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発明の名称 コンバインの穀粒排出装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2006−67816(P2006−67816A)
公開日 平成18年3月16日(2006.3.16)
出願番号 特願2004−252016(P2004−252016)
出願日 平成16年8月31日(2004.8.31)
代理人
発明者 泉 浩二 / 里路 久幸
要約 課題
穀粒貯留タンク内の穀粒を、簡単な構成の穀粒移送排出筒装置で機外へ移送排出させると共に、簡単でコンパクトに収納させようとするものである。

解決手段
走行車台2の上側へ載置して穀稈を脱穀する脱穀機5と、脱穀済み穀粒を受けて貯留する穀粒貯留タンク6と、該穀粒貯留タンク6の後側には、貯留穀粒を機外へ排出する上下方向所定位置で折り畳み自在で、一方側の側方外側へ回動自在な上部移送筒10を有する穀粒移送排出筒装置8等を設けたコンバインにおいて、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を収納時には、機体1aの左斜め前方へ折り畳み状態で、穀粒移送終端部を水平より下方へ位置させると共に、平面視脱穀機5の左側部から突出しない状態に設けたことを特徴とするコンバインの穀粒排出装置である。
特許請求の範囲
【請求項1】
走行車台2の上側へ載置して穀稈を脱穀する脱穀機5と、脱穀済み穀粒を受けて貯留する穀粒貯留タンク6と、該穀粒貯留タンク6の後側には、貯留穀粒を機外へ排出する上下方向所定位置で折り畳み自在で、一方側の側方外側へ回動自在な上部移送筒10を有する穀粒移送排出筒装置8等を設けたコンバインにおいて、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を収納時には、機体1aの左斜め前方へ折り畳み状態で、穀粒移送終端部を水平より下方へ位置させると共に、平面視脱穀機5の左側部から突出しない状態に設けたことを特徴とするコンバインの穀粒排出装置。
【請求項2】
前記穀粒移送排出筒装置8の折り畳み自在に設けた上部移送筒10を折り畳み収納時には、該上部移送筒10の移送終端の先端部は、刈取る穀稈を分離する刈取機4の分草体12bより、前方へ突出しないように設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀粒排出装置。
【請求項3】
前記穀粒移送排出筒装置8の折り畳み自在に設けた上部移送筒10を折り畳み収納時には、運転作業者が着座して運転操作する操縦席17bと、上部移送筒10とが重合状態にならないように設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの穀粒排出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
穀粒貯留タンク内の貯留穀粒を、機外へ移送排出する上下方向所定位置で折り畳み自在な上部移送筒を有する穀粒移送排出筒装置を設け、この上部移送筒を収納時には、機体の左斜め前方へ折り畳み状態で、穀稈移送終端部を水平より、下方へ位置させると共に、脱穀機の左側部より、突出しない状態に設けた技術であり、コンバインの穀粒排出装置として利用できる。
【背景技術】
【0002】
例えば、コンバインの立毛穀稈の収穫作業は、刈取りされて脱穀された脱穀済み穀粒は、走行車台の上側へ載置した貯留タンク内へ供給され、一時貯留される。
前記貯留タンク内へ貯留した穀粒を、機外への排出は、この貯留タンクの後側へ設けた穀粒移送オーガ装置で移送されて機外へ排出される。
【0003】
前記貯留タンクは、実開昭63−53231号公報で示す如く、例えば、この貯留タンクを前方の運転席下部まで延長して、上側面へ運転席を装着して設けると共に、これら貯留タンクと、運転席とは、機外の外側方へ倒伏するように起倒自在に設けている。又、穀粒を機外へ排出する穀粒移送オーガ装置は、油圧方式の回動用シリンダで回動傾斜移動制御されると共に、油圧方式の伸張用シリンダで伸張移動制御されて、所定の左右方向位置、及び所定の上下方向位置へ移動されて、穀粒は機外の所定位置へ排出される。
【特許文献1】実開昭63−53231号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
穀粒を機外へ排出する穀粒移送排出オーガを所定の上下方向位置、及び所定の左右方向位置への移動は、油圧方向の伸張用シリンダと、回動用シリンダとにより、自動で調節移動制御されることにより、手動調節移動操作に対して大巾なコストアップであったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台2の上側へ載置して穀稈を脱穀する脱穀機5と、脱穀済み穀粒を受けて貯留する穀粒貯留タンク6と、該穀粒貯留タンク6の後側には、貯留穀粒を機外へ排出する上下方向所定位置で折り畳み自在で、一方側の側方外側へ回動自在な上部移送筒10を有する穀粒移送排出筒装置8等を設けたコンバインにおいて、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を収納時には、機体1aの左斜め前方へ折り畳み状態で、穀粒移送終端部を水平より下方へ位置させると共に、平面視脱穀機5の左側部から突出しない状態に設けたことを特徴とするコンバインの穀粒排出装置としたものである。
【0006】
例えば、コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、走行車台2の上側へ載置した脱穀機5へ刈取り穀稈の供給を受け、この脱穀機5内を挟持移送中に脱穀され、脱穀済み穀粒は、揚送されて、穀粒貯留タンク6内へ供給され、一時貯留される。
【0007】
前記コンバインの穀粒貯留タンク6内へ貯留した穀粒を機外への排出作業を行うときには、この穀粒貯留タンク6の後側へ設けて、貯留穀粒を機外へ移送排出する穀粒移送排出筒装置8の上下方向所定位置で、折り畳み自在に設けた上側部の上部移送筒10を略垂直状態へ調節操作し、この穀粒移送排出筒装置8の基部を回動中心として、例えば、右側外方外側へ回動移動操作し、上部移送筒10の移送終端部の穀粒を機外へ排出する排穀口の高さ位置を、所定の高さ位置へ手動操作し、その後に上部移送筒10へ設けた排穀口から穀粒を機外へ排出する。
【0008】
又、穀粒の排出作業が終了して、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を収納状態位置へ折り畳み調節操作すると、この上部移送筒10は、機体1aの左斜め前方方向へ折り畳み状態になり、又、穀粒移送終端部は水平より下方へ位置すると共に、平面視脱穀機5の左側部から突出しない状態位置となって、収納状態になる。
【0009】
請求項2に記載の発明においては、前記穀粒移送排出筒装置8の折り畳み自在に設けた上部移送筒10を折り畳み収納時には、該上部移送筒10の移送終端の先端部は、刈取る穀稈を分離する刈取機4の分草体12bより、前方へ突出しないように設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀粒排出装置としたものである。
【0010】
穀粒の排出作業が終了して、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を、収納状態位置へ折り畳み調節操作すると、この上部移送筒10の穀粒移送終端の先端部側は、刈取る穀稈を分離する刈取機4の分草体12bより、前方へ突出しない状態に設けられ、収納状態で走行時に障害物への当接を防止できる。
【0011】
請求項3に記載の発明においては、前記穀粒移送排出筒装置8の折り畳み自在に設けた上部移送筒10を折り畳み収納時には、運転作業者が着座して運転操作する操縦席17bと、上部移送筒10とが重合状態にならないように設けたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載のコンバインの穀粒排出装置としたものである。
【0012】
穀粒の排出作業が終了して、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を、収納状態位置へ折り畳み調節操作すると、この上部移送筒10と、運転作業者が着座して運転操作する操縦席17bとは、重合状態にならないように設けて、運転作業者が着座時に問題のないように、この上部移送筒10を配設している。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明においては、脱穀済みで穀粒貯留タンク6内へ貯留した穀粒を、機外へ移送排出する上下方向所定位置で、折り畳み自在な上部移送筒10を有する穀粒移送排出筒装置8の該上部移送筒10を収納時には、この上部移送筒10は、機体1aの左斜め前方へ折り畳み状態で、穀粒移送終端部を水平より下方へ位置させると共に、平面視脱穀機5の左側部から突出しない状態に収納されて、設けたことにより、この穀粒移送排出筒装置8の作業性の向上を図ることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明においては、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を収納状態へ折り畳み操作したときには、該上部移送筒10の穀粒移送終端の先端部は、刈取る穀稈を分離する刈取機4の分草体12bから前方へ突出しないように設けたことにより、穀粒移送排出筒装置8の作業性の向上を図ることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明においては、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を収納状態時には、運転作業者が着座して運転操作する操縦席17bと、上部移送筒10とは、重合状態にならないように設けたことにより、運転作業者が着座時に、この上部移送筒10へ当接する問題の発生がなくなる。又、居住性が良好になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の前方部には、立毛穀稈を刈取りする刈取機4を設けると共に、上側面には、刈取り穀稈を受けて脱穀する脱穀機5と、脱穀済みで選別済み穀粒を受けて貯留する穀粒貯留タンク6とを載置して設けた構成である。この穀粒貯留タンク6の後側には、貯留穀粒を機外へ排出する穀粒移送排出筒装置8を設けた構成である。この穀粒移送排出筒装置8は、下部移送筒9と、上部移送筒10とよりなる構成である。これら下部・上部移送筒9,10の接合部より、この上部移送筒10を折り畳み自在な構成であると共に、穀粒移送排出筒装置8の下部移送筒9の基部を回動中心(イ)として、コンバイン1の機体1aの、例えば、右側の側方外側へ回動移動自在に設けた構成である。又、上部移送筒10を収納時には、この上部移送筒10が左斜め前方へ折り畳み状態で、穀粒移送終端部を水平より下方へ位置させて、平面視脱穀機5の左部から突出しない状態に設けて、収納される構成である。更に、上部移送筒10の移送終端部には、穀粒を機外へ排出する排穀口11aを有する排出筒11を装着した構成である。これら穀粒移送排出筒装置8等を主に図示して説明する。
【0017】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図4で示す如く土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、走行車台2の上側面には、脱穀機5を載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取機4で立毛穀稈を刈取りし、この刈取り穀稈は、この刈取機4で後方上部へ移送され、脱穀機5のフィードチェン7aと、挟持杆7bとで引継ぎされて、挟持移送されながら脱穀される。脱穀済みで選別済み穀粒は、揚穀筒5aで揚送されて、脱穀機5の右横側に配設し、前後方向へタンク移送螺旋6aを底部へ軸支内装した。穀粒貯留タンク6内へ供給されて、一時貯留される。
【0018】
前記走行車台2の前方部には、図4で示す如く前端位置から立毛穀稈を分離するナローガイド12a、及び各分草体12bと、立毛穀稈を引起す各引起装置12cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置13の各掻込装置13aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置12dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機5のフィードチェン7aと、挟持杆7bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置13の根元・穂先移送装置14a・14b等からなる刈取機4を設けている。該刈取機4は、油圧駆動による伸縮シリンダ15により、土壌面に対して、昇降自在に移動する構成である。
【0019】
前記刈取機4の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆16aの上端部には、左右方向に支持パイプ杆16bを設け、この支持パイプ杆16bを走行車台2の上側面に設けた支持装置16cで回動自在に支持させて、伸縮シリンダ15の作動により、刈取機4は支持パイプ杆16bを回動中心として、上下に回動する構成である。
【0020】
前記刈取機4の穀稈掻込移送装置13によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機5へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けた構成である。
【0021】
前記穀粒貯留タンク6側の前部には、図4で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う制御装置17aと、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席17bとを設け、この操縦席17bの下側で、走行車台2の上側面には、エンジン18を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク6を配設する。これら走行装置3と、刈取機4と、脱穀機5と、エンジン18等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
【0022】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース19内の伝動機構19aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ19bを設けた構成である。
【0023】
前記穀粒貯留タンク6内へ貯留した貯留穀粒を機外へ排出する。この穀粒貯留タンク6の後側には、図1〜図3で示す如くこの穀粒貯留タンク6内の前後方向へ軸支内装したタンク移送螺旋6aの移送終端側の後端部を軸支する後支持メタル6cは、穀粒貯留タンク6の後側板6bの外側面へ装着して設けた構成である。前端部は前側板6dへ設けた前支持メタル6eで軸支した構成である。
【0024】
前記後支持メタル6cには、図1〜図3で示す如く下部移送螺旋9aを回転自在に軸支内装した下部移送筒9と、上部移送螺旋10aを回転自在に軸支内装した上部移送筒10とよりなる穀粒移送排出筒装置8を設け、この下部移送筒9の基部である。下端へ装着した回動メタル9bを、回動中心(イ)として、回動自在に装着して設けた構成である。これら回動メタル9bと、下部・上部移送筒9,10よりなる穀粒移送排出筒装置8とは、一体で、例えば、コンバイン1の機体1aの右側方外側へ回動移動自在な構成であり、手動操作により、回動移動する構成である。
【0025】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10の移送終端部側には、図1で示す如く開口部10cを設け、この開口部10cで、上部移送筒10の外径部には、移送されて来る穀粒を、機外へ排出する排穀口11aを下部へ設けた排出筒11を固着して設けた構成である。
【0026】
前記穀粒移送排出筒装置8は、上下方向所定位置で分割した構成であり、下部移送筒9の移送終端の上端部と、上部移送筒10の移送始端の下端部との位置で折り畳みする構成である。これら下部・上部移送筒9,10を係合状態、又は下部移送筒9に対して、上部移送筒10を折り畳み状態にする係合具9cは、下部移送筒9の上端部へ装着して設けると共に、係合具9cの突出部9dを、回動自在に支持する支持軸10bは、上部移送筒10の下端部へ装着して設けた構成である。これら係合具9cと、支持軸10bとにより、上部移送筒10を折り畳み自在に操作できる構成である。又、この係合具9cは、上部移送筒10が係合状態ののときは、ロック状態になる構成である。折り畳みのときには、ロック状態を解除して行う構成である。
【0027】
前記穀粒移送排出筒装置8の下部・上部移送筒9,10へ軸支内装した上部・下部移送螺旋9a,10aの係合部には、各クラッチ爪(図示せず)設けて、上部移送筒10を折り畳み時に、噛合、及び離脱を容易にした構成である。
【0028】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を、下部移送筒9に対して、収納状態の折り畳み状態に手動により、回動移動操作すると、上部移送筒10は、図1、及び図2で示す如くコンバイン1の機体1aの左斜め前方へ折り畳み状態で、収納された状態になる構成である。又、上部移送筒10の穀粒移送終端部である排出筒11の天井部は、水平より下方へ位置するように設けた構成である。更に、平面視脱穀機5の左側部の外側へ突出しないように設けた構成である。
【0029】
脱穀済みで前記穀粒貯留タンク6内へ貯留した穀粒を、機外へ排出する上下方向所定位置である。下部移送筒9の上側の上部移送筒10を有する穀粒移送排出筒装置8のこの上部移送筒10を収納状態へ折り畳み操作したときは、この上部移送筒10は、コンバイン1の機体1aの左斜め前方へ折り畳み状態で、又、上部移送筒10の移送終端部は、水平より下方へ位置させ、更に、平面視脱穀機5の左側部より突出しない状態に収納すべく設けたことにより、この穀粒移送排出筒装置8の操作性の向上を図ることができる。又、機体1aへ収納が容易である。更に、簡単な構成で機体1aの右側方外側へ穀粒を排出することができる。穀粒移送排出筒装置8の全長を、規定範囲内の最長の長さにすることができる。
【0030】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を、折り畳み操作し、収納状態位置へ操作したときには、図2で示す如くこの上部移送筒10の移送終端へ装着し設けた排出筒11の前端部は、穀稈を刈取る刈取機4の刈取る穀稈を分離する分草体12bから前方へ突出しないように、所定寸法後方部に位置すべく配設した構成である。
【0031】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を収納状態位置へ折り畳み操作したときには、該上部移送筒10の穀粒移送終端部の先端部は、刈取る穀稈を分離する刈取機4の分草体12bから前方へ突出しないように、設けたことにより、穀粒移送排出筒装置8の作業性の向上を図ることができる。又、収納状態へ操作して、圃場、及び路上等を走行したときに、コンバイン1の最先部へ位置する分草体12bより、後方部であることにより、障害物へ当接する問題を防止することができる。
【0032】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を、折り畳み操作し、収納状態位置へ操作したときには、図2で示す如くこの上部移送筒10と、運転作業者が着座して運転操作する操縦席17bとは、平面視重合状態にならないように、上部移送筒10を配設した構成である。
【0033】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を収納状態位置へ折り畳み操作した時には、運転作業者が着座して運転操作する操縦席17bと、上部移送筒10とが重合状態にならないように設けたことにより、運転作業者が着座時に、この上部移送筒10へ当接する問題の発生を防止することができる。又、居住性が良好になる。
【0034】
前記穀粒貯留タンク6の後側の後支持メタル6cと、穀粒移送排出筒装置8の下部移送筒9の回動メタル9bとには、図3で示す如くブレーキ装置20を設けた構成である。
前記ブレーキ装置20は、図3で示す如く後支持メタル6cの外周部へ取付板21aを固着して設け、この取付板21aには、支持ピン21bを固着して設けた構成である。
【0035】
又、前記回動メタル9bには、図3で示す如く長孔22bを設けた回動板22aを装着して設け、この回動板22aの長孔22b部を、取付板21aの支持ピン21bへ挿入し、回動板22aの外側面で、支持ピン21bには、複数個のブレーキ板23aを挿入すると共に、この各ブレーキ板23aの外側で、支持ピン21bには、各ナット23bを螺挿入した構成である。この各ナット23bの螺挿入位置により、ブレーキ力の調節ができる構成である。
【0036】
前記穀粒移送排出筒装置8は、右側方外側の所定高さ位置へ回動移動操作しても、ブレーキ装置20によって、穀粒移送排出筒装置8は、所定の調節位置で保持される構成である。
【0037】
前記穀粒移送排出筒装置8の下部・上部移送筒9,10とを設けた係合具9cと、支持軸10bとは、図1で示す如く上部移送筒10を収納状態位置へ折り畳み操作すると、この収納状態である最下降位置で、ロック装置(図示せず)でロック可能な構成である。この上部移送筒10が最下降位置で、穀粒移送排出筒装置8の下部・上部移送筒9,10、及び排出筒11等を一体で、右側方外側へ回動移動操作可能な構成である。
【0038】
これにより、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を、地面に近い状態で、右側方外側へ回動移動操作することにより、安全な回動移動の作業ができる。
前記穀粒移送排出筒装置8の下部移送筒9の上端部には、上部移送筒10を回動移動自在に装着して設けた構成である。この上部移送筒10は、図5で示す如く機体1aの左側部へ設けた脱穀機5の上側で、この脱穀機5の左側方外側へ向けて回動移動自在に設けた構成である。
【0039】
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10の移送終端部で、外周部には、排穀口11aを設けた排出筒11を装着して設け、この排出筒11の下端部には、図5で示す如くジャバラ方式で、弾性部材よりなるシュータ24aを設けると共に、上部移送筒10を収納状態位置へ折り畳み操作時に、把持して折り畳みする把持具24bを上部移送筒10の外周部、又は排出筒11の上端部面へ設けた構成である。
【0040】
これにより、前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を、簡単な構成により、機体1の左側方外側で、脱穀機5の上部へ回動移動させることができる。又、把持具24bにより、回動移動が容易である。
【0041】
前記排出筒11の下端部に設けたシュータ24a、図6で示す如くこの排出筒11に対して、左右いずれか一方側へ回動移動する構成である。
これにより、前記シュータ24aがコンパクトになり、上部移送筒10を収納位置へ折り畳み操作が容易になる。
【0042】
前記穀粒移送排出筒装置8の下部・上部移送筒9,10の係合部は、図7、及び図8で示す如く下部移送筒9の移送終端の上端部には、下係合メタル25を装着して設け、この下係合メタル25には、下支持部25aを設けた構成である。又、上部移送筒10の移送始端の下端部には、上係合メタル26を装着して設け、この上係合メタル26には、上支持部26aを設け、これら下・上支持部25a,26aには、支持軸27を挿入して、軸支した構成であり、この支持軸27を回動中心として、上部移送筒10を収納状態位置へ折り畳み自在な構成とすると共に、この支持軸27の回動支点に軸力を与え先端全重を支える構成である。
【0043】
前記下部移送筒9の下部外径部には、図7で示す如く下支持板25bを所定間隔で設けた構成である。25cは補強板である。又、上部移送筒10の下部外径部には、上支持板26bを設けた構成である。これら下・上支持板25b,26bには、ロック用のハンドル28aを挿入して装着して、抜け止めを施した構成である。又、下支持板25b,25b間で、ハンドル28aには、ロック用で弾発用のスプリング28bを設けて、ロック状態に保持、又はロック解除になる構成である。
【0044】
前記ハンドル28aの回動操作により、ロック状態、又はロック解除状態にして、下部移送筒9の下係合メタル25と、上部移送筒10の上係合メタル26とが、係合状態になって、連結された状態になる構成である。又、係合がはずれた状態になると、連結されない状態になる構成である。これにより、上部移送筒10を収納状態で、折り畳み状態に操作できる構成である。
【0045】
これらにより、オープン時に急な開閉を防止して、安全を確保することができる。又、折り畳み状態でオープンが可能になる。
前記穀粒移送排出筒装置8の上部移送筒10を、収納状態の折り畳み状態に操作したときに、この上部移送筒10を支持する支持装置29を、図2、及び図9で示す如く設けた構成である。
【0046】
前記支持装置29の支持主柱29aは、脱穀機5の揚穀筒5aの上部へ装着して設けると共に、支持主柱29aの上端部には、逆山形状の受樋29bを固着して設け、この受樋29bで上部移送筒10を受けて、支持する構成である。
【0047】
これにより、走行振動での破損の防止を図ることができる。又、強度確保と、構造の簡易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】穀粒移送排出筒装置部の拡大背面図
【図2】穀粒移送排出筒装置部の拡大平面図
【図3】ブレーキ装置部の拡大側面斜視図
【図4】コンバインの左側全体側面図
【図5】他の実施例を示す図で、穀粒移送排出筒装置の取付部の拡大背面図
【図6】他の実施例を示す図で、シュータの拡大正面図
【図7】他の実施例を示す図で、係合部の拡大側面図
【図8】他の実施例を示す図で、係合部の拡大正面図
【図9】他の実施例を示す図で、支持装置部の拡大側面図
【符号の説明】
【0049】
1a 機体
2 走行車台
4 刈取機
5 脱穀機
6 穀粒貯留タンク
8 穀粒移送排出筒装置
10 上部移送筒
12b 分草体
17b 操縦席




 

 


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