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VoIP電話システム、VoIP電話システム用電話通信管理装置および電話端末 - 株式会社大興電機製作所
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発明の名称 VoIP電話システム、VoIP電話システム用電話通信管理装置および電話端末
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−32379(P2003−32379A)
公開日 平成15年1月31日(2003.1.31)
出願番号 特願2001−213521(P2001−213521)
出願日 平成13年7月13日(2001.7.13)
代理人 【識別番号】100091546
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 正美
【テーマコード(参考)】
5K030
5K051
5K101
【Fターム(参考)】
5K030 JT01 LB02 LB19 
5K051 BB01
5K101 LL05 TT04
発明者 久保 一 / 中村 宏之 / 林 崇文
要約 課題
マルチライン対応の電話端末への回線ランプ状態情報を、LAN上の通信負荷を少なくすると共に、マルチライン対応でない電話端末への悪影響を与えることなく伝送することができるVoIP電話システムを提供する。

解決手段
電話端末からの登録要求の際に、ゲートキーパーは、登録要求してきた電話端末がマルチライン対応であると判別したときに、その登録要求してきた電話端末との間に拡張メッセージ用コネクションを確立する。回線ランプ状態情報は、この拡張メッセージ用コネクションを通じてゲートキーパーからそれぞれの電話端末に伝送する。
特許請求の範囲
【請求項1】IPネットワークからなるローカルエリアネットワークに接続される複数個の電話端末と、前記複数個の電話端末と前記ローカルエリアネットワークを介して接続され、登録された前記複数個の電話端末による複数の電話回線を利用した電話通信を管理する機能を有する電話通信管理装置とを備えるVoIP電話システムにおいて、前記電話通信管理装置は、前記電話端末からの登録要求を受けたときに、当該電話端末が、複数の電話回線に対応する機能を備えているか否かを、前記電話端末からの情報に基づいて判別する端末判別手段と、前記端末判別手段で、前記登録要求してきた前記電話端末が、前記複数の電話回線に対応する機能を備えていると判別したときに、前記電話端末に、前記電話通信管理装置との間で拡張メッセージ用コネクションを確立するためのアドレス情報を送信するアドレス情報送信手段と、前記確立された拡張メッセージ用コネクションを通じて前記複数の電話回線のそれぞれの使用状態に関する回線状態情報を前記電話端末に送信する手段とを備え、前記複数の電話回線に対応する機能を備えている前記電話端末は、前記電話通信管理装置に登録要求をしたときに、前記電話通信管理装置からの前記拡張メッセージ用コネクションを確立するためのアドレス情報を受信し、当該受信したアドレス情報を用いて、前記拡張メッセージ用コネクションを前記電話通信管理装置との間に確立する手段と、前記確立された拡張メッセージ用コネクションを通じて前記電話通信管理装置から送られてくる前記回線状態情報に基づいて、前記複数の電話回線の使用状態を使用者に報知する手段とを備えることを特徴とするVoIP電話システム。
【請求項2】前記電話通信管理装置の前記端末判別手段は、前記電話端末からの登録要求メッセージに含まれる製造者コードおよび製品コードをチェックして、前記登録要求してきた前記電話端末が、前記複数の電話回線に対応する機能を備えているかどうかを判別することを特徴とする請求項1に記載のVoIP電話システム。
【請求項3】前記電話通信管理装置の前記アドレス情報送信手段は、前記電話端末からの登録要求に対して前記電話端末に返信する登録確認メッセージ中に、前記拡張メッセージ用コネクションを確立するためのアドレス情報を製造者特有情報として含めて前記電話端末に送信することを特徴とする請求項1に記載のVoIP電話システム。
【請求項4】IPネットワークからなるローカルエリアネットワークに接続される複数個の電話端末と前記ローカルエリアネットワークを介して接続され、登録された前記複数個の電話端末による複数の電話回線を利用した電話通信を管理する機能を有する電話通信管理装置であって、前記電話端末からの登録要求を受けたときに、当該電話端末が、複数の電話回線に対応する機能を備えているか否かを、前記電話端末からの情報に基づいて判別する端末判別手段と、前記端末判別手段で、前記登録要求してきた前記電話端末が、前記複数の電話回線に対応する機能を備えていると判別したときに、前記電話端末に、前記電話通信管理装置との間で拡張メッセージ用コネクションを確立するためのアドレス情報を送信するアドレス情報送信手段と、前記確立された拡張メッセージ用コネクションを通じて前記複数の電話回線の使用状態に関する回線状態情報を前記電話端末に送信する手段とを備えることを特徴とするVoIP電話システム用の電話通信管理装置。
【請求項5】前記端末判別手段は、前記電話端末からの登録要求メッセージに含まれる製造者コードおよび製品コードをチェックして、前記登録要求してきた前記電話端末が、前記複数の電話回線に対応する機能を備えているかどうかを判別することを特徴とする請求項4に記載のVoIP電話システム用の電話通信管理装置。
【請求項6】前記アドレス情報送信手段は、前記電話端末からの登録要求に対して前記電話端末に返信する登録確認メッセージ中に、前記拡張メッセージ用コネクションを確立するためのアドレス情報を製造者特有情報として含めて前記電話端末に送信することを特徴とする請求項4に記載のVoIP電話システム用の電話通信管理装置。
【請求項7】IPネットワークからなるローカルエリアネットワークに接続されると共に、登録された複数個の電話端末による複数の電話回線を利用した電話通信を管理する機能を有する電話通信管理装置と前記ローカルエリアネットワークを介して接続され、複数の電話回線に対応する機能を備えているVoIP電話システム用の電話端末であって、前記電話通信管理装置に登録要求をしたときに、前記電話通信管理装置からの前記拡張メッセージ用コネクションを確立するためのアドレス情報を受信し、当該受信したアドレス情報を用いて、前記拡張メッセージ用コネクションを前記電話通信管理装置との間に確立する手段と、前記確立された拡張メッセージ用コネクションを通じて前記電話通信管理装置から送られてくる前記回線状態情報に基づいて、前記複数の電話回線の使用状態を使用者に報知する手段とを備えることを特徴とするVoIP電話システム用の電話端末。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、VoIP(Voice over Internet Protocol)電話システム、このVoIP電話システム用の電話通信管理装置および電話端末に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットやイントラネットのようなIP(Internet Protocol)ネットワークを利用して音声信号を送る技術であるVoIPを用いて電話通信を行うようにするVoIP電話システムが提供されている。このVoIP電話システムは、例えば、一般のLAN(ローカルエリアネットワーク)用の規格であるITU‐T勧告H.323が用いられて構成される。
【0003】図10は、このVoIP電話システムの全体の概要を示すブロック図である。すなわち、VoIP電話システムは、ゲートキーパー1と、複数の電話端末21、22、・・・、2nと、LAN3と、VoIPゲートウエイ4とによって構成される。
【0004】複数の電話端末21〜2nのそれぞれは、コンピュータの機能を備えると共に、ハンドセット21H〜2nHを備えている。そして、これらの複数の電話端末21〜2nは、LAN3に接続され、このLAN3を通じてゲートキーパー1に接続されている。
【0005】VoIPゲートウエイ4は、複数の電話回線6によって電話網5と接続されると共に、LAN3に接続される。このゲートウエイ4は、電話網5とIPネットワークとを接続するための機能を備える中継管理装置の役割を果たすもので、連続音声信号とIP音声パケットの相互変換や、IP音声パケットのゲートキーパー1とのやり取り、さらに、電話番号とIPアドレスとの相互変換を行う。
【0006】この場合、LAN3は、ITU−T勧告H.323の規格によるIPネットワークの構成とされている。
【0007】ゲートキーパー1は、ITU−T勧告H.323のシステム構成の中で中心的な管理機能を担当するもので、例えばパーソナルコンピュータで構成される。複数の電話端末21〜2nのそれぞれは、LAN3に接続されたときに、ゲートキーパー1に登録される。
【0008】ゲートキーパー1は、システム内のゲートウエイ4や複数の電話端末21〜2nの管理、帯域幅の割り当て、電話番号とIPアドレスの対応付けなどを行い、登録された複数個の電話端末による複数の電話回線6を利用した電話通信を管理する機能を有する電話通信管理装置の役割を果たす。
【0009】ITU−T勧告H.323の規格は、本来、シングルライン用の規格であるので、従来のVoIP電話システムにおいては、電話端末21〜2nのそれぞれは、シングルライン仕様となっている。そのため、従来のVoIP電話システムにおいては、電話端末21〜2nのそれぞれは、1回線用の電話機のような使い方をしている。
【0010】この場合、電話端末21〜2nのそれぞれは、ディスプレイを備え、その表示画面に、一つの回線ランプが表示される。あるいは、電話端末21〜2nのそれぞれは、発光ダイオードからなる一つの回線ランプを備える。そして、電話端末21〜2nのそれぞれでは、その回線ランプの表示状態が、「空き」と「使用中」と「着信中」と「保留中」とで変更されるように構成されている。
【0011】例えば、電話端末21〜2nからの発呼時には、発呼要求を受けたゲートキーパー1が複数の電話回線6のうちから、一つの空き電話回線を捕まえ、その空き回線を用いて電話端末から送られてくる電話番号を用いて、ゲートウエイ4を通じてダイヤル送信を行い、相手が応答したら通話路を確立する。このとき、電話端末の回線ランプは「使用中」の表示状態になる。
【0012】そして、電話端末は、送話音声信号をデジタル符号化すると共に、一定の時間分毎に区切ってパケット化して、ゲートキーパー1を通じてゲートウエイ4に送る。ゲートウエイ4は、パケット化されている音声データをパケット分解し、アナログ音声信号に戻して電話網5を通じて相手方に送る。
【0013】また、相手からの音声信号は、ゲートウエイ4でパケット化され、ゲートキーパー1で通話相手の電話端末のIPアドレスが付加されて、LAN3を通じて電話端末に送られる。パケットデータを受け取った電話端末は、パケット分解し、アナログ音声信号に戻し、ハンドセットにその音声信号を送る。
【0014】次に、外線着信について説明する。この場合、外線着信には、ゲートキーパー1が管理する電話端末のそれぞれを特定しない着信(以下、放送着信と呼ぶ)と、ゲートキーパー1が管理する電話端末のうちの特定の電話端末を指定する着信(以下、個別着信と呼ぶ)とがある。個別着信は、例えば、電話番号に電話端末を特定するための番号(内線番号など)が加わったものとして着信される。
【0015】放送着信のときには、ゲートキーパー1は、LAN3を通じて接続されているすべての電話端末21〜2nに、マルチキャストやブロードキャストにより、着信を知らせるパケットを送る。このパケットを受け取った電話端末21〜2nのそれぞれは、表示画面の回線ランプを「着信中」の表示状態にする。電話端末21〜2nのいずれかの使用者が着信応答をすると、ゲートキーパー1は通話路を確立するので、上述の発呼の場合と同様にして通話音声の授受が行われる。
【0016】また、個別着信のときには、ゲートキーパー1は、着信メッセージに含まれる電話端末を特定するための情報から、電話端末を特定し、その特定した電話端末との間に呼を生成し、その特定した電話端末のみに着信を通知する。この通知を受け取った電話端末は、放送着信の場合と同様にして、表示画面の回線ランプを「着信中」の表示状態にする。そして、当該電話端末の使用者が着信応答をすると、ゲートキーパー1は通話路を確立するので、上述の発呼の場合と同様にして通話音声の授受が行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のVoIP電話システムでは、システム内の複数の電話端末のそれぞれは、シングルライン仕様となっているため、いわゆるボタン電話システムのような複数の電話回線に対応する機能(以下、この機能を備えることをマルチライン対応という)は装備しておらず、従来のVoIP電話システムを構内交換システムとして使用しようとする場合には、非常に不便であった。
【0018】そこで、電話端末をマルチライン対応にするために、電話端末に、システムが収納している複数の電話回線のそれぞれに対応する複数の回線ランプを、例えばその表示画面に表示したり、あるいは発光ダイオードにより構成したりして設け、ゲートキーパー1から、各回線ランプの表示状態を決定するために、対応する各回線の使用状態に関する回線状態情報を受け取るようにすることが考えられている。
【0019】この場合に、ゲートキーパー1から複数の電話端末に回線状態情報を通知する方法としてITU−T勧告H.323の規格をそのまま適用するとした場合には、ゲートキーパー1は、回線の使用状態が変化して通知が必要になるたびに、マルチライン対応の電話端末のそれぞれに対して呼を生成し、付加サービスの情報として回線状態情報を通知するようにすることが考えられる。
【0020】しかしながら、この場合には、回線状態情報を通知する必要が生じるたびに、複数個の電話端末のそれぞれに対して呼を生成しなければならないと共に、回線状態情報はデータ量が多いため、その通知のためのLAN3上の通信負荷が大きくなるという問題がある。
【0021】回線状態情報の通信頻度を減らしてLAN3上の通信負荷を軽減するため、マルチキャストやブロードキャストにより、回線状態情報を複数の電話端末に同時に送ることも考えられる。
【0022】しかし、LAN3に、マルチライン対応の電話端末だけでなく、従来のシングルライン仕様の電話端末も接続される場合には、マルチキャストやブロードキャストにより回線ランプ状態情報を通知すると、シングルライン仕様の電話端末に悪影響を与える恐れがある。
【0023】また、マルチライン対応の複数の電話端末がルーターなどを介して接続されている場合には、それらの複数の電話端末はLAN3の外部セグメントとなるので、マルチキャストやブロードキャストでは、それらの電話端末に回線ランプ状態情報を通知することができないという問題もある。
【0024】この発明は、以上の点にかんがみ、マルチライン対応の電話端末を接続する場合に、上述のような問題点を回避できるようにしたVoIP電話システムを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、請求項1の発明のVoIP電話システムにおいては、IPネットワークからなるローカルエリアネットワークに接続される複数個の電話端末と、前記複数個の電話端末と前記ローカルエリアネットワークを介して接続され、登録された前記複数個の電話端末による複数の電話回線を利用した電話通信を管理する機能を有する電話通信管理装置とを備えるVoIP電話システムにおいて、前記電話通信管理装置は、前記電話端末からの登録要求を受けたときに、当該電話端末が、複数の電話回線に対応する機能を備えているか否かを、前記電話端末からの情報に基づいて判別する端末判別手段と、前記端末判別手段で、前記登録要求してきた前記電話端末が、前記複数の電話回線に対応する機能を備えていると判別したときに、前記電話端末に、前記電話通信管理装置との間で拡張メッセージ用コネクションを確立するためのアドレス情報を送信するアドレス情報送信手段と、前記確立された拡張メッセージ用コネクションを通じて前記複数の電話回線の使用状態に関する回線状態情報を前記電話端末に送信する手段とを備え、前記複数の電話回線に対応する機能を備えている前記電話端末は、前記電話通信管理装置に登録要求をしたときに、前記電話通信管理装置からの前記拡張メッセージ用コネクションを確立するためのアドレス情報を受信し、当該受信したアドレス情報を用いて、前記拡張メッセージ用コネクションを前記電話通信管理装置との間に確立する手段と、前記確立された拡張メッセージ用コネクションを通じて前記電話通信管理装置から送られてくる前記回線状態情報に基づいて、前記複数の電話回線の使用状態を使用者に報知する手段とを備えることを特徴とする。
【0026】そして、請求項2の発明は、請求項1に記載のVoIP電話システムにおいて、前記電話通信管理装置の前記端末判別手段は、前記電話端末からの登録要求メッセージに含まれる製造者コードおよび製品コードをチェックして、前記登録要求してきた前記電話端末が、前記複数の電話回線に対応する機能を備えているかどうかを判別することを特徴とする。
【0027】また、請求項3の発明は、請求項1に記載のVoIP電話システムにおいて、前記電話通信管理装置の前記アドレス情報送信手段は、前記電話端末からの登録要求に対して前記電話端末に返信する登録確認メッセージ中に、前記拡張メッセージ用コネクションを確立するためのアドレス情報を製造者特有情報として含めて前記電話端末に送信することを特徴とする。
【0028】
【作用】上述の構成の請求項1の発明によれば、電話端末が電話通信管理装置に対して登録要求をすると、電話通信管理装置の端末判別手段は、登録要求してきた電話端末が複数の電話回線に対応する機能を備えているかどうか判別する。この判別の結果、登録要求してきた電話端末が、複数の電話回線に対応する機能を備えていると判別したときには、電話通信管理装置のアドレス情報送信手段は、その登録要求してきた電話端末に、その電話端末と電話通信管理装置との間で拡張メッセージ用コネクションを確立するためのアドレス情報を送信する。
【0029】登録要求した複数の電話回線に対応する機能を備える電話端末は、そのアドレス情報を受け取ると、当該受信したアドレス情報を用いて、拡張メッセージ用コネクションを電話通信管理装置との間に確立する。
【0030】電話通信管理装置は、確立された拡張メッセージ用コネクションを通じて複数の電話回線の使用状態に関する回線状態情報を電話端末に送信する。電話端末は、この回線状態情報を受け取って複数の電話回線の使用状態を使用者に報知する。
【0031】以上のようにして、請求項1の発明においては、複数の電話回線に対応する機能を備える電話端末が電話通信管理装置に登録すると、その電話端末と電話通信管理装置との間に拡張メッセージ用コネクションが確立される。すなわち、その電話端末と電話通信管理装置との間は、常に、拡張メッセージ用コネクションで接続される。
【0032】そして、電話通信管理装置は、この拡張メッセージ用コネクションを通じて、複数の電話回線の使用状態に関する回線状態情報を電話端末に通知する。したがって、電話端末は、この回線状態情報に基づいて、常に複数の電話回線の直近の状態を使用者に報知することができる。
【0033】この場合に、請求項1の発明によれば、回線状態情報を電話端末に通知するために、冒頭で述べたような呼を生成する必要はないので、それだけ、LAN上での通信負荷が軽減される。また、複数の電話回線に対応する機能を備える電話端末と電話通信管理装置との間にだけ、拡張メッセージ用コネクションが生成されるので、複数の電話回線に対応する機能を備えていない電話端末がネットワーク内に存在していても、それに悪影響を与えることはない。
【0034】また、マルチキャストやブロードキャストによる通知を行うものではないので、ルーターなどを介して接続されたLANの外部の電話端末に対しても確実に回線状態情報を通知することができる。
【0035】また、請求項2の発明によれば、電話通信管理装置の端末判別手段は、電話端末からの登録要求メッセージに含まれる製造者コードおよび製品コードをチェックして複数の電話回線に対応する電話端末であるかどうかを判別する。
【0036】したがって、複数の電話回線に対応する電話端末は、自装置が複数の電話回線に対応する電話端末であることを示す情報を別途に用意して、電話通信管理装置に送信する必要はなく、構成を簡単にすることができる。
【0037】また、請求項3の発明によれば、電話通信管理装置のアドレス情報送信手段は、電話端末からの登録要求に対して返信する登録確認メッセージ中に、拡張メッセージ用コネクションを確立するためのアドレス情報を製造者特有情報として含めて電話端末に送信するので、例えばLANがITU−T勧告のH.323の規格のものであっても、特別な変更を加えることなく実現することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明によるVoIP電話システムの実施の形態を、図を参照しながら説明する。この実施の形態のVoIP電話システムの基本的な構成は、前述した図10の構成と全く同一である。
【0039】ただし、この実施の形態においては、LAN3に接続される複数の電話端末には、複数の電話回線に対応する機能を備える電話端末、すなわち、マルチライン対応の電話端末100が含まれることと、ゲートキーパーがこのマルチライン対応の電話端末100との間で拡張メッセージ用コネクションを確立して、その拡張メッセージ用コネクションを通じて、回線状態情報を電話端末に送るようにする機能を備えるゲートキーパー200である点が、図10の構成と異なる。
【0040】なお、この実施の形態におけるゲートキーパー200は、請求項中の電話通信管理装置に対応するものである。また、この実施の形態では、複数の電話回線の使用状態を使用者に報知する手段としては、複数個の電話回線の各回線に対応する回線ランプを用いる。そして、実施の形態では、回線ランプは、ディスプレイの画面にアイコンとして表示されている。
【0041】そして、回線状態情報は、この実施の形態では、電話端末の各回線ランプの表示状態を決定するための回線ランプ状態情報とされている。もっとも、回線状態情報は、このような回線の使用状態を使用者に報知するための情報に特定する必要はなく、要は、各回線の使用状態を示すものであればよい。
【0042】[マルチライン対応の電話端末100のハードウエア構成例]この実施の形態のシステムにおけるマルチライン対応の電話端末100のハードウエア構成例を図2に示す。この実施の形態の電話端末100は、端末本体101と、ハンドセット102とからなる。ハンドセット102は、図示を省略したが、送話器を構成するマイクロホンと、送話アンプと、受話器を構成するスピーカと、受話アンプとを備えている。
【0043】端末本体101は、コンピュータにより構成されており、CPU110に対して、システムバス111を介してROM112と、RAM113と、ディスプレイコントローラ114と、操作入力インターフェイス(図ではインターフェイスはI/Fと記載する。以下同じ)116と、LANインターフェイス118と、パケット分解/生成部119と、音声データ入出力インターフェイス120とが接続されている。
【0044】ディスプレイコントローラ114には、ディスプレイ115が接続されており、このディスプレイ115の表示画面には、CPU110の制御にしたがった表示が行われる。
【0045】また、操作入力インターフェイス116には、テンキー、カーソルキーやその他の操作キーを含む操作入力部117が接続されている。CPU110は、操作入力インターフェイス116を介して操作入力部117を通じて使用者がいずれの入力キーを操作したかを認識し、その認識結果に基づいて、キー入力操作に応じた処理をROM112のプログラムに従って実行する。
【0046】ROM112には、電話端末100をゲートキーパー200に登録する際の処理シーケンスを実行するためのプログラム、マルチライン対応の電話端末としての発呼時や着呼時の処理シーケンス、複数の電話回線の状態表示を実行するためのプログラムなどが記憶されている。
【0047】すなわち、この実施の形態の場合、この電話端末100のROM112の、ゲートキーパー200に登録する際の処理シーケンスを実行するプログラムには、後述するように、拡張メッセージ用コネクションを確立し、複数の電話回線の割り付け情報を取得してディスプレイの表示画面に表示するステップが含まれる。
【0048】そして、確立された拡張メッセージ用コネクションを通じてゲートキーパー200から送られてくる回線ランプ状態情報を監視し、受信した回線ランプ状態情報に基づいて表示画面の回線ランプの状態表示を変更する処理プログラムも、ROM112は備えている。
【0049】RAM113は、主としてROM112のプログラムがCPU110によって実行される際にワークエリアとして使用される。
【0050】LANインターフェイス118は、LAN3を通じて送られてくるパケット化データを取り込み、また、LAN3にパケット化データを送出するための機能を備える。
【0051】パケット分解/生成部119は、LANインターフェイス118により取り込んだパケット化データを分解して、制御データや音声データを得る機能と、送信する制御データや音声データをパケット化して送出するパケット化データを生成する機能を有する。このパケット分解/生成部119は、パケット化データを分解したり、生成したりするためのバッファメモリを備える。
【0052】なお、このパケット分解/生成部119のパケット分解処理機能や生成処理機能は、CPU110と、ROM112とにより、ソフトウエアとして実現することもできる。
【0053】音声データ入出力インターフェイス120は、パケット分解されて得られた音声データをアナログ音声信号に変換してハンドセット102に供給し、また、ハンドセット102から入力されるアナログ音声信号をデジタル信号に変換して取り込む機能を備える。
【0054】[ゲートキーパー200のハードウエア構成例]次に、この実施の形態のシステムにおけるゲートキーパー200のハードウエア構成例を図3に示す。この実施の形態のゲートキーパー200は、例えばパーソナルコンピュータにより構成されるもので、CPU210に対して、システムバス211を介してROM212と、RAM213と、LANインターフェイス214と、パケット処理部215と、ネットワーク管理メモリ216と、マルチライン対応端末データベース217とが接続されている。
【0055】ROM212には、電話端末100から登録要求があったときの処理シーケンスを実行するためのプログラムや、電話番号情報とIPアドレスとの変換の処理プログラムなど、ゲートキーパー200が実行する処理プログラムが記憶されている。
【0056】この実施の形態の場合には、電話端末100から登録要求があったときの処理シーケンスを実行するためのプログラムには、後述するように、登録要求してきた電話端末がマルチライン対応であるか否かを判別するステップと、電話端末がマルチライン対応であると判別したときに、電話端末から拡張メッセージ用コネクションを確立させ、複数の電話回線の割り付け情報をその確立された拡張メッセージ用コネクションを通じて送信するステップが含まれる。
【0057】また、発呼や着呼など、回線使用状態が変化するようなイベントが発生したときに、確立された拡張メッセージ用コネクションを通じてそれぞれの電話端末に変化後の回線ランプ状態情報を送るようにするための処理プログラムも、ROM212は備えている。
【0058】RAM213は、主としてROM212のプログラムがCPU210によって実行される際にワークエリアとして使用される。
【0059】また、LANインターフェイス214は、LAN3を通じて送られてくるパケット化データを取り込み、また、LAN3にパケット化データを送出するための機能を備える。
【0060】パケット処理部215は、LANインターフェイス214により取り込んだパケットが、制御データのパケットであった場合には、その制御データを解読するために、受信したパケットを分解し、また、送信する制御データのパケット化データを生成する機能を有する。
【0061】また、LANインターフェイス214により取り込んだパケットが音声データのパケットの場合には、ゲートキーパー200は、ゲートウエイ4からのパケットは電話端末に宛てて、電話端末からのパケットはゲートウエイ4または他の電話端末に宛てて、その音声パケットを転送するようにする。
【0062】そして、パケット処理部215は、パケット化データを分解/生成したり、転送処理のために一時保存したりするためのバッファメモリを備える。
【0063】ネットワーク管理メモリ216は、ネットワーク内に存在するゲートウエイ4や複数の電話端末の登録情報やそれらのIPアドレスおよび、電話端末のIPアドレスと電話番号との対応などの情報を記憶している。CPU210は、それらの情報を用いて、パケットの行き先のIPアドレスを決定したり、受信先のIPアドレスを判別したりする。
【0064】マルチライン対応端末データベース217は、マルチライン対応の電話端末100の製造者コードおよび製品コードのすべてを予め記憶して保持する。後述するように、CPU210は、ROM212に記憶されているプログラムに従って、ゲートキーパー200への登録時に電話端末から送られてくる登録要求メッセージに含まれる製造者コードおよび製品コードと、データベース217に記憶されている製造者コードおよび製品コードとを比較対照することにより、登録要求してきた電話端末が、マルチライン対応の電話端末100であるかどうかを判別するようにする。
【0065】[マルチライン対応機能を実現するための機能構成の説明]図1は、この発明によるVoIP電話システムにおいて、マルチライン対応機能を電話端末100で実現するための機能ブロック図である。この図1の機能ブロック図は、上述のようなハードウエア構成を備える電話端末100およびゲートキーパー200において、マルチライン対応機能を実現するために、複数の電話回線のそれぞれの回線に対応する回線ランプ表示を、電話端末100のディスプレイ115の画面のそれぞれで行えるようにすると共に、その回線ランプ表示を、対応する電話回線の使用状況に応じて変更させるようにするための構成(機能構成)を示すものである。
【0066】この図1の機能ブロック図の各手段は、電話端末100のCPU110およびゲートキーパー200のCPU210により、ソフトウエア処理として実行される部分を機能手段として記載したものである。なお、この機能ブロック図は、コンピュータによるソフトウエア処理を行わずにハードウエアで構成したときの各構成部分に対応するものである。
【0067】電話端末100は、RAS(Resistration,Admission,Status、登録・通行許可・通信状態)制御手段131と、拡張コネクション制御手段132と、回線ランプ表示制御手段133と、呼制御手段134と、状態管理手段135とを備える。
【0068】また、ゲートキーパー200は、RAS制御手段221と、拡張コネクション制御手段222と、回線ランプ状態管理部223と、呼制御手段224と、端末判定手段225とを備える。
【0069】この機能ブロック図の各手段を用いてマルチライン対応機能を実現するための動作を、図4のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0070】先ず、電話端末100をVIOP電話システムに接続するためにLAN3に接続する。そして、電話端末100に電源を投入すると、電話端末100は、RAS制御手段131により、ゲートキーパー200に対して登録要求メッセージRRQを送出する。この登録要求メッセージRRQには、従来と同様に登録要求を発している電話端末100の製造者コードおよび製品コードが含まれている。これら製造者コードおよび製品コードは、例えばROM112に記憶されており、登録要求メッセージRRQの発行時に読み出されて、当該メッセージに含められる。
【0071】ゲートキーパー200では、この登録要求メッセージRRQをRAS制御手段221で受け取る。そして、RAS制御手段221は、受信した登録要求メッセージRRQから、製造者コードおよび製品コードを抽出して端末判別手段225に渡す。
【0072】端末判別手段225は、マルチライン対応端末データベース218に記憶されている製造者コードおよび製品コードの組の中に、RAS制御手段221から受け取った製造者コードおよび製品コードの組と一致しているものがあるかどうかを調べる。そして、一致している製造者コードおよび製品コードの組があれば、登録要求してきた電話端末は、マルチライン対応の電話端末100であると判別し、そうでなければ、従来と同様のシングルライン仕様の標準端末であると判別する。
【0073】端末判別手段225は、登録要求してきた電話端末がマルチライン対応の電話端末100であるかどうかの判別結果をRAS制御手段221および拡張コネクション制御手段222に通知する。
【0074】この判別結果の通知を受けたRAS制御手段221は、端末判別手段225からの判別結果に応じて異なる登録確認メッセージRCFを、登録要求してきた電話端末に返す。
【0075】すなわち、判別結果が、登録要求してきた電話端末はマルチライン対応の電話端末であることを示しているときには、RAS制御手段221は、ITU−T勧告のH.323で定められているNSD(Not Standard;製造者特有情報)として、登録要求してきた電話端末に回線ランプ状態情報を提供するための拡張メッセージ用コネクションを確立するためのトランスポートアドレスを含めた登録確認メッセージRCFを、登録要求してきた電話端末に返す。
【0076】このトランスポートアドレスは、拡張メッセージ用サーバアドレスを意味しており、回線ランプ状態情報を提供するサーバとしてのゲートキーパー200のポート番号と、ゲートキーパー200のIPアドレスからなる。
【0077】また、判別結果が、登録要求してきた電話端末はマルチライン対応の電話端末ではないことを示しているときには、RAS制御手段221は、従来と同様の登録確認メッセージRCFを登録要求してきた電話端末に返す。このときの登録確認メッセージRCFには、前記NSD(製造者特有情報)は含まれない。
【0078】マルチライン対応の電話端末100は、登録確認メッセージRCFをRAS制御手段131で受け取り、登録確認メッセージRCFに含まれる製造者特有情報としてのトランスポートアドレスを抽出し、拡張コネクション制御手段132に転送する。すると、拡張コネクション制御手段132は、受け取ったトランスポートアドレスに対して拡張メッセージ用コネクションを確立する。
【0079】ここまでの通信は、UDP(User Datagram Protocol)によってコネクションレス型で行われる。そして、拡張メッセージ用コネクションが確立された後(図4において点線で囲んだ部分の通信)は、TCP(Transmission Control Protocol)によってデータ通信が行われる。
【0080】拡張メッセージ用コネクションが確立されると、先ず、電話端末100の拡張コネクション制御手段132は、自端末の端末アドレス(拡張コネクション用のアドレス)をゲートキーパー200に、その拡張メッセージ用コネクションを通じて送る。ゲートキーパー200では、拡張コネクション制御手段222で、この端末アドレスを受けて、登録してきた電話端末との間の拡張メッセージ用コネクションを特定および確立する。
【0081】そして、ゲートキーパー200は、確立された拡張メッセージ用コネクションを通じて、複数個の電話回線のそれぞれについての回線ランプ割付情報と、対応する回線の使用状態に応じた回線ランプの表示状態を決定するための回線ランプ状態情報の全回線分を電話端末100に送る。
【0082】回線ランプ割付情報および各回線ランプについての回線ランプ状態情報を受け取った電話端末100の拡張コネクション制御手段132は、それら受け取った情報を回線ランプ表示制御手段133に転送する。
【0083】回線ランプ表示制御手段133は、受け取った回線ランプ割付情報に基づいて、例えば図5に示すように、ディスプレイ115の画面115Dに、複数の電話回線の1回線毎にそれぞれ対応する複数個の回線ランプのアイコン141を表示する。
【0084】そして、回線ランプ表示制御手段133は、受け取った全回線分の回線ランプ状態情報により、各回線ランプのアイコン141の表示状態を、「空き状態」、「使用中」、「着信中」、「保留中」などに応じたものにする。これらの回線の使用状態に応じた回線ランプのアイコン141の表示状態は、例えば、アイコンの表示色の違いや、反転表示、点滅などによって区別されるようにされている。
【0085】以上によって、マルチライン対応の電話端末100のゲートキーパー200への登録時の動作を終了し、電話端末100のディスプレイ115の表示画面には、複数の回線の各回線に対応する回線ランプが割り付けられて表示される。
【0086】そして、その後、ゲートキーパー200は、複数個の電話回線のそれぞれについての使用状態を監視し、使用状態に変更があると、その変更がある毎に、変化分の回線ランプ状態情報を、マルチライン対応の電話端末100のすべてに、それぞれについて確立されている拡張メッセージ用コネクションを通じて通知する。
【0087】例えば、電話端末100からの発呼時について説明すると、電話端末100の使用者は、図5に示したようなディスプレイ115の回線ランプの使用状態表示から空いている回線を認識して、操作入力部117を通じて、その空き回線の選択操作をし、ダイヤル入力を行って発信操作をする。
【0088】この場合、図1の例においては、拡張コネクション制御手段132は、回線ランプ表示制御手段133のみでなく、状態管理手段135にも回線ランプ状態情報が送られており、状態管理手段135では、この回線ランプ状態情報に基づいて、複数の回線の使用状況を、回線ランプアイコン141の表示通りに把握している。このため、操作入力部117を通じた回線選択操作によって使用中の回線が選択されたときには、状態管理手段135は発呼処理を行わない。
【0089】そして、使用者が空き回線を選択してダイヤル入力操作をしたときには、状態管理手段135は、呼制御手段134を通じてゲートキーパー200に呼設定要求メッセージを送出する。このとき、呼制御手段134から送出される呼設定要求メッセージには、選択された空き回線を特定するための情報、この例では、回線番号の情報が含まれる。
【0090】そして、このとき呼制御手段134は、発呼のために選択された空き回線の回線番号の情報を回線ランプ表示制御手段133に通知する。回線ランプ表示制御手段133は、これによりディスプレイ115の回線ランプの状態表示画面における対応する回線ランプのアイコン141を回線選択中の表示状態にする。例えば、選択された回線に対応する回線ランプアイコン141にアンダーバーを付与するなどによって、対応する回線が選択中であることを示すようにしている。
【0091】ゲートキーパー200では、電話端末からの呼設定要求メッセージを呼制御手段224で受けると、発呼時の制御を行うが、その際に、回線ランプ状態情報の変更を次のようにしてマルチライン対応の電話端末100のすべてに通知する。
【0092】まず、呼制御手段224は、呼設定要求メッセージに含まれる回線番号の情報を抽出し、回線ランプ状態管理手段223に、その回線番号を呼設定である旨の情報と共に通知する。
【0093】その通知を受けた回線ランプ状態管理手段223は、呼設定要求された回線番号の回線に対応する回線ランプの状態を、「空き状態」から「使用中」の状態にすることを内容とする変化した分の回線ランプ状態情報を生成し、その生成した変化分回線ランプ状態情報を拡張コネクション制御手段222に転送する。
【0094】拡張コネクション制御手段222は、受信した変化分回線ランプ状態情報を、それぞれ確立されている拡張メッセージ用コネクションを通じて、各マルチライン対応の電話端末100のそれぞれに送る。
【0095】各電話端末100の拡張コネクション制御手段132は、この変化分の回線ランプ状態情報を受信すると、それを回線ランプ表示制御手段133に転送する。回線ランプ表示制御手段133は、受け取った変化分の回線ランプ状態情報に基づいて、使用状態が変化した回線に対応する回線ランプのアイコン141の状態を、通知された状態に、この場合には、「使用中」に変更する。
【0096】このとき、発呼を行った電話端末100では、「使用中」の表示状態になった回線ランプのアイコン141には、前述したように、使用者が回線選択したことが付加表示されているので、両表示により、自分が使用中であることを使用者は知ることができる。なお、自己が使用中を、他者使用中と、回線ランプ表示色などを異ならせることによって、表示するようにすることもできる。
【0097】次に、ゲートキーパー200に着信があった場合の回線ランプの状態表示について説明する。前述したように、この場合の着信には、放送着信と個別着信とがあるが、それぞれの場合でゲートキーパー200から電話端末100への回線ランプ状態情報の通知方法が異なる。
【0098】まず、放送着信の場合には、呼制御手段224は、それを認識して、放送着信があった旨および放送着信があった回線番号の情報を回線ランプ状態管理手段223に転送する。回線ランプ状態管理手段223は、転送情報を受けると、放送着信があった回線番号の回線に対応する回線ランプの状態を、「空き状態」から「着信中」の状態にすることを内容とする変化した分の回線ランプ状態情報を生成し、その生成した変化分回線ランプ状態情報を拡張コネクション制御手段222に転送する。
【0099】拡張コネクション制御手段222は、受信した変化分回線ランプ状態情報を、それぞれ確立されている拡張メッセージ用コネクションを通じて、各マルチライン対応の電話端末100のそれぞれに送る。
【0100】各電話端末100の拡張コネクション制御手段132は、この変化分の回線ランプ状態情報を受信すると、それを回線ランプ表示制御手段133に転送する。回線ランプ表示制御手段133は、受け取った変化分の回線ランプ状態情報に基づいて、使用状態が変化した回線に対応する回線ランプアイコンの状態を、通知された状態に、この場合には、「着信中」に変更する。
【0101】こうして、放送着信の場合には、拡張メッセージ用コネクションを通じてマルチライン対応の電話端末100のすべてに着信が知らされ、各電話端末100では、放送着信のあった回線に対応する回線ランプのアイコンにより着信中表示がなされ、マルチライン対応の電話端末100のいずれによっても着信応答が可能となる。
【0102】この着信中表示に対して、いずれかの電話端末100の使用者が操作入力部117を通じて着信応答操作をすると、その着信応答操作を、その電話端末100の状態管理手段135が認識し、呼制御手段134を通じてゲートキーパー200に着信応答を通知する。このとき着信応答操作がなされた電話端末100では、「着信中」の表示状態である回線ランプのアイコン141に対して、発呼時と同様にして、当該回線が選択中であることを示す表示が行われる。
【0103】着信応答についての情報を呼制御手段224で受信したゲートキーパー200では、着信応答した電話端末の番号を回線ランプ状態管理手段223に通知する。回線ランプ状態管理手段223は、この通知を受けると、着信応答した電話端末以外の電話端末に、放送着信のあった回線の表示状態を「着信中」から「使用中」に変更するための変化分回線ランプ状態情報を生成し、拡張コネクション制御手段222に送る。
【0104】拡張コネクション制御手段222は、受け取った変化分回線ランプ状態情報を、それぞれ確立されている拡張メッセージ用コネクションを通じて、各マルチライン対応の電話端末100のそれぞれに送る。
【0105】各電話端末100の拡張コネクション制御手段132は、この変化分回線ランプ状態情報を受信すると、それを回線ランプ表示制御手段133に転送する。回線ランプ表示制御手段133は、受け取った変化分回線ランプ状態情報に基づいて、使用状態が変化した回線に対応する回線ランプのアイコン141の状態を、通知された状態に、この場合には、「使用中」に変更する。
【0106】次に、個別着信の場合について説明する。ゲートキーパー200の呼制御手段224は、個別着信を認識すると、当該個別着信があった旨および個別着信があった回線番号の情報を回線ランプ状態管理手段223に通知すると共に、個別着信の着信メッセージ中に含まれる特定の電話端末100を指定する情報に基づいて、当該指定された電話端末100に対してのみ着信通知を行う。
【0107】指定された電話端末100では、呼制御手段134を通じて、この着信通知を受ける。そして、呼制御手段134は、受信した着信通知を回線ランプ表示制御手段134に転送する。回線ランプ表示制御手段134は、着信通知中に含まれる回線番号に対応する回線ランプの表示状態を「着信中」にする。
【0108】個別着信の着信メッセージにより指定されていない電話端末100に対しては、拡張メッセージ用コネクションを通じて、当該個別着信があった回線について「使用中」を表示するための変化分回線ランプ状態情報を送るようにする。
【0109】すなわち、呼制御手段224から個別着信の通知を受けた回線ランプ状態管理部223は、回線番号の回線に対応する回線ランプの状態を、「空き状態」から「使用中」の状態にすることを内容とする変化分回線ランプ状態情報を生成し、その生成した変化分回線ランプ状態情報を拡張コネクション制御手段222に転送し、個別着信で指定されている電話端末以外の電話端末に通知するように依頼する。
【0110】これを受けた拡張コネクション制御手段222は、個別着信で指定されている電話端末以外の電話端末100に、上記の変化分回線ランプ状態情報を、拡張メッセージ用コネクションを通じて転送する。
【0111】個別着信で指定されている電話端末以外の電話端末100の拡張コネクション制御手段132は、拡張メッセージ用コネクションを通じて送られてくる変化分回線ランプ状態情報を受信し、それを回線ランプ表示制御手段133に転送する。回線ランプ表示制御手段133は、受け取った変化分の回線ランプ状態情報に基づいて、使用状態が変化した回線に対応する回線ランプアイコンの状態を、通知された状態に、この場合には、「使用中」に変更する。
【0112】以上のようにして、電話端末100からの発呼時や着信時の回線ランプの表示状態の制御処理が行われる。そして、その後の通話が終了すると、呼制御手段224からの通話終了の通知を受けた回線ランプ状態管理手段223は、通話が終了して空き状態になった回線番号の回線に対応する回線ランプの状態を、「使用中」の状態から「空き状態」にすることを内容とする変化分回線ランプ状態情報を生成し、その生成した変化分回線ランプ状態情報を各電話端末100に対して拡張メッセージ用コネクションを通じて転送する。
【0113】各電話端末100では、拡張コネクション制御手段132で前記変化分回線ランプ状態情報を受信し、回線ランプ表示制御手段133に転送する。この転送を受けた回線ランプ表示制御手段133は、ディスプレイ115の対応する回線ランプの表示状態を「使用中」の状態から「空き状態」にする。
【0114】以上は、マルチライン対応の電話端末100とゲートキーパー200とのやり取りを中心に説明したものであるが、各電話端末100のCPU110での処理およびゲートキーパー200のCPU210での処理を中心に説明すると、次のようになる。
【0115】すなわち、図6および図7は、電話端末100のCPU110により実行される処理ルーチンを示すフローチャートであり、また、図8および図9は、ゲートキーパー200のCPU210により実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。これらのフローチャートを参照して、CPU110およびCPU210によるマルチラインに対応する回線ランプの表示制御処理の主要な動作を説明する。
【0116】電話端末100においては、LAN3に接続されて、電源が投入されると、自端末が立ち上がったことを認識し(ステップS1)、製造者コードおよび製品コードを含む登録要求メッセージRRQを、UDP/IPによりゲートキーパー200に対して送出する(ステップS2)。
【0117】そして、ゲートキーパー200から送られてくる登録確認メッセージRCFを待ち、登録確認メッセージRCFの受信を確認すると(ステップS3)、その登録確認メッセージRCF中に含まれる拡張メッセージ用サーバアドレス(トランスポートアドレス)を抽出する(ステップS4)。次に、抽出した拡張メッセージ用サーバアドレスに対して拡張メッセージ用コネクションを確立する(ステップS5)。
【0118】次に、確立された拡張メッセージ用コネクションを通じてTCP/IPにより自分の端末アドレス(拡張コネクション用のアドレス)を送信する(ステップS6)。この端末アドレスにより、ゲートキーパー200では拡張メッセージ用コネクションの特定および確立がなされ、ゲートキーパー200からは回線ランプ割付情報および各回線ランプ状態情報が送られてくる。
【0119】電話端末100では、ゲートキーパー200からの回線ランプ割付情報および各回線ランプの回線ランプ状態情報を待ち(ステップS7)、その受信を確認すると、ディスプレイ115の画面に、回線ランプ割付情報に基づいた複数の回線ランプを表示し、その各回線ランプの表示状態を、各回線ランプ状態情報に基づいて決定する(ステップS8)。以上で、電話端末100からのゲートキーパー200の登録時の動作は終了する。
【0120】その後、通常の使用状態においては、電話端末100は、拡張メッセージ用コネクションにおいて変化分回線ランプ状態情報の到来を監視し(図7のステップS11)、変化分回線ランプ状態情報の受信を確認すると、受信した変化分回線ランプ状態情報を解析し(ステップS12)、その解析結果に基づいて、ディスプレイ115の回線ランプのアイコン141の表示状態を変更する(ステップS13)。そして、その後は、ステップS11に戻り、上述の動作を繰り返す。
【0121】次に、ゲートキーパー200側の処理について説明する。すなわち、ゲートキーパー200では、電話端末からの登録要求メッセージRRQを監視し(ステップS21)、登録要求メッセージRRQの受信を確認すると(ステップS21)、受信した登録要求メッセージRRQに含まれる製造者コードおよび製品コードを抽出し(ステップS22)、マルチライン対応端末データベース217の記憶内容と比較対照してマルチライン対応の電話端末100であるか否か判別する(ステップS23)。
【0122】判別の結果、登録要求してきた電話端末がマルチライン対応の電話端末100ではないと判別したときには、登録要求メッセージRRQに対する登録確認メッセージRCFとして、従来と同様のメッセージ(NSD(製造者特有情報)を含まない)を登録要求してきた電話端末に対して返信し(ステップS28)、従来のシングルライン仕様の電話端末に対する登録時のシーケンスを実行する(ステップS29)。
【0123】一方、判別の結果、登録要求してきた電話端末がマルチライン対応の電話端末100であると判別したときには、拡張メッセージ用サーバアドレスをNSD(製造者特有情報)として含む登録確認メッセージRCFを、登録要求してきた電話端末に対して返信する(ステップS24)。
【0124】前述したように、これに対しては、登録要求してきた電話端末100は拡張メッセージ用コネクションを確立するようにするので、その拡張メッセージ用コネクションを通じた電話端末100の端末アドレス(拡張コネクション用のアドレス)の受信を待ち、前記端末アドレスの受信を確認すると(ステップS25)、登録要求してきた電話端末100との拡張メッセージ用コネクションを特定および確立する(ステップS26)。
【0125】そして、その確立した拡張メッセージ用コネクションを通じて、登録要求してきた電話端末100に対して、回線ランプ割付情報および回線ランプ状態情報を送る(ステップS27)。以上で電話端末からの登録時の動作は終了する。
【0126】その後の通常の使用状態においては、回線の使用状態が変更されるようなイベント(例えば発呼や着信など)が発生したかどうか監視し(図9のステップS31)、前記イベントが発生したことを確認したときには(ステップS31)、当該変化した分の回線ランプ状態情報を生成し(ステップS32)、当該生成した変化分回線ランプ状態情報を、拡張メッセージ用コネクションを通じて、各電話端末100に送信する(ステップS33)。そして、その後は、ステップS31に戻り、上述の動作を繰り返す。
【0127】なお、上述の登録時の説明では省略したが、登録要求をした電話端末100には、ゲートキーパー200によりシステム内のIPアドレスが与えられるものである。
【0128】以上のようにして、この実施の形態の電話システムにおいては、ゲートキーパー200は、電話端末からの登録要求があったときに、マルチライン対応の電話端末100にのみ、NSD(製造者特有情報)として拡張コネクション用のサーバアドレスを通知し、マルチライン対応ではない電話端末には通知しないので、従来からある電話端末は、従来通り、VoIP電話システム内に接続して使用することができる。
【0129】そして、ゲートキーパー200からマルチライン対応の電話端末100への回線ランプ状態情報の送信は、マルチライン対応の各電話端末とゲートキーパー200との間で確立されて、常時接続される拡張メッセージ用コネクションを通じて行われるので、マルチライン対応ではない電話端末が、システム内に存在しても、それらの電話端末に悪影響を及ぼすようなことはない。
【0130】また、ゲートキーパー200からマルチライン対応の電話端末100への回線ランプ状態情報の送信は、マルチライン対応の各電話端末とゲートキーパー200との間で確立された拡張メッセージ用コネクションを通じて行われ、マルチキャストやブロードキャストは用いられないので、電話端末100がルーターなどを介して接続されていても、回線ランプ状態情報は確実に電話端末に通知されるものである。
【0131】[変形例]上述の実施の形態においては、電話端末100のゲートキーパー200への登録時にマルチライン対応の電話端末であるか否かの判別は、登録要求メッセージRRQに含まれる製造者コードおよび製品コードを用いるようにしたが、マルチライン対応であるか否かの判別の方法は、これに限られるものではなく、例えば、判別のための特定の情報を電話端末100から送るようにしてもよい。
【0132】また、ゲートキーパー200からの拡張コネクション用サーバアドレスの送り方も、上述の実施の形態に限定されるものではないことは勿論である。
【0133】また、上述の実施の形態では、複数の電話回線に対応する複数の回線ランプは、各電話端末のディスプレイに、アイコンとして表示するようにしたが、発光ダイオードなどの表示素子として、各電話端末に設けるようにしても勿論よい。
【0134】また、上述の実施の形態では、通常使用状態においては、拡張メッセージ用コネクションを通じて変化分回線ランプ状態情報のみを送るようにしたが、複数の電話回線のすべてについての回線ランプ状態情報を、回線使用状態が変化したときに拡張メッセージ用コネクションを通じて送るようにしてもよい。
【0135】また、上述の実施の形態におけるゲートキーパー200と、ゲートウエイ4との機能を、電話通信管理手段が併せ持つようにする構成することもできる。
【0136】また、以上の実施の形態は、ITU−T勧告のH.323規格の場合として説明したが、パケット通信のための規格は、H.323規格の場合に限られるものではないことは言うまでもない。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、電話通信管理装置と各電話端末との間に確立した拡張メッセージ用コネクションを通じて、回線状態情報を伝送するようにするので、従来のように、回線状態情報を通知するために呼を生成する必要はなく、その分、通信負荷を小さくすることができる。
【0138】また、拡張コネクションを通じて回線状態情報を伝送するため、マルチライン対応ではない他の電話端末に悪影響を与えることがない。そのため、システム内にマルチライン対応でない、従来の電話端末も収容することが可能である。
【0139】また、拡張コネクションを通じて回線状態情報を伝送するため、LANの外部のセグメントとなる電話端末に対しても、確実に回線状態情報を伝送することができる。




 

 


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