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発明の名称 釣用リールのねじ操作構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2004−166643(P2004−166643A)
公開日 平成16年6月17日(2004.6.17)
出願番号 特願2002−338463(P2002−338463)
出願日 平成14年11月21日(2002.11.21)
代理人
発明者 北島 啓吾
要約 課題
ねじ操作構造において、操作つまみ(操作部材およびねじ部材)を容易に装着することができ、かつ操作つまみが抜け落ちないようにすることである。

解決手段
ねじ操作構造6は、リール本体のボディ後部に装着可能なねじ込み部26と、ねじ部材28と、操作部材31とを備えている。ねじ込み部26は、雄ねじ部27と、雄ねじ部27と一体に形成される筒状部33とを有している。ねじ込み部26の雄ねじ部27には、雄ねじ部27の中心軸に沿って突出した突起部30が設けられている。この突起部30を介して、ねじ込み部26はリール本体に装着される。ねじ部材28では、ねじ込み部26の雄ねじ部27に螺合可能な雌ねじ部34aが内周面に設けられている。筒状部33は、ねじ部材28の雌ねじ部34aの内径より大径となるように形成されている。このとき、ねじ部材28は、雌ねじ部34aの内径より大径に形成されたねじ込み部26の筒状部33によって、ねじ込み部26から抜け落ちないように規制される。
特許請求の範囲
【請求項1】
釣用リールのリール本体に取り付けられるねじ操作構造であって、
雄ねじ部と、前記雄ねじ部と一体に形成される筒状部とを有し、前記リール本体に装着可能なねじ込み部と、
前記雄ねじ部に螺合可能な雌ねじ部を内周面に有し、前記雄ねじ部に装着可能な円筒状のねじ部材と、
を備え、
前記ねじ込み部の前記筒状部は前記ねじ部材の前記雌ねじ部の内径より大径である、
釣用リールのねじ操作構造。
【請求項2】
前記ねじ部材の外周面に回転不能に装着される有底円筒状の操作部材をさらに備えている、請求項1に記載の釣用リールのねじ操作構造。
【請求項3】
前記ねじ部材の外径は、前記筒状部の外径より大きい、請求項2に記載の釣用リールのねじ操作構造。
【請求項4】
前記ねじ部材は、前記操作部材との装着面に径方向に突出した突出部を形成しており、
前記操作部材は、前記突出部に係合する凹部を有し、前記突出部と前記凹部とが係合した状態で前記ねじ部材とともに回動する、請求項2又は3に記載の釣用リールのねじ操作構造。
【請求項5】
前記ねじ部材と一体に形成され、前記ねじ部材の外周面から径方向に突出したレバー部を有する操作部材をさらに備えている、請求項1に記載の釣用リールのねじ操作構造。
【請求項6】
前記ねじ込み部は、スピニングリールの前記リール本体の後部に突出して装着可能であり、
前記操作部材は、スピニングリールのリアドラグ機構の操作つまみである、請求項2から6のいずれかに記載の釣用リールのねじ操作構造。
【請求項7】
前記ねじ込み部は、両軸受リールの前記リール本体の側方部に突出して装着可能であり、
前記操作部材は、両軸受リールのキャスティングコントロール機構の操作つまみである、請求項2から6のいずれかに記載の釣用リールのねじ操作構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣用リールのねじ操作構造、特に、釣用リールのリール本体に取り付けられる釣用リールのねじ操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、釣用リールには、リール本体内部に組み込まれた各種の機構を調節できるようにしたねじ操作構造が広く採用されている。このようなねじ操作構造としては、たとえば、リアドラグ型スピニングリールのリアドラグ機構のドラグ力を調節するためのねじ操作構造がある。
【0003】
従来のスピニングリールのリアドラグ機構に用いられるねじ操作構造は、リール本体後部に形成された雄ねじ部を有するねじ込み部と、雄ねじ部に螺合可能な有底円筒状の操作つまみと、リアドラグ機構を押圧する押圧部材と、操作つまみを押圧部材に固定する固定ボルトとを有している。このとき、操作つまみがねじ込み部から脱落すると、操作つまみに固定された押圧部材が抜け落ち、リアドラグ機構が分解するなどの不具合を生じる。このため、従来のスピニングリールでは、押圧部材がねじ込み部から抜け落ちないように、抜け止め部材がねじ込み部に装着されている。抜け止め部材は、たとえば半円状のバネ部材であり、両端がねじ込み部を貫通して押圧部材を係止している。このように、ねじ込み部に装着された抜け止め部材によって、押圧部材が後方に抜け落ちないように抜け止めされているので、押圧部材に固定された操作つまみもリール本体から抜け落ちないようになっている。
【0004】
従来のねじ操作構造では、まず、リール本体に組み付けられたリアドラグ機構の後部に押圧部材を装着する。次に、ねじ込み部に抜け止め部材を装着して、押圧部材を抜け止めする。最後に、操作つまみを、ねじ込み部に螺合させた状態で、固定ボルトによって押圧部材に固定する。
【0005】
【特許文献1】
実全昭60−168375号公報(第1図、第6図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の構成で、操作つまみをリール本体に取り付けるためには、操作つまみを固定ボルトで押圧部材に固定する前に、抜け止め部材をねじ込み部に装着して押圧部材を抜け止めしておく必要がある。このとき、リール本体の後部には、複雑なリアドラグ機構が内蔵され、限られたスペースしか確保されていないので、抜け止め部材の形状および組み付け位置は制約を受ける。こうした抜け止め部材に対する制約が、ねじ操作構造の構成と組み立て作業とを複雑なものにしている。
【0007】
本発明の課題は、ねじ操作構造において、操作つまみ(操作部材およびねじ部材)を容易に装着することができ、かつ操作つまみが抜け落ちないようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る釣用リールのねじ操作構造は、釣用リールのリール本体に取り付けられるねじ操作構造であって、ねじ込み部と、ねじ部材とを備えている。ねじ込み部は、雄ねじ部と、雄ねじ部と一体に形成される筒状部とを有している。このねじ込み部は、リール本体に装着可能になっている。ねじ部材は、円筒状に形成され、内周面に雌ねじ部を有している。このねじ部材の雌ねじ部は、ねじ込み部の雄ねじ部に螺合可能になっている。ここで、ねじ込み部の筒状部は、ねじ部材の雌ねじ部の内径より大径になるように形成されている。このねじ操作構造では、ねじ部材をねじ込み部に装着した後、ねじ込み部をリール本体に装着する。そして、ねじ部材を回転させることによって、たとえばリール本体に組み込まれた機構を操作する。このとき、ねじ部材は、雌ねじ部の内径より大径の筒状部によってねじ込み部からの抜け落ちが規制される。
【0009】
ここでは、ねじ込み部がリール本体に装着可能になっているので、ねじ込み部をリール本体に装着する前に、ねじ部材は雄ねじ部側からねじ込み部に容易に装着することができる。また、ねじ込み部に複雑な機構が内蔵されるような場合でも、内蔵される機構をねじ込み部にあらかじめ組み付け、ねじ部材と連結しておくことで、内蔵される機構とねじ部材とをリール本体に容易に装着することができる。一方で、ねじ込み部の筒状部は、ねじ部材の雌ねじ部の内径より大径になっているので、ねじ込み部の雄ねじ部に装着されたねじ部材を回転させても、ねじ部材の抜け落ちは筒状部によって規制される。このことから、抜け止め部材を用いることなく、ねじ部材がねじ込み部から抜け落ちないようにすることができる。
【0010】
発明2に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明1に記載のねじ操作構造において、ねじ部材の外周面に回転不能に装着される有底円筒状の操作部材をさらに備えている。この場合、ねじ操作構造が有底円筒状の操作部材をさらに備えているので、ねじ操作構造の操作性が向上するだけでなく、ねじ込み部を保護することもできる。また、ねじ部材がねじ込み部に取り付けられた後に、操作部材がねじ部材に装着されるので、操作部材の取り付け作業は容易になる。
【0011】
発明3に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明2に記載のねじ操作構造において、ねじ部材の外径が、筒状部の外径より大きくなっている。この場合、ねじ部材の外径が筒状部の外径より大きくなっているので、操作部材は、筒状部側からねじ部材に容易に装着することができる。
発明4に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明2又は3に記載のねじ操作構造において、ねじ部材が操作部材との装着面に径方向に突出した突出部を形成しており、操作部材が突出部に係合する凹部を有し、突出部と凹部とが係合した状態で操作部材がねじ部材とともに回動する。この場合、ねじ部材の突出部と操作部材の凹部とが係合した状態で、操作部材がねじ部材とともに回動するので、操作部材に対して行った操作をねじ部材へと有効に伝達することができる。また、ねじ部材の突出部と操作部材の凹部とを係合可能にしたことで、操作部材をねじ部材に容易に位置決めして装着することができる。
【0012】
発明5に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明1に記載のねじ操作構造において、ねじ部材と一体に形成され、かつねじ部材の外周面から径方向に突出したレバー部を有する操作部材をさらに備えている。この場合、操作部材がねじ部材と一体に形成されているので、ねじ部材を用いることなく、操作部材をねじ込み部に雄ねじ部側から装着することができる。このとき、ねじ込み部に対する操作部材の位置決めにレバー部を利用することで、操作部材をねじ込み部に容易に装着することができる。また、操作部材のレバー部は径方向に突出しているので、ねじ操作構造の操作性を向上することができる。
【0013】
発明6に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明2から6のいずれかに記載のねじ操作構造において、ねじ込み部がスピニングリールのリール本体の後部に突出して装着可能であり、操作部材がスピニングリールのリアドラグ機構の操作つまみとなっている。この場合、ねじ込み部がスピニングリールのリール本体の後部に装着可能になっており、操作部材がスピニングリールのリアドラグ機構の操作つまみとなっているので、リアドラグ機構をねじ込み部にあらかじめ組み付け、操作つまみと連結しておくことで、リアドラグ機構とねじ操作構造とをリール本体に容易に装着することができる。
【0014】
発明7に係る釣用リールのねじ操作構造は、発明2から6のいずれかに記載のねじ操作構造において、ねじ込み部が両軸受リールの前記リール本体の側方部に突出して装着可能であり、操作部材が両軸受リールのキャスティングコントロール機構の操作つまみとなっている。この場合、ねじ込み部が両軸受リールの前記リール本体の側方部に突出して装着可能であり、操作部材が両軸受リールのキャスティングコントロール機構の操作つまみとなっているので、キャスティングコントロール機構をねじ込み部にあらかじめ組み付け、操作つまみと連結しておくことで、キャスティングコントロール機構とねじ操作構造とをリール本体に容易に装着することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔リール本体およびねじ操作構造の構成〕
図1に示す本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、主に、ハンドル10を備えたリール本体1と、リール本体1の前部に回転自在に支持されたロータ2と、ロータ2の前部に配置され釣り糸を巻き取るためのスプール3とを備えている。ここで、スプール3には釣り糸を巻き取るためのベール4が、ベール4には釣り糸を案内するラインローラ5が、取り付けられている。
【0016】
リール本体1は、図1に示すように、ボディ1aを有しており、ボディ1aの上部にはスピニングリールを釣り竿に取り付けるための竿取付部1bが形成されている。ボディ1aの内部には、ロータ2を回転させるためのロータ駆動機構7と、スプール3をロータ2の回転軸芯に沿って前後方向に移動させることで、スプール3に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワインド駆動機構8とが設けられている。ボディ1aの後部には、リアドラグ機構9が内蔵されている。このリアドラグ機構9を操作するために、ねじ操作構造6がボディ1aの後部に装着されている。
【0017】
ロータ駆動機構7は、図1に示すように、ハンドル軸10aとともに回転するマスターギア11と、このマスターギア11と噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部はロータ2の中心部を貫通してスプール3側に延びている。ピニオンギア12は、ボディ1aに支持されたボールベアリング13によって回転自在に支持されている。そして、ピニオンギア12の中心部を、スプール軸14が回転軸芯に沿って前後方向に摺動自在に貫通している。ピニオンギア12の内径とスプール軸14の外径との間には、所定の隙間が確保されている。
【0018】
レベルワインド駆動機構8は、図1に示すように、ハンドル10によってハンドル軸10aを回転させることで、スプール軸14を前後方向に運動させる機構である。レベルワインド駆動機構8は、スプール軸14の下奥側に配置された駆動軸15と、駆動軸15に沿って前後方向に移動するスライダ16と、駆動軸15の下方に配置されたガイド軸17と、駆動軸15の先端に固定されピニオンギア12に噛み合う中間ギア(図示しない)とを有している。駆動軸15とガイド軸17とは、スプール軸14と平行に配置されている。
【0019】
リアドラグ機構9は、図2に示すように、円筒状のブッシュ18と、複数の摩擦プレート19a,20aからなる第1および第2摩擦係合部19,20と、第1摩擦係合部19の摩擦プレート19a押し付け用のコイルスプリング21と、第2摩擦プレート20a押し付け用の押圧部材22とから構成されている。ブッシュ18は、スプール軸14後部の外周に嵌め込まれている。このブッシュ18に対して、スプール軸は回動不能かつ摺動自在になっている。ブッシュ18後部の外周面上には第1フランジ部23が、ブッシュ18前部の外周面上には第2フランジ部24が、それぞれ設けられている。そして、第1および第2フランジ部23,24に、第1および第2摩擦係合部19,20の摩擦プレート19a,20aがそれぞれ配置されている。第1摩擦係合部19の後部にはコイルスプリング21が装着され、第2摩擦係合部20の後部には押圧部材22が配置されている。
【0020】
ねじ操作構造6は、図2に示すように、リール本体1のボディ1a後部に配置されるねじ込み部26と、第1ねじ部材28と、第1および第2操作部材31,32とを備えている。ねじ込み部26は、図3およぶ図4に示すように、雄ねじ部27と、雄ねじ部27と一体に形成される筒状部33とを有している。ねじ込み部26の雄ねじ部27には、雄ねじ部27の中心軸に沿って突出した突起部30が設けられている。この突起部30には、ねじ込み部26をリール本体1のボディ1aに装着するためのボルト穴30aが形成されている。第1ねじ部材28では、図2および図3に示すように、ねじ込み部26の雄ねじ部27に螺合可能な雌ねじ部34aが内周面に設けられている。第1ねじ部材28は、雄ねじ部27後方側で雄ねじ部27に螺合可能に装着されている。また、第1ねじ部材28の外形は、筒状部33の外形より大径に形成されている。そして、第1ねじ部材28の外周面には、径方向に突出した突出部38aが設けられている。筒状部33は、第1ねじ部材28の雌ねじ部34aの内径より大径となるように形成されている。
【0021】
第1操作部材31は、図2および図3に示すように、有底円筒状に形成され、筒状部33を収納可能な収納部33aを有している。第1操作部材31は、ねじ込み部26の雄ねじ部27に螺合させた第1ねじ部材28に装着させている。収納部33aの底部には、押圧部40が一体に形成されている。この押圧部40は、第1摩擦係合部19の後部に装着されたコイルスプリング21に直列に連結されている。第1操作部材31の円筒内周面上には、凹部42aが形成されている。この凹部42aと、第1ねじ部材28の突出部38aとは嵌合可能になっている。そして、凹部42aと突出部38aとを嵌合させた後、凹部42aから突出部38aが抜け出さないように、凹部42aの底部には規制部43aが形成されている。この規制部43aは、凹部42aの底部から第1ねじ部材28の中心に向けて突出した突起で構成されている。
【0022】
第2操作部材32は、図2および図4に示すように、円筒状に形成されている。第2操作部材32の内周面には、ねじ込み部26の雄ねじ部27に螺合可能な雌ねじ部34bが設けられている。この雌ねじ部34bを、第1操作部材31の前方でねじ込み部26の雄ねじ部27に螺合させている。また、第2操作部材32の外周面上には、径方向に突出したレバー部41が形成されている。第2操作部材32と押圧部材22との間には、第2操作部材32の動作を押圧部材22に伝達するために、押圧部材22を回転不能かつ軸方向移動可能に係止する係止部37が配置されている。
【0023】
〔リール本体およびねじ操作構造の動作〕
リール本体1からの糸繰り出し時には、ベール4を糸開放側に倒す。そして、釣り竿をキャスティングすると、スプール3から釣り糸が繰り出される。糸巻き取り時には、ベール4を糸巻取側に戻す。この状態でハンドル10を糸巻取方向に回転させると、この回転力がハンドル軸10a及びマスターギア11を介してピニオンギア12に伝達される。ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12の前部においてロータ2を回転させる。一方で、ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12に噛み合う中間ギア(図示しない)を介して駆動軸15を回転させる。このとき、駆動軸15の螺旋溝に噛み合うスライダ16が、ガイド軸17に案内され前後方向に移動する。スライダ16が移動すると、スライダ16とともにスプール軸14とスプール3とが前後方向に往復移動する。こうしたロータ2の回転とスプール3の前後移動とによって、ベール4およびラインローラ5から案内される釣り糸は、スプール3の外周に前後方向に均一に巻き取られる。
【0024】
リアドラグ機構9は、第1および第2操作部材31,32を回転させることによって、スプール3に対するドラグ力の強弱を調節するためのものである。リール本体1後部の第1操作部材31を締め付けると、第1操作部材31と一体に形成された押圧部40が前方へと移動し、押圧部40に連結されたコイルスプリング21が押し込まれる。すると、第1摩擦係合部19の複数の摩擦プレート19a面が互いに近接し、ブッシュ18の第1フランジ部23が複数の摩擦プレート19aによって挟持される。このように、ブッシュ18の第1フランジ部23が押圧されることによって、ブッシュ18に対して回動不能なスプール軸14も回転しにくくなり、スプール3に作用するドラグ力は強くなる。一方、第1操作部材31を弛めると、押圧部40は後方へと移動し、コイルスプリング21の押し込まれた状態が徐々に解除される。すると、摩擦プレート19aによる第1フランジ部23の押圧が解除されて、ブッシュ18に対して回動不能なスプール軸14は回転しやすくなり、スプール3に作用するドラグ力は弱くなる。
【0025】
第2操作部材32を締め付けると、第2操作部材32と押圧部材22との間に配置された係合部37を介して、押圧部材22がスプール軸14に沿って前方に移動する。この押圧部材22の移動によって、第2摩擦係合部20の複数の摩擦プレート20a面が互いに近接し、ブッシュ18の第2フランジ部24が複数の摩擦プレート20aによって挟持される。このように、ブッシュ18の第2フランジ部24が押圧されることによって、ブッシュ18に対して回動不能なスプール軸14は回転しにくくなり、スプール3に作用するドラグ力は強くなる。一方、第2操作部材32を弛めると、押圧部材22は、スプール軸14に沿って後方へと移動し、第2摩擦係合部20から離れる方向へと引き戻される。すると、摩擦プレート20aによる第2フランジ部24の押圧が解除されて、ブッシュ18に対して回動不能なスプール軸14は回転しやすくなり、スプール3に作用するドラグ力は弱くなる。
【0026】
〔ねじ操作構造の組立手順〕
ねじ操作構造6を組み立てる際には、リール本体1のボディ1aにねじ込み部26を装着する前に、まず、第1ねじ部材28を、ねじ込み部26の雄ねじ部27前方から後方向けて螺合させ取り付ける。つづいて、有底円筒状に形成された第1操作部材31の底部を筒状部33に対向させて、第1操作部材31の底部に形成された押圧部40をねじ込み部26内部に挿入しながら、第1操作部材31の円筒部を第1ねじ部材28に嵌め込む。そして、第1操作部材31の円筒内面上に形成された凹部42aを、第1ねじ部材28に設けられた突出部38aに嵌めあわせる。次に、第2操作部材32を、ねじ込み部26の雄ねじ部27側から嵌挿し、雄ねじ部27前方で螺合させ取り付ける。最後に、第1および第2操作部材31,32が取り付けられたねじ込み部26を、リール本体1のボディ1aに装着し、ねじ込み部26に設けられた突起部30のボルト穴30a位置でボルト固定する。
【0027】
このように組み立てられる本実施形態のねじ操作構造6では、第1および第2操作部材31,32がねじ込み部26に取り付けられた後に、ねじ込み部26がリール本体1のボディ1aに装着される。このことから、筒状部33が第1ねじ部材28および第2操作部材32の雌ねじ部34a,34bの内径より大径に形成されていても、ボディ1aにねじ込み部26を装着する前に、第1ねじ部材28および第2操作部材32は雄ねじ部側からねじ込み部26に容易に装着することができる。このとき、第1ねじ部材28の外形が筒状部33の外形より大径に形成されているので、ボディ1aにねじ込み部26を装着する前でも後でも、第1操作部材31は筒状部33側から第1ねじ部材28に容易に装着可能である。
【0028】
一方で、第1ねじ部材28や第1および第2操作部材31,32が、ねじ込み部26に容易に装着できるようにしたとしても、ねじ込み部26から抜け落ちないように考慮しておくことは、リアドラグ機構9が分解するなどの不具合を防止する意味で重要である。本実施形態のねじ操作構造6では、ねじ込み部26の筒状部33が、第1ねじ部材28および第2操作部材32の雌ねじ部34a,34bの内径より大径に形成されている。この筒状部33によって、第1ねじ部材28および第2操作部材32の抜け落ちは規制される。また、第1操作部材31の凹部42aが第1ねじ部材28の突出部38aに嵌め込まれることで、第1操作部材31は第1ねじ部材28に対して回転不能かつ軸方向移動不能になっている。このことから、第1ねじ部材28の抜け落ちさえ規制しておけば、第1ねじ部材28に装着された第1操作部材31もねじ込み部26から抜け落ちることはない。
【0029】
以上のことから、本実施形態のねじ操作構造6では、リアドラグ機構9の機能はそのままに、操作つまみ(第1および第2操作部材31,32と第1ねじ部材28)をねじ込み部26に容易に装着することができる。また、抜け止め部材を用いることなく、操作つまみがねじ込み部26から抜け落ちないようにすることができる。
【0030】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、第1操作部材31に押圧部40を一体に形成する場合の例を示したが、第1操作部材31の構成は、前記実施形態に限定されず、第1操作部材31をねじ込み部26に容易に装着することができれば、どのようなものでも良い。たとえば、第1操作部材31と押圧部40とを別部材として形成し、固定ボルトを用いて両部材31,40を固定しても良い。
【0031】
(b) 前記実施形態では、ねじ操作構造6において、第1および第2操作部材31,32がリアドラグ機構9の操作つまみとなる場合の例を示したが、操作部材は、前記実施形態に限定されず、リール本体1の機構を操作するものであれば、どのようなものでも良い。
図5は他の実施形態によるねじ操作構造を示している。このねじ操作構造においては、第3ねじ部材63と、第3操作部材65とが、両軸受リールのキャスティングコントロール機構の操作つまみとなっている。図5に示す両軸受リールのねじ操作構造は、リール本体に装着可能なねじ込み部62と、円筒状に形成された第3ねじ部材63と、有底円筒状に形成された第3操作部材65とを備えている。ねじ込み部62は、雄ねじ部66と、雄ねじ部66と一体に形成される筒状部67とを有している。第3ねじ部材63の内周面には、ねじ込み部62の雄ねじ部66に螺合可能な雌ねじ部68が設けられている。また、第3ねじ部材63の外周面上には、径方向に突出した突出部70が形成されている。ここで、筒状部67は、第3ねじ部材63の雌ねじ部68の内径より大径となるように形成されている。第3操作部材65の円筒内周面上には凹部71が形成され、この凹部71の底部には規制部43cが形成されている。この規制部43cは、凹部71の底部から第3ねじ部材63の中心に向けて突出した突起で構成されている。そして、第3操作部材65は、筒状部67側から第3ねじ部材63の突出部70に嵌合可能となっている。
【0032】
このような両軸受リールのキャスティングコントロール機構の操作つまみであっても、第3ねじ部材63は、ねじ込み部62の雄ねじ部66側から装着でき、筒状部67によって抜け落ちが規制されるので、前記実施形態と同様な効果が得られる。
(c) 前記実施形態では、第1および第3操作部材31,65を凹部42a,71と規制部43a,43cとによって第1および第3ねじ部材28,63に固定する場合の例を示したが、第1および第3操作部材31,65を固定する方法は、前記実施形態に限定されず、第1および第3操作部材31,65は第1および第3ねじ部材28,63に圧入したり接着したりして固定しても良い。
【0033】
(d) 前記実施形態では、規制部43a,43cの突起によって、第1および第3操作部材31,65が第1および第3ねじ部材28,63から抜け出さないようにした場合の例を示したが、規制部43a,43cの形状は、前記実施形態に限定されず、抜け出しを防止することができれば、どのような形状にしても良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、ねじ操作構造において、ねじ込み部がリール本体に装着可能になっているので、ねじ込み部をリール本体に装着する前に、ねじ部材や操作部材はねじ込み部に容易に装着することができる。また、ねじ込み部をリール本体に装着した後は、ねじ込み部の筒状部が雌ねじ部の内径より大径になっているので、ねじ部材や操作部材の抜け落ちを筒状部によって規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるスピニングリールの断面図。
【図2】スピニングリールのねじ操作構造の拡大断面図。
【図3】ねじ操作構造(第1操作部材)の分解斜視図。
【図4】ねじ操作構造(第2操作部材)の分解斜視図。
【図5】本発明の他の実施形態の分解斜視図。
【符号の説明】
6 ねじ操作構造
9 リアドラグ機構
18 ブッシュ
19 第1摩擦係合部
20 第2摩擦係合部
21 コイルスプリング
22 押圧部材
23 第1フランジ部
24 第2フランジ部
26,62 ねじ込み部
27,66 雄ねじ部
28 第1ねじ部材
30 突起部
31 第1操作部材
32 第2操作部材
33,67 筒状部
34a,34b,68 雌ねじ部
37 係止部
38a,70 突出部
39 止め輪部材
40 押圧部
41 レバー部
42a,71 凹部
43a,43c 規制部
63 第3ねじ部材
65 第3操作部材




 

 


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