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発明の名称 感圧転写修正テープおよび転写具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2005−186444(P2005−186444A)
公開日 平成17年7月14日(2005.7.14)
出願番号 特願2003−430741(P2003−430741)
出願日 平成15年12月25日(2003.12.25)
代理人
発明者 酒井 直人
要約 課題
感圧転写層を被修正部分に正確に転写することが可能で、被修正部分の隠蔽力に優れた感圧転写修正テープを提供する。また、転写具を使用する際の被修正部分に対する転写終了位置の確認が容易で、細かい部分に感圧転写層を正確に転写することができる転写具を提供する。

解決手段
透明シート状支持体の片面に、直接又は離型層を介して修正被覆層と粘着層が順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープであって、前記修正被覆層が少なくとも無機粒子とバインダー樹脂とを含み、かつ、該無機粒子中の多孔性無機粒子の割合が10重量%以上であり、揮発性の液体を吸液させると透明化又は半透明化することを特徴とする感圧転写修正テープ。
特許請求の範囲
【請求項1】
透明シート状支持体の片面に、直接又は離型層を介して修正被覆層と粘着層が順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープであって、前記修正被覆層が少なくとも無機粒子とバインダー樹脂とを含み、かつ、該無機粒子中の多孔性無機粒子の割合が10重量%以上であり、揮発性の液体を吸液させると透明化又は半透明化することを特徴とする感圧転写修正テープ。
【請求項2】
無機粒子とバインダー樹脂との割合(重量比)が、2.5〜7.0:1である請求項1記載の感圧転写修正テープ。
【請求項3】
転写具容器内に内蔵されると共に、互いに噛合する供給ギアと巻き取りギアとの駆動により、前記転写具の先端に配設される転写ヘッドに対して、供給リールカラーに巻回される未使用の感圧転写修正テープを送り出し巻き取りリールカラーに巻回する転写具であって、前記転写ヘッドが透明又は半透明であり、請求項1又は2記載の感圧転写修正テープを装着してなることを特徴とする転写具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、消しゴムなどでは消せない筆記描線やコピー描線等を消去・修正するために使用される感圧転写修正テープおよびそれを装着した転写具に関する。更に詳細には、水等の揮発性液体を吸液して修正被覆層が透明化又は半透明化する感圧転写修正テープおよびそれを装着した転写具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ボールペン、万年筆、サインペン、タイプライターなどで書いた消しゴムなどでは消せない筆記描線や、PPCコピーなどコピー描線等を消去・修正する際には、一般に修正液や自動巻き取り機構を持ったカセットタイプの感圧転写修正テープが提供されている。しかしながら、修正液でこのような誤字などを修正した際には、修正液の乾燥時間が長く、また、修正箇所が平滑になり難いため再筆記・再印字し難いという問題があった。
【0003】
自動巻き取り機構を持ったカセットタイプの感圧転写修正テープの転写具は、基本的には、カセットと、感圧転写修正テープの供給リールおよび巻き取りリールと、感圧転写修正テープを被修正面に押しつけるための転写ヘッドとから構成されている。ヘッドを被修正面に押しつけた状態で自動巻き取り機構を持った転写具を動かすと、供給リールから感圧転写修正テープが繰り出され、順次ヘッドで被修正面に押圧され粘着層側で接着されていく。一方、支持体はヘッドを通過した後、感圧転写層(修正被覆層と粘着層の積層物)から分離され、巻き取りリールに巻取られる。被修正面の修正部分への感圧転写層の転写が終了した時点でヘッドを被修正面に強く押しつけたのち自動巻き取り機構を持った転写具を持ちあげると、感圧転写層が切断され、修正操作が完了する。被修正面に転写された感圧転写層の修正被覆層上にはボールペンなどの筆記具で文字などを書くことができる。
【0004】
しかしながら、従来の感圧転写修正テープを装着する自動巻き取り機構を持った転写具を用いて感圧転写した際に、転写ヘッドを被修正部分に接近させると、その転写ヘッド自体が障害物となって、その被修正部分が作業者から確認することができなくなり、被修正部分に対して正確に修正塗膜を転写することができず、複数回の塗付作業が必要となったり、或いは、一旦塗付された修正塗膜を部分的に剥離しなければならないという欠点があった。そのため、転写具の転写ヘッドを透明にする提案もなされているが(特許文献1)、転写ヘッドを透明にしたとしても、修正被覆層がその本来の目的から白色不透明であるため、視野を遮り、被修正部分を確認することは容易ではなく、上記の問題点を解決するに到っていない。
【0005】
【特許文献1】特開平9−156298号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来のものの有する欠点を改良するものであり、感圧転写層を被修正部分に正確に転写することが可能で、被修正部分の隠蔽力に優れた感圧転写修正テープを提供することを課題とする。また、本発明は、転写具を使用する際の被修正部分に対する転写終了位置の確認が容易で、細かい部分に感圧転写層を正確に転写することができる転写具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、感圧転写修正テープを自動巻き取り機構を持った転写具に装着して使用する場合の課題に着目し、従来の感圧転写修正テープとしての性能を十分に満足させつつ、かつ、感圧転写層を被転写部分に正確に転写できる感圧転写修正テープを得るべく鋭意研究を重ねた結果、修正被覆層を吸液状態で透明化又は半透明化することにより上記課題を解決できることを見出し、遂に本発明を完成したものである。
【0008】
すなわち、本発明は下記のとおりである。
1)透明シート状支持体の片面に、直接又は離型層を介して修正被覆層と粘着層が順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープであって、前記修正被覆層が少なくとも無機粒子とバインダー樹脂とを含み、かつ、該無機粒子中の多孔性無機粒子の割合が10重量%以上であり、揮発性の液体を吸液させると透明化又は半透明化することを特徴とする感圧転写修正テープ、および
2)前記無機粒子とバインダー樹脂との割合(重量比)が、2.5〜7.0:1であることを特徴とする上記1)記載の感圧転写修正テープ。
【0009】
本発明の感圧転写修正テープは、自動巻き取り機構を持ったカセットタイプの転写具などに搭載することができ、その種類は特に限定されるものではない。転写ヘッドは透明、半透明、不透明のいずれであってもよいが、テープガイド越しに作業位置を確認できるなどの点より、転写ヘッドを透明又は半透明にした転写具に搭載するのがよい。
【0010】
したがって、本発明は、以下の転写具を提供するものでもある。
3)転写具容器内に内蔵されると共に、互いに噛合する供給ギアと巻き取りギアとの駆動により、前記転写具の先端に配設される転写ヘッドに対して、供給リールカラーに巻回される未使用の感圧転写修正テープを送り出し巻き取りリールカラーに巻回する転写具であって、前記転写ヘッドが透明又は半透明であり、上記1)又は2)記載の感圧転写修正テープを装着してなることを特徴とする転写具。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、感圧転写修正テープの修正被覆層が吸液により透明化又は半透明化するので、被修正部分の確認が容易となり、感圧転写層を被修正部分に正確に転写することができる。しかも、吸液した液体が揮発した後は被修正部分が隠蔽されるので、被修正面に転写された修正被覆層上にはボールペンなどの筆記具で文字などを書くことができる。
【0012】
また、上記の感圧転写修正テープを装着した転写具によれば、転写ヘッドがその先端部両側に設けられた転写テープガイドを含めて透明であるので、作業者はその透明の転写テープガイド越しに作業位置の確認並びに被修正部分に対する転写終了位置の確認が容易となるので、細かい部分に確実に感圧転写層を転写することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明について詳細に説明する。本発明の感圧転写修正テープは、透明シート状支持体の片面に、直接又は離型層を介して修正被覆層と粘着層が順次積層されてなる感圧転写層を有する感圧転写修正テープであって、前記修正被覆層が少なくとも無機粒子とバインダー樹脂とを含み、該無機粒子中の多孔性無機粒子の割合が10重量%以上(以下、「%」と省略する)であり、揮発性の液体を吸液させると透明化又は半透明化するものである。揮発性の液体としては、安全性、コスト、簡易性から水が好適に用いられる。
【0014】
図1は本発明の感圧転写修正テープの一実施形態を示す断面模式図である。感圧転写修正テープ1は、透明シート状支持体2の片面に多孔性無機粒子5、バインダー樹脂6を含有する修正被覆層3を有し、その表面に粘着層4を有している。
【0015】
支持体は透明シート状のものが使用される。感圧転写層を転写した後の支持体は、転写ヘッドに巻回されるため、転写時には支持体を通して未使用の感圧転写修正テープを視認することになる。支持体が不透明の場合は、作業位置の確認および被修正部分に対する転写終了位置の確認が困難となり、転写精度を落とすことになり好ましくない。
【0016】
支持体としては、プラスチック基材や紙基材の何れでもよく、プラスチック基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムやポリエチレンフィルム等のポリオレフィンフィルム等を挙げることができる。透明性に優れる点よりプラスチック基材が好ましく、なかでもポリエステルフィルムがより好ましい。また、支持体の片面もしくは両面には、所望に応じてシリコーン樹脂や無機あるいは有機顔料を分散させたシリコーン樹脂などの離型層を形成することもできる。
【0017】
支持体の厚さは、感圧転写修正テープとしての機能を損なわない観点から3〜60μmの範囲が好ましく、より好ましくは3〜30μmの範囲、更に好ましくは10〜25μmの範囲である。
【0018】
本発明の感圧転写修正テープにおける修正被覆層は、無機粒子中の10%以上の割合を占める多孔性無機粒子と、必要に応じての従来用いられている隠蔽力のある顔料(無機粒子)と、バインダーとしての高分子樹脂と、溶剤とよりなる分散体を支持体に塗布して形成するもので、修正被覆層に含まれる多孔性無機粒子を除いて従来の感圧転写修正テープと異ならない。この修正被覆層は吸液状態で透明化又は半透明化する。
【0019】
上記の多孔性無機粒子としては、吸液状態で透明化又は半透明化するものであれば特に制限されるものではなく、例えば微粒子状シリカ、ケイ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。これらの多孔性無機粒子の中でも、透明化及び隠蔽力に優れている点より、ケイ酸マグネシウムが好ましい。多孔性無機粒子は、屈折率が1.4〜1.7の範囲にあるものがよい。多孔性無機粒子の粒径は特に限定されるものではないが、0.05〜20μmのものが好適に用いられる。また、多孔性無機粒子は2種以上を併用することもできる。
【0020】
修正被覆層を構成する無機粒子中の多孔性粒子の割合が10%未満の場合は、吸液状態で修正被覆層が透明化又は半透明化するものの、実用的な被修正部分の確認性を得ることができない。一方、多孔性粒子の種類によっては、多孔性粒子の割合が多すぎると修正テープの隠蔽力が低下することがあるが、かかる場合には、無機粒子中の多孔性粒子の割合を50〜90%、より好ましくは60〜85%とし、残りを隠蔽力のある顔料にすることもできる。実用上は多孔性粒子と隠蔽力のある顔料とを併用することが好ましい。
【0021】
上記の隠蔽力のある顔料無機粒子としては、ルチル型、アナターゼ型の二酸化チタン、炭酸カルシウム、ポリスチレン、二酸化ケイ素、アルミナシリケート、ポリメタクリル酸エステル等が挙げられるが、特に隠蔽力が優れている点からルチル型二酸化チタンが好ましい。
【0022】
上記した分散体は、隠蔽力のある顔料無機粒子、吸液状態で透明化又は半透明化する多孔性無機粒子及びバインダーとしての高分子樹脂を、溶剤に所定の割合で混合分散させて得る。溶剤としては有機溶剤系でも、水性でも何れでも良い。また分散体には、その他所望に応じ、種々の着色剤や種々の添加剤等を本発明の目的を損なわない範囲で適宜選択して混合することができる。修正被覆層の厚さは、乾燥後において、修正時における隠蔽性を確保するために5〜30μmの範囲とすることが好ましく、より好ましくは10〜25μmの範囲がよい。
【0023】
バインダーとしての高分子樹脂は、例えばスチレン−ブタジエン、ネオプレン、ポリイソブチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体、飽和または不飽和の脂環族炭化水素樹脂等が挙げられる。
【0024】
無機粒子とバインダーとしての高分子樹脂との割合は、修正被覆層が吸液状態で透明又は半透明化する範囲で選択すればよく、重量比で、2.5〜7.0:1とするのが好ましく、より好ましくは3.0〜5.0:1である。バインダーに対する無機粒子の割合が2.5未満の場合は、修正被覆層への吸液性が悪くなり、転写時に塗膜が伸びて所望とする箇所で切断し難くなる。7.0を超える場合は、転写時に塗膜にクラックが入り易くなる。また、転写後の塗膜表面に顔料粉が析出するチョーキング現象が発生し易くなる。
【0025】
本発明の感圧転写修正テープにおける粘着層としては特に限定されず、粘着剤を従来公知の方法で塗工することにより形成される。粘着剤としては公知のものを全て使用することができ、例えば、アクリル樹脂系、ロジン系、ゴム系、ビニル系などの粘着剤を挙げることができるが、初期の透明性にも経時的な透明性にも優れるアクリル樹脂系粘着剤が好ましい。これらの粘着剤は溶剤系でも水性でも何れでも良い。粘着層の厚さは乾燥後において0.3〜5μm、好ましくは0.5〜1.5μm程度が適当である。
【0026】
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。各例中、特に言及しない限り、部は重量基準である。
【実施例1】
【0027】
両面が剥離処理された厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフイルム上に、粒子径5μmの多孔性ケイ酸マグネシウム(商品名:アルミニウムシリケートP−820、独国デグッサ社製、屈折率1.46〜1.48)20部、粒子径4.8μmの炭酸カルシウム10部、炭化水素系有機溶剤40部、トルエン5部、バインダー樹脂(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体)5部、バインダー樹脂(脂環族炭化水素樹脂)5部、分散剤としてポリアミノアマイドと酸エステル塩(商品名:Disperbyk−101、ビックケミー社製)2部、を均一に混合攪拌してなる分散体を塗布量が30g/mとなるように塗工し、修正被覆層を得た。さらにこの修正被覆層上に、アクリル系粘着剤を厚みが1μm以下となるように塗工し感圧粘着層を積層させ、感圧転写修正テープを得た。
【0028】
この感圧転写修正テープを、透明樹脂製の転写ヘッドが装着された「商品名:修正テープモノPL((株)トンボ鉛筆製)」(図2参照)に搭載し、感圧転写修正テープの側面断面より水を染み込ませた。水を含んで透明化した修正塗膜を、文字が印刷された紙へ転写したところ、通常の使用操作であっても転写ヘッド14の裏側にある印刷文字が視認できたので、修正塗膜を転写終了とさせたい位置で修正操作を完了することが可能であった。
【実施例2】
【0029】
両面が剥離処理された厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフイルム上に、粒径4.0〜5.3μmの多孔性シリカ(商品名:ゴットボールAF−16C、鈴木油脂社製、屈折率1.5)30部、粒子径4.8μmの炭酸カルシウム10部、水40部、アクリル系エマルジョン樹脂(商品名:ポリトロンE780、固形分47.0%、旭化成社製)20部、分散剤(商品名:Disperbyk−192、ビックケミー社製)3部、を均一に混合攪拌してなる分散体を塗布量が30g/mとなるように塗工し修正被覆層を得た。さらにこの修正被覆層上に、アクリル系粘着剤を厚みが1μm以下となるように塗工し感圧粘着層を積層させ、感圧転写修正テープを得た。
【0030】
この感圧転写修正テープを透明樹脂製の転写ヘッドが装着された「商品名:修正テープモノPL((株)トンボ鉛筆製)」に搭載し、実施例1と同様、感圧転写修正テープの側面断面より水を染み込ませた。水を含んで透明化した修正塗膜を、文字が印刷された紙へ転写したところ、通常の使用操作であっても転写ヘッドの裏側にある印刷文字が視認できたので、修正塗膜を転写終了とさせたい位置で修正操作を完了することが可能であった。
【実施例3】
【0031】
両面が剥離処理された厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフイルム上に、粒径5.0μmの多孔性ケイ酸マグネシウム(商品名:アルミニウムシリケートP−820、独国デグッサ社製)40部、粒子径4.8μmの炭酸カルシウム30部、トルエン80部、バインダー樹脂(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体)5部、バインダー樹脂(脂環族炭化水素樹脂)5部、分散剤(商品名:ホモゲノールL−18、花王社製)5部、を均一に混合攪拌してなる分散体を塗布量が30g/mとなるように塗工し修正被覆層を得た。さらにこの修正被覆層上に、アクリル系粘着剤を厚みが1μm以下となるように塗工し感圧粘着層を積層させ、感圧転写修正テープを得た。
【0032】
この感圧転写修正テープを透明樹脂製の転写ヘッドが装着された「商品名:修正テープモノPL((株)トンボ鉛筆製)」に搭載し、実施例1と同様、感圧転写修正テープの側面断面より水を染み込ませた。水を含んで透明化した修正塗膜を、文字が印刷された紙へ転写したところ、通常の使用操作であっても転写ヘッドの裏側にある印刷文字が視認できたので、修正塗膜を転写終了とさせたい位置で修正操作を完了することが可能であった。
【実施例4】
【0033】
両面が剥離処理された厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフイルム上に、粒子径5μmの多孔性ケイ酸マグネシウム(商品名:アルミニウムシリケートP−820、独国デグッサ社製)4部、粒子径4.8μmの炭酸カルシウム30部、粒子径0.27μmの二酸化チタン(商品名:チタニックスJR−800、テイカ社製)6部、アクリル系エマルジョン樹脂(商品名:ポリトロンE780、固形分47.0%、旭化成社製)20部、分散剤(商品名:Disperbyk−192、ビックケミー社製)3部、を均一に混合攪拌してなる分散体を塗布量が30g/mとなるように塗工し、修正被覆層を得た。さらにこの修正被覆層上に、アクリル系粘着剤を厚みが1μm以下となるように塗工し感圧粘着層を積層させ、感圧転写修正テープを得た。
【0034】
この感圧転写修正テープを透明樹脂製の転写ヘッドが装着された「商品名:修正テープモノPL((株)トンボ鉛筆製)」に搭載し、実施例1と同様、感圧転写修正テープの側面断面より水を染み込ませた。水を含んで半透明化した修正塗膜を、文字が印刷された紙へ転写したところ、修正塗膜を転写終了とさせたい位置で修正操作を完了することが可能であった。
【0035】
(比較例1)
多孔性ケイ酸マグネシウムの替わりに二酸化チタンを使用した以外は、実施例1と同様にして感圧転写修正テープを得た。この感圧転写修正テープを透明樹脂製の転写ヘッドが装着された「商品名:修正テープモノPL((株)トンボ鉛筆製)」に搭載し、実施例1と同様、感圧転写修正テープの側面断面より水を染み込ませた。水を含んだ修正塗膜を、文字が印刷された紙へ転写したところ、通常の使用操作で転写ヘッドの裏側にある印刷文字を視認できなかったので、修正塗膜を転写終了とさせたい位置で修正操作を完了することができなかった。
【0036】
(比較例2)
多孔性ケイ酸マグネシウムを2部、炭酸カルシウムを30部、二酸化チタンを8部使用した以外は、実施例4と同様にして感圧転写修正テープを得た。この感圧転写修正テープを透明樹脂製の転写ヘッドが装着された「商品名:修正テープモノPL((株)トンボ鉛筆製)」に搭載し、実施例1と同様、感圧転写修正テープの側面断面より水を染み込ませた。水を含んだ修正塗膜を、文字が印刷された紙へ転写したところ、通常の使用操作で転写ヘッドの裏側にある印刷文字を視認できなかったので、修正塗膜を転写終了とさせたい位置で修正操作を完了することができなかった。
【0037】
実施例及び比較例で得られた感圧転写修正テープについて、隠蔽性を測定した結果を表1に示した。尚、表1における隠蔽性の評価は、次の方法により行った。
(隠蔽性評価)
アプリケーターを用いて黒色紙に各分散体を均一に塗布した後乾燥させ、得られた塗膜の隠蔽状態を観察し、次の基準に従って評価した。
○:紙面の黒色が視覚されない。
△:紙面の黒色が若干視覚される。
×:紙面の黒色が視覚される。
【0038】
【表1】


【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の感圧転写修正テープの一実施形態を示す断面模式図である。
【図2】本発明の転写具の一実施形態を示す外観図である。
【符号の説明】
【0040】
1 感圧転写修正テープ
2 透明シート状支持体
3 修正被覆層
4 粘着層
5 多孔性無機粒子
6 バインダー樹脂
11 転写具
12 転写具本体
13 開口部
14 転写ヘッド
15 ガイド
16 弾性舌片
17 スライド式キャップ





 

 


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