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発明の名称 コンテンツ配信システムおよび方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−346000(P2003−346000A)
公開日 平成15年12月5日(2003.12.5)
出願番号 特願2002−148205(P2002−148205)
出願日 平成14年5月22日(2002.5.22)
代理人 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外2名)
発明者 杉山 主税 / 松井 淳一
要約 課題
コンテンツのデータ品質に見合った著作権保護方式により著作権保護化を行うとともに、コンテンツ配信時のデータ品質の状態を管理するコンテンツ配信システムおよびその方法を提供する。

解決手段
著作権管理センタ2の品質判定部22は、デジタルコンテンツのデータ品質を判定して、著作権保護レベルを決定する。著作権保護部23は、決定された著作権保護レベルに基づく著作権保護化を行う。また、第三者機関である電子公証局3は、サービス提供者サイト4が保有する配信前の著作権保護コンテンツの品質と、サービス利用者端末5が受信した著作権保護コンテンツの品質とを比較することにより、配信時の品質劣化を判断する。
特許請求の範囲
【請求項1】 コンテンツ制作者端末と、著作権管理センタと、サービス利用者端末と、コンテンツを前記サービス利用者端末へ配信するサービス提供者サイトとをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおいて、前記著作権管理センタに、前記コンテンツ制作者端末から受けたコンテンツのデータ品質を判定する品質判定手段と、前記品質判定手段が判定したデータ品質に応じて著作権保護レベルを決定し、決定したレベルに応じた著作権保護技術によって前記コンテンツを著作権保護化する著作権保護化手段とを設け、前記サービス提供者サイトが、前記コンテンツ制作者から前記ネットワークを介して前記著作権管理センタへ送られ、前記著作権管理センタにおいて著作権保護化されたコンテンツを、前記ネットワークを介して前記サービス利用者端末へ配信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
【請求項2】 前記ネットワークに接続され、前記サービス提供者サイトが配信した著作権保護化したコンテンツの配信前と配信後のデータ品質を比較してデータ品質の劣化があったか否かを判断し、その結果を前記サービス利用者端末へ送信する配信品質管理装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】 前記品質判定手段は、予め設定された品質レベルの判定基準に従ってコンテンツのデータの状態を判断してデータ品質を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】 コンテンツ制作者端末と、著作権管理センタと、サービス利用者端末と、コンテンツを前記サービス利用者端末へ配信するサービス提供者サイトと、前記サービス提供者サイトが配信するコンテンツの品質を管理する配信品質管理装置とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおいて、前記著作権管理センタは、前記コンテンツ制作者端末から受けたコンテンツのデータ品質を判定し、判定したデータ品質に応じて著作権保護レベルを決定して、決定したレベルに応じた著作権保護技術によって前記コンテンツを著作権保護化し、前記サービス提供者サイトは、前記コンテンツ制作者から前記ネットワークを介して前記著作権管理センタへ送られ、前記著作権管理センタにおいて著作権保護化されたコンテンツを、前記ネットワークを介して前記サービス利用者端末へ配信し、前記配信品質管理装置は、前記サービス提供者サイトが配信した著作権保護化したコンテンツの配信前と配信後のデータ品質を比較してデータ品質の劣化があったか否かを判断し、その結果を前記サービス利用者端末へ送信する、ことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項5】 前記著作権管理センタは、予め設定された品質レベルの判定基準に従ってコンテンツのデータの状態を判断してデータ品質を決定することを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ配信方法。
【請求項6】 コンテンツ制作者端末から受けたコンテンツのデータ品質を判定する品質判定手段と、前記品質判定手段が判定したデータ品質に応じて著作権保護レベルを決定し、決定したレベルに応じた著作権保護技術によって前記コンテンツを著作権保護化する著作権保護化手段と、前記著作権保護化手段によって著作権保護化されたコンテンツをコンテンツ配信サービス提供者サイトへ送信する送信手段と、を具備することを特徴とする著作権管理装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルコンテンツを著作権保護化し、サービス利用者ヘ配信するコンテンツ配信システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像や音楽などのデジタル化されたコンテンツがコンピュータ上で取り扱われるようになってきている。しかし、これらのコンテンツは、その制作者に著作権があり、不正な複製から保護する必要がある。そこで、電子透かしをコンテンツに埋め込んだり、コンテンツを暗号化して送受信することなどで不正な複製を防止する著作権保護化が行われている。従来、コンテンツの著作権保護化に使用する著作権保護方式は、コンテンツ制作者の意向や、コンテンツを著作権保護化し、配信の管理を行う著作権管理システム運用者の制約条件に基づき、コンテンツのデータ種別毎に予め決定されていた。また、著作権保護化されたコンテンツの配信における品質の問題は、コンテンツ配信者およびコンテンツ受信者の当事者間により、解決を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、コンテンツの著作権保護化に使用する著作権保護方式は、コンテンツのデータ品質に関係なく決定されていたため、必ずしもコンテンツのデータ品質に見合った方式が適用されていなかった。そのため、コンテンツの著作権保護化を行う企業は、著作権保護化に対する正当な料金制定を行うことが難しかった。そこで、コンテンツのデータ品質に見合った著作権保護方式を選択したいという要望がある。また、コンテンツ配信者およびコンテンツ受信者間において、例えば、パケットの欠落などによるコンテンツ配信時のデータ品質の劣化を正当に判断することが難しかった。そこで、コンテンツ配信時のデータ品質の劣化状態を知りたいという要望がある。
【0004】本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的は、コンテンツのデータ品質に見合った著作権保護方式により著作権保護化を行うとともに、コンテンツ配信時のデータ品質の状態を管理するコンテンツ配信システムおよびその方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題を解決すべくなされたもので、請求項1に記載の発明は、コンテンツ制作者端末と、著作権管理センタと、サービス利用者端末と、コンテンツを前記サービス利用者端末へ配信するサービス提供者サイトとをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおいて、前記著作権管理センタに、前記コンテンツ制作者端末から受けたコンテンツのデータ品質を判定する品質判定手段と、前記品質判定手段が判定したデータ品質に応じて著作権保護レベルを決定し、決定したレベルに応じた著作権保護技術によって前記コンテンツを著作権保護化する著作権保護化手段とを設け、前記サービス提供者サイトが、前記コンテンツ制作者から前記ネットワークを介して前記著作権管理センタへ送られ、前記著作権管理センタにおいて著作権保護化されたコンテンツを、前記ネットワークを介して前記サービス利用者端末へ配信することを特徴とするコンテンツ配信システムである。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ配信システムであって、前記ネットワークに接続され、前記サービス提供者サイトが配信した著作権保護化したコンテンツの配信前と配信後のデータ品質を比較してデータ品質の劣化があったか否かを判断し、その結果を前記サービス利用者端末へ送信する配信品質管理装置を備えることを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のコンテンツ配信システムであって、前記品質判定手段は、予め設定された品質レベルの判定基準に従ってコンテンツのデータの状態を判断してデータ品質を決定することを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、コンテンツ制作者端末と、著作権管理センタと、サービス利用者端末と、コンテンツを前記サービス利用者端末へ配信するサービス提供者サイトと、前記サービス提供者サイトが配信するコンテンツの品質を管理する配信品質管理装置とをネットワークを介して接続してなるコンテンツ配信システムにおいて、前記著作権管理センタは、前記コンテンツ制作者端末から受けたコンテンツのデータ品質を判定し、判定したデータ品質に応じて著作権保護レベルを決定して、決定したレベルに応じた著作権保護技術によって前記コンテンツを著作権保護化し、前記サービス提供者サイトは、前記コンテンツ制作者から前記ネットワークを介して前記著作権管理センタへ送られ、前記著作権管理センタにおいて著作権保護化されたコンテンツを、前記ネットワークを介して前記サービス利用者端末へ配信し、前記配信品質管理装置は、前記サービス提供者サイトが配信した著作権保護化したコンテンツの配信前と配信後のデータ品質を比較してデータ品質の劣化があったか否かを判断し、その結果を前記サービス利用者端末へ送信する、ことを特徴とするコンテンツ配信方法である。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のコンテンツ配信方法であって、前記著作権管理センタは、予め設定された品質レベルの判定基準に従ってコンテンツのデータの状態を判断してデータ品質を決定することを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の発明は、コンテンツ制作者端末から受けたコンテンツのデータ品質を判定する品質判定手段と、前記品質判定手段が判定したデータ品質に応じて著作権保護レベルを決定し、決定したレベルに応じた著作権保護技術によって前記コンテンツを著作権保護化する著作権保護化手段と、前記著作権保護化手段によって著作権保護化されたコンテンツをコンテンツ配信サービス提供者サイトへ送信する送信手段と、を具備することを特徴とする著作権管理装置である。
【0011】なお、著作権管理装置のプログラムであって、コンテンツ制作者端末から受けたコンテンツのデータ品質を判定するステップと、判定したデータ品質に応じて著作権保護レベルを決定し、決定したレベルに応じた著作権保護技術によって前記コンテンツを著作権保護化するステップと、前記著作権保護化されたコンテンツをコンテンツ配信サービス提供者サイトへ送信するステップと、を備える著作権管理装置のプログラムを解決手段とすることも可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。
【0013】コンテンツ制作者端末1は、コンテンツ制作者が使用するパーソナルコンピュータである。コンテンツ制作者端末1は、通信ネットワーク7を介して著作権管理センタ2、サービス提供者サイト4及び電子認証局6と接続される。コンテンツ制作者端末1は、コンテンツを制作する機能と、著作権管理センタ2へ制作したコンテンツの登録を要求する機能とを有する。さらに、電子認証局6から発行され、自身の正当性を証明するための公開鍵証明書を接続先ノードに送信する機能と、接続先ノードから受信した公開鍵証明書を復号化する機能を有する。なお、ノードとは、図1の各要素1〜6を言う。
【0014】著作権管理センタ2は、通信ネットワーク7を介してコンテンツ制作者端末1、電子公証局3、サービス提供者サイト4、サービス利用者端末5及び電子認証局6と接続される。そして、著作権保護化したコンテンツ(以下、著作権保護コンテンツ)を記憶するデータベースを備え、コンテンツ制作者端末1から登録を要求されたコンテンツを著作権保護化し、データベースに蓄積する機能と、電子公証局3から著作権保護コンテンツの品質管理を受ける機能と、サービス提供者サイト4へ著作権保護コンテンツのダウンロードを行う機能とを有する。さらに、電子認証局6から発行され、自身の正当性を証明するための公開鍵証明書を接続先ノードに送信する機能と、接続先ノードから受信した公開鍵証明書を復号化する機能を有する。また、著作権管理センタ2は、著作権情報管理部21、品質判定部22、及び、著作権保護部23を含む。著作権情報管理部21は、コンテンツ制作者端末1から受信したコンテンツの情報を登録および管理する機能を有する。品質判定部22は、登録するコンテンツのデータ品質を品質判定基準により判定し、品質レベルに応じた著作権保護レベルの決定を行う機能を有する。著作権保護部23は、品質判定部22が決定した著作権保護レベルに従い、コンテンツの著作権保護化を行う機能を有する。
【0015】電子公証局3は、通信ネットワーク7を介して著作権管理センタ2、サービス提供者サイト4及びサービス利用者端末5と接続される。電子公証局3は、各ノードが保有するコンテンツのデータ品質の状態を記憶するデータベースを備え、各ノードが保有するコンテンツのデータ品質の状態を判断して、データベースに書き込む機能と、配信前のデータ品質と配信後のデータ品質をデータベースから読み出して比較する機能とを備える。電子公証局3は、著作権保護コンテンツ品質管理部31、送信データ品質管理部32、及び、受信データ品質管理部33を備える。著作権保護コンテンツ品質管理部31は、著作権管理センタ2が保有する著作権保護コンテンツのデータ品質を判断し、データベースへ書き込む機能を有する。送信データ品質管理部32は、サービス提供者サイト4がサービス利用者端末5へ著作権保護コンテンツを配信する前のデータ品質を判断し、データベースへ書き込む機能を有する。受信データ品質管理部33は、サービス利用者端末5が受信した著作権保護コンテンツのデータ品質を判断し、データベースへ書き込む機能を有する。
【0016】サービス提供者サイト4は、通信ネットワーク7を介して著作権管理センタ2、電子公証局3、サービス利用者端末5及び電子認証局6と接続される。サービス提供者サイト4は、著作権保護コンテンツを記憶するデータベースと、コンテンツ配信サービス利用者の利用者識別とパスワードを記憶するデータベースを備える。そして、著作権管理センタ2から著作権保護コンテンツを取得し、データベースに蓄積する機能と、コンテンツ配信サービス利用者の認証を行う機能と、サービス利用者端末5へ著作権保護コンテンツを配信する機能を有する。さらに、電子認証局6から発行され、自身の正当性を証明するための公開鍵証明書を接続先ノードに送信する機能と、接続先ノードから受信した公開鍵証明書を復号化する機能を有する。
【0017】サービス利用者端末5は、サービス利用者が使用するパーソナルコンピュータであり、通信ネットワーク7を介して電子公証局3、サービス提供者サイト4及び電子認証局6と接続される。サービス利用者端末5は、サービス提供者サイト4へ著作権保護コンテンツの配信を要求する機能と、電子公証局3へ受信した著作権保護コンテンツの品質を問い合わせる機能を有する。また、サービス提供者サイト4から配信される著作権保護コンテンツを再生するための機能を持つブラウザなどを備える。さらに、電子認証局6から発行され、自身の正当性を証明するための公開鍵証明書を接続先ノードに送信する機能と、接続先ノードから受信した公開鍵証明書を復号化する機能を有する。
【0018】電子認証局6は、コンテンツ制作者端末1、著作権管理センタ2、サービス提供者サイト4及びサービス利用者端末5と通信ネットワーク7を介して接続される。電子認証局6は、各ノードの公開鍵を記憶するデータベースと、公開鍵証明書発行部61を備える。公開鍵証明書発行部61は、各ノードから公開鍵証明書の発行の要求を受け、要求の送信元ノードの公開鍵を暗号化した公開鍵証明書を返送する機能を有する。
【0019】図2は、本発明の一実施の形態によるコンテンツ配信システムの動作概要を示す図である。最初に、著作権管理システム運用者の保有する著作権管理センタ2が、コンテンツ制作者の制作したコンテンツを著作権保護化し、記憶する段階を説明する。コンテンツ制作者はコンテンツ制作者端末1を用いてコンテンツを作成すると(ステップS101)、通信ネットワーク7を介して著作権管理センタ2へ、制作したコンテンツの登録を要求する(ステップS102)。著作権管理センタ2の著作権情報管理部21は登録の要求を受けたコンテンツを記憶し、品質判定部22は内部に記憶しているデータ品質の判定基準によりコンテンツのデータ品質の判定処理を行い、データ品質に応じた著作権保護レベルを選択する。続いて、著作権保護部23は、選択された著作権保護レベルに基づきコンテンツの著作権保護化を行う。そして、第三者機関である電子公証局3は、著作権管理センタ2に登録された著作権保護コンテンツの品質状態を判定し、記憶する(ステップS103)。
【0020】次に、サービス提供者が、著作権管理システム運用者の保有する著作権管理センタ2から著作権保護化された前記コンテンツを取得する段階を説明する。サービス提供者は、自身の運営するコンテンツ配信サービスのサービス利用者へ自Webサイトなどから著作権保護コンテンツを配信したい場合、まず、コンテンツ制作者に対して、配信したいコンテンツの利用の許可を要求する。コンテンツ制作者がコンテンツの利用を許可した場合、コンテンツ制作者はサービス提供者へコンテンツ利用許諾を通知する(ステップS104)。サービス提供者サイト4は、著作権管理センタ2へ、コンテンツ制作者端末1から利用許諾を受けた旨を通知し、著作権保護コンテンツのダウンロードを要求する。著作権管理センタ2は、サービス提供者サイト4に対し著作権保護コンテンツの配布を許可すると、著作権保護コンテンツ及び著作権保護化に使用した著作権保護技術の情報のダウンロードを実施する(ステップS105)。著作権保護技術の情報には、どの著作権保護技術を使用したかの情報と、著作権保護技術として暗号化が使用されていれば、復号化のための鍵情報が含まれる。
【0021】続いて、サービス提供者が、サービス利用者へ著作権保護コンテンツを配信する段階を説明する。サービス提供者サイト4は、サービス利用者からの要求により、サービス利用者端末5へ著作権保護コンテンツと、著作権保護技術の情報を配信する(ステップS106)。同時に、電子公証局3は、サービス提供者サイト4内に記憶されている、配信前の著作権保護コンテンツの品質状態を判定し、記憶する(ステップS107)。配信が終了すると、電子公証局3はサービス利用者端末5が受信した著作権保護コンテンツの品質状態を判定し、記憶する(ステップS108)。
【0022】サービス利用者端末5は、著作権保護コンテンツと、著作権保護技術の情報が配信されると、著作権保護技術の情報を用いて著作権保護コンテンツを復号化するなどして、専用のブラウザなどにより著作権保護コンテンツを利用する(ステップS109)。電子公証局3は、サービス提供者サイト4またはサービス利用者端末5の要求に応じて、記憶する著作権保護コンテンツの配信の前後における品質状態を比較し、要求の送信元へ通知する。
【0023】なお、コンテンツ制作者端末1、著作権管理センタ2、電子公証局3、サービス提供者サイト4及びサービス利用者端末5は、予め電子認証局6が提供する一般的な電子証明書サービスに加入し、電子認証局6の発行する電子証明書である公開鍵証明書により正当性を証明してデータの送受信を行うことで、セキュリティを確保する。すなわち、コンテンツ制作者端末1、著作権管理センタ2、サービス提供者サイト4及びサービス利用者端末5は、自身の公開鍵を電子認証局6へ登録するとともに、電子認証局6の公開鍵を入手し、記憶する。そして、自身の公開鍵証明書の発行を電子認証局6へ要求すると、公開鍵証明書発行部61は、要求の送信元ノードの公開鍵を電子認証局6の秘密鍵で暗号化した公開鍵証明書を作成し、返送する。コンテンツ制作者端末1、著作権管理センタ2、サービス提供者サイト4及びサービス利用者端末5は、これらのノード間におけるデータの送受信を行う前にお互いの公開鍵証明書を交換する。各ノードは、電子認証局6の公開鍵で接続先ノードから受信した公開鍵証明書を復号化できれば、その正当性が確認されたとして、データの送受信を行う。
【0024】次に、著作権管理センタ2において、コンテンツの著作権保護化を実施する手順を説明する。まず、著作権管理センタ2がコンテンツの品質判定のために使用するデータを説明する。コンテンツのデータ種別による品質レベル判定基準を表1に、コンテンツの状態レベル判定項目を表2に示す。
【表1】

表1は、コンテンツのデータ種別により、「音声」、「動画」、「静止画」のうちどのメディアであるかを判断し、「非圧縮」/「圧縮」を識別して品質レベルを決定するために使用される。同じメディアのものであれば、圧縮されているより非圧縮のほうが品質がよい。また、圧縮されている場合は、圧縮率の高い下段のほうがより品質が劣る。例えば、「WAVE」形式というデータ種別で識別されるコンテンツは、「非圧縮」の「音声」メディアのデータであり、品質が良いことを示している。また、「静止画」では「JPEG」形式、「GIF」形式とも「圧縮」データであるが、「GIF」形式はより圧縮率が高いため、品質が劣ることを示している。
【0025】
【表2】

表2は、表1で識別されるメディアの種類別に、コンテンツの品質レベルを判定するために使用する状態レベルの判定項目を列挙している。メディアの種別が「音声」であれば、「データ量」、「雑音(歪み)」等が状態レベルを判定するために使用する項目であり、「動画」および「静止画」であれば、「データ量」、「カラー」等が状態レベルを判定するために使用する項目であることを示している。なお、「雑音(歪み)」では、音声の波形の歪みにより雑音の状態を判断し、「カラー」では、コンテンツが対応している表示色の数により状態を判断する。
【0026】次に、表3に著作権保護レベルに応じて適用する著作権保護技術を示す表を示す。
【表3】

表3において、著作権保護レベルは「A」、「B」、「C」の順に高くなり、この著作権保護レベル毎に適用する著作権保護技術の組合せを示している。例えば、著作権保護レベル「A」は「不正利用抑止」レベルであり、著作権保護技術として「■電子透かし」を適用し、著作権保護レベル「B」は「不正利用防止」レベルであり、著作権保護技術として 「■暗号化」、「■カプセル化」、「■暗号化+カプセル化」のいずれかを適用することを示している。また、著作権保護レベル「C」は著作権保護レベル「A+B」、すなわち、不正利用抑止と不正利用防止の両者を適用するレベルであり、「■電子透かし+暗号化」、「■電子透かし+カプセル化」、「■電子透かし+暗号化+カプセル化」のいずれかの著作権保護技術の組合せを適用することを示している。
【0027】なお、電子透かしとは、通常の利用者が認識できない形で、コンテンツに著作権者などのデジタル情報を埋め込む技術である。また、カプセル化とは、コンテンツに表示または再生可能な回数、あるいは、有効日時を示すデータを付加することで、コンテンツの利用を制限する技術である。
【0028】次に、コンテンツのデータ種別及び状態レベル判定項目別の状態により、適用する著作権保護技術を決定するために使用する表について説明する。表4は、動画(非圧縮)であるAVI形式へ適用する著作権保護技術を決定するための表を示す。
【表4】

表1よりAVI形式はメディアが「動画」かつ「非圧縮」のデータであり、表2より「動画」メディアは「データ量」と「カラー」という状態レベル判定項目の状態により決定されることがわかる。表4は、データ種別が動画の「非圧縮(AVI)」であるコンテンツに適用する著作権保護技術は、表2により読み出した「データ量」と「カラー」という状態レベル判定項目の状態により決定される品質レベルに基づき決定されることを示している。ここでは、「データ量」が多いほど、また、「カラー」の表示色数が大きいほど品質レベルは高い。
【0029】例えば、コンテンツの「データ量」が「大」、「中」または「小」であり、「カラー」の表示色数が「小」の場合は、著作権保護レベルは「A」、すなわち、表3より「不正利用抑止」レベルであり、著作権保護技術として「■電子透かし」が適用されることを示している。同様に、「データ量」が「大」、「中」または「小」であり「カラー」の表示色数が「中」の場合、「データ量」が「中」、「小」であり「雑音」が「中」の場合は、著作権保護レベルは「C」、すなわち、「不正利用抑止+不正利用防止」レベルであり、著作権保護技術として「■電子透かし+暗号化」、又は、「■電子透かし+カプセル化」が適用されることを示している。また、「データ量」が「大」であり「カラー」の表示色数が「大」の場合は、著作権保護レベルは「不正利用抑止+不正利用防止」レベルの「C」、著作権保護技術として「■電子透かし+暗号化+カプセル化」が適用されることを示している。
【0030】続いて、表1〜表4を用いてコンテンツの著作権保護化が行われる手順(図2のステップS102、ステップS103)の詳細を説明する。図3は、コンテンツの著作権保護化のフローを示す図である。まず、コンテンツ制作者は、登録するコンテンツを選択し、前記コンテンツのコンテンツ名、タイトル及び制作者名などからなる制作コンテンツ情報をコンテンツ制作者端末1に入力する(ステップS201)。すると、コンテンツ制作者端末1は、登録するコンテンツ及び入力された制作コンテンツ情報を著作権管理センタ2へ送信する。
【0031】著作権管理センタ2では、制作コンテンツ情報を受信すると(ステップS202)、コンテンツの著作権情報として必要な情報が欠落していないかなど、受信した制作コンテンツ情報の内容を確認する(ステップS203)。受信した情報に不備があれば、著作権管理センタ2は、コンテンツ制作者端末1へ入力情報不備の旨を通知し、不備がない場合には、受信した制作コンテンツ情報の内容をコンテンツ制作者端末1に対して送信し、入力された制作コンテンツ情報を登録してよいかの確認を促す。
【0032】コンテンツ制作者端末1は、著作権管理センタ2から受信した制作コンテンツ情報を画面に表示し、制作コンテンツ情報登録確認を実行する。すなわち、コンテンツ制作者は、コンテンツ制作者端末1に表示された内容に間違いがないかを画面上で確認し、内容に間違いがなけければ、内容を確認した旨を入力する。すると、コンテンツ制作者端末1は、著作権管理センタ2へ内容が確認された旨を通知し、登録の実行を要求する(ステップS204)。
【0033】著作権管理センタ2は、コンテンツ制作者端末1から内容が確認された旨の通知を受信すると、登録処理を開始する(ステップS205)。著作権管理部21は、登録するコンテンツに対して、そのコンテンツを一意に識別する情報であるコンテンツIDを割り当て、ステップS201で受信した制作コンテンツ情報及びコンテンツをリンクさせて記憶し、品質判定部22にコンテンツのデータ品質の判定を要求する。すると、品質判定部22は、要求されたコンテンツのデータ品質の判定を行う(ステップS206)。すなわち、受信したコンテンツのデータ種別を用いて表1を検索することにより、メディアの種別と、圧縮/非圧縮状態を読み出す。さらに、表1から読み出したメディアの種類を用いて、表2を検索し、状態レベル判定項目を読み出す。そして、読み出した各状態レベル判定項目毎にコンテンツの状態を判定する。続いて、品質判定部22は、ステップS206で読み出した状態レベル判定項目別のコンテンツの状態から、品質レベルを決定する(ステップS207)。そして、品質判定部22は、コンテンツのメディアの種類、圧縮の有無及び状態レベル判定項目毎の評価からなる品質レベルをコンテンツ制作者端末1へ送信する。
【0034】コンテンツ制作者端末1は、著作権管理センタ2から受信した情報をディスプレイへ表示する。コンテンツ制作者は、表示されたコンテンツの品質レベルを確認すると、内容を確認した旨をコンテンツ制作者端末1へ入力する。すると、コンテンツ制作者端末1は、著作権管理センタ2へ制作コンテンツのデータ品質の状態が確認されたことを通知する(ステップS208)。
【0035】著作権管理センタ2の品質判定部22は、データ品質の状態が確認されたことの通知を受信すると、表3及び表4により、メディアの種類、圧縮の有無、状態レベル判定項目毎の評価から求められる品質レベルに応じて著作権保護レベルを決定し、適用する著作権保護技術の組合せを選択して、著作権保護部23へ通知する(ステップS209)。通知される著作権保護技術の組合せは複数であり得る。
【0036】著作権保護部23は、通知された著作権保護技術の組合せを用いて、コンテンツの著作権保護化を行う(ステップS210)。著作権情報管理部21は、コンテンツIDとリンクさせて、著作権保護コンテンツと、著作権保護技術の情報を格納する(ステップS211)。そして、電子公証局3へ、コンテンツIDと、著作権保護技術の情報を送信することにより、新たにコンテンツを登録したことを通知する。
【0037】電子公証局3は、新たなコンテンツ登録の通知を受信すると、通知の送信元の著作権管理センタ2にアクセスし、受信したコンテンツIDで識別されるコンテンツのデータ品質の状態を独自に評価して記憶する(ステップS212)。このときのデータ品質状態の判定に使用する方法は、著作権管理センタ2におけるデータ品質の判定の方法と同様であるが、状態レベル判定項目のリストや、状態レベル判定項目毎の状態判断の基準などは電子公証局3に特有でありうる。
【0038】そして、著作権管理センタ2は、要求されたコンテンツの登録が成功した旨を示す情報をコンテンツ制作者端末1に送信する。コンテンツ制作者端末1は、受信した情報をディスプレイに表示してコンテンツ制作者に通知し、コンテンツ制作者は、コンテンツの登録が成功したことを確認する(ステップS213)。
【0039】次に、コンテンツ配信時における電子公証局3のコンテンツ品質状態管理の手順(図2のステップS106〜ステップS109)について説明する。図4は、著作権保護コンテンツの配信のフローを示す。まず、サービス利用者は、サービス利用者端末5からサービス提供者サイト4の提供するコンテンツ配信サービスのWebサイトなどにアクセスする。そして、配信を希望するコンテンツを選択し、自身のコンテンツ配信サービスの利用者識別とパスワードを送信することにより、著作権保護コンテンツの配信を要求する。すると、サービス提供者サイト4は、受信した利用者識別とパスワードにより、サービス利用者が自身の提供するコンテンツ配信サービスの加入者であることを認証した後、選択された著作権保護コンテンツを配信する(ステップS301)。このとき、コンテンツID及び著作権保護技術の情報も合わせて送信する。サービス利用者端末5は、配信された著作権保護コンテンツ、コンテンツID及び著作権保護技術の情報を受信する(ステップS302)。
【0040】一方、サービス提供者サイト4は、電子公証局3へサービス利用者端末5のアドレス、利用者識別及び配信する著作権保護コンテンツのコンテンツIDを通知する。すると、電子公証局3は、サービス利用者端末5のアドレス及び利用者識別を記憶するともに、サービス提供者サイト4へアクセスし、コンテンツIDで識別される著作権保護コンテンツのデータ品質の状態を評価してデータベースに記憶する(ステップS303)。このときの、著作権保護コンテンツのデータ品質の状態の評価方法は、図3におけるステップS212と同様である。
【0041】著作権保護コンテンツの配信が終了すると、サービス提供者サイト4は電子公証局3へ通知し、電子公証局3は、ステップS303で受信したアドレスで示されるサービス利用者端末5へアクセスし、配信された著作権保護コンテンツの品質状態を評価し、データベースに記憶する(ステップS304)。
【0042】サービス利用者は、配信された著作権保護コンテンツを著作権保護技術の情報に基づいて著作権保護コンテンツを復号化するなどして、ブラウザにより再生し、利用する。このとき、受信した著作権保護コンテンツの品質に対して問題があると判断した場合、サービス利用者端末5から電子公証局3へ、著作権保護コンテンツのコンテンツIDと利用者識別を送信することで、データ品質の送信品質状態を問い合わせることができる(ステップS305)。電子認証局6は、問合せを受信すると、コンテンツIDと利用者識別でデータベースを検索し、ステップS303及びステップS304において記憶した送信側(サービス提供者サイト4)と受信側(サービス利用者端末5)の保持する著作権保護コンテンツのデータ品質の状態の評価を比較して、品質の劣化の確認を行い、結果をサービス利用者端末5へ通知する(ステップS306)。
【0043】また、サービス提供者サイト4から、サービス利用者端末5が受信した著作権保護コンテンツの受信品質状態の確認を要求することも可能である(ステップS307)。電子認証局6は、問合せを受信すると、ステップS306と同様に、ステップS303及びステップS304において記憶した送信側(サービス提供者サイト4)と受信側(サービス利用者端末5)の保持する著作権保護コンテンツのデータ品質の状態の評価を比較して、品質の劣化の確認を行い、結果をサービス提供者サイト4へ通知する。
【0044】なお、サービス提供者サイト4は、同じコンテンツであっても、希望する著作権保護レベルの異なる著作権保護化コンテンツを保有する著作権管理センタ2を選択するために、電子公証局3が記憶する著作権管理センタ2の著作権保護コンテンツの品質情報を使用することが可能である。
【0045】また、著作権管理センタ2は、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体からコンテンツ及び制作コンテンツ情報を読み出して、著作権保護化し、記憶してもよい。
【0046】なお、上述のコンテンツ制作者端末1、著作権管理センタ2、電子公証局3、サービス提供者サイト4、サービス利用者端末5及び電子認証局6は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0047】また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ROMの他に、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0048】また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、コンテンツのデータ品質を判定し、そのデータ品質に応じて著作権保護レベルに応じた著作権の保護化を行い、また、著作権保護コンテンツの送信時と受信時の品質状態の管理を第三者機関である電子公証局にて行うことことが可能になる。これにより、コンテンツ品質の定量化が可能になるとともに、コンテンツの著作権保護化に対する正当な料金設定を行うことが可能になる。また、第三者による配信時の品質状態管理が可能になるため、デジタルコンテンツの流通における料金設定や権利上のトラブルを解消することが可能となる。従って、コンテンツ制作者は、品質の高いコンテンツの制作に対して、意欲的に取り組むことができ、さらには、サービス提供者やサービス利用者も安心してインターネット等を利用したビジネスの展開及び利用することが可能になるため、ネットワーク社会における質の高いデジタルコンテンツの流通に寄与するものである。




 

 


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