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発明の名称 呼切断装置および呼の強制切断方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−209633(P2003−209633A)
公開日 平成15年7月25日(2003.7.25)
出願番号 特願2002−2780(P2002−2780)
出願日 平成14年1月9日(2002.1.9)
代理人 【識別番号】100084032
【弁理士】
【氏名又は名称】三品 岩男 (外2名)
【テーマコード(参考)】
5K051
5K101
【Fターム(参考)】
5K051 AA04 BB02 CC04 DD01 EE01 GG07 
5K101 KK14 LL03 MM07 NN21 NN48 QQ13 SS07 TT01
発明者 内藤 伸二 / 山鹿 和之 / 守山 健 / 高地 信孝
要約 課題
ISDN回線において通信中の呼を強制切断した場合に、網および端末の双方が通信回線を異常と判断してしまうことを防止する。

解決手段
切断信号送信部643は、外部IF部63を介してコントロールBOX9より強制切断指示を受け付けると、呼制御シーケンス上、強制切断装置6が直前に網2とやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている切断信号を生成して、これを網2に送出する。その後において、呼制御情報中継部641は、呼制御シーケンス上、強制切断装置6が直前に端末機器7とやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている呼制御情報を端末機器7と送受すると共に、呼制御シーケンス上、強制切断装置6が直前に網2とやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている呼制御情報を網2と送受する。
特許請求の範囲
【請求項1】ISDN回線を使用して通信を行う呼を切断する呼切断装置であって、網と通信を行なうための網インターフェース部と、端末と通信を行なうための端末インターフェース部と、前記網インターフェース部と前記端末インターフェース部とを接続することにより前記網および前記端末間の通信を中継する中継部と、を有し、前記中継部は、前記網インターフェース部が前記網とやり取りした呼制御情報、および、前記端末インターフェース部が前記端末とやり取りした呼制御情報を管理する呼制御情報管理手段と、ユーザよりの切断要求に従い、呼制御シーケンス上、前記網インターフェース部が前記網と直前にやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている切断信号を生成して、これを前記網インターフェース部を介して前記網へ送出する切断信号送信手段と、前記網インターフェース部を介して前記網より前記端末への呼制御情報を受け取ると、呼制御シーケンス上、前記端末インターフェース部が前記端末と直前にやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている呼制御情報を生成して、これを前記端末インターフェース部を介して前記端末へ送出すると共に、前記端末インターフェース部を介して前記端末より前記網への呼制御情報を受け取ると、呼制御シーケンス上、前記網インターフェース部が前記網と直前にやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている呼制御情報を生成して、これを前記網インターフェース部を介して前記網へ送出する呼制御情報中継手段と、を有することを特徴とする呼切断装置。
【請求項2】請求項1記載の呼切断装置であって、前記呼制御情報管理手段は、前記網インターフェース部が前記網とやり取りした呼制御情報、および、前記端末インターフェース部が前記端末とやり取りした呼制御情報各々の、端末終端点識別子、送信シーケンス番号、受信シーケンス番号および呼番号を管理し、前記切断信号送信手段は、前記網インターフェース部が前記網と直前にやり取りした呼制御情報の受信シーケンス番号を1つインクリメントした呼制御情報(切断信号)を生成し、これを前記網インターフェース部を介して前記網へ送出し、前記呼制御情報中継手段は、前記網インターフェース部を介して前記網より前記端末への呼制御情報を受け取ると、呼制御シーケンス上、前記端末インターフェース部が前記端末と直前にやり取りした呼制御情報の送信シーケンス番号を1つインクリメントした呼制御情報を生成し、これを前記端末インターフェース部を介して前記端末へ送出すると共に、前記端末インターフェース部を介して前記端末より前記網への呼制御情報を受け取ると、呼制御シーケンス上、前記網インターフェース部が前記網と直前にやり取りした呼制御情報の受信シーケンス番号を1つインクリメントした呼制御情報を生成し、これを前記網インターフェース部を介して前記網へ送出することを特徴とする呼切断装置。
【請求項3】請求項1または2記載の呼切断装置であって、前記中継部は、前記切断信号送信手段から送信された切断信号により開始される切断処理が終了した場合に、ユーザよりの切断解除要求があるまで、前記端末インタフェース部の動作を停止させる端末インタフェース制御手段を、さらに有することを特徴とする呼切断装置。
【請求項4】網および端末間に設置された呼切断装置を用いて、ISDN回線を使用して網および端末間の通信を行う呼を強制切断する呼の強制切断方法であって、ユーザよりの切断要求に従い、呼制御シーケンス上、前記網と直前にやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている切断信号を生成して、これを前記網へ送出するステップと、前記網より前記端末への呼制御情報を受け取ると、呼制御シーケンス上、前記端末と直前にやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている呼制御情報を生成して、前記端末へ送出するステップと、前記端末より前記網への呼制御情報を受け取ると、呼制御シーケンス上、前記網と直前にやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている呼制御情報を生成して、これを前記網へ送出するステップと、を有することを特徴とする呼の強制切断方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ISDN回線において通信中の呼を強制切断する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ISDN回線において通信中の呼を強制切断して緊急用の回線を確保する強制切断装置がある。例えば、特開平6-85960号公報には、ISDNバス回線のDSUに最も近い位置に回線接続リレーを設け、緊急時には回線接続リレーを一時的に開放してISDNバス回線を一時遮断することにより強制切断し、回線を確保する技術が開示されている。また、例えば、特開平7-107206号公報には、ISDN回線のすべてが通信中である状態で、さらに端末から発呼命令を受けた場合に、発呼命令の通話要求先が予め登録された電話番号であるならば、予め定められた回線の通信を切断し、この通信を切断した回線に、発呼命令を出した端末を接続する技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平6-85960号公報や特開平7-107206号公報に開示の技術によれば、強制的に通信中の呼を切断することにより、解放された回線(Bチャネル)を使用して緊急通信を行うことが可能となる。しかし、この強制切断は、通信が強制切断された端末からすれば、所定の呼制御シーケンスに従って通信が切断されなかったことを意味する。このため、通信が強制切断された端末は、通信に使用していた回線を異常(例えば障害発生による断等)と判断してしまう。なお、特開平7-107206号公報に開示の技術では、強制切断に際して、網に対しては所定の呼制御シーケンスを行うようにしているが、通信が強制切断される端末に対しては何ら考慮されていない。通信が強制切断された端末は、回線を異常と判断した場合、その後、この回線が正常である旨の設定がされるまで、この回線を使用した発呼や着信を処理しないことになる。
【0004】また、特開平6-85960号公報に開示の技術では、強制切断により確保した回線の使用に制約がないため、この回線の捕捉に関し、緊急発信と緊急発信以外の発着信とが競合し、緊急発信がこの回線を利用できない可能性がある。一方、特開平7-107206号公報に開示の技術では、強制切断により確保した回線の使用が、通話要求先が予め登録された電話番号である発呼命令に対してのみ許可されるため、上述の競合に関する問題が生じる可能性は低い。しかし、緊急発信先が予め登録された電話番号に限定されてしまい、使い勝手が悪い。
【0005】また、強制的に通信中の呼を切断する場合、通信が強制切断される端末に対しても、この通信に対する料金情報等を通知することが望ましい。しかし、特開平6-85960号公報や特開平7-107206号公報に開示の技術では、この点について何ら考慮されていない。なお、特開平7-107206号公報に開示の技術では、強制切断に際して、網に対しては所定の呼制御シーケンスを行うようにしている。しかし、通信が強制切断された端末が、網から料金情報等の通知を受けることについて、何ら教示されていない。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的の1つは、ISDN回線において通信中の呼を強制切断した場合に、網および端末の双方が通信に使用していた回線を異常と判断してしまうことを防止することにある。
【0007】また、本発明の目的の1つは、緊急発信先を制限しなくても、緊急発信が回線捕捉の競合により強制切断により確保した回線を使用できない可能性を、低減できるようにすることにある。
【0008】また、本発明の目的の1つは、強制的に通信中の呼を切断する場合、通信が強制切断される端末に対しても、この通信に対する料金情報等を通知できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の呼切断装置は、ISDN回線を使用して通信を行う呼を切断する呼切断装置であって、網と通信を行なうための網インターフェース部と、端末と通信を行なうための端末インターフェース部と、前記網インターフェース部と前記端末インターフェース部とを接続することにより前記網および前記端末間の通信を中継する中継部と、を有する。
【0010】そして、前記中継部は、前記網インターフェース部が前記網とやり取りした呼制御情報、および、前記端末インターフェース部が前記端末とやり取りした呼制御情報を管理する呼制御情報管理手段と、ユーザよりの切断要求に従い、呼制御シーケンス上、前記網インターフェース部が前記網と直前にやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている切断信号を生成して、前記網インターフェース部を介して前記網へ送出する切断信号送信手段と、前記網インターフェース部を介して前記網より前記端末への呼制御情報を受け取ると、呼制御シーケンス上、前記端末インターフェース部が前記端末と直前にやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている呼制御情報を生成して、前記端末インターフェース部を介して前記端末へ送出すると共に、前記端末インターフェース部を介して前記端末より前記網への呼制御情報を受け取ると、呼制御シーケンス上、前記網インターフェース部が前記網と直前にやり取りした呼制御情報との連続性が保たれている呼制御情報を生成して、前記網インターフェース部を介して前記網へ送出する呼制御情報中継手段と、を有する。
【0011】本発明によれば、前記の構成により、ISDN回線において通信中の呼を強制切断した場合に、網および端末の双方が切断のための呼制御シーケンスを正常に実行することができる。したがって、通信に使用していた回線を異常と判断してしまうことを防止することができる。
【0012】また、このように、強制切断の場合でも、切断のための呼制御シーケンスを正常に実行することができるので、端末は、網より料金情報等を含んだ解放信号を正常に受け取ることができる。したがって、通信が強制切断される端末に対しても、この通信に対する料金情報等を通知することができる。
【0013】なお、本発明において、前記中継部に、前記切断信号送信手段が送信した切断信号により開始される切断処理が終了した場合に、ユーザよりの切断解除要求があるまで、前記端末インタフェース部の動作を停止させる端末インタフェース制御手段を、さらに設けてもよい。
【0014】このようすることで、強制切断の実行中、端末への発着信を受け付けないようにすることができる。したがって、緊急発信先を制限しなくても、回線捕捉に関し、緊急発信と緊急発信以外の発着信とが競合して、緊急発信が強制切断により確保した回線を使用できなくなる可能性を、低くすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態について説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施形態である強制切断装置6を用いた緊急通報システムの構成例を示す図である。
【0017】図示するように、S点において、強制切断装置6は、複数の端末機器71、72(単に端末機器7とも呼ぶ)と接続されている。また、T点において、強制切断装置6は、ISDN網の網終端装置であるDSU5および緊急通報用の電話機10と接続されている。さらに、強制切断装置6には、ユーザより強制切断等の指示を受け付けるためのコントロールBOX9が接続されている。
【0018】ここで、強制切断装置6および端末機器7は、共に、いわゆる呼毎起動で動作するものとする。また、電話機10は、ISDN用の電話機とする。また、本実施形態において、網2は、DSU5およびISDN交換機4を含む公衆網とする。網2には、通信相手先としての通信相手11、12(単に通信相手1とも呼ぶ)および緊急通報先である通報センタ3が収容されている。本実施形態では、これらの通信相手先は、ISDN網に収容されているものする。
【0019】図2は、強制切断装置6の概略構成図である。
【0020】図示するように、強制切断装置6は、T点を介して網2に接続するための網IF(インターフェース)部61と、S点を介して端末機器7に接続するための端末IF部62と、コントロールBOX9を接続するための外部IF部63と、これらの各部を統括的に制御して、網2に収容された通信相手と端末機器7との間の通信を中継する中継部64と、を有する。
【0021】また、中継部64は、呼制御情報中継部641と、切断信号送信部642と、S点接続制御部643と、呼制御情報管理部644と、を有する。
【0022】呼制御情報中継部641は、端末IF部62が端末機器7と送受する呼制御情報を網IF部61に中継する。また、網IF部61が網2と送受する呼制御情報を端末IF部62に中継する。これにより、網2および端末機器7間の呼制御情報のやり取りを中継する。
【0023】切断信号送信部642は、外部IF部63を介してコントロールBOX9より強制切断要求を受け付けると、網2に対して、通信中の全ての呼を切断するための切断信号を送信する。
【0024】S点接続制御部643は、切断信号送信部642での切断信号の送信により開始される切断処理が終了した場合に、端末IF部62の動作を停止させる。これにより、端末機器7への発着信を処理しないようにする。また、S点接続制御部643は、外部IF部63を介してコントロールBOX9より強制切断解除要求を受け付けると、このとき端末IF部63が動作停止状態にあるならば、端末IF部63の動作を再開させる。
【0025】呼制御情報管理部644は、端末IF部62が端末機器7と送受する呼制御情報を管理する。また、網IF部61が網2と送受する呼制御情報を管理する。
【0026】次に、以上のような構成を有する緊急通報システムの動作について説明する。
【0027】図3は、図1に示す緊急通報システムの動作シーケンスを説明するための図である。ここでは、端末機器71から通信相手11に発信して通信中となり(S301)、次に、端末機器72から通信相手12に発信して通信中となり(S302)、これにより、ISDNのBチャネルが2つとも使用されている状態を前提としている。ここまでのシーケンスにおいて、強制切断装置6は、単なる中継装置として機能するのみである。そこで、ここまでのシーケンスの詳細は省略している。
【0028】さて、このような状態において、コントロールBOX9は、図示していない操作ボタン等を介して、ユーザより強制切断の指示を受け付けると(S303)、強制切断装置6に対して強制切断要求を送出する(S304)。強制切断装置6において、外部IF部63は、コントロールBOX9よりこの強制切断要求を受け取り、これを中継部64に送信する。これを受けて、中継部64の切断信号送信部642は、所定の切断シーケンスにより通信を切断するための切断信号を生成する。そして、通信相手11および通信相手12のそれぞれに対する切断信号を、網IF部61を介して、網2へ送信する(S305、S307)。網2は、これらの切断信号を通話相手11、12にそれぞれ送信する(S306、S308)。
【0029】通話相手11は、切断信号を受けると、端末機器71との通信の切断シーケンス(レイヤ3での処理)を開始し、まず、解放信号を網2へ送信する(S309)。これを受けて、網2は、通話相手11の解放信号を端末機器71に送信する(S310)。強制切断装置6において、網IF部61は、網2より通話相手11の解放信号を受け取って、これを中継部64に送信する。中継部64の呼制御情報中継部641は、この解放信号を端末IF部62を介して、端末機器71へ送信する(S311)。これにより、通信相手11の解放信号が、網2および強制切断装置6を経由して、端末機器71へ中継される。
【0030】同様に、通話相手12は、切断信号を受けると、端末機器72との通信の切断シーケンス(レイヤ3での処理)を開始し、まず、解放信号を網2へ送信する(S312)。これを受けて、網2は、通話相手12の解放信号を端末機器72に送信する(S313)。強制切断装置6において、網IF部61は、網2より通信相手12の解放信号を受け取って、これを中継部64に送信する。中継部64の呼制御情報中継部641は、この解放信号を端末IF部62を介して、端末機器72へ送信する(S314)。これにより、通信相手12の解放信号が、網2および強制切断装置6を経由して、端末機器72へ中継される。
【0031】端末機器71は、解放信号を受信すると、これに対する応答として解放完了信号を送信する(S315)。強制切断装置6において、端末IF部62は、端末機器71より解放完了信号を受け取って、これを中継部64に送信する。中継部64の呼制御情報中継部641は、端末機器71の解放完了信号を網IF部61を介して網2へ送信する(S316)。網2は、この解放完了信号を通話相手11に送信する(S317)。これにより、端末機器71の解放完了信号が、強制切断装置6および網2を経由して通信相手11へ中継される。そして、端末機器71および通信相手11間の切断シーケンスが完了する。
【0032】同様に、端末機器72は、解放信号を受信すると、これに対する応答として解放完了信号を送信する(S318)。強制切断装置6において、端末IF部62は、端末機器72より解放完了信号を受け取って、これを中継部64に送信する。中継部64の呼制御情報中継部641は、端末機器72の解放完了信号を網IF部61を介して網2へ送信する(S319)。網2は、この解放完了信号を通話相手12に送信する(S320)。これにより、端末機器72からの解放完了信号が、強制切断装置6および網2を経由して通信相手12へ中継される。そして、端末機器72および通信相手12間の切断シーケンスが完了する。
【0033】以上のようにして、レイヤ3での切断シーケンスが終了すると、呼毎起動の端末機器71は、レイヤ2の切断コマンドであるDISCを網2へ送信する(S321)。強制切断装置6において、端末IF部62は、端末機器71よりDISCを受け取って、これを中継部64に送信する。中継部64のS点接続制御部643は、このDISCの確認応答であるUAを、端末IF部62を介して端末機器71へ返すと共に(S322)、網IF部61を介してDISCを網2へ送信する(S323)。そして、このDISCに対する確認応答であるUAを網2から受け取ったならば(S324)、レイヤ2での切断シーケンスが終了する。
【0034】同様に、呼毎起動の端末機器72は、レイヤ2の切断コマンドであるDISCを網2へ送信する(S325)。強制切断装置6において、端末IF部62は、端末機器72よりDISCを受け取って、これを中継部64に送信する。中継部64のS点接続制御部643は、このDISCの確認応答であるUAを、端末IF部62を介して端末機器72へ返すと共に(S326)、網IF部61を介してDISCを網2へ送信する(S327)。そして、このDISCに対する確認応答であるUAを網2から受け取ったならば(S328)、レイヤ2での切断シーケンスが終了する。
【0035】以上のようにして、レイヤ2での切断シーケンスが終了すると、S点接続制御部643は、端末IF部263の動作を停止させて、S点をINFO 0の状態とする(S329、S330)。これにより、強制切断状態が開始され(S331)、S点接続制御部643は、強制切断中であることを示す信号を、外部IF部63を介してコントロールBOX9へ送信する(S332)。コントロールBOX9は、強制切断中であることを示す信号を受け取ると、例えば、強制切断中であることを示すランプ(発光ダイオード等)を点灯させる(S333)。これにより、ユーザは、強制切断処理が完了して、緊急連絡用の電話機10が使用可能になったことを確認することができる。そして、電話機10の通報センタ3への発呼により、電話機10および通報センタ3間に呼が確立され、ユーザは、通報センタ3との通話が可能になる(S334)。なお、電話機10および通報センタ3間の呼確立のために要求される呼制御シーケンスは、通常の呼制御シーケンスと同様であるので、ここではその説明を省略している。
【0036】なお、強制切断されている状態にて、端末IF部62は、端末機器7よりデータリンクコネクションを要求するコマンドであるSABMEを受信すると(S335)、これに対する応答としてBT(ビジートーン)を返す(S336)。
【0037】さて、コントロールBOX9は、図示していない操作ボタン等を介して、ユーザより強制切断解除の指示を受け付けると(S337)、強制切断装置6に対して強制切断解除要求を送出する(S338)。強制切断装置6において、外部IF部63は、コントロールBOX9よりこの強制切断解除要求を受け取り、これを中継部64に送信する。これを受けて、中継部64のS点接続制御部643は、端末IF部62の動作を再開させ、これにより強制切断を解除する(S339)。また、S点接続制御部643は、端末IF部62の動作を再開させると、外部IF部63を介してコントロールBOX9へ、強制切断を解除したことを示す信号を送信する。これを受けて、コントロールBOX9は、強制切断中であることを示すランプを消灯させる。
【0038】なお、強制切断が解除されている状態にて、端末IF部62は、端末機器7よりデータリンクコネクションを要求するコマンドであるSABMEを受信すると(S340)、これに対する確認レスポンスであるUAを端末機器7へ送信する(S341)。これにより、端末機器7と強制切断装置6との間にデータリンクが確立される。
【0039】以上、緊急通報システムの動作シーケンスについて説明した。
【0040】ところで、図3に示すフローが成立するためには、切断信号を受信する通話相手1が、強制切断装置6が送信した切断信号を、相手の端末機器7が所定の切断シーケンスに従って送出したものであると認識できるようにしなければならない。また、その後の切断シーケンスでの呼制御情報のやり取りにおいて、通話相手1および端末機器7の各々が、呼制御情報を自身の相手から所定の切断シーケンスに従って送出されたものであると認識できるようにしなければならない。
【0041】そこで、本実施形態では、呼制御情報管理部644に、網IF部61を介して網2とやり取りする呼制御情報、および、端末IF部62を介して端末7とやり取りする呼制御情報各々の内容(具体的には、端末終端点識別子TEI、送信シーケンス番号N(S)、受信シーケンス番号N(R)および呼番号の4種類)を管理させるようにしている。そして、切断信号装置部642は、ユーザの強制切断要求に従い切断信号を網2に送信する場合に、呼制御シーケンス上、網2と直前にやり取りした呼制御情報との連続性が保たれるように、この呼制御情報の受信シーケンス番号N(R)を1つインクリメントしてから網2に送信させるようにしている。また、その後において、呼制御情報中継部641は、網2および端末機器7のそれぞれに対して、呼制御シーケンス上、直前にやり取りした呼制御情報との連続性が保たれるように、この呼制御情報の送信シーケンス番号N(S)あるいは受信シーケンス番号N(R)を1つインクリメントしてから送信させるようにしている。
【0042】図4は、ユーザより強制切断要求を指示された場合に実行されるレイヤ3での切断シーケンスにおいて、強制切断装置6が関与する部分を図3から抜き出したものである。図3に示すステップと同じものに同じ符号を付している。ここでは、説明を簡単にするために、端末機器71および通話相手11間で行なわれるレイヤ3での切断シーケンスを図3から抜き出しているが、端末機器72および通話相手12間で行なわれるレイヤ3での切断シーケンスも、同様である。
【0043】図4に示すように、端末機器71および通話相手11が通話中(S301)となる直前に、強制切断装置6が網2とやり取りした呼制御情報(応答信号)が、TEI=A、N(S)=N、N(R)=M、呼番号=64であったとする。また、強制切断装置6が端末71とやり取りした呼制御情報(応答信号)が、TEI=a、N(S)=n、N(R)=m、呼番号=1であったとする。これらの呼制御情報の内容は、呼制御情報管理部644によって常時管理されている。
【0044】この場合、強制切断装置6において、中継部64の切断信号送信部642は、外部IF部63を介してコントロールBOX9より受け取った強制切断要求(S304)に応答して、強制切断装置6が通話直前に網2とやり取りした呼制御情報の受信シーケンス番号N(R)を1つインクリメントした呼制御情報(切断信号:TEI=A、N(S)=N、N(R)=M+1、呼番号=64)を生成し、これを網IF部61を介して網2へ送信する(S305)。
【0045】網2は、この呼制御情報を端末機器71からの通話相手11に対する呼制御情報(切断信号)と認識し、これを端末機器11へ送信する。また、網2は、端末機器11がこれに応答して送信した呼制御情報(解放信号:TEI=A、N(S)=N+1、N(R)=M+1、呼番号=64)を強制切断装置6へ送信する(S310)。
【0046】強制切断装置6において、中継部64の呼制御情報中継部641は、網IF部61を介して網2より呼制御情報(解放信号)を受け取ると、強制切断装置6が通話直前に端末機器71とやり取りした呼制御情報の送信シーケンス番号N(S)を1つインクリメントした呼制御情報(解放信号:TEI=a、N(S)=n+1、N(R)=m、呼番号=1)を生成し、これを端末IF部62を介して網2へ送信する(S311)。
【0047】端末機器71は、この呼制御情報を網2からの呼制御情報(解放信号)と認識する。そして、この呼制御情報の受信シーケンス番号N(R)に、端末機器71が前回呼制御情報を送出してからそれまでに受信した呼制御情報の数(応答および解放の2つ)を追加した受信シーケンス番号N(R)を持つ呼制御情報(解放完了信号:TEI=a、N(S)=n+1、N(R)=m+2、呼番号=1)を生成し、これを網2へ送信する(S315)。
【0048】強制切断装置6において、中継部64の呼制御情報中継部641は、端末IF部62を介して端末機器71より呼制御情報(解放完了信号)を受け取ると、強制切断装置6が直前に網2とやり取りした呼制御情報の送信シーケンス番号N(S)を1つインクリメントした呼制御情報(解放完了信号:TEI=A、N(S)=N+1、N(R)=M+2、呼番号=64)を生成し、これを端末IF部62を介して網2へ送信する(S316)。
【0049】網2は、この呼制御情報を端末機器71からの通話相手11に対する呼制御情報(解放完了信号)と認識し、これを端末機器11へ送信する。以上により、端末機器71および網2間で行なわれるレイヤ3での切断シーケンスが完了する。
【0050】以上、本発明の一実施形態について説明した。
【0051】本実施形態の強制切断装置6によれば、前記の構成により、ユーザの指示により網2へ送信する切断信号は、呼制御シーケンス上、強制切断装置6が直前に網2とやり取りした呼制御情報の内容(端末終端点識別子TEI、送信シーケンス番号N(S)、受信シーケンス番号N(R)および呼番号)との連続性が保たれる(具体的には、受信シーケンス番号N(R)が1つインクリメントされる)。このため、網2は、この切断信号を端末機器7からの通話相手1に対する呼制御情報と認識し処理することができる。
【0052】そして、その後の切断シーケンスにおいて、端末機器7とやり取りする呼制御情報は、前記シーケンス上、強制切断装置6が直前に端末機器7とやり取りした呼制御情報の内容との連続性が保たれ、また、網2とやり取りする呼制御情報は、強制切断装置6が直前に網2とやり取りした呼制御情報の内容との連続性が保たれる(具体的には、送信シーケンス番号N(S)および受信シーケンス番号N(R)のいずれかが1つインクリメントされる)。このため、呼制御情報を、端末機器7は、網2から送られてきた通話相手1の呼制御情報と認識し処理することができ、また、網2は、端末機器7からの通話相手1に対する呼制御情報と認識し処理することができる。
【0053】したがって、本実施形態の強制切断装置6によれば、ISDN回線において通信中の呼を強制切断した場合に、網2および端末機器7の双方が切断シーケンスを正常に実行することができるので、通信に使用していた回線を異常と判断してしまうことを防止することができる。
【0054】また、本実施形態の強制切断装置6では、強制切断の実行中、端末IF部62の動作を停止させて、端末機器7への発着信を受け付けないようにしている。このため、緊急発信先を制限しなくても、回線捕捉に関し、電話機10よりの発信(緊急発信)と端末機器7への発着信(緊急発信以外の発着信)とが競合して、電話機10が強制切断により確保した回線を使用できなくなることを、防止することができる。
【0055】また、本実施形態の強制切断装置6では、上述したように、強制切断の場合でも、端末機器7および網2間において切断シーケンスを正常に実行することができるので、つまり、端末機器7は、網2より解放信号(一般に、網2よりの解放信号には料金情報等が含まれている)を正常に受け取ることができるので、通信が強制切断される端末機器7に対しても、この通信に対する料金情報等を通知することができる。
【0056】なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、強制切断装置6に、外部IF部63を設け、これにユーザよりの指示(強制切断指示や強制切断解除指示)を受け付けるためのコントロールBOX9を接続している。しかし、コントロールBOX9の機能を強制切断装置6に内蔵させることで、外部IF部63を省略しても構わない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ISDN回線において通信中の呼を強制切断した場合に、網および端末の双方が、前記通信に使用していた回線を異常と判断してしまうことを防止することができる。また、通信が強制切断される端末に対して、この通信に対する料金情報等を通知することができる。
【0058】




 

 


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