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発明の名称 電気掃除機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−6610(P2006−6610A)
公開日 平成18年1月12日(2006.1.12)
出願番号 特願2004−187707(P2004−187707)
出願日 平成16年6月25日(2004.6.25)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 仲本 博司
要約 課題
集塵手段に付着した塵埃を効率よく取り除く事ができる電気掃除機を提供する。

解決手段
集塵手段12を着脱自在に収納する集塵室13と、前記集塵室13に連通すると共に吸引風を発する電動送風機14と、前記集塵手段12の内壁に付着した塵埃を取り除く振動板29を備え、前記振動板29を、前記集塵手段12の上面と前記電動送風機14に対向する背面に沿うように形成したもので、集塵手段12の上面、背面の両面の内面に付着し堆積した塵埃をはたき落とすことが可能となる。その結果、吸引風の低下を減少させ吸引効率を良化させることができるものとなる。
特許請求の範囲
【請求項1】
集塵手段を着脱自在に収納する集塵室と、前記集塵室に連通すると共に吸引風を発する電動送風機と、前記集塵手段の内壁に付着した塵埃を取り除く振動板を備え、前記振動板を、前記集塵手段の上面と前記電動送風機に対向する背面に沿うように形成したことを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
振動板の集塵手段の上面側に位置する面を、ほぼ開ききった前記集塵手段の形状に沿うように形成したことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項3】
振動板の少なくとも集塵手段の上面側に位置する面に、通気穴を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気掃除機。
【請求項4】
集塵室の上方開口を開閉自在に覆う集塵蓋を設け、前記集塵蓋と集塵手段の上面との間に通気用の空間を介して振動板を配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項5】
振動板の集塵手段と接触する面積を、前記集塵手段の背面側よりも上面側を大きくしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気掃除機。
【請求項6】
集塵室内に、集塵手段が装着されるバスケットを着脱自在に設け、前記バスケットを、ほぼ開ききった前記集塵手段の外形形状に沿うように形成し、前記バスケットで前記集塵手段を押さえるようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気掃除機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機に関するもので、特に集塵手段に付着した塵埃を取り除く除塵手段を有する電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の電気掃除機について、図6を用いて説明する。
【0003】
図6は、従来の電気掃除機の部分断面図である。
【0004】
電気掃除機の掃除機本体1の前部に集塵手段である集塵袋4を内蔵した集塵室8が設けられ、後部には、電動送風機7を内蔵した電動送風機室9が設けられている。集塵室8と電動送風機室9は、連通口3を有する隔壁2で区画されると共に、その連通口3で、集塵室8と電動送風機7とが連通されている。
【0005】
5は、隔壁2の連通口3に面する集塵袋4の面aに付着する塵埃を除塵する除塵手段で、制御手段6で振動させられ、集塵袋4の面aを叩くものである。そして、電動送風機7の吸気部7aに面する集塵袋4の面aに強く付着した塵埃を取り除いて、吸い込み力の低下を防止することができるものである(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平5−91962号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記構成では、電動送風機7と連通する連通口3に面する集塵袋4の面aに限定して除塵手段5を設けている為、構成が多様化する集塵袋4及び電気掃除機においては、効率的な除塵効果が望めないという課題があった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するもので、集塵手段に付着した塵埃を効率よく取り除くことができる電気掃除機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、集塵手段を着脱自在に収納する集塵室と、前記集塵室に連通すると共に吸引風を発する電動送風機と、前記集塵手段の内壁に付着した塵埃を取り除く振動板を備え、前記振動板を、前記集塵手段の上面と前記電動送風機に対向する背面に沿うように形成したもので、集塵手段の上面と背面のそれぞれの内面に付着し堆積した塵埃がはたき落とされ、吸引風の低下を減少させ吸引効率を著しく良化させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の電気掃除機は、集塵手段に付着した塵埃を効率よく取り除く事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
第1の発明は、集塵手段を着脱自在に収納する集塵室と、前記集塵室に連通すると共に吸引風を発する電動送風機と、前記集塵手段の内壁に付着した塵埃を取り除く振動板を備え、前記振動板を、前記集塵手段の上面と前記電動送風機に対向する背面に沿うように形成したもので、集塵手段の上面と背面のそれぞれの内面に付着し堆積した塵埃がはたき落とされ、吸引風の低下を減少させ吸引効率を著しく良化させることができる。
【0011】
第2の発明は、特に、第1の発明の振動板の集塵手段の上面側に位置する面を、ほぼ開ききった前記集塵手段の形状に沿うように形成したもので、集塵手段の容量を最大限活用することができる。
【0012】
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の振動板の少なくとも集塵手段の上面側に位置する面に、通気穴を設けたもので、集塵手段の通気性を向上させることができる。
【0013】
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の集塵室の上方開口を開閉自在に覆う集塵蓋を設け、前記集塵蓋と集塵手段の上面との間に通気用の空間を介して振動板を配置したもので、さらに集塵手段の通気性を向上させることができる。
【0014】
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の振動板の集塵手段と接触する面積を、前記集塵手段の背面側よりも上面側を大きくしたもので、集塵手段上面に付着し堆積した塵埃がより多くはたき落とされ、吸引風の低下を減少させ吸引効率を良化させることができるものとなる。
【0015】
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明の集塵室内に、集塵手段が装着されるバスケットを着脱自在に設け、前記バスケットを、ほぼ開ききった前記集塵手段の外形形状に沿うように形成し、前記バスケットで前記集塵手段を押さえるようにしたもので、通過風が増加し塵埃の付着が多くなる集塵手段の上面、背面の除塵ができるので、より前記除塵手段における効果の拡大が図れるものとなる。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0017】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における電気掃除機について、図1〜図5を用いて説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態1における電気掃除機の掃除機本体の断面図、図2は、同掃除機本体の分解斜視図、図3は、同掃除機本体の集塵室内部及び振動板の斜視図、図4は、同電気掃除機の除塵手段の部品構成を示す分解斜視図、図5は、同除塵手段の下面図
である。
【0019】
図1〜5において、掃除機本体10は、外郭を形成すると共に上方開口した下カバー11と、下カバー11の前方に配され塵埃を捕集する集塵手段12を収納する集塵室13と、下カバー11の後方に配され吸引風を発生する電動送風機14を収納する電動送風機室15を備えている。電動送風機室15の上方は上カバー16で覆われ、また集塵室13の上方は、上カバー16に回転自在に軸支された集塵蓋18により開閉自在に覆われている。
【0020】
集塵手段12は、硬質材で形成された固定部12aと、紙、布等の軟質材で形成されしかも通風性を有し、袋状に形成された集塵部12bから構成されている。前記集塵室13の前方には逆止弁22を保持した前壁21が形成され、その集塵室13側下方には断面が略L字状の保持リブ45がコの字状に設けられている。また、その上方にはバネ46により付勢され、さらに回動自在に軸支された固定部押さえ47が配設されており、これらは前記集塵手段12を収納するための保持手段として構成されるものである。
【0021】
その収納構成は、次の通りである。
【0022】
集塵手段12は、装着部であるバスケット23に着脱自在に装着され、その後バスケット23ごと集塵室13に装着し、固定部12aの上端枠に固定部押さえ47を回動して引っ掛けて保持を達成し、収納を行う。またその際前記固定部12aは、逆止弁22と密着した状態で保持されるものとなり、塵埃を捕集する集塵手段12と集塵室13とのタイトが確立し、ゴミもれ対策が行なわれる。
【0023】
次に、電動送風機14は、クッション前42及びクッション後17を介して下カバー11と上カバー16とで狭持されている。19は、電動送風機室15と集塵室13を仕切る仕切壁であり、下カバー11及び集塵蓋18に相対するように設けられており、この仕切壁19同士の間にパッキン42を介して空気のタイトを行い、気密性を確保するようにしている。仕切壁19に設けた連通口20は、集塵室13と電動送風機14とを連通するもので、格子状のリブが形成されている。前記連通口20の集塵室13側前方所謂集塵室13内には、下カバー11より立設し収納された集塵手段12の集塵部12bの外面に臨んで、振動動作を与えるための振動板29を有した除塵手段28が設けられている。
【0024】
振動板29は、集塵部12bの上面と電動送風機14と対向する背面に沿わせ、さらに集塵部12bの上面側に位置する面を集塵手段12がほぼ開ききった形状に沿わせた構成としている。また、振動板29は集塵部12bの上面側に位置する面に通気穴29aが設けられている。
【0025】
上記構成により、振動板29で集塵部12bの上面、背面の両面の内面に付着し堆積した塵埃をはたき落とすことが可能となる。また、集塵部12bの容量を最大限使うことができ、さらに集塵部12bの通気性を向上させることができる。その結果、吸引風の低下を減少させ吸引効率を向上させることができる。
【0026】
次に、除塵手段28の構成及び動作の詳細について説明する。
【0027】
図4、5において、除塵手段28は、集塵室13下方の下カバー11下部内に格納され蓋カバー30で固定されており、除塵手段28の本体ケース31からは、可動板32より立設した中空円柱状のアーム33が集塵室13内へ突出しており、このアーム33に格子形状をなす振動板29の下部にある突起48が挿入嵌合される。
【0028】
振動板29は、仕切壁19の連通口20に面する集塵部12bの外面に臨んだ位置に配設されているため、集塵部12bを通過して連通口20から吸引される吸引風を遮らないように格子形状としている。また、アーム33はリング状のゴム製ブッシング34を介して本体ケース31に固定されている。
【0029】
本体ケース31内には、電磁石35と電磁石36の吸引作用面と対向して平行に配置された磁石37を先端部に固着した可動板32が内蔵されており、可動板32の磁石37と反対側の一端はゴム製のスリーブ38を介してネジ39により、可動板32が回動自在となるように本体ケース31に固定されている。
【0030】
振動制御回路(図示せず)によりスイッチ(図示せず)がONされ電磁石35、36にAC100V電源が通電されると、電磁石35、36に生じた磁界により先端部に磁石37を固着した可動板32はネジ39で固定した一端を支点として、アーム33がゴム製ブッシング34を前後に撓ませながら矢印40、41方向へAC100V電源の電源周波数(50Hzまたは60Hz)に応じた周期で振動する。その振動はアーム33を介して振動板29に伝えられ、振動板29も同様に矢印40、41方向へ振動し、集塵手段12の集塵部12bの外面を振動させ除塵を行うものである。
【0031】
以上のように本実施の形態によれば、集塵部12bに付着した塵埃を除塵する除塵手段28を備えたことにより、集塵手段12の集塵部12bに付着し堆積した塵埃をはたき落とすことが可能となる。その結果、吸引風の低下を減少させ吸引効率を向上させることができる。
【0032】
また、除塵手段28を集塵室13内部に設けたことにより、除塵手段28の構成として複数の部品による動作の連動が不用となり、且つ集塵手段12に直接除塵動作を与えることが可能となるため、構成が簡素化され、部品数の削減並びに関係部品の低減による規制緩和で除塵手段28の構成の多様化が容易に実現できる。
【0033】
また、集塵室13内部に設けた集塵手段12の集塵部12bに除塵手段28が動作を加えるようにしたので、主として塵埃が付着し堆積した部分を直接動作させることになるので効率的な除塵効果が得られるものとなる。
【0034】
また、集塵室13の内部に設けた集塵手段12の集塵部12bを軟質材で形成したことにより、除塵手段28による動作が軟質材で形成された集塵部12bのみの動きで緩和され、硬質材で形成した固定部12aまでは、前記除塵動作が伝わらない。その結果、逆止弁22と集塵手段12の固定部12aとの密着部への動きの連動が無く、タイト性が向上し、ゴミ漏れ等が解消されるものとなる。
【0035】
また、除塵手段28を、電動送風機室15と集塵室13とを連通する連通口20の近傍に配設したので、吸引風が通過し塵埃の付着が多い集塵部12bの除塵が可能となる。その結果、前記除塵手段28における除塵効果の拡大が図れるものとなる。
【0036】
又、除塵手段28を連通口20に対向した位置に配設することにより、吸引風が通過し塵埃の付着が最も多い集塵部12bの除塵が可能となる。その結果、より除塵手段28における除塵効果の拡大が図れるものとなる。また、振動板29を格子状に形成したことにより、通気性を確保し、吸引風に対する通風抵抗が低減でき、電気掃除機における吸い込み性能の劣化を防止することができる。
【0037】
また、図1に示すように、集塵蓋18と、集塵手段12の集塵部12bの上に位置する部分との間に空間13aを確保するようにすれば、集塵手段12の集塵部12bの上面での通気性を大幅に向上させることができる。
【0038】
さらに、振動板29と集塵手段12の集塵部12bの上面と接する面積を、振動板29と集塵部12bの背面と接触する面積よりも大きくするようにすれば、集塵部12bの上面に付着し堆積した塵埃をより多くはたき落とすことができ、それにより吸引効率をより良化させることができる。
【0039】
また、バスケット23を、吸引風でほぼ開ききった集塵手段12の外形形状に沿うように形成し、バスケット23で前記集塵手段12を押さえるようにすれば、集塵手段12の上面及び背面での通過風が増加し、その部分での塵埃の付着、堆積が多くなるので、その部分に集塵手段12による除塵動作を加える事で、より除塵手段28による除塵効果の拡大が図れるものとなる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、集塵手段に付着し堆積した塵埃を効率よくはたき落とすことで、吸引風の低下を減少させ吸引効率を良化させることができるもので、家庭用、業務用電気掃除機、集塵機に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施の形態1における電気掃除機の掃除機本体の断面図
【図2】同掃除機本体の分解斜視図
【図3】同掃除機本体の集塵室内部及び振動板の斜視図
【図4】同電気掃除機の除塵手段の部品構成を示す分解斜視図
【図5】同除塵手段の下面図
【図6】従来の電気掃除機の部分断面図
【符号の説明】
【0042】
12 集塵手段
13 集塵室
14 電動送風機
15 電動送風機室
19 仕切壁
20 連通口
28 除塵手段
29 振動板
29a 通気穴




 

 


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