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発明の名称 筆記具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2005−74688(P2005−74688A)
公開日 平成17年3月24日(2005.3.24)
出願番号 特願2003−305186(P2003−305186)
出願日 平成15年8月28日(2003.8.28)
代理人
発明者 加来 千勢子 / 岡野 守治
要約 課題
ボールペン芯体を有する筆記具、特に多芯筆記具において、インキの先端漏れを有効に防止する。

解決手段
先端開口部7aを有する口先部7を、前端に備える軸筒2内に、1以上のボールペン芯体3,4を収容した筆記具1において、前記口先部7の周壁7bに、不使用時において内外に貫通する気体流通孔22,23を設けた筆記具とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
先端開口部を有する口先部を、前端に備える軸筒内に、1以上のボールペン芯体を収容した筆記具において、前記口先部の周壁に、不使用時において内外に貫通する気体流通孔を設けたことを特徴とする筆記具。
【請求項2】
前記ボールペン芯体に収容するインキを、25℃における粘度が8000mPas以下のインキとしたことを特徴とする請求項1記載の筆記具。
【請求項3】
前記気体流通孔を単数または複数個設け、これらの気体流通孔の開口面積の合計を3.5平方ミリメートル以上としたことを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具。
【請求項4】
前記気体流通孔を、不使用時において、ボールペン芯体を軸筒内に収容したときに、前記ボールペン芯体におけるチップ部材の先端位置から前後に10ミリメートル以内に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の筆記具。
【請求項5】
前記ボールペン芯体を、前記軸筒内に2以上収容したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の筆記具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールペン芯体を収容した筆記具に関し、特にインキの先端漏れを防止した筆記具に関する。
【背景技術】
【0002】
ボールペン芯体を収容した筆記具は、ボールペン芯体におけるチップ部材の先端からインキが漏れる、いわゆるインキの先端漏れが生じる場合がある。特に25℃における粘度が8000mPas以下の低粘性インキを用いた場合に問題となる。
インキの先端漏れを防止する技術としては、たとえば、特許文献1に、チップ部材の先端に抱持させた転写ボールを後方から付勢するスプリングと、このスプリングの後端面を受ける押え部材とを設け、押え部材を前記後端面に交差して当接させるとともに、押え部材の先端面とチップ部材の内周面とが全周で交わる段部を形成しないようにしたものが開示されている。
しかし、かかる技術だけでは、低粘性インキを用いた場合などにおいて、必ずしもインキの先端漏れを充分に防止することはできない。
【0003】
【特許文献1】特開2001−10281号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記従来の現状に鑑み、低粘性インキを用いた筆記具においても、インキの先端漏れを良好に防止し得るようにするとともに、特に、多芯筆記具の場合に、不使用時においてインキの先端漏れを生じ易いが、本発明は、かかる場合にも、良好に対応することができるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 先端開口部を有する口先部を、前端に備える軸筒内に、1以上のボールペン芯体を収容した筆記具において、前記口先部の周壁に、不使用時において内外に貫通する気体流通孔を設けた筆記具とする。
【0006】
(2) 上記(1)項において、前記ボールペン芯体に収容するインキを、25℃における粘度が8000mPas以下のインキとする。
【0007】
(3) 上記(1)項または(2)項において、前記気体流通孔を単数または複数個設け、これらの気体流通孔の開口面積の合計を3.5平方ミリメートル以上とする。
【0008】
(4) 上記(1)項〜(3)項のいずれかにおいて、前記気体流通孔を、不使用時において、ボールペン芯体を軸筒内に収容したときに、前記ボールペン芯体におけるチップ部材の先端位置から前後に10ミリメートル以内に設けたものとする。
【0009】
(5) 上記(1)項〜(4)項のいずれかにおいて、前記ボールペン芯体を、前記軸筒内に2以上収容したものとする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、次のような効果が奏せられる。
(1) 請求項1記載の発明によれば、気体流通孔によって口先部内の気体の外部への流通が促進されるため、チップ部材の先端から蒸発したインキ中の溶剤の蒸気が口先部内に滞溜することがなく、かつ外部の空気が口先部内にも良好に流通するため、チップ部材の先端部分の乾燥が促進され、インキの先端漏れが良好に防止される。
【0011】
(2) 請求項2記載の発明によれば、前記(1)項に記載した本発明の効果が有効に発揮される。すなわち、従来、特に25℃における粘度が8000mPas以下のインキの場合に、インキの先端漏れが生じ易かったが、本発明は、かかる低粘性インキを用いた場合においてもインキの先端漏れを有効に防止することができる。
【0012】
(3) 請求項3記載の発明によれば、気体流通孔の開口面積の合計を3.5平方ミリメートル以上とすることにより、口先部内の気体の外部への流通促進を大きくすることができ、低粘性インキを用いた場合にも、インキの先端漏れを有効に防止することができる。
【0013】
(4) 請求項4記載の発明によれば、チップ部材の先端位置から前後に10ミリメートル以内に気体流通孔を設けることにより、チップ部材の先端から蒸発したインキ中の溶剤の蒸気が、速やかに外部に放出されるため、インキの先端漏れを効率的に防止することができる。
【0014】
(5) 請求項5記載の発明によれば、前記(1)項に記載した本発明の効果が有効に発揮される。すなわち、軸筒内にボールペン芯体が2本以上収容された多芯筆記具の場合には、口先部内におけるインキ中の溶剤の蒸気も多量となり、インキの先端漏れが生じ易いが、本発明は、かかる場合においても、インキの先端漏れを有効に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、本発明の第1実施形態を示す筆記具の縦断面図である。図2は、図1に示す筆記具において、チップ部材の先端を突出させた使用時を示す縦断面図である。
【0016】
図3は、図1に示す筆記具における口先部の要部拡大縦断面図、図4は、同じく口先部の要部拡大斜視図である。
【0017】
図1,図2に示すように、本発明の筆記具(1)は、軸筒(2)内に、異なる色のインキが充填された2本のボールペン芯体(3)(4)を収容した多芯筆記具として構成されている。
【0018】
軸筒(2)は、前軸(5)と、その後方に螺着された後軸(6)とよりなり、前軸(5)の前端には先端開口部(7a)を有する口先部(7)が付設されている。前軸(5)における口先部(7)の後方には、滑り止めのためのグリップ部(5a)が2色成形により形成されている。
【0019】
ボールペン芯体(3)(4)は、インキ収容筒(8)(9)の前端開口部(8a)(9a)に、ボール(10)(11)を回動自在に抱持させたチップ部材(12)(13)を圧入装着するとともに、同じく後端開口部(8b)(9b)には、操作部材(14)(15)の前端を圧入装着して形成されている。
【0020】
軸筒(2)における後軸(6)内には、前後方向の2個の長孔(16a)(16b)を備えた支持部(16)を設けてあり、2本のボールペン芯体(3)(4)におけるインキ収容筒(8)(9)の後部を、前記各長孔(16a)(16b)に挿通させて、ボールペン芯体(3)(4)を、前後方向に摺動自在に前記支持部(16)に支持させてある。ボールペン芯体(3)(4)におけるインキ収容筒(8)(9)と操作部材(14)(15)との接続部分は、操作部材(14)(15)がインキ収容筒(8)(9)よりも拡径されて、段部(17)(18)が形成されている。
【0021】
各ボールペン芯体(3)(4)には、前記段部(17)(18)と支持部(16)の後端(16c)間において、圧縮コイルスプリング(19)(20)が嵌装され、この圧縮コイルスプリング(19)(20)の作用によって、ボールペン芯体(3)(4)が後方に付勢されている。
【0022】
ボールペン芯体(3)(4)における操作部材(14)(15)には隆起部(14a)(15a)が設けられ、この隆起部(14a)(15a)は、後軸(6)に後部に形成された切欠部(6a)(6b)から、外部に突出している。
【0023】
2本のボールペン芯体(3)(4)のうちのいずれかを選択して、前記操作部材(14)の隆起部(14a)を操作して、図2に示すように、ボールペン芯体(3)を前方にスライドさせることにより、チップ部材(12)の先端を、口先部(7)の先端開口部(7a)から突出させると、操作部材(14)の係止部(14b)が、後軸(6)内に設けられた被係止部(21)に係止されて、ボールペン芯体(3)がその位置で固定され、使用状態となる。使用後は、再度、前記隆起部(14a)を操作して、前方に押すことにより、使用状態が解除され、図1に示す状態に復帰するようになっている。
【0024】
前記口先部(7)の周壁(7b)には、図3、図4に示すように、内外に貫通する気体流通孔(22)(23)が設けられている。
【0025】
この気体流通孔(22)(23)は、筆記具(1)の不使用時において、口先部内の気体の外部への流通が促進されるようにするために、内外に貫通していることが必要である。
【0026】
前記気体流通孔(22)(23)は、単数でもよいが、好ましくは、図示するように、各ボールペン芯体(3)(4)のチップ部材(12)(13)の先端位置近傍に複数個設けることが推奨される。
【0027】
具体的には、不使用時において、ボールペン芯体(3)(4)を軸筒(2)内に収容したときに、チップ部材(12)(13)の先端、すなわちボール(10)(11)の位置から前後に10ミリメートル以内に設けることが、それぞれのチップ部材(12)(13)の先端から蒸発したインキ中の溶剤の蒸気を、速やかに外部に放出させるうえで好ましい。
【0028】
また、ボールペン芯体(3)(4)内に充填するインキは、油性、水性を問わないが、特に25℃における粘度が8000mPas以下のインキを用いた場合は、インキ中の溶剤の蒸気を外部に速やかに放出するためには、前記複数の気体流通孔(22)(23)の開口面積の合計を3.5平方ミリメートル以上、さらには5.0平方ミリメートル以上とすることが好ましい。
【0029】
図5は、第2実施形態を示す、図4に相当する口先部の要部拡大斜視図である。
軸筒(2)内に収容したボールペン芯体(3)(4)におけるチップ部材(12)(13)の先端位置近傍から、前方に向けて、口先部(24)の周壁(24a)に漸次小径となる複数の気体流通孔(25a)(25b)(25c)が、縦列状態で設けられている。
【0030】
このように縦列状態で設けることにより、口先部(24)内のインキ中の溶剤の蒸気を、より速やかに外部に放出させることができるとともに、前記蒸気が多量存在するチップ部材(12)(13)の先端位置近傍ほど、気体流通孔(25a)の径を大きくすることにより、より効率的に放出させることができる。
【0031】
図6,図7は、それぞれ第3,第4の実施形態を示す、図4に相当する口先部の要部拡大斜視図である。
【0032】
図6に示す第3実施形態では、口先部(26)の周壁(26a)に、細長く前窄みの楔形スリット状の気体流通孔(27)が設けられている。この第3実施形態のものは、第2実施形態のものよりも、前記溶剤の蒸気を、一層、効率よく外部に放出させることができる。
【0033】
図7に示す第4実施形態では、口先部(28)の周壁(28a)に、横方向のスリット状の気体流通孔(29a)(29b)(29c)が、前後方向に縦列状態で設けられている。チップ部材(12)(13)の先端位置近傍ほど、スリット状の気体流通孔(29a)の長さを大きくしてある。
この第4実施形態のものも、第3実施形態と同様な効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明によると、気体流通孔によって口先部内の気体の外部への流通が促進されるため、チップ部材の先端から蒸発したインキ中の溶剤の蒸気が口先部内に滞溜することがなく、かつ外部の空気が口先部内にも良好に流通するため、チップ部材の先端部分の乾燥が促進され、インキの先端漏れが良好に防止される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1実施形態を示す筆記具の縦断面図である。
【図2】図1に示す筆記具において、チップ部材の先端を突出させた使用時を示す縦断面図である。
【図3】図1に示す筆記具における口先部の要部拡大縦断面図である。
【図4】同じく、口先部の要部拡大斜視図である。
【図5】同じく、第2実施形態を示す、口先部の要部拡大斜視図である。
【図6】同じく、第3実施形態を示す、口先部の要部拡大斜視図である。
【図7】同じく、第4実施形態を示す、口先部の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
(1)筆記具
(2)軸筒
(3)(4)ボールペン芯体
(5)前軸
(5a)グリップ部
(6)後軸
(6a)(6b)切欠部
(7)口先部
(7a)先端開口部
(7b)周壁
(8)(9)インキ収容筒
(8a)(9a)前端開口部
(8b)(9b)後端開口部
(10)(11)ボール
(12)(13)チップ部材
(14)(15)操作部材
(14a)(15a)隆起部
(14b)係止部
(16)支持部
(16a)(16b)長孔
(16c)後端
(17)(18)段部
(19)(20)圧縮コイルスプリング
(21)被係止部
(22)(23)気体流通孔
(24)口先部
(24a)周壁
(25a)(25b)(25c)気体流通孔
(26)口先部
(26a)周壁
(27)気体流通孔
(28)口先部
(28a)周壁
(29a)(29b)(29c)気体流通孔




 

 


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