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発明の名称 換気収納庫
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−75484(P2006−75484A)
公開日 平成18年3月23日(2006.3.23)
出願番号 特願2004−265122(P2004−265122)
出願日 平成16年9月13日(2004.9.13)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 木下 敬介
要約 課題
収納部内を換気し収納物の臭気を室内に放散することを抑制し、快適な住空間を提供することを目的とする。

解決手段
吸気口17と排気口18と捕集開閉手段21bを有する捕集口21と供給開閉手段22aを有する供給口22と送風機24と制御手段18を備えた換気装置14と、開閉自在な閉塞手段として扉体13cを有する収納部15を備え、吸気口17と供給口22、捕集口21と送風機24と排気口18を、それぞれ風路を介して連通し、捕集口21と供給口22は収納部15の内部に連通し、捕集開閉手段21aと供給開閉手段22aと送風機24を制御手段28で制御することにより、収納部15内に新鮮な空気を供給するとともに、収納部15内に滞留していた空気を外部に排出することができ、収納部15内を清潔な状態に維持することができ、臭気が室内に放散されることも防止できるものである。
特許請求の範囲
【請求項1】
吸気口と排気口と捕集開閉手段を有する捕集口と供給開閉手段を有する供給口と送風機と制御手段を備えた換気装置と、開閉自在な閉塞手段を有する収納部を備え、吸気口と供給開閉手段を有する供給口を風路を介して連通し、捕集開閉手段を有する捕集口と送風機と排気口を風路を介して連通し、捕集口と供給口は収納部の内部に連通し、捕集開閉手段と供給開閉手段と送風機を制御手段で制御する構成の換気収納庫。
【請求項2】
捕集開閉手段を有する捕集口と送風機とを連通する風路に脱臭手段を備えた請求項1に記載の換気収納庫。
【請求項3】
吸気口と排気口と捕集開閉手段を有する捕集口と供給開閉手段を有する供給口と風路切替手段と送風機と脱臭手段と制御手段を備えた換気装置と、開閉自在な閉塞手段を有する収納部を備え、吸気口と捕集開閉手段を有する捕集口と供給開閉手段を有する供給口と送風機は風路を介して風路切替手段と連通し、排気口は風路を介して送風機と連通し、脱臭手段は送風機と風路切替手段を連通する風路に設置し、捕集口と供給口は収納部の内部に連通し、捕集開閉手段と供給開閉手段と風路切替手段と送風機を制御手段で制御する構成の換気収納庫。
【請求項4】
送風機の運転中は、風路切替手段を捕集口と吸気口に切り替えることにより、脱臭手段への気流を切り替える請求項3に記載の換気収納庫。
【請求項5】
収納部の閉塞手段の開閉を検知する開閉検知手段を備え、開閉検知手段の開成もしくは閉成の検知により、換気装置の運転を制御する請求項1〜4のいずれか1項に記載の換気収納庫。
【請求項6】
開閉検知手段の開成検知中は風路切替手段は捕集口を選択し、閉成検知中は捕集口と吸気口を選択自在に切り替えて運転をおこなう請求項5に記載の換気収納庫。
【請求項7】
送風機の停止中は、捕集開閉手段および供給開閉手段を閉塞する請求項1〜6のいずれか1項に記載の換気収納庫。
【請求項8】
供給口近傍に添加手段を備えた請求項1〜7のいずれか1項に記載の換気収納庫。
【請求項9】
送風機は送風量が可変可能である請求項1〜8のいずれか1項に記載の換気収納庫。
【請求項10】
人体検知手段を備え、人体の近接もしくは離反を検知して換気装置の運転を制御する請求項1〜9のいずれか1項に記載の換気収納庫。
【請求項11】
開閉自在な閉塞手段を有する収納部を複数配設し、全ての収納部の内部と換気装置の捕集口および供給口とを連通した請求項1〜10のいずれか1項に記載の換気収納庫。
【請求項12】
捕集口、供給口、ダクト部材は、接続開放自在な連結機構を有し、連結された状態では開放し、未連結の状態では閉塞する構成の端末封止具を備えた請求項11に記載の換気収納庫。
【請求項13】
収納部には、出し入れ格納自在な収納容器と収納容器に対して閉塞開閉自在な蓋部材を備
えた請求項1〜12のいずれか1項に記載の換気収納庫。
【請求項14】
換気装置を、収納部の足元蹴込み部位もしくは上方の天井近傍部位に配設した構成の請求項1〜13のいずれか1項に記載の換気収納庫。
【請求項15】
収納部の閉塞手段の前面側に備えた扉体は、隣接する他の収納部の前面扉体と高さもしくは幅寸法が同一で意匠統一された構成の請求項11〜14のいずれか1項に記載の換気収納庫。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はキッチン等で使用する家具収納庫内の空気を、排出換気する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の収納庫は、収納物から発生する臭気を送風装置で吸引し戸外に排出している(例えば、特開文献1参照)。
【0003】
図9は、特開文献1に記載された従来の脱臭装置を示すものである。
【0004】
図に示すように、キャビネット1の内の抽斗台2上に載置されたごみ収納容器3と、戸外に連通するダクト4に接続した排気ファン5から構成されている。
【特許文献1】特開2000−210142号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の構成では、臭気は排気ファンとダクトで戸外に排出する構成なので、必ず戸外に連通するダクトを設置する必要があり、設置場所が制限されるという課題を有しており、しかも、ごみ収納容量が不足する場合に何等の解決方法も提供しないものであった。
【0006】
また、収納部が引き出し式に構成されていることについて、収納部の引き出し時と格納時の空気通路の構成が複雑になる課題を有していた。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、設置場所の制約を受けずに、臭気を発生するごみ等の収納場所を効果的に脱臭し、あるいは収納物の鮮度を維持しつつ保管し、快適な住空間を実現する使い勝手が良く、収納容量あるいは収納物の種類に応じて収納部を選択自在に増やすことの出来る収納庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明の換気収納庫は、吸気口と排気口と捕集開閉手段を有する捕集口と供給開閉手段を有する供給口と送風機と制御手段を備えた換気装置と、開閉自在な閉塞手段を有する収納部を備え、吸気口と供給開閉手段を有する供給口を風路を介して連通し、捕集開閉手段を有する捕集口と送風機と排気口を風路を介して連通し、捕集口と供給口は収納部の内部に連通し、捕集開閉手段と供給開閉手段と送風機を制御手段で制御する構成としたものである。
【0009】
これによって、送風機を運転することにより、収納部内に新鮮な空気を供給するとともに、収納部内に滞留していた空気を外部に排出することができ、収納部内を常に清潔な状態に維持することができ、しかも送風機の停止中は捕集開閉手段と供給開閉手段を閉塞することにより、収納部を密閉することができるため、収納部内に異物や害虫の浸入を防止することを防止することができるとともに、収納部内の臭気が室内に放散されることも防止できるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の換気収納庫は、収納部内を清潔な状態で維持できるとともに、収納部内の臭気が室内に放散されることを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
第1の発明は、吸気口と排気口と捕集開閉手段を有する捕集口と供給開閉手段を有する供給口と送風機と制御手段を備えた換気装置と、開閉自在な閉塞手段を有する収納部を備え、吸気口と供給開閉手段を有する供給口を風路を介して連通し、捕集開閉手段を有する捕集口と送風機と排気口を風路を介して連通し、捕集口と供給口は収納部の内部に連通し、捕集開閉手段と供給開閉手段と送風機を制御手段で制御する構成とすることにより、送風機を運転することで、収納部内に新鮮な空気を供給するとともに、収納部内に滞留していた空気を外部に排出することができ、収納部内を常に清潔な状態に維持することができ、しかも送風機の停止中は捕集開閉手段と供給開閉手段を閉塞することにより、収納部を密閉することができるため、収納部内に異物や害虫の浸入を防止することを防止することができるとともに、収納部内の臭気が室内に放散されることも防止できるものである。
【0012】
第2の発明は、特に、第1の発明の捕集開閉手段を有する捕集口と送風機とを連通する風路に脱臭手段を備えたことにより、収納部内の収納物から発生する臭気を減じて室内に放出することが可能となり、換気収納庫の設置場所に制約を受けることなく、臭気の強い収納物の保管に利便性を提供できる。
【0013】
第3の発明は、吸気口と排気口と捕集開閉手段を有する捕集口と供給開閉手段を有する供給口と風路切替手段と送風機と脱臭手段と制御手段を備えた換気装置と、開閉自在な閉塞手段を有する収納部を備え、吸気口と捕集開閉手段を有する捕集口と供給開閉手段を有する供給口と送風機は風路を介して風路切替手段と連通し、排気口は風路を介して送風機と連通し、脱臭手段は送風機と風路切替手段を連通する風路に設置し、捕集口と供給口は収納部の内部に連通し、捕集開閉手段と供給開閉手段と風路切替手段と送風機を制御手段で制御する構成のとすることにより、収納部内への空気の入口、出口ともに密閉手段を有しながら、収納部内に新鮮空気の空気流を形成することができ、収納部内の収納物から発生する臭気を減じて室内に放出することが可能となり、換気収納庫の設置場所に制約を受けることなく、臭気の強い収納物の保管に利便性を提供できる。
【0014】
第4の発明は、特に、第3の発明の送風機の運転中は、風路切替手段を捕集口と吸気口に切り替えることにより、脱臭手段への気流を切り替える構成としたことにより、脱臭手段に吸気口より導入した新鮮空気を供給することで再活性化させることが可能となり、長期間に亘り脱臭手段の効果を持続することができる。
【0015】
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の収納部の開閉を検知する開閉検知手段を備え、開閉検知手段の開成もしくは閉成の検知により、換気装置の運転を制御することにより、収納部が開成状態では、換気装置を連続的に高風量で運転し、収納部が閉成中は、間欠的に低風量で運転することができ、収納物がごみ等では、ごみ捨て作業をおこなう時は、換気装置は連続的に運転されるため臭気を感じることを抑制でき快適性が向上し、収納部が閉成状態においては、換気装置は間欠運転されるため、電気代の削減、静音化あるいは送風装置の耐久性を延ばすことができ、使い勝手と経済性と耐久性を確保することができる。
【0016】
第6の発明は、特に、第5の発明の開閉検知手段の開成検知中は風路切替手段は捕集口を選択し、閉成検知中は捕集口と吸気口を選択自在に切り替えて運転をおこなうことにより、収納部内の脱臭と室内への臭気の放散の抑制を効果的に実現することができる。
【0017】
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか1つの発明の送風機の停止中は、捕集開閉手段および供給開閉手段を閉塞することにより、収納部内からの臭気は捕集開閉手段と供給開閉手段で室内への放散を遮断できるため、快適な室内環境を提供することができる。
【0018】
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか1つの発明の供給口近傍に添加手段を備えたことにより、例えば食品の腐敗劣化を抑制する物質や芳香剤を添加した空気を収納部に供給して密閉することが可能となり、収納物の鮮度保持や臭気のコントロールを効果的に実施できる。
【0019】
第9の発明は、特に、第1〜8のいずれか1つの発明の送風機の送風量が可変可能としたことにより、換気装置の使用設置状態、換気の強弱、脱臭手段の活性化等の状況に合わせて最適な送風量を設定することにより、効果的な換気量が選択でき、換気装置の電気代の節約、あるいは運転騒音の低減に効果を奏するものである。
【0020】
第10の発明は、特に、第1〜9のいずれか1つの発明の換気収納庫に人体検知手段を備え、人体の近接もしくは離反を検知して換気装置の運転を制御することにより、換気装置に人が近づき作業を開始する前に、換気装置は運転を開始しているため、収納物がごみ等の場合、臭気の多くは除去されているため、作業者は快適に作業をすることができる。また、人が不在である状態を検知して、換気装置の運転状態を自在に設定することも可能となり、より効率的な換気運転が実現できる。
【0021】
第11の発明は、特に第1〜10のいずれか1つの発明の、開閉自在な閉塞手段を有する収納部を複数配設し、全ての収納部の内部と換気装置の捕集口および供給口とを連通したことにより、単一の換気装置で複数の収納部を備えた換気収納庫を形成することができるため、大量あるいは多種の収納物を分別して収納保管し効率的に換気することが可能となり、快適で使い勝手の良い換気収納庫が提供できる。
【0022】
第12の発明は、特に、第11の発明の捕集口、供給口、連通箇所には接続開放自在な連結機構を有し、連結された状態では開放し、未連結の状態では閉塞する構成とすることにより、同一種類の収納部を並列設置するのみで、収納部の数の制限なくあるいは、換気装置に対して左右いずれの位置にも換気収納庫が構成でき、少ない種類の部材で、より汎用性の高い換気収納庫が構築できる。
【0023】
第13の発明は、特に、第1〜12のいずれか1つの発明の収納部に、出し入れ格納自在な収納容器と収納容器に対して閉塞開閉自在な蓋部材を備えることにより、収納部から発生する臭気の強弱により、収納容器の蓋有り無しが選択可能であり、例えば臭気の強い収納容器は蓋付きとし、臭気の弱い収納容器は開放型とするなど、種々の使用用途を同時に満足させる換気収納庫システムが提供できる。
【0024】
第14の発明は、特に、第1〜13のいずれか1つの発明の換気装置を、収納部の足元蹴込み部位もしくは上方の天井近傍部位に配設することにより、換気収納庫の構成部位の内、床面に近い蹴込み位置もしくは上方の天井近傍部位については、物品の収納取り出し作業性、使い勝手に劣る位置であるため、この位置を利用して換気装置を備え、使い勝手の良い位置を収納部として活用することができる。
【0025】
第15の発明は、特に、第11〜14のいずれか1つの発明の収納部の閉塞手段の前面側に備えた扉体は、隣接する他の収納部の前面扉体と高さもしくは幅寸法が同一で意匠統一された構成とすることにより、複数の収納部が並列された場合、収納部および換気装置部の前面意匠が、他の一般の収納庫と寸法的にデザインが整合され、インテリア性に富んだ換気収納庫システムが提供できると共に、扉体の寸法が同一であれば、これを備えた収納庫の基本構造を各収納庫とも統一標準化することが可能であり、生産性が向上し好適である。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0027】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における換気収納庫の正面概略図、図2は本実施の形態における換気装置および収納部の縦断面図、図3は本実施の形態における換気装置および収納部の要部水平断面図、図4は収納部同士の空気接続手段の全体外観図、図5は前記空気接続手段の要部分解斜視図である。
【0028】
図において、システムキッチン11にあって、カウンタ−11a下には、本発明の換気収納庫12が、通常の収納庫としての4段抽斗収納庫11bと一般収納庫11cに挟まれて、2個の独立したキャビネット13に組み込んだ換気装置14と、これと空気連通された換気機能を有する2個の収納部15により構成され、通常の収納庫11b、11cと共に床面11dおよび後壁面11eに設置固定されている。
【0029】
第1のキャビネット13aは、カウンタ−11aの直下に換気装置14、その下方に第1の収納部15aを配置し、この収納部15aの前面側に配した扉体13c、換気装置14と収納部15aを空気離隔する仕切板13d、左右の側板13e、底板13f、後板13gとによって立方空間を区画形成して構成されている。
【0030】
換気機能を備えた第1の収納部15aは、前面の扉体13cと、これを固定して前面側に引き出し開閉自在になる抽斗台13hおよび抽斗台後板13iを備え、この抽斗台13hには、上部に開口を有し側部が多孔開口した籠状の収納容器15cを着脱自在に組み込んで、収納部15aを開閉自在に閉塞可能としている。
【0031】
第2のキャビネット13bについては、第1のキャビネット13aと同じく、換気機能を備えた第2の収納部15bの前面側に配した扉体13c、左右の側板13e、底板13f、後板13gによって立方空間を区画形成して構成されている。
【0032】
また、第2の収納部15bは、第1の収納部15aと同じく、扉体13c、抽斗台13h、抽斗台後板13iで構成し、さらに上部に開口を有し函体に形成されたバケツ状の収納容器15dと、この収納容器15dの上部開口に対して取り外し自在に嵌着する蓋部材16を一体的に備えて、前記抽斗台13hに着脱自在に組み込んで、収納部15bを開閉自在に閉塞可能としている。
【0033】
前記の蓋部材16は、収納容器15cの上面開口を覆う枠体16aと跳ね上げ開閉自在になる蓋16bにより構成し、収納物と収納部15bの離隔密閉度を高めている。
【0034】
一方、第2の収納部15bの上方は、仕切板13jで離隔し、カウンタ−11aの下方との間の空間に、扉体13cと略同一面かつ略同一幅Wをなし、4段抽斗収納庫11bの最上段の抽斗前板11fと同一高さH1をなす抽斗前板13kを有した前面側に引き出し自在になる抽斗13mを備えて、換気機能のない通常の第3の収納部13nを構成している。
【0035】
換気装置14については、この前面側には、収納部15aの前面扉体13cと略同一面かつ幅寸法Wを略同一にし、また換気装置14に隣接する通常の4段抽斗収納庫11bの抽斗前板11f、あるいは前記第3の収納部13nの抽斗前板13kの高さ寸法H1と略同一になる操作パネル14aが装着され、この操作パネル14aには、換気装置14の内外と空気連通して前面に開放した吸気口17と排気口18、運転スイッチ19、赤外線による反射受発光を用いた人体検知手段20を備えている。
【0036】
換気装置14の内部後方の底面には、仕切板13dを貫通して下方の収納部15aに向けて開放され空気連通する捕集口21と、供給口22を各々配置すると共に、吸気口17を含む吸気区画17aと排気口を含む排気区画18a、捕集口21を含む捕集区画21aと供給口22を含む供給区画22aの4区画の風路を略放射状に配して、この放射状配列の中心に、捕集開閉手段21bと供給開閉手段22bと風路切替手段23を一体に構成する回動式弁体23aおよびステッピングモ−タ23bを配置している。
【0037】
回動式弁体23aは、回転軸とこの回転軸の両翼に延出される板体により構成され、回転軸に係止嵌着されたステッピングモ−タ23bにより所定回転角を回動動作し、前記4区画の境界壁のいずれかに当接することにより、4区画の風路の内、選択された2区画同士を空間連通する形態となり捕集口21あるいは供給口22の開閉と、排気口18に対する吸気口17もしくは捕集口21の風路切替をおこなっている。
【0038】
また、排気区画18aの風路途中には、排気口18の上流側に遠心式ファンとモ−タになる送風機24を配置し、前記風路切替手段23との間、言いかえると捕集口21と送風機24との連通風路に、空気濾過による化学、物理的吸着方式の脱臭手段25を配置している。
【0039】
さらに、収納物の調質媒体の添加手段26として、窒素ガスの充填もしくは生成部26aと、前記ガスを電気的に制御して微量放出する調圧開閉ノズル26bから構成して、供給口22の手前に備え、窒素ガスを供給区画22a内に散布可能にしている。
【0040】
次に、収納部15aあるいは15bの出し入れ格納時に、この開閉を検知する開閉検知手段27は、収納部15aと15bのそれぞれ後方にあって、キャビネット13a、13bのそれぞれの後板13gに備えた磁気スイッチ27aと、抽斗台13hの抽斗台後板13iに嵌着具備した磁石27bによって構成され、収納部15aあるいは15bが格納中は、磁気スイッチ27aと磁石27bは、少許の空隙を有して対向位置になり電気的接点を閉となるように構成配置されている。
【0041】
また、運転スイッチ19、人体検出手段20、風路切替手段23、送風機24、調質媒体の添加手段26および2つの収納部15aおよび15bからの開閉検知手段27は、換気装置14に組み込まれた制御手段28に電気的に接続されている。
【0042】
次に、2つの収納部15aと15bを接続する空気接続手段について説明すると、まず第1のキャビネット13aについては、換気装置14の後方底面に設けられた捕集口21および供給口22がそれぞれ仕切板13dを貫通し、その直下にある収納部15aに向けて空気開口を有する排出開口部材29と給気開口部材30と空気連通されて、仕切板13dに一対取り付けられている。
【0043】
排出開口部材29は、左右方向両端が開放された略管状に形成され、外面の一部が収納部15aに相対する排出開口29aを有し、この排出開口29aと対向位置は、前記の換気装置14の捕集口21と空気連通する上方開口29bが設けてある。
【0044】
また、管の軸芯方向の左右開放端の一方は、テ−パ−管形状に形成されたオス接続部29cとし、反対側は直管形状をそのまま保つメス接続部29dとしている。
【0045】
一方、給気開口部材30は、排出開口部材29と類似の略管状構造をなし、収納部15bに向けて開放した給気開口30aと、これと対向位置に換気装置14の供給口22と空気連通する上方開口30bと、左右方向の開放端として排出開口部材29のオス接続部29cあるいはメス接続部29dと同一の形状で一体的に構成し、さらに管の軸方向略中央に、収納部15aの引き出し格納動作に連動し、換気装置14からの外気の供給を開閉遮断する風路遮断手段31を一体的に構成している。
【0046】
風路遮断手段31は、給気開口30a、上方開口30b、左右両開放端のオス接続部29cおよびメス接続部29dと空気連通する内部が空洞の略立方形の弁ケ−ス部31aに、平板状の弁体31bが水平方向の弁体軸31cにて軸支され、この弁体軸31cを回転中心として弁体31bに対して所定角度をなす位置には、レバ−部31dが弁体31bと一体的に形成されて、弁体31bとレバ−部31dは同体で、弁体軸31c周りに自在に回動動作し、この動作の一端側の位置で、弁体31bは、弁ケ−ス31aの下方側の空気開口すなわち給気開口30aを閉塞する。
【0047】
また、第2のキャビネット13bについては、第1のキャビネット13aと同じ排出開口部材29と給気開口部材30が一対、仕切板13jに取り付けられ、排出開口29aと給気開口30aが収納部15bに向けて開放されている。
【0048】
ただし、排出開口部材29と給気開口部材30を取り付けている仕切板13jについては、前述の様に第1のキャビネット13aの仕切板13dに設けた換気装置14の捕集口21、供給口22用の貫通孔がなく平板状としており、排出開口部材29の上方開口29b、給気開口部材30の上方開口30bは、必然的に仕切板13jにより閉塞されている。
【0049】
一方、ダクト部材32は、一端外面がテ−パ−管形状32a、他方の内面が直管形状32bのパイプ状に形成され、第1、第2のキャビネット13aおよび13b同士が隣接する側板13eを貫通して2本一対配置され、第1、第2のキャビネット13aおよび13bに設けた排出開口部材29と給気開口部材30同士を、それぞれオス接続部29cとメス接続部29dに挿入接続係合することで、収納部15aと15bを空気連通する接続開放自在な連結構造を有したダクト管路として形成している。
【0050】
さらに、端末封止具33は、一方端側が排出開口部材29あるいは給気開口部材30のオス接続部29cを挿入接続可能な凹嵌部と、他方端側はメス接続部29dに挿入可能凸形状の栓形状をなすゴム等の弾性材質で成型され、ダクト部材32と排出開口部材29および給気開口部材30を所定接続した状態での残りの開放端に装着され、ダクト管路の端末を封止している。
【0051】
以上のように構成された換気装置14および収納部15について、以下その動作、作用を説明する。
【0052】
まず、第1、第2のキャビネット13a、13bの収納部15a、15bの抽斗台13hに収納容器15cおよび15dを装着し、食品、ごみ等を収納し収納部15a、15bを格納閉成動作させると、抽斗台後板13iの上端部は、給気開口部材30に設けた風路遮断手段31のレバ−部31dを、徐々に後方に押しやることになり、この時、弁体31bが水平状態から上方の図示(ア)位置に跳ね上り動作し、給気開口30aを開成状態とする。
【0053】
一方、収納部15aまたは15bが前面側に引き出され開成状態にある場合は、前記の弁体31bは水平状態であり、弁体31bと弁ケ−ス31aの底部が当接し、給気開口30aは閉成状態を持続する。
【0054】
また、収納部15aと15bが共に格納閉成状態では、開閉検知手段27の磁気スイッチ27aと磁石27bは、所定の少許空隙を有して対向位置に近接するので、開閉検知手段27は、収納部15aと15bを共に閉成として認識し、制御手段28に信号を伝達する。
【0055】
収納部15a、15bが共に閉成状態で、運転スイッチ19にて換気装置14を運転させると、制御手段28により風路切替手段23のステッピングモ−タ23bの回転動作により回動式弁体23aが回動した後に図示(イ)位置で定位し、捕集区画21aと供給区画22a、吸気区画17aと排気区画18aは回動式弁体23aで離隔され、すなわち捕集区画21aと排気区画18a、吸気区画17aと供給区画22aがそれぞれ空間連通する風路が形成されて、送風機24が運転する通常換気モ−ドとなる。
【0056】
第1、第2の収納部15a、15bに滞留する臭気を含んだ空気は、各図の矢印(F)に示すように、それぞれの排出開口部材29の排出開口29aから吸引され、第2の収納部15bからの臭気空気は、ダクト部材32を経由し、第1の収納部15aの臭気空気と合流し、換気装置14の捕集口21から風路切替手段23を経て、脱臭手段25で濾過脱臭され、臭気成分を減じて送風機24を通過して排気口18から室内へ放散される。
【0057】
一方、収納部15aと15bから排出された臭気空気の相当量の新鮮空気は、換気装置14の吸気口17より吸引され、吸気区画17aから風路切替手段23を経て、供給区画22aに至り、給気口22から、風路遮断手段31の弁体31bが開成状態にある給気開口部材30の給気開口30aを経て、その下方に位置する第1の収納部15aに向けて放出される。
【0058】
また第2の収納部15bに対しても、ダクト部材32を経由して、第1の収納部15bと同様に新鮮空気が送気される。
【0059】
さらに、以上の通常換気モ−ド中に、換気装置14の調質媒体の添加手段26を動作させる添加モ−ドとして、例えば窒素ガスを供給区画22aに定量放出し、吸気口17からの新鮮空気と混合することにより、酸素濃度を低減した空気を収納部15aと15b内に放出充填させる。
【0060】
これにより、食品等の酸化腐敗が抑制され、食品収納庫としては、食品臭の室内拡散を脱臭するとともに、食品の劣化防止も同時に行なえ、利便性の高いものとなる。
【0061】
また、本実施の形態は、給気開口部材30とダクト部材32を収納部15a、15bの両方に接続しており、これにより調質媒体が、2つの収納部15に確実に添加することが可能になっている。
【0062】
なお、この添加モ−ド中は、送風機24の送風量を、通常換気モ−ドでの送風量よりも低能力として、換気収納庫12外への調質媒体の放出ロスを少なく運転することも可能である。
【0063】
上記の運転が一定時間経過した後は、制御手段28により風路切替手段23は、捕集区画21aと供給区画22aを連通し、かつ吸気区画17aと排気区画18aを連通するように、つまり捕集口21および供給口22を外気から閉塞遮断し、脱臭手段25を吸気口17を通じて外気に開放する状態になるように、ステッピングモ−タ23bの回転動作により回動式弁体23aが回動し図示(ウ)位置で定位する。
【0064】
この状態で送風機24の運転を継続し、吸気口17から導入された新鮮空気が、吸気区画17aから風路切替手段23を通過し、直接排気区画18aに導入され、脱臭手段25に供給されることで、脱臭手段25の活性化を行う、活性化モ−ド運転をおこなう。
【0065】
前記活性化モ−ドは、さらに一定時間継続した後、送風機24のみが停止する。
【0066】
つまり、送風機24の停止時は、脱臭手段25に対して、風路切替手段23が吸気口17を選択し外気に開放する状態で、捕集口21と供給口22言いかえると収納部15を閉塞した状態となり、送風機24の運転中は、風路切替手段23が捕集口21を選択し収納物の臭気を脱臭する通常換気モ−ドあるいは風路切替手段23が吸気口17を選択し脱臭手段25の外気による活性化モ−ドのいずれかになる。
【0067】
送風機24が一定時間停止した後は、上記の通常換気モ−ドに戻ることで、換気装置14は一定間隔で間欠運転を継続する。
【0068】
一方、調質媒体の添加手段26の動作は、通常換気モ−ド中の任意の時間設定でおこない、例えば、通常換気モ−ドの終了直前に一定時間おこなえば、調質媒体を2つの収納部15に放出充満させた後、各収納部15への送風が遮断され、収納部15を閉塞していることで、調質媒体が密封され、より経済的に鮮度維持効果をあげることができる。
【0069】
ここで、上記の通常換気モ−ド、添加モ−ド、活性化モ−ドあるいは停止モ−ドのいずれかの運転中に、換気装置14の前方に人が近づくと、人体検知手段20より発せられる赤外線が人体に反射したことを検知した信号により、制御手段28は風路切替手段23を、通常換気モ−ドと同じ図示(イ)位置に回動式弁体23aを回動定位させ、さらに送風機24を通常換気モ−ドよりも高能力で一定時間連続運転する人体検知モ−ドとなる。
【0070】
これにより、人体検知がおこなわれること、つまり使用者が2つの収納部15のいずれかを引き出し、食品、ごみ等の取り出し作業に入ることを予測し、可能な限り早い段階で、収納部15内の臭気空気を通常よりも高速で脱臭して室内に放出することができ、また前記に引き続いて生じる収納部15の開成中に上方近傍に滞留する臭気空気の吸引量も高くなるので、収納物の出し入れ作業中は、収納部15からの臭気拡散が低減され快適性が向上する。
【0071】
上記の人体検知モ−ドは一定時間経過の後、制御手段28により、再び通常換気モ−ドに自動的に復帰する。
【0072】
また、人体検知手段20が、一定時間内に人体を検知しない状態が継続する場合には、送風機24を運転停止させる間欠間隔を長く設定するように制御手段28を構成することも可能であり、例えば夜間や不在時などは、ごみの出し入れ作業が行われないので、電気代あるいは運転音を逓減する効果を附加することができ、より好適である。
【0073】
さらに、人体検知手段を第1、第2のキャビネット13a、13bそれぞれに備え、換気装置14の制御手段28と接続することも可能である。
【0074】
この場合、第1のキャビネット13aを配列端部とし、第2のキャビネット13bが複数並列に配置される収納庫配置プランにあっては、第1のキャビネット13aと反対側の第2のキャビネット13bの終端側から接近する作業者に対しても、より早く的確に前記の人体検知モ−ドを動作させることが可能となり、特に第1、第2のキャビネット13a、13bが3台以上配置される場合等にあっては、より快適性の高い換気収納庫が提供できる。
【0075】
次に、第1もしくは第2のいずれかの収納部15a、15bが開成状態になった場合は、開閉検知手段27の磁気スイッチ27aと磁石27bの相対距離が大きくなり、開閉検知手段27は収納部15を開成として認識し、制御手段28に信号を伝達する。
【0076】
この時、制御手段28は風路切替手段23を、通常換気モ−ドと同じ図示(イ)位置に回動式弁体23aを回動定位させ、さらに送風機24を通常換気モ−ドよりも高能力で一定時間連続運転し、さらに収納部15aもしくは15bの開成が継続する場合は、送風機24を停止させ、風路切替手段23は、図示(ウ)位置に定位し、換気装置14の運転を停止させる収納部開放モ−ドとなる。
【0077】
同時に、換気装置14の運転終了時点の前後で、ブザ−等の鳴動によって、収納部15の開放持続を使用者に報知することも可能である。
【0078】
これにより、使用者が収納部15aあるいは15bを引き出し、食品、ごみ等の取り出し作業を行なっている間、収納部15aもしくは15b周辺に滞留する臭気空気を通常よりも高速で吸引し、脱臭して室内に放出することができ、収納物の出し入れ作業中は、収納部15aもしくは15bからの臭気拡散が低減され快適性が向上し、また、収納部15aあるいは15bの開放報知により、収納部15の閉め忘れすなわち臭気の漏れを回避する等の換気収納庫の利便性をより一層向上させることができる。
【0079】
また、送風機24は一定時間後に自動的に停止するので、収納部15が開放されていることに対して、送風機24の運転を無駄に継続することなく、電気代の節約につながる。
【0080】
また、換気装置14の制御手段28に接続される開閉検知手段27の数量を認識することで、通常換気モ−ド、添加モ−ド、人体検知モ−ド、収納部開放モ−ドにおける送風機24の風量を可変させることもでき、収納部15の多寡により換気量の大小を自動的に選択することが可能である。
【0081】
さらに、収納部15aもしくは15bが開成状態にあっては、風路遮断手段31により、レバ−部31dは収納部15の前面側に移動し、弁体31dは弁体軸31c周りに水平位置まで回動し、給気開口30aを閉塞する。
【0082】
仮に、収納部15aもしくは15bが前面側に引き出された状態で、給気開口30aが開放され、換気装置14からの給気が継続すると、給気空気は収納部15の前面側に押し出されることになり、収納物の出し入れ作業時に、使用者は収納容器15c、15dから発生する臭気を余分に感じる弊害を生じてしまう障害がおこる。
【0083】
これを回避する目的で、前記の収納部開放モ−ドと併せて、収納部15への給気を遮断し、収納部15からの排出量を大きくすることで、臭気を感じることを低減させて、より使い勝手に優れた換気収納庫を提供できるものである。
【0084】
本実施の形態においては、通常の低風量間欠運転の通常換気モ−ド、人体検知した場合の高風量連続運転の人体検知モード、あるいは収納部開放モ−ドを設けることにより、ごみの出し入れ作業中は臭気を感じないで快適に作業することができ、通常の設置状態では臭気が室内へ拡散することを継続的に防止することができ、しかも、換気装置を長期間に亘り連続して使用するために、通常では送風機を間欠運転することにより、電気代の削減ができ、また換気装置の耐久性も延ばすことができる。
【0085】
さらに、脱臭手段の活性化を外気空気によって自動的に実施する活性化モ−ドにより、長期間に亘り脱臭手段の能力を維持することができ、またそのための手間も省ける。
【0086】
なお、本実施の形態においては、脱臭手段を活性化するための活性化モ−ドを、通常換気モード毎に実施しているが、脱臭手段の性能や使用時間、また臭気の度合等にあわせて回数を変化させたり、通常換気モードでは実施せずに一定の運転時間が経過した後に専用の運転モードで実施することでも、同様な効果を発揮することができる。
【0087】
なお、本実施の形態においては、脱臭手段を化学もしくは物理的吸着による空気濾過方式とし、これに新鮮空気を附加することで活性化を行なう方式としたが、触媒により吸着分子を化学分解するとともに触媒を高温加熱あるいは紫外線等の光により再活性化する方式とすれば、空気通路の切り替えが不要となり、換気装置の捕集開閉手段あるいは供給開閉手段は、空気流動による空気圧を利用した開閉弁とすることで、本実施の形態になる風路切替手段に替えて、換気装置は簡素化して構成可能であり、より好適である。
【0088】
さらに、収納物の腐敗を抑制不活性化する添加手段により、収納物の保管がより長期に亘っておこなえ、この点においても、換気収納庫の利便性は優れたものとなる。
【0089】
本実施の形態では脱臭手段25と調質媒体の添加手段26を共に備えているが、いずれか一方、もしくはいずれもがないものとして、単なる送風機能のみの換気装置としても、収納物品によっては何等の支障もない。
【0090】
また、第1、第2のキャビネット13a、13bの構造は、換気装置14と第3の収納部13n、収納容器15cと15dと蓋部材16、仕切板13dと13jの相異のみで、他の部材については共通であるので、生産性が高く、コストダウンに効奏するものである。
【0091】
また、本実施の形態では、第2のキャビネット13bを第1のキャビネット13aの左側に1個設置したが、第1のキャビネット13aの左右方向を問わず、複数個並列設置する場合でも、本実施の形態に示すダクト部材32と端末封止具33の一対のみを必要数量増設するだけでよく、部材の共用化、設置作業性の簡略化に効果は大なるものであり、ごみ等の収納物で分別廃棄可能な種類毎に収納部の個数を設定することが可能であり、収納個の配置プランに制約を受けることなく換気収納庫として利便性は高いものとなる。
【0092】
また、本実施の形態のように換気装置14下方の収納部15aと、その左もしくは右あるいは左右両方に収納部15bが1個配設される場合は、捕集口21もしくは供給口22いずれかに接続して用いたダクト部材32を省略してもよく、隣接する第1、第2のキャビネット13a、13bの側板13e同士を貫通した開口を一つ設け、この開口から隣接収納部15内の空気を直接吸引もしくは供給する構成とすることができ、換気収納庫全体のコストダウンや設置工事の簡略効果が提供できる。
【0093】
加えて、本実施の形態では、第1の収納部15aの収納容器15cを籠状の開放型とし、第2の収納部15bの収納容器15dを蓋部材16付きの密閉型としており、調質媒体の添加散布は、収納容器15cに対して特に有効であり、また収納容器15dは密閉型であるので、より臭気の強い食品等の保管に適しており、2種類の収納部15c、15dで、様々な種類の収納物を最適に収納保管できる。
【0094】
また、第1の、第2のキャビネット13a、13bの収納部15a、15bの前面扉体13cの高さ寸法H2は、いずれも換気収納庫12に隣接する一般の収納庫11bあるいは11cの前面の扉体の組み合わせ寸法と略同一に整合されており、結果的に、換気収納庫14に備えた前面パネル14aと第3の収納部13nの抽斗前板13kの高さ寸法H1は、換気収納庫12に隣接する4段抽斗収納庫11bの最上段の抽斗前板11fと略同一に整合され、かつ外観的にも意匠統一されており、インテリア性に富む収納庫システムが提供され、また製品の部材の生産標準化が図られており、生産性が向上し好適である。
【0095】
なお、本実施の形態では、換気装置14の左方は、換気機能のない第3の収納部13nとして独立区画としたが、この下方の換気機能付きの収納部15bと空間一体化することに何等の支障はなく、収納部15bの排出開口部材29、給気開口部材30、ダクト部材32を固定支持する構成を図示以外に拠るものとすれば、より一層、収納部15全体の容積が増大し、さらに好適であることは述べるまでもない。
【0096】
また、添加手段26は、本実施の形態では、食品等の腐敗を抑制する窒素ガスを添加するものとしたが、この他に、害虫忌避剤、取り入れ外気の湿度を減じる除湿剤、制菌効果を有する電荷イオン分子添加手段、あるいは、脱臭効果をさらに高めるオゾン発生装置等、気中添加可能な媒体であれば、収納物品に最適に、かつ複数種を併用する選択が容易に可能であり、以上、換気収納庫12の性能はさらに優れたものになる。
【0097】
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2における換気収納庫の正面概略図、図7は本実施の形態における換気装置および収納部の縦断面図、図8は本実施の形態における換気装置および収納部の要部水平断面図である。
【0098】
実施の形態1との相違点は、換気装置41をキャビネット42の足元蹴込み部位に備え、複数の収納部15同士を空気連通する空気接続手段は、第1、第2のキャビネット41a、41bの足元蹴込み部位の空洞空間と、収納部15そのもので構成することと、脱臭手段および調質媒体の添加手段を備えていないことである。
【0099】
第1、第2のキャビネット42a、42bは共に、前面側に閉塞開放可能な扉体42cをヒンジ42dで開閉自在に軸支し、側板42e、底板42f、後板42gとキャビネット42a、42b上部に接して固定設置したカウンタ−11aとで略立方空間を形成して、収納部15を閉塞空間とし、さらに収納部15の内部には、物品を載置する棚42hを備えて、それぞれ第1、第2の収納部15a、15bとして構成されている。
【0100】
また、キャビネット42a、42bそれぞれの左右両方の側板42eの上部後方と、それぞれの底板42f後方とには空気連通用の開口を設け、キャビネット42aの底板42f後方の開口は排出開口43、側板の開口は給気開口44として、またキャビネット42bの底板42f後方の開口は給気開口44、側板の開口は排出開口43として構成している。
【0101】
また、キャビネット42a、42bそれぞれの側板42eの下方には、キャビネット底板42fと床面11dと後板42g、および蹴込み板42iもしくは換気装置41の前面パネル41aにより形成される蹴込み空間42jに開放された接続開口45をそれぞれのキャビネット42a、42bの左右両方の側板42eに設けている。
【0102】
一方、第1のキャビネット42aの底板42fと床面11dとの間に組み込まれた換気装置41は、実施の形態1に比して、脱臭手段および調質媒体の添加手段を省略している点を除き、送風機能的に同一の構成を備えている。
【0103】
換気装置41は、前面側の操作パネル41aには、発明の実施の形態1と同じく吸気口17、排気口18、運転スイッチ19、人体検知手段20を備えて、隣接する収納庫の蹴込み板42iと略同一面にて蹴込み空間42jを閉塞して取り付けされ、換気装置41の後方には、換気装置41の上部に備えた第1の収納部15aに向けて開放し排出開口43と連通した捕集口21と、第1のキャビネット42aの蹴込み空間42jに向けて開放した供給口22を備え、実施の形態1と同じく捕集区画21a、供給区画22a、吸気区画17a、排気区画18aの4区画と、捕集開閉手段と供給開閉手段を一体化した連動風路開閉手段46、送風機24を含む風路を形成するとともに、制御手段28を備えて構成される。
【0104】
また、扉体42cの開閉により収納部15の閉塞開放を検知する開閉検知手段27も、キャビネット42a、42b両方の底板42fの上面前端側に磁気スイッチ27a、扉体42cの裏面に磁石27bをそれぞれ備えて構成される。
【0105】
なお、実施の形態1と同一の符号のものは、同一構造を有し、説明は省略する。
【0106】
以上のように構成された換気収納庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0107】
発明の実施の形態1と異なる点は、脱臭手段25および添加手段26が省略されたことにより、通常換気モ−ドの内、調質媒体の添加モ−ドがなく、脱臭手段25の活性化モ−ドも必然的に実行されないこと、収納部開放モ−ドと人体検知モ−ドにおける換気装置41の運転方法である。
【0108】
送風機24が運転される通常換気モ−ドにおいては、連動風路開閉手段46の回動式弁体23aは、吸気区画17aと供給区画22a、捕集区画21aと排気区画18aをそれぞれ空気連通する位置(図示イ位置)に定位し、吸気口17から導入された室内新鮮空気は、各図の矢印(F)に示すように、供給口22を経て、第1のキャビネット42aの蹴込み空間42jを通過し、第1、第2のキャビネット42a、42bの接続開口45を貫通し、第2のキャビネット42bの給気開口44から、収納部15bに入り、収納部15b上部の側板42eの排出開口43および第1のキャビネット41aの給気開口44から、第1の収納部15aを経由して、第1のキャビネット42aの底板42fに開口した排出開口43すなわち換気装置41の捕集口21に導入され、排気口18から室内に排出される。
【0109】
この送風換気により、収納部15の臭いあるいは熱のこもりを抑制し、例えば、根菜等の食品であれば、微量の換気をおこなうことにより、蒸れを防ぎ鮮度保持がなされる効果を提供する。
【0110】
送風機24が停止する停止モ−ドは、連動風路開閉手段46が、吸気区画17aと排気区画18a、捕集区画21aと供給区画22aをそれぞれ連通させる風路(図示ウ位置)を形成することで、結果的に収納部15a、15bが密閉閉塞状態となる。
【0111】
開閉検知モ−ドについては、本実施の形態は、各収納部15a、15bに対する送風換気機能のみを供するので、開閉検知と同時に送風機24、連動風路開閉手段46ともに停止モ−ドになる。
【0112】
また、人体検知モ−ドについては、実施の形態1と同様に、人の接近を検知して収納部15の収納物品の取り出し予測がおこなわれる場合について、送風機24を一時的に連続運転させ、人が居ない場合もしくは人の居る頻度を検出して、換気装置41の間欠運転時間を可変とする制御をおこなう。
【0113】
さらに、本実施の形態は、換気装置41を床面11d近傍に配置しているが、キャビネット42が高背型である場合などは、換気装置41をキャビネット42の天面と室内天井との間の空間を利用して組み込むことも可能であり、いずれの場合も換気装置41からの排気は、直接使用者の上半身等を避けて排出されるので、排気風あるいは運転音を不快に感じることなく換気収納庫の取扱快適性は優れており、また物品の出し入れ収納性に劣る部位を換気装置41の組み込み空間とすることで、収納部15の容積を最大限に用いることが可能であり、より好適である。
【0114】
また、換気送風路として、キャビネット42の足元蹴込み空間42jを利用しており、部品点数の削減、設置工事の簡易化に効奏するものであり、足元蹴込み空間42j以外でも、高背タイプのキャビネットの天面と室内天井との間の空間を用いて、換気装置41と換気送風路を組み込んでも同じ効果を提供する。
【0115】
また、本実施の形態では、換気装置41を備えた第1のキャビネット42aの右側のみに第2のキャビネット42bを配置したが、排出開口43、給気開口44、接続開口45のいずれもが、キャビネット42a、42bの左右両側に設けられているので、左側もしくは左右両側に、本実施の形態と同一の第2のキャビネット42bを配置しても、本実施の形態と同一の動作が得られ、足元蹴込み空間42jから供給された外気が、第2の収納部15bを経由して第1の収納部15aに導入され、換気装置41により捕集されることにより、換気機能は同じく提供される。
【0116】
前記の不使用となり開放されて残る排出開口43、給気開口44、接続開口45は、隣接する他の収納庫等で必然的に閉塞され、複数のキャビネット42a、42bは構造が簡標準化され好適である。
【0117】
さらには、本実施の形態の構成にあって、脱臭手段あるいは調質媒体の添加手段を、実施の形態1と同様の部位に具備することについては、複数の収納部15aと15bの換気機能について何等の支障はない。
【0118】
以上の様に、いずれの実施の形態にあっても、本発明の換気装置は屋外に排気を行うダクトが不要のため、設置場所の制約を受けることがなく、室内の何処にでも設置可能なものである。
【0119】
また、いずれの実施の形態も、風路切替手段23あるいは連動風路開閉手段46は回動式弁体23aとステッピングモ−タ23bによる回転動作式としたが、電磁ソレノイドと復元バネを組み合わせ、弁体を作動位置と復帰位置の間での往復動作方式とするとも可能であり、この方式によれば、例えば停電時など電源が断たれた場合にでも、弁体は、臭気を遮断する位置に復元バネにより定位させることが可能であり、より好適な構成となる。
【0120】
さらに、いずれの実施の形態も、換気装置14内の捕集開閉手段21bや供給開閉手段22bおよび風路切替手段23を、回動式弁体23aとステッピングモ−タ23bにより単一構成とし、換気装置14の構造簡素化、コストダウンに効奏しているが、捕集口21、供給口22、吸気口17、排気口18各々に閉塞開放自在な電磁弁体を設け、制御手段28により風路切替をおこなうことも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0121】
以上のように、本発明にかかる換気装置および収納部は、脱臭手段は脱臭作用に使用される毎に必ず活性化されるため、脱臭手段は長期間に亘り脱臭機能を維持することが可能となり、また複数の収納部に換気および排気の脱臭ならびに、収納物に対する調質媒体の添加ができるので、家庭用食品収納に限らず、医療用、産業用の収納装置などの用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明の実施の形態1における換気収納庫の正面図
【図2】本発明の実施の形態1における換気収納庫の縦断面図
【図3】本発明の実施の形態1における換気収納庫の横断面図
【図4】本発明の実施の形態1における換気収納庫の要部斜視図
【図5】本発明の実施の形態1における換気収納庫の要部分解斜視図
【図6】本発明の実施の形態2における換気収納庫の正面図
【図7】本発明の実施の形態2における換気収納庫の縦断面図
【図8】本発明の実施の形態2における換気収納庫の横断面図
【図9】従来の換気収納庫の断面図
【符号の説明】
【0123】
12 換気収納庫
14、41 換気装置
15 収納部
16 蓋部材
17 吸気口
18 排気口
20 人体検知手段
21 捕集口
22 供給口
23 風路切替手段
24 送風機
25 脱臭手段
26 添加手段
27 開閉検知手段
28 制御手段
32 ダクト部材
33 端末封止具




 

 


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