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発明の名称 食器洗い乾燥機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−75635(P2006−75635A)
公開日 平成18年3月23日(2006.3.23)
出願番号 特願2005−347616(P2005−347616)
出願日 平成17年12月1日(2005.12.1)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 乾 浩章 / 大山 眞 / 由良 政樹
要約 課題
省水量で、高い洗浄性能を実現する。

解決手段
洗浄手段29〜32への吐出経路37を切換える分水手段35と、前記分水手段35を制御する制御手段38とを備え、前記分水手段35は、特定の洗浄手段へ洗浄水を供給する構成を有するとともに、前記制御手段38は、食器かご25の一部の領域に収納した食器に対して選択的に洗浄水を噴射するようにしたものである。
特許請求の範囲
【請求項1】
食器等を入れる食器かごと、前記食器かごを収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の開口部を閉塞する蓋と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、複数個の洗浄手段と、前記洗浄ポンプと各洗浄手段との間に設けるとともに、前記洗浄手段への吐出経路を切換える分水手段と、前記分水手段を制御する制御手段とを備え、前記分水手段は、特定の洗浄手段へ洗浄水を供給する構成を有するとともに、前記制御手段は、前記食器かごの一部領域に収納した食器に対して選択的に洗浄水を噴射するようにした食器洗い乾燥機。
【請求項2】
分水手段は、特定の洗浄手段から洗浄水を吐出させるための回転位置検知手段を設けた請求項1記載の食器洗い乾燥機。
【請求項3】
分水手段は、各洗浄手段への洗浄水供給時間を任意に制御する供給制御手段を設けた構成を有するとともに、制御手段は、各洗浄手段の噴射時間をそれぞれ任意に設定して噴射を行うようにした請求項1または2記載の食器洗い乾燥機。
【請求項4】
制御手段は、本洗工程で各洗浄手段が噴射する第一噴射時間を、すすぎ工程で各洗浄手段が噴射する第二噴射時間より長くした請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
【請求項5】
洗浄手段は、洗浄槽の下部に左右2個設け、左側のみと右側のみの洗浄とに切換えて個別に洗浄水を噴射するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
【請求項6】
左側の洗浄手段から洗浄水を噴射するスイッチと、右側の洗浄手段から洗浄水を噴射するスイッチを設けた請求項5記載の食器洗い乾燥機。
【請求項7】
略同種の食器を略同量収納する食器かごを、洗浄槽内に複数個設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
【請求項8】
制御手段は、全洗浄手段から順次噴射する動作を任意の洗浄工程中で行うようにした請求項1〜7のいずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用あるいは業務用の食器洗い乾燥機の構成およびその運転方法に係わるものである。
【背景技術】
【0002】
従来の食器洗い乾燥機の構成について、図17を用いて説明する。1は本体、2は洗浄槽、3は洗浄槽の開口部を開閉する蓋、4は蓋3に設けられた排気口、5は食器等の食器(以降食器と呼ぶ)を収納する食器かごで、回転するロ−ラ6を介して、洗浄槽2の側面に設けられたレ−ル面7に支持されている。8は洗浄水を加圧する洗浄ポンプ、9は洗浄槽2の下方に設置された洗浄ノズルであり、洗浄ポンプ8によって加圧された洗浄水を、食器かご5に収納された食器に下方から噴射する。10は洗浄槽に貯水された洗浄水を機外に排出する排水ポンプである。11は洗浄ポンプ8、排水ポンプ10等の運転を制御する制御装置である。12は給水ホ−ス、13は排水ホ−スである。14は洗浄水の加熱と乾燥時の空気の加熱に用いるヒ−タであり、洗浄槽2の底部に設けられている。15は乾燥用の送風機である。
【0003】
食器の洗浄を行う場合には、食器を洗浄槽2の食器かご5に収納し、洗剤を投入して運転を開始する。運転が開始されると、まず洗浄ポンプ8が洗浄水を加圧する動作が安定するように、所定量の洗浄水を洗浄槽2に供給する給水工程が実行される。洗浄ポンプ8は遠心羽根(図示せず)と、これを駆動する電動機(図示せず)を有している。続いて、洗浄ポンプ8によって加圧され且つヒータ14によって加熱された洗浄水が洗剤と共に洗浄ノズル9の噴射口16から噴射される本洗工程が行われる。この時、洗浄水は洗浄ノズル9の噴射口16から鉛直方向または斜め上方向に噴射される。また洗浄ノズル9はこの噴射反力によって略水平に回転する。このように回転する洗浄ノズル9から噴射された洗浄水の衝突力・洗剤・熱等の作用によって、食器は洗浄されるものである。
【0004】
所定時間の本洗工程を経ると、次に食器等から洗い落とされた汚れを含む洗浄水を排水ポンプ10によって機外に排出する排水工程に入る。引き続いて、新たに洗浄水を供給する給水工程と、洗剤や残菜(食器に付着した汚れを残菜ともいう)で汚れた食器をすすぐために洗浄水を洗浄ノズル9から噴射するすすぎ工程と、前記排水工程とが連続して4回繰り返されて、洗浄工程を終了する。なお、最終のすすぎ工程は洗浄水温度を約70℃まで上げる加熱すすぎ工程と呼び、高温水で食器をすすぐものである。そして、本洗工程と数回のすすぎを行うすすぎ工程を含めて洗浄工程と呼ぶ。
【0005】
続いて、送風機15により洗浄槽2内に機外より空気を送風ダクト17から送風口18を経て洗浄槽2に送り込み、ヒータ14を断続的に運転して温風を作り、この温風で食器に付着した水滴を蒸発させる乾燥工程が行われる。
【0006】
なお、複数個の洗浄ノズルを用いて洗浄性能を向上させる洗浄方式として以下に示す提案がなされている。例えば、特開平5−305050に示すように、1個の洗浄ポンプと複数個の洗浄ノズルで構成した洗浄機構で多方向からの洗浄水の噴射を行う方法や、特開平5−176875に示すように、複数個の洗浄ポンプと複数個の洗浄ノズルを用いるものが提案されている。
【0007】
また特開平6−30853に示すように、分水するために3方弁を多用する構成についても提案されている。
【0008】
さらには、特開平11−19019に示すように、洗浄ポンプ起動時の浮き上がりと洗浄ノズルの回転方向をリンクさせた分水切換構成についても提案されている。
【特許文献1】特開平5−305050号公報
【特許文献2】特開平5−176875号公報
【特許文献3】特開平6−30853号公報
【特許文献4】特開平11−19019号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら従来の食器洗い乾燥機では、以下に示す課題を有している。例えば、特開平5−305050に示す構成は、同時に複数個の洗浄ノズルから噴射を行うため、洗浄槽に溜める給水量も多くしなくてはならない。これは、給水量が不足すると洗浄ポンプ内に空気が入り込み、エアガミ状態となり洗浄ポンプの吐出性能が急激に低下し、食器が洗浄できなくなってしまうからである。この場合、給水量を洗浄ノズルの数に応じて増加させる必要があるが、洗浄水の温度上昇時間が長くなり、結果として運転時間が延びる、消費電力量が増える、使用水量が増える、さらには洗浄ポンプも大型のものが必要となることから、ランニングコストの増加や、一度に多量の洗浄水を噴射することによる騒音、振動の増大など数々の課題を有していた。
【0010】
また特開平5−176875に示す構成は、洗浄ポンプが各洗浄ノズルに必要であり、給水量の増加による課題はもちろんのこと、食器洗い乾燥機全体に占める機構部容積が増大するため、食器洗浄に必要な容積が十分確保できない、あるいは必要以上に食器洗い乾燥機本体が大きくなるなどの課題を有していた。
【0011】
また特開平6−30853に示す構成は、残菜や異物の混入する洗浄水を扱う食器洗い乾燥機に用いる構成としては、動作信頼性が確保しづらいことや、分水路が多くなったときに3方弁の数も多くなったり、弁動作時の特有の異音が発生したり、あるいはコストが上昇するなどの課題を有していた。
【0012】
さらには、特開平11−19019に示す構成は、水圧のみで切換える機構のため、動作信頼性が低いことによって所定の洗浄性能を発揮できにくいという課題を有していた。
【0013】
なお、機構部とは、洗浄槽下部等に配置された洗浄、乾燥を実現するための構成要素であり、洗浄ポンプ、排水ポンプ、送風機、制御装置等の総称である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記従来の課題を解決するために本発明は、洗浄手段への吐出経路を切換える分水手段と、前記分水手段を制御する制御手段とを備え、前記分水手段は、特定の洗浄手段へ洗浄水を供給する構成を有するとともに、前記制御手段は、前記食器かごの一部の領域に収納した食器に対して選択的に洗浄水を噴射するようにしたものである。
【0015】
これにより、食器の種類や量に応じて洗浄手段を選択的に動作させることができるため、食器を集中的に、より効率的に洗浄することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の食器洗い乾燥機は、食器の種類や量に応じて洗浄手段を選択的に動作させることができ、食器を効率的に洗浄することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
第1の発明は、食器等を入れる食器かごと、前記食器かごを収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の開口部を閉塞する蓋と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、複数個の洗浄手段と、前記洗浄ポンプと各洗浄手段との間に設けるとともに、前記洗浄手段への吐出経路を切換える分水手段と、前記分水手段を制御する制御手段とを備え、前記分水手段は、特定の洗浄手段へ洗浄水を供給する構成を有するとともに、前記制御手段は、前記食器かごの一部の領域に収納した食器に対して選択的に洗浄水を噴射するようにしたものであり、洗浄ポンプより吐出した洗浄水は、分水手段により各洗浄手段へ吐出経路を切換えながら任意の洗浄手段に洗浄水を供給することができるため、給水量を増加させることなく食器洗浄を行うものである。よって、省水量でありながら、食器に対して複数方向から洗浄水を噴射させるため、高い洗浄性能を得られるものである。また、食器の種類や量に応じて洗浄手段を選択的に動作させることができるため、食器を集中的に、より効率的に洗浄することができるものである。
【0018】
第2の発明は、特に、第1の発明の分水手段は、特定の洗浄手段から洗浄水を吐出させるための回転位置検知手段を設けたものである。
【0019】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の分水手段は、各洗浄手段への洗浄水供給時間を任意に制御する供給制御手段を設けた構成を有するとともに、制御手段は、各洗浄手段の噴射時間をそれぞれ任意に設定して噴射を行うようにしたものであり、食器かごにセットする食器等の汚れの取れにくさに応じて、それを主に洗浄する洗浄手段の噴射時間を任意に設定できるため、ひどい汚れの食器が混在したとしても、洗い残しがなく高い洗浄性能を得られるものである。
【0020】
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の制御手段は、本洗工程で各洗浄手段が噴射する第一噴射時間を、すすぎ工程で各洗浄手段が噴射する第二噴射時間より長くしたものであり、本洗い工程では局所集中的に洗浄を行い、すすぎ工程では早期に広範囲に洗浄水を噴射してすすぐなど、各工程に最適な洗浄水の噴射を行うことで、高い洗浄性能を実現できるものである。
【0021】
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明の洗浄手段は、洗浄槽の下部に左右2個設け、左側のみと右側のみの洗浄とに切換えて個別に洗浄水を噴射するようにしたものである。
【0022】
第6の発明は、特に、第5の発明の左側の洗浄手段から洗浄水を噴射するスイッチと、右側の洗浄手段から洗浄水を噴射するスイッチを設けたものである。
【0023】
第7の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明の略同種の食器を略同量収納する食器かごを、洗浄槽内に複数個設けたものであり、単に食器かごの食器配置を食器の種類別に最大人数分まとめた構成ではなく、1人〜3人分の食器類をセットできる食器かごを複数個用意することにより、通常よりも食事をする人が少なかったり、家族の食事時間がずれたりする場合など、食事をする人数の変化にも対応して食器を効率的に、しかも短時間で洗浄することができるものである。
【0024】
第8の発明は、第1〜第7のいずれか1つの発明の制御手段は、全洗浄手段から順次噴射する動作を任意の洗浄工程中で行うようにしたものであり、洗浄手段の一部しか動作させない洗浄を行ったときでも、全ての洗浄手段部を使って洗浄槽内部全体を洗浄するため、いつも洗浄槽内部を清潔に保つことができるものである。
【0025】
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
【0026】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施例1の食器洗い乾燥機の断面図である。また図2は同食器洗い乾燥機の分水手段の構成と洗浄水の流れを示す部分断面図である。また図3は、同食器洗い乾燥機の分水構成を示す分解斜視図である。また図4は、同食器洗い乾燥機の切換え部を示す部分断面図である。また図5は、同食器洗い乾燥機の分水手段が1回転中の各洗浄手段が噴射する水の噴射力を示す図である。また図6は、同食器洗い乾燥機の他の洗浄手段の構成を示す斜視図である。また図7は、同食器洗い乾燥機の他の洗浄手段の構成を示す斜視図である。また図8は、同食器洗い乾燥機の他の洗浄手段の構成を示す斜視図である。また図9は、同食器洗い乾燥機の他の洗浄手段の構成を示す斜視図である。また図10は、同食器洗い乾燥機の他の洗浄手段の構成を示す斜視図である。また図11は、同食器洗い乾燥機の他の洗浄手段の構成を示す斜視図である。
【0027】
図1において、21は本体、22は洗浄槽、23は洗浄槽の開口部を開閉する蓋、24は蓋23に設けられた排気口、25は食器を収納する食器かごで、回転するロ−ラ26を介して、洗浄槽22の側面に設けられたレ−ル面27に支持されている。28は洗浄水を加圧する洗浄ポンプ、29は洗浄槽22の底面に設置された洗浄ノズル(洗浄手段)であり、複数個の噴射口17より洗浄水を食器かご25に収納された食器に回転しながら噴射する。30は同様に洗浄槽22の上方に設置された洗浄ノズル(洗浄手段)、31は洗浄槽22の背面に設置された洗浄ノズル(洗浄手段)、32は洗浄槽22の左側面に設置された洗浄ノズルである。また、図示はしてないが洗浄槽22の右側面にも回転しながら洗浄水を噴射する洗浄ノズル(洗浄手段)があり、計5ヶ所の洗浄ノズル(洗浄手段)が設けられている。また、洗浄ポンプは縦置きに配置されており、洗浄ポンプ給水口103は洗浄ポンプ最下部に設けられている。洗浄ポンプ吐出口36は洗浄ポンプ給水口103の上部に設けられ、略水平方向に突出している。また、洗浄ポンプ吐出口36より高い位置に分水吐出口44を設けた構成としている。33は洗浄槽22に貯水された洗浄水を機外に排出する排水ポンプである。34は洗浄水の加熱と乾燥時の空気の加熱に用いるヒ−タであり、洗浄槽22の底部に設けられている。35は洗浄ポンプ吐出口36と各洗浄ノズルとを連通する吐出経路37に設けられた分水装置(分水手段)であり、各洗浄ノズルに順次洗浄水を供給する。38は、洗浄ポンプ28、排水ポンプ30、分水装置35等の運転を制御する制御装置(制御手段)である。なお、洗浄ノズル29と洗浄ノズル30と洗浄ノズル31と洗浄ノズル32と右側面用洗浄ノズル(図示せず)で洗浄手段を構成している。76は電源スイッチ(図示せず)やスタ−トスイッチ(図示せず)を備えた操作部である。なお、洗浄ポンプに関して本実施例では縦置き配置で説明しているが、横置き配置でもそれ以外でも本実施例における発明の効果を得られるものである。
【0028】
図2、図3において、39は洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を導く導水部(分水手段)、40は、導水部39から導かれた洗浄水を吐出する吐出口41(切換え部)を略円筒形の側面に設けた回転分水部(切換え部)であり、駆動用モ−タ42(切換え部)を駆動源として回転する。43は、回転分水部40を内包するとともに、5ヶ所の吐出経路37に連通する分水吐出口44(分水手段)を有する略円筒形状の分水取り出し部(分水手段)である。45は、駆動用モ−タ42の駆動軸80(切換え部)と回転分水部40を連結する回転軸(切換え部)であり、分水取り出し部43には回転軸45との間を水密するためのオイルシ−ル46(切換え部)を備えている。
【0029】
また、回転軸45には外周部に回転角度検出用スリット(供給制御手段)50と定位置検出用スリット(回転位置検知手段)51を有する回転検知用円盤(回転位置検知手段、供給制御手段)67が同軸に固定され、導水部39に固定された回転角度検知センサ(供給制御手段)47(光の受発光を利用したセンサ)によって回転分水部40の回転角度を検知することができる。48は、吐出口41と分水吐出口44の穴位置を合わせるための定位置センサ(回転位置検知手段、光の受発光を利用したセンサ)であり、吐出口41の穴位置と特定の分水吐出口44の穴とが合う位置に設けられている。なお、回転位置検知手段は、定位置センサ48と定位置検出用スリット51と回転検知用円盤67で構成する。また、供給制御手段は、定位置センサ48と定位置検出用スリット51と回転検知用円盤67と回転角度検知センサ47と回転角度検出用スリット50で構成する。
【0030】
上記2つのセンサ47と48を用いることにより、特定の洗浄手段から洗浄水を吐出できるとともに、どの吐出口41と分水吐出口44とが一致しているのかを制御手段は知ることができるものである。また定位置検出用スリット51は、回転検知用円盤67が回転する時、回転角度検出センサ47と定位置センサ48の両方が光を検知するか、あるいは光を検知しなくなる状態が一回転する間に一回だけ起こる位置に配置している。また、回転検知用円盤67に設けられた複数個の回転角度検出用スリット50は、それぞれ分水吐出口44の穴と吐出口41の穴位置が合う位置に配置されている。このような配置によって、回転角度検出センサ47のみが光を検知するか、あるいは検知しなくなった時を吐出口41と分水吐出口44の穴位置が合った時と制御装置は判断する。また回転角度検出センサ47と定位置センサの両方が光を検知するか、あるいは検知しなくなった時、回転分水部40が定位置にきたと判断する。また49は駆動用モ−タ支持用フレ−ム(分水手段)であり、駆動用モ−タ42を導水部39に固定するものである。駆動用モ−タ42の支持については、駆動用モ−タ支持用フレ−ム49を導水部39に位置決めされた状態で一体に構成することも可能である。
【0031】
なお、洗浄水を各洗浄ノズルに順次分水する切換え部101は、回転分水部40、吐出口41、駆動用モ−タ42、回転軸45、オイルシ−ル46、駆動用モ−タ支持用フレ−ム49、駆動軸80で構成する。また、導水部39、分水取り出し部43、分水吐出口44、切換え部101で分水手段(=分水装置35)で構成する。
【0032】
また、吐出口41の個数についても本実施例では1個で説明したが、吐出経路37の数よりも少なければ本発明の効果を得られるものである。
【0033】
また、吐出口41の位置について、本実施例では回転分水部40の側面に設けた構成で説明しているが、吐出口41を回転軸45に略垂直な面に設け、分水取り出し部43に設けた分水吐出口44も上記吐出口41に対面する位置に設けた構成でも、本発明の効果は得られるものである。
【0034】
また、本実施例で説明する駆動用モ−タ42は、制御装置38により回転数の可変と回転方向の切換えが容易な直流モ−タをインバ−タ制御して用いているが、低速回転で使用することを考慮して変速装置を付加したギヤ−ドモ−タやステッピングモ−タや直流モ−タを用いることも可能である。さらには制御の方法やモ−タの大きさによっては交流モ−タや超音波モ−タを用いる場合も考えられる。
【0035】
また、本実施例の説明では、回転分水部40の定位置と回転時の回転角度を検出するために、受発光素子を用いた光センサと、光を通過、遮断するための回転検知用円盤67の組み合わせで実現しているが、リミットスイッチを代わりに用いる場合や、光センサとリミットスイッチの両方を用いる場合、または磁気センサや超音波センサを用いてもよい。さらには、回転速度の可変や回転方向の切換えをも制御できるステッピングモ−タや、エンコ−ダ付のモ−タ(図示せず)を用いても同様の効果を実現できる。
【0036】
また回転分水部40と分水取り出し部43との間には、異物が混入したとしても回転を維持するために必要な隙間を設けている。しかしながら、分水吐出口44と吐出口41との間の漏れ水をなくすために、ゴム製あるいは樹脂製、テフロン(登録商標)系のシ−ル材等を用いたシ−ル部材(図示せず)を上記隙間に構成すると、吐出している洗浄ノズル以外への漏れ水をなくすことができる。結果として、さらなる給水量の低下を実現でき、洗浄吐出圧力の向上による洗浄性能の向上や洗浄水のヒ−トアップ時間を短縮できることによる運転時間の短縮、消費電力量の削減、使用水量の削減を実現できる。
【0037】
図4は、回転分水部40が回転することによってその側面に設けられた分水吐出口44と各洗浄ノズルに連通する吐出口41とが順次一致して、洗浄水を各ノズルに順次供給する様子を示すものである。
【0038】
図5は、各洗浄ノズルの噴射力が、回転分水部40が1回転する間にどのように変化するのかについて示したものである。
【0039】
図6、図7、図8、図9、図10は、分水装置(図示せず)の先端部に設けられる洗浄ノズルの構成の組み合わせについて示したものであり、順次、洗浄水を噴射して食器である食器や調理器具等を洗浄するものである。具体的には、引き出し型食器洗い乾燥機において、回転しながら洗浄水を噴射する回転ノズル68と69と97(図6)、回転しながら洗浄水を噴射する回転ノズル52と棒状ノズル53の組み合わせ(図7)や、回転ノズル54と固定ノズル55の組み合わせ(図8)、また、上下二段に回転ノズル56、57を構成した場合(図9)、上部2個61,62、下部2個63,64、左右側面1個ずつ65,66の回転ノズルを設けた場合(図10)、複数個の固定ノズル58、59、60のみで構成した場合(図11)、さらには回転ノズルにタワ−ノズルを組み合わせる(図示せず)など、洗浄槽の大きさ、形、あるいは食器かごが一段あるいは二段などの条件に合わせていろいろな組み合わせが考えられるが、複数個の洗浄ノズルを用いる洗浄方式においては、本発明の効果は得られるものである。
【0040】
次に本実施例の特徴的な構成である分水装置35(分水手段)の動作、作用について説明する。まず、洗浄ポンプ28によって加圧された洗浄水は導水部39を通り、回転分水部40に設けられた吐出口41から吐出する。この時、回転分水部40は駆動用モ−タ42により低速に連続回転しており、吐出口41は5ヶ所の分水吐出口44に順番に穴位置が合っていく。穴位置が合うとそれぞれの吐出経路37内を通り、各洗浄ノズルへ送られる。すなわち、洗浄ノズル29(下面)、右側面用洗浄ノズル(図示せず)、洗浄ノズル31(背面)、洗浄ノズル32(左側面)、洗浄ノズル30(天面)に順次、洗浄水が送られる。また制御装置38は、定位置センサ48を利用した運転の場合は一箇所、定位置センサ48と回転角度検知センサ47を用いた運転の場合は、すべての洗浄ノズルに対して、一定時間任意の洗浄ノズルから洗浄水を噴射させる運転も行うことができる。その動作について説明すると、回転分水部40は、具備した定位置センサ48と回転角度検出センサ47の働きにより、洗浄ノズル29(下面)に連通する分水吐出口44と、吐出口41とが一致するところで一端停止し、一定時間洗浄ノズル30から洗浄水が噴射される。そして、次に洗浄ノズル29へ洗浄水を供給するために、回転分水部40が吐出口41を洗浄ノズル29に連通する分水吐出口44に一致するまで回転させる。そして一定の噴射時間停止した後、再び回転分水部を回転させるといった一連の動作を行う。よって図5に示すように、各洗浄ノズルの噴射力と回転分水部40の動きに関しては、回転分水部40を連続的に回転させた場合は吐出口41と分水吐出口44との穴面積が徐々に変化するため、噴射力は連続的に変化するが、途中で一時停止を加えた場合は最大噴射力を一定時間維持することもできるものである。
【0041】
このように、洗浄ポンプから吐出した洗浄水を分水装置によって吐出経路を切換えることにより、単一の洗浄ノズルを動作させるために必要な洗浄ポンプ能力と給水量で複数個の洗浄ノズルを動作させることができる。
【0042】
この構成によれば、従来単一ノズルのみで洗浄する構成を複数個の洗浄ノズルに変えて洗浄性能を高めようとした場合、従来と同等能力の洗浄ポンプを用いてそれを実現することができる。また、このとき給水量も増加させる必要がないので、運転時間が長くなることはなく、省エネ、省水量でありながら高い洗浄性能を実現する食器洗い乾燥機を提供できるものである。
【0043】
また、複数個の洗浄ノズルを用いた構成の場合、一度に各洗浄ノズルに対して洗浄水を供給しなければならなかったため、大型の洗浄ポンプと、多大な給水量が必要であった。
【0044】
しかしながら本発明の構成によれば、より小型の洗浄ポンプを用いることができるとともに給水量を大幅に削減することができる。結果として、機構部の小型化による製品の小型化、あるいは食器容量の拡大や大幅な省エネ、省水量、運転時間の短縮を図った食器洗い乾燥機を提供できるものである。
【0045】
また、従来の上下から同時に噴射する洗浄方法では、食器上で水流が干渉することにより、本来の性能を発揮することができない場合があるが、順次噴射する洗浄方法のため、噴射した洗浄水がお互いに干渉することもなく、効率よく洗浄に寄与させることができる。
【0046】
また本実施例は、本洗工程あるいはすすぎ工程の時、最後に洗浄水を噴射する洗浄ノズルを洗浄槽の天面あるいは側面に設けた洗浄ノズルから噴射するように制御装置が制御するものである。まず構成について説明すると、回転検知用円盤67に設けた定位置検出用スリット51の位置は、吐出口41と洗浄槽22の上方に設けた洗浄ノズル30に洗浄水を吐出する分水吐出口44に一致するように設けられている。
【0047】
そして、すすぎ工程においても各洗浄ノズルから順次洗浄水が噴射されるが、制御装置38は、工程の終了時期がきたら、回転分水部40の回転速度と位置、そして上方からの一定の噴射時間を考慮しながら、定位置センサ48の信号に基づいて回転分水部40を一時停止させて、一定時間上方から洗浄水を噴射するよう制御するものである。具体的な噴射の仕方については以下に例を示す。
【0048】
通常、運転プログラムにおいて本洗時間やすすぎ時間は、時間と洗浄水温度の両方で設定している。また、すすぎ工程の最後に行う加熱すすぎ工程は、洗浄水温度が約70度になったときに終了する運転を行う。すすぎ工程は2回〜3回の時間で管理するすすぎを行う工程と、洗浄水温度を約70度まで上げる、洗浄水温度で管理する加熱すすぎ工程よりなる。よって、本洗工程や時間で管理するすすぎ工程では最初に回転分水部40を定位置に移動してから運転を開始するとともに、回転分水部40の各洗浄ノズルの噴射時間と停止時間を設定して、運転の最後に天面あるいは側面に設けた洗浄ノズルから噴射するように制御装置が制御する方法が考えられる。また加熱すすぎ工程では、給水量や給水時の洗浄水温度が変動するために、加熱すすぎの終了時間が特定できないが、回転分水部の定位置を天面あるいは側面に設けた洗浄ノズルから噴射する位置に設定して、加熱すすぎを終了する温度近傍まで洗浄水温が上昇したときに運転を終了する方法が考えられる。あるいは、温度が上昇してから後に、天面あるいは側面に設けた洗浄ノズルから噴射を行ってから終了する方法が考えられる。また、時間管理で運転を停止する工程では、終了時間に合わせて動作中の噴射時間あるいは停止時間を変更することでも本実施例の動きを実現できる。なお、これら運転動作に関しては、任意の工程の運転特徴に従って実現方法を決定すればよい。
【0049】
よって本発明によれば、任意の工程の最後は食器に対して上方から洗浄水を噴射するので、汚染物を食器から引き離しやすくなり、確実にすすぐことができるものである。また、コップの糸底への再付着を押さえることもできるし、洗浄工程の早期に、食器に付着した細かな残菜等を機外に排出できるなど、洗浄性能を向上させた食器洗い乾燥機を提供できるものである。
【0050】
なお、上方からのすすぎを行う工程に関しては、少なくともすすぎ工程の数回行えばその効果を得ることができるが、すべてのすすぎ工程や本洗工程で行った場合、より効果が発揮されることは言うまでもない。
【0051】
また、各洗浄手段の噴射時間に関しては、本発明の構成では、制御装置が回転角度検出センサ47と定位置センサ48と駆動用モ−タ42を制御することにより、各洗浄ノズルの洗浄水の噴射時間を任意に設定することができる。食器の洗浄を行う場合、食器に付着した汚染の種類により洗浄しやすいもの、洗浄するのに時間を必要とするものがある。例えば、お茶碗についたご飯粒などはとれにくく、湯飲みコップの汚れなどは比較的とれやすいものである。また、食器洗い乾燥機の食器かごはこれら食器の種類に応じてセットする位置をある程度限定するよう設計されており、それに応じて洗浄ノズルからの噴射も設計されている。
【0052】
ところが本発明は、汚れの取れにくい茶碗等をセットする位置に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズルについて噴射時間を長くしたり、あるいは上方からの噴射で汚れが取れやすい小物入れに対しても他より噴射時間を長くするなど、汚れの取れ安さや、食器配置に起因する、汚れのとれやすい噴射方向等を考慮して、それに対応した洗浄ノズルの噴射時間を設定することができる。一例としては、汚れの取れにくい場所については噴射時間を30秒、汚れの取れやすいところは噴射時間を5秒、その他のところは10秒とするなどである。
【0053】
このように、食器および汚れの特性に応じた最適な噴射時間による運転を行うことにより、汚れの取れにくさの違う食器が混在する食器洗い乾燥機の洗浄において、より効率的に洗い残しがなく高い洗浄性能を得られる食器洗い乾燥機を提供できるものである。
【0054】
また、本洗工程とすすぎ工程における噴射時間に関して説明する。なお、本発明では上記のように、吐出口41が一端停止した状態で一定の間に任意の洗浄ノズルから噴射される時間を噴射時間、特に本洗い工程における噴射時間を第一噴射時間、すすぎ工程における噴射時間を第二噴射時間と定義するものである。
【0055】
本発明において、制御装置は、第一噴射時間を第二噴射時間より長くする運転を行うものである。そもそも本洗工程では、食器に付着した汚染物を食器から引き剥がす目的で、洗剤による化学力や熱等の洗浄力を複合させて洗浄を行うが、特に洗浄水の噴射による機械力は、少しの水量を何回にも分けて洗浄するよりも、一度に多量の洗浄水を当てる方が高い洗浄性能を得られる。これに対してすすぎに工程は、洗浄水の噴射と数回の排水と給水を短時間に繰り返して、食器や洗浄槽内に付着した細かな汚れ等を洗い流すことに重点が置かれるため、できるだけ多方向から満遍なく食器に洗浄水を噴射する方が短時間で確実にすすぐことができる。すなわち、第一噴射時間は長く取りながら確実に洗浄し、第二噴射時間は短いが各洗浄ノズルから噴射する回数を多くする方がよい。一例としては、第一噴射時間を10秒、第二噴射時間を5秒とするなどである。
【0056】
よって本発明によれば、上記各洗浄における最適な噴射時間を設定した洗浄を行うことにより、高い洗浄性能を実現する食器洗い乾燥機を提供することができるものである。
【0057】
なお、この実施例で説明した分水構成と、運転最後に上方等から噴射する運転方法と、本洗工程とすすぎ工程での噴射時間の相違と、任意の工程における各洗浄ノズルの噴射時間の設定可能な運転方法は、一体で実施する必然性はなく、各々独立して実施が可能である。また、洗浄工程のすべての工程で行なわなくとも、その中のどれかの工程で行ってもその効果は得られるものである。
【0058】
また、本実施例では回転分水部の動きについて主に回転と停止を繰り返す動きで説明したが、各工程で連続的に動かす運転を行う場合であっても、その回転速度を可変させることによって本実施例と類似の運転を行うことができるものであり、本発明と同様の効果を得ることができるものである。また、一定速度で回転する場合でも請求項1と2の発明に対する効果は得ることができるものである。
【0059】
また、本発明で用いた本体形状や洗浄ノズル構成の他にも、図6、図7、図8、図9、図10に示すものが考えられるが、その場合でも本発明と同様の効果を得ることができるものである。
【0060】
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施例2の食器洗い乾燥機の部分断面図である。図13は分水装置の部分断面図である。
【0061】
実施例1と異なる点は、食器洗い乾燥機の食器かごが、上食器かご70と下食器かご71の二段の構成であることと、回転分水部77に設けられた吐出口102から吐出下洗浄水は、上食器かご用洗浄ノズル72と下食器かご用洗浄ノズル73の二ヶ所の洗浄ノズルに洗浄水を吐出するため、分水取り出し部74には2ヶ所の分水吐出口75を設けているというところである。なお、分水手段に関しての基本的な構成、動作に関しては実施例1と同じであり、同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0062】
次に動作、作用について説明する。本実施例のように、食器かごが上下二段で、かつ、それぞれに洗浄ノズル72,73を設けた構成においては、通常の上下2つの洗浄ノズルに分水装置35を用いて順次洗浄水を噴射する運転に加えて、上食器かご用洗浄ノズル72、あるいは下食器かご用洗浄ノズル73を単独で動作させる運転を容易に行うことができる。たとえば使用者は、コップ類など背の低い食器をまとめて洗浄する場合、上食器かご70に食器をセットして、操作部(図示せず)に設けられた上段洗浄コ−ススイッチ(図示せず)を押すことで上食器かごの食器を洗浄するコ−スを選べる。このとき、吐出口102は上段の洗浄ノズル72に連通する分水吐出口75と相対するまで回転する。そして上食器かご用の洗浄ノズル72から洗浄水を噴射することで上食器かご70の食器を洗浄する。このとき、洗浄槽22に給水する給水量も、上下二段食器かご両方の洗浄を行う場合よりも少なく給水されるため、洗浄温度を上昇させる時間が短くてすみ、洗浄時間を短縮することができる。
【0063】
また、使用者が調理などに用いたボ−ルや鍋、フライパン等の大きな調理器具を洗浄したい場合などは、かさばるものも容易にセットできる下食器かご71にセットして、操作部(図示せず)に設けられた下食器かご洗浄コ−ススイッチ(図示せず)を押すことで、これら鍋類の洗浄をすることができる。吐出口102の動作としては、先ほどとは逆で、下食器かご用洗浄ノズル73に連通する分水吐出口75と相対するまで回転する。そして下食器かご用洗浄ノズル72から洗浄水を噴射することで下食器かご71の食器を洗浄する。当然上食器かご洗浄と同様、使用水量の削減による洗浄時間短縮、消費電力量の削減を図った食器洗い乾燥機とすることができる。
【0064】
このように本発明によれば、食器の種類や量に応じて洗浄手段を選択的に動作させることができるため、食器を集中的に、より効率的に洗浄することができるものである。
【0065】
(実施の形態3)
図14は本発明の実施例3の食器洗い乾燥機の分水装置を示す部分斜視図、図15は同食器洗い乾燥機の洗浄水の噴射を示す斜視図である。また図16は同食器洗い乾燥機の要部断面図である。
【0066】
実施例1と異なる点は、図14、図15、図16に示すように、横幅に対して奥行きの短い本体形状を有し、洗浄槽下部に2個の洗浄ノズルを設けた食器洗い乾燥機に関して、分水手段を有することにより左側食器かご99、あるいは右側食器かご100のみの洗浄を行えるようにしたところである。よって分水手段を実現する基本的な構成、動作に関しては実施例1と同じであり、同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0067】
図14において、左側あるいは右側のみ洗浄水を噴射させるために、駆動用モ−タ86は、正逆反転できる直流モ−タで構成されており、しかも左右の洗浄ノズル90,91,92,93に連通する4ヶ所の分水吐出口が、下左側洗浄ノズル用分水吐出口103、上左側洗浄ノズル用分水吐出口82、上右側洗浄ノズル用分水吐出口83、下右側洗浄ノズル用分水吐出口84となるようにそれぞれ配置されている。そして左側のみ洗浄させたいとき、制御装置38は、回転分水部40を分水吐出口103と82の間を正逆反転しながら動くように制御する。また右側のみ洗浄したいときは、逆に分水吐出口83と84の間を正逆反転しながら動くように制御する。
【0068】
図15において、90は下左側洗浄ノズル、91は上左側洗浄ノズル、92は上右側洗浄ノズル、93は下右側洗浄ノズルである。操作部94には、左右の洗浄ノズルが順次洗浄水を噴射する運転スイッチ95と、左側の上下の洗浄ノズルが交互に洗浄水を噴射する動作を行う左運転スイッチ96、同様に右運転スイッチ104がある。98は食器の汚れに応じて選ぶ運転コ−ス選択スイッチである。
【0069】
図16において、洗浄槽22には左食器かご99と右食器かご100の2つの食器かごが設けられており、個別に引き出し可能な構成となっている。また、左右食器かご99,100の食器かごピン形状は同一形状としているため、同一の食器が同量それぞれの食器かごにセットできる構成となっている。
【0070】
まず、左右個別洗浄に関してその作用について説明する。一般家庭において平日と休日、あるいは朝晩と昼によって食器洗い乾燥機にセットする食器量やセットタイミングが変化するのは良く知られるところである。例えば、主婦と子供が夕食を食べる時間と主人が食べるのがずれた場合、従来の食器洗い乾燥機を用いるならば、最後に食事をした主人の食器を食器かごにセットしてから一度に運転を開始する方法が普通であった。しかしなから、この方法では最初に食器かごに入れた主婦と子供の食器は食器洗い乾燥機を運転するまでの放置時間がかかり、汚れが取れにくく、洗い上がりが悪くなるという問題があった。さらに、一個の食器かごに半分の人数分の食器をセットする場合、例えば皿類は食器かごの左側にセットし、茶碗類は右側にセットする食器かごピン形状で構成されていると、半分の食器容量にもかかわらず、すべての洗浄ノズルを動作させなければこれら食器を洗浄することはできないという問題があった。
【0071】
ところが本発明によれば、半分の食器をより少ない給水量で運転して洗浄することができるため、汚れのついた食器を無駄に放置させることなく、食器の後かたづけをはやく終えることができる。
【0072】
また、全洗浄手段から順次噴射する動作を本洗工程あるいはすすぎ工程の中で行う運転方法に関しては、本実施例や実施例2で説明したように、複数個の洗浄ノズルのうち、一部の洗浄ノズルのみを用いて洗浄動作を繰り返すと、使用されていない側の洗浄槽廻りでは残菜や汚水の一部が堆積し、臭いの原因にもなるし不衛生である。
【0073】
ところが本発明によれば、洗浄手段の一部しか動作させない洗浄を行ったときでも、洗浄手段全部を使って洗浄槽内部全体を洗浄するため、いつも洗浄槽内部を清潔に保つことができるものである。
【0074】
なお、この実施例で説明した複数個の食器かごに関する構成および運転方法、工程の最後に全ての洗浄ノズルから順次洗浄水を噴射する運転方法は、一体で実施する必然性はなく、各々独立して実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施例1の食器洗い乾燥機の断面図
【図2】同食器洗い乾燥機の分水手段の構成と洗浄水の流れを示す部分断面図
【図3】同食器洗い乾燥機の分水構成を示す分解図
【図4】同食器洗い乾燥機の切換え部を示す部分断面図
【図5】同食器洗い乾燥機の分水手段が1回転中の各洗浄手段が噴射する水の噴射力を示す図
【図6】同食器洗い乾燥機の他の洗浄手段の構成を示す斜視図
【図7】同食器洗い乾燥機の他の洗浄手段の構成を示す斜視図
【図8】同食器洗い乾燥機の他の洗浄手段の構成を示す斜視図
【図9】同食器洗い乾燥機の他の洗浄手段の構成を示す斜視図
【図10】同食器洗い乾燥機の他の洗浄手段の構成を示す斜視図
【図11】本発明の実施例2の食器洗い乾燥機の断面図
【図12】同食器洗い乾燥機の分水手段の構成と洗浄水の流れを示す部分断面図
【図13】同食器洗い乾燥機の分水構成を示す分解図
【図14】本発明の実施例3の食器洗い乾燥機の分水装置を示す部分斜視図
【図15】同食器洗い乾燥機の洗浄水の噴射を示す斜視図
【図16】同食器洗い乾燥機の要部断面図
【図17】従来の食器洗い乾燥機の構成図
【符号の説明】
【0076】
21 本体
22 洗浄槽
23 蓋
25 食器かご
28 洗浄ポンプ
29、30、31、32 洗浄ノズル(洗浄手段)
35 分水装置(分水手段)
37 吐出経路
38 制御装置(制御手段)
39、87 導水部(分水手段)
40、84 回転分水部(切換え部)
41、83、89、102 吐出口(切換え部)
42、86 駆動用モ−タ(切換え部)
43、74、88 分水取り出し部(分水手段)
44、75 分水吐出口(分水手段)
45 回転軸(切換え部)
46 オイルシ−ル(切換え部)
47 回転角度検知センサ(供給制御手段)
48 定位置センサ(回転位置検知手段、供給制御手段)
49 駆動用モ−タ支持用フレ−ム(切換え部)
50 回転角度検出用スリット(供給制御手段)
51 定位置検出用スリット(回転位置検知手段、供給制御手段)
52、54、56、57、61、62、63、64、65、66 回転ノズル(洗浄手段)
53 棒状ノズル(洗浄手段)
55、58、59、60 固定ノズル(洗浄手段)
67 回転検知用円盤(回転位置検知手段、供給制御手段)
72 上段用洗浄ノズル(洗浄手段)
73 下段用洗浄ノズル(洗浄手段)
80 駆動軸(切換え部)
101 切換え部(分水手段)




 

 


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