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発明の名称 農作業機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−94774(P2006−94774A)
公開日 平成18年4月13日(2006.4.13)
出願番号 特願2004−284721(P2004−284721)
出願日 平成16年9月29日(2004.9.29)
代理人
発明者 神谷 寿 / 加藤 哲 / 和泉 満孝 / 草本 英之 / 岡田 卓也 / 藤岡 公明
要約 課題
変速レバ−のグリップ部に複数個の押しボタンスイッチを設け、これらの押しボタンスイッチの操作により作業部の昇降操作及び駆動の入切操作を行う構成とした農作業機において、変速レバ−のグリップ部に複数個の押しボタンスイッチを設けているので、作業者が変速レバ−のグリップ部を握ったまま手の感覚で前記押しボタンスイッチを判別して操作するため、変速レバ−の操作位置によっては押しボタンスイッチの位置が判りにくいことがあり、この押しボタンスイッチを押し間違えて誤操作するおそれがある。

解決手段
変速レバ−のグリップ部43に複数の操作位置へ操作可能な形態の昇降・駆動操作レバ−44を設け、該昇降・駆動操作レバ−44の操作に基づいて作業部の昇降及び駆動の入切を行う構成とした。
特許請求の範囲
【請求項1】
変速レバ−22のグリップ部43に複数の操作位置へ操作可能な形態の昇降・駆動操作レバ−44を設け、該昇降・駆動操作レバ−44の操作に基づいて作業部6の昇降及び駆動の入切を行う構成とした農作業機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、田植機やトラクタ等の農作業機の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
変速レバ−のグリップ部に複数個の押しボタンスイッチを設け、これらの押しボタンスイッチの操作により作業部(苗植付部)の昇降操作及び駆動の入切操作を行う構成とした農作業機(田植機)が知られている(特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−153107号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記背景技術のものは、変速レバ−のグリップ部に複数個の押しボタンスイッチを設けているので、作業者が変速レバ−のグリップ部を握ったまま手の感覚で前記押しボタンスイッチを判別して操作するため、変速レバ−の操作位置によっては押しボタンスイッチの位置が判りにくいことがあり、この押しボタンスイッチを押し間違えて誤操作するおそれがある。
【0004】
本発明の課題は、上記課題を解決して操作精度の向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1に係る発明は、変速レバ−22のグリップ部43に複数の操作位置へ操作可能な形態の昇降・駆動操作レバ−44を設け、該昇降・駆動操作レバ−44の操作に基づいて作業部6の昇降及び駆動の入切を行う構成とした農作業機とした。
【0006】
従って、この農作業機によると、作業者が変速レバ−22のグリップ部43を握ったまま手の感覚で前記昇降・駆動操作レバ−44を判別し、この昇降・駆動操作レバ−44を所望の操作位置に操作して作業部6の昇降及び駆動の入切を行う。
【発明の効果】
【0007】
よって、昇降・駆動操作レバ−44の操作位置に基づいて作業部6を所望の状態に作動させる構成であり、作業者の手の指で昇降・駆動操作レバ−44を所望の操作位置へ操作する構成であるので、従来のような誤操作がなく、作業者の意図に沿って作業部6を所望の状態に作動させることができ、操作精度の向上が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1及び図2は、農作業機の一例として乗用田植機を示すものであり、車体1の前後には走行車輪としての左右一対の前輪2及び後輪3が架設されている。車体上前部には上面に操作パネル4aを有する操作ボックス4及びステアリングハンドル5等を有する操縦装置が設置され、車体後方部には昇降可能な苗植付部6が装備されている。なお、操作ボックス4内には、前記ステアリングハンドル5による操舵角を検出するハンドル切れ角センサ5aを設けている。操縦装置の後側に運転席9が設置され、運転席の下側に田植機の各部に動力を伝達するエンジン7が搭載されている。なお、運転席8の内部には、オペレ−タが運転席8に着座したかどうかを検出する感圧式の着座センサ8aを設けている。
【0009】
苗植付部6は、車体の後部に昇降リンク機構9を介して昇降可能に装着され、昇降用油圧シリンダ10の伸縮作動により昇降する構成としている。昇降リンク機構9には苗植付部6の昇降位置を検出する昇降リンクセンサ9aを設けている。
【0010】
また、この苗植付部6には、左右に往復動する苗載タンク11、1株分の苗を切取って土中に植込む植込杆を有する植付装置12、苗植付面を滑走しながら整地するサイドフロ−ト13S及びセンタフロ−ト13C等を備えている。センタフロ−ト13Cには、該フロ−ト13Cの迎い角を検出するフロ−ト迎い角センサ13aを設けている。
【0011】
エンジン7の回転動力は、エンジン出力軸14からベルト15を介して油圧式無段変速装置(HST)16の入力軸17に伝えられ、HST16の出力軸からミッションケ−ス
18のミッション入力軸に伝えられるようになっている。
【0012】
なお、前記苗植付部6への動力伝達は、前記ミッションケ−ス10内のミッション装置から取り出される作業機用取出伝動軸19を介して車体後部に設けた植付クラッチケ−ス20内に伝達され、そこから植付伝動軸21によって苗植付部6へ伝達されるようになっている。なお、植付クラッチケ−ス20内に設けた植付クラッチ(図示せず)により、苗植付部6の駆動の入切が行われるようになっている。
【0013】
ステアリングハンドル5近くには変速レバ−(HSTレバ−)22が配置され、この変速レバ−22の「中立」位置を挟む前後方向の操作でHST16を駆動し機体の前進及び後進制御を司るように構成されている。つまり、変速レバ−22の操作位置を変速レバ−センサ(HSTレバ−センサ)22aで検出し、それに応じてHSTモ−タ23によりピニオンギヤ24、減速扇形ギヤ25、作動ロッド26を介して変速ア−ム(トラニオンア−ム)27を回動操作し、HST16の斜板角度を変えて速度調節するものであり、変速レバ−22が「中立」位置にある時は速度が零で、変速レバ−22を前進操作域に操作すると中立位置からの距離に応じた速度の前進速となり、後進操作域に操作すると中立位置からの距離に応じた速度の後進速となる。なお、前記変速ア−ム(トラニオンア−ム)27部には、該ア−ム位置を検出するポテンションセンサとしてトラニオンア−ムセンサ27aを設けている。変速ア−ム位置を直接前記トラニオンア−ムセンサ27aで感知することにより中立位置精度の向上を図ることができる。また、HSTモ−タ23を機体前部の操作ボックス4(フロントカバ−)内に配置するようにすると、泥や水がかかりにくくなり、品質確保が容易にできる。
【0014】
変速ア−ム27はトラニオン軸28と共に回動する構成であり、この変速ア−ム27には当接カム29を突設し、該当接カム29によりアクセル用連動ア−ム30を作動させるべく連動構成している。該アクセル用連動ア−ム30は、一端側の支軸31を支点として揺動作動するよう枢支して設け、連動ア−ムの他端側にはエンジン7のスロットルア−ム32に連繋するアクセルワイヤ33を連動連結している。また、この連動ア−ム30には前記当接カム29の接当する側において中立位置Nを起点として前進カム34Fと後進カム34Rが形成され、そして、その前進側と後進側とではカム形状が異なり、それぞれに対応して適切な連動変速ができるようになっている。また、連動ア−ム30を付勢する手段として、前記スロットルア−ム32にトルクスプリング35を設けることにより、前記変速ア−ム27を前後進中立域へ付勢する構成としている。
【0015】
変速レバ−22を前後進中立域から前進高速位置まで操作すると、HSTモ−タ23により変速ア−ム27が回動し、この変速ア−ム27の回動に伴って前進速度が高速域まで変速される。そして、同時に変速ア−ム27の回動動作に連動して当接カム29がアクセル用連動ア−ム30を押して該連動ア−ム30を支軸31周りに回動作動させ、アクセルワイヤ33を引っ張ってスロットルア−ム32を全開方向に作動させエンジン7の回転を高速側にアップする。
【0016】
また、変速レバ−22を前後進中立域から後進高速位置まで操作すると、HSTモ−タ23の作動で変速ア−ム27を回動させ、この変速ア−ム27の回動に伴い後進速度が高速域まで変速される。これと同時に変速ア−ム27の回動動作に連動して当接カム29がアクセル用連動ア−ム30を押して該連動ア−ム30を支軸31周りに回動作動させ、アクセルワイヤ33を引っ張ってスロットルア−ム32を全開方向に作動させエンジン7の回転を高速側にアップする。
【0017】
また、前記スロットルア−ム32にはスロットル専用操作ワイヤ36が別途連結され、該ワイヤ36の他端は電動シリンダであるスロットルシリンダ37に連結されている。従って、アクセル用連動ア−ム30の回動に伴うアクセルワイヤ33の作動に先立ってスロットルシリンダ37によりスロットル専用操作ワイヤ36を作動させてスロットルア−ム32を全開方向に作動させることにより、油圧式無段変速装置(HST)16の変速比に関係なくエンジン7の回転を高速側にアップすることができる。
【0018】
車体カバ−のステップフロア部38には、HST16の上方に対応する部分を開放して開口部39を設けている。この開口部39はステップ上のシ−ト(マット)40によって
覆うようにし、かつ、シ−トの一部をシ−ト開閉部40aによって開閉自在な構成としている。そして、シ−ト開閉部40aをめくり上げると、開放された開口部39を通じて変速ア−ム27やアクセル連動ア−ム30等を運転位置からフット(足)操作できるように構成している。このフット操作を容易にするため、例えば、当接カム29やアクセル連動ア−ム30の一部を上方に高く突出させておけば、これをもってフット操作が容易にでき、電気系統などの故障対応策として便利である。しかも、この開口部39からHSTのメンテナンスも容易に行うことができる。
【0019】
また、前記操作ボックス4の後部には、有段変速操作される主変速レバ−41があり、機体を路上走行させる「移動」位置、機体走行及び苗植付部6共に動力の伝動を断つ「中立」位置、通常植付作業等で機体走行及び苗植付部6共に駆動する「植付」位置等を設け、ミッションケ−ス18内の主変速部の伝動を切り替えるようになっており、そして、この主変速レバ−41には、その操作位置を検出する主変速レバ−センサ41aを設けている。更に、車体後部には、走行車体の前後方向での傾斜角を検出する前後傾斜角センサ42を設けている。
【0020】
車体1の走行速度の制御構成について説明すると、変速レバ−センサ(HSTレバ−センサ)22a、トラニオンア−ムセンサ27a、フロ−ト迎い角センサ13a、昇降リンクセンサ9a、主変速レバ−センサ41a、前後傾斜角センサ42、着座センサ8a及びハンドル切れ角センサ5aからの信号が制御部に入力され、制御部からの出力信号によりHSTモ−タ23及びスロットルシリンダ37が作動する構成となっている。そして、トラニオンア−ムセンサ27aの検出値がHSTレバ−センサ22aの検出値に対応する値となるよう、HSTモ−タ23を作動させ、エンジン7の回転数及び油圧式無段変速装置(HST)16の変速比が設定される。
【0021】
また、前後傾斜角センサ42により機体が大きく前後に傾斜していることを検出すると、変速レバ−22の前後進中立域から所定の操作位置までの微速走行域(低速域)では上記同様HSTレバ−センサ22aの検出値に基づいてエンジン7の回転数及び油圧式無段変速装置(HST)16の変速比が設定されるが、変速レバ−22の前記所定の操作位置からの高速域では、変速レバ−22の操作位置に拘らずHSTモ−タ23により前記所定の操作位置に対応する油圧式無段変速装置(HST)16の変速比に設定されると共に、変速レバ−22の操作位置によるHSTレバ−センサ22aの検出値に応じてスロットルシリンダ37が作動し、変速レバ−22の操作によりエンジン7の回転数のみが変化する。これにより、油圧式無段変速装置(HST)16の変速比を固定してエンジン7の回転数のみを変更できるので走行負荷に対応することができ、トラックへの積込時や畦越え時など、変速レバ−22の操作で走行速度が急激に変化することがなく、安全である。
【0022】
また、着座センサ8aによりオペレータが運転席8から離れていることを検出すると、HSTモ−タ23の駆動速度が遅く設定される構成となっている。これにより、畦越え時や苗補給時などにオペレータが車体1のステップ38に立っているとき、走行速度が急激に変化することがなく、安全である。なお、HSTモ−タ23の駆動速度を遅く設定するのに代えて、ブレーキライニング等により変速レバ−22の操作抵抗を増加させて該変速レバ−22を急激に変速操作できない構成としてもよい。なお、着座センサ8aによりオペレータが運転席8から離れていることを検出すると、HSTモ−タ23の駆動を牽制するかブレーキライニング等により変速レバ−22を操作できないように固定して、走行速度が変速されないように構成してもよい。これにより、苗補給などで車体1のステップ38上を移動する作業者が不意に変速レバ−22に触れても変速されることがなく、安全である。
【0023】
また、主変速レバ−センサ41aにより主変速レバ−41が走行速度の速い「移動」位置にあることを検出すると、上記同様に変速レバ−22の操作でエンジン7の回転数又は油圧式無段変速装置(HST)16の変速比が急激に変化しないように構成しており、走行速度が急激に変化することが抑えられ、安全である。更に、変速レバ−22が前進域に操作されているときは、HSTモ−タ23の駆動速度が遅く設定される構成となっている。これにより、主変速レバ−41を「移動」位置にして路上で前進走行するとき、走行速度が急激に変化することが抑えられ、安全である。なお、後進時は、前進時と比較して変速レバ−22の変速操作範囲が小さいため、HSTモ−タ23が通常の駆動速度で駆動する。
【0024】
また、前後傾斜角センサ42により機体が大きく前後に傾斜していることを検出すると共にハンドル切れ角センサ5aにより前輪2を所定角度以上に操舵していることを検出すると、HSTモ−タ23を駆動してエンジン7の回転数及び油圧式無段変速装置(HST)16の変速比を所定値まで減速させる構成となっている。これにより、トラックへの積込時に機体があゆみから脱落するようなことが抑えられ、また機体が転倒するようなことが抑えられ、安全である。なお、機体の左右傾斜で上記同様に減速されるようにしても、同様に機体が転倒するようなことが抑えられ、安全である。
【0025】
変速レバ−(HSTレバ−)22のグリップ部43において、機体の左右方向内側となる側面(左側面)には、前側に上下に操作する昇降・駆動操作レバ−(上下スイッチ)44及び後側の上下に押し操作する上昇専用スイッチ45並びに下降専用スイッチ46を設けている。なお、上昇専用スイッチ45並びに下降専用スイッチ46より昇降・駆動操作レバ−(上下スイッチ)44の方が、その先端が機体の左右方向内側(左側)に突出している。そして、苗植付部6の昇降及び駆動の入切に関する制御構成について説明すると、前記昇降・駆動操作レバ−(上下スイッチ)44、上昇専用スイッチ45及び下降専用スイッチ46に加えて昇降リンクセンサ9aからの信号が制御部へ入力され、制御部からの出力信号により植付昇降切替モ−タ47が作動する構成となっている。図9に示すように、植付昇降切替モ−タ47は一対のギヤ48,49を介して位置決めカム50を回動させる構成となっており、位置決めカム50に設けたカム溝50aに位置決めロ−ラ51が嵌入して前記位置決めカム50の回動位置を4位置に安定させる。なお、前記位置決めロ−ラ51は、トルクスプリング52により位置決めカム50側に付勢されるロ−ラ用ア−ム53の先端に取り付けられ、カム溝50a側に付勢されている。そして、前記位置決めカム50の回動により、該カム50と一体回動する昇降・駆動操作ア−ム54が回動して、昇降用油圧シリンダ10への油路を切り替える油圧バルブ55のスプ−ルピン55aを操作すると共に、植付クラッチケ−ス20内に設けた植付クラッチを入切させる植付クラッチピン56を操作する。すなわち、昇降・駆動操作ア−ム54が後側に回動すると、前記スプ−ルピン55aが油圧バルブ55のケ−ス内に押し込まれて昇降用油圧シリンダ10へ油圧を供給する状態となり、苗植付部6が上昇する。逆に、昇降・駆動操作ア−ム54が前側に回動すると、前記スプ−ルピン55aが油圧バルブ55のケ−ス内から突出して昇降用油圧シリンダ10の油圧をミッションケ−ス18と兼用のタンクヘ逃がす状態となり、苗植付部6が下降する。また、昇降・駆動操作ア−ム54が最前まで回動すると、該昇降・駆動操作ア−ム54が植付クラッチ操作ア−ム57に当接し、植付クラッチ操作ア−ム57の回動により植付クラッチピン56を植付クラッチケ−ス20から突出させて植付クラッチが伝動状態となり、苗植付部6が作動する。なお、昇降・駆動操作ア−ム54が植付クラッチ操作ア−ム57から離れると、別途設けた付勢スプリング(図示せず)により植付クラッチピン56が植付クラッチケ−ス38内に押し込まれて植付クラッチが非伝動状態となり、苗植付部6の作動が停止する。従って、植付昇降切替モ−タ47の回動により、位置決めカム50が、苗植付部6が上昇する「上昇」位置、苗植付部6の昇降位置を固定する「固定」位置、苗植付部6が下降する「下降」位置及びその下降状態で苗植付部6が作動する「植付」位置に操作される構成となっている。なお、位置決めカム50が前記「上昇」位置で昇降リンクセンサ9aからの信号により苗植付部6が最上昇位置にあることを検出すると、植付昇降切替モ−タ47を駆動して位置決めカム50を前記「固定」位置に切り替える構成となっている。
【0026】
昇降・駆動操作レバ−(上下スイッチ)44は、中立復帰位置に対して上側の上側操作位置と下側の下側操作位置とに操作できる。苗植付部6が上昇した状態で昇降・駆動操作レバ−(上下スイッチ)44を前記下側操作位置へ一回操作すると、植付昇降切替モ−タ47の駆動により位置決めカム50が「下降」位置に切り替えられて苗植付部6が下降する。そして、下側操作位置へ再度操作すると、位置決めカム50が「植付」位置に切り替
えられて苗植付部6が作動して圃場に苗を植え付ける。以後、苗植付部6が下降状態であれば、昇降・駆動操作レバ−(上下スイッチ)44を下側操作位置へ操作する度に、位置決めカム50が「下降」位置と「植付」位置とに交互に切り替えられ、苗植付部6の作動、非作動が交互に繰り返される。また、昇降・駆動操作レバ−(上下スイッチ)44を上側操作位置へ操作すると、植付昇降切替モ−タ47の駆動により位置決めカム50が「上昇」位置に切り替えられて苗植付部6が上昇する。そして、昇降リンクセンサ14により苗植付部6が最上昇位置に到達したことを検出すると、位置決めカム50を「固定」位置に切り替えて苗植付部6の昇降を停止する。
【0027】
上昇専用スイッチ45を押し操作すると植付昇降切替モ−タ47の駆動により押している間だけ位置決めカム50が「上昇」位置に切り替えられ、上昇専用スイッチ45の押し操作を解除すれば位置決めカム50が「固定」位置に切り替えられる。従って、前記上昇専用スイッチ45により、苗植付部6を任意の位置まで上昇させることができる。同様に、下降専用スイッチ46を押し操作すると押している間だけ位置決めカム50が「下降」位置に切り替えられ、下降専用スイッチ46の押し操作を解除すれば位置決めカム50が「固定」位置に切り替えられる。従って、前記下降専用スイッチ46により、苗植付部6を任意の位置まで下降させることができる。よって、上昇専用スイッチ45及び下降専用スイッチ46により、苗植付部6を任意の高さに昇降させることができ、機体を後進させて畦際に近づけるとき等、苗植付部6を若干対地浮上させた状態で後進すれば、後進位置が判り易くなる。
【0028】
この乗用型田植機における植付作業について説明する。先ず植付開始位置で変速レバー22のグリップ部43に設けた昇降・駆動操作レバ−(上下スイッチ)44を下側操作位置へ操作すると、油圧バルブ55が切り替えられて苗植付部6が下降し、再度下側操作位置へ操作すれば植付クラッチケース20内の植付クラッチを伝動状態に切り替える。そして、変速レバー22の前進操作により、機体を前進させながら苗植付部6を作動させ、苗を植え付けていく。畦際の機体旋回位置に達すると、前記昇降・駆動操作レバ−(上下スイッチ)44を上側操作位置へ操作すれば、油圧バルブ55が切り替えられて苗植付部6が上昇すると共に、前記植付クラッチを非伝動状態に切り替えて苗植付部6の作動を停止させ、ステアリングハンドル5を操作して機体を旋回させる。旋回を完了して次行程の植付開始位置に到達すると、昇降・駆動操作レバ−(上下スイッチ)44を下側操作位置へ操作して上述と同様に植付作業を行う。
【0029】
以上により、この乗用田植機は、変速レバ−22のグリップ部43に複数の操作位置へ操作可能な形態の昇降・駆動操作レバ−44を設け、該昇降・駆動操作レバ−44の操作に基づいて苗植付部6の昇降及び駆動の入切を行う構成となっている。
【0030】
従って、オペレ−タが変速レバ−20のグリップ部43を右手で握ったままその右手の親指の感覚で前記昇降・駆動操作レバ−44を判別し、親指で該昇降・駆動操作レバ−44を上側操作位置又は下側操作位置に操作して苗植付部6の昇降及び駆動の入切を行う構成になっている。よって、昇降・駆動操作レバ−44の操作位置に基づいて苗植付部6を所望の状態に作動させる構成であり、前記右手の親指で昇降・駆動操作レバ−44を所望の操作位置へ操作する構成であるので、従来のような誤操作がなく、作業者の意図に沿って苗植付部6を所望の状態に作動させることができ、操作精度の向上が図れる。特に、右手に手袋を嵌めて操縦しているとき、昇降・駆動操作レバ−44を判別すればよいので、手袋越しでも容易に判別でき、操作性が向上する。また、グリップ部43の前側に昇降・駆動操作レバ−44を設けグリップ部43の後側に上昇専用スイッチ45並びに下降専用スイッチ46を設け、更に上昇専用スイッチ45並びに下降専用スイッチ46より昇降・駆動操作レバ−44の方がその先端が機体の左右方向内側(左側)に突出しているので、通常よく使用する昇降・駆動操作レバ−44に親指がかかりやすく、親指で昇降・駆動操作レバ−44を容易に操作できると共に、上昇専用スイッチ45並びに下降専用スイッチ46を誤って操作するようなことを防止できる。
【0031】
なお、図11乃至図13に示すように、前述のような上昇専用スイッチ45を無くし、押し操作するボタンスイッチとして下降専用スイッチ46のみを設けた構成にしてもよい。
【0032】
これにより、押し操作するスイッチが下降専用スイッチ46のみであるので、誤って異なるスイッチを操作することがなく、誤操作を防止できる。なお、このグリップ部43は、左右一対のケ−ス体43a,43bを合わせて構成されており、ケ−ス体43aの内部に市販のレバ−スイッチ44及びボタンスイッチ46を収容してから左右一対のケ−ス体43a,43bを合わせて製造することができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0033】
図14に示すステアリングハンドル5にはその把持部の右側部分に変速グリップ58を設けており、該変速グリップ58の操作により、変速レバ−22を操作する代わりにエンジン7の回転数又は油圧式無段変速装置(HST)16の変速比を変更することができる。この変速グリップ58は、オートバイ等のスロットルグリップと同様にひねって操作する形態のものであり、ステアリングハンドル5を把持したまま変速操作できるから通常作業時にステアリングハンドル5により隣接する植付条に倣い走行するように機体を操向操作しながら変速操作でき、操作性を向上させることができる。
【0034】
図15は、運転席の直ぐ後側に上方に立設した安全フレーム60を示すものである。この安全フレーム60は、機体が転倒したときに運転席8にいるオペレータが機体で押し潰されないように防護するものであり、機体正面視で門型に構成され、上端部60aの左右幅が下部60bに対して広く形成されている。そして、安全フレーム60の下部60bの左右幅は運転席8の左右幅と同一かそれより小さくなっており、機体正面視で安全フレーム60の下部が運転席8と重複している。この安全フレーム60は、苗植付部6の苗載タンク11へ運転席8の左右両側から苗補給する際に邪魔にならず、苗補給作業性が向上する。
【0035】
図17は、機体にいる作業者への雨や太陽光を遮るバイザー61を設けたものを示す。このバイザー61は、運転席8の左右にまでわたるステップフロア38上をも覆う構成であり、左右それぞれのバイザー回動シリンダ62により運転席8の左右のフロア部分の上方に位置する左右両側部分61aが機体の左右方向内側下方へ回動する構成となっている。前記左右それぞれのバイザー回動シリンダ62は、図18に示すように、着座センサ8aの検出に基づいてオペレータが運転席8に着座するのに連動して制御部からの出力信号によりバイザー61の左右両側部分61aを左右方向内側下方へ自動的に回動させる構成となっている。これにより、オペレータが運転席8に着座しているときには、バイザー61の左右両側部分61aによりオペレータへ向かう雨や太陽光を効率良く遮ることができる。一方、苗補給作業時にオペレータが運転席8から離れると、バイザー61の左右両側部分61aが左右方向外側上方へ回動して運転席8の左右のフロア部分の上方を覆うようになるので、苗補給でステップフロア38を移動する作業者への雨や太陽光を遮ることができ、また作業者がバイザー61の左右両側部分61aで頭を撃たないようにでき、苗補給作業性が向上する。いいかえれば、バイザー61の一部61aを回動させてオペレータへ向かう雨や太陽光を効率良く遮る構成としたので、その分バイザー61を作業者が頭を撃たない高さに設定できるのである。
【0036】
図19は、昇降可能なバイザ−61を設けたものを示す。このバイザ−61は、機体前部の操作ボックス4の左右に設けた上下に伸縮可能なバイザ−支持フレ−ム63に支持されている。該バイザ−支持フレ−ム63は、該フレ−ム63の中途部に設けたバイザ−昇降モ−タ64の駆動によりピニオン及びラック(図示せず)等を介して伸縮し、バイザ−61を昇降させる。そして、バイザ−昇降モ−タ64は、図20に示すように、昇降・駆動操作レバ−(上下スイッチ)44からの信号に基づいて苗植付部6が作動状態(位置決めカム50が「植付」位置)のとき、制御部からの出力信号によりバイザー61を下降させる。これにより、オペレータが運転席8に着座する通常植付作業時には、バイザー61をオペレ−タに近づけてオペレータへ向かう雨や太陽光を効率良く遮ることができる。一方、非植付作業時には、バイザー61を上昇させてステップフロア38上を移動する作業者がバイザー61で頭を撃たないようにできる。
【0037】
図21及び図22は、苗植付部6の苗載タンク11上へ移動可能なバイザー61を設けたものを示す。このバイザー61は、前記苗載タンク11より左右幅が広く、車体1の左右に設けた前後回動可能なバイザ−支持フレ−ム63に支持されている。従って、機体の
格納時などに、苗載タンク11を左右移動させて機体の左右中央に位置させると共にバイザ−支持フレ−ム63を後側へ回動させ、バイザー61を前後傾斜する苗載タンク11上で該苗載タンク11に沿わせて格納することができる。これにより、機体の地上高を下げてコンパクトにすることができると共に、バイザー61及びバイザ−支持フレ−ム63により苗載タンク11を覆って防護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】田植機の側面図
【図2】田植機の平面図
【図3】田植機の要部の平面図
【図4】HSTの操作連動構成を示す側面図
【図5】HSTの操作連動構成を示す平面図
【図6】ブロック図
【図7】変速レバ−のグリップ部を示す斜視図
【図8】ブロック図
【図9】植付昇降切替モ−タ及び位置決めカムを示す側面図
【図10】昇降・駆動操作ア−ムを示す側面図
【図11】変速レバ−のグリップ部を示す平面図
【図12】変速レバ−のグリップ部を示す正面図
【図13】変速レバ−のグリップ部を示す側面図
【図14】変速グリップを示す平面図
【図15】安全フレ−ムを設けた田植機の側面図
【図16】安全フレ−ムを示す正面図
【図17】バイザ−を設けた田植機の正面図
【図18】ブロック図
【図19】バイザ−を設けた田植機の側面図
【図20】ブロック図
【図21】バイザ−を設けた田植機の側面図
【図22】バイザ−を設けた田植機の平面図
【符号の説明】
【0039】
6…苗植付部、22…変速レバ−、43…グリップ部、44…昇降・駆動操作レバ−




 

 


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