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発明の名称 電気掃除機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−61537(P2006−61537A)
公開日 平成18年3月9日(2006.3.9)
出願番号 特願2004−249768(P2004−249768)
出願日 平成16年8月30日(2004.8.30)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 黒木 義貴 / 酒谷 英明 / 石川 誠治 / 北井 敦
要約 課題
フィルターに直接衝撃を与えることなく、除塵できる電気掃除機を提供する。

解決手段
電動送風機2と弾きローラー33を内蔵する掃除機本体1と、フィルターユニット41とを備え、前記フィルターユニット41は、塵埃を捕集する二次フィルター55を取着した枠体54と、前記二次フィルター55の下流側に位置すると共に一端が前記枠体54に固定された除塵板57を有し、前記弾きローラー33を回転させて前記除塵板57の突片57aを空気の流れと同方向に弾き、その反発力で前記枠体54に衝撃を与えるようにしたもので、除塵板57によって枠体54に塵埃が堆積する方向に加わる衝撃で二次フィルター55に付着した塵埃がふるい落とされ二次フィルター55の濾過能力が復活すると共に、二次フィルター55に除塵板57が直接衝撃を与えないので二次フィルター55が破損する事が無く、寿命も長い。
特許請求の範囲
【請求項1】
電動送風機と除塵駆動体を内蔵する掃除機本体と、フィルターユニットとを備え、前記フィルターユニットは、塵埃を捕集するフィルターを取着した枠体と、前記フィルターの下流側に位置すると共に一端が前記枠体に固定された除塵板を有し、前記除塵駆動体を動作させて前記除塵板の他端を空気の流れと同方向に弾き、その反発力で前記枠体に衝撃を与えるようにした電気掃除機。
【請求項2】
電源コードを巻回したコードリールを設け、前記電源コードの引き出し又は/および収納動作に連動して除塵駆動体を動作させるようにした請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項3】
除塵駆動体を回転駆動するモータを設けた請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項4】
除塵板の上端を枠体の上端に固定した請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項5】
フィルターをプリーツ折りし、かつそのプリーツ目を縦方向にした請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項6】
フィルターの上流側の面を僅かに下を向くように傾斜させた請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項7】
枠体を樹脂で成型し、前記枠体にフィルターのプリーツ部を連結するリブを一体に設け、このリブを除塵板で弾くようにした請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項8】
リブと除塵板のどちらか一方または両方に吸音材を設け、前記吸音材を設けた部分を当てるようにした請求項7に記載の電気掃除機。
【請求項9】
リブと除塵板の当接部のどちらか一方または両方に凹凸をつけ、部分的に当接させるようにした請求項7又は8に記載の電気掃除機。
【請求項10】
リブと除塵板の当接部をフィルターへの塵埃付着量の多い領域に設けるようにした請求9に記載の電気掃除機。
【請求項11】
除塵板の両サイドに、前記除塵板の撓みを規制するストッパー部を設けた請求項1〜9のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項12】
除塵板を途中から左右に少なくとも2分割し、夫々の端部を除塵駆動体で弾くようにした請求項1〜10のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項13】
除塵板により枠体を介してフィルターに加えられる衝撃力を150G以上になるようにした請求項1〜11のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項14】
除塵駆動体を、除塵板の端部を弾く弾き片と、前記弾き片を挟むように両側に設けたフランジで形成し、前記除塵板の端部が前記両フランジ間に入り込むようにした請求項1〜12のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項15】
除塵駆動体の周囲を覆うカバーを着脱自在に設けた請求項1〜13のいずれか1項に記載の電気掃除機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機に関するもので、特に、除塵機能を有する電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の電気掃除機として、塵埃分離部と、塵埃分離部を通過した空気に含まれる細塵を捕捉するプリーツ状のフィルターと、電源コードの巻き取り動作に連動して回転するギアと、前記ギアに設けられた突起とを備え、電源コードの巻き取り時に、前記ギアが回転し、突起がフィルターのプリーツを乗り越えながら、フィルターの後面を回転移動する事により、フィルターに振動を与え、フィルターに付着した塵埃を落下させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第3490081号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の電気掃除機の構成では、塵埃がフィルターの表面に、空気の流れ方向と逆方向に堆積していくにもかかわらず、プリーツに直交する方向から、即ち、空気の流れに直交する方向からフィルターに振動を与える為除塵効率が悪く、また、フィルターに突起で直接加振するので頑丈に作る必要があり,高価になるという課題があった。
【0004】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、除塵効率の優れた電気掃除機を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、電動送風機と除塵駆動体を内蔵する掃除機本体と、フィルターユニットとを備え、前記フィルターユニットは、塵埃を捕集するフィルターを取着した枠体と、前記フィルターの下流側に位置すると共に一端が前記枠体に固定された除塵板を有し、前記除塵駆動体を動作させて前記除塵板の他端を空気の流れと同方向に弾き、その反発力で前記枠体に衝撃を与えるようにしたもので、除塵板によって枠体に空気の流れと逆方法、即ち塵埃の堆積方向に、かつ、瞬間的な衝撃でフィルターに付着した塵埃が効果的にふるい落とされフィルターの濾過能力が復活すると共に、フィルターに除塵板が直接衝撃を与えないのでフィルターが破損する事が無い。
【発明の効果】
【0006】
本発明の電気掃除機は、除塵板によって枠体に空気の流れと逆方法、即ち塵埃の堆積方向に加わる瞬間的な衝撃でフィルターに付着した塵埃が効果的にふるい落とされフィルターの濾過能力が復活すると共に、フィルターに除塵板が直接衝撃を与えないのでフィルターが破損する事が無い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
第1の発明は、電動送風機と除塵駆動体を内蔵する掃除機本体と、フィルターユニットとを備え、前記フィルターユニットは、塵埃を捕集するフィルターを取着した枠体と、前記フィルターの下流側に位置すると共に一端が前記枠体に固定された除塵板を有し、前記除塵駆動体を動作させて前記除塵板の他端を空気の流れと同方向に弾き、その反発力で前記枠体に衝撃を与えるようにしたもので、除塵板によって枠体に空気の流れと逆方法、即ち塵埃の堆積方向に加わる衝撃でフィルターに付着した塵埃が効果的にふるい落とされフィルターの濾過能力が復活すると共に、フィルターに除塵板が直接衝撃を与えないのでフィルターが破損する事が無い。
【0008】
第2の発明は、特に、第1の発明の電気掃除機に電源コードを巻回したコードリールを設け、前記電源コードの引き出し又は/および収納動作に連動して除塵駆動体を動作させるようにしたもので、除塵駆動体を動作させるための特別な駆動源を必要としないので、除塵機構を安価に形成する事ができる。
【0009】
第3の発明は、特に、第1の発明の除塵駆動体を回転駆動するモータを設けたもので、除塵構成が簡素化され、しかも除塵効果を安定させることができる。
【0010】
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の除塵板の上端を枠体の上端に固定したもので、掃除機本体側の構成が簡素化され、除塵効果が安定する。
【0011】
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明のフィルターをプリーツ折りし、かつそのプリーツ目を縦方向にしたもので、叩き出した塵埃を効率良く下方に落とすことができると共に、塵埃のフィルターへの再付着を防止する。
【0012】
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明のフィルターの上流側の面を僅かに下を向くように傾斜させたもので、叩き出した塵埃が効率良く下方に落とされ、フィルターに、叩き出された塵埃が再付着する事が無い。
【0013】
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか1つの発明の枠体を樹脂で成型し、前記枠体にフィルターのプリーツ部を連結するリブを一体に設け、このリブを除塵板で弾くようにしたもので、リブを介して衝撃をフィルター全域に渡って伝える事ができ、塵埃の叩き出し効果が向上する。
【0014】
第8の発明は、特に、第7の発明のリブと除塵板のどちらか一方または両方に吸音材を設け、前記吸音材を設けた部分を当てるようにしたもので、除塵の際の音を低減することができる。
【0015】
第9の発明は、特に、第7又は第8の発明のリブと除塵板の当接部のどちらか一方または両方に凹凸をつけ、部分的に当接させるようにしたもので、フィルターへ与える衝撃力を分散させることができるとともに、除塵時の音質を変化あるいは低減することができる。
【0016】
第10の発明は、特に、第9の発明の凹凸をフィルターへの塵埃付着量の多い領域に設けるようにしたもので、塵埃付着量の多い領域に強い衝撃を与えることで効率良く除塵を行うことができる。
【0017】
第11の発明は、特に、第1〜9のいずれか1つの発明の除塵板の両サイドに、前記除塵板の撓みを規制するストッパー部を設けたもので、組み立て時などに除塵板が何かに当たり変形することを防止することができる。
【0018】
第12の発明は、特に、第1〜10のいずれか1つの発明の除塵板を途中から左右に少なくとも2分割し、夫々の端部を除塵駆動体で弾くようにしたもので、夫々の端部をタイミングをずらして除塵駆動体で弾くようにすれば、電源コードを引き出す時の引き出し力あるいは、除塵駆動体を回転駆動するモータのトルクを半減できる。
【0019】
第13の発明は、特に、第1〜11のいずれか1つの発明の除塵板により枠体を介してフィルターに加えられる衝撃力を150G(重力加速度)以上になるようにしたもので、風量を初期の80%程度まで回復できるものである。
【0020】
第14の発明は、特に、第1〜12のいずれか1つの発明の除塵駆動体を、除塵板の端部を弾く弾き片と、前記弾き片を挟むように両側に設けたフランジで形成し、前記除塵板の端部が前記両フランジ間に入り込むようにしたもので、除塵の際に除塵体が除塵駆動体はら外れることを防止できるとともに、除塵駆動体に塵埃等がひっかかりにくくなる。
【0021】
第15の発明は、特に、第1〜13のいずれか1つの発明の除塵駆動体の周囲を覆うカバーを着脱自在に設けたもので、除塵駆動体部に塵埃や異物が侵入したり、絡みついたときに容易に取り除くことができる。
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0023】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における電気掃除機について、図1〜12を用いて説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態における電気掃除機の全体斜視図、図2は、同電気掃除機の上面図、図3は、同電気掃除機の断面図である。
【0025】
図1において、1は掃除機本体で、後部に電動送風機2を内蔵した電動送風機室3が配され、前部に、着脱自在で塵埃を分離捕集するダストボックスユニット4を収納するダストボックス収納部5が配され、後方下部の両側に1対の走行用の車輪6が回転自在に取着され、底面前部には、同じく走行用のキャスター7が取着されている。掃除機本体1の前部には、ホース8の一端に設けた接続パイプ9が着脱自在に接続される吸入口10が設けられている。
【0026】
ホース8の他端には、掃除の際に握る把手を備えた先端パイプ12が設けられている。13は、伸縮自在或いは継ぎ自在の延長管で、下流側端部が前記先端パイプ12に着脱自在に接続され、他端は、塵埃掻き揚げ用の回転ブラシ14と、その回転ブラシ14を回転駆動するモータ15を内蔵した吸い込み具16に着脱自在に接続される。
【0027】
17は、掃除機本体1の側面に設けられた開口部で、ダストボックス収納部5に装着されたダストボックスユニット4の透明材料で形成された外郭側面が外から見えるようになっている。
【0028】
18は、弾性材料から形成され掃除機本体1の前部から両側にかけて延設されたバンパーで、掃除機本体1の走行時に家具、柱などに衝突してもそれらに傷をつけないようにするためのもので、また、掃除機本体1に設けた開口部17と対向する部分が図に示されるように、くりぬかれている。
【0029】
19は、掃除機本体1を持ち運ぶ際に立てて使用する本体ハンドルで、掃除機本体1の重心を通る垂直線上に回動中心が位置するように掃除機本体1の上部に回動自在に取り付けられている。
【0030】
20は、ダストボックスユニット4の持ち運び用のボックスハンドルで、上端がダストボックスユニット4に回動自在に軸支され、その前端は、通常図1に示すようにダストボックスユニット4に収納されているが、ダストボックスユニット4を持ち運ぶ時や、掃除機本体1のダストボックス収納部5から取り外す時に、前部を持ち上げると、前端が上方に飛び出し、ボックスハンドル20が握れるようになる。
【0031】
21は、ダストボックスユニット4を掃除機本体1のダストボック収納部5に収納した時にダストボックスユニット4の前端を保持する尾錠で、尾錠バネ21aで後方側に付勢されている。
【0032】
図3において、掃除機本体1の外郭は、その下部を形成すると共に後方にコードリール22を収納するコードリール収納部23を形成した下ボディ1aと、後部に電動送風機室3を形成した上ボディー1bからなり、電動送風機室3の底部は下ボディ1aで覆われる。24は、下ボディ1aに形成されたコードリール収納部23を覆うコードリール蓋で、そのコードリール蓋24及び下ボディ1aの夫々に設けた軸支部25でコードリール22が回動自在に軸支されている。
【0033】
コードリール22は、電源コード32を巻き付けると共に上下にフランジ部22aを有するドラム部22bと、前記ドラム部22bを電源コード32を巻き付ける方向に付勢するバネ材22cから構成されている。
【0034】
26は、コードリール22に内蔵されたバネ材22cの付勢力に抗して外部に引き出された電源コード32を、コードリール22内に巻き戻す際に操作する巻き戻し釦で、その巻き戻し釦26を下方に押すことにより、ブレーキローラー(図示せず)によるコードリール22の回動阻止が解除され、コードリール22がバネ材22cの付勢力で電源コード32を巻き上げるようになっている。
【0035】
電動送風機2の前部は、弾性材料からなるサポート前27で、後部は、同じく弾性材料からなるサポート後28で、電動送風機室3内に支持されている。29は、電動送風機室3とダストボックス収納部5とを仕切る隔壁で、略中央に電動送風機2の吸入開口2aと連通する格子状の隔壁開口部30が設けられ、その隔壁開口部30は、ダストボックス収納部5側から三次フィルター31で覆われている。
【0036】
図4は、掃除機本体1からダストボックスユニット4を取り外した時の斜視図であり、吸入口10の後方にパッキン37が設けられ、ダストボックス収納部5の後方下部には、電源コード32の引き出し操作に連動して回転して後述の除塵板57を弾く弾きローラー33(除塵駆動体としての回転体)が設けられている。39は、弾きローラー33の周囲を覆うカバーで、弾きローラー33に髪の毛等が巻きついたときに、カバー39を外せば、容易に取り除くことができる。
【0037】
図5は、電源コード32の引き出し操作から弾きローラー33までの回転力の伝達構成を示すもので、コードリール11の一方のフランジ22aの外周面に歯22dが円環状に配され、弾きローラー33を固定したシャフトA34の端部にギヤーA35が設けれ、歯22dとギヤーA35間に複数のギヤー群36が介在され、電源コード32の引き出し動作に応じてコードリール11のフランジ22aが回転すると、その回転力が、歯22d、ギヤー群36、ギヤーA35、シャフトA34の順に伝達され、弾きローラー33が回転するようになっている。
【0038】
弾きローラー33は、弾き片33aと、それを挟み込むように形成されたフランジ33bで形成されている。
【0039】
次に、ダストボックスユニット4の構成について図6〜12を用いて説明する。
【0040】
図において、ダストボックスユニット4は、ダストボックス本体40と、ダストボックス本体40の後方開口部に着脱自在に装着されるフィルターユニット41から構成されている。
【0041】
最初に、吸い込み具16から空気と共に吸引された塵埃の捕集構成について述べる。ダストボックス本体40の前部に、ダストボックスユニット4を掃除機本体1のダストボックス収納部5に装着した時に、掃除機本体1の吸入口10の後方に設けたパッキン37に気密に圧接し連通する吸入口A42と、尾錠21が係合する尾錠凹部52が設けられている。
【0042】
ダストボックス本体40は、さらに、吸入口A42に直接連通すると共に粗塵を収納する粗塵室43と、連通口A44を介して粗塵室43と連通すると共に吸引風に含まれた細塵を遠心分離する遠心分離室45と、遠心分離室45の周壁の一部に設けた連通口B46から落下する細塵を捕集する細塵室47と、前記粗塵室43と細塵室47の夫々の開口部43b、47bを覆うと共に後方端部がダストボックス本体40に回動自在に軸支された蓋体48を備えている。蓋体48は、コイルバネ49により開成方向に付勢されており、通常は、ダストボックス本体40に設けた係止片50で、その前部が閉じた状態に保持されており、ボックスハンドル20の前部に設けた解除釦51を押すと、それに連結された連結機構(図示せず)を介して係止片50が外方に移動し、蓋体48がコイルバネ49の付勢力で開くようになっている。
【0043】
図6(c)に示すように、遠心分離室45の前部断面形状は、天面が平坦なDカット状に形成されている。これは、掃除機本体1の外郭の一部を成すダストボックスユニット4の前部の表面を低く見せ、デザイン状のバリエーションを広げるためである。さらに連通口B46の細塵室47側には、筒状のリブ45cが延設され、細塵室47に流入した細塵が遠心分離室45に逆流させないためのものである。
【0044】
また、ダストボックス本体40の粗塵室43と細塵室47を形成している外郭部分は、半透明材料で形成され、外部から堆積した塵埃の量がわかるようになっている。
【0045】
ダストボックス本体40の後側には、ダストボックスユニット4や、その構成部品に付着した塵埃を清掃する為のクリーニングブラシ53を収納するブラシ収納部40aが設けられている。
【0046】
フィルターユニット41は、枠体54と、プリーツ折りされそのプリーツ目を縦方向にして枠体54に設けられた二次フィルター55と、枠体54の内側に橋渡し状に形成され、二次フィルター55をその折り目方向に直交する方向で保持するリブ体56と、鋼鈑など弾性に富んだ金属材からなり、下部がそれ自信の弾性力で枠体54側に押しつけられるように上部が枠体54の上部に取り付けられた除塵板57とを備えている。フィルターユニット41の枠体54の下流側端部には全周に渡ってリップ58が、一体又は一体的に形成され、ダストボックスユニット4を、ダストボックス収納部5に装着した時に、そのリップ58が、掃除機本体1の隔壁29のダストボックス収納部5側の面に圧接され、電動送風機2の運転時に外気が吸引されないようになっている。
【0047】
フィルターユニット41の前面59は、二次フィルター55の上流側を覆うと共に、フィルターユニット41をダストボックス本体40に装着した時に、粗塵室43、遠心分離室45、細塵室47の夫々の後方開口部43a、45a、47aを気密に覆うようになっている。さらにフィルターユニット41の前面59の、前記後方開口部43a、45a、47aの夫々に対応する位置に、開口A60、開口B61、開口C62が設けられ、かつ、各開口A60、開口B61、開口C62には一次フィルター60a、61a、62aが設けられて、フィルターユニット41内に粗塵や、細塵が浸入するのを防止している。
【0048】
除塵板57の下端には、突片57aが延設され、図11、図12の要部断面図に示すように、ダストボックスユニット4をダストボックス収納部5に装着した時に、掃除機本体1に設けた弾きローラー33に近接するように配されており、この状態で電源コード32を引き出すと、その引き出し動作に連動して弾きローラー33が回転し、山状に形成された弾き片33aが、除塵板57の弾性力に抗して除塵板57の突片57aを、空気の流れ方向に、すなわち後方に移動させ、その突片57aが弾き片33aを乗り越えると(図12参照)、除塵板57の弾性力で元の左方向に一気に戻ろうとする。この時、除塵板57の一部がリブ体56の先端に当たってリブ体56に強い衝撃が加わり、これにより二次フィルター55に強い振動が加わり、二次フィルター55に付着していた細塵が振り落とされ、二次フィルター55の濾過性能が復活する。
【0049】
上記構成による動作、作用は以下の通りである。
【0050】
電気掃除機の使用開始に当たり、掃除機本体1より電源コード32を引き出すと、その引き出し動作に連動して、コードリール22のフランジ22aが回転し、その回転力が、ギヤー群36、ギヤーA35と伝達され、弾きローラー33が回転する。弾きローラー33が回転すると、その弾き片33aが除塵板57に設けた突片57aを弾き、フィルターユニット41のリブ体56に強い衝撃が加わり、前回までの掃除の際に二次フィルター55に付着した細塵がふるい落とされ、二次フィルター55の濾過能力が回復する。
【0051】
次に、電源コード32を図示しない壁のコンセントにさし込んで、電気掃除機の運転を開始すると、電動送風機2による吸引力が、開口A60、開口B61、開口C62、一次フィルター60a、61a、62aを経て、粗塵室43、遠心分離室45、細塵室47に及び、ホース8、延長管13を経て吸い込み具16に至る。そして、吸い込み具16から吸引された塵埃を含んだ空気が、掃除機本体1の吸入口10を通って、ダストボックス本体40の吸入口42から真っ直ぐ粗塵室43に入り、一次フィルター60aに当たりそこで捕集され、堆積していく。
【0052】
電動送風機2による吸引力は、遠心分離室45にも作用しているので、粗塵室43で、粗塵が除去された空気の一部は、吸入口A42側に位置する連通口44を通って、遠心分離室45に流入する。ここで、空気は、一次フィルター61aの表面に沿ってかつその接線方向から遠心分離室45に流入するので、塵埃の遠心分離が効果的に行なわれると共に、一次フィルター61aに塵埃が付着し難くなり、塵埃による目詰まりが起き難いので、一次フィルター61aでの空気圧損の低下を抑制する事ができる。
【0053】
遠心分離室45で遠心分離された細塵は、遠心分離室45の周壁の一部に設けた連通口46から細塵室47に落下する。一方、一次フィルター60a、61a、62aを通過した細塵を含む空気は、プリーツ状の二次フィルター55に流れそこで、細塵が捕捉される。捕捉された細塵は、上記したように、次回電気掃除機を使用する為に、電源コード32を引き出した時に、除塵板57により振るい落とされる。
【0054】
上記構成によれば、粗塵が粗塵室43で予め捕集されるので、遠心分離室45での塵埃の遠心分離のための負担が軽減され、しかもそこで分離された細塵が細塵室47で捕集されるので、遠心分離室45に細塵が残るのが抑制され、高い遠心分離性能を長期にわたって維持することができる。
【0055】
また、細塵室47における吸気圧損を、遠心分離室45及び粗塵室43における吸気圧損より大きくなるように設定しておけば、遠心分離室45に細塵が残るのが抑制され、高い遠心分離性能を長期にわたって維持できる。
【0056】
さらに、遠心分離室45の吸気風量を、少なくとも1.3立方m/分以上になるように一次フィルター60a、61a、62aの夫々のフィルターの目の大きさや、材料、開口A、B、C60、61、62の面積を設定しておけば、電動送風機2を冷却するための空気量が十分確保され、電動送風機2の寿命が長くなり、かつ電動送風機2の異常発熱、焼損を防止することができる。
【0057】
また、図10に示すように、一次フィルター60a、61a、62aが同一面上に設けられているので、それらを清掃するのが非常に簡単で、しかも清掃漏れもなく、非常に使用勝手が良いものである。なお、上記実施の形態では、一次フィルター60a、61a、62aが面一に設けられているが、多少の段差、具体的には6mm位までの段差が、一次フィルター60a、61a、62a間で、或いはそれらと前面59の表面との間にあっても、清掃がやり易いことにはかわりはない。
【0058】
また、弾きローラー33を回転させて除塵板57の突片57aを弾き、その反発力で前記枠体54に衝撃を与えるようにしたので、除塵板57によって枠体54に空気の流れと逆方法、即ち塵埃の堆積方向に加わる衝撃で二次フィルター55の上流側の面に付着した塵埃がふるい落とされ二次フィルター55の濾過能力が復活すると共に、二次フィルター55に除塵板57が直接衝撃を与えないので二次フィルター55の寿命が長い。
【0059】
また、電源コード32の引き出し動作に連動して弾きローラー33を回転させるようにしたので、弾きローラー33を回転させるための特別な駆動源を必要とせず、除塵機構を安価に形成する事ができる。なお、電源コード32の収納動作に連動して、あるいは、電源コード32の引き出し動作及び収納動作の両動作に連動して弾きローラー33を回転させるようにすれば、弾きローラー33の回転する機会が増え、除塵効果が向上する。
【0060】
また、弾きローラー33を、図示しないが、別途設けたモータで回転駆動するようにすれば、除塵構成が簡素化され、しかも除塵効果を安定させることができる。
【0061】
さらに、除塵板57の上端を枠体54の上端に固定しているので、掃除機本体1側の構成が簡素化され、除塵効果が安定する。
【0062】
また、二次フィルター55をプリーツ折りし、かつそのプリーツ目を縦方向にしたので、叩き出した塵埃を効率良く下方に落とすことができると共に、塵埃の二次フィルター55への再付着を防止することができる。
【0063】
また、二次フィルター55の上流側の面を僅かに下を向くように傾斜させるようにすれば、叩き出した塵埃が効率良く下方に落とされ、二次フィルター55に、叩き出された塵埃が再付着する事が無い。
【0064】
また、枠体54を樹脂で成型し、前記枠体54に二次フィルター55のプリーツ部を連結するリブ体56を一体に設け、このリブ体56を除塵板57で弾くようにしたので、リブ体56を介して衝撃を二次フィルター55全域に渡って伝える事ができ、塵埃の叩き出し効果が向上する。
【0065】
また、図8に示すように、除塵板57を途中から左右に2分割し、夫々の突片57aを弾きローラー33でタイミングをずらして弾くようにすれば、電源コード32を引き出す時の引き出し力あるいは、弾きローラー33を回転駆動するモータのトルクを半減できる。
【0066】
なお、除塵板57の途中からの分割は、2分割に限らず3分割、4分割でも構わない。
【0067】
また、除塵板57により枠体54を介して二次フィルター55に加えられる衝撃力を150G(重力加速度)以上にすれば、風量を初期の80%程度まで回復できるものである。
【0068】
また、弾きローラー33を、除塵板57の突片57aを弾く弾き片33aと、前記弾き片33aを挟むように両側に設けたフランジ33bで形成し、突片57aが両フランジ33b間に入り込むようにしたので、除塵の際に除塵体が弾き片33aから外れることを防止できるとともに、弾きローラー33に塵埃等がひっかかりにくくなる。
【0069】
(実施の形態2)
図13(a)は、本発明の第2の実施の形態における電気掃除機の要部断面図である。
【0070】
本実施の形態は、除塵板57が当接するリブ体56の端部に吸音材85を設けたもので、
それにより、除塵の際の音を低減することができる。なお、図13(b)に示すように、吸音材85を、リブ体56側に設ける代わりに、除塵板57側に吸音材85を設けても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0071】
(実施の形態3)
図14(a)は、本発明の第3の実施の形態における電気掃除機の要部断面図である。本実施の形態は、リブ体56の端部に凹凸56aを設け、部分的に除塵板57を当接させるようにしたもので、フィルターへ与える衝撃力を分散させることができるとともに、除塵時の音質を変化あるいは低減することができる。
【0072】
また、リブ体56の凹凸56a(当接部)を二次フィルター55で塵埃付着の多い付近に設けることにより、塵埃付着量の多い領域に強い衝撃を与えることができ、効率良く除塵を行うことができる。なお、図14(b)に示すように、リブ体56の端部に凹凸56aを設ける代わりに、除塵板57側に凹凸57bを設けても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0073】
(実施の形態4)
図15は、本発明の第4の実施の形態における電気掃除機の要部斜視図である。
【0074】
本実施の形態は、除塵板57の両サイドに、ストッパー部57cを設け、枠体54の内壁に、ストッパー部57cが臨む凹部54aを設けて、除塵板57が必要以上に撓む事の無いようにしたもので、組み立て時などに除塵板57が何かに当たり変形することを防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0075】
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、フィルターの除塵性能に優れ、しかもフィルターに除塵板が直接衝撃を与えないのでフィルターが破損する事が無いもので、塵埃を捕集するフィルターを有する各種家庭用、業務用電気掃除機、空気清浄機等に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の実施の形態1における電気掃除機の全体斜視図
【図2】同電気掃除機の上面図
【図3】同電気掃除機の断面図
【図4】同電気掃除機の掃除機本体の斜視図
【図5】同電気掃除機内部の動力伝達構成を示す図
【図6】(a)同電気掃除機のダストボックスユニットの側面図(b)同ダストボックスユニットの平面図(c)図6(b)のA−A断面図(d)図6(b)のB−B断面図
【図7】同ダストボックスユニットの正面図
【図8】同ダストボックスユニットの背面図
【図9】同ダストボックスユニットのダストボックス本体の斜視図
【図10】同ダストボックスユニットのフィルターユニットの斜視図
【図11】同ダストボックスユニットの要部断面図
【図12】同ダストボックスユニットの要部断面図
【図13】(a)本発明の第2の実施の形態における電気掃除機の要部断面図(b)他の例を示す電気掃除機の要部断面図
【図14】(a)本発明の第3の実施の形態における電気掃除機の要部断面図(b)他の例を示す電気掃除機の要部断面図
【図15】本発明の第4の実施の形態における電気掃除機の要部斜視図
【符号の説明】
【0077】
1 掃除機本体
2 電動送風機
33 弾きローラー(除塵駆動体)
41 フィルターユニット
54 枠体
55 二次フィルター(フィルター)
57 除塵板
57a 突片(他端)




 

 


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