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発明の名称 手乾燥装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−95246(P2006−95246A)
公開日 平成18年4月13日(2006.4.13)
出願番号 特願2004−300673(P2004−300673)
出願日 平成16年10月14日(2004.10.14)
代理人 【識別番号】100087745
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 善廣
発明者 水野 整治 / 島 康晃 / 古山 孝 / 米田 将史
要約 課題
使用時に装置本体に手が触れる不快感を無くすとともに、使用者に圧迫感を与えることない手乾燥装置を提供すること。

解決手段
凹状に形成された乾燥室10と、乾燥室10に向けて温風を噴出するノズル部60と、ノズル部60から噴出する空気を送出するファンモータ51とを備えた手乾燥装置であって、ファンモータ51を乾燥室10の下方に設け、乾燥室10の開口部12より上方にノズル部60を配置し、ノズル部60を形成するノズルカバー20を開口部12より小さく形成し、鉛直方向から見たときに開口部12の全面がノズルカバー20によって覆われないことを特徴とする手乾燥装置。
特許請求の範囲
【請求項1】
凹状に形成された乾燥室と、前記乾燥室に向けて温風を噴出するノズル部と、前記ノズル部から噴出する空気を送出するファンモータとを備えた手乾燥装置であって、前記ファンモータを前記乾燥室の下方に設け、前記乾燥室の開口部より上方に前記ノズル部を配置し、前記ノズル部を形成するノズルカバーを前記開口部より小さく形成し、鉛直方向から見たときに前記開口部の全面が前記ノズルカバーによって覆われないことを特徴とする手乾燥装置。
【請求項2】
前記ファンモータから前記ノズル部に空気を導く通風路を前記乾燥室の背面に設け、前記ノズルカバーを前記乾燥室の背面側から前面側に延出させて設けたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項3】
前記ファンモータの下方にHEPAフィルターを設け、前記HEPAフィルターの下部に空気導入通路を形成したことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項4】
前記ノズル部を複数の長孔によって構成し、少なくとも一つの前記長孔の方向を、他の前記長孔の方向と異ならせたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項5】
前記ノズル部を複数の長孔によって構成し、前記ノズル部の吸入側に整流板を設けたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項6】
前記ノズル部を複数の長孔によって構成し、一部の前記長孔の吹き出し方向を他の前記長孔の吹き出し方向と異ならせたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項7】
前記ノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、前記第1のノズル部を前記第2のノズル部よりも前面側に配置し、前記第1のノズル部を構成する長孔を、手挿入方向に対して垂直な方向に形成したことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項8】
前記ノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、前記第1のノズル部を前記第2のノズル部よりも前面側に配置し、前記第2のノズル部を構成する長孔を、手挿入方向に対して平行な方向に形成したことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項9】
前記ノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、前記第1のノズル部を前記第2のノズル部よりも前面側に配置し、前記第2のノズル部を構成する長孔を、当該長孔の前面側端部よりも当該長孔の後方側端部を前記ノズルカバーの中心側に配置して形成したことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項10】
前記ノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、前記第1のノズル部を前記第2のノズル部よりも前面側に配置し、前記第2のノズル部の突出長さを、前記第1のノズル部の突出長さよりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項11】
前記第2ノズル部の奥側に、第3のノズル部を設けたことを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の手乾燥装置。
【請求項12】
前記ノズルカバーの上面を平坦面としたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項13】
前記ノズルカバーの下面に突出面を形成し、前記突出面を前記ノズルカバー外周よりも内方に形成したことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項14】
前記突出面と前記ノズルカバー外周との間に傾斜面を形成したことを特徴とする請求項13に記載の手乾燥装置。
【請求項15】
前記ノズルカバーの上面の前面側位置にインジケータを設けたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項16】
前記ノズルカバー内の前端部にLED基盤を設け、光軸を前記ノズルカバーの後方側に向けたLEDを前記LED基盤に設け、前記LEDに対向してプリズムを設け、前記インジケータを前記プリズムの上部に配置したことを特徴とする請求項15に記載の手乾燥装置。
【請求項17】
前記ファンモータを背面側本体ケースに設け、前記ファンモータの前面側を前面側本体ケースで覆い、前記ファンモータの上方であって、前記背面側本体ケースと前記前面側本体ケースとによって形成される上部開口を前記乾燥室にて覆い、前記乾燥室を一体成形によって構成したことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項18】
前記乾燥室の下面を、前方側を後方側よりも低くなるように形成し、水抜き孔を前記乾燥室下面の前方側に設けたことを特徴とする請求項17に記載の手乾燥装置。
【請求項19】
前記ファンモータを有するファンモータユニットと、前記ファンモータユニットの上流側に配置されるフィルターユニットと、前記ファンモータユニット及び前記フィルターユニットを内部に備える本体ケースとを備え、前記本体ケースには本体ケース吸込口を、前記フィルターユニットにはフィルターユニット吸込口をそれぞれ有し、前記本体ケース吸込口の吸込方向と、前記フィルターユニット吸込口の吸込方向とを異ならせたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項20】
前記本体ケース吸込口の吸込方向と、前記フィルターユニット吸込口の吸込方向とを対向する方向としたことを特徴とする請求項19に記載の手乾燥装置。
【請求項21】
前記ファンモータを有するファンモータユニットと、前記ファンモータユニットの上流側に配置されるフィルターユニットと、前記ファンモータユニット及び前記フィルターユニットを内部に備える本体ケースとを備え、前記本体ケースには本体ケース吸込口を、前記ファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口をそれぞれ有し、前記本体ケース吸込口の吸込方向と、前記ファンモータユニット吸込口の吸込方向とを異ならせたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項22】
前記本体ケース吸込口の吸込方向と、前記ファンモータユニット吸込口の吸込方向とを対向する方向としたことを特徴とする請求項19に記載の手乾燥装置。
【請求項23】
前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を、前記ファンモータユニットを内部に備える本体ケースには本体ケース吸込口をそれぞれ備え、前記本体ケース吸込口から前記ファンモータユニット吸込口までの通風路を、少なくともそれぞれの方向が異なる3つの通風路によって構成したことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項24】
それぞれの方向が異なる3つの前記通風路が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向の通風路であることを特徴とする請求項23に記載の手乾燥装置。
【請求項25】
1つの前記通風路が、2つの他の前記通風路によって形成される平面上にないことを特徴とする請求項23に記載の手乾燥装置。
【請求項26】
それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの前記通風路が、90度以下の角度で連接されていることを特徴とする請求項23に記載の手乾燥装置。
【請求項27】
それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの前記通風路において、上流側の前記通風路から流入する空気が下流側の前記通風路に衝突する位置の内壁面に、緩衝材を設けたことを特徴とする請求項23に記載の手乾燥装置。
【請求項28】
前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を、前記ファンモータユニットを内部に備える本体ケースには本体ケース吸込口をそれぞれ備え、前記本体ケース吸込口から前記ファンモータユニット吸込口までの通風路において、一つの通風路の空気流れと対向する空気流れとなる他の通風路を有することを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項29】
前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吹出口を備え、前記ファンモータユニット吹出口から前記ノズル部の噴出口までの通風路を、少なくともそれぞれの方向が異なる3つの通風路によって構成したことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項30】
それぞれの方向が異なる3つの前記通風路が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向の通風路であることを特徴とする請求項29に記載の手乾燥装置。
【請求項31】
1つの前記通風路が、2つの他の前記通風路によって形成される平面上にないことを特徴とする請求項29に記載の手乾燥装置。
【請求項32】
それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの前記通風路が、90度以下の角度で連接されていることを特徴とする請求項29に記載の手乾燥装置。
【請求項33】
それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの前記通風路において、上流側の前記通風路から流入する空気が下流側の前記通風路に衝突する位置の内壁面に、緩衝材を設けたことを特徴とする請求項29に記載の手乾燥装置。
【請求項34】
前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吹出口を備え、前記ファンモータユニット吹出口から前記ノズル部の噴出口までの通風路において、一つの通風路の空気流れと対向する空気流れとなる他の通風路を有することを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項35】
前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吹出口を備え、前記ファンモータユニット吹出口から前記ノズル部の噴出口までの通風路の内壁面に、空気流れを変更する遮音壁を設けたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項36】
前記内壁面として対向する2つの壁面を有し、一方の前記内壁面に設けた前記遮音壁と他方の前記内壁面との間には空気の流れる空間が形成されていることを特徴とする請求項35に記載の手乾燥装置。
【請求項37】
前記内壁面として対向する2つの壁面を有し、2つの前記壁面にそれぞれ前記遮音壁を設け、一方の前記内壁面に設けた前記遮音壁と他方の前記内壁面との間には空気の流れる空間が形成され、他方の前記内壁面に設けた前記遮音壁と一方の前記内壁面との間には空気の流れる空間が形成されていることを特徴とする請求項35に記載の手乾燥装置。
【請求項38】
他方の前記内壁面に設けた前記遮音壁の高さ寸法を、一方の前記内壁面に設けた前記遮音壁と他方の前記内壁面との間の前記空間の寸法よりも大きくしたことを特徴とする請求項37に記載の手乾燥装置。
【請求項39】
前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を備え、前記ファンモータユニット吸込口に連続する通風路を、前記ファンモータの回転軸と平行としたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項40】
前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を備え、前記ファンモータユニット吸込口に連続する通風路の空気の流れ方向を、前記ファンモータの回転方向と同じ方向としたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項41】
前記ファンモータユニット吸込口の入口開口断面を出口開口断面よりも広く構成するとともに、前記入口開口から前記出口開口に至る段差部を曲面で構成したことを特徴とする請求項39又は請求項40に記載の手乾燥装置。
【請求項42】
前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を備え、前記ファンモータユニット吸込口と前記ファンモータ吸込口との間に、前記ファンモータユニット吸込口の通路断面積よりも広い吸入空間を蓋体によって形成し、前記蓋体の略中心部に前記ファンモータ吸込口が、前記蓋体の一側方に前記ファンモータユニット吸込口が配置され、前記吸入空間を、前記ファンモータ吸入口よりも前記ファンモータユニット吸入口側に形成される第1の吸入空間と、前記ファンモータ吸入口よりも前記ファンモータユニット吸入口と対向する側に形成される第2の吸入空間とに区分した場合に、前記第1の吸入空間を前記第2の吸入空間よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項43】
前記蓋体の前記ファンモータユニット吸入口と対向する側に傾斜面を設けたことを特徴とする請求項42に記載の手乾燥装置。
【請求項44】
前記ファンモータを前記ファンモータユニットに防振材を介して固定し、前記ファンモータユニットを前記本体ケースに防振材を介して固定したことを特徴とする請求項42に記載の手乾燥装置。
【請求項45】
前記ファンモータ及びフィルターユニットの前面側を前面側本体ケースで覆い、前記前面側本体ケースの下部にドレインタンクを設け、前記ドレインタンクの上方に前記フィルターユニットを配置し、前記フィルターユニットに有する集塵フィルターを、前記ドレインタンク側から脱着可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項46】
前記ノズル部に整流格子を設け、前記整流格子よりも小さい粒径の粉塵を除去する集塵フィルターと、前記集塵フィルターよりも大きい塵埃を捕集するプレプレフィルターとを設けたことを特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
【請求項47】
前記ノズル部に整流格子を設け、前記整流格子よりも小さい粒径の粉塵を除去する集塵フィルターと、前記集塵フィルターよりも大きい塵埃を捕集するプレプレフィルターとを設け、前記プレフィルターを前記ドレインタンクと前記フィルターユニットとの間に配置したことを特徴とする請求項45に記載の手乾燥装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面所やトイレ等で手を洗った場合、濡れた手を乾燥させる手乾燥装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の手乾燥装置としては、両面から空気を吹き出す空間に手を挿入して乾燥を行う手乾燥装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、乾燥空間の上部にファンモータを備え、乾燥空間の上方から空気を吹き出す手乾燥装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平05−293055号公報
【特許文献2】特開平10−99235号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1に示される手乾燥装置にあっては、狭い空間に手を挿入しなければならないため、使用時に手が装置本体に触れてしまうという不快感を生じていた。更にこのタイプの手乾燥装置では、手を挿入するための十分な奥行きを確保する必要があり、狭い空間で深い奥行きのために、不清潔感を生じてしまい、また清掃も行いにくいという問題を有していた。
一方、特許文献2に示される手乾燥装置にあっては、乾燥空間が広く、清掃も行いやすいため、清潔感は確保されていたが、ファンモータなどが乾燥空間より高い位置に配置されるため、使用者に圧迫感を与え、室内空間を狭く感じさせてしまうという問題を有していた。
【0004】
そこで本発明は、使用時に装置本体に手が触れる不快感を無くすとともに、使用者に圧迫感を与えることのない手乾燥装置を提供することを目的とする。
また本発明は、乾燥感が高く、乾燥時間の短い手乾燥装置を提供することを目的とする。
また本発明は、ファンモータで発生する騒音が本体ケースから外部に伝搬することを少なくすることができる手乾燥装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の本発明の手乾燥装置は、凹状に形成された乾燥室と、前記乾燥室に向けて温風を噴出するノズル部と、前記ノズル部から噴出する空気を送出するファンモータとを備えた手乾燥装置であって、前記ファンモータを前記乾燥室の下方に設け、前記乾燥室の開口部より上方に前記ノズル部を配置し、前記ノズル部を形成するノズルカバーを前記開口部より小さく形成し、鉛直方向から見たときに前記開口部の全面が前記ノズルカバーによって覆われないことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータから前記ノズル部に空気を導く通風路を前記乾燥室の背面に設け、前記ノズルカバーを前記乾燥室の背面側から前面側に延出させて設けたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータの下方にHEPAフィルターを設け、前記HEPAフィルターの下部に空気導入通路を形成したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ノズル部を複数の長孔によって構成し、少なくとも一つの前記長孔の方向を、他の前記長孔の方向と異ならせたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ノズル部を複数の長孔によって構成し、前記ノズル部の吸入側に整流板を設けたことを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ノズル部を複数の長孔によって構成し、一部の前記長孔の吹き出し方向を他の前記長孔の吹き出し方向と異ならせたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、前記第1のノズル部を前記第2のノズル部よりも前面側に配置し、前記第1のノズル部を構成する長孔を、手挿入方向に対して垂直な方向に形成したことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、前記第1のノズル部を前記第2のノズル部よりも前面側に配置し、前記第2のノズル部を構成する長孔を、手挿入方向に対して平行な方向に形成したことを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、前記第1のノズル部を前記第2のノズル部よりも前面側に配置し、前記第2のノズル部を構成する長孔を、当該長孔の前面側端部よりも当該長孔の後方側端部を前記ノズルカバーの中心側に配置して形成したことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、前記第1のノズル部を前記第2のノズル部よりも前面側に配置し、前記第2のノズル部の突出長さを、前記第1のノズル部の突出長さよりも大きくしたことを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項7から請求項10のいずれかに記載の手乾燥装置において、前記第2ノズル部の奥側に、第3のノズル部を設けたことを特徴とする。
請求項12記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ノズルカバーの上面を平坦面としたことを特徴とする。
請求項13記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ノズルカバーの下面に突出面を形成し、前記突出面を前記ノズルカバー外周よりも内方に形成したことを特徴とする。
請求項14記載の本発明は、請求項13に記載の手乾燥装置において、前記突出面と前記ノズルカバー外周との間に傾斜面を形成したことを特徴とする
請求項15記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ノズルカバーの上面の前面側位置にインジケータを設けたことを特徴とする。
請求項16記載の本発明は、請求項15に記載の手乾燥装置において、前記ノズルカバー内の前端部にLED基盤を設け、光軸を前記ノズルカバーの後方側に向けたLEDを前記LED基盤に設け、前記LEDに対向してプリズムを設け、前記インジケータを前記プリズムの上部に配置したことを特徴とする。
請求項17記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを背面側本体ケースに設け、前記ファンモータの前面側を前面側本体ケースで覆い、前記ファンモータの上方であって、前記背面側本体ケースと前記前面側本体ケースとによって形成される上部開口を前記乾燥室にて覆い、前記乾燥室を一体成形によって構成したことを特徴とする。
請求項18記載の本発明は、請求項17に記載の手乾燥装置において、前記乾燥室の下面を、前方側を後方側よりも低くなるように形成し、水抜き孔を前記乾燥室下面の前方側に設けたことを特徴とする。
請求項19記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを有するファンモータユニットと、前記ファンモータユニットの上流側に配置されるフィルターユニットと、前記ファンモータユニット及び前記フィルターユニットを内部に備える本体ケースとを備え、前記本体ケースには本体ケース吸込口を、前記フィルターユニットにはフィルターユニット吸込口をそれぞれ有し、前記本体ケース吸込口の吸込方向と、前記フィルターユニット吸込口の吸込方向とを異ならせたことを特徴とする。
請求項20記載の本発明は、請求項19に記載の手乾燥装置において、前記本体ケース吸込口の吸込方向と、前記フィルターユニット吸込口の吸込方向とを対向する方向としたことを特徴とする。
請求項21記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを有するファンモータユニットと、前記ファンモータユニットの上流側に配置されるフィルターユニットと、前記ファンモータユニット及び前記フィルターユニットを内部に備える本体ケースとを備え、前記本体ケースには本体ケース吸込口を、前記ファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口をそれぞれ有し、前記本体ケース吸込口の吸込方向と、前記ファンモータユニット吸込口の吸込方向とを異ならせたことを特徴とする。
請求項22記載の本発明は、請求項19に記載の手乾燥装置において、前記本体ケース吸込口の吸込方向と、前記ファンモータユニット吸込口の吸込方向とを対向する方向としたことを特徴とする。
請求項23記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を、前記ファンモータユニットを内部に備える本体ケースには本体ケース吸込口をそれぞれ備え、前記本体ケース吸込口から前記ファンモータユニット吸込口までの通風路を、少なくともそれぞれの方向が異なる3つの通風路によって構成したことを特徴とする。
請求項24記載の本発明は、請求項23に記載の手乾燥装置において、それぞれの方向が異なる3つの前記通風路が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向の通風路であることを特徴とする。
請求項25記載の本発明は、請求項23に記載の手乾燥装置において、1つの前記通風路が、2つの他の前記通風路によって形成される平面上にないことを特徴とする。
請求項26記載の本発明は、請求項23に記載の手乾燥装置において、それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの前記通風路が、90度以下の角度で連接されていることを特徴とする。
請求項27記載の本発明は、請求項23に記載の手乾燥装置において、それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの前記通風路において、上流側の前記通風路から流入する空気が下流側の前記通風路に衝突する位置の内壁面に、緩衝材を設けたことを特徴とする。
請求項28記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を、前記ファンモータユニットを内部に備える本体ケースには本体ケース吸込口をそれぞれ備え、前記本体ケース吸込口から前記ファンモータユニット吸込口までの通風路において、一つの通風路の空気流れと対向する空気流れとなる他の通風路を有することを特徴とする。
請求項29記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吹出口を備え、前記ファンモータユニット吹出口から前記ノズル部の噴出口までの通風路を、少なくともそれぞれの方向が異なる3つの通風路によって構成したことを特徴とする。
請求項30記載の本発明は、請求項29に記載の手乾燥装置において、それぞれの方向が異なる3つの前記通風路が、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向の通風路であることを特徴とする。
請求項31記載の本発明は、請求項29に記載の手乾燥装置において、1つの前記通風路が、2つの他の前記通風路によって形成される平面上にないことを特徴とする。
請求項32記載の本発明は、請求項29に記載の手乾燥装置において、それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの前記通風路が、90度以下の角度で連接されていることを特徴とする。
請求項33記載の本発明は、請求項29に記載の手乾燥装置において、それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの前記通風路において、上流側の前記通風路から流入する空気が下流側の前記通風路に衝突する位置の内壁面に、緩衝材を設けたことを特徴とする。
請求項34記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吹出口を備え、前記ファンモータユニット吹出口から前記ノズル部の噴出口までの通風路において、一つの通風路の空気流れと対向する空気流れとなる他の通風路を有することを特徴とする。
請求項35記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吹出口を備え、前記ファンモータユニット吹出口から前記ノズル部の噴出口までの通風路の内壁面に、空気流れを変更する遮音壁を設けたことを特徴とする。
請求項36記載の本発明は、請求項35に記載の手乾燥装置において、前記内壁面として対向する2つの壁面を有し、一方の前記内壁面に設けた前記遮音壁と他方の前記内壁面との間には空気の流れる空間が形成されていることを特徴とする。
請求項37記載の本発明は、請求項35に記載の手乾燥装置において、前記内壁面として対向する2つの壁面を有し、2つの前記壁面にそれぞれ前記遮音壁を設け、一方の前記内壁面に設けた前記遮音壁と他方の前記内壁面との間には空気の流れる空間が形成され、他方の前記内壁面に設けた前記遮音壁と一方の前記内壁面との間には空気の流れる空間が形成されていることを特徴とする。
請求項38記載の本発明は、請求項37に記載の手乾燥装置において、他方の前記内壁面に設けた前記遮音壁の高さ寸法を、一方の前記内壁面に設けた前記遮音壁と他方の前記内壁面との間の前記空間の寸法よりも大きくしたことを特徴とする。
請求項39記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を備え、前記ファンモータユニット吸込口に連続する通風路を、前記ファンモータの回転軸と平行としたことを特徴とする。
請求項40記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を備え、前記ファンモータユニット吸込口に連続する通風路の空気の流れ方向を、前記ファンモータの回転方向と同じ方向としたことを特徴とする。
請求項41記載の本発明は、請求項39又は請求項40に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータユニット吸込口の入口開口断面を出口開口断面よりも広く構成するとともに、前記入口開口から前記出口開口に至る段差部を曲面で構成したことを特徴とする。
請求項42記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を備え、前記ファンモータユニット吸込口と前記ファンモータ吸込口との間に、前記ファンモータユニット吸込口の通路断面積よりも広い吸入空間を蓋体によって形成し、前記蓋体の略中心部に前記ファンモータ吸込口が、前記蓋体の一側方に前記ファンモータユニット吸込口が配置され、前記吸入空間を、前記ファンモータ吸入口よりも前記ファンモータユニット吸入口側に形成される第1の吸入空間と、前記ファンモータ吸入口よりも前記ファンモータユニット吸入口と対向する側に形成される第2の吸入空間とに区分した場合に、前記第1の吸入空間を前記第2の吸入空間よりも大きくしたことを特徴とする。
請求項43記載の本発明は、請求項42に記載の手乾燥装置において、前記蓋体の前記ファンモータユニット吸入口と対向する側に傾斜面を設けたことを特徴とする。
請求項44記載の本発明は、請求項42に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータを前記ファンモータユニットに防振材を介して固定し、前記ファンモータユニットを前記本体ケースに防振材を介して固定したことを特徴とする。
請求項45記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ファンモータ及びフィルターユニットの前面側を前面側本体ケースで覆い、前記前面側本体ケースの下部にドレインタンクを設け、前記ドレインタンクの上方に前記フィルターユニットを配置し、前記フィルターユニットに有する集塵フィルターを、前記ドレインタンク側から脱着可能に設けたことを特徴とする。
請求項46記載の本発明は、請求項1に記載の手乾燥装置において、前記ノズル部に整流格子を設け、前記整流格子よりも小さい粒径の粉塵を除去する集塵フィルターと、前記集塵フィルターよりも大きい塵埃を捕集するプレプレフィルターとを設けたことを特徴とする。
請求項47記載の本発明は、請求項45に記載の手乾燥装置において、前記ノズル部に整流格子を設け、前記整流格子よりも小さい粒径の粉塵を除去する集塵フィルターと、前記集塵フィルターよりも大きい塵埃を捕集するプレプレフィルターとを設け、前記プレフィルターを前記ドレインタンクと前記フィルターユニットとの間に配置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、圧迫感を受けることなく使用することができ、開口部の下方に凹状の乾燥室を形成するとともに、乾燥室とノズルカバーとの間にも乾燥空間を形成し、特に乾燥空間は前面だけでなく側面も開放されているので、手の挿入空間が広く、使用時に装置本体に手が触れる不快感を無くすことができる。
また本発明によれば、手の平又は手の甲に風圧を受けやすく、乾燥感を高めることができ、手の挿入動作に伴う水切り効果や指の間の乾燥効果を高めることができ、乾燥時間を短縮することができる。
また本発明によれば、ファンモータで発生する騒音が本体ケースから外部に伝搬することを少なくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の第1の実施の形態による手乾燥装置は、ファンモータを乾燥室の下方に設け、乾燥室の開口部より上方にノズル部を配置し、ノズル部を形成するノズルカバーを開口部より小さく形成し、鉛直方向から見たときに開口部の全面をノズルカバーによって覆わないものである。本実施の形態によれば、ファンモータを乾燥室の下方に設けることで圧迫感を受けず、ノズルカバーを乾燥室の開口部より小さく形成することで乾燥室の上方の空間の開放感を高めることができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータからノズル部に空気を導く通風路を乾燥室の背面に設け、ノズルカバーを乾燥室の背面側から前面側に延出させて設けたものである。本実施の形態によれば、開口部の下方に凹状の乾燥室を形成するとともに、乾燥室とノズルカバーとの間にも乾燥空間を形成し、特に乾燥空間は前面だけでなく側面も開放されているので、手の挿入空間が広く、使用時に装置本体に手が触れる不快感を無くすことができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータの下方にHEPAフィルターを設け、HEPAフィルターの下部に空気導入通路を形成したものである。本実施の形態によれば、乾燥室より下方に、ファンモータやHEPAフィルターを設けることで、装置本体の高い位置に突出部を無くし、使用者に対する圧迫感を無くすことができる。また、HEPAフィルターを用いることで、室内浮遊菌を捕集、除菌して室内空間の衛生を高めることもできる。
本発明の第4の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ノズル部を複数の長孔によって構成し、少なくとも一つの長孔の方向を、他の長孔の方向と異ならせたものである。本実施の形態によれば、手の平又は手の甲に風圧を受けやすく、乾燥感を高めることができる。
本発明の第5の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ノズル部を複数の長孔によって構成し、ノズル部の吸入側に整流板を設けたものである。本実施の形態によれば、手の平又は手の甲に風圧を受けやすく、乾燥感を高めることができるとともに、整流板によって乱流を少なくし、ノズル部60からの吹き出し空気の到達距離を長くすることができるので、風圧効果を高めることができると共に、騒音の低減も図ることができる。
本発明の第6の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ノズル部を複数の長孔によって構成し、一部の長孔の吹き出し方向を他の長孔の吹き出し方向と異ならせたものである。凹状に形成された乾燥室に対して、風圧を高めるように複数の長孔から空気を吹き出すと、乾燥室内に吹き出された空気は開口部から流出しようとするが、長孔からの吹き出し空気が均一であればあるほど、開口部からの空気の流出は不規則に生じる。そして、この不規則な空気の流出は騒音を発生させることがある。本実施の形態によれば、一部の長孔の吹き出し方向を他の長孔の吹き出し方向と異ならせることで、乾燥室内からの空気の定常的な流出を促すことができ、不規則な空気の流出によって生じる騒音を防止することができる。
本発明の第7の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、第1のノズル部を第2のノズル部よりも前面側に配置し、第1のノズル部を構成する長孔を、手挿入方向に対して垂直な方向に形成したものである。本実施の形態によれば、手の挿入動作によって水切り効果を生じることができ、乾燥時間を短縮することができる。
本発明の第8の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、第1のノズル部を第2のノズル部よりも前面側に配置し、第2のノズル部を構成する長孔を、手挿入方向に対して平行な方向に形成したものである。本実施の形態によれば、指の間の乾燥効果を高めることができ、乾燥時間を短縮することができる。
本発明の第9の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、第1のノズル部を第2のノズル部よりも前面側に配置し、第2のノズル部を構成する長孔を、当該長孔の前面側端部よりも当該長孔の後方側端部をノズルカバーの中心側に配置して形成したものである。本実施の形態によれば、後方側ではノズルカバーの中心よりで吹き出し風量が多くなるため、手挿入後に手揉みによる乾燥効果を高めることができる。特に乾燥室が大きな凹状に形成されている場合には手揉み効果を高めることができる。
本発明の第10の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ノノズル部を第1のノズル部と第2のノズル部によって構成し、第1のノズル部を第2のノズル部よりも前面側に配置し、第2のノズル部の突出長さを、第1のノズル部の突出長さよりも大きくしたものである。本実施の形態によれば、後方側の吹き出し空気の到達距離を高めることができるので、手挿入時の風圧効果を高めることができる。
本発明の第11の実施の形態は、第7から第10の実施の形態による手乾燥装置において、第2ノズル部の奥側に、第3のノズル部を設けたものである。本実施の形態によれば、手全体に一度に気流が当たるため、短時間でむらなく乾燥することができる。
本発明の第12の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ノズルカバーの上面を平坦面としたものである。本実施の形態によれば、ハンドバック等の小物置台として使用でき、使用時の利便性を高めることができる。
本発明の第13の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ノズルカバーの下面に突出面を形成し、突出面はノズルカバー外周よりも内方に形成したものである。本実施の形態によれば、ノズルカバーの外周側を薄く、ノズルカバーの中心部を厚く構成することで、設置時にノズルカバーが薄く見え、ノズルカバーによる圧迫感を少なくし、乾燥室を広く感じさせることができる。また、ノズルカバーの中心部を厚く構成することで、ノズル部の手前の通風路空間を確保できるので複数の長孔に対する均一な吹き出しを行える。更に、突出面の前面と側面では外周部からノズル部への空気の流れを形成しやすく、一方突出面の後面では乾燥室内からノズル部への空気の流れを形成しやすくなる。
本発明の第14の実施の形態は、第13の実施の形態による手乾燥装置において、突出面とノズルカバー外周との間に傾斜面を形成したものである。本実施の形態によれば、突出面の前面と側面における外周部からノズル部への空気の流れや、突出面の後面における乾燥室内からノズル部への空気の流れを更にスムーズに行わせることができる。
本発明の第15の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ノズルカバーの上面の前面側位置にインジケータを設けたものである。本実施の形態によれば、乾燥時間の目安を認識できるとともに退屈感を防止することができる。
本発明の第16の実施の形態は、第15の実施の形態による手乾燥装置において、ノズルカバー内の前端部にLED基盤を設け、LEDに対向してプリズムを設け、インジケータをプリズムの上部に配置したものである。LEDを用いてインジケータで面発光させるには、インジケータとLEDとの間に所定の距離を設ける必要があるが、ノズルカバーの上面にインジケータを設ける場合に、このインジケータに対向する位置にLEDを設けるとノズルカバーを厚くしなければならなくなる。本実施の形態によれば、LEDをノズルカバーの前端部に配置してプリズムを利用してノズルカバー上面のインジケータを面発光させることで、ノズルカバーを薄く構成することができるとともにLEDとインジケータとの距離を十分に確保することができる。
本発明の第17の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータを背面側本体ケースに設け、ファンモータの前面側を前面側本体ケースで覆い、ファンモータの上方であって、背面側本体ケースと前面側本体ケースとによって形成される上部開口を乾燥室にて覆い、乾燥室を一体成形によって構成したものである。本実施の形態によれば、背面側本体ケースと前面側本体ケースとによって上部開口を形成し、この上部開口に乾燥室を設ける構成としたことで、乾燥室を一体成形することができ、継ぎ目などに発生しやすいカビや汚れを防止でき、清潔感を確保できる乾燥室を実現することができる。
本発明の第18の実施の形態は、第17の実施の形態による手乾燥装置において、乾燥室の下面を、前方側を後方側よりも低くなるように形成し、水抜き孔を乾燥室下面の前方側に設けたものである。本実施の形態によれば、使用状態において水抜き孔が視界に入らない構成とすることができ、使用時の清潔感を高めることができる。
本発明の第19の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータを有するファンモータユニットと、ファンモータユニットの上流側に配置されるフィルターユニットと、ファンモータユニット及びフィルターユニットを内部に備える本体ケースとを備え、本体ケースには本体ケース吸込口を、フィルターユニットにはフィルターユニット吸込口をそれぞれ有し、本体ケース吸込口の吸込方向と、フィルターユニット吸込口の吸込方向とを異ならせたものである。本実施の形態によれば、本体ケース吸込口からフィルターユニット吸込口に至る通風路が直線上とならず、かならず曲がりを有することになるので、ファンモータで発生する騒音が本体ケース吸込口から外部に伝搬することを少なくすることができる。
本発明の第20の実施の形態は、第19の実施の形態による手乾燥装置において、本体ケース吸込口の吸込方向と、フィルターユニット吸込口の吸込方向とを対向する方向としたものである。本実施の形態によれば、本体ケース吸込口からフィルターユニット吸込口に至る通風路が180度の曲がりを有することになるので、ファンモータで発生する騒音が本体ケース吸込口から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
本発明の第21の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータを有するファンモータユニットと、ファンモータユニットの上流側に配置されるフィルターユニットと、ファンモータユニット及びフィルターユニットを内部に備える本体ケースとを備え、本体ケースには本体ケース吸込口を、ファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口をそれぞれ有し、本体ケース吸込口の吸込方向と、ファンモータユニット吸込口の吸込方向とを異ならせたものである。本実施の形態によれば、本体ケース吸込口からファンモータユニット吸込口に至る通風路が直線上とならず、かならず曲がりを有することになるので、ファンモータで発生する騒音が本体ケース吸込口から外部に伝搬することを少なくすることができる。
本発明の第22の実施の形態は、第19の実施の形態による手乾燥装置において、本体ケース吸込口の吸込方向と、ファンモータユニット吸込口の吸込方向とを対向する方向としたものである。本実施の形態によれば、本体ケース吸込口からファンモータユニット吸込口に至る通風路が180度の曲がりを有することになるので、ファンモータで発生する騒音が本体ケース吸込口から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
本発明の第23の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を、ファンモータユニットを内部に備える本体ケースには本体ケース吸込口をそれぞれ備え、本体ケース吸込口からファンモータユニット吸込口までの通風路を、少なくともそれぞれの方向が異なる3つの通風路によって構成したものである。本実施の形態によれば、それぞれの方向が異なる3つの通風路によって、ファンモータで発生する騒音が本体ケース吸込口から外部に伝搬することを少なくすることができる。
本発明の第24の実施の形態は、第23の実施の形態による手乾燥装置において、それぞれの方向が異なる3つの通風路を、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向の通風路とするものである。本実施の形態によれば、X軸、Y軸、Z軸方向の通風路によって、ファンモータで発生する騒音が本体ケース吸込口から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
本発明の第25の実施の形態は、第23の実施の形態による手乾燥装置において、1つの通風路が、2つの他の通風路によって形成される平面上にないものである。本実施の形態によれば、三次元の方向に設けた通風路によって、ファンモータで発生する騒音が本体ケース吸込口から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
本発明の第26の実施の形態は、第23の実施の形態による手乾燥装置において、それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの通風路が、90度以下の角度で連接されているものである。本実施の形態によれば、ファンモータで発生する騒音が90度以下の角度の曲がりによって、通風路内に衝突するため、ファンモータで発生する騒音が通風路内を伝搬することを防止でき、本体ケース吸込口から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
本発明の第27の実施の形態は、第23の実施の形態による手乾燥装置において、それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの通風路において、上流側の通風路から流入する空気が下流側の通風路に衝突する位置の内壁面に、緩衝材を設けたものである。本実施の形態によれば、通風路内に衝突させるとともに、この場所で騒音を緩衝又は吸音することができるので、ファンモータで発生する騒音が通風路内を伝搬することを防止でき、本体ケース吸込口から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
本発明の第28の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を、ファンモータユニットを内部に備える本体ケースには本体ケース吸込口をそれぞれ備え、本体ケース吸込口からファンモータユニット吸込口までの通風路において、一つの通風路の空気流れと対向する空気流れとなる他の通風路を有するものである。本実施の形態によれば、本体ケース吸込口からファンモータユニット吸込口に至る通風路が180度の曲がりを有することになるので、ファンモータで発生する騒音が本体ケース吸込口から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
本発明の第29の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吹出口を備え、ファンモータユニット吹出口からノズル部の噴出口までの通風路を、少なくともそれぞれの方向が異なる3つの通風路によって構成したものである。本実施の形態によれば、それぞれの方向が異なる3つの通風路によって、ファンモータで発生する騒音がノズル部から外部に伝搬することを少なくすることができる。
本発明の第30の実施の形態は、第29の実施の形態による手乾燥装置において、それぞれの方向が異なる3つの通風路を、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向の通風路とするものである。本実施の形態によれば、X軸、Y軸、Z軸方向の通風路によって、ファンモータで発生する騒音がノズル部から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
本発明の第31の実施の形態は、第29の実施の形態による手乾燥装置において、1つの通風路が、2つの他の通風路によって形成される平面上にないものである。本実施の形態によれば、三次元の方向に設けた通風路によって、ファンモータで発生する騒音がノズル部から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
本発明の第32の実施の形態は、第29の実施の形態による手乾燥装置において、それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの通風路が、90度以下の角度で連接されているものである。本実施の形態によれば、ファンモータで発生する騒音が90度以下の角度の曲がりによって、通風路内に衝突するため、ファンモータで発生する騒音が通風路内を伝搬することを防止でき、ノズル部から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
本発明の第33の実施の形態は、第29の実施の形態による手乾燥装置において、それぞれの空気流れの方向が異なり、互いに連続する2つの通風路において、上流側の通風路から流入する空気が下流側の通風路に衝突する位置の内壁面に、緩衝材を設けたものである。本実施の形態によれば、通風路内に衝突させるとともに、この場所で騒音を緩衝又は吸音することができるので、ファンモータで発生する騒音が通風路内を伝搬することを防止でき、ノズル部から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
本発明の第34の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吹出口を備え、ファンモータユニット吹出口からノズル部の噴出口までの通風路において、一つの通風路の空気流れと対向する空気流れとなる他の通風路を有するものである。本実施の形態によれば、ファンモータユニット吹出口からノズル部の噴出口に至る通風路が180度の曲がりを有することになるので、ファンモータで発生する騒音がノズル部の噴出口から外部に伝搬することを少なくすることができる。
本発明の第35の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吹出口を備え、ファンモータユニット吹出口からノズル部の噴出口までの通風路の内壁面に、空気流れを変更する遮音壁を設けたものである。本実施の形態によれば、この遮音壁によってファンモータで発生する騒音が通風路内を伝搬することを防止でき、ノズル部から外部に伝搬することを少なくすることができる。
本発明の第36の実施の形態は、第35の実施の形態による手乾燥装置において、内壁面として対向する2つの壁面を有し、一方の内壁面に設けた遮音壁と他方の内壁面との間には空気の流れる空間が形成されているものである。本実施の形態によれば、この遮音壁によってファンモータで発生する騒音が通風路内を伝搬することを防止できるとともに、空気流れの抵抗を少なくしてノズル部からの噴流速度の低下を少なくすることができる。
本発明の第37の実施の形態は、第35の実施の形態による手乾燥装置において、内壁面として対向する2つの壁面を有し、2つの壁面にそれぞれ遮音壁を設け、一方の内壁面に設けた遮音壁と他方の内壁面との間には空気の流れる空間が形成され、他方の内壁面に設けた遮音壁と一方の内壁面との間には空気の流れる空間が形成されているものである。本実施の形態によれば、それぞれの壁面に設けた遮音壁によってファンモータで発生する騒音が通風路内を伝搬することを防止できるとともに、空気流れの抵抗を少なくしてノズル部からの噴流速度の低下を少なくすることができる。
本発明の第38の実施の形態は、第37の実施の形態による手乾燥装置において、他方の内壁面に設けた遮音壁の高さ寸法を、一方の内壁面に設けた遮音壁と他方の内壁面との間の空間の寸法よりも大きくしたものである。本実施の形態によれば、騒音を遮音壁によって確実に衝突させることができ、騒音が通風路内を伝搬することをより防止することができる。
本発明の第39の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を備え、ファンモータユニット吸込口に連続する通風路を、ファンモータの回転軸と平行としたものである。本実施の形態によれば、通風路が180度の曲がりを有することになるので、ファンモータで発生する騒音が本体ケース吸込口から外部に伝搬することを少なくすることができる。
本発明の第40の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を備え、ファンモータユニット吸込口に連続する通風路の空気の流れ方向を、ファンモータの回転方向と同じ方向としたものである。本実施の形態によれば、ファンモータに吸い込まれる空気流れをスムーズにすることで騒音の発生を少なくするとともに、ファンモータの性能低下を防止することができる。
本発明の第41の実施の形態は、第39又は第40の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータユニット吸込口の入口開口断面を出口開口断面よりも広く構成するとともに、入口開口から出口開口に至る段差部を曲面で構成したものである。本実施の形態によれば、曲面によって空気の乱流を防止でき、空気流れをスムーズにすることで騒音の発生を少なくするとともに、ファンモータの性能低下を防止することができる。
本発明の第42の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータを有するファンモータユニットにはファンモータユニット吸込口を備え、ファンモータユニット吸込口とファンモータ吸込口との間に、ファンモータユニット吸込口の通路断面積よりも広い吸入空間を蓋体によって形成し、蓋体の略中心部にファンモータ吸込口が、蓋体の一側方にファンモータユニット吸込口が配置され、吸入空間を、ファンモータ吸入口よりもファンモータユニット吸入口側に形成される第1の吸入空間と、ファンモータ吸入口よりもファンモータユニット吸入口と対向する側に形成される第2の吸入空間とに区分した場合に、第1の吸入空間を第2の吸入空間よりも大きくしたものである。本実施の形態によれば、ファンモータへの吸込流れをスムーズにすることで騒音の発生を少なくするとともに、ファンモータの性能低下を防止することができる。
本発明の第43の実施の形態は、第42の実施の形態による手乾燥装置において、蓋体のファンモータユニット吸入口と対向する側に傾斜面を設けたものである。本実施の形態によれば、傾斜面によって第1の吸入空間を第2の吸入空間よりも大きくすることができ、スムーズな空気流れを実現することができる。
本発明の第44の実施の形態は、第42の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータをファンモータユニットに防振材を介して固定し、ファンモータユニットを本体ケースに防振材を介して固定したものである。本実施の形態によれば、ファンモータから発生する騒音を低減することができる。
本発明の第45の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ファンモータ及びフィルターユニットの前面側を前面側本体ケースで覆い、前面側本体ケースの下部にドレインタンクを設け、ドレインタンクの上方にフィルターユニットを配置し、フィルターユニットに有する集塵フィルターを、ドレインタンク側から脱着可能に設けたものである。本実施の形態によれば、ドレインタンクを取り外すことで、集塵フィルターを脱着可能な空間が形成されるため、前面側本体ケースを取り外すことなく集塵フィルターを脱着することができる。
本発明の第46の実施の形態は、第1の実施の形態による手乾燥装置において、ノズル部に整流格子を設け、整流格子よりも小さい粒径の粉塵を除去する集塵フィルターと、集塵フィルターよりも大きい塵埃を捕集するプレプレフィルターとを設けたものである。本実施の形態によれば、整流格子の目詰まりを防ぎ、経年変化による吹出し風量の低下を防ぐことができる。
本発明の第47の実施の形態は、第45の実施の形態による手乾燥装置において、ノズル部に整流格子を設け、整流格子よりも小さい粒径の粉塵を除去する集塵フィルターと、集塵フィルターよりも大きい塵埃を捕集するプレプレフィルターとを設け、プレフィルターをドレインタンクとフィルターユニットとの間に配置したものである。本実施の形態によれば、ドレインタンクを取り外すことで、プレフィルターを脱着することができ、前面側本体ケースを取り外すことなくプレフィルターを脱着することができる。
【実施例】
【0008】
以下、本発明の一実施例による手乾燥装置について図面を用いて説明する。
まず、図1から図4を用いて本実施例による手乾燥装置の外観形状について説明する。
図1は本発明の一実施例による手乾燥装置の斜視図、図2は同装置の正面図、図3は同装置の側面図、図4は同装置の上面図である。
本実施例による手乾燥装置は、装置本体の上部に乾燥室10を形成している。乾燥室10は、背面側から前面側に向かって下方に傾斜した外縁部11によって開口部12が形成され、この開口部12の下方に凹状の空間を形成している。乾燥室10の開口部12より上方には板状のノズルカバー20が設けられ、開口部12とノズルカバー20との間にも乾燥空間を形成している。なお、乾燥室10の開口部12より上方には、ノズルカバー20以外は設けていない。このノズルカバー20は、乾燥室10の背面側から前面側に延出させて設けている。ノズルカバー20は、特に図4に示すように、鉛直方向から見たときに開口部12の全面を覆わないように、開口部12より小さく形成している。すなわち、鉛直方向から見たときに、ノズルカバー20の両側と前面側は、開口部12が開放されている。ノズルカバー20の上面は平坦面とし、上面の前面側位置にインジケータ21を設けている。このインジケータ21は、乾燥時間の目安を表示するものである。
装置本体は、乾燥室10を形成する外縁部11が最も前面側に突出した形状であり、装置本体の最下部にはドレインタンク30を設けている。乾燥室10とドレインタンク30との間は、本体ケース40によって覆われている。
【0009】
次に、図5から図7を用いて本実施例による手乾燥装置の内部構造について説明する。
図5は同装置から乾燥室及びフロントケースを取り外した状態の斜視図、図6は同状態の正面図、図7は同状態の側断面図である。
本体ケース40の内部、すなわち乾燥室10の下方には、DCモータを用いたファンモータ51が設けられ、ファンモータ51の更に下方には集塵フィルター81が設けられている。この集塵フィルター81としては、室内浮遊菌を捕集、除菌する機能を備えたHEPAフィルターが適している。
ファンモータ51の上方、すなわち乾燥室10の背面側には、ノズルカバー20に連接される通風路150が形成されている。また、この通風路150の途中にはヒーター91を設けている。また、集塵フィルター81の下部には空気導入通路110が形成されている。
上記構成により、特に図7に示すように、空気導入通路110から吸い込んだ空気は、集塵フィルター81、ファンモータ51、通風路150を経由して、ノズルカバー20に導かれる。
なお、特に図5に示すように、装置本体の側部には、ファンモータ51の回転速度を変更する風量調整ボリューム41と、ヒーター91の入り切りを行う温風スイッチ42と、ファンモータ51等への通電を行う電源スイッチ43を備えている。
また、図6及び図7に示すように、ノズルカバー20の背面側下部には、手の挿入を検出する感度センサー22を設けている。なお、インジケータ21は、感度センサー22によってファンモータ51が動作を始めると一端側から点灯が始まり、ファンモータ51の回転に連動して他端側に点灯範囲が拡大し、ファンモータ51が所定の回転数に達すると全てが点灯した後に消灯する。また、長時間乾燥する場合には、一旦消灯後、一端側から他端に向けて点灯を行ない、消灯までの動作を繰り返していく。
【0010】
以上のように本実施例によれば、乾燥室10より下方に、ファンモータ51、集塵フィルター81、及びドレインタンク30を設け、乾燥室10の開口部12より上方には、板状のノズルカバー20以外は設けないことで、乾燥室10より上方空間を開放し、高い位置での装置本体による突出部を無くし、使用者に対する圧迫感を無くすことができる。また、ノズルカバー20の上面は平坦面とすることで、ハンドバック等の小物置台として使用でき、肩にかけたハンドバックがずれ落ちるなどの使用時の利便性を高めることができる。
また、本実施例によれば、鉛直方向から見たときに、ノズルカバー20の両側と前面側は、開口部12が開放されているため、特に使用者が長身であってノズルカバー20の上方より手を挿入する場合にも、圧迫感を受けることなく使用することができる。
また、本実施例によれば、開口部12の下方に凹状の乾燥室10を形成するとともに、開口部12とノズルカバー20との間にも乾燥空間を形成し、特に乾燥空間は前面だけでなく側面も開放されているので、開放感があるとともに、手の挿入空間が広いために使用時に装置本体に手が触れることを少なくすることができる。
また、本実施例によれば、室内浮遊菌を捕集、除菌する機能を備えた集塵フィルター81を用いることで、室内空間の衛生を高めることもできる。
【0011】
次に、図8を用いて本実施例による手乾燥装置のノズル部について説明する。
図8は同装置のノズルカバーの下面図である。
ノズル部60は複数の長孔によって構成され、長孔から噴出される風速は約90m/sから120m/s程度のジェット流である。
長孔61A及び長孔61Bは、ノズルカバー20の前面側の位置に、手挿入方向に対して垂直な方向に形成している。長孔61Aと長孔61Bとは、所定間隔空けて直線上に設けている。なお、長孔61Aと長孔61Bとは、直線上ではなく、背面側に広がった「ハの字」状に設けてもよい。ここで、長孔61A及び長孔61Bは、第1のノズル部を構成する。
長孔62A、長孔63A、及び長孔64Aは、長孔61Aよりも背面側の位置に、手挿入方向に対して平行な方向に形成している。長孔62Aと長孔63Aと長孔64Aとは、所定間隔空けて平行に設けている。
長孔65A、長孔66A、及び長孔67Aは、長孔62A、長孔63A、及び長孔64Aよりも更に背面側の位置に、手挿入方向に対して平行な方向に形成している。長孔62Aと長孔63Aと長孔64Aとは、所定間隔空けて平行に設けている。また、長孔65Aと長孔62Aとは直線上に、長孔66Aと長孔63Aとは直線上に、長孔67Aと長孔64Aとは直線上に、それぞれ配置されている。
長孔62B、長孔63B、及び長孔64Bは、長孔61Bよりも背面側の位置に、手挿入方向に対して平行な方向に形成している。長孔62Bと長孔63Bと長孔64Bとは、所定間隔空けて平行に設けている。
長孔65B、長孔66B、及び長孔67Bは、長孔62B、長孔63B、及び長孔64Bよりも更に背面側の位置に、手挿入方向に対して平行な方向に形成している。長孔62Bと長孔63Bと長孔64Bとは、所定間隔空けて平行に設けている。また、長孔65Bと長孔62Bとは直線上に、長孔66Bと長孔63Bとは直線上に、長孔67Bと長孔64Bとは直線上に、それぞれ配置されている。ここで、長孔62A、長孔63A、長孔64A、長孔65A、長孔66A、長孔67A、長孔62B、長孔63B、長孔64B、長孔65B、長孔66B、及び長孔67Bは、第2のノズル部を構成する。
【0012】
本実施例によれば、第1のノズル部と第2のノズル部との長孔の方向を異ならせているので、手の平又は手の甲に風圧を受けやすく、乾燥感を高めることができる。特に第1のノズル部は、手挿入方向に対して垂直な方向に形成しているので、手の挿入動作によって水切り効果を生じるとともに、第2のノズル部は、手挿入方向に対して平行な方向に複数の長孔を形成しているので、指の間の乾燥効果を高めることができ、乾燥時間を短縮することができる。
【0013】
次に、図9を用いて本実施例による手乾燥装置の設置状態について説明する。
図9は同装置をトイレ内に設置した状態を示す斜視図である。
本実施例による手乾燥装置は、トイレ内の洗面台70の側方の壁面に設置されている。通常洗面台70の上面71は、床面から620mmから860mm程度の高さであり、洗面台70の上面71が、乾燥室10又は乾燥室10とノズルカバー20との間に形成される乾燥空間内に位置するように設置される。
【0014】
本実施例によれば、乾燥室10又は乾燥空間内に洗面台70の上面71が位置するように手乾燥装置を設置しているので、腰を伸ばした状態で、肘を曲げて斜め下方に手を差し入れることで、子供から大人まで身長差に影響されることなく使用することができる。
【0015】
以下、本発明の他の実施例による手乾燥装置について図面を用いて説明する。
図10から図18は、本実施例による手乾燥装置の他のノズルカバーを示すものである。なお、ノズルカバー以外の構成は、上記実施例と同様である。
図10は本実施例によるノズルカバーの上面側から見た斜視図、図11は同ノズルカバーの下面側から見た斜視図、図12は同ノズルカバーの側面図、図13は同ノズルカバーの側面断面図、図14は同ノズルカバーの分解斜視図、図15は同ノズルカバーの要部斜視図、図16は同ノズルカバーの内部平面図、図17は同ノズルカバーの断面図、図18は同ノズルカバーの要部斜視図である。
【0016】
本実施例によるノズルカバー20は、図示しない乾燥室の開口部より上方に設けられる。従って、乾燥室の開口部とノズルカバー20との間にも乾燥空間を形成する。なお、本実施例においても、乾燥室の開口部より上方には、ノズルカバー20以外は設けない。そして、ノズルカバー20は、乾燥室の背面側から前面側に延出させて設けている。また、ノズルカバー20は、既に説明した実施例と同様に、鉛直方向から見たときに開口部の全面を覆わないように、開口部より小さく形成している。すなわち、鉛直方向から見たときに、ノズルカバー20の両側と前面側は、開口部が開放されている。
まず、図10に示すように、ノズルカバー20の上面は平坦面とし、上面の前面側位置にインジケータ21を設けている。このインジケータ21は、乾燥時間の目安を表示するものである。
【0017】
また、図11に示すように、ノズル部60は複数の長孔によって構成され、長孔から噴出される風速は約90m/sから120m/s程度のジェット流である。
長孔61A及び長孔61Bは、ノズルカバー20の前面側の位置に、手挿入方向に対して垂直な方向に形成している。長孔61Aと長孔61Bとは、所定間隔空けて直線上に設けている。なお、長孔61Aと長孔61Bとは、直線上ではなく、背面側に広がった「ハの字」状に設けてもよい。ここで、長孔61A及び長孔61Bは、第1のノズル部を構成する。
長孔68A及び長孔69Aは、長孔61Aよりも背面側の位置に形成している。長孔68A及び長孔69Aは、前面側端部よりも後方側端部をノズルカバー20の中心側に配置して形成している。また、長孔69Aは、長孔68Aよりも更に背面側の位置に形成している。長孔68Aと長孔69Aとは、所定間隔空けて平行に設けている。
長孔68B及び長孔69Bは、長孔61Bよりも背面側の位置に形成している。長孔68B及び長孔69Bは、前面側端部よりも後方側端部をノズルカバー20の中心側に配置して形成している。また、長孔69Bは、長孔68Bよりも更に背面側の位置に形成している。長孔68Bと長孔69Bとは、所定間隔空けて平行に設けている。
ここで、長孔68A、長孔69A、長孔68B、及び長孔69Bは、第2のノズル部を構成する。
本実施例によれば、後方側ではノズルカバーの中心より吹き出し風量が多くなるため、手挿入後に手揉みによる乾燥効果を高めることができる。
なお、第1のノズル部と第2のノズル部との間には、感度センサー22を設けている。
また、第1のノズル部と第2のノズル部の更に奥に、第3のノズル部を設けることが好ましい。第3のノズル部を更に設けることにより、濡れた手を挿入した際、手全体に一度に気流が当たり、水滴を同時に吹き飛ばすため、手を動かすこともなく、むらなく、かつ短時間で乾燥することができる。
【0018】
また、図11及び図12に示すように、ノズル部60は突出面23を設けている。
この突出面23は、ノズルカバー20の下面であって、ノズルカバー20の外周よりも内方に形成している。突出面23は、前面側に傾斜面23fを、側面側に傾斜面23sを、後面側に傾斜面23bを備え、これら傾斜面23f、23s、23bによってノズルカバー20の下面外周部と連接している。
本実施例によれば、ノズルカバー20の外周側を薄く、ノズルカバー20の中心部を厚く構成することで、設置時にノズルカバー20が薄く見え、ノズルカバー20による圧迫感を少なくし、乾燥室を広く感じさせることができる。また、ノズルカバー20の中心部を厚く構成することで、ノズル部60に至る通風路空間を確保できるので、長孔61A、長孔61B、長孔68A、長孔69A、長孔68B、及び長孔69Bからの均一な吹き出し風量を確保することができる。更に、突出面23の前面と側面では外周部からノズル部60への空気の流れを形成しやすく、一方突出面23の後面では乾燥室内からノズル部60への空気の流れを形成しやすくなる。
また、図12に示すように、ノズル部60は、突出面23からの突出長さを異にしている。
すなわち、ノズルカバー20の最前面側に位置する長孔61よりも、後面側に位置する長孔68の突出長さを大きく、長孔68よりも長孔69の突出長さを大きくしている。このように、第2のノズル部の突出長さを、第1のノズル部の突出長さよりも大きくし、更に第2のノズル部の中でも、長孔68よりも長孔69の突出長さを大きくすることで、後方側の吹き出し空気の到達距離を高めることができる。例えば、長孔61の突出長さを1とした場合に、長孔68の突出長さを2倍、長孔69の突出長さを3倍に構成することで、後面側における風圧効果を高めることができる。
【0019】
また、図12及び図13に示すように、長孔68及び長孔69は、垂直方向を吹き出し方向としているが、長孔61は垂直方向から後面側に約10度傾けた吹き出し方向としている。本実施例のように、最前面側に位置する長孔61の吹き出し方向を後面側に傾けることで、長孔68及び長孔69から乾燥室に吹き出された空気は、長孔61からの空気の吹き出しによって乾燥室の後面側から上昇する流れを誘発することができ、乾燥室内からの空気の定常的な流出を促すことができ、不規則な空気の流出によって生じる騒音を防止することができる。また、乾燥室の後面側から上昇する空気の流れとすることで、突出面23の傾斜面23bからノズル部60に循環する空気の流れを発生させることができる。従って、特に温風を利用した場合には、空気の循環によって温風感を高めるとともに、乾燥効果を高めることができる。
【0020】
また、図13に示すように、ノズル部60の吸入側には、金網やパンチングメタルなどの整流板24を設けている。この整流板24によって、乱流を少なくし、ノズル部60からの吹き出し空気の到達距離を長くすることができると共に、騒音の低減を図ることができる。
また、図14に示すように、上面側ノズルカバー20Aと下面側ノズルカバー20Bとの間には、ダクトカバー25を設けている。図13に示すように、通風路150Aは、ダクトカバー25の下面に形成される。また、ダクトカバー25の前方側上面には、LED基盤26やディスプレイカバー27を配置する空間を形成する。
図15に示すように、LED基盤26とディスプレイカバー27は、ダクトカバー25に固定される。LED基盤26とディスプレイカバー27とは所定間隔をあけて対向して設けられている。
図16に示すように、LED基盤26のディスプレイカバー27に対向する面には、複数のLED26Aが配置されている。また、それぞれのLED26Aの間には、遮蔽板26Bを設けることで、それぞれのLED26Aの光を区分している。
図17に示すように、ディスプレイカバー27はプリズムを構成しており、このプリズムのLED基盤26側の面は、ダイヤモンドカット27Aが施され、入射光を散乱させることで、面発光の効果を高めている。
ダクトカバー25の上面側には、格子状の補強リブ25Aが形成されている。また、ダクトカバー25の外周部には複数の接合部25Bが、ダクトカバー25の中心部には接合部25Cが形成されている。
【0021】
図18に示すように、下面側ノズルカバー20Bの上面側には通風路150Aが形成される。この通風路150Aは、下面側ノズルカバー20Bの外周部に設けた二重構造の壁面150Bによって構成される。下面側ノズルカバー20Bの前面側に位置する壁面150Bは、下面側ノズルカバー20Bの中心に延出させて延出部150Cを構成している。この延出部150Cは、長孔61Aと長孔61Bとの間、長孔69Aと長孔69Bとの間に形成されている。また、この延出部150Cによって通風路150Cと隔離された空間に、感度センサー用開口部22Aを形成している。壁面150Bの外周部には、ダクトカバー25の接合部25Bと対応する複数の接合部20Cが設けられている。また、延出部150Cによって通風路150Cと隔離された空間には、ダクトカバー25の接合部25Cと対応する接合部20Dが設けられている。ダクトカバー25は、これらの接合部25B、25C、20C、20Dによって下面側ノズルカバー20Bに固定される。ここで、感度センサー22が真中に位置しているのは、人が最初に乾燥室10に手を挿入するときには手を真中に寄せる習性があり、手が乾いてくるとそれを確認等するために真中で手もみを行なうケースが多いためである。また、ノズルカバー部20には高圧の空気が入ると、上面側ノズルカバー20Aと下面側ノズルカバー20Bの接合部が圧力により開き、空気が漏れることのないように中央の接合部20Dをネジにて固定して接合強度を保っている。
【0022】
本実施例のように、LED26Aをノズルカバー20の前端部に配置してプリズムを構成するディスプレイカバー27を利用してノズルカバー20上面のインジケータ21を面発光させることで、ノズルカバー20を薄く構成することができるとともにLED26Aとインジケータ21との距離を十分に確保することができる。つまり、下面側ノズルカバー20Bの上に基板、LED、プリズムを重ねていく場合に比べ、LED付き基板を横向きに配置し、その横にプリズムを45度に配置する構成により、LEDの光の方向を横から縦方向に変えてインジケータ21を発光させるため、基板、LED、プリズムは横方向に広がるが、縦方向は薄くできるためである。
【0023】
以下、本発明の他の実施例による手乾燥装置について図面を用いて説明する。
図19から図22は、本実施例による手乾燥装置の他の外観形状を示すものである。なお、上記実施例で説明したノズルカバーの構成を適用することもできる。
図19は本発明の一実施例による手乾燥装置の分解斜視図、図20は同装置の乾燥室の正面図、図21は同乾燥室の側面図、図22は同乾燥室の上面図である。
本実施例による手乾燥装置は、装置本体の上部に乾燥室10を形成している。乾燥室10は、背面側から前面側に向かって下方に傾斜した外縁部11によって開口部12が形成され、この開口部12の下方に凹状の空間を形成している。乾燥室10の開口部12より上方には板状のノズルカバー(図示せず)が設けられ、開口部12とノズルカバーとの間にも乾燥空間を形成している。なお、乾燥室10の開口部12より上方には、ノズルカバー以外は設けない。ノズルカバーは、乾燥室10の背面側から前面側に延出させて設けている。ノズルカバーは、鉛直方向から見たときに開口部12の全面を覆わないように、開口部12より小さく形成する。すなわち、鉛直方向から見たときに、ノズルカバーの両側と前面側は、開口部12が開放される。
【0024】
図19に示すように、本実施例による手乾燥装置は、ファンモータ51を背面側本体ケース40Bに設け、ファンモータ51及びフィルターユニット80の前面側を前面側本体ケース40Aで覆っている。前面側本体ケース40Aは、前面及び側面を覆い、上面と底面とが開放された構成となっている。また、前面側本体ケース40Aの更に前面側には、化粧パネル45が着脱可能に設けられている。装置本体の最下部にはドレインタンク30を設けている。ドレインタンク30の上部にはプレフィルター32が配置される。
乾燥室10は、ファンモータ51の上方であって、背面側本体ケース40Bと前面側本体ケース40Aとによって形成される上部開口を覆うように配置される。また、乾燥室10は、樹脂成形によって一体成形されたものを用いる。乾燥室10の外縁部11には、カバー13を設けている。このカバー13は、外縁部11よりも幅広となっており、乾燥室10内に突出する構成となっている。乾燥室10の下面は、前方側を後方側よりも低くなるように形成し、水抜き孔14を乾燥室下面の前方側に設けている。
【0025】
本実施例によれば、背面側本体ケース40Bと前面側本体ケース40Aとによって上部開口を形成し、この上部開口に乾燥室10を設ける構成としたことで、乾燥室10を一体成形することができ、継ぎ目などに発生しやすいカビや汚れを防止できる。また、本実施例によれば、設置状態において、水抜き孔14が視界に入らないため、使用時の清潔感を高めることができる。
【0026】
以下、本発明の他の実施例による手乾燥装置について図面を用いて説明する。本実施例による手乾燥装置は、本体ケースに設けた通風路の構成を特徴としているため、通風路に関する構成について図面を用いて説明するが、他の構成については上記実施例で説明した構成を適用できるものであり、ここでの説明は省略する。また、すでに説明した構成については同一番号を付して説明を一部省略する。
図23は本実施例による手乾燥装置の本体ケース内の構成を示す正面図、図24は同装置の通風路の方向を説明するための構成図、図25は同装置のフィルターユニットに至る通風路を示す一部破断斜視図、図26は同装置のフィルターユニット内の通風路を示す断面図、図27は同装置のフィルターユニットからファンモータユニットに至る通風路を示す一部破断斜視図、図28は同装置のファンモータユニット内の通風路を示す断面図、図29は同装置のファンモータユニットの構成を示す分解斜視図、図30は同装置のファンモータユニットからノズル部に至る通風路を示す側面断面図、図31は同装置のファンモータユニットからノズル部に至る通風路を示す正面図である。
図23に示すように、本実施例の手乾燥装置は、ファンモータ51を有するファンモータユニット50と、ファンモータユニット50の上流側に配置されるフィルターユニット80と、これらファンモータユニット50やフィルターユニット80を背面側本体ケース40Bに固定することでファンモータユニット50やフィルターユニット80を本体ケース40内に備えている。なお、ファンモータユニット50及びフィルターユニット80の前面側は前面側本体ケースで覆われる。この前面側本体ケースの下部にはドレインタンク30が設けられている。フィルターユニット80は、ドレインタンク30の上方に配置されている。フィルターユニット80に有する集塵フィルター81は、フィルターケース81Aに収納されており、フィルターケース81Aは、ドレインタンク30側から脱着可能に設けている。なお、フィルターケース81Aは、図25に示すように化粧ネジ81Bによってフィルターユニット80に結合されている。また、ドレインタンク30とフィルターユニット80との間には、集塵フィルター81よりも大きい塵埃を捕集するプレフィルター32が配置されている。また、本体ケース40の下面には本体ケース吸込口101を設けている。また、フィルターユニット80内には集塵フィルター81を有するとともに、この集塵フィルター81の上流側にはフィルターユニット吸込口82を、集塵フィルター81の下流側にはフィルターユニット吹出口83をそれぞれ形成している。また、ファンモータユニット50内にはファンモータ51を有し、ファンモータユニット吸込口52を形成している。ここで、ファンモータ51は、背面側本体ケース40Bに垂直な方向を回転軸とし、反時計回り(図示の矢印A)に回転させる。なお、本実施例においては、フィルターユニット吹出口83とファンモータユニット吸込口52とを直接連接している。
【0027】
以下に図23から図27を用いて、本体ケース吸込口101からファンモータユニット吸込口52に至る通風路について説明する。
本体ケース吸込口101から吸い込まれた空気は、通風路111に沿って上方(Y軸のプラス方向)に流れ、そして通風路112に沿って側方(X軸のマイナス方向)に流れ、そして通風路113に沿って再び上方(Y軸のプラス方向)に流れ、そして通風路114に沿って側方(X軸のプラス方向)に流れることで、フィルターユニット吸込口82に至る。なお、これらの通風路111〜114は、必ずしも所定断面の通風路として構成されている必要はなく、図示のようにドレインタンク30の背面側空間やフィルターユニット80の周囲空間を利用した空気の流れでもよく、このような空間を利用した場合には、空気の主な流れが発生する空間を通風路とすることができる。
フィルターユニット吸込口82に到達した空気は、フィルターユニット80内において、まず通風路121に沿って下方(Y軸のマイナス方向)に流れ、そして通風路122に沿って前方(Z軸のプラス方向)に流れ、そして通風路123に沿って側方(X軸のプラス方向)に流れ、そして通風路124に沿って側方に向かって徐々に後方(X軸のプラス方向でZ軸のマイナス方向)に流れ、そして通風路125に沿って上方(Y軸のプラス方向)に流れ、そして通風路126に沿って前方(Z軸のプラス方向)に流れることで、フィルターユニット吹出口83に至る。
なお、図23に示す緩衝材201、図26に示す緩衝材202は、上流側の通風路から流入する空気が下流側の通風路に衝突する位置の内壁面に設けられ、騒音を緩衝、吸音する。また、図示はしないが、他の通風路の屈折部にも同様に緩衝材を設けることで騒音の低減を図ることができる。
【0028】
本実施例によれば、本体ケース吸込口101の吸込方向と、フィルターユニット吸込口82の吸込方向とを異ならせることで、本体ケース吸込口101からフィルターユニット吸込口82に至る通風路111〜114が直線上とならず、かならず曲がりを有することになるので、ファンモータ51で発生する騒音が本体ケース吸込口101から外部に伝搬することを少なくすることができる。
特に、本実施例のように、本体ケース吸込口101の吸込方向と、フィルターユニット吸込口82の吸込方向とを対向する方向とすることで、本体ケース吸込口101からフィルターユニット吸込口82に至る通風路が、複数回の曲がりによって、少なくとも180度の曲がりを有することになるので、ファンモータ51で発生する騒音が本体ケース吸込口101から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
なお、本体ケース吸込口101の吸込方向と、ファンモータユニット吸込口52の吸込方向との関係においても、本体ケース吸込口101の吸込方向と、フィルターユニット吸込口82の吸込方向と同様の作用効果を奏する。
また、本体ケース吸込口101からフィルターユニット吸込口82までの通風路111〜126において、たとえばX軸−Y軸によって形成される平面以外の方向に通風路を形成することで、さらにファンモータ51の騒音の伝搬を少なくすることができる。本実施例においては、本体ケース吸込口101からフィルターユニット吸込口82までの通風路111〜114は、X軸−Y軸によって形成される平面内において複数回の屈折部を形成した場合を説明したが、X軸−Y軸によって形成される平面以外の方向に通風路を形成することで、さらにファンモータ51の騒音の伝搬を少なくすることができる。
【0029】
次に図28と図29を用いて、ファンモータユニット50の構成について説明する。
ファンモータユニット50は、ファンモータ51と、その外周の一部に密着させる防振材54と、防振材54とともにファンモータ51を挟み込む、蓋体55及びケーシング56とを備えている。なお、蓋体55はファンモータ51の吸入側を覆い、ケーシング56はファンモータ51の吹出側を覆うことで、蓋体55の内部には吸入空間130を、ケーシング56の内部には吐出空間140を形成している。ケーシング56の裏面側、すなわち背面側本体ケース40B側には、円形状の防振板57Aが配置される。ファンモータ51と防振板57Aとの間には、吸音材57Bが配置される。また、ケーシング56と背面側本体ケース40Bとは、防振材57Cを介して取り付けられる。
吸入空間130は、ファンモータユニット吸込口52とファンモータ吸込口53との間に、ファンモータユニット吸込口52の通路断面積よりも広い空間として形成されている。この吸入空間130を形成する蓋体55は、略中心部にファンモータ吸込口53を、一側方にファンモータユニット吸込口52をそれぞれ設けた構成となっている。さらにこの吸入空間130を、ファンモータ吸入口53よりもファンモータユニット吸入口52側に形成される第1の吸入空間130Aと、ファンモータ吸入口53よりもファンモータユニット吸入口52と対向する側に形成される第2の吸入空間130Bとに区分した場合に、第1の吸入空間130Aが第2の吸入空間130Bよりも大きくなるように傾斜面55Aを設けている。このように、第1の吸入空間130Aを第2の吸入空間130Bよりも大きくすることで、ファンモータ51への吸込流れをスムーズにすることで騒音の発生を少なくするとともに、ファンモータ51の性能低下を防止することができる。
また、ファンモータユニット吸込口52の入口開口断面は、吸入空間130につながる出口開口断面よりも広く構成してあり、この入口開口から出口開口に至る段差部52R、54Rを曲面で構成している。このように、ファンモータユニット吸込口52の入口開口から出口開口に至る段差部52R、54Rを曲面形状とすることによって、空気の乱流を防止でき、空気流れをスムーズにすることで騒音の発生を少なくするとともに、ファンモータ51の性能低下を防止することができる。
【0030】
次に、このファンモータユニット50内での空気の流れについて説明する。
フィルターユニット吹出口83に到達した空気、すなわちファンモータユニット吸入口52に到達した空気は、ファンモータユニット50内において、まず通風路131に沿って側方(X軸のマイナス方向)に流れ、そして通風路132に沿って後方(Z軸のマイナス方向)に流れることで、ファンモータ吸込口53に吸い込まれる。
そしてファンモータ51から吐出された空気は、ファンモータユニット50内において、まず通風路141に沿って後方(Z軸のマイナス方向)に流れ、そして通風路142に沿って側方(X軸のマイナス方向)に流れることで、ファンモータユニット吹出口58から吹き出される。
【0031】
本実施例によれば、ファンモータユニット吸込口52に連続する通風路126を、ファンモータ51の回転軸と平行としているので、通風路132を流れる空気と通風路126を流れる空気とは対向する流れとなり、180度の曲がりを有することになるので、ファンモータで発生する騒音が本体ケース吸込口から外部に伝搬することを少なくすることができる。
なお、ファンモータユニット吸込口52に連続する通風路126をなくし、通風路125をファンモータユニット吸込口52に連続する通風路とすれば、ファンモータユニット吸込口52に連続する通風路125の空気の流れ方向は、ファンモータ51の回転方向(反時計回り)と同じ方向となり、ファンモータ51に吸い込まれる空気流れをスムーズにすることで騒音の発生を少なくするとともに、ファンモータ51の性能低下を防止することができる。
【0032】
以下に図30から図31を用いて、ファンモータユニット吹出口58からノズル部60の噴出口に至る通風路について説明する。
ファンモータユニット吹出口58から吐出された空気は、ヒーター91を通過し通風路151に沿って上方(Y軸のプラス方向)に流れ、そして遮音壁211、212を有する通風路152を経由し、さらに通風路153に沿って上方(Y軸のプラス方向)に流れ、その後通風路154に沿って前方(Z軸のプラス方向)に流れることで、ノズル部60に至り、ノズル部60内の通風路に沿って下方(Y軸のマイナス方向)に流れて噴出される。
ここで、遮音壁211は一方の内壁面40Cに設けられ、遮音壁212は他方の内壁面40Dに設けられている。一方の内壁面40Cと他方の内壁面40Dとは互いに対向する壁面である。また、一方の内壁面40Cに設けた遮音壁211と他方の内壁面40Dとの間には空気の流れる空間152Aが形成され、他方の内壁面40Dに設けた遮音壁212と一方の内壁面40Cとの間には空気の流れる空間152Bが形成されている。また、遮音壁211の側部には、遮音壁211を迂回して空気が流れる空間152Cが形成され、遮音壁212の側部には、遮音壁212を迂回して空気が流れる空間152Dが形成されている。また、一方の内壁面40Cに設けた遮音壁211の高さ寸法は、他方の内壁面40Dに設けた遮音壁212と一方の内壁面40Cとの間の空間152Bの寸法よりも大きくし、他方の内壁面40Dに設けた遮音壁212の高さ寸法は、一方の内壁面40Cに設けた遮音壁211と他方の内壁面40Dとの間の空間152Aの寸法よりも大きくしている。なお、遮音壁211、212の上流側の壁面には緩衝材を設けることが好ましい。
【0033】
本実施例によれば、ファンモータユニット吹出口58からノズル部60の噴出口までの通風路を、通風路を構成するノズル部60の空気流れと対向する空気流れとなる他の通風路151、153を少なくとも有することで、ファンモータユニット吹出口58からノズル部60の噴出口に至る通風路が180度の曲がりを有することになるので、ファンモータ51で発生する騒音がノズル部60の噴出口から外部に伝搬することを少なくすることができる。
また本実施例によれば、ファンモータユニット吹出口58からノズル部60の噴出口までの通風路152の内壁面40C、40Dに、空気流れを変更する遮音壁211、212を設けたことで、この遮音壁211、212によって異なる方向への通風路が実質的に形成され、ファンモータ51で発生する騒音が通風路150内を伝搬することを防止でき、ノズル部60から外部に騒音が伝搬することをさらに少なくすることができる。また、遮音壁211、212の上流側の壁面に緩衝材を設けることで、騒音の伝搬をさらに防止することができる。
また本実施例によれば、遮音壁211と内壁面40Dとの間には空気の流れる空間152Aが、遮音壁212と内壁面40Cとの間には空気の流れる空間152Bが形成されているので、この遮音壁211、212によってファンモータ51で発生する騒音が通風路150内を伝搬することを防止できるとともに、空間152A、152Bによって空気流れの抵抗を少なくしてノズル部60からの噴流速度の低下を少なくすることができる。
また、本実施例によれば、遮音壁211、212によって側方(X軸の方向)に向かう流れが発生するため、ファンモータユニット吹出口58からノズル部60の噴出口までの通風路を、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向の通風路として構成することができ、ファンモータ51で発生する騒音がノズル部60から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
【0034】
以下、本発明の他の実施例による手乾燥装置について図面を用いて説明する。本実施例による手乾燥装置は、上記実施例で説明した本体ケース吸込口101に代えて本体ケース40の上部側面に本体ケース吸込口102を設けたものである。なお、上記実施例と同一の構成については同一番号を付して説明を省略する。
図32は本実施例による手乾燥装置の本体ケース内の構成を示す正面図である。
本体ケース吸込口102から吸い込まれた空気は、通風路161に沿って側方(X軸のプラス方向)に流れ、そして通風路162に沿って下方(Y軸のマイナス方向)に流れ、さらにファンモータユニット50の側方に構成された通風路163に沿って下方(Y軸のマイナス方向)に流れることで、フィルターユニット吸込口82に至る。なお、これらの通風路161〜163は、必ずしも所定断面の通風路として構成されている必要はなく、図示のように通風路50やファンモータユニット50の側面側空間を利用した空気の流れでもよく、このような空間を利用した場合には、空気の主な流れが発生する空間を通風路とすることができる。
本実施例においても、本体ケース吸込口102の吸込方向と、フィルターユニット吸込口82の吸込方向とを異ならせることで、本体ケース吸込口102からフィルターユニット吸込口82に至る通風路161〜163が直線上とならず、かならず曲がりを有することになるので、ファンモータ51で発生する騒音が本体ケース吸込口102から外部に伝搬することを少なくすることができる。
また、本体ケース吸込口102の吸込方向(X軸のプラス方向)と、ファンモータユニット吸込口52の吸込方向(X軸のマイナス方向)とは、対向する方向となるため、本体ケース吸込口102からファンモータユニット吸込口52に至る通風路が180度の曲がりを有することになるので、ファンモータ51で発生する騒音が本体ケース吸込口102から外部に伝搬することをさらに少なくすることができる。
【0035】
以下、本発明の他の実施例による手乾燥装置について図面を用いて説明する。
図33は本実施例による手乾燥装置の設置状態を示す斜視図、図34は同装置の要部を説明するための構成図である。
図33に示すように、本実施例による手乾燥装置の乾燥室10は、水平な外縁部11によって開口部12が形成され、この開口部12の下方に凹状の空間を形成している。乾燥室10の開口部12より上方にはノズルカバー20が設けられ、開口部12とノズルカバー20との間にも乾燥空間を形成している。なお、乾燥室10の開口部12より上方には、ノズルカバー20以外は設けていない。このノズルカバー20は、通風路150を形成する連接部23によって乾燥室10の上方に配置され、乾燥室10の背面側から前面側に延出させて設けている。
また図34に示すように、本実施例による手乾燥装置の乾燥室10は、逆円錐形状の部材によって、装置本体に対して着脱自在に構成され、乾燥室10の底部にドレインタンク30が形成される。乾燥室10の下部には、パンチングメタルなど、複数の孔を形成した底板31を着脱可能に設け、ドレインタンク30がこの底板31の下部空間に形成される。
【0036】
本実施例によれば、乾燥室10を逆円錐形状の部材によって構成し、装置本体に対して着脱自在に構成することで、乾燥室10を装置本体から取り外して洗面台にて清掃やドレイン水の排水処理を行うことができる。
本実施例による手乾燥装置は、外縁部11が洗面台70の上面71と同一の高さとなるように設置している。
本実施例によれば、腰を伸ばした状態で、肘を曲げて斜め下方に手を差し入れることで、子供から大人まで身長差に影響されることなく使用することができる。
なお、上記実施例におけるノズル部60には、メッシュや細線などで構成される整流格子を設けていることが好ましい。そして、集塵フィルター81としては、この整流格子よりも小さい粒径の粉塵を除去するフィルターを用いることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の手乾燥装置は、レストランやホテルなどの洗面所やトイレに設置され、また病院の手術室や調理場において利用される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施例による手乾燥装置の斜視図
【図2】同装置の正面図
【図3】同装置の側面図
【図4】同装置の上面図
【図5】同装置から乾燥室及びフロントケースを取り外した状態の斜視図
【図6】同状態の正面図
【図7】同状態の側断面図
【図8】同装置のノズルカバーの下面図
【図9】同装置をトイレ内に設置した状態を示す斜視図
【図10】本発明の一実施例によるノズルカバーの上面側から見た斜視図
【図11】同ノズルカバーの下面側から見た斜視図
【図12】同ノズルカバーの側面図
【図13】同ノズルカバーの側面断面図
【図14】同ノズルカバーの分解斜視図
【図15】同ノズルカバーの要部斜視図
【図16】同ノズルカバーの内部平面図
【図17】同ノズルカバーの断面図
【図18】ノズルカバーの要部斜視図
【図19】本発明の一実施例による手乾燥装置の分解斜視図
【図20】同装置の乾燥室の正面図
【図21】同乾燥室の側面図
【図22】同乾燥室の上面図
【図23】本発明の一実施例による手乾燥装置の本体ケース内の構成を示す正面図
【図24】同装置の通風路の方向を説明するための構成図
【図25】同装置のフィルターユニットに至る通風路を示す一部破断斜視図
【図26】同装置のフィルターユニット内の通風路を示す断面図
【図27】同装置のフィルターユニットからファンモータユニットに至る通風路を示す一部破断斜視図
【図28】同装置のファンモータユニット内の通風路を示す断面図
【図29】同装置のファンモータユニットの構成を示す分解斜視図
【図30】同装置のファンモータユニットからノズル部に至る通風路を示す側面断面図
【図31】同装置のファンモータユニットからノズル部に至る通風路を示す正面図
【図32】本発明の一実施例による手乾燥装置の本体ケース内の構成を示す正面図
【図33】本発明の一実施例による手乾燥装置の設置状態を示す斜視図
【図34】同装置の要部を説明するための構成図
【符号の説明】
【0039】
10 乾燥室
12 開口部
20 ノズルカバー
21 インジケータ
30 ドレインタンク
51 ファンモータ
60 ノズル部
81 HEPAフィルター
110 空気導入通路
150 通風路




 

 


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