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発明の名称 グリル調理器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−68280(P2006−68280A)
公開日 平成18年3月16日(2006.3.16)
出願番号 特願2004−255223(P2004−255223)
出願日 平成16年9月2日(2004.9.2)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 佐々田 勝視 / 若島 良郷 / 松村 充真
要約 課題
グリルの熱損失を少なくした省エネルギーで使用者が不便なく、安全に使用でき、調理にも支障をきたさない使い勝手の良好なグリル調理器を提供する。

解決手段
被加熱物を載置するためのグリル網27を載置、収納するグリル皿26を収納するグリル庫17内の庫壁を構成する材料の表面に、表面からの熱輻射率を大きくする異種材料30を設けたもので、調理器のグリルの熱損失を少なくした省エネルギーで使用者が不便なく、安全に使用でき、調理にも支障をきたさない使い勝手の良好な調理器が得られる。
特許請求の範囲
【請求項1】
焼き網を有するグリル皿を収納するグリル庫と、加熱手段を備え、前記グリル庫内の庫壁を構成する材料の表面に、前記表面からの熱輻射率を大きくする異種材料を設けたグリル調理器。
【請求項2】
焼き網を有するグリル皿を収納するグリル庫と、加熱手段を備え、前記グリル庫内の庫壁を、グリル庫内に面した表面からの熱輻射率を大きくする灰色或いは黒色の異種材料を表面に有する材料で形成したグリル調理器。
【請求項3】
焼き網を有するグリル皿を収納するグリル庫と、加熱手段を備え、グリル庫内の庫壁を構成する材料の表面に、灰色或いは黒色を有する異種材料を塗布して設けたグリル調理器。
【請求項4】
焼き網を有するグリル皿を収納するグリル庫と、前記グリル庫の上面に配設した加熱手段を備え、グリル庫内の庫壁を構成する材料の表面に、灰色或いは黒色を有する異種材料を塗布し、前記加熱手段にも灰色或いは黒色を有する材料を塗布したグリル調理器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス、電気を熱源とするバーナを加熱源とするグリル調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の調理器のグリルは、グリル庫内を構成する上面ケースにグリルバーナを臨ませた開口部を設けるとともに、前記開口部にグリルバーナの輻射板の燃焼面をグリル庫内に向けて設け、前記グリルバーナの燃焼炎により前記燃焼面を構成している輻射板が加熱されることで、輻射板から赤外線がグリル庫内の被加熱物に照射され調理されるように構成している。
【0003】
そして、前記グリルバーナと輻射板とは一体化してあり、輻射板は鋼板の一部に炎口となるパンチング孔をあけ、更に、パンチング孔をあけた鋼板の燃焼面側に赤外線を放射する目的と耐蝕性を向上させる目的でホウロウ層を形成したり、塗装膜を形成したりすることで、輻射板付のグリルバーナの燃焼面を形成していた。
【0004】
また、燃焼面となる輻射板を溶融アルミメッキ鋼板で成形して溶融アルミメッキ鋼版を加熱して得られた表面に鉄とアルミニウムとの合金層を形成した材料により形成した輻射板付グリルバーナも知られている(例えば、特許文献1参照)。また、燃焼面を有する輻射板の材料にセラミックス材を使用して形成し、セラミックス材自体の表面が赤熱することで、赤外線を放射して被加熱部に赤外線が照射されて調理できるように構成しているグリルバーナもあった。グリル庫を構成する上面ケースは、溶融アルミメッキ鋼板等を所定の形状にプレス加工等で成形して構成されている。
【特許文献1】特許第2863445号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような従来の調理器にあっては、グリルバーナの燃焼炎により燃焼面を構成している輻射板が加熱されることで、輻射板からの赤外線放射及び燃焼炎及び燃焼ガスから赤外線放射がグリル庫内の被加熱物に照射されて調理されるのである。例えば、被加熱物として魚の鯵1尾が調理される場合の熱量関係を調べてみると、鯵1尾の重量:150g、焼き上がり時間:11分、焼き上がり時の重量減少:20%、魚の比熱:約0.8cal/g℃、鯵の初期温度:20℃の場合で、調理終了時の魚の中心部温度は、たんぱく質がうま味成分であるアミノ酸に変化する温度70℃で終了したとすると、表面温度は140℃程度で魚の約75%が水であることから、焼き上がり時の魚の平均温度は約90℃と考えられる。
【0006】
従って、鯵1尾が得た温度上昇分と水の蒸発熱を計算すると約25000cal(温度上昇:150g×0.8cal/g℃×(90℃−20℃)=8400cal・水の蒸発:150g×0.2×539cal/g=16170cal)になる。そして、一般にグリルバーナの燃焼量は2000kcal/h程度であるから、鯵1尾の得た熱量を燃焼量比率パーセントでみると約6.9%である。
【0007】
このように現在の調理器の熱収支は、非常に省エネルギーの観点からみると不経済である。この点を少しでも解消して経済的なグリルを提供するために、輻射板の表面に塗装膜を形成したり、ホウロウ層を形成したりして赤外線放射率を向上して被加熱物への放射熱量を増して焼き上がり時間の短縮を図る等の工夫がなされている。
【0008】
このような被加熱物への放射熱量を増して焼き上がり時間の短縮をはかる構成においても、グリル庫を構成する上面ケースにグリルバーナを臨ませて開口部を設けるとともに、前記開口部にグリルバーナの輻射板の燃焼面をグリル庫内に向けて設けてある上記従来の構成を幾何学的にみると、上面ケースの表面の一部が輻射板の表面で代替されていることになり、輻射板の表面積はグリル庫の上面ケースの表面積に比して小さい。
【0009】
従って、輻射板は小さい表面から多量の輻射エネルギーを得ようとすると、輻射板の表面温度を高くするか、グリルバーナの燃焼炎の温度を高くするか、輻射率を大きくするか、被加熱物と輻射熱放出部間の温度差を設ける手段しかなく、そして、それぞれの手段も限界があって前述のような省エネルギーに課題が残る熱収支であった。
【0010】
上記従来の課題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、熱源を効率良く使用して調理時に消費するエネルギーを少なくしたグリル調理器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記の目的を達成するために、グリル庫内の庫壁を構成する材料の表面に、前記表面からの熱輻射率を大きくする異種材料を設けたグリル調理器である。これにより、グリル庫内からの輻射熱量が増して少ない熱源量で調理ができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のグリル調理器は、加熱手段の熱を効率よく加熱に使用でき、調理時に消費する熱源量を少なくして調理ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
第1の発明は、焼き網を有するグリル皿を収納するグリル庫と、加熱手段を備え、前記グリル庫内の庫壁を構成する材料の表面に、前記表面からの熱輻射率を大きくする異種材料を設けたグリル調理器である。
【0014】
これにより、グリル庫の内表面からの熱輻射率が大きくなっているために加熱手段による熱のグリル庫の内表面からの輻射熱量が多くなる。従って、グリル庫内にて加熱される被加熱物の加熱熱量は、従来と同等の輻射板部からの輻射熱量とグリル庫を構成する上面ケース等からの熱輻射率が大きくなって増した輻射熱量の総和で加熱され被加熱物が短時間で調理されることになり、被加熱物が短時間で調理されることになる。逆に、従来と同等の調理時間にするには、加熱手段での熱源消費量等を少なくして、加熱量を少なくすることができる。
【0015】
よって、短時間での調理でグリル使用時間が短くなることで、熱源の消費量が少なくり省エネルギーで従来と同じ使い勝手の良い調理器が提供できる。また、輻射熱量が増した分だけ、単位時間あたりの熱源消費を少なくした調理器を提供することで、調理時に使用されるエネルギー量が少なくなり、省エネルギーで従来と同じ使い勝手の良いグリル調理器が提供できる。
【0016】
第2の発明は、焼き網を有するグリル皿を収納するグリル庫と、加熱手段を備え、前記グリル庫内の庫壁を、グリル庫内に面した表面からの熱輻射率を大きくする灰色或いは、黒色を有する材料で形成したグリル調理器である。
【0017】
これにより、第1の発明と同様にグリル庫内の表面からの熱輻射率が大きくなっているために輻射熱量が多くなる。従って、グリル庫内で加熱される被加熱物の加熱熱量は、従来と同等の輻射板部からの輻射熱量とグリル庫を構成する上面ケース等からの輻射率が大きくなって増した輻射熱量の総和で加熱されることになり被加熱物が短時間で調理されることになる。逆に、従来と同等の調理時間にするには、加熱手段での熱源消費量を少なくして、加熱量を少なくすることができる。
【0018】
よって、短時間の調理でグリル使用時間が短くなり、熱源消費量が少なくなることで省エネルギーで従来と同じ使い勝手の良い調理器が提供できる。また、輻射熱量が増した分だけ単位時間あたりの熱源消費を少なくした調理器を提供することで、調理時に使用されるエネルギー量が少なくなり、省エネルギーで従来と同じ使い勝手の良い調理器が提供できる。
【0019】
第3の発明は、焼き網を有するグリル皿を収納するグリル庫と、加熱手段を備え、前記グリル庫内の庫壁を構成する材料の表面に、灰色或いは黒色を有する異種材料を塗布したグリル調理器である。
【0020】
これにより、第1の発明と同様な作用効果が得られる。また、グリル庫内の庫壁を構成する材料の生地の表面に予め設けられていた表面処理材の上に、さらに灰色或いは黒色を有する異種材料を塗布して表面処理したので、グリル庫内で魚等の塩分を含んだ料理等がされて庫壁に塩分が付着しても2層の表面処理材で生地を覆う構成になっているために、生地の腐食状態が発生することがない。従って、2層の表面処理によって、グリル庫の腐食が進行してグリル庫壁に穴があいてしまってグリル調理器が使用できなくなる状態を阻止して、高耐久性を有するグリル調理器が提供できる。
【0021】
第4の発明は、焼き網を有するグリル皿を収納するグリル庫と、前記グリル庫の上面に配設した加熱手段を備え、グリル庫内の庫壁を構成する材料の表面に、灰色或いは、黒色を有する異種材料を塗布し、前記加熱手段にも灰色或いは、黒色を有する材料を塗布したグリル調理器である。
【0022】
これにより、グリル庫内の庫壁を構成する材料の表面に、灰色或いは、黒色を有する異種材料を塗布したことによる作用効果は、第1の発明から第3の発明と同様である。このような作用効果を有するグリル庫内に面して設けた加熱手段の表面にも、灰色或いは黒色を有する異種材料を塗布したことにより、加熱手段の表面の熱輻射率が大きくなるから、多くの輻射熱量をグリル庫内に放射する。
【0023】
従って、グリル庫内にて加熱される被加熱物の加熱熱量は、従来と同等の輻射板部からの輻射熱量とグリル庫を構成する上面ケース等からの熱輻射率が大きくなって増した輻射熱量の総和で加熱されることになり被加熱物が短時間で調理される。逆に、従来と同等の調理時間にするには、加熱手段での熱源消費量を少なくして、加熱量を少なくすることができる。
【0024】
よって、短時間での調理でグリル使用時間が短くなり、熱源消費量が少なくなることで省エネルギーで従来と同じ使い勝手の良いグリル調理器が提供できる。また、輻射熱量が増した分だけ単位時間あたりの熱源消費を少なくした調理器を提供でき、調理時に使用されるエネルギー量が少ない省エネルギーで従来と同じ使い勝手の良いグリル調理器が提供できる。
【0025】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0026】
(実施の形態1)
図1は、本発明のグリル調理器をガス調理器に使用した一実施の形態におけるグリル調理器の上面図で、図2は同じく正面図で、図3は概略側断面図で、図4は燃料供給の制御回路図で、図5は概略断面図である。
【0027】
図において、調理器1は、最大燃焼時の火力が異なる左こんろバーナ2、右こんろバーナ3、奥こんろバーナ4を調理器1の上面5に各々のバーナに対応した位置に開口を有した天板6の各々に対応する開口に臨ませ、各々のバーナが天板6より上方に突出状態に構成している。7は調理器1の点火、消火或いは使用しようとする調理モード(例えば、今からやかんでお湯を沸かしたい時には、湯沸しスイッチを押して使用状態を調理器に情報を入れる。)を選択する等の入力部で、調理モードとして揚げ物モード8、湯沸しモード9、炊飯モード10等の便利機能スイッチを有し、あわせて、点火・消火スイッチ11も有している。
【0028】
12は左こんろバーナ2の中央に設けたこんろ温度センサーで、天板6上に設置された五徳13上に調理物を入れられて載置された被加熱物14の底面に接触するように設けられている。尚、本実施の形態では、左こんろバーナ2のみに、こんろ温度センサー12を設けたが、右こんろバーナ3、奥こんろバーナ4にも設けても後述する作用、効果等は同様に得られるので、調理器1の要求仕様で設けても設けなくてもよい。
【0029】
15はグリル16のグリル庫17内に感温部を臨ませたグリル温度センサーである。18はグリル16のグリル庫17内に燃焼熱を供給するためにグリル庫17内に向けて燃焼する加熱手段としてのグリルバーナで、グリルバーナ18で加熱されたグリル庫17内の温度変化をグリル温度センサー15で検知する構成である。19は燃料制御部で、左こんろバーナ2、右こんろバーナ3、奥こんろバーナ4及びグリルバーナ18に燃料のガスを供給したり、停止したりするのと合わせてガスの供給量を予め設定された範囲で最大から最小までの範囲で、入力部7の火力調節部20を操作することで電気的信号にてステッビングモータの駆動にて火力弁を作動させることで調整される構成である。
【0030】
21は入力部7、こんろ温度センサー12、グリル温度センサー15の信号の情報を入力信号として受信して、燃料制御部19に対して予め組み込まれた処理方法に従って左こんろバーナ2、右こんろバーナ3、奥こんろバーナ4及びグリルバーナ18へのガス供給等の信号を発信して動作させたり、左こんろバーナ2、右こんろバーナ3、奥こんろバーナ4及びグリルバーナ18へ供給されたガスへの点火作用を行う点火器22を動作させたりする制御部である。
【0031】
23はグリル16のグリル庫17を構成するために略U字状に加工されたグリルケース下、24はグリル庫17を構成するグリルケース上で、略中央にグリルバーナ18の燃焼面25をグリル庫内に臨むように載置する開口を有している。26はグリル16のグリル庫17に調理時に調理物を載せるグリル網27を収納載置したグリル皿で、28は調理時にグリル16内から調理物を出し入れする際に開閉するグリル扉である。
【0032】
29はグリル16内にて調理物の調理時にグリルバーナ18の燃焼排気ガス、或いは、調理時に調理物が焦げる等で発生した煙等をグリル16外に排出する排気口である。30はグリル16のグリル庫17を構成するグリルケース下23及びグリルケース上24の材料(母材)であって、この材料の生地の表面に予め設けられている表面処理材24aの上に、さらに熱輻射率の高い灰色或いは黒色の塗装で設けた異種材料で、グリルケース下23及びグリルケース上24と同様にグリルバーナ18の燃焼面25にも同じように異種材料30を設けて、グリルケース下23及びグリルケース上24、燃焼面25の熱輻射率を母材より大きくした構成である。31はグリル内にセットされたグリル調理物である。
【0033】
このような構成において、使用者が調理器1に被加熱物14を五徳13上に調理物を入れられて載置して入力部7の点火スイッチ11を押す動作をすると、点火スイッチ11のオン状態信号が制御部21に入って、制御部21は燃料制御部19及び点火器22の作動をうながし、燃料制御部19は使用しようとしている部位、例えば左こんろバーナ2であれば左こんろバーナ2に対して燃料のガスを供給するように火力弁を開状態になるようにステッピンクモータを駆動させて供給が開始され、同時に点火器の動作で火花放電等が生じて点火されて燃焼を開始し、被加熱物14が加熱され調理されて料理ができる。
【0034】
このように使用されている調理器1で、調理内容が油料理で揚げ物モード8が選択されて使用されている場合、被加熱物14の底面にこんろ温度センサー12は接触して被加熱物14の温度変化を電気信号として制御部21に発している。また、同様にグリル庫17内に向けて燃焼するグリルバーナ18で加熱されたグリル庫17内の温度変化をグリル温度センサー15で検知してグリル庫17内の温度変化を電気信号として制御部21に発して、制御部21にて燃料制御部19を作動させて左こんろバーナ2、右こんろバーナ3、奥こんろバーナ4及びグリルバーナ18に燃料のガスを供給したり、停止したりして燃料のガス供給を制御している。
【0035】
使用者が調理器1.のグリル網27にグリル調理物31を載せてグリル16内に入れ、入力部7の点火スイッチ11を押す動作をすると、点火スイッチ11のオン状態信号が制御部21に入って、制御部21は燃料制御部19及び点火器22の作動をうながし、燃料制御部19は使用しようとしているグリルバーナ18に対して燃料のガスを供給するように火力弁が開状態になるようにステッピンクモータを駆動させて供給が開始され、同時に点火器22の動作で火花放電等が生じて点火されて燃焼を開始し、グリル調理物31が加熱され調理されて料理ができる。
【0036】
この調理時の加熱用熱は、グリルバーナ18の燃焼炎及び燃焼ガスからの輻射熱とグリルバーナ18の燃焼面25からの輻射熱及び燃焼熱によって高温になったグリルケース下23及びグリルケース上24からの輻射熱と燃焼ガスがグリル16内から排気口29へと流れる間にグリル調理物に接触して伝える対流熱である。これらの熱量でグリル調理物31が調理されるのであるが、この熱量の多いい、少ないで調理完了までの所要時間が異なる。当然のことであるが熱量が多ければ、調理時間が短くなるので調理に要したガス燃料の消費量が少なくて調理ができるのである。
【0037】
グリル16のグリル庫17を構成するグリルケース下23及びグリルケース上24のグリル庫17に面した表面に、母材より熱輻射率の高い異種材料30を塗布してあり、またグリルケース下23及びグリルケース上24と同様にグリルバーナ18の燃焼面25にも、母材より熱輻射率の高い異種材料30を塗布して設けて、燃焼面の熱輻射率を大きくした構成によって、より多くの輻射熱が各部から放射されるので調理時間が短くなり、調理に要したガス燃料の消費量が少なくて調理をできるのである。
【0038】
従って、このことはグリル調理物が短時間で調理されることになり、従来と同等の調理時間にするには、グリルバーナ18でのガス消費量を少なくして、燃焼熱量を少なくすることができる。よって、短時間での調理でグリル使用時間が短くなることで、ガス消費量が少なくなり省エネルギーで従来と同じ使い勝手の良い調理器1を提供できる。
【0039】
また、輻射熱量が増した分だけ単位時間あたりのガス消費を少なくした調理器を提供することで、調理時に使用されるエネルギー量が少なくなり、省エネルギーで従来と同じ使い勝手の良い調理器1が提供できる。また、グリル16で魚等の焼きもの調理をする場合も、こんろと同様にグリル温度センサー15の情報で燃料制御部19を作動させてグリル庫17の温度管理をしているので、調理物の発火が生じないようにして火災等の危険な状態が生じないようにして安全性の高い調理器1を提供できる。
【0040】
また、グリル16のグリル庫17を構成するグリルケース下23及びグリルケース上24のグリル庫17に面した表面に、塗布等で母材より熱輻射率の高い異種材料30を設け、そしてグリルケース下23及びグリルケース上24同様にグリルバーナ18の燃焼面25にも塗布等で母材より輻射率の高い異種材料30を設けて、燃焼面の熱輻射率を大きくした構成によって、より多くの輻射熱が各部から放射されるので、グリルケース下23及びグリルケース上24、グリルバーナ18の燃焼面25の熱が放射され各部が低温になり、各部の材料が高温酸化の進行が抑制されてグリル調理物等から飛散した塩分等との影響で進行する腐食現象がより生じにくくなり、高耐久性を有する調理器1を提供できる。
【0041】
また、グリルバーナ18の燃焼面25については、燃焼面25の温度が低下することで燃焼速度の速いガス(水素等を多く含むガス)の燃焼時に生じる燃焼現象である逆火現象が生じなくなるので、グリルナーナ18で安定燃焼が得られ燃焼排気ガス中に一酸化炭素等の有害物質を含むことのない安全な調理器1を提供できる。
【0042】
また、グリル庫17内の庫壁を構成する材料の生地の表面に予め設けられていた表面処理材の上に、さらに灰色或いは黒色を有する異種材料30を塗布して表面処理したので、グリル庫内で魚等の塩分を含んだ料理等がされて庫壁に塩分が付着しても2層の表面処理材で生地を覆う構成になっているために、生地の腐食状態が発生することがない。従って、2層の表面処理によって、グリル庫の腐食が進行してグリル庫壁に穴があいてしまってグリル調理器が使用できなくなる状態を阻止して、高耐久性を有するグリル調理器を提供できる。
【0043】
以上のように本実施の形態によれば、グリル庫を構成する上面ケースに加熱手段を臨ませる開口部を設けて、開口部に加熱手段の輻射面を成す加熱面をグリル庫内に向けて設けてあり、幾何学的にみると上面ケースの表面の一部が輻射板を成す加熱面で代替されていることになり、輻射板の表面積はグリル庫の上面ケースの表面積に比して小さく、この部分からの輻射エネルギーは従来と同等になる。しかし、従来の輻射板がなくても燃焼熱で高温状態に加熱された上面ケース等のグリル庫内の表面に、表面からの熱輻射率を大きくする異種材料を設けたことによって、表面からの熱輻射率が大きくなっているために輻射熱量が多くなる。
【0044】
従って、グリル庫内にて加熱される被加熱物の加熱熱量は、従来と同等の輻射板に相当する加熱手段の加熱面からの輻射熱量とグリル庫を構成する上面ケース等からの熱輻射率が大きくなって増した輻射熱量の総和で加熱され、被加熱物が短時間で調理されることになり、逆に従来と同等の調理時間にするには、加熱手段での熱源消費量を少なくして、加熱量を少なくすることができる。よって、短時間での調理でグリル使用時間が短くなり、熱源消費量が少なくなることで省エネルギーで従来と同じ使い勝手の良い調理器を提供できる。また、輻射熱量が増した分だけ単位時間あたりの熱源消費を少なくした調理器を提供することで、調理時に使用されるエネルギー量が少なくなり、省エネルギーで従来と同じ使い勝手の良い調理器を提供できる。
【0045】
なお、本実施の形態はガスを熱源とするグリル調理器であるが、電気を熱源とするグリル調理器に実施しても本実施の形態と同等の作用効果を期待できる。
【0046】
また、本実施の形態では、グリル庫17を構成するグリルケース下23及びグリルケース上24のグリル庫17に面した母材の表面に、母材より熱輻射率の高い灰色或いは黒色の異種材料を塗布して設けたが、グリル庫を形成する母材そのものを、表面からの熱輻射率の高い灰色或いは黒色の異種材料を予め設けた材料でもって形成しても本実施の形態と同等の作用効果を期待できる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上のように、本発明にかかるグリル調理器は、加熱手段の熱を効率よく加熱に使用でき、調理時に消費する熱源量を少なくして調理ができるので、ガスを燃料とする調理器だけに限定されることなく、電気を熱源とする調理器等の用途にも応用展開ができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態1におけるグリル調理器の上面図
【図2】同実施の形態1におけるグリル調理器の正面図
【図3】同実施の形態1におけるグリル調理器の概略側断面図
【図4】同実施の形態1におけるグリル調理器の燃料供給の制御回路図
【図5】同実施の形態1におけるグリル調理器の断面図
【符号の説明】
【0049】
17 グリル庫
18 グリルバーナ(加熱手段)
23 グリルケース下
24 グリルケース上
25 燃焼面
26 グリル皿
27 グリル網(焼き網)
30 異種材料




 

 


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