアウトしている場合には、ステップS311の処理を実行しない。ステップS311では、監視タイマがタイムアウトしか否か確認し、タイムアウトしていれば、EXSをオフ状態にして(ステップS317)、ステップS310に戻る。従って、5枚のメダルの払い出しが完了していなくても、EXSをオンにして(MRQがオンしたときとほぼ同じとき)から9秒が経過すると、EXSがオフ状態になる。よって、何らかの理由でメダルの払い出しが遅れても、カードユニット100の制御ユニット106が、EXSがオフ状態にならないことに起因して通信異常と判断する可能性が低減する。
【0070】
監視タイマがタイムアウトする前に、払出センサ33が検出信号を出力したら(ステップS312)、払出予定数を1減算し(ステップS321)、払出予定数の値を確認する(ステップS322)。払出予定数が0になっていなければステップS310に戻る。払出予定数が0になっていれば、一単位の払い出しが完了したことになるので、EXSをオフ状態にする(ステップS323)。このとき、払出モータの駆動を停止させる。その後、所定時間(最後のEXSがオフ状態になってからMRDYをオフ状態にするまでの時間としてあらかじめ決められている間隔よりやや長い時間)内にMRDYがオフ状態になったら(ステップS324)、貸出可能ランプを点灯して(ステップS325)、貸出処理を終了する。また、流路切替ソレノイド13を駆動してメダルの流下経路を返却経路から取込経路側に切り替えておく(ステップS326)。所定時間内にMRDYがオフ状態にならない場合には、ステップS302に戻る。
【0071】
前回払出センサ33が検出信号を出力してから1.15秒経過しても払出センサ33が検出信号を出力しない場合には、図10に示されたように、払出モータの再回転処理を実行する(ステップS312,S313)。払出モータの再回転処理を行っても払出センサ33が検出信号を出力しない場合には(ステップS314)、リセット待ちフラグをセットし(ステップS315)、EXSをオフ状態にして(ステップS316)、貸出処理を終了する。また、払出モータの再回転処理によって払出センサ33が検出信号を出力した場合にはステップS321に移行する。
【0072】
図5に示すステップS200では、メイン制御部41は、上記のリセット待ちフラグがセットされているか否か判断する。リセット待ちフラグがセットされている場合には、メイン制御部41は、ステップS250において、リセット操作がなされたか否か確認する。リセット操作とは、例えば、スロットマシン1の内に設けられているリセットスイッチの押下にもとづくリセット信号が出力されたことを意味する。リセット操作がなされない場合には、ステップS200に戻る。リセット操作がなされた場合には、払出予定数が0でなければ(ステップS251)、払出モータの駆動を開始し(ステップS252)、払出センサ33が検出信号を出力した場合には(ステップS253)、払出予定数を1減算し(ステップS254)、払出予定数が0になったら(ステップS255)、貸出可能ランプを点灯し(ステップS256)、流路切替ソレノイド13を駆動してメダルの流下経路を返却経路から取込経路側に切り替えて(ステップS257)、ステップS205に戻る。このとき、払出モータの駆動を停止する。所定時間内に払出センサ33が検出信号を出力しない場合には、ステップS200に戻る。このとき、払出モータの駆動を停止する。なお、ステップS251において、払出予定数が0であることを確認したら、ステップS256に移行する。また、貸出処理を開始する前に流路切替ソレノイド13がオフ(駆動されていない状態)であった場合には、ステップS257の処理を実行しない。
【0073】
図13〜図15は、カードユニット100の制御ユニット106の処理を示すフローチャートである。制御ユニット106は、電力供給が開始されると、まず、レジスタやRAMを初期化するなどの初期設定を行う(ステップS400)。使用可LED101を点灯する(ステップS401)。そして、カードリーダライタ(カードR/W)105からカード受付信号が出力されたか否か確認する(ステップS402)。カードR/W105は、カードが挿入されると、カード受付信号を出力する。
【0074】
カード受付信号が出力される前にカード異常信号が出力された場合には(ステップS403)、使用可LED101を点滅状態にする制御を行う(ステップS404)。カード受付信号が出力されると、カード挿入中LED103を点灯する(ステップS405)。そして、カードR/W105を介してカードに記録されている残額を読み取ってバッファに格納する(ステップS406)。バッファは、制御ユニット106に設けられているRAMに形成されている。なお、ステップS404で使用可LED101を点滅させた後にカード受付信号が出力された場合には(ステップS402)、使用可LED101を点灯状態に戻す。また、カード異常信号が出力された場合には、その旨を報知するようにしてもよい。
【0075】
次いで、バッファの内容すなわち残額をカード残額表示器102に表示する(ステップS407)。貸出操作信号が出力されたことを検出すると(ステップS408)、残額が金額設定スイッチ(図示せず)の設定値以上あるか否か確認する(ステップS414)。残額が金額設定スイッチの設定値(例えば3単位に対応する300円)以上ある場合には、貸額に、金額設定スイッチの設定値を設定する(ステップS415)。残額が金額設定スイッチの設定値未満である場合には、貸額に、単位料金(例えば100円)の整数倍で残額以下の数である貸出可能額を設定する(ステップS416)。
【0076】
なお、貸額は、以降の処理によって貸し出される遊技媒体の料金に相当し、制御ユニット106に設けられているRAMに形成されている領域に格納される。
【0077】
貸出操作信号が出力される前に、カード返却スイッチ12が押下されて返却信号が出力されたことを検出すると(ステップS409)、制御ユニット106は、カード挿入中LED103を消灯させ(ステップS410)、カードR/W105を介してカードにバッファの内容を書き込むとともにカードR/W105に対してカード排出指令を出す(ステップS411)。そして、ステップS445に移行する。
【0078】
貸額の設定を行った後、制御ユニット106は、貸出要求信号を出力する。すなわち、MRDYをオン状態(Lレベル)にする(ステップS417)。そして、所定時間(例えば30〜50ms)後に(ステップS418)、MRQをオン状態(Lレベル)にする(ステップS420)。次いで、タイマT1をセットし(ステップS421)、スロットマシン1から貸出可能信号が出力される(EXSがオン状態(Lレベル)になる)のを待つ(ステップS422)。なお、タイマT1は、EXSがオン状態になるのを監視するためのタイマである。EXSがオン状態になったら、所定時間(例えば30〜50ms)後に(ステップS426A)、貸出指令信号を出力する。すなわち、MRQをオフ状態(Hレベル)にする(ステップS426)。
【0079】
スロットマシン1から貸出可能信号が出力される前にタイマT1がタイムアウトしたら(ステップS423)、貸出指令信号を出力(MRQをHレベルに)するとともに(ステップS424)、貸額をクリアして(ステップS425)、ステップS408に戻る。なお、EXSがオン状態にならずタイマT1がタイムアウトした場合には、通信異常が生じたこと報知するようにしてもよい。
【0080】
EXSがオン状態になり、貸出指令信号を出力したら(MRQをオフ)、タイマT3をセットして(ステップS427)、パチンコ遊技機1から貸出実行信号が出力される(EXSがオフ状態(Hレベル)になる)のを待つ(ステップS428)。貸出実行信号が出力される前にタイマT3がタイムアウトしたら(ステップS429)、通信異常が発生したと判断し、ステップS410に移行する。なお、EXSがオフ状態にならずタイマT3がタイムアウトした場合には、通信異常(具体的には、遊技媒体の貸し出しの異常)が生じたこと報知するようにしてもよい。
【0081】
EXSがオフ状態になったら、貸額から単位料金を減算する(ステップS431)。また、ホールコンピュータ等の管理装置に売上情報を出力する(ステップS432)。
【0082】
なお、払出制御の仕方の異なる複数種類スロットマシン1に対応するために、スロットマシン1からの貸出完了信号の出力(EXSのオフ)を監視するためのタイマT3の値として、例えば200ms〜10sの値を設定することができる。
【0083】
次いで、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、貸額が0になったか否か確認する(ステップS441)。0になっていなければステップS419に戻る。貸額が0になっていれば、所定時間後に(ステップS442)、貸出要求終了信号を出力する。すなわち、MRDYをオフ状態(Hレベル)にする(ステップS443)。そして、カードR/W105に対してカード排出指令を出す(ステップS444)。次いで、タイマT6をセットし(ステップS445)、カードR/W105からの処理完了信号を待つ(ステップS446)。処理完了信号が出力される前にタイマT6がタイムアウトした場合には(ステップS447)、使用可LED101を点滅させ(ステップS448)、例えば、カード残額表示器102にエラー表示を行わせるように制御する(ステップS449)。その後、ループ処理に入る。タイマT6がタイムアウトする前に処理完了信号が出力された場合には、ステップS401に戻る。
【0084】
以上のようなスロットマシン1とカードユニット100との制御によって、遊技者が貸出要求した分のメダルが遊技者に払い出される。貸出実行信号出力手段(スロットマシン1のメイン制御部41で実現される)は、貸出監視手段(スロットマシン1のメイン制御部41で実現される)が貸出手段(払出モータ)から所定数(例えば5枚)のメダルが貸し出されたことを判定する前に貯留監視手段(スロットマシン1のメイン制御部41で実現される)が貯留手段(ホッパー)に貯留されている遊技媒体が不足していることを判定したときに、貸出実行信号を送信するので(ステップS316)、カードユニット100の制御ユニット106が通信異常と判断する可能性が低減する。また、貸出制御手段(スロットマシン1のメイン制御部41で実現される)は、貸出実行信号出力手段が貸出実行信号を送信した後、貯留監視手段が貯留手段における遊技媒体の不足が解消されたことを判定したときに、所定数に対して不足している量の遊技媒体の貸し出しを記貸出手段に行わせるので、遊技者に不利益を与えないようにすることができる。なお、この実施の形態では、貯留手段における遊技媒体の不足が解消されたことの判定処理は、ステップS252〜S255の処理によってメダルが払い出されたことをもって実現されているが、遊技媒体の不足が解消されたことを検知するためのセンサを設けることもできる。
【0085】
さらに、貸出実行信号出力手段(スロットマシン1のメイン制御部41で実現される)は、貸出指令信号入力手段が貸出指令信号を受信してから所定時間が経過したときに、貸出実行信号を送信するので(ステップS317)、そのことからも、カードユニット100の制御ユニット106が通信異常と判断する可能性を低減させることができる。
【0086】
また、遊技媒体切れが生じた後に(ステップS314で「N」)、貸出指令信号入力手段が、遊技媒体切れが解消して貸出手段が所定数の遊技媒体の貸し出しを完了するまで、貸出指令信号を受信したか否かの判定を停止しているので(所定数のメダルの払い出しが完了するまで、すなわちステップS255で「Y」になるまで、貸出処理は実行されない。)、貸し出しに関するエラーが生じている状態で新たな貸出処理が開始されることはない。
【0087】
また、貸出手段が遊技媒体を遊技者に貸し出し中か否かを判定し、貸し出し中でないことを判定したことを条件に、ゲームを開始させるゲーム開始手段(スロットマシン1のメイン制御部41で実現される。具体的には、カードユニット100と通信を行っている貸出処理を行っているときには、ステップS102以降の処理に進ませない。)を備えているので、貸出処理とゲーム制御とを並行して行う必要はない。さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ(メイン制御部41)は、ゲームがなされているか否か判定し、操作信号が入力されたときに、ゲームがなされていないことを条件に、貸出要求を示す信号を遊技用装置に送信するので(具体的には、貸出処理はステップS101のBET処理中でのみ実行され、ステップS102以降の処理を行っているときには実行しない。)、貸出処理とゲーム制御とを並行して行う必要はない。また、スロットマシン1に貸出処理とゲーム制御とを並行して行わせないようにするために、カードユニット10の側で何らの判断もする必要はない。
【0088】
さらに、遊技制御用マイクロコンピュータは、貸出手段が遊技媒体を遊技者に貸し出しているか否かを判定し、操作信号が入力されたときに、貸出手段が遊技媒体を遊技者に貸し出していないと判定したことを条件に、貸出要求を示す信号を遊技用装置に送信するので(具体的には、貸出処理が終了するまで、ステップS208の確認処理を実行しない。)、貸出要求が重複して受け付けられることはない。
【0089】
実施の形態2.
図16は、本発明の第2の実施の形態におけるスロットマシン1とカードユニット100との間で送受信される各信号の様子を示すタイミング図である。図16に示す例では、スロットマシン1のメイン制御部41は、MRQがオン状態(Lレベル)からオフ状態(Hレベル)になったら、メダルの払い出しが完了していなくてもEXSをオフ状態(Hレベル)にする。すなわち、貸出実行信号を出力する。
【0090】
図17は、第2の実施の形態における貸出処理を示すフローチャートである。なお、貸出処理以外の制御およびスロットマシン1の構成は第1の実施の形態(実施の形態1)の場合と同じである。また、カードユニット100の構成と制御も第1の実施の形態の場合と同じである。
【0091】
この実施の形態では、メイン制御部41は、EXSをオン状態にした後(ステップS303)、MRQがオフ状態になったら(ステップS303A)、EXSを直ちにオフ状態にする(ステップS303B)。その後、所定数のメダルを払い出すために、第1の実施の形態の場合と同様に(図11参照)、ステップS304以降の処理を実行する。なお、再回転処理を実行しても払出センサ33が検出信号を出力しない場合には(ステップS313,S314)、第1の実施の形態の場合とは異なり、EXSをオフ状態にする処理は不要である。また、この実施の形態では、正常に払い出しが終了したときに(ステップS322で「Y」)、EXSをオフ状態にする処理は不要であり、また、所定時間内にMRQがオン状態になったら、続いて次の払出処理が要求されているとしてステップS303に戻る(ステップS324A)。そうでない場合には、払出処理を終了する。なお、所定時間内にMRQがオン状態にならない場合には、カードユニット100の制御ユニット106は、MRDYをオフ状態にしている。
【0092】
この実施の形態では、メイン制御部41は、MRQがオン状態になったら直ちにEXSをオン状態にし、MRQがオフ状態(貸出指令信号の出力)になったら直ちにEXSをオフ状態(貸出実行信号の出力)にするので、カードユニット100の制御ユニット106がEXSがオフ状態にならないことに起因して通信異常と判断する可能性が低減する。なお、実際に、MRQがオフ状態になったときにタイマをセットし、タイマが所定時間を計時したらEXSをオフ状態にするように構成してもよい。その場合のタイマの最大値は、ステップS427(図14参照)でセットされるタイマの値よりも短い値である。
【0093】
また、この実施の形態では、EXSをオフ状態にした後にメダルを払い出すようにしたが、払い出しを開始してから、払出完了後または払出中にEXSをオフ状態にしてもよい。払出中にEXSをオフ状態にする場合には、メイン制御部41は、例えば、図11に示された貸出処理を変形した処理を実行すればよい。例えば、MRQがオフ状態になったときに、タイマをスタートし、タイマが5秒を計時したときに(カードユニット100のEXSオフ監視タイマは10秒であるとする。)、払出予定数が例えば3以上であれば、EXSをオフ状態にすればよい。
【0094】
また、第1および第2の実施の形態では、カードユニット100からの貸出指令信号に応じてスロットマシン1がメダルを遊技者に払い出したが、メダルを払い出すことに代えて、クレジットを増加させるようにしてもよい。
【0095】
実施の形態3.
本発明は、スロットマシンに適用可能なだけでなく、パチンコ遊技機に適用することもできる。図18は、本発明を適用可能なパチンコ遊技機を示す平面図である。
【0096】
図18に示すように、パチンコ遊技機201は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機201は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠202を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けられる種々の部品(後述する遊技盤206を除く。)とを含む構造体である。
【0097】
パチンコ遊技機201は、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有する。ガラス扉枠202の下部表面には打球供給皿(上皿)203がある。打球供給皿203の下部には、打球供給皿203に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿204と遊技球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)205が設けられている。ガラス扉枠202の背面には、遊技盤206が着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤206は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が形成されている。
【0098】
遊技領域207の中央付近には、それぞれが飾り図柄を可変表示する複数の可変表示部を含む可変表示装置(特別図柄表示装置)209が設けられている。
【0099】
可変表示装置209の上部には、識別情報としての特別図柄(特別識別情報)を可変表示する可変表示部を含む特別図柄表示器208が設けられている。特別図柄表示器208は、例えば、7セグメントLEDによって構成される。
【0100】
可変表示装置209には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)がある。また、可変表示装置209には、始動入賞口214に入った有効入賞球数すなわち始動記憶数を表示する4つの特別図柄始動記憶表示エリア(始動記憶表示エリア)218が設けられている。有効始動入賞がある毎に、表示色が変化する(例えば青色表示から赤色表示に変化)始動記憶表示エリアを1増やす。そして、特別図柄表示器208および可変表示装置209の可変表示が開始される毎に、表示色が変化している始動記憶数表示エリアを1減らす(すなわち表示色をもとに戻す)。なお、始動記憶数を表示する表示器(特別図柄始動記憶表示器)を可変表示装置209とは別個に設けてもよい。
【0101】
可変表示装置209の下方には、始動入賞口214としての可変入賞球装置215が設けられている。始動入賞口214に入った入賞球は、遊技盤206の背面に導かれ、始動口スイッチ214aによって検出される。また、始動入賞口214の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置215が設けられている。可変入賞球装置215は、ソレノイド216によって開状態とされる。
【0102】
可変入賞球装置215の下部には、特定遊技状態(大当り状態)においてソレノイド221によって開状態とされる開閉板220が設けられている。開閉板220は大入賞口(可変入賞球装置)を開閉する手段である。開閉板220から遊技盤206の背面に導かれた入賞球のうち一方(V入賞領域:特別領域)に入った入賞球はV入賞スイッチ222で検出され、開閉板220からの入賞球はカウントスイッチ223で検出される。遊技盤206の背面には、大入賞口内の経路を切り換えるためのソレノイド221Aも設けられている。
【0103】
ゲート232に遊技球が入賞しゲートスイッチ232aで検出されると、普通図柄表示器210の表示の可変表示が開始される。この実施の形態では、左右のランプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の終了時に右側のランプが点灯すれば当たりとなる。そして、普通図柄表示器210における停止図柄が所定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置215が所定回数、所定時間だけ開状態になる。普通図柄表示器210の近傍には、ゲート232に入った入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄始動記憶表示器241が設けられている。ゲート232への入賞がある毎に、普通図柄始動記憶表示器241は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器210の可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。
【0104】
遊技盤206には、複数の入賞口(普通入賞口)229,230,233,239が設けられ、遊技球の入賞口229,230,233,239への入賞は、それぞれ入賞口スイッチ229a,230a,233a,239aによって検出される。各入賞口229,230,233,239は、遊技媒体を受け入れて入賞を許容する領域として遊技盤206に設けられる入賞領域を構成している。なお、始動入賞口214や大入賞口も、遊技媒体を受け入れて入賞を許容する入賞領域を構成する。また、複数の複数の入賞口(普通入賞口)229,230,233,239のそれぞれに入賞した遊技球を検出する1つの入賞口スイッチが設けられ、どの入賞口229,230,233,239に入賞した遊技球も、その入賞口スイッチによって検出されるようにしてもよい。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ225が設けられ、下部には、入賞しなかった遊技球を吸収するアウト口226がある。また、遊技領域207の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ227が設けられている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ228a、左枠ランプ228bおよび右枠ランプ228cが設けられている。さらに、遊技領域207における各構造物(大入賞口等)の周囲には装飾LEDが設置されている。天枠ランプ228a、左枠ランプ228bおよび右枠ランプ228cおよび装飾用LEDは、遊技機に設けられている装飾発光体の一例である。
【0105】
そして、この例では、左枠ランプ228bの近傍に、賞球払出中に点灯する賞球LED251が設けられ、天枠ランプ228aの近傍に、補給球が切れたときに点灯する球切れLED252が設けられている。上記のように、この実施の形態のパチンコ遊技機201には、発光体としてのランプやLEDが各所に設けられている。さらに、カードユニットが、パチンコ遊技機201に隣接して設置される(図示せず)。
【0106】
打球発射装置から発射された遊技球は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が始動入賞口214に入り始動口スイッチ214aで検出されると、図柄の可変表示を開始できる状態であれば、特別図柄表示器208において特別図柄が可変表示(変動)を始める。図柄の可変表示を開始できる状態でなければ、始動記憶数を1増やす。
【0107】
特別図柄表示器208における特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の特別図柄の組み合わせが大当り図柄(特定表示結果)であると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板220が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するまで開放する。そして、開閉板220の開放中に遊技球がV入賞領域に入賞しV入賞スイッチ222で検出されると、継続権が発生し開閉板220の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウンド)許容される。
【0108】
図19は、遊技機に設けられている(具体的には遊技機裏面に設置されている)基板であって、遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)231における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図19には、遊技機に搭載されている払出制御基板237および演出制御基板80も示されている。主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路(遊技制御用マイクロコンピュータに相当:遊技制御手段)253と、ゲートスイッチ232a、始動口スイッチ214a、V入賞スイッチ222、カウントスイッチ223、入賞口スイッチ229a,230a,233a,239aおよび貸出操作スイッチ14(図18では図示せず)からの信号を基本回路253に与えるスイッチ回路258と、可変入賞球装置215を開閉するソレノイド216、開閉板20を開閉するソレノイド221および大入賞口内の経路を切り換えるためのソレノイド221Aを基本回路253からの指令に従って駆動するソレノイド回路259とが搭載されている。
【0109】
また、基本回路253から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、特別図柄表示器208における図柄の可変表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等の情報出力信号を、遊技機裏面に設置されている情報端子盤を介してホールコンピュータ等の外部装置に対して出力する情報出力回路64が搭載されている。さらに、基本回路253は、特別図柄表示器208および普通図柄表示器210の表示状態を制御するとともに、普通図柄始動記憶表示器241の点灯/消灯を制御する。
【0110】
また、基本回路253は、インタフェース基板266を介してカードユニット100と通信を行う。
【0111】
遊技制御用マイクロコンピュータで実現される基本回路253は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM254、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU256およびI/Oポート部257を含む。この実施の形態では、ROM254およびRAM255はCPU256に内蔵されている。すなわち、CPU256は、1チップマイクロコンピュータである。なお、CPU256はROM254に格納されているプログラムに従って制御を実行するので、CPU256が実行する(または、処理を行う)ということは、具体的には、CPU256がプログラムに従って制御を実行することである。
【0112】
払出制御基板237に搭載されている払出制御用マイクロコンピュータは、遊技制御手段から賞球数を示す払出制御コマンドを受信すると、球払出装置297を駆動して遊技球を払い出す。また、払出制御用マイクロコンピュータは、タッチセンサ基板291を介して遊技球を遊技領域207に発射するための発射モータ294を駆動する。
【0113】
この実施の形態では、演出制御基板280に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータで実現される演出制御手段が、各種ランプ・LEDの表示制御を行うとともに、スピーカ227からの音発生を制御する。
【0114】
以上のように構成されているパチンコ遊技機201において、第1および第2の実施の形態の場合と同様に、遊技制御用マイクロコンピュータは、カードユニット100と通信を行って遊技媒体の貸出を行うことができる。なお、この実施の形態では、遊技媒体は遊技球であり、遊技球は払出制御用マイクロコンピュータが制御する球払出装置297から払い出されるので、遊技制御用マイクロコンピュータは、カードユニット100からの貸出指令信号にもとづく遊技球の払い出しを払い出し制御コマンドによって払出制御用マイクロコンピュータに指示する。
【0115】
なお、上記の各実施の形態での遊技機とカードユニット100との間で入出力(送受信)される信号の極性は逆であってもよい。また、上記の各実施の形態では、遊技機に貸出操作スイッチ14が設けられ、カードユニット100における貸出条件が貸出操作スイッチ14の操作にもとづく貸出操作信号の入力で成立する場合を例示したが、貸出条件は、他の条件、例えば、カードユニット100にコインや紙幣が投入されたことであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0116】
本発明は、近傍に設けられている遊技用装置と通信することによって遊技媒体を遊技者に貸し出す遊技機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】スロットマシンをカードユニットとともに示す正面図である。
【図2】スロットマシンおよびカードユニットの構成を示すブロック図である。
【図3】スロットマシンとカードユニットとの間で送受信される信号を示す説明図である。
【図4】スロットマシンのメイン制御部の動作を示すフローチャートである。
【図5】BET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図6】BET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図7】BET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図8】BET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図9】スロットマシンとカードユニットとの間で送受信される各信号の様子を示すタイミング図である。
【図10】スロットマシンとカードユニットとの間で送受信される各信号の様子を示すタイミング図である。
【図11】貸出処理を示すフローチャートである。
【図12】BET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図13】カードユニットの制御ユニットの処理を示すフローチャートである。
【図14】カードユニットの制御ユニットの処理を示すフローチャートである。
【図15】カードユニットの制御ユニットの処理を示すフローチャートである。
【図16】スロットマシンとカードユニットとの間で送受信される各信号の様子を示すタイミング図である。
【図17】第2の実施の形態における貸出処理を示すフローチャートである。
【図18】パチンコ遊技機を示す平面図である。
【図19】パチンコ遊技機に設けられている遊技制御基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0118】
1 スロットマシン
14 貸出操作スイッチ
41 メイン制御部
100 カードユニット
106 制御ユニット




 

 


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