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発明の名称 手乾燥装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−187396(P2006−187396A)
公開日 平成18年7月20日(2006.7.20)
出願番号 特願2005−383(P2005−383)
出願日 平成17年1月5日(2005.1.5)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 谷口 和宏 / 加藤 務
要約 課題
一般に洗面所やトイレ等に使用される手乾燥装置は、手挿入の時に手が噴出ノズルや処理空間に触れ、清潔感を損なう恐れがあり、かつ高速噴流によって吹き飛ばした水滴が周囲に飛散するという課題があり、またメンテナンスをする際に清掃部品などを着脱する際にしゃがむ必要があるという課題がある。

解決手段
本発明の手乾燥装置は、処理空間4に挿入された濡れた手に対して噴流ノズル2により生成される作動気流を吹き当てて、作動気流の運動エネルギ−により手に付着した水分を除去するように構成した手乾燥装置であって、処理空間4を常に清潔な状態にするようにしたものである。
特許請求の範囲
【請求項1】
処理空間に挿入された濡れた手に対して噴流ノズルにより生成される作動気流を吹き当てて、作動気流の運動エネルギ−により手に付着した水分を除去するように構成した手乾燥装置であって、処理空間を常に清潔な状態にするようにしたことを特徴とする手乾燥装置。
【請求項2】
処理空間の壁面についた水滴を除去する水滴除去手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の手乾燥装置。
【請求項3】
処理空間の壁面についた水滴を送風により除去する送風水滴除去手段を備えたことを特徴とする請求項1および請求項2記載の手乾燥装置。
【請求項4】
処理空間に壁面の水滴を除去する壁面乾燥吹出口を設けたことを特徴とする請求項1から3記載の手乾燥装置。
【請求項5】
理空間の端部に壁面乾燥吹出口を設けたことを特徴とする請求項1から4記載の手乾燥装置。
【請求項6】
壁面乾燥吹出口からでる噴流は壁面にぶつかる方向に噴出されることを特徴とする請求項1から5記載の手乾燥装置。
【請求項7】
処理空間の壁面を加熱して、水滴を蒸発させることを特徴とする請求項1から6記載の手乾燥装置。
【請求項8】
処理空間の壁面に凹凸をつけることを特徴とする請求項1から7記載の手乾燥装置。
【請求項9】
処理空間の壁面を吸水性素材とすることを特徴とする請求項1から8記載の手乾燥装置。
【請求項10】
吸水性素材は本体より分離可能とすることを特徴とする請求項9記載の手乾燥装置。
【請求項11】
処理空間の壁面に除菌材を吹き付けることを特徴とする請求項1から10記載の手乾燥装置。
【請求項12】
手を挿入していないときに処理空間の壁面に除菌材を吹き付ける構成としたことを特徴とする請求項1から11記載の手乾燥装置。
【請求項13】
処理空間の壁面に紫外線を当て、使用者方向に直接光があたらない構成としたことを特徴とする請求項1から12記載の手乾燥装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面所やトイレ等で手を洗い、濡れた手を乾燥させる手乾燥装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の手乾燥装置は、高速風により乾燥する方式としたものが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。以下、その手乾燥装置について図7〜12を参照しながら説明する。図7及び図8に示すように、壁面に固定された本体101は、下部に高速噴流を噴き出す噴出ノズル102と前記噴出ノズル102から高速噴流を噴き出す方向に設置された水滴回収手段である103を付属している。前記噴出ノズル102と前記水受け103の間に手を挿入して乾燥させるための処理空間104が形成される。本体101内には送風手段105、発熱手段106および制御手段107が設けられている。処理空間104の中に挿入された手を検知して送風手段105および発熱手段106に通電するための検知手段108を本体101の一部に付属している。
【0003】
上記構成において濡れた手を処理空間104に挿入すると、検知手段108により手の存在を検知して、送風手段105および発熱手段106を動作させる。これにより本体下部に設置された吸込口109から外部空気を吸込み、送風手段105と発熱手段106を経由して温風が形成されて噴出ノズル102より送風される。このとき差し出した手に温風が当たり、手を乾燥させる。手を引っ込めると検知手段108の検出がなくなるので、送風手段105および発熱手段106は停止する。このような運転の作業を制御手段107にて実施する。
【0004】
手から離れた水滴は水受け103に集められるが、噴出ノズル102の送風により飛散しやすくなるため、水受け103の前部および側部の突出壁110を付属して周囲への飛散を防止する構成になっている。また水受けにて回収した水滴は、水受けにあるドレン穴111を通過して、ドレンタンク112に一定の量を溜められる。ドレンタンク112は定期的にメンテナンスされ回収された水滴を廃棄するようになっている。
【0005】
また、図9及び図10に示すように、水滴回収手段を付属しないものもある。壁面に固定された本体201は、下部に高速噴流を噴き出す噴出ノズル202を付属している。前記噴出ノズル202の下方に手を挿入して乾燥させるための処理空間204が本体下方の自由空間に形成される。本体201内には送風手段205、発熱手段206および制御手段207が設けられている。処理空間204の中に挿入された手を検知して送風手段205および発熱手段206に通電するための検知手段208を本体201の一部に付属している。
【0006】
上記構成において濡れた手を処理空間204に挿入すると、検知手段208により手の存在を検知して、送風手段205および発熱手段206を動作させる。これにより本体下部に設置された吸込口209から外部空気を吸込み、送風手段205と発熱手段206を経由して温風が形成されて噴出ノズル202より送風される。このとき差し出した手に温風が当たり、手を乾燥させる。手を引っ込めると検知手段208の検出がなくなるので、送風手段205および発熱手段206は停止する。このような運転の作業を制御手段207にて実施する。
【0007】
また、図11及び図12に示すように、壁面に固定された本体301は、高速噴流を噴き出す噴出ノズル302を対に対峙した形で付属している。前記噴出ノズル302の対峙した空間に手を挿入して乾燥させるための処理空間304が本体内部に形成される。その処理空間304の下方に水滴回収手段である水受け303を付属している。本体301内には送風手段305および制御手段307が設けられている。処理空間304の中に挿入された手を検知して送風手段305に通電するための検知手段308を本体301の一部に付属している。上記構成において濡れた手を処理空間304に挿入すると、検知手段308により手の存在を検知して、送風手段305を動作させる。これにより本体下部に設置された吸込口309から外部空気を吸込み、送風手段305を経由して風が形成されて噴出ノズル102より送風される。このとき差し出した手に風が当たり、手を乾燥させる。手を引っ込めると検知手段308の検出がなくなるので、送風手段305は停止する。このような運転の作業を制御手段307にて実施する。
【特許文献1】特開平10−71101号公報
【特許文献2】特開平7−289476号公報
【特許文献3】特開平5−293055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような従来の手乾燥装置では、手挿入の時に手が噴出ノズルや処理空間に触れ、清潔感を損なう恐れがあり、かつ高速噴流によって吹き飛ばした水滴が周囲に飛散するという課題があり、またメンテナンスをする際に清掃部品などを着脱する際にしゃがむ必要があるという課題がある。本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、手が処理空間に触れないように、手を乾燥させる処理空間を大きくとることで、清潔感を向上させ、かつ水滴除去手段を設けることで水滴飛散を防止することができ、またメンテナンスをする際に清掃部品などが本体上部にあるため着脱が容易にできることができる手乾燥装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の手乾燥装置は、上記目標を達成するため処理空間を常に清潔な状態にするようにしたことを特徴とする。そして、本発明によれば、手が処理空間に触れないように、手を乾燥させる処理空間を大きくとることで、清潔感を向上させ、かつ水滴除去手段を設けることで水滴飛散を防止するとともにメンテナンスをする際に清掃部品などが本体上部にあるため着脱が容易にできることができる手乾燥装置が得られる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば処理空間を常に清潔な状態にするようにしたことにより手を挿入するときに処理空間の周りには何もないため、清潔感がある。また掃除をするときにも障害物が少ないためやりやすく、本体の周辺を汚さないため、清掃に余分な時間をかけなくてもよい。しかも交換部品の着脱は容易であるため、メンテナンス時間を短縮することができるという効果のある手乾燥装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の請求項1記載の発明は、処理空間を常に清潔な状態にするようにしたものであり、処理空間を広く取ることで手挿入時に障害となるものがないため、自然に手を入れやすくすることができる。また水滴は水滴回収手段を持つため、水滴を壁や床面などの本体外部を汚すことがないようにできる。しかもメンテナンスをする際には水滴回収手段は大きく開口しているため清掃は容易にでき、着脱する必要のあるドレンタンクやフィルターを簡単に着脱することができるという作用を有する。
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
(実施の形態1)
図1及び図2に示すように、壁面に固定された本体1は、下部に高速噴流を噴き出す噴出ノズル2と前記噴出ノズル2から高速噴流を噴き出す方向に設置された水滴回収手段である水受け3を付属している。前記噴出ノズル2と前記水受け3の間に手を挿入して乾燥させるための処理空間4が形成される。本体1内には送風手段5、発熱手段6および制御手段7が設けられている。処理空間4の中に挿入された手を検知して送風手段5および発熱手段6に通電するための検知手段8を本体1の一部に付属している。
【0014】
上記構成において濡れた手を処理空間4に挿入すると、検知手段8により手の存在を検知して、送風手段5および発熱手段6を動作させる。これにより本体下部に設置された吸込口9から外部空気を吸込み、送風手段5と発熱手段6を経由して温風が形成されて噴出ノズル2より送風される。このとき差し出した手に温風が当たり、手を乾燥させる。手を引っ込めると検知手段8の検出がなくなるので、送風手段5および発熱手段6は停止する。このような運転の作業を制御手段7にて実施する。
【0015】
手から離れた水滴は水受け3に集められるが、一部付着したままになることがあり次に使用する場合には、外観上は不潔感を与える場合があるため水受け3上部に送風水滴除去手段として複数個の水滴除去ノズル13を設置し、使用者がいないときに定期的に送風手段5が作動し、噴出ノズル2への送風経路とは別の経路を通り、水滴除去ノズル13から高速噴流を噴き出すことにより水受け3を常に乾燥した清潔な状態にする。
【0016】
また回収した水滴は、水受け3にあるドレン穴11を通過して、ドレンタンク12に一定の量を溜められる。ドレンタンク12は定期的にメンテナンスされ回収された水滴を廃棄するようになっている。
【0017】
なお、前記送風手段5は、一般的に掃除機などに使用される電動送風機であり、ブラシ付モータによるものおよびブラシレスモータによるものを含み、ターボファンを使用しモータの高速回転による温度上昇を冷却しながら送出するものである。
【0018】
(実施の形態2)
図3に示すように、手から離れた水滴は水受け3に集められるが、一部付着したままになることがあり次に使用する場合には、外観上は不潔感を与える場合があるため水受け3壁面に壁面加熱手段14を設置し、壁面加熱手段14に通電することにより水受け3を常に乾燥した清潔な状態にする。
【0019】
また回収した水滴は、水受けにあるドレン穴11を通過して、ドレンタンク12に一定の量を溜められる。ドレンタンク12は定期的にメンテナンスされ回収された水滴を廃棄するようになっている。
【0020】
(実施の形態3)
図4に示すように、水滴除去手段として水受け3壁面に水滴より微小な大きさの凹凸加工15を設置することで、凹凸加工15に付着した水滴は表面張力が壊されて流れやすくなるため、、水受け3を常に乾燥した清潔な状態にする。
【0021】
また回収した水滴は、水受け3にあるドレン穴11を通過して、ドレンタンク12に一定の量を溜められる。ドレンタンク12は定期的にメンテナンスされ回収された水滴を廃棄するようになっている。
【0022】
(実施の形態4)
水滴除去手段の別の方法として、図5に示すように、水受け3内面の素材を吸水性素材16とすることで、水受け3内面に付着した水滴は吸着されて水受け3内面に一定量は吸収される。使用されていないときは室内の温湿度状況により吸収された水滴を空気中に放出するため、水滴を集めて廃棄する必要がない。
【0023】
吸水性素材16は水受け3から分離できる構成とすれば、手垢などが付着して汚れが目立つ場合には清掃が容易にできる。
【0024】
(実施の形態5)
図6に示すように、水受け3内面に一般に市販されているエタノールなどの除菌材噴出口17より霧状にした除菌液を定期的に噴霧することで、水受け3内面を清潔に保つことができる。
【0025】
使用者が使用していないことを検知手段8で判断できるため、使用していないときにのみ除菌材噴出口17より霧状にした除菌液を噴霧するように構成されている。
【0026】
(実施の形態6)
同じく図6に示すように、水受け3内面に紫外線ランプ18を照射して、水受け3内面を清潔に保つことができる。
【0027】
使用者が使用していないことを検知手段8で判断できるため、使用していないときにのみ紫外線ランプ18を照射するように構成されている。また紫外線ランプ18の照射光は使用者には目視できないように配置する。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明にかかる手乾燥装置は、処理空間を常に清潔な状態にするものであり、処理空間を広く取ることで手挿入時に障害となるものがないため、自然に手を入れやすくすることができる。また水滴は水滴除去手段を持つため、水滴を壁や床面などの本体外部を汚すことがないようにできる。しかもメンテナンスをする際には水滴除去手段は大きく開口しているため清掃は容易にでき、着脱する必要のあるドレンタンクやフィルターを簡単に着脱することができるという効果がある。
【0029】
よって、洗面所やトイレ等で手を洗い、濡れた手を乾燥させる装置等に有効であり、また、一般的に液体によって濡れたものを乾燥させる用途としても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態1の構造を示す縦断面図
【図2】同実施の形態1の構造を示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態2の構造を示す斜視図
【図4】本発明の実施の形態3の構造を示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態4の構造を示す縦断面図
【図6】本発明の実施の形態5及び6の構造を示す斜視図
【図7】従来の手乾燥装置の一例を示す縦断面図
【図8】同斜視図
【図9】従来の手乾燥装置の別の一例を示す縦断面図
【図10】同斜視図
【図11】従来の手乾燥装置の別の一例を示す斜視図
【図12】同縦断面図
【符号の説明】
【0031】
1 本体
2 噴出ノズル
3 水受け
4 処理空間
5 送風手段
6 発熱手段
7 制御手段
8 検知手段
9 吸込口
11 ドレン穴
12 ドレンタンク
13 水滴除去ノズル
14 壁面加熱手段
15 凹凸加工
16 吸水性素材
17 除菌材噴出口
18 紫外線ランプ




 

 


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