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発明の名称 静電霧化装置付き洗面化粧台
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−61407(P2006−61407A)
公開日 平成18年3月9日(2006.3.9)
出願番号 特願2004−247344(P2004−247344)
出願日 平成16年8月26日(2004.8.26)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清
発明者 山口 重行 / 六嶋 一雅 / 北地 範行 / 前田 康成 / 若尾 一夫 / 田中 万亀
要約 課題
洗面化粧台を使用している人の肌や毛髪を保湿して潤いを与える。また、脱衣室内の壁面等の付着臭いの除去や脱衣室内におけるカビや菌の除菌や、カビや菌の繁殖の抑制を行う。

解決手段
水粒子放出部1と、該水粒子放出部1と対向する対向電極2と、水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3と、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部4とを備え、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加することで水粒子放出部1の水からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置5を構成する。上記静電霧化装置5を洗面化粧台6に備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
水粒子放出部と、該水粒子放出部と対向する対向電極と、水粒子放出部に水を供給するための水供給手段と、水粒子放出部と対向電極との間に高電圧を印加する電圧印加部とを備え、水粒子放出部と対向電極との間に高電圧を印加することで水粒子放出部の水からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置を構成し、上記静電霧化装置を洗面化粧台に備えて成ることを特徴とする静電霧化装置付き洗面化粧台。
【請求項2】
洗面化粧台にボウル部を設け、洗面化粧台のボウル部の上面に直接又はボウル部の上方に隙間を介して静電霧化装置を配設して成ることを特徴とする請求項1記載の静電霧化装置付き洗面化粧台。
【請求項3】
静電霧化装置と蒸気発生装置とを設け、蒸気発生装置で発生させた水蒸気と静電霧化装置で発生させたナノメータサイズの帯電微粒子水とを混合して吐出するための放出口を設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の静電霧化装置付き洗面化粧台。
【請求項4】
水を溜める液溜め部と、先端部が水粒子放出部となり且つ液溜め部の水を毛細管現象により水粒子放出部に搬送するための搬送部により水供給手段を構成し、液溜め部内の水位が一定水位以下になると洗面化粧台に給水する給水管から液溜め部内に自動的に水を補給するための自動水補給装置を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の静電霧化装置付き洗面化粧台。
【請求項5】
水粒子放出部に水を供給するための水供給手段が空気中の水分を結露させることで水の供給を行う結露水生成装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の静電霧化装置付き洗面化粧台。
【請求項6】
ファンにより吸気口から空気を吸い込んで放出口から室内に吐出するようにした流路を形成し、該流路に上流側から下流側にかけて順にフィルタ、静電霧化装置を配置して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の静電霧化装置付き洗面化粧台。
【請求項7】
静電霧化装置に人体検知センサを設け、人体検知センサにより人体の検出をした際に静電霧化装置を運転するための制御部を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の静電霧化装置付き洗面化粧台。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置付付きの洗面化粧台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から洗面所の空調機にマイナスイオン発生部を設け、空調機の機能に加え、マイナスイオンを洗面所内に供給して、マイナスイオン効果、つまり、洗面所空間をマイナスイオンで快適にし、特に、朝の身支度や就寝前の身だしなみ、入浴前の脱衣、入浴後の着衣時など、健康面でのリラックスした状態をマイナスイオンの供給で実現しようとするものが特許文献1により知られている。
【0003】
この特許文献1に示された従来例においては、空調装置にマイナスイオン発生部をもうけて洗面所内にマイナスイオンを供給し、洗面所内に居る人をリラックスさせるようにしたものにすぎず、洗面所内に設置した洗面化粧台を使用して、化粧をしたり、髪を梳いたり、整髪したりする人に対して、肌や髪の保湿作用を付与して化粧効果や整髪効果を向上させるような作用はなかった。
【0004】
また、洗面所に設置される歯ブラシ収納装置に正負イオンを発生させるイオン発生素子を設け、歯ブラシ収納装置に設けた歯ブラシ収納室に正負イオンを吹出し、歯ブラシ収納室を浮遊するカビや菌を正負イオンにより殺菌したり、カビや菌の繁殖を抑制するようにしたものが特許文献2により知られている。
【0005】
この特許文献2に示された従来例においても、洗面所内に設置した歯ブラシ収納装置に正負イオンを発生させるイオン発生素子を設けることで、歯ブラシ収納室内における殺菌や菌の繁殖の抑制をしているにすぎず、洗面所内に設置した洗面化粧台を使用して、化粧をしたり、髪を梳いたり、整髪したりする人に対して、肌や髪の保湿作用を付与して化粧効果や整髪効果を向上させるような作用はなかった。また、この引用文献2に示された従来例においては正負イオンにより殺菌するようになっているが、遊離基が単独で存在することになり、寿命が短くて空気中における浮遊時間が短い。このため歯ブラシ収納室のようにきわめて狭い空間内においては殺菌効果が期待できるが、洗面所のように広い空間においては、遠くまで浮遊して壁面の小孔内に浸透して壁面に付着して殺菌するというようなことは期待できなかった。
【特許文献1】特開2004−144306号公報
【特許文献2】特開2004−97289号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、洗面化粧台を使用して化粧をしたり、髪を梳かしたり、整髪等を行う人の肌や毛髪を保湿して、肌や毛髪に潤いを与えることができて、化粧、整髪をより効果的に行うことができ、また、脱衣室内の壁面等の付着臭いの除去や脱衣室内におけるカビや菌の除菌や、カビや菌の繁殖の抑制を効果的に行うことができる静電霧化装置付き洗面化粧台を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明に係る静電霧化装置付き洗面化粧台は、水粒子放出部1と、該水粒子放出部1と対向する対向電極2と、水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3と、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部4とを備え、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加することで水粒子放出部1の水からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成する静電霧化装置5を構成し、上記静電霧化装置5を洗面化粧台6に備えて成ることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とすることで、洗面化粧台6を使用して化粧をしたり、髪を梳かしたり、整髪等を行う際に、洗面化粧台6に備えた静電霧化装置5によりナノメータサイズの帯電微粒子水を発生させると、帯電微粒子水はマイナスに帯電していて洗面化粧台6を使用して化粧をしたり、髪を梳かしたり、整髪している人の肌や毛髪に付着しやすく、しかも、活性種が水分子に包み込まれるようにして存在するナノメータサイズの帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さいので、洗面化粧台6を使用して化粧をしたり、髪を梳かしたり、整髪している人の肌や毛髪の角質層に浸透し、肌や毛髪に保湿効果を付与できるものであり、また、活性種が水分子に包み込まれるようにして存在するナノメータサイズの帯電微粒子水は遊離基単独で存在する場合より、寿命が長くなり且つ上記のように非常に小さくて空気中に長時間浮遊すると共に拡散性が高く、空気中に長時間満遍なく浮遊して、洗面化粧台が設置される洗面所24内の広い範囲に拡散し、活性種により洗面所24空間の脱臭効果、カビや菌の除菌や繁殖の抑制効果を高めることができ、更に、帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さいので、洗面所24の壁表面の細孔内部に入り込むことが可能で、洗面所24の壁面等の付着臭の除去ができることになる。
【0009】
また、洗面化粧台6にボウル部7を設け、洗面化粧台6のボウル部7の上面に直接又はボウル部7の上方に隙間を介して静電霧化装置5を配設することが好ましい。
【0010】
このような構成とすることで、静電霧化装置5でナノメータサイズの帯電微粒子水を生成するには、水の供給が必要であるが、この水が供給過剰あるいはその他の理由により静電霧化装置から漏れるような事態が生じても、漏れた水が洗面化粧台6のボウル部7に流れ、床等を濡らすことがないものである。
【0011】
また、静電霧化装置5と蒸気発生装置8とを設け、蒸気発生装置8で発生させた水蒸気と静電霧化装置5で発生させたナノメータサイズの帯電微粒子水とを混合して吐出するための放出口9を設けることが好ましい。
【0012】
このような構成とすることで、静電霧化装置5で発生させるナノメータサイズの帯電微粒子水と蒸気発生装置8で発生させた水蒸気とが混合された状態で放出口9から、洗面化粧台6を使用して化粧をしたり、髪を梳いたり、整髪したりする人に対して放出することができ、これにより、通常の水蒸気により肌や毛髪の表面を潤し、ナノメータサイズの帯電微粒子水によりその奥を潤すことができ、高い保湿効果を得ることができる。
【0013】
また、水を溜める液溜め部10と、先端部が水粒子放出部1となり且つ液溜め部10の水を毛細管現象により水粒子放出部1に搬送するための搬送部11により水供給手段3を構成し、液溜め部10内の水位が一定水位以下になると洗面化粧台6に給水する給水管12から液溜め部10内に自動的に水を補給するための自動水補給装置13を設けることが好ましい。
【0014】
このような構成とすることで、洗面化粧台6に給水するための給水管12を利用して液溜め部10内に自動的に水を補給することができて、簡単な構成で静電霧化装置5の水溜め部10に水を補給する手間が省けるものである。
【0015】
また、水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3が空気中の水分を結露させることで水の供給を行う結露水生成装置14であることが好ましい。
【0016】
このように、結露水生成装置14で空気中の水分を結露させて水粒子放出部1に水を供給するものであるから、人手で静電霧化装置5に水を供給する手間が省けるものである。
【0017】
また、ファン15により吸気口16から空気を吸い込んで放出口9から室内に吐出するようにした流路17を形成し、該流路17に上流側から下流側にかけて順にフィルタ18、静電霧化装置5を配置することが好ましい。
【0018】
このような構成とすることで、フィルタ18で浄化した空気流れに乗って静電霧化装置5で発生したナノメータサイズの帯電微粒子水が遠くまで拡散するのであるが、浄化された空気の流れに乗って広がるためナノメータサイズの帯電微粒子水が直ぐに汚れた空気と接触せず、遠くまで浄化された空気に乗って拡散し、このためにナノメータサイズの帯電微粒子水が有している活性種によるところの室内空気中の臭気成分や室内壁面への付着物に対する脱臭機能が有効に働き広範囲において脱臭することができるものである。また、水供給手段が結露水生成装置14の場合、清浄化された空気中の水分を結露水生成装置14で結露水として生成させてこの清浄な水である結露水からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成するので、ナノメータサイズの帯電微粒子水による脱臭効果を低下させないものである。
【0019】
また、静電霧化装置5に人体検知センサ19を設け、人体検知センサ19により人体の検出をした際に静電霧化装置5を運転するための制御部を設けることが好ましい。
【0020】
このような構成とすることで、洗面化粧台6を使用する際に、自動的に静電霧化装置5が自動的に運転してナノメータサイズの帯電微粒子水を生成して放出することになり、上記した化粧をしたり、髪を梳いたり、整髪する人の肌や髪の毛に対する保湿効果や、洗面所24内や壁の臭いの除去や脱衣室内におけるカビや菌の除菌や、カビや菌の繁殖の抑制を自動的に図ることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、洗面化粧台を使用して化粧をしたり、髪を梳かしたり、整髪している人の肌や毛髪の保湿効果を向上させることができ、また、洗面化粧台が設置される洗面所空間の広い範囲における脱臭効果、カビや菌の除菌や繁殖の抑制効果を高めることができ、更に、洗面所の壁表面の細孔内部に入り込むことが可能で、洗面所の壁面等の付着臭の除去がでできるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
【0023】
洗面化粧台6は洗面所24内において壁面に沿って配置されるものである。洗面化粧台6は、図1に示すように収納部を有する下部キャビネット部25の上部にボウル部7を配設し、ボウル部7の上方に隙間を介して配置されるミラーキャビネット部26とで構成してあり、ボウル部7には給水、給湯を行うためのからん27が設けてあり、ミラーキャビネット部26にはミラー28が設けてあり、更に、ミラー28を開閉扉としてミラーキャビネット部26内に収納部が設けてある。洗面化粧台6のボウル部7の上方のミラーキャビネット部26の下部には静電霧化装置5が設けてある。
【0024】
静電霧化装置5はボウル部7の上面に直接配設されるか、または、ボウル部7の上方に隙間を介して配設してある。
【0025】
静電霧化装置5はミラーキャビネット部26に設けたケース30内に内装してあり、添付図面に示す実施形態では、ケース30はミラーキャビネット部26と一体に形成されるか又は別体に形成されたケース30をミラーキャビネット部26に装着して構成してあり、ケース30内には空気が流れる流路が形成してあり、該流路の両端がケース30に設けた吸気口16と放出口9(図2参照)となっており、この流路にはフィルタ18、ファン、静電霧化装置5が配置してある。
【0026】
静電霧化装置5は、一対の電極として機能する水粒子放出部1および対向電極2と、前記水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3と、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部4とを備えたもので、水粒子放出部1と対向電極2との間に高電圧を印加することで水粒子放出部1の水からナノメータサイズの帯電微粒子水(ミストM)を生成するものである。
【0027】
図3に示す静電霧化装置5の例では、液溜め部10と、下端が液溜め部10内に入れられた水に浸される多孔質材からなる棒状の搬送部11と、これら搬送部11の保持及び水に対する電圧の印加のための液印加電極21と、前記搬送部11の先端部の水粒子放出部1と対向する対向電極2と、上記液印加電極21と対向電極2との間に高電圧を印加する電圧印加部4とからなる。
【0028】
対向電極2と液印加電極21は共にカーボンのような導電材を混入した合成樹脂やSUSのような金属で形成してある。
【0029】
搬送部11は多孔質材で棒状に形成するもので、本実施形態では粒径が2〜500μmのセラミック粒子からなり、その隙間の細孔が1〜250μmで連続気泡状に配置されるように形成してある。搬送部11の上端は針状に尖った水粒子放出部1となっており、搬送部11の上部が液印加電極21よりも上方に突出し、下部が液印加電極21から下方に突出して上記液溜め部10内に入れられた水と接触するようになっており、本例では、水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3を、水を収容した水タンクよりなる液溜め部10と、下部が液溜め部10内に配置された多孔質セラミック等の搬送部11とで構成してある。
【0030】
対向電極2は接地してあり、液印加電極21に電圧印加部4を接続して高電圧を印加すると共に、多孔質材で形成されている搬送部11が毛細管現象により液溜め部10に入れてある水を吸い上げている時、搬送部11の上端の水粒子放出部1が液印加電極21側の実質的な電極として機能する。電圧印加部4としては、電解強度が500V/mm以上、特に700〜1200V/mmの電解強度を与えることができるものが好ましい。
【0031】
そして、電圧印加部4により搬送部11と対向電極2との間に高電圧を印加することで、水粒子放出部1の水Wが高電圧により大きなエネルギーを受けて表面張力を超えて分裂を繰り返すといういわゆるレイリー分裂を起こしてナノメータサイズの粒子径のイオンのミスト(例えば10〜30ナノメータ)を発生させる静電霧化がなされ、この時、同時に生成された反応性に富む活性種(ヒドロキシラジカル、スーパーオキサイド等の脱臭・除菌の源となる物質)が、分裂した水に包まれ空気中に飛び出す。このようにして、水粒子放出部1から活性種を含んだナノメータサイズの帯電微粒子水(ミストM)を発生させるものである。
【0032】
本発明においては、上記のような構成の静電霧化装置5を洗面化粧台6に備えており、静電霧化装置5を運転してナノメータサイズの帯電微粒子水を発生させ、ファンによりケース30の放出口9から洗面所24内に放出する。このようにして洗面化粧台6に備えた静電霧化装置5からナノメータサイズの帯電微粒子水が放出されると、帯電微粒子水はマイナスに帯電しているので、洗面化粧台6を使用して化粧をしたり、髪を梳かしたり、整髪している人の肌や毛髪に付着しやすい。また、活性種が水分子に包み込まれるようにして存在する帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さいので、洗面化粧台6を使用して化粧をしたり、髪を梳かしたり、整髪している人の肌や毛髪の角質層に浸透し、肌や毛髪に保湿効果を付与することになる。しかも、活性種は非常に反応性に富むため、悪臭成分の分解やカビ発生の抑制に高い効果を発揮するが、その反応性が高いため単独で存在する場合には寿命が短いが、上記静電霧化装置5により得られるナノメータサイズの帯電微粒子水においては、活性種が水分子に包みこまれているようにして存在しているため遊離基単独で存在する場合より、寿命が長くなり且つナノメータサイズと非常に小さくて空気中に長時間浮遊すると共に拡散性が高く、空気中に長時間満遍なく浮遊して、洗面化粧台6が設置される洗面所24内の広い範囲に拡散し、活性種により洗面所24空間の脱臭効果、カビや菌の除菌や繁殖の抑制効果を高めることができるものであり、更に、帯電微粒子水はナノメータサイズと非常に小さいので、洗面所24の壁表面の細孔内部に入り込むことが可能で、洗面所24の壁面等の付着臭の除去ができる。
【0033】
以下に臭気とナノメータサイズの帯電微粒子水に含まれた活性種の脱臭反応式を示す。
【0034】
アンモニア 2NH3+6・OH→N2+6H2O
アセトアルデヒド CH3CHO+6・OH+O2→2CO2+5H2O
酢酸 CH3COOH+4・OH+O2→2CO2+4H2O
メタンガス CH+4・OH+O2→CO2+4H2O
一酸化炭素 CO+2・OH→CO2+H2O
一酸化窒素 2NO+4・OH→N2+2O2+2H2O
ホルムアルデヒド HCHO+4・OH→CO2+3H2O
なお、上記脱臭反応式において、・OHはヒドロキシラジカルを示す。
【0035】
図4には本発明の他の実施形態が示してあり、本実施形態では、洗面化粧台6に静電霧化装置5と蒸気発生装置8とを設けた例であり、ケース30に静電霧化装置5と蒸気発生装置8とを内装し、更に、流路17、ファン15を備えている。ケース30は洗面化粧台6に一体に形成されるか、又は洗面化粧台6に取付けられるものであり、洗面化粧台6のボウル部7の上方のミラーキャビネット部26の下部に設けるのが好ましい。蒸気発生装置8は例えば、水を入れる容器部32の底面に超音波振動子33を設け、水に超音波の振動エネルギーを与え、水面や水中に周波数固有のキャピラリ波やキャビテーションを発生させることで、水面に無数の微細表面波をつくり、液体の表面張力を減少させ、水面で水を衝突及び引き千切ることによって発生するエネルギーにより水を微粒子化して霧状の水蒸気Sを発生させるようになっている。発生した水蒸気Sは、ファン15を運転することで生じる空気流に乗って流路17に流れ、この流路17において静電霧化装置5で発生した前述のナノメータサイズの帯電微粒子水Mと混合された状態で、ケース30に設けた放出口9から室内に放出される。このように静電霧化装置5で発生させるナノメータサイズの帯電微粒子水Mと蒸気発生装置8で発生させた水蒸気Sとが混合された状態で放出口9から放出することで、洗面化粧台6を使用している人の肌や毛髪の表面を通常の水蒸気Sにより肌や毛髪の表面を潤し、ナノメータサイズの帯電微粒子水Mによりその奥(つまり肌や毛髪の角質層)を潤すことができ、より高い保湿効果を得ることができ、肌や毛髪によりいっそう潤いを与えることができて、化粧や整髪の効果を上げることができる。
【0036】
図5には本発明の他の実施形態が示してある。本実施形態においては、水を溜める液溜め部10に自動的に水を補給するための自動水補給装置13を設けてある。すなわち、洗面化粧台6を洗面所24内に設置する場合、洗面化粧台6のボウル部7に設けたからん27に給水管12を接続してからん27に給水、給湯するようになっている。したがって、本実施形態においては、洗面化粧台6のからん27に給水するための上記給水管12から液溜め部10内の水位が一定以下に低下すると自動水補給装置13により自動的に液溜め部10内に水を補給するようにしている。
【0037】
すなわち、洗面化粧台6に給水するための上記給水管12から先端が吐水口34となった分岐管35を分岐し、分岐管35の途中に電磁弁36を設け、更に、液溜め部10に水位センサ31を設けて自動水補給装置13を構成してあり、液溜め部10内の水位が低下して所定水位以下となると水位センサ31が検知して電磁弁36を開いて吐水口34から液溜め部10内に水を補給し、液溜め部10が所定水位になるとこれを水位センサ31で検知して電磁弁36を閉じて水の補給を停止するようになっている。これにより使用者が液溜め部10に水の補給作業をする必要がない。
【0038】
なお、図示を省略しているが、前述の図4に示すように洗面化粧台6に静電霧化装置5と蒸気発生装置8とを設けたものにおいても、上記のように洗面化粧台6に給水するための上記給水管12から蒸気発生装置8の容器部32内の水位が一定以下に低下すると上記と同様の自動水補給装置13により自動的に水を補給するようにしてもよいものである。
【0039】
図6には静電霧化装置5の他例が示してあり、本実施形態では水粒子放出部1に水を供給するための水供給手段3を結露水生成装置14により構成してあり、結露水生成装置14により空気中の水分を結露させて生成した結露水を水粒子放出部1に供給するようにしている。
【0040】
結露水生成装置14は空気中の水分を冷却手段で結露させて結露水を生成するようにしたもので、冷却手段としては例えばペルチェ素子(熱電素子)を挙げることができる。以下ペルチェ素子を用いた例を説明する。ペルチェユニットの放熱部40と冷却部41とを備えた水供給手段3が設けてある。
【0041】
ペルチェユニットは、熱伝導性の高いアルミナや窒化アルミニウムから成る絶縁板Zの片面側に回路を形成してある一対のペルチェ回路板P(P,P)を、互いの回路側が向い合うように対向させ、多数列設してある熱電素子Nを両ペルチェ回路板P,P間で挟持するとともに隣接する熱電素子N同士を両側の回路で電気的に接続させ、ペルチェ入力リード線Lを介してペルチェユニット用電源42にて為される熱電素子Nへの通電により一方のペルチェ回路板P側から他方のペルチェ回路板P側に向けて熱が移動するように設けたもので、前記一方のペルチェ回路板Pを冷却部41側に接続するとともに他方のペルチェ回路板Pを放熱部40側に接続する。本例では図6に示すように、ペルチェ回路板Pを設けた絶縁板Zを放熱部40としての放熱フィンに接続するとともに、ペルチェ回路板Pを設けた絶縁板Zを後述する冷却部41に接続するものである。
【0042】
冷却部41は、内部に結露水Wを溜めることができる液溜め部10が形成されるように上方に開口する略皿状に形成してあり、この冷却部41の内部上面に液印加電極21が設けてある。
【0043】
液印加電極21は、上端部が水粒子放出部1となるもので、多孔質材で形成されるか微細孔や微細溝(図6の例では微細孔43)を有しており、その下端部の冷却部41に貯水されている結露水Wを毛細管現象にて放電部となる上端部の水粒子放出部1まで搬送可能な搬送部11となるようにしてある。また、水粒子放出部1を金属で形成したり金属製の表面膜を形成したりして表面の熱伝導性を高く形成するとともに冷却部41に熱的に接続されるように取付けることで、水粒子放出部1の表面に直接結露水Wを結露させるようにしてもよい。またあるいは、上端部が水粒子放出部1となる多孔質セラミック等からなる搬送部11に液印加電極21を設けてもよい。
【0044】
また、冷却部41には図6に示すようにオーバーフロー孔Oが設けてあり、内部に溜められた結露水Wが一定水位以上となった時に前記オーバーフロー孔Oを介して余剰水を下部の余剰水貯水タンクTへ排出することができる。
【0045】
本実施形態のように水供給手段3を構成する結露水生成装置14により空気中の水分を結露させて生成した結露水を水粒子放出部1に供給するようにすることで、使用者の水補給作業が必要でなく、使い勝手が非常に良くなるものである。
【0046】
また、本実施形態においては、上記のようにして結露水を発生させるに当たって、静電霧化装置5で使用するのに必要な程度の水量の結露水以上の結露水を生成させるようにしてもよいものであり、この場合は、静電霧化装置5で使用する以上の結露水を空気中の水分から得るので洗面所24内を除湿することが可能となり、除湿することで生成された結露水は余剰水としてオーバーフロー孔Oを介して余剰水貯水タンクTへ排出される。
【0047】
ここで、ペルチェユニット用電源42からの熱電素子Nへの通電量が少ない静電霧化装置5で使用する結露水のみを生成して水の補給をする水補給モード(つまり、結露水生成装置14で生成する単位時間当たりの結露水の生成量を、静電霧化装置5で生成される単位時間当たりのナノメータサイズの帯電微粒子水の生成量と同等又は略同等となるように通電量が制御される水補給モード)と、ペルチェユニット用電源42からの熱電素子Nへの通電量が多い除湿モード(つまり、結露水生成装置14で生成する単位時間当たりの結露水の生成量を、静電霧化装置5で生成される単位時間当たりのナノメータサイズの帯電微粒子水の生成量よりも多くなるように通電量が制御される除湿モード)とを設け、両モードを切り換え自在としてもよい。
【0048】
水補給モードで運転した場合には、結露水を生成し、これをナノメータサイズの帯電微粒子水として洗面所24内に放出するので、洗面所24内の湿度は殆ど変化はないが、除湿モードにすると、洗面所24内の湿度を低下させることができる。この除湿モードとしては、水粒子放出部1と対向電極2との間に電圧印加部4から高電圧を印加する場合と、印加しない場合とがあり、前者の場合にはナノメータサイズの帯電微粒子水を生成して洗面所24内に放出することと洗面所24内の除湿とが同時に行われ、後者の場合には洗面所24内の除湿のみが行われ、目的に応じて切り換えて運転することができる。
【0049】
また、結露水生成装置14で生成する単位時間当たりの結露水の生成量を、静電霧化装置5で生成される単位時間当たりのナノメータサイズの帯電微粒子水の生成量と同等又は略同等としたモードという1つのモードしか有しない場合であっても、静電霧化装置5の運転を停止した状態で結露水生成装置14のみに通電した場合には、室内の除湿をすることができる。
【0050】
ところで、静電霧化装置5や蒸気発生装置8は水の補給が必要であり、静電霧化装置5や蒸気発生装置8から水の供給過剰あるいはその他の理由により水漏れが生じたとしても、前述の各実施例において、静電霧化装置5や蒸気発生装置8を、ボウル部7の上面に直接又は上方位置に隙間を介して配置することで設けてあるので、水が洗面化粧台6のボウル部7に流れ、床等を濡らすことがないものである。
【0051】
また、上記いずれの実施形態においても、ケース30に設けた流路17にフィルタ18、静電霧化装置5を配置するに当たって、フィルタ18を静電霧化装置5の上流側に配置するのが好ましい。図7には流路17の一端の吸気口16にフィルタ18を設けた例が示してある。このようにフィルタ18を静電霧化装置5の上流側に配置することで、静電霧化装置5への空気中のほこりや微粒子の侵入を防ぎ、更に、フィルタ18で浄化した空気流れに乗って静電霧化装置5で発生したナノメータサイズの帯電微粒子水が放出口9から洗面所24内に放出するので、ナノメータサイズの帯電微粒子水が直ぐに汚れた空気と接触せず、浄化された空気に乗って遠くまで浮遊して拡散し、このためにナノメータサイズの帯電微粒子水が有している活性種によるところの室内空気中の臭気成分や室内壁面への付着物に対する脱臭機能が有効に働き広範囲において脱臭することができることになる。また、前述のように水供給手段を空気中の水分を結露させる結露水生成装置14により構成した場合、図7に示すように、流路17の上流側から下流側にかけて順にフィルタ18、ファン15、結露水生成装置14、静電霧化装置5を配置することで、空気中の不快な臭い成分を事前に除去して結露水への溶存を防止し、結露水生成装置14で清浄な結露水を生成させて、この清浄な水である結露水からナノメータサイズの帯電微粒子水を生成するので、ナノメータサイズの帯電微粒子水自体が浄化されたものであって、脱臭効果を低下させない。
【0052】
なお、フィルタ18としては空気中の塵埃を除去する微細網目の除塵フィルタ18aと、活性炭や酸化触媒等の脱臭フィルタ18bとを併用して用いていある。
【0053】
また、図2に示すように、人体検知センサ19を設け、人体検知センサ19により人体の検出をした際に静電霧化装置5を運転するようにしてもよいものである。人体検知センサ19は静電霧化装置5を収納したケース30に設けてあり、人体検知センサ19により洗面化粧台6の前に人が居ることを検知すると制御部からの信号で静電霧化装置5が自動的に運転を開始し、前述のようにナノメータサイズの帯電微粒子水を生成して放出させ、洗面化粧台6を使用して化粧をしたり、髪を梳いたり、整髪する人の肌や髪の毛に対する保湿効果や、洗面所24内や壁の臭いの除去や脱衣室内におけるカビや菌の除菌や、カビや菌の繁殖の抑制を自動的に図ることができる。洗面化粧台6を使用していた洗面化粧台6から離れて去ると、人体検知センサ19によって人を検知せず、制御部からの信号で静電霧化装置5が自動的に運転を停止する。
【0054】
これにより、洗面化粧台6を使用する人は静電霧化装置5の運転操作をすることなく、洗面化粧台6を使用することで自然に肌や毛髪の保湿効果を高め、また、洗面所24内の脱臭を行うことができる。
【0055】
ところで、洗面化粧台6を設置した洗面所24は通常図8に示すように浴室ドア50を介して浴室51に隣接しており、また、浴室ドア50には通気用のガラリ52が設けてあり、また、浴室51には浴室51内を換気するための換気装置53が設けてある。そこで、換気装置53の運転時に同時に静電霧化装置5を連動して運転するように設定してもよい。すなわち、換気装置53の運転スイッチをオンにして換気装置53の運転を開始すると、換気装置53の運転開始に連動して洗面化粧台6に備えた静電霧化装置5の運転を開始し、洗面所24内にナノメータサイズの帯電微粒子水を放出し、洗面所24内における脱臭とカビの発生を抑制する。この場合、換気装置53により浴室51内の換気をすると、ナノメータサイズの帯電微粒子水を含んだ洗面所24内の空気が通気用のガラリ52を介して浴室51内に流れ込み、ナノメータサイズの帯電微粒子水により浴室51内における脱臭とカビの発生を抑制することができる。このようにして、洗面化粧台6に備えた静電霧化装置5により洗面所24、浴室51の両方の部屋の脱臭、カビの発生の抑制ができる。換気装置53の運転スイッチをオフにすると静電霧化装置5の運転を停止する。もちろん、静電霧化装置5は換気装置53の運転スイッチがオフの状態でも、静電霧化装置5側のスイッチを操作することで静電霧化装置5単独で運転したり、運転停止したりできるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の静電霧化装置を備えた洗面化粧台を洗面所に設置した状態の斜視図である。
【図2】同上の静電霧化装置を内装したケースの斜視図である。
【図3】同上の静電霧化装置の一例を示す概略構成図である。
【図4】同上の他の実施形態の概略構成図である。
【図5】同上の更に他の実施形態の概略構成図である。
【図6】同上の更に他の実施形態の概略構成図である。
【図7】(a)は同上の更に他の実施形態の空気の流れを示す説明図であり、(b)は同上の概略構成図である。
【図8】同上の洗面化粧台に備えた静電霧化装置を浴室の換気装置と連動させる例を説明する斜視図である。
【符号の説明】
【0057】
1 水粒子放出部
2 対向電極
3 水供給手段
4 電圧印加部
5 静電霧化装置
6 洗面化粧台
7 ボウル部
8 蒸気発生装置
9 放出口
10 液溜め部
11 搬送部
12 給水管
13 自動水補給装置
14 結露水生成装置
15 ファン
16 吸気口
17 流路
18 フィルタ
19 人体検知センサ




 

 


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