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発明の名称 脱穀選別装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−94769(P2006−94769A)
公開日 平成18年4月13日(2006.4.13)
出願番号 特願2004−284711(P2004−284711)
出願日 平成16年9月29日(2004.9.29)
代理人
発明者 釘宮 啓 / 土居原 純二 / 二神 伸
要約 課題
脱穀揺動選別装置において、選別風量を増加しながら穀粒の飛散を防止し選別精度を向上させる。

解決手段
前側端部に唐箕14を連設している選別風路16には、脱穀物を選別する揺動選別棚17を揺動自在に設け、唐箕14の唐箕軸32には唐箕羽根34の外周側を回転方向前側に傾斜するように前傾斜状に取り付け、揺動選別棚17の後側端部にはストローラック24を設け、選別風路16の後端部で且つ揺動選別棚17のストローラック24の後端部に近い位置に弾性材からなる後カバー31を風路全幅にわたって垂下状態に設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】
前側端部に唐箕14を連設している選別風路16には揺動選別棚17を揺動自在に設け、前記唐箕14の唐箕軸32には唐箕羽根34の外周側を回転方向前側に傾斜する前傾斜状に取り付け、前記揺動選別棚17の後側端部にはストローラック24を設けると共に、前記選別風路16の後端部で且つ揺動選別棚17の前記ストローラック24の後端部に接近させて弾性材からなる後カバー31を風路全幅にわたって垂下状態で設けたことを特徴とする脱穀選別装置。
【請求項2】
前側端部に唐箕14を連設している選別風路16には揺動選別棚17を揺動自在に設け、前記唐箕14の唐箕軸32には唐箕羽根34の外周側を回転方向前側に傾斜する前傾斜状、あるいは、唐箕羽根34の外周側を回転方向後側に傾斜する後傾斜状に取り付け可能に構成し、前記揺動選別棚17の後側端部にはストローラック24を設けると共に、前記選別風路16の後端部で且つ前記揺動選別棚17のストローラック24の後端部に接近させて弾性材からなる後カバー31を風路全幅にわたって垂下状態で設けたことを特徴とする脱穀選別装置。
【請求項3】
前傾斜状の唐箕羽根34の外周側端部に回転方向前側に屈折する外側屈折部34bを設けたことを特徴とする請求項1記載の脱穀選別装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインやハーベスタ等の脱穀選別装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
脱穀選別装置において、唐箕ケースに軸架した回転軸に複数の唐箕羽根を放射状に取り付けて唐箕ファンを構成し、唐箕ケースの左右の側板に空気取入口を形成すると共に、空気送出口を唐箕ケースの左右略全幅に形成し、唐箕ファンからの選別風を上下に分ける風向板を設けて、上下に複数に区分された風路を形成し、唐箕ファンの回転上手側の風路を下手側ほど広がるように形成し、唐箕ファンの回転下手側の風路を下手側ほど狭くなるように形成したものは公知である(特許文献1)。
【特許文献1】特開平8−116777号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来技術にあっては、回転軸に唐箕羽根の外周側を回転方向後側に傾斜するように取り付けた構成であるので、唐箕羽根の起風力が弱く十分な選別風を確保できないという問題点があった。
【0004】
そこで、この発明は、唐箕軸に唐箕羽根の外周部を回転方向前側に傾斜するように前傾斜に取り付けて選別風量をアップしながら、脱穀物の穀粒の飛散を防止し選別精度の向上を図ろうとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
請求項1の発明は、前側端部に唐箕14を連設している選別風路16には揺動選別棚17を揺動自在に設け、前記唐箕14の唐箕軸32には唐箕羽根34の外周側を回転方向前側に傾斜する前傾斜状に取り付け、前記揺動選別棚17の後側端部にはストローラック24を設けると共に、前記選別風路16の後端部で且つ揺動選別棚17の前記ストローラック24の後端部に接近させて弾性材からなる後カバー31を風路全幅にわたって垂下状態で設けたことを特徴とする脱穀選別装置とする。
【0006】
前記構成によると、唐箕14の唐箕軸32に外周側が前傾斜状に取り付けられている唐箕羽根34により強い選別風が選別風路16に送り出され、揺動選別棚17に供給された脱穀物は揺動されながら強い選別風により比重選別され、揺動選別棚17の後側端部のストローラック24に送られた藁屑類は垂下している後カバー31により一時的に受け止められて、ストローラック24の揺動により藁屑類の刺さり粒が振るい落とされ、次いで、ストローラック24上に藁屑類が所定量になると後カバー31の下端部を押し開け機外に排出される。
【0007】
請求項2の発明は、前側端部に唐箕14を連設している選別風路16には揺動選別棚17を揺動自在に設け、前記唐箕14の唐箕軸32には唐箕羽根34の外周側を回転方向前側に傾斜する前傾斜状、あるいは、唐箕羽根34の外周側を回転方向後側に傾斜する後傾斜状に取り付け可能に構成し、前記揺動選別棚17の後側端部にはストローラック24を設けると共に、前記選別風路16の後端部で且つ前記揺動選別棚17のストローラック24の後端部に接近させて弾性材からなる後カバー31を風路全幅にわたって垂下状態で設けたことを特徴とする脱穀選別装置とする。
【0008】
前記構成によると、脱穀物が多量の場合には、唐箕14の唐箕軸32に外周側が前傾斜状になるように唐箕羽根34を取り付ける。すると、唐箕羽根34により強い選別風が選別風路16に送り出され、揺動選別棚17に供給された多量の脱穀物は揺動されながら強い選別風により比重選別され、また、揺動選別棚17の後側端部のストローラック24に送られた藁屑類は垂下している後カバー31により一時的に受け止められて、揺動するストローラック24により藁屑類の刺さり粒が振るい落とされ、次いで、ストローラック24上に藁屑類が所定量になると後カバー31の下端部を押し開け機外に排出される。
【0009】
また、脱穀物が少量の場合には、唐箕14の唐箕軸32に外周側が後傾斜状になるように唐箕羽根34を取り付ける。すると、唐箕羽根34により弱い選別風が選別風路16に送り出され、揺動選別棚17に供給された少量の脱穀物は揺動されながら弱い選別風により比重選別され、また、揺動選別棚17の後側端部のストローラック24に送られた藁屑類は垂下している後カバー31により一時的に受け止められて、揺動するストローラック24により藁屑類の刺さり粒が振るい落とされ、次いで、ストローラック24上に藁屑類が所定量になると後カバー31の下端部を押し開け機外に排出される。
【0010】
請求項3の発明は、前傾斜状の唐箕羽根34の外周側端部に回転方向前側に屈折する外側屈折部34bを設けたことを特徴とする請求項1記載の脱穀選別装置とする。
前記構成によると、請求項1の発明の前記作用に加えて、前傾斜状で且つ外周側端部を回転方向前側に屈折した外側屈折部34b付きの唐箕羽根34により更に風量の増加を図り、多量の被選別物を選別することができる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明は、唐箕14の風量をアップすることができ、揺動選別棚17上に藁屑類が大量に供給されても、藁屑類と穀粒の分離が促進されて穀粒の三番飛散が少なくなり、また、藁屑類の詰まりを防止しながら一番穀粒の選別精度を向上させることができる。
【0012】
請求項2の発明は、脱穀物の多少により唐箕14の風量を大小に選択することができて藁屑類からの穀粒の分離が良好となり、穀粒の三番飛散を少なくすることができる。
請求項3の発明は、前記請求項1の発明の効果に加えて、唐箕14の風量を更にアップすることができ、揺動選別棚17の藁屑類の大量供給に円滑に対応させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1〜図3は本発明を具備するコンバインの脱穀部を示すもので、図1は切断側面図、図2は背面図、図3は唐箕部の側面図である。
【0014】
脱穀部は、フィードチエン1により穀稈の株元を挟持しながら搬送して穂先部を扱室2内に挿入して回転駆動される扱歯3a,…付きの扱胴3により脱穀するように構成し、脱穀処理されて受網4を漏下した脱穀処理物は下方の選別部6で一番穀粒、枝梗付き穀粒等の二番物及び藁屑類の三番物に選別され、選別された一番穀粒は一番揚穀機(図示省略)によりグレンタンク(図示省略)に揚穀貯溜され、選別された二番物は二番揚穀機7により処理室8に還元されて再度脱穀処理され、選別された三番物の藁屑類の一部は後部から排塵ファン13により機外に排出され、残部の藁屑類は選別部6の揺動選別棚17の後端部から機外に排出される構成である。
【0015】
また、扱室2の右側方には前後方向に沿わせて処理室8を配置している。この処理室8を扱室2の右側方に沿う前側の小径の二番処理室8aと、二番処理室8aの後端部から後方に伸びるように配置されている大径の排塵処理室8bで構成されていて、二番処理室8aには小径の二番処理胴11aを回転自在に軸架し、排塵処理室8bには大径の排塵処理胴11bを同一軸心回りに回転するように軸架している。
【0016】
そして、二番処理室8aの後側端部には二番揚穀機7からの二番物が揚穀還元され、二番物は小径の二番処理胴11aにより前側に送りながら再度の脱穀処理がなされる。また、排塵処理室8bの前側端部と扱室2の後側端部とを送塵口9により連通し、扱室2の未処理物が送塵口9から排塵処理室8bに送り込まれて、大径の排塵処理胴11bにより後側に送られながら脱穀処理され、排塵処理室8bの後側端部から藁屑類は選別部6の後部に落下排出されて選別される構成である。
【0017】
次に、選別部6について更に具体的に説明する。
選別部6は、唐箕14から後側に向けて選別風の送られる選別風路16と、選別風路16に前後に往復揺動自在に支持されていて扱室2からの脱穀物を後側に揺動移送しながら比重選別する揺動選別棚17と、選別された一番穀粒を受ける一番ラセン18a付き一番受樋18と、選別された二番物を受ける二番ラセン19a付き二番受樋19と、揺動選別棚17で選別されて後側に吹き飛ばされた藁屑類の一部を機体の左右一側から吸引して機外に排出する排塵ファン13等により、構成されている。
【0018】
唐箕14は次のように構成されている。唐箕軸32には左右の唐箕アーム33,…を所定角度隔てて放射方向に取り付け、この唐箕アーム33,…の回転方向下手側には外周側ほど回転上手側に傾斜する前傾斜の後側取付面33aを形成し、この後側取付面33aに唐箕羽根34,…を取り付けている。そして、この唐箕羽根34の内外両端部に図3に示す側面視で互いに反対方向に屈折する内側屈折部34a及び外側屈折部34bを構成している。
【0019】
しかして、唐箕14により生起された選別風は風向き板36に案内され選別風路16に送られ、唐箕アーム33の後側取付面33aに唐箕羽根34を前傾斜状に取り付けたので風量が増加し、また、唐箕羽根34の外周側の外側屈折部34bを回転上手側に向けて取り付けているので風量が増加する。
【0020】
次に、揺動選別棚17について説明する。
揺動選別棚17の平面長方形状の中抜き揺動選別枠体17aは、前側の揺動機構と後側のスライド支持機構とによって機体に前後に往復揺動自在に支持されていて、揺動選別枠体17aの内側上部には、前側部から後側部にかけて移送突起付きの穀粒移送板21、網体のグレンシーブ22、チャフシーブ23、ストローラック24からなる粗選別部Aを設け、揺動選別枠体aの内側下部には前側部から後側部にかけて下穀粒移送板26と、網体の下グレンシーブ27からなる精選別部Bを設けている。
【0021】
しかして、扱室2の受網4及び処理室8の処理網12から漏下した脱穀物は揺動選別棚17の穀粒移送板21に受けられて後側に移送され、穀粒はグレンシーブ22から漏下して下方の精選別部Bに落下する。また、藁屑類はグレンシーブ22上を通って後側のチャフシーブ23に移送され、扱室2の後側下部の排塵口10からチャフシーブ23上に落下した藁屑類と共に選別され、藁屑類に混じっている穀粒はチャフシーブ23から下方の精選別部Bに落下して選別され、藁屑類はチャフシーブ23から後側のストローラック24に移送されて選別され、一部の藁屑類は排塵ファン13により機外に吸引排出され、残りの藁屑類はストローラック24の後側端部から後機外に排出される。
【0022】
また、精選別部Bに落下し穀粒や枝梗付き穀粒は下穀粒移送板26により後側に揺動移送され、穀粒は下グレンシーブ27から漏下し一番受樋18に落下選別され、また、枝梗付き穀粒は下グレンシーブ27上を後側に送られ下方の二番受樋19に落下選別される。
【0023】
また、選別風路16の後端部にナイロンターポリン、ウレタン、ゴム等の弾性材からなる後カバー31を風路の左右全幅にわたって垂下して設けられていて、その下端部を揺動選別棚17のストローラック24の後端部上方に接近するように配置し、後カバー31により選別風路16の後端部を閉鎖するように構成している。
【0024】
しかして、揺動選別棚17の後側のストローラック24に移送された藁屑類は後カバー31により受け止められて、揺動するストローラック24により藁屑類の刺さり粒が振るい落とされて選別され穀粒の三番飛散を少なくすることができる。次いで、ストローラック24上に藁屑類が所定量溜まると、後カバー31の下端部を後側に押し開け機外に排出される。
【0025】
従って、揺動選別棚17上に藁屑類が大量に発生しても、藁屑類と穀粒の分離が促進されて穀粒の三番飛散が少なくなり、藁屑類の詰まりを防止しながら一番穀粒の選別精度を向上させることができる。
【0026】
次に、図4及び図5に基づき唐箕14の他の実施例について説明する。
唐箕軸32には左右の唐箕アーム33,…を所定角度隔てて放射方向に取り付け、唐箕アーム33,…を軸心部から外周方向に向かって側面視で先細りのテーパ形状に構成し、唐箕アーム33,…の回転方向後側には外周側ほど回転前側に傾斜する前傾斜の後側取付面33aを形成し、また、回転方向前側には外周側ほど回転方向後側に傾斜する後傾斜の前側取付面33bを形成し、唐箕アーム33,…の前側取付面33a、あるいは、後側取付面33bのいずれか一方に唐箕羽根34,…を取り付け可能に構成している。
【0027】
また、この唐箕羽根34の両端部には図5に示す側面視で同じ方向に屈折した内側屈折部34a及び外側屈折部34bを構成し、内側屈折部34a及び外側屈折部34bを回転方向前側あるいは回転方向後側に向けて取り付け可能に構成し、大風量型の唐箕、あるいは、小風量型の唐箕を選択できるように構成している。
【0028】
しかして、唐箕羽根34を小風量型にすると、選別風量を少なくして小量の被選別物を穀粒の三番飛散を少なくしながら選別することができ、また、大風量型にすると、大量の被選別物を一番穀粒に青葉の混入を防止しながら選別することができる。
【0029】
次に、図6に基づき唐箕14の他の実施例について説明する。
唐箕軸32には左右の唐箕アーム33,…を所定角度隔てて放射方向に取り付け、唐箕アーム33,…を軸心部から外周方向に向かって側面視で先細りのテーパ形状に構成して、唐箕アーム33,…の回転方向後側には外周側ほど回転前側に傾斜する前傾斜の後側取付面33aを形成し、また、回転方向前側には外周側ほど回転方向後側に傾斜する後傾斜の前側取付面33bを形成している。
【0030】
そして、唐箕羽根34の両端部には側面視で互いに反対に屈折した内側屈折部34a及び外側屈折部34bを構成している。なお、前側取付面33bに唐箕羽根34を取り付ける際には、内側屈折部34aの唐箕アーム33に対向する部分に切欠き凹部を形成しておき、唐箕羽根34を前側取付面33bに接合状態で取り付ける構成である。
【0031】
しかして、唐箕アーム33,…の後側取付面33bに唐箕羽根34,…の外側屈折部34bを回転方向前側に向けて取り付けることにより、唐箕羽根34を大風量型にし、大量の被選別物を一番穀粒に青葉の混入を防止しながら選別することができる。
【0032】
次に、図7〜図10に基づき脱穀部の他の実施例について、図1及び図2に示す実施例との相違点について説明する。
脱穀装置を扱室2、扱歯3a,…付きの扱胴3により構成し、処理室8、処理胴11を省略した単胴型に構成している。揺動選別棚17の上部には、移送突起付きの穀粒移送板21、網体のグレンシーブ22、チャフシーブ23、ストローラック24からなる粗選別部Aを設け、揺動選別棚17の下部には前側部から後側部にかけて下穀粒移送板26と、網体の下グレンシーブ27からなる精選別部Bを設け、前記チャフシーブ23の上方に前側ストローラック37を設けている。
【0033】
この前側ストローラック37の前側端部を扱室2の排塵口10の下方に臨ませ、前側ストローラック37は前後方向に短い短ストローラック37a,…と前後方向に長い長ストローラック37b,…を左右方向に交互に並列配置し、長ストローラック37b,…の選別作用部を緩い後側上り傾斜に構成し、短ストローラック37a,…の選別作用部を急な後上り傾斜に構成している。そして、扱室2の排塵口10の下方に対向する前側部では、短ストローラック37bの選別作用部を低く、長ストローラック37aの選別作用部を高くし、短ストローラック37b,…における排塵口10の後端部対向部位から後上りの急傾斜に構成して、側面視で長ストローラック37aの選別作用面から上方に突出するように構成している。
【0034】
しかして、扱室2の排塵口10から藁屑類が前側ストローラック37の前側端部に落下すると、短ストローラック37bの低い選別作用部と長ストローラック37aの高い選別作用部とにより上下に分離されて刺さり粒が振るい落とされ、次いで、前側の短ストローラック37bの低い選別作用部で支持されている藁屑類が後に送られるにつれて順次後上りの急傾斜の選別作用部で持上られ、長ストローラック37aの前側の高い選別作用部で支持されている藁屑類の側方を交差しながら上方に移送され、交差部で刺さり粒が振るい落とされ、刺さり粒を効率的に回収することができる。
【0035】
また、図8に示すように、扱室2の右側方には所定幅の空間部38を介して右側板39で覆っている。揺動選別棚17により選別された二番物を揚穀するラセン揚穀型の二番揚穀機7を設けて、この二番揚穀機7の揚穀筒の上端部を前記空間部38の扱胴3の前後方向中途部側方に臨ませ、図10に示すように揚穀羽根7aが反時計方向に回転して二番物を右側から内側に向けて跳ね出し、案内板42に沿って前方に案内し、下方の揺動選別棚17に還元するように構成している。そして、二番揚穀機7の排出口41の左右幅を空間部38の左右幅(右側板39と扱室2の受網4との間隔)よりも狭く構成している。
【0036】
しかして、二番揚穀機7の排出口41から揚穀羽根7aにより投げ出された二番物は案内板42により前方に向けて案内され、右側板39と受網4との間に二番物が詰まるようなこともなく、揺動選別棚17に円滑に還元される。
(4355)
次に、図7、図11及び図12に基づき揺動選別棚17の揺動構成、及び、燃料タンクについて説明する。
【0037】
脱穀フレーム46の左右側板における前側部の唐箕14の上方部位に、揺動軸47を軸架し、脱穀フレーム46の前側板46bに揺動アーム48を軸支し、揺動アーム48の上端部に揺動選別棚17の前側部を軸支し、揺動軸47の偏心部に揺動ロッド49の後部を嵌合するとともに、揺動ロッド49の前側部を揺動アーム48の中途部にピン連結し、揺動選別棚17の前側部を前後方向に揺動自在に支持している。
【0038】
また、脱穀フレーム46の左右の側板46a,46aには、左右のベアリングガイド51,51の左右外側に突出するように取り付け、揺動選別棚17後部の左右両側から外側に支持軸52,52を突出軸架し、この支持軸52,52に取り付けたベアリング53,53を前記ベアリングガイド51,51に嵌合し、揺動選別棚17の後部を前後方向斜め上下に移動自在に支持している。
【0039】
しかして、揺動選別棚17の後部をスライド自在に支持するにあたり、脱穀フレーム46の左右の側板46a,46aの外側に設けたベアリングガイド51,51に揺動選別棚17側のベアリング53,53を支持するように構成したので、揺動選別棚17から飛散した穀粒がベアリングガイド51,51に入りにくく穀粒の損傷を少なくすることができ、また、メンテナンスを容易に行なうことができる。
【0040】
また、脱穀フレーム46後部の左右の側板46a,46a内には二番受樋19が位置していて、左右の側板46a,46aの内側には二番受樋19の後方に側面視三角形状の空間部56が形成され、この空間部56に燃料タンク54を配置するようにしている。この燃料タンク54は上部半体54aのフランジと下部半体54bのフランジを接合固着して構成し、側面視三角形状で左右幅は揺動選別棚17と略同幅に構成している。そして、燃料タンク54のフランジをボルト・ナットで脱穀フレーム46に着脱自在に固着する構成である。
【0041】
しかして、脱穀フレーム46の後部の空間部56を有効利用して燃料タンク54を配置することができる。また、揺動選別棚17の後側部を揺動自在に支持するベアリングガイド51を左右の側板46a,46aの外側に配置するように構成したので、前記空間部56を広くすることができ、燃料タンク54を大きなものとすることができる。
【0042】
次に、図13に基づきの脱穀装置の他の実施例について説明する。
扱室2の受網4における供給側を目合いの大きな受網4aとし、排出側を目合いの小さな受網4bに構成している。そして、フィードチエン1の移送速度をコンバインの走行速度に比例した移送速度とし、走行速度の高低に関連してフィードチエン1の移送速度も高低に変速するように構成している。
【0043】
しかして、走行速度の低速時にはフィードチエン1の移送速度も低速となり、扱室2の供給側で穀稈の脱粒がなされると、穀粒は目合いの大きな受網4aから漏下し、また、扱室2の排出側では残留穀粒の脱粒がなされると共に、枝梗付き穀粒が小さな網目の受網4bにより漏下が制限されながら脱穀処理が図られ、三番ロスを少なくすることができる。
【0044】
次に、図14及び図15に基づき脱穀制御の他の実施例について説明する。
チャフシーブ23は、横軸芯回りに回動調節自在にチャフ板23a,…を左右方向に複数並列配置し、各チャフ板23a,…をチャフシーブ連動板57に連係し、例えば、制御部(図示省略)の指令により調整モータ(図示省略)を介してチャフシーブ連動板57を前後に移動調節し、チャフ板23a,…の傾斜角度を緩急に調整可能に構成している。
【0045】
また、チャフ板23a,…の傾斜角度をコンバインの走行速度に比例して低速時には緩傾斜側に、高速時には急傾斜側に関連的に調節できるように構成している。そして、低速側から高速側に切り替える場合には、制御部(図示省略)の指令によりチャフ板23a,…が走行速度の変速に関連して直ぐに急傾斜側に切り替えられ、また、高速側から低速側に切り替える場合には、変速して所定時間が経過した後にチャフ板23a,…が急傾斜から緩傾斜に切り替えられるように構成している。なお、図15はコンバインの走行速度、フィードチエンの速度とチャフ板の傾斜角度との関連を示す制御グラフである。
【0046】
しかして、低速側から高速側に切り替える場合には、チャフ板23a,…が緩傾斜から直ぐに急傾斜側に切り替えられて、被選別物の増加に迅速に対応しチャフシーブ23での被選別物の停滞を防止し、また、高速側から低速側に切り替える場合には、チャフ板23a,…の急傾斜状態が所定時間引き継がれその後に緩傾斜に切り替えられるので、低速時の残存した被選別物を選別処理した後にチャフ板23a,…が急傾斜に切り替えられ、選別精度を維持しながら円滑に選別作業を継続することができる。
【0047】
また、図16及び図17のように構成してもよい。即ち、供給側の扱胴3の扱歯3a,…の配列を図17(3)に示すように、供給側から排出側に向けて広い間隔で且つ排出側に隣接する扱歯3a,…を平面視で緩傾斜状に後退するように配置し、排出側の扱胴3の扱歯3a,…の配列を供給側から排出側に向けて狭い間隔で且つ排出側に隣接する扱歯3a,…を平面視で急傾斜状に後退するように配置している。受網4における供給側の目合いの大きな受網4aとし、排出側を目合いの小さな受網4bに構成している。
【0048】
フィードチエン1を供給側フィードチエン1aと排出側フィードチエン1bとに分割構成している。そして、供給側フィードチエン1aの移送速度をコンバインの高低の走行速度に関連して移送速度を高低に変速するように構成し、排出側フィードチエン1bの移送速度は走行速度の高低に関係なく所定速度とするように構成している。
【0049】
しかして、扱室2の供給側では穀稈の層を薄くしながら脱粒がなされて穀粒は目合
いの大きな受網4aから円滑に漏下し、また、扱室2の排出側では穀稈は所定速度で移送されながら枝梗付き穀粒の脱穀処理が促進されて穀粒は小さな網目の受網4bから漏下し、三番ロスを減少しながら脱穀処理をすることができる。
【0050】
また、図18及び図19のように構成してもよい。即ち、扱胴3を供給側扱胴3bと排出側扱胴3cとに分割構成し、供給側扱胴3bの扱歯3a,…の配列を、図19(3)に示すように、供給側から排出側に向けて広い間隔で且つ排出側に隣接する扱歯3a,…を平面視で後下がりの緩傾斜状に配置し、排出側の扱胴3の扱歯3a,…の配列を供給側から排出側に向けて狭い間隔で、且つ、排出側に隣接する扱歯3a,…を平面視で後下がりの急傾斜状に配置している。受網4の供給側を目合いの大きな受網4aとし、排出側を目合いの小さな受網4bに構成する。
【0051】
フィードチエン1を供給側フィードチエン1aと排出側フィードチエン1bとに分割構成し、コンバインの走行速度の高低に比例して供給側フィードチエン1aの移送速度を高低に変速するように構成し、排出側フィードチエン1bの移送速度を所定速度で駆動する。
【0052】
しかして、扱室2の供給側では供給側扱胴3bを脱穀処理物の多少に応じて高低に変速回転し、穀稈層厚を薄くしながら脱穀し脱穀穀粒は目合いの大きな受網4aから円滑に漏下させ、また、扱室2の排出側では排出側扱胴3cが所定回転数で回転し、穀稈を所定速度で移送しながら枝梗付き穀粒の脱穀処理をし脱穀穀粒は小さな網目の受網4bから漏下する。従って、脱穀処理量の増減にもかかわらず、三番ロスを減少しながら円滑に脱穀処理をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】脱穀装置の切断側面図。
【図2】脱穀装置の切断背面図。
【図3】唐箕の切断側面図。
【図4】脱穀装置の切断正面図。
【図5】唐箕の切断側面図。
【図6】唐箕の切断側面図。
【図7】脱穀装置の切断側面図。
【図8】脱穀装置の切断正面図。
【図9】扱室及び前側ストローラックの側面図。
【図10】二番揚穀機の切断平面図。
【図11】(1)脱穀装置後部の側面図。 (2)脱穀装置後部の切断背面図。
【図12】脱穀装置後部の側面図。
【図13】脱穀側面図の切断側面図。
【図14】脱穀装置の切断側面図。
【図15】制御内容を示すグラフ。
【図16】脱穀装置の切断側面図。
【図17】(1)扱胴の供給側の切断正面図。 (2)扱胴の排出側の切断正面図。 (3)扱胴の展開図。
【図18】脱穀装置の切断側面図。
【図19】(1)供給側扱胴の切断正面図。 (2)排出側扱胴の切断正面図。 (3)扱胴の展開図。
【符号の説明】
【0054】
2 扱室
3 扱胴
4 受網
6 選別部
14 唐箕
16 選別風路
17 揺動選別棚
24 ストローラック
31 後カバー
32 唐箕軸
33 唐箕アーム
34 唐箕羽根
36 風向き板




 

 


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