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発明の名称 中通し竿
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2004−89112(P2004−89112A)
公開日 平成16年3月25日(2004.3.25)
出願番号 特願2002−256882(P2002−256882)
出願日 平成14年9月2日(2002.9.2)
代理人
発明者 谷口 一真
要約 課題
釣糸を竿体に挿通させたままでも、円滑に竿体の振出形式による出し入れを為し得る中通し竿を提供する。

解決手段
この中通し竿は、穂先側端部外周面に第1釣糸導入口8が形成されている元竿1と、元竿1の穂先側に振出形式に連結される元上竿2とを備えている。元上竿2は、竿元側端部の外径が大径化した部分であり元竿1の第1釣糸導入口8の竿元側内周面に嵌着可能な嵌合部分2aと、嵌合部分2aの穂先側の周面に形成され嵌合部分2aが元竿1の内周面に嵌着した際に第1釣糸導入口8とその軸方向位置が合致する第2釣糸導入口10とを有している。
特許請求の範囲
【請求項1】
竿体の内部に釣糸を挿通させるための釣糸通路を有する中通し竿であって、
穂先側端部外周面に第1釣糸導入口が形成されている第1竿体と、
前記第1竿体の穂先側に前記第1竿体内に出入自在に連結される第2竿体とを備え、
前記第2竿体は、竿元側端部の外径が大径化した部分であり前記第1竿体の前記第1釣糸導入口の竿元側内周面に嵌着可能な嵌合部分と、前記嵌合部分の穂先側の周面に形成され前記嵌合部分が前記第1竿体の内周面に嵌着した際に前記第1釣糸導入口とその位置が合致する第2釣糸導入口とを有している、中通し竿。
【請求項2】
前記第1竿体は、ストレートテーパ部分と、前記ストレートテーパ部分の竿元側に連続して竿元側ほど内径が大径化する第1テーパ部分と、前記第1テーパ部分の竿元側に連続してなり前記第1テーパ部分より緩やかなテーパで竿元側ほど内径が大径化する第2テーパ部分とを有し、
前記第1テーパ部分に前記第1釣糸導入口が形成されており、前記第2竿体の嵌合部分は前記第2テーパ部分の穂先側端部内周面に嵌着する、請求項1に記載の中通し竿。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣りに用いる釣竿、特に、リールからの釣糸が竿体内部を挿通する中通し竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる振出形式の中通し竿は、複数の筒状の竿体が順次連結されて構成されており、具体的には、竿元側の元竿から、元上竿,中竿,穂先竿等が順次連結される。各竿体の竿元側端部と穂先側内周面とにそれぞれ相互に嵌合して連結するための部分が形成される。そして、釣りを行う際には各竿体を順次穂先側に引き出して嵌合固定して一本の竿体として用いる。一方、収納時には穂先側の竿体を順次竿元側の竿体内に収納してコンパクトな状態とする。
【0003】
ところで、振出形式の中通し竿では、最も竿元側に位置する元竿等の穂先側周面にリールからの釣糸を導入するための釣糸導入口が形成され、その穂先側端部内周面が元上竿との連結部分となっているものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。また、このような連結部分の雄側(元上竿の竿元側端部外周)は太径化させて若しくは太径の別体を取り付けており、この雄側を連結部分の雌側(元竿の穂先側端部内周)と嵌着させることも多い(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
しかし、振出形式の中通し竿では、釣糸を竿体内部に挿通させたまま穂先側の竿体を竿元側の竿体内部に収納することが多く、釣糸は、釣糸導入口より竿元側方向に折り返されて、元上竿の竿元側端面から再び元上竿内部に至り穂先側に導かれる状況になる。この際に、図5に示すように、太径化した元上竿102の連結部分の雄側102a付近で、元竿101の内周面と元上竿102の外周面との間に釣糸Lが挟まって噛み込まれてしまう恐れが生じる。このような噛み込みは竿体の円滑な出し入れを阻害する一因となる。
【0005】
【特許文献1】
実開平7−36651号公報(図3参照)
【0006】
【特許文献2】
特開平10−178976号公報(第3頁右欄,図1参照)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、釣糸を竿体に挿通させたままでも、円滑に竿体の振出形式による出し入れを為し得る中通し竿を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1の中通し竿は、竿体の内部に釣糸を挿通させるための釣糸通路を有する中通し竿であって、穂先側端部外周面に第1釣糸導入口が形成されている第1竿体と、第1竿体の穂先側に前記第1竿体内に出入自在に連結される第2竿体とを備えている。この第2竿体は、竿元側端部の外径が大径化した部分であり第1竿体の第1釣糸導入口の竿元側内周面に嵌着可能な嵌合部分と、嵌合部分の穂先側の周面に形成され嵌合部分が第1竿体の内周面に嵌着した際に第1釣糸導入口とその位置が合致する第2釣糸導入口とを有している。
【0009】
この中通し竿では、釣りを行う際には、釣人は第2竿体を第1竿体の穂先側に引き出して連結し一本の釣竿として用いる。具体的には、釣人は、第2竿体の竿元側端部の元上竿嵌合部分を嵌合部分を第1竿体の内周面に嵌着させて連結し、釣糸を第1竿体の第1釣糸導入口及び第2竿体の第2釣糸導入口より第2竿体の竿体内部に導入し、この釣糸を穂先側に導く。
【0010】
一方、釣竿を収納する際には、釣人は釣糸を各竿体内に挿通させたままで竿体を順次収納してコンパクトな状態とする。この場合、釣糸は第1釣糸導入口から第1竿体内を竿元側に折り返され、第1竿体内に収納された第2竿体の第2釣糸導入口から再び穂先側に折り返される。この際、第2釣糸導入口は嵌合部分の穂先側に位置しており、釣糸は大径化した嵌合部分で竿体どうしの隙間に挟み込まれることはない。
【0011】
発明2の中通し竿は、発明1の中通し竿であって、第1竿体は、ストレートテーパ部分と、ストレートテーパ部分の竿元側に連続して竿元側ほど内径が大径化する第1テーパ部分と、第1テーパ部分の竿元側に連続してなり第1テーパ部分より緩やかなテーパで竿元側ほど内径が大径化する第2テーパ部分とを有している。そして、この第1テーパ部分に第1釣糸導入口が形成されており、第2竿体の嵌合部分は第2テーパ部分の穂先側端部内周面に嵌着する。
【0012】
この中通し竿では、第1竿体に竿元側ほど内径が大径化する2段テーパが形成されており、第1竿体の第1釣糸導入口の竿元側には第1竿体内周面と第2竿体外周面との間に大きなクリアランスが形成される。このクリアランスが竿体収納時の釣糸が挿通するための通路となり、嵌合部分以外での竿体間での釣糸の挟み込みも防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を採用する中通し竿について、図面を参照しつつ説明する。
この中通し竿は、図1に示すように、元竿1と、元竿1の穂先側に順次連結される、元上竿2,中竿3,穂先竿4とを有している。これら各竿体は、それぞれ炭素繊維やガラス繊維などの強化繊維にエポキシ樹脂等の合成樹脂を含浸させたプリプレグ素材からなる先細り筒状部材である。後に詳しく説明するように、これらの各竿体はいわゆる振出形式で連結されており、穂先側に位置する竿体は順次竿元側に位置する竿体内部に収納可能である。
【0014】
元竿1は、全体として竿元側ほど大径化するようなテーパが施された筒状体である。竿元側周面にリール5を脱着自在に装着可能なリールシート6を有し、竿元側端部には尻栓7が脱着自在に装着されている。また、元竿1の穂先側端部の外周面には、リール5からの釣糸Lを竿体内に導入するための第1釣糸導入口8が形成されており、この第1釣糸導入口8付近の元竿1の周面には釣糸導入ガイド9が装着されている。
【0015】
リールシート6は別途成形したパイプ状の部材からなり、これを所定の周面位置に配置して固定されている。リール5のリール脚をこのリールシート6上に載置した上で所定の固定フード・移動フードでリール脚を挟持して固定する。
図2に詳しく示すように、第1釣糸導入口8は元竿1の軸方向を長径とする楕円型の孔である。この第1釣糸導入口8の周縁にはセラミックスなどの硬質部材をその孔型にあわせて形成したガイドリングをはめ込んで固定してもよい。
【0016】
釣糸導入ガイド9はリール5からの釣糸Lを第1釣糸導入口8に案内するためのガイド部材である。例えば、図2に示すように、第1釣糸導入口8を軸方向に跨ぐようにして配置され、巻糸などで元竿1に固定されている。竿元側部分にガイドリングを備えており、このガイドリングを釣糸Lが挿通している。
図2に示すように、元上竿2は、元竿1の穂先側に連結される竿体である。元竿1と同様に全体として竿元側ほど大径化するテーパが施された筒状体である。竿元側端部は他の部分より特に外径が太径化した嵌合部分2aとなっており、嵌合部分2aの穂先側の周面には第2釣糸導入口10が形成されている。また、元上竿2の内周面には必要に応じて、釣糸Lを支持するための釣糸支持突起を形成してもよい。
【0017】
嵌合部分2aは、元上竿2を製造する際に部分的にプリプレグ素材を別途積層して形成した部分である。その外径は研磨加工などによって径調整され、元竿1の穂先側の内径、詳しくは、第1釣糸導入口8の竿元側の内径に合致するように設定される。第2釣糸導入口10は上述の第1釣糸導入口8とほぼ同型に形成される貫通孔である。上述の嵌合部分2aが元竿1の穂先側内周面に嵌着した際に、第2釣糸導入口10と元竿1の第1釣糸導入口8との軸方向位置が合致するように設定される。なお、この第2釣糸導入口10の周縁にも第1釣糸導入口8と同様のガイドリングを装着してもよい。
【0018】
中竿3及び穂先竿4においても、元上竿2と同様に竿元側端部に嵌合部分が形成される。そして、振出形式に引き出した際に、竿体同士が連結されることになる。
このような中通し竿では、釣りを行う際には、釣人は穂先竿4から順次元竿1の穂先側に引き出して連結して一本の釣竿として用いる。例えば、元上竿2と元竿1とにあっては、図2に示すように、元上竿2の嵌合部分2aを元竿1の穂先側の内周面に嵌着させて連結する。そして、リール5からの釣糸Lを釣糸導入ガイド9,第1釣糸導入口8,第2釣糸導入口10を通して、元上竿2の竿体内部に導入する。この釣糸Lは元上竿2内部を穂先側に挿通し、穂先竿4の穂先側端部より外部に導出される。
【0019】
釣りを終えて中通し竿を収納する際には、釣人は釣糸Lを各竿体内に挿通させたままで穂先竿4から順次元竿1内に各竿体を収納してコンパクトな状態とする。この際、元上竿2と元竿1とにおいては、図3に示すように、釣糸Lが第1釣糸導入口8から元竿1内を竿元側に折り返され、元竿1内に収納された元上竿2の第2釣糸導入口10から元上竿2内に至り、再び穂先側に折り返されることになる。この場合でも、第2釣糸導入口10は元上竿2の嵌合部分2aの穂先側に位置しており、釣糸Lは大径化した嵌合部分2a付近で元竿1と元上竿2との隙間に挟み込まれることはない。
【0020】
[第2実施形態]
上記第1実施形態の変形例を示す。
図4に示すように、この中通し竿の元竿11は、穂先側端部より一定範囲に於いて竿元側にテーパの変化がない(殆どテーパの変化なき超スローテーパの場合も含む)ストレートテーパ部分X1と、このストレートテーパ部分X1の竿元側に連続して竿元側ほど内径が大径化する第1テーパ部分X2と、この第1テーパ部分X2の竿元側に連続してなり第1テーパ部分X2より緩やかなテーパで竿元側ほど内径が大径化する第2テーパ部分X3とを有している。例えば、第1テーパ部分X1は20/1000〜30/1000程度のテーパ率であり、第2テーパ部分X2は1/1000〜5/1000程度のテーパ率であるというように、第1テーパ部分X1のテーパは急テーパに設定する。
【0021】
この元竿11の第1テーパ部分X1に第1釣糸導入口18を形成する。この第1釣糸導入口18は上記第1実施形態と同様であり、ガイドリングを周縁にはめ込んで固定してもよい。
元上竿12は、元竿11の穂先側に連結される竿体である。第1実施形態と同様に、竿元側端部は他の部分より特に外径が太径化した嵌合部分12aとなっており、嵌合部分12aの穂先側の周面には第2釣糸導入口20が形成されている。そして、嵌合部分12aの外径は研磨加工などによって径調整され、元竿11の第2テーパ部分X2の穂先側端部付近の内径に合致するように設定される。また、第2釣糸導入口20は上述の第1釣糸導入口18とほぼ同型に形成される貫通孔であって、第1実施形態と同様に、上述の嵌合部分12aが元竿11の穂先側内周面に嵌着した際に、第2釣糸導入口20と元竿11の第1釣糸導入口18との軸方向位置が合致するように設定される。
【0022】
このような中通し竿でも、第1実施形態と同様の作用効果を奏することになる。さらに、元竿11の2段テーパにより、元竿11の第1釣糸導入口18の竿元側には、元竿11内周面と元上竿12外周面との間に大きなクリアランスが形成される。このクリアランスが元上竿12を元竿1に収納時の釣糸Lが挿通するための通路となる。よって、嵌合部分12a以外での竿体間での釣糸Lの挟み込みも防止される。
【0023】
[他の実施形態]
(a)上記各実施形態においては、第1釣糸導入口を元竿に、第2釣糸導入口を元上竿に設定しているが、これに限定されるものではない。中通し竿を構成する竿体の本数が増加すれば、他の竿体に釣糸導入口をそれぞれ設定することも可能である。
【0024】
【発明の効果】
本発明に係る中通し竿では、釣糸を挿通したままでも円滑に竿体を振出形式に出し入れ可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した中通し竿の全体図。
【図2】図1の中通し竿において、元上竿2を元竿1の穂先側に引き出した状態を示した拡大断面図。
【図3】図1の中通し竿において、元上竿2を元竿1内に収納した状態を示した拡大断面図。
【図4】本発明の第2実施形態を採用した中通し竿の図3に相当する図。
【図5】従来の中通し竿の状態を示した図。
【符号の説明】
1,11 元竿
2,12 元上竿
2a,12a 嵌合部分
8,18 第1釣糸導入口
10,20 第1釣糸導入口




 

 


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