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発明の名称 炊飯器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−68278(P2006−68278A)
公開日 平成18年3月16日(2006.3.16)
出願番号 特願2004−255220(P2004−255220)
出願日 平成16年9月2日(2004.9.2)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 岡本 賢治 / 品部 晃宏
要約 課題
炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体を有する炊飯器において、使用者がロック解除操作しなくても蓋体を開成できるようにし、使い勝手を向上する。

解決手段
炊飯器本体13内に着脱自在に収納した内鍋14を加熱手段15により加熱し、炊飯器本体13の上面開口部を蓋体16により覆い、この蓋体16をヒンジ軸17により炊飯器本体13の一側に枢支するとともにヒンジばね16により蓋体16を開成方向に付勢し、この蓋体16をフックレバー20によりロックし、制御部26により蓋体16のロックを解除するように制御する。制御部26は、しゃもじの接近を検知するしゃもじ検知センサー25からの出力により、フックレバー20のロックを解除する動作部27を介して蓋体16のロックを解除するようにする。
特許請求の範囲
【請求項1】
炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本体の上面開口部を覆う蓋体と、前記蓋体を炊飯器本体の一側に枢支するヒンジ軸と、前記蓋体を開成方向に付勢する弾性部材と、前記蓋体をロックする開閉手段と、しゃもじの接近を検知するしゃもじ検知センサーと、前記蓋体のロックを解除するように制御する制御部と、前記制御部からの信号により前記開閉手段のロックを解除する動作部とを備え、前記制御部は、前記しゃもじ検知センサーからの出力により蓋のロックを解除するようにした炊飯器。
【請求項2】
炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本体内の上面開口部を覆う蓋体と、前記蓋体を炊飯器本体の一側に枢支するヒンジ軸と、前記蓋体を開成方向付勢する弾性部材と、前記炊飯器本体または蓋体のいずれか一方に設けた磁性体と、前記炊飯器本体または蓋体のいずれか他方に設けた電磁石と、しゃもじの接近を検知するしゃもじ検知センサーと、前記蓋体のロックを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記しゃもじ検知センサーからの出力により、しゃもじが接近していないときは、前記電磁石に電流を流し磁力で蓋体をロックし、しゃもじが接近したときには電流を流さずロックを解除するようにした炊飯器。
【請求項3】
制御部は、炊飯中には、しゃもじ検知センサーがしゃもじの接近を検知しても蓋体が開かないよう制御するようにした請求項1または2記載の炊飯器。
【請求項4】
制御部は、炊飯終了後、所定の時間蓋体を開くよう制御するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
【請求項5】
制御部は、所定の時間後蓋体を閉めるよう制御するようにした請求項4記載の炊飯器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体を有する炊飯器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の炊飯器は、蓋体の開閉機構として、例えば、蓋体を開閉方向に付勢する弾性部材を備え、炊飯器本体と蓋体との係合ロックしている係合装置を解除するフックレバーを押すことによって蓋が開く構成としているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図8は、特許文献1に記載された従来の炊飯器を示すものである。以下、その構成について説明する。
【0004】
図8に示すように、炊飯器本体1は有底筒状の形をしており、この炊飯器本体1の内側に内鍋2を着脱自在に収納し、加熱手段3によって内鍋2を加熱している。炊飯器本体1の上面開口部に蓋体4を開閉自在に配設し、蓋体4は炊飯器本体1の一側に枢支するヒンジ部でヒンジ軸5により炊飯器本体1の一側に枢支している。また、ヒンジ軸5に関連して常に蓋体4を開成する方向に付勢した弾性部材であるヒンジばね6を設け、ヒンジ軸5の近傍に蓋体4の開成時のショックを緩和する円弧状のダンパー7を設けている。
【0005】
一方、蓋体4を枢支した反対側の炊飯器本体1の内側には、蓋体4を閉成状態で係合するフックレバー8をフックレバー軸9、フックレバー付勢ばね10を用いて装着し、フックレバー8の一部は押圧操作する操作部11として炊飯器本体1より凹部で外部にある。
【0006】
フックレバー8に対向する蓋体4側にフック12を設けており、図8に示すように、蓋体4の閉成状態でのフックレバー8の下端部とフック12の上端部が係合し、ヒンジばね6の付勢力に対してロック状態にある。そして、蓋体4を開成するときは、操作部11を押圧すればフックレバー8とフック12の係合が外れ、ヒンジばね6の付勢力により蓋体4は自動的に開成される。また、この開成動作のときに終段階ではダンパー7の働きにより蓋体4は静かに開成停止させることができる。
【特許文献1】特開昭59−232519号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような従来の構成では、加熱手段3によって加熱された内鍋3からフックレバー8が近いと、内鍋3によりフックレバー8が加熱されて、フックレバー8の温度が高くなってしまい、使用者が触れるときに熱く感じてしまうため、内鍋2とフックレバー8の距離を短くして、コンパクトな炊飯器を作るのには限界があり、また、手が塞がっているときや、フックレバー8の操作力が強いときなど容易に蓋体4を開閉できないという問題を有していた。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、使用者がロック解除操作しなくても蓋体を開成できるようにし、使い勝手を向上することを第1の目的としている。
【0009】
また、磁力で蓋体をロックして蓋体のロックを解除する部材をなくし、使用者がロック解除操作することなく蓋体を開成できるようにし、また、蓋体のロックを解除する部材と炊飯器本体との継ぎ目をなくして、手入れ性ならびに美観を向上することを第2の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記第1の目的を達成するために、炊飯器本体内に着脱自在に収納した内鍋を加熱手段により加熱し、炊飯器本体の上面開口部を蓋体により覆い、この蓋体をヒンジ軸により炊飯器本体の一側に枢支するとともに弾性部材により蓋体を開成方向に付勢し、この蓋体を開閉手段によりロックし、制御部により蓋体のロックを解除するように制御するよう構成し、制御部は、しゃもじの接近を検知するしゃもじ検知センサーからの出力により、開閉手段のロックを解除する動作部を介して蓋体のロックを解除するようにしたものである。
【0011】
これにより、使用者がロック解除操作しなくても蓋体を開成することができ、使い勝手を向上することができる。
【0012】
また、上記第2の目的を達成するために、炊飯器本体内に着脱自在に収納した内鍋を加熱手段により加熱し、炊飯器本体の上面開口部を蓋体により覆い、この蓋体をヒンジ軸により炊飯器本体の一側に枢支するとともに弾性部材により蓋体を開成方向に付勢し、炊飯器本体または蓋体のいずれか一方に磁性体を設けるとともに、炊飯器本体または蓋体のいずれか他方に電磁石を設け、蓋体のロックを制御部により制御するよう構成し、制御部は、しゃもじの接近を検知するしゃもじ検知センサーからの出力により、しゃもじが接近していないときは、電磁石に電流を流し磁力で蓋体をロックし、しゃもじが接近したときには電流を流さずロックを解除するようにしたものである。
【0013】
これにより、磁力で蓋体をロックできるので、蓋体のロックを解除する部材をなくすことができ、使用者がロック解除操作することなく蓋体を開成することができ、また、蓋体のロックを解除する部材と炊飯器本体との継ぎ目をなくすことができて、手入れ性ならびに美観を向上することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の炊飯器は、使用者がロック解除操作しなくても蓋体を開成することができ、使い勝手を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
第1の発明は、炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本体の上面開口部を覆う蓋体と、前記蓋体を炊飯器本体の一側に枢支するヒンジ軸と、前記蓋体を開成方向に付勢する弾性部材と、前記蓋体をロックする開閉手段と、しゃもじの接近を検知するしゃもじ検知センサーと、前記蓋体のロックを解除するように制御する制御部と、前記制御部からの信号により前記開閉手段のロックを解除する動作部とを備え、前記制御部は、前記しゃもじ検知センサーからの出力により蓋のロックを解除するようにしたものであり、ご飯をよそおうとしてしゃもじを炊飯器本体に近づけたときに、しゃもじの接近を検知して、使用者がロック解除操作しなくても蓋体を開成することができ、使い勝手を向上することができる。
【0016】
第2の発明は、炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本体内の上面開口部を覆う蓋体と、前記蓋体を炊飯器本体の一側に枢支するヒンジ軸と、前記蓋体を開成方向付勢する弾性部材と、前記炊飯器本体または蓋体のいずれか一方に設けた磁性体と、前記炊飯器本体または蓋体のいずれか他方に設けた電磁石と、しゃもじの接近を検知するしゃもじ検知センサーと、前記蓋体のロックを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記しゃもじ検知センサーからの出力により、しゃもじが接近していないときは、前記電磁石に電流を流し磁力で蓋体をロックし、しゃもじが接近したときには電流を流さずロックを解除するようにしたものであり、磁力で蓋体をロックできるので、蓋体のロックを解除する部材をなくすことができ、使用者がロック解除操作することなく蓋体を開成することができ、また、蓋体のロックを解除する部材と炊飯器本体との継ぎ目をなくすことができて、手入れ性ならびに美観を向上することができる。
【0017】
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、制御部は、炊飯中には、しゃもじ検知センサーがしゃもじの接近を検知しても蓋体が開かないよう制御するようにしたものであり、炊飯中にしゃもじを近づけても、蓋体が開くことはなく、炊飯性能に影響を及ぼすことはなくなる。
【0018】
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか1つの発明において、制御部は、炊飯終了後、所定の時間蓋体を開くよう制御するようにしたものであり、炊飯器内に余分に溜まった水分を蒸発させることができ、水分をとばすために入れていた過剰な加熱を減らすことができ、ご飯の表面部における部分乾燥を抑えることができ、より良いご飯を提供することができる。
【0019】
第5の発明は、上記第4の発明において、制御部は、所定の時間後蓋体を閉めるよう制御するようにしたものであり、余分な蒸気を逃がした後、蒸気を逃がさずご飯の乾燥を防ぐことができる。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器の側断面図を示すものである。
【0022】
図1に示すように、炊飯器本体13は有底筒状の形をしており、この炊飯器本体13の内側に内鍋14を着脱自在に収納し、加熱手段15によって内鍋14を加熱している。炊飯器本体13の上面開口部に蓋体16を開閉自在に配設し、蓋体16は炊飯器本体13の一側に枢支するヒンジ部でヒンジ軸17により炊飯器本体13の一側に枢支している。また、ヒンジ軸17に関連して常に蓋体16を開成する方向に付勢した弾性部材であるヒンジばね18を設け、ヒンジ軸17の近傍には蓋体16の開成時のショックを緩和する円弧状のダンパー19を設けている。
【0023】
一方、蓋体16を枢支した反対側の炊飯器本体13の内側に、蓋体16を閉成状態にロックする開閉手段であるフックレバー20をフックレバー軸21、フックレバー付勢ばね22を用いて装着し、フックレバー20の一部は押圧操作する操作部23として炊飯器本体13より凹部で外部にある。
【0024】
フックレバー20に対向する蓋体16側には、フック24を設けており、蓋体16の開成状態でのフックレバー20の下端部とフック24の上端部が係合し、ヒンジばね18の付勢力に対してロック状態にある。
【0025】
また、炊飯器本体13の前面には、しゃもじの接近を検知するしゃもじ検知センサー25を設けている。しゃもじ検知センサー25は、しゃもじに内蔵した鉄などの金属に反応する金属探知機などで構成しており、金属探知機にはコイルとレシーバーを設け、発振状態にある回路のコイルに金属片を近づけることによって、発振周波数が変化し、その状態をレシーバーで発振音としてキャッチし、しゃもじに内蔵された金属の接近を検知する構成としている。しゃもじ検知センサー25は、人がご飯をよそうときにしゃもじを炊飯器本体13に近づける30cm位の距離にしゃもじが近づいたとき、発振周波数に変化をキャッチし、しゃもじの検知を行う。
【0026】
制御部26は、しゃもじ検知センサー25によりしゃもじの接近を検知したとき、炊飯器本体13と蓋体16とのロックを解除するように制御するものであり、動作部部27は、制御部26からの信号によりフックレバー20のロックを解除するもので、しゃもじの接近を検知したとき、制御部26からの信号により、フックレバー20を炊飯器本体13の後部に引き寄せるよう構成している。
【0027】
上記構成において動作、作用を説明する。しゃもじ検知センサー25はしゃもじの接近を検知してその出力を制御部26に入力し、制御部26はしゃもじ検知センサー25からの出力を入力することにより、炊飯器本体13と蓋体16とのロックを解除するように動作部27に信号を送り、動作部27がフックレバー20と炊飯器本体13に後部に引き寄せる。この結果、フックレバー20と蓋体16とのロックが外れ、ヒンジばね18により蓋体16は開成方向に付勢され、フックレバー20に触れなくても蓋体16を開くことができる。
【0028】
以上のように、本実施の形態においては、制御部26は、しゃもじの接近を検知するしゃもじ検知センサー25からの出力により、フックレバー20のロックを解除する動作部27を介して蓋体16のロックを解除するようにしたので、ご飯をよそおうとしてしゃもじが炊飯器本体13に近づいたときに、しゃもじの接近を検知してフックレバー20に触れなくれも、すなわち、使用者がロック解除操作しなくても蓋体16を開成することができ、使い勝手を向上することができる。
【0029】
なお、動作部27は、図2に示すように、モータ28を用い、モータ28の動力をフックレバー20に伝達する伝達部29を設ける構成としてもよい。この構成により、しゃもじ検知センサー25によりしゃもじの接近を検知して制御部26がしゃもじ検知センサー25からの出力を入力することにより、炊飯器本体13と蓋体16とのロックを解除するようにモータ28に信号を送り、モータ28が時計回りに回転することにより、伝達部29がフックレバー20を炊飯器本体13の後部に引き寄せ、フックレバー20と蓋体16とのロックが外れ、ヒンジばね18により蓋体16は開成方向に付勢され、フックレバー20に触れなくても蓋体16を開くことができる。
【0030】
また、図3に示すように、フックレバー20の一部に磁性体30を設け、動作部27に電磁石31を設ける構成としてもよい。この構成により、しゃもじ検知センサー25によりしゃもじの接近を検知して制御部26が人体検知センサー25からの出力を入力し、制御部26は電磁石31にフックレバー20の一部に設けた磁性体30と対極の磁力を発生する電流を流すように制御する。電流が流れることによって、電磁石31は磁力を発生しフックレバー20の一部に設けた磁性体30を炊飯器本体13の後部に引き寄せ、フックレバー20と蓋体16とのロックが外れ、ヒンジばね18により蓋体16は開成方向に付勢され、フックレバー20に触れなくても蓋体16を開くことができる。
【0031】
なお、図3では、フックレバー20に磁性体30を設け、動作部27に電磁石31を設けたが、逆に設けてもよい。また、フックレバー20の一部に磁性体を設けたが、フックレバー20全体が磁性体でもよい。
【0032】
なお、本実施の形態では、金属探知機に、発振周波数の変化を利用した構成を用いたが、コイルと電流計とで構成し、電流を流したときに発生する磁力線の変化を利用した構成でもよい。コイルと電流計とで構成した金属探知機は、コイルに電流を流した際に発生する磁力線が、コイルの近くに金属を近づけると、発生した磁力線が影響を受けるため、コイルに流れる電流の変化を検知することにより、金属の検知を行う。
【0033】
また、本実施の形態では、しゃもじ検知センサー25は金属探知機で構成したが、赤外線発光ダイオードと赤外線センサーとしてのダイオードとを組み合せ、発光ダイオードからの赤外線がしゃもじによって反射してきたものを赤外線センサーで受けて電気信号を出力するよう構成してもよい。
【0034】
また、しゃもじ検知センサー25のしゃもじの検知は、しゃもじが炊飯器に30cm位近づいたときに検知する構成としたが、ご飯をよそうときに近づく必要のある50cm以内であれば問題ない。
【0035】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における炊飯器の側断面図を示すものである。
【0036】
図4に示すように、炊飯器本体33は有底筒状の形をしており、この炊飯器本体33の内側に内鍋34を着脱自在に収納し、加熱手段35によって内鍋34を加熱している。炊飯器本体33の上面開口部に蓋体36を開閉自在に配設し、蓋体36は炊飯器本体33の一側に枢支するヒンジ部でヒンジ軸37により炊飯器本体33の一側に枢支している。また、ヒンジ軸37に関連して常に蓋体36を開成する方向に付勢した弾性部材であるヒンジばね38を設け、ヒンジ軸37の近傍には蓋体36の開成時のショックを緩和する円弧状のダンパー39を設けている。
【0037】
一方、蓋体36を枢支した反対側の炊飯器本体33の上部に磁性体40を設け、蓋体36の前方部には電磁石41を設けている。また、炊飯器本体33の前面には、しゃもじの接近を検知するしゃもじ検知センサー42を設けている。しゃもじ検知センサー42は、しゃもじに内蔵した鉄などの金属に反応する金属探知機などで構成しており、金属探知機にはコイルとレシーバーを設け、発振状態にある回路のコイルに金属片を近づけることによって、発振周波数が変化し、その状態をレシーバーで発振音としてキャッチし、しゃもじに内蔵された金属の接近を検知する構成としている。しゃもじ検知センサー42は、人がご飯をよそうときにしゃもじを炊飯器本体33に近づける30cm位の距離にしゃもじが近づいたとき、発振周波数に変化をキャッチし、しゃもじの検知を行う。
【0038】
制御部43は、蓋体36のロックを制御するもので、しゃもじ検知センサー42からの出力により、しゃもじが接近していなときは、電磁石41に電流を流し磁力で蓋体36をロックし、しゃもじが接近したときには電流を流さずロックを解除するように構成している。
【0039】
上記構成において動作、作用を説明する。しゃもじ検知センサー42がしゃもじの接近を検知していない状態では、制御部43は電磁石41に炊飯器本体33の上部に設けた磁性体40と引き合うように電流を流す。電流が流れることによって電磁石41の磁力により磁性体40を吸引し、ヒンジばね38の付勢力に対してロック状態になり、蓋体36は閉成状態にある。
【0040】
しゃもじ検知センサー42がしゃもじの接近を検知して、しゃもじ検知センサー42からの出力を制御部43に入力する。しゃもじ検知センサー42からの出力を入力した制御部43は、電磁石41に流していた電流を流さないように制御し、磁性体40と電磁石41との吸引力で炊飯器本体33と蓋体36は閉成状態にあったが、吸引力がなくなるため、ヒンジばね38により蓋体36は開成方向に付勢され、蓋体36を開くことができる。
【0041】
以上のように、本実施の形態においては、しゃもじ検知センサー42からの出力により、しゃもじが接近していないときは、電磁石41に電流を流し磁力で蓋体36をロックし、しゃもじが接近したときには電流を流さずロックを解除するようにしたので、磁力で蓋体36をロックできるので、蓋体36のロックを解除する部材、すなわち、フックレバーをなくすことができ、使用者がロック解除操作することなく蓋体36を開成することができ、また、蓋体36のロックを解除する部材、すなわち、フックレバーと炊飯器本体33との継ぎ目をなくすことができるので、手入れ性ならびに美観を向上することができる。
【0042】
なお、本実施の形態では、炊飯器本体33の上部に磁性体40を設け、蓋体36の前方部に電磁石41を設けたが、逆に設けてもよい。
【0043】
また、図4では、炊飯器本体33に設けた磁性体40よりも、蓋体36の前方部に設けた電磁石41の方が、面積が大きくなっているが、どちらが大きくてもよく、また同じ面積でもよい。
【0044】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における炊飯器の側断面図を示すものである。
【0045】
図5に示すように、制御部44は、炊飯中には、しゃもじ検知センサー25がしゃもじの接近を検知しても、動作部27に信号を送らないように制御し、蓋体16が開かないよう制御するようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0046】
上記構成において動作、作用を説明する。炊飯中にはしゃもじ検知センサー25がしゃもじの接近を検知して制御部44に出力しても、制御部44から動作部27に信号を送らないように制御しているため、炊飯中にしゃもじを炊飯器本体13のそばにおいても、蓋体16が開くことはなく、蓋体16が開くことによって発生する加熱量の低減や炊飯中の必要な蒸気の流出になどによる炊飯性能の悪化を防ぐことができる。
【0047】
なお、本実施の形態では、制御部44から動作部27に信号を送らないように制御しているが、人体検知センサー25から制御部44に信号を送らないように制御してもよい。
【0048】
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における炊飯器の蓋体が閉じた状態での側断面図を示し、図7は、同炊飯器の蓋体が開いた状態での側断面図を示すものである。
【0049】
図6および図7に示すように、制御部45は、炊飯終了後、所定の時間、蓋体36を開くように制御し、所定の時間が経過後蓋体36を閉じるように制御している。ここで、所定の時間は、通常ご飯をほぐすために要する時間で、約30秒から約2分までの時間とする。他の構成は上記実施の形態2と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【0050】
上記構成において動作・作用を説明する。しゃもじ検知センサー42がしゃもじの接近を検知していない状態では、制御部45は電磁石41に炊飯器本体33の上部に設けた磁性体40を引き合うように電流を流す。電流が流れることによって電磁石41と磁性体40は吸引力を生じ、ヒンジばね38の付勢力に対してロック状態になり、蓋体36は、図6に示すように、閉成状態にある。
【0051】
しゃもじ検知センサー42がしゃもじの接近を検知すると、しゃもじ検知センサー42からの出力を制御部45に入力する。しゃもじ検知センサー42からの出力を入力した制御部45は、電磁石41に流していた電流を流さないように制御し、磁性体40と電磁石41との吸引力で炊飯器本体33と蓋体36は閉成状態にあったが、吸引力がなくなるため、ヒンジばね38により蓋体36は開成方向に付勢され、蓋体36に触れなくても、蓋体36を開くことができる。
【0052】
炊飯終了後、制御部45はしゃもじの接近の有無に関わらず、電磁石41に流している電流を流さないように制御することで、蓋体36を閉成状態にさせていた吸引力がなくなるために、ヒンジばね38による付勢力によって、図7に示すように、蓋体36は開成状態になる。蓋体36が開成状態になることで、炊飯器本体33内に存在する余分な水蒸気が炊飯器本体33の外部に蒸発することにより、今まで、余分な蒸気を飛ばすために過剰に入れていた熱量を下げることができ、ご飯の表面の部分乾燥を抑えることができる。
【0053】
また、余分な蒸気を飛ばすまでに要した所定の時間経過後、蓋体36が開成状態であるとご飯の温度が下がり、ご飯が腐敗しやすくなるなどの保温性能に対して悪影響を及ぼすので、制御部45は軸部に設けたモータ(図示せず)で蓋体36を閉めるように制御し、蓋体36が炊飯器33に近づいたときに、電磁石41に電流を流すように制御し、電磁石41と磁性体40との吸引力で蓋体36は閉成状態に付勢され、蓋体36は閉成状態になる。
【0054】
以上のように、本実施の形態においては、炊飯終了後、所定の時間蓋体36を開くよう制御するようにしたので、炊飯器内に余分に溜まった水分を蒸発させることができ、水分をとばすために入れていた過剰な加熱を減らすことができ、ご飯の表面部における部分乾燥を抑えることができ、より良いご飯を提供することができる。
【0055】
また、所定の時間後蓋体36を閉めるよう制御するようにしたので、余分な蒸気を逃がした後、蒸気を逃がさずご飯の乾燥を防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、使用者がロック解除操作しなくても蓋体を開成することができ、使い勝手を向上することができるので、炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体を有する炊飯器として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施の形態1における炊飯器の側断面図
【図2】同炊飯器の他の例の側断面図
【図3】同炊飯器の他の例の側断面図
【図4】本発明の実施の形態2における炊飯器の側断面図
【図5】本発明の実施の形態3における炊飯器の側断面図
【図6】本発明の実施の形態4における炊飯器の蓋体を閉じた状態の側断面図
【図7】同炊飯器の蓋体を開いた状態の側断面図
【図8】従来の炊飯器の側断面図
【符号の説明】
【0058】
13 炊飯器本体
14 内鍋
15 加熱手段
16 蓋体
17 ヒンジ軸
18 ヒンジばね(弾性部材)
20 フックレバー(開閉手段)
25 しゃもじ検知センサー
26 制御部
27 動作部




 

 


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