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発明の名称 電気掃除機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−55255(P2006−55255A)
公開日 平成18年3月2日(2006.3.2)
出願番号 特願2004−238112(P2004−238112)
出願日 平成16年8月18日(2004.8.18)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 石橋 崇文
要約 課題
電動送風機の入力の異なるモード毎、あるいは使用状況に応じて、電動送風機の操作時間や使用実態を把握し、信頼性を向上すること。

解決手段
電動送風機2と、入力の異なる複数のモードを有して前記電動送風機2の動作を制御する制御手段10と、モードを切り換える切換手段と、前記複数のモードのうち、少なくとも1つ以上のモードの動作時間を計時する第1の計時手段13と、不揮発性の記憶手段20とを備え、前記記憶手段20は前記第1の計時手段13の計時する時間を記憶する構成とした。これにより、記憶手段20が電気掃除機使用時の電動送風機2の入力等、少なくとも1つ以上の使用状況に応じた動作時間を記憶するため、記憶手段20の記憶したデータを解析することにより、実際の使用状況を把握することができ、信頼性を向上できる。
特許請求の範囲
【請求項1】
電動送風機と、入力の異なる複数のモードを有して前記電動送風機の動作を制御する制御手段と、モードを切り換える切換手段と、前記複数のモードのうち、少なくとも1つ以上のモードの動作時間を計時する第1の計時手段と、不揮発性の記憶手段とを備え、前記記憶手段は前記第1の計時手段の計時する時間を記憶する電気掃除機。
【請求項2】
複数のモードの累計動作時間を計時する第2の計時手段を備え、記憶手段は第1の計時手段の計時する時間と、第2の計時手段の計時する時間を記憶する請求項1記載の電気掃除機。
【請求項3】
切換手段を、電動送風機の風量を検出する風量検出手段、または電動送風機が発生させる圧力を検出する圧力検出手段、または電動送風機に流れる電流を検出する電流検出手段とした請求項1又は2記載の電気掃除機。
【請求項4】
電動送風機もしくは前記電動送風機近傍の温度を検出する温度検出手段を有し、前記温度検出手段の検出する温度に応じて、少なくとも第1の計時手段の計時する時間、第2の計時手段の計時する時間の何れかに補正をかける温度補正手段を有する請求項1〜3のいずれか1項記載の電気掃除機。
【請求項5】
電源電圧を検出する電圧検知手段を有し、前記電圧検知手段の検出する電圧に応じて、少なくとも第1の計時手段の計時する時間、第2の計時手段の計時する時間の何れかに補正をかける電圧補正手段を有する請求項1〜3のいずれか1項記載の電気掃除機。
【請求項6】
電動送風機もしくは前記電動送風機近傍の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出する温度が所定温度以上になった回数を計数する計数手段を有し、記憶手段は、前記計数手段の計数する回数を記憶する請求項1〜5のいずれか1項記載の電気掃除機。
【請求項7】
電動送風機もしくは前記電動送風機近傍の温度を検出する温度検出手段を有し、記憶手段は、少なくとも最高温度を含む前記温度検出手段の検出する温度を記憶する請求項1〜5のいずれか1項記載の電気掃除機。
【請求項8】
記憶手段は、少なくとも最低温度を含む前記温度検出手段の検出する温度を記憶する請求項7記載の電気掃除機。
【請求項9】
電源電圧を検出する電圧検知手段を有し、記憶手段は、少なくとも最高電圧を含む前記電圧検知手段の検出する電圧を記憶する請求項1〜5のいずれか1項記載の電気掃除機。
【請求項10】
記憶手段は、少なくとも最低電圧を含む前記電圧検知手段の検出する電圧を記憶する請求項9記載の電気掃除機。
【請求項11】
記憶手段は、制御手段が電動送風機を停止させるモードに切り換える時に記憶動作を行う請求項1〜10のいずれか1項記載の電気掃除機。
【請求項12】
電源電圧を検出する電圧検知手段を有し、記憶手段は、前記電圧検知手段の検出する電圧が所定の電圧以下になった時に記憶動作を行う請求項1〜10のいずれか1項記載の電気掃除機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭用、もしくは業務用の電気掃除機の制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図6に従来の電気掃除機の概略構成図を示す。図6において、1は電気掃除機本体、2は本体1に内蔵し、吸い込み力を発生する電動送風機、3は電動送風機2の異なった入力(供給電力)での動作モードを切り換える切換手段4を有したホース、5は延長管、8は被清掃面に接して塵埃等を吸い込む吸込具、6は吸引した塵埃を蓄積しておく集塵室である。ホース3と集塵室6は、本体1に設けた吸気口7を介して接続され、集塵室6とホース3と延長管5と吸込具8で吸気経路を形成している。
【0003】
本体1に設けた制御手段(図示せず)は、切換手段4にて設定されるモードに応じて電動送風機2の入力(供給電力)を制御するように構成されている。
【0004】
上記のように構成された電気掃除機は、使用者が切換手段4を操作して電動送風機2に電力を供給し、電動送風機2への電力供給が停止している停止モードから、動作モードへ移行すると、吸込具8から吸引された塵埃が、吸気経路を経由して集塵室6に蓄積される。
【0005】
この種の電気掃除機には、電動送風機2としては、整流子モータが用いられることが多く、ブラシが整流子に接触、回転しながら整流子に駆動電流を供給するため、ブラシレスモータと比較して、メンテナンスの頻度が多くなるため、電気掃除機本体に通電された時間、回数と電動送風機2への通電の時間を不揮発性メモリに記憶して時間管理を可能にしているものもある(特許文献1参照)。
【0006】
整流子モータ、特にブラシの耐久性は、電動送風機2に流れる電流、印加される電圧、電力や温度により影響を受けるものである。
【特許文献1】特開2004−000452号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来の構成では、電動送風機2に関しては、通電時間しか記憶していないため、通電時間が同じであれば、電動送風機2の入力(供給電力)が異なった場合や、使用者のモードの使い方にかかわらず、同じ通電時間となってしまい、実際の使用状況下での差がでないという信頼性面での課題を有していた。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、電動送風機2の入力の異なるモードに対しての使用者の使い方に関係なく、高精度で電気掃除機の動作時間を管理できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、入力の異なる複数のモードを有して前記電動送風機の動作を制御する制御手段と、モードを切り換える切換手段と、前記複数のモードのうち、少なくとも1つ以上のモードの動作時間を計時する第1の計時手段と、不揮発性の記憶手段とを備え、前記記憶手段は前記第1の計時手段の計時する時間を記憶する構成とするものである。
【0010】
これによって、モード毎に動作時間を記憶することができるので、モード毎に時間管理を行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の電気掃除機は、使用者の使い方にかかわらず、高精度で電気掃除機の動作時間や使用実態を把握でき、電気掃除機の性能、信頼性向上に貢献することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
第1の発明は、電動送風機と、入力の異なる複数のモードを有して前記電動送風機の動作を制御する制御手段と、モードを切り換える切換手段と、前記複数のモードのうち、少なくとも1つ以上のモードの動作時間を計時する第1の計時手段と、不揮発性の記憶手段を有し、前記記憶手段は前記第1の計時手段の計時する時間を記憶するようにしたので、前記記憶手段が記憶したデータを回収することにより、前記モード毎の使用頻度の割合や、前記電動送風機への入力の大小を考慮した電気掃除機の動作時間を、高精度に把握することができる。
【0013】
第2の発明は、複数のモードの累計動作時間を計時する第2の計時手段を有し、記憶手段は第1の計時手段の計時する時間と、第2の計時手段の計時する時間を記憶する構成としたので、電気掃除機の合計使用時間に対する、動作時間を記憶したモードの使用割合を把握することができる。
【0014】
第3の発明は、第1〜2の発明のいずれか1つの発明の切換手段を、電動送風機の風量を検出する風量検出手段、または電動送風機が発生させる圧力を検出する圧力検出手段、または電動送風機に流れる電流を検出する電流検出手段としたので、風量または圧力または電流に応じて前記電動送風機への入力が切換えられる制御に対しても、モード毎の動作時間を把握することができる。
【0015】
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、電動送風機、もしくは、前記電動送風機近傍の温度を検出する温度検出手段を有し、前記温度検出手段の検出する温度に応じて、少なくとも、第1の計時手段の計時する時間、第2の計時手段の計時する時間の何れかに補正をかける温度補正手段を設け、温度補正手段が予め設定した前記電動送風機の標準動作温度での動作時間に換算した時間を、記憶手段が記憶するので、前記電動送風機の温度に対して、より使用実態に近い動作時間を把握することができる。
【0016】
第5の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、電源電圧を検出する電圧検知手段を有し、前記電圧検知手段の検出する電圧に応じて、少なくとも、第1の計時手段の計時する時間、第2の計時手段の計時する時間の何れかに補正をかける電圧補正手段を有し、湿度補正手段が予め設定した前記電動送風機の標準動作電圧での動作時間に換算した時間を、記憶手段が記憶するので、電気掃除機、もしくは、前記電動送風に印加される電圧に対して、より使用実態に近い動作時間を把握することができる。
【0017】
第6の発明は、第1〜5のいずれか1つの発明において、動送風機、もしくは前記電動送風機近傍の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出する温度が所定温度以上になった回数を計数する計数手段を有し、記憶手段は、前記計数手段の計数する回数を記憶するようにしたので、動作時間に対する温度の影響をより高精度に把握することができる。
【0018】
第7の発明は、第1〜5のいずれか1つの発明において、電動送風機、もしくは前記電動送風機近傍の温度を検出する温度検出手段を有し、記憶手段は、少なくとも、最高温度を含む前記温度検出手段の検出する温度を記憶するようにしたので、動作時間に対する温度の影響をより高精度に把握することができると共に、高温となる温度に対する使用実態も把握することができる。
【0019】
第8の発明は、第7の発明において、記憶手段は、少なくとも、最低温度を含む前記温度検出手段の検出する温度を記憶するようにしたので、低温となる温度に対する使用実態も把握することができる。
【0020】
第9の発明は、第1〜5のいずれか1つの発明において、電源電圧を検出する電圧検知手段を有し、記憶手段は、少なくとも、最高電圧を含む前記電圧検知手段の検出する電圧を記憶するようにしたので、動作時間に対する電気掃除機、もしくは電動送風機への印加電圧の影響をより高精度に把握することができると共に、高電圧となる電圧に対する使用実態も把握することができる。
【0021】
第10の発明は、第9の発明において、記憶手段は、少なくとも、最低電圧を含む前記電圧検知手段の検出する電圧を記憶するようにしたので、低電圧となる電圧に対する使用実態も把握することができる。
【0022】
第11の発明は、第1〜10のいずれか1つの発明において、記憶手段は、制御手段が電動送風機を停止させるモードに切り換える時に記憶動作を行うようにしたので、必要最小限の記憶動作で、確実にデータを記憶することができる。
【0023】
第12の発明は、第1〜10のいずれか1つの発明において、電源電圧を検出する電圧検知手段を有し、記憶手段は前記電圧検知手段の検出する電圧が、所定の電圧以下になった時に記憶動作を行うようにしたので、電気掃除機に印加される電圧が低下し、記憶動作が正常に行えなくなる前に、記憶動作を行い、記憶したデータの信頼性を向上することができる。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0025】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における電気掃除機のブロック図を示すものである。
【0026】
図1において、10は制御手段であり、切換手段としてのスイッチ11により切り換え、設定されるモード(以下、ポジションと称す)に応じて、双方向生サイリスタ12を位相制御して、電動送風機2に供給される電力を制御するよう構成している。13は第1の計時手段であり、ポジション毎の動作時間を計時する構成され、14は第2の計時手段であり、ポジション毎の動作時間の累計を計時するよう構成されている。
【0027】
15は、電動送風機2の近傍の温度を検出する温度検出手段であり、16は商用電源である電源17の電圧を検出する電圧検知手段であり、18は、電動送風機2が吸引する空気、つまり、機器周辺の雰囲気の湿度を検出する湿度検出手段であり、第1の計時手段の計時する時間と第2の計時手段の計時する時間は、前記温度、電圧、湿度に応じて、補正手段19にて補正されるよう構成されている。
【0028】
20は補正手段19にて補正された時間を記憶する記憶手段であり、記憶するデータを保存する不揮発性のメモリであるEEPROM21と、保存の判断と保存処理を行う書込手段22とから構成される。
【0029】
23は電動送風機2に流れる電流を検出する電流検出手段であり、電流検出手段23は、切換手段としての風量検出手段、もしくは圧力検出手段を、電流検出により実現したものである。
【0030】
図3に電動送風機2の風量−電流特性、風量−真空度(圧力)特性を示すが、図3に示すように、電動送風機2の吸引する風量は、電動送風機2に流れる電流をモニタすることで検出することができる。すなわち、制御手段10は、予め、電流検出手段23の検出する電流と風量の関係を設定されており、制御手段は電流値により、電動送風機2が吸引する風量を検出することができる。同様に、図3に示す、特性から、圧力に対する電流値の関係を予め設定することにより、電流検出手段23により、電動送風機2が発生させる真空度、もしくは、集塵室6ないの圧力を検出することができる。
【0031】
上記制御手段10、第1の計時手段13、第2の計時手段14、補正手段19、書込手段22は、マイクロコンピュータ25で構成されている。
【0032】
26は、EEPROM21に記憶されたデータを表示するための表示手段である。
【0033】
以上のように構成された電気掃除機について、以下、その動作、作用について説明する。
【0034】
制御手段10は、図2に示すように、電動送風機2への供給電力(入力)に応じて、「強」、「中」、「弱」と、電動送風機2への電力供給を停止する「停止」の4つポジションを有して電動送風機2を制御しており、制御手段10が双方向生サイリスタ12を位相制御することにより、電動送風機2への供給電力の可変を行っている。また、スイッチ11もこの4つのポジションを切換えられる構成としている。
【0035】
実際に、清掃に使用されるポジションは、「強」、「中」、「弱」の3つのポジション(以下、動作ポジションという)であり、第1の計時手段13は、「停止」から、「強」、もしくは「中」に移行すると、計時を開始し、「停止」から動作ポジションに移行すると、第2の計時手段14が計時を開始する。再び「停止」に移行すると第1の計時手段13、第2の計時手段14共に計時を中断し、計時中の時間を保持する。
【0036】
この時、第1の計時手段13と第2の計時手段14は、機器の電源投入時にEEPROM21から、その時点で保存されている、データ(時間情報)を読込み、その時間を初期値として、累積カウントを行う。
【0037】
電圧検知手段16は、電源17の電圧レベルのみではなく、電源17の電圧低下、もしくは、機器と電源17の接続を監視しており、機器が電源17から外されたり、何らかの要因により電圧が異常に低下したりして、マイクロコンピュータ25が正常に動作出来ない状態になる前に、書込手段22は、第1の計時手段13と第2の計時手段14が計時中、もしくは保持中のデータを、EEPROM21に書込み、保存する。
【0038】
電動送風機2の耐久力は、様々な使用パラメータの影響を受け、状況、例えば、運転時の電動送風機2の入力や、吸気風量に応じて、耐久力の妥当性が異なる。従って、少なくとも、電動送風機2の入力の異なる3つのポジションに対して、どのポジションで、どれだけの時間使用されたか分からないと、耐久力に対する妥当性を判断することが出来ない。
【0039】
一般的に、電動送風機2への供給電力が高い方が、回転数も高く、耐久力が低くなり、供給電力が低い方が、耐久力が高くなる。従って、図2に示すように、入力エリアをW0、W1、W2と、3つのエリアに分けて、「強」、「中」、「弱」の各々のポジションに対応させ、各々のエリアでの電動送風機2の妥当な耐久力を基準として、回収したEEPROM21に記憶されたデータに対する電動送風機2の耐久状態とを比較することにより、基準と実使用との差異を認識し、基準を実使用に適合したものに改善しながら、電動送風機2の耐久性の改善を行うことができる。
【0040】
また、風量に対しても、風量が異なれば、電動送風機2自身の発熱に対する冷却効果も変わり、冷却効果が少ないほど、耐久力が低くなり、冷却効果が高いほど、耐久力が高くなる。
【0041】
図4に「中」ポジションにおける風量に対する電動送風機2の制御特性を示すが、制御手段10は、電流検出手段23の検出する風量情報に対して、風量エリアQ0、Q1、Q2、Q3の各々において異なる位相で電動送風機2の供給電力を制御しており、つまり、切換手段としての電流検出手段23の検出する電流に応じて電動送風機2への入力を切換えており、第1の計時手段13は、「中」ポジションにおいて、更に、風量エリアQ0での運転時間、Q1での運転時間、Q2での運転時間、Q3での運転時間を計時し、書込手段22は、「中」ポジションの運転時間をEEPROM21に書き込む時に、同様に上記風量エリア毎の運転時間を書き込むので、ポジション毎のみではなく、同一ポジション内でも入力毎の耐久力への影響や風量の影響も把握することができ、電動送風機2の耐久性向上に役立てることができる。
【0042】
以上のように、本実施の形態においては、第1の計時手段13で計時した「強」、「中」の運転時間と第2の計時手段14が計時する時間、更には、「中」ポジションにおいては、風量エリア毎の運転時間を書込手段22がEEPROM21に記憶するようにしたことにより、電動送風機2の異なる入力レベル毎とに機器の使用時間の実体を把握することができ、実態把握と改善を繰り返すことにより、電動送風機2の信頼性を向上することができる。
【0043】
この時、マイクロコンピュータ25や、EEPROM21の実装された基板や、電動送風機2を回収し、解析を行う者は、表示手段26で、記憶手段20の記憶したデータを視認することができるので、簡単に、各ポジションの使用時間を把握することができる。
【0044】
ここで、第2の計時手段14の計時する累計の動作時間と、「強」、「中」ポジションの動作時間を記憶したので、機器の総運転時間に占める各ポジションの運転時間の割合を把握することができ、どの入力エリアの耐久力を重点的に改善すればいいか認識することができる。また、総運転時間と「強」、「中」ポジションの運転時間から、「弱」ポジションの運転時間も算出することができ、記憶するデータを削減した、EEPROM21への書込の効率化を実現することができる。
【0045】
また、電動送風機2への耐久力へ影響するパラメータとして、電動送風機2の温度があり、電動送風機2自身の冷却効果より、発熱効果の方が遙かに大きく、温度が上がりすぎると、電動送風機2の耐久力は低下してくる。補正手段19は、温度検出手段15の検出する電動送風機2近傍の温度により、予め設定した基準温度より高ければ、第1の計時手段13の計時する時間に補正係数Ta(Ta>1)をかけて、実際の運転時間より長くなるようにする。Kaは、温度のレベルに応じて可変する。逆に基準温度より低ければ補正係数Tb(Tb<1)をかけて、実際の運転時間より短くなるようにする。補正手段19が補正した運転時間を、書込手段22がEEPROM21に書込み、記憶することにより、温度の影響を受けた状態の運転時間を記憶するので、実使用での電動送風機2の温度が想定していた温度より高ければ、運転時間は、見かけ上長くなり、低ければ見かけ上短くなるよう温度の影響を運転時間に変換することにより、より精度の高い運転時間の把握を行えると共に、専門知識を有さなくても、簡単に、運転時間の解析を行うことができる。
【0046】
同様に、湿度が高いほど、腐食等の進行が進み、耐久力が低下するので、湿度検出手段18の検出する湿度により、予め設定した基準湿度に対し、第1の計時手段13の計時する時間に補正係数Ha(Ha>1)をかけて、実際の運転時間より長くなるようにする。Haは、湿度のレベルに応じて可変する。逆に基準湿度より低ければ補正係数Hb(Hb<1)をかけて、実際の運転時間より短くなるようにし、補正手段19が補正した運転時間を、書込手段22がEEPROM21に書込み、記憶することにより、精度が向上し、専門知識を有さなくても、簡単に、運転時間の解析を行うことができる。
【0047】
また、電源17の電圧に対しても、制御手段10が電動送風機2を制御する位相が一定であっても電圧が変われば入力が変わるので、電圧検知手段16の検出する電圧により、予め設定した基準電圧(定格電圧)に対し、第1の計時手段13の計時する時間に補正係数Va(Va>1)をかけて、実際の運転時間より長くなるようにする。Vaは、電圧のレベルに応じて可変する。逆に基準電圧より低ければ補正係数Vb(Vb<1)をかけて、実際の運転時間より短くなるようにし、補正手段19が補正した運転時間を、書込手段22がEEPROM21に書込み、記憶することにより、精度が向上し、専門知識を有さなくても、簡単に、運転時間の解析を行うことができる。
【0048】
(実施の形態2)
図5は本発明の第2の実施の形態の電気掃除機のブロック図である。
【0049】
図5において、31は温度検出手段15が検出する温度が所定温度以上になると、カウントアップする計数手段であり、制御手段10はこの同じ所定温度を有しており、所定温度以上になると電動送風機2への電力供給を停止し、「停止」ポジションへ移行する構成としている。計数手段31は、マイクロコンピュータ25内部で実現される。記憶手段20は、第1の計時手段13、第2の計時手段14が計時する時間、温度検出手段15が検出する温度、電圧検知手段16が検出する電圧、湿度検出手段18が検出する湿度、計数数手段31の計数するカウント値を記憶する構成としており、EEPROM21に記憶された前記のデータを、機器の外部に送信する通信手段を有している。
【0050】
以上のように構成された電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
【0051】
電動送風機2が動作することにより発生する熱に対して、電動送風機2自身の冷却効果が低下してくると、電動送風機2の耐久性低下のみではなく、マイクロコンピュータ25や、双方向生サイリスタ12の誤動作等、耐久性、信頼性面にも影響を及ぼす。制御手段10は、電動送風機2の近傍の温度を検出する温度検出手段15の検出する温度が、予め設定した所定温度に到達すると、正常に動作出来ないかもしれない温度領域であると判断し、保護動作として、電動送風機2への電力供給を停止し、「停止」ポジションへ移行させる。計数手段31も制御手段10と同じ所定温度を有しており、この時、計数手段31は初期設定されたカウント値に対して、+1のカウントアップを行う。計数手段31は、機器の電源が投入され、マイクロコンピュータ25が動作を開始する時、EEPROM21に保存されたカウント値を読込み、初期値として設定している。
【0052】
書込手段22は、ポジションが「停止」に移行する時、カウントアップされた計数手段31のカウント値を、EEPROM21に書き込み、同時に第1の計時手段13と第2の計時手段14の計時していた「停止」への移行直前の時間をEEPROM21に書き込む。
【0053】
これにより、電動送風機2の運転時間のみではなく、保護動作の回数も認識でき、耐久性改善、信頼性向上への、より精度の高いフィードバックをかけることができ、また、「停止」移行時にEEPROM21にデータを保存することにより、保護動作を行っても、確実にデータを記憶することができる。
【0054】
EEPROM21に記憶したデータを参照するとき、本機器とは、別途、独立した表示手段(図示せず)を準備し、通信手段32が送信する記憶されたデータを、受信、表示することにより、本機器の構成を複雑にすることなく、データを視認することができ、簡単にデータを把握することができる。
【0055】
第1の計時手段13と第2の計時手段14は、第1の実施の形態で述べたように、「強」、「中」ポジションでの動作時間と、全ポジションの総動作時間を計時しているが、同じ運転時間でも電動送風機2の耐久性に及ぼす影響は、温度、湿度、電源電圧等の使用条件により異なる。
【0056】
【表1】


【0057】
記憶手段20は、温度検出手段15の検出する検出温度を、表1に示すように、データエリア1〜3までの3つのエリアに、最も温度の高い順(Tmax≧T2≧T3)に3つ記憶する。現在検出中の温度Tが、Tmax>Tとなれば、T3=T2、T2=Tmax、Tmax=Tとなるよう更新し、Tmax>T>T2となれば、T3=T2、T2=Tとなるよう更新する。
【0058】
同様に、記憶手段20は、電圧検知手段16の検出電圧、湿度検出手段18の検出湿度に対しても、表1に示すように、Vmax、V2、V3と、Hmax、H2、H3を記憶するよう動作する。
【0059】
これにより、運転時間とセットで、温度、湿度、電源電圧の使用条件を同時に把握できるので、使用条件に対応した、電動送風機2の耐久状態、特に、耐久力を低下させる傾向の条件下での、実体を把握することがでる。
【0060】
【表2】


【0061】
また、記憶手段20は、表2に示すように、データエリア4〜6までの3つのエリアに、検出温度に対しては、最も温度の低い順(Tmin≦T5≦T6)に、同様に、検出電圧、検出湿度に対しても、Vmin、V5、V6と、Hnin、H5、H6を3つずつ記憶しており、特に、耐久力を想定した状態から良化させる傾向の条件下での、実体を把握することがでる。
【0062】
従って、電動送風機2の動作時間と、使用実体を把握できるのみではなく、電動送風機2の動作時間を、使用状況に応じた高精度な解析を行うことができ、高耐久性、高信頼性のある電気掃除機の開発につなげることができる。
【0063】
尚、本実施の形態において、書込手段22がEEPROM21へ書込みを行うタイミングを「停止」ポジションに移行する時としたが、スイッチ11でポジションを「停止」に切り換える時も含まれることは言うまでもない。
【0064】
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、使用者の使い方にかかわらず、高精度で電気掃除機の動作時間や使用実態を把握することが可能となるので、電動送風機等の耐久部品を搭載した機器の検査や使用実態調査等の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施の形態1における電気掃除機のブロック図
【図2】同、電気掃除機の制御のポジション毎の入力動作説明図
【図3】同、電気掃除機の風量−電流特性、風量−真空度(圧力)特性の説明図
【図4】同、電気掃除機の「中」ポジションにおける入力動作説明図
【図5】本発明の実施の形態2における電気掃除機のブロック図
【図6】従来の電気掃除機の概略構成図
【符号の説明】
【0066】
10 制御手段
11 スイッチ
12 双方向生サイリスタ
13 第1の計時手段
14 第2の計時手段
15 温度検出手段
16 電圧検知手段
17 電源
18 湿度検出手段
19 補正手段
20 記憶手段
21 EEPROM
22 書込手段
23 電流検出手段
25 マイクロコンピュータ




 

 


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