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発明の名称 IP網における回線状態検出方法およびIP通信装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−258902(P2003−258902A)
公開日 平成15年9月12日(2003.9.12)
出願番号 特願2002−54705(P2002−54705)
出願日 平成14年2月28日(2002.2.28)
代理人 【識別番号】100084032
【弁理士】
【氏名又は名称】三品 岩男 (外2名)
【テーマコード(参考)】
5K030
5K051
【Fターム(参考)】
5K030 GA12 HA08 HB06 HD05 JA10 JT01 LA02 LD18 MA01 MB04 
5K051 AA02 BB01 CC02 FF02 FF14 HH27 LL02
発明者 藤田 秀樹
要約 課題
リアルタイム通信をIP網を利用して実現する場合において、リンク確立後に、声の途切れやFAX通信エラーが生じる可能性を低減する。

解決手段
IP通信装置10間でICMPのエコー要求およびエコー応答のやり取りを定期的に行ない、一方のIP通信装置10が他方のIP通信装置10へエコー要求を送出してから、他方のIP通信装置10から一方のIP通信装置10へエコー応答が到着するまでの時間(応答時間)を測定する。そして、この測定結果(IP通信装置10間の回線状態)に応じて、該当回線の閉塞/閉塞解除を制御したり、管理端末20に回線状態をアラーム通知したり、SNMPのTRAPを利用して網監視装置50に回線状態を通知したりする。
特許請求の範囲
【請求項1】IP網における回線状態検出方法であって、IP通信を行なうIP通信装置間でエコー要求およびエコー応答のやり取りを定期的に行なって、一方のIP通信装置が他方のIP通信装置へエコー要求を送出してから、他方のIP通信装置から一方のIP通信装置へエコー応答が到着するまでの応答時間を測定し、その測定結果に応じてIP通信装置間の回線状態を判定することを特徴とする回線状態検出方法。
【請求項2】請求項1記載の回線状態検出方法であって、エコー要求に対するエコー応答が所定のタイムアウト時間内に到達しない事態が連続して所定回数発生した場合に、前記IP通信装置間の回線に障害が発生したものと判定することを特徴とする回線状態検出方法。
【請求項3】請求項1記載の回線状態検出方法であって、エコー要求に対するエコー応答が所定の基準時間内に到達しない事態が連続して所定回数発生した場合に、前記IP通信装置間の回線に遅延が発生したものと判定することを特徴とする回線状態検出方法。
【請求項4】請求項1、2または3記載の回線状態検出方法であって、前記IP通信装置間の回線状態の判定結果に応じて、前記回線の閉塞/閉塞解除を制御することを特徴とする回線状態検出方法。
【請求項5】請求項1、2、3または4記載の回線状態検出方法であって、前記IP通信装置間の回線状態の判定結果を外部に通知することを特徴とする回線状態検出方法。
【請求項6】通信装置をIP網に接続するIP通信装置であって、IP網に接続されている通信相手各々に対して、エコー要求パケットを送信し、このエコー要求パケットを送信してからエコー応答パケットを受け取るまでの応答時間を測定し、その測定結果から通信相手との回線状態を判定する処理を、定期的に行なう監視手段を有することを特徴とするIP通信装置。
【請求項7】請求項6記載のIP通信装置であって、前記監視手段は、ある通信相手に対して、エコー要求パケットに対するエコー応答パケットが所定のタイムアウト時間内に到達しない事態が連続して所定回数発生した場合に、当該通信相手との回線に障害が発生したものと判定することを特徴とするIP通信装置。
【請求項8】請求項6記載のIP通信装置であって、前記監視手段は、ある通信相手に対して、エコー要求パケットに対するエコー応答パケットが所定の基準時間内に到達しない事態が連続して所定回数発生した場合に、当該通信相手との回線に遅延が発生したものと判定することを特徴とするIP通信装置。
【請求項9】請求項6、7または8記載のIP通信装置であって、前記監視手段による通信相手への回線状態の判定結果に応じて、本IP通信装置に接続している通信装置より発せられた当該通信相手への呼の受け付けを制御することにより、当該通信相手との回線の閉塞/閉塞解除を制御する制御手段をさらに有することを特徴とするIP通信装置。
【請求項10】請求項9記載のIP通信装置であって、前記制御手段は、IP網に接続されている全ての通信相手との回線が閉塞されている場合に、本IP通信装置に接続している通信装置への信号線をビジー状態にすることで、当該通信装置との間を閉塞することを特徴とするIP通信装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットやIP-VPN(Internet Protocol-Virtual PathNetwork)等のIP網に接続されたIP通信装置間の回線状態を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット端末等のIP通信装置は、相手装置との呼の確立にTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を利用することが多い。したがって、IP網で輻輳等が発生し、このために回線遅延が大きい場合でも、TCP/IPが持つ再送制御/フロー制御機能等によりリンクを確立することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、VoIP(Voice over IP)電話システム等のIP網を利用して電話通信やFAX通信を行なうシステムが提案されている。ところで、電話通信やFAX通信では、リアルタイム性が要求される。したがって、IP網の輻輳等により回線遅延が発生すると、例えリンクの確立が維持されても、音声の途切れやFAX通信エラーが生じることがある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、電話通信やFAX通信等のリアルタイム性が要求される通信をIP網を利用して実現する場合において、リンク確立後に、声の途切れやFAX通信エラーが生じる可能性を低減することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明では、IP通信装置間でICMP(Internet Control Message Protocol)のエコー要求(通称PING)およびエコー応答のやり取りを定期的に行なって、一方のIP通信装置が他方のIP通信装置へエコー要求を送出してから、他方のIP通信装置から一方のIP通信装置へエコー応答が到着するまでの時間(応答時間)を測定する。そして、この測定結果(IP通信装置間の回線状態)に応じて、該当回線の閉塞/閉塞解除を制御したり、管理端末等に回線状態をアラーム通知したり、SNMP(Simple Network Management Protocol)のTRAPを利用して、網監視装置等に回線状態を通知したりする。
【0006】本発明によれば、前記の構成により、IP通信装置間の回線状態を定期的に監視できる。そして、回線に障害がある場合や回線遅延が大きい場合は、該当回線を閉塞したり、あるいは、その旨を適当な装置に通知したりすることにより、該当回線の使用を規制したり、その使用に注意を促したり、あるいは、バックアップ回線へ切替えを促したりすることが可能となる。これにより、リアルタイム性が要求される通信をIP網を利用して実現する場合において、リンク確立後にエラー等が生じる可能性を低減できる。
【0007】なお、本発明において、IP通信装置間の回線状態監視のために使用するICMPのエコー要求/エコー応答は、TCP/IPを実装したIP通信装置の殆どがサポートしている。つまり、通信相手のIP通信装置が、他メーカ製や他機種等であっても、本発明によるIP通信装置間の回線状態監視が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施形態が適用されたIP通信システムの概略図である。
【0010】図1において、符号30はPBX(Private Branch Exchange)あるいは音声、FAX端末(以下、PBX/端末と呼ぶ)、符号40はルータ、そして、符号10はPBX/端末30をルータ40を介してIP網60に接続するIP通信装置である。また、符号20は管理端末、符号50は網監視装置である。
【0011】IP通信装置10は、例えばITUTのH.323に規定するVoIPの呼制御手順を行なうことにより、IP網60を介して通信相手(IP通信装置10)との間に呼を確立する。そして、この呼を介して音声信号やFAX信号等の通信信号の送受を行なう。つまり、PBX/端末30より送られてきた通信信号をパケット化し、IP網60を介して通信相手へ送信する。また、IP網60を介して通信相手より受信したパケットから通信信号を抽出し、PBX/端末30へ送信する。
【0012】また、IP通信装置10は、IP網60に接続する他のIP通信装置10に対して、ICMP(Internet Control Message Protocol)のエコー要求を使用してポーリングを行なう。そして、通信相手(IP通信装置10)からのエコー応答の応答時間を測定することで、この通信相手との間の回線状態(障害および遅延状態)を監視する。通信相手との間の回線状態が障害あるいは遅延が大きい状態にある場合、IP通信装置10は、次の制御処理■〜■のうちの少なくとも1つを実施する。すなわち、■通信相手に対する発呼を制限して、この通信相手との回線を閉塞する。■自装置に接続された管理端末20あるいは自装置が備える表示部に、回線状態(障害あるいは遅延発生)をアラーム通知する。■SNMP(Simple Network Management Protocol)のTRAPを利用して網監視装置50に回線状態を通知する。
【0013】また、IP通信装置10は、通信相手との間の回線状態が障害あるいは遅延が大きい状態から回復した場合に、この通信相手と回線が閉塞されているならば、これを解除する。また、自装置に接続された管理端末20あるいは自装置が備える表示部に、回線状態(回復)をアラーム通知したり、SNMPのTRAPを利用して網監視装置50に回線状態を通知したりする。
【0014】なお、IP通信装置10は、IP網60に接続する他の全てのIP通信装置10との回線を閉塞する場合、例えばPBX/端末30への信号線をビジー状態にするなどにより、自装置とPBX/端末30との間を閉塞する。ここで、複数のIP通信装置A、B(10)と接続するPBX/端末(A)30は、例えばIP通信装置(A)10との間が閉塞されたことを検出した場合、通信にIP通信装置(B)10を経由するバックアップ回線(迂回ルート)を利用するように切替えることも可能である。
【0015】図2は、本実施形態のIP通信システムにおけるICMPのエコー要求パケット/エコー応答パケットの経路を示す図である。ここでは、IP通信装置(A)10がIP通信装置(C)10との間の回線状態を監視するために行なうICMPのエコー要求パケット/エコー応答パケットの経路を示している。
【0016】図示するように、IP通信装置(A)10は、定期的に、IP通信装置C(10)を宛先としたICMPのエコー要求パケットを作成し、IP網60側へ送出する。このエコー要求パケットは、ルータ(A)40、IP網60およびルータ(C)40を経由して、IP通信装置(C)10に到達する。これを受けて、IP通信装置(C)10は、このエコー要求パケットに対するエコー応答パケットを作成し、IP網60側へ送出する。このエコー応答パケットは、ルータ(C)40、IP網60およびルータ(A)40を経由して、IP通信装置(A)10に到達する。IP通信装置(A)10は、エコー要求パケットをIP通信装置(C)10に送信してから、このエコー要求パケットに対するエコー応答パケットがIP通信装置C(10)から送られてくるまでの時間(応答時間)を測定する。そして、この結果に従い、IP通信装置(A)10は、IP通信装置(C)10とのKEEP-ALIVE(疎通確認)および回線遅延検出を行なう。
【0017】図3は、図2に示したエコー要求パケット/エコー応答パケットのKEEP-ALIVEおよび回線遅延検出のための応答時間を示す図である。図示するように、応答時間T(ms)は、エコー要求パケットのIP通信装置(A)10からIP通信装置(C)10への伝送時間T1(ms)と、エコー応答パケットのIP通信装置(C)10からIP通信装置(A)10への伝送時間T2(ms)とを加算した時間となる。したがって、応答時間T(ms)には、ルータ40等での遅延時間も含まれる。そこで、上述したように、IP通信装置(A)10は、エコー要求パケットをIP通信装置(C)10に送信してから、このエコー要求パケットに対するエコー応答パケットがIP通信装置(C)10から送られてくるまでの時間を測定することで、応答時間を検出している。
【0018】図4は、本実施形態のIP通信システムでのポーリング間隔と回線状態(障害の有無)との関係を示す図である。ここでは、図1において、IP通信装置(A)10がIP通信装置(C)10との間の回線状態(障害の有無)を監視するために行なうICMPのエコー要求パケットのポーリング間隔を示している。
【0019】図示するように、IP通信装置(A)10は、IP通信装置C(10)との間でやり取りされるエコー要求パケット/エコー応答パケットの応答時間が第1の所定タイムアウト時間内である場合(T711)、ポーリング間隔は第1のポーリング間隔とする。そして、第1の所定タイムアウト時間(T711)を過ぎてもエコー応答パケットが来ない場合は、第1のポーリング間隔よりも短い第2のポーリング間隔でポーリングを実施する。そして、第1の所定タイムアウト時間(T711)よりも短い第2の所定タイムアウト時間(T712)を過ぎても、エコー応答パケットが来ない場合は、IP通信装置(C)10との間の回線に断等の障害が発生していると判断する。そして、その後は第2のポーリング間隔でポーリングを続け、所定回数連続して応答が第2の所定タイムアウト時間内にあった場合に、回線に発生していた障害が解消したものと判断し、ポーリング間隔を第1のポーリング間隔へ戻す。
【0020】図5は、本実施形態のIP通信システムでのポーリング間隔と回線状態(遅延の有無)との関係を示す図である。ここでは、図1において、IP通信装置(A)10がIP通信装置(C)10との間の回線状態(遅延の有無)を監視するために行なうICMPのエコー要求パケットのポーリング間隔を示している。
【0021】図示するように、IP通信装置(A)10は、前記第1のポーリング間隔でIP通信装置(C)10に対してポーリングを行なう。そして、エコー要求パケット/エコー応答パケットの応答時間が所定の基準時間(但し、前記タイムアウト時間より短い)を超える事態が所定回数連続した場合(T713)に、IP通信装置(C)10との間の回線に大きな遅延が発生していると判断する。そして、所定回数連続して応答が基準時間内にあった場合に、回線に発生していた大きな遅延が解消したものと判断する。
【0022】なお、上述のポーリング間隔や、タイムアウト時間や、基準時間や、回線状態が障害/遅延であると判定するときの連続検出回数や、回線状態が障害/遅延から回復したと判定するときの連続検出回数は、IP通信装置10の設定値により変更可能である。
【0023】図6は、IP通信装置10の概略図である。
【0024】ここで、LANインターフェース(IF)部101は、LANを介して接続されたルータ40とのフレーム送受を制御する。
【0025】IP処理部102は、LANインターフェース部102、ICMP制御部103、呼制御部108、SNMPエージェント107およびRTP(Real-time Transfer Protocol)制御109とのIPパケット送受を制御する。
【0026】ICMP制御部103は、ICMPのエコー要求パケットの生成・送信処理と、これに対するICMPのエコー応答パケットの受信・解析処理とを行なう。また、ICMPのエコー要求パケットの受信・解析処理と、これに対するICMPのエコー応答パケットの生成・送信処理と、を行なう。
【0027】監視制御部104は、ICMP制御部103で処理結果を基に、各通信相手に対する前記応答時間の測定を行なう。そして、その測定結果に応じて各通信相手との回線状態を判断し、呼制御部108やSNMPエージェント107やアラーム通知部106を制御する。具体的には、呼制御部108に対して、回線の閉塞/閉塞解除の設定を指示する。また、アラーム通知部106やSNMPエージェント107に対して、回線状態の通知を指示する。
【0028】PBX/端末インターフェース(IF)部105は、PBX/端末30との通話信号および制御信号の送受を制御する。例えば、PBX/端末30との接続に4線式SS/SR・ODインターフェースが採用されている場合、PBX/端末インターフェース部105は、SS信号線の状態を呼制御部108に通知すると共に、呼制御部108の指示に従いSR信号線の状態を制御する。また、RTP制御部109より送られてきた通話信号を通話線へ送出すると共に、通話線から受信した通話信号をRTP制御部109へ渡す。
【0029】アラーム通知部106は、監視制御部104からの指示に従い、管理端末20に回線状態等をアラーム通知する。あるいは、自装置が備える表示部(不図示)等に回線状態等を表示する。
【0030】SNMPエージェント107は、監視制御部104からの指示に従い、SNMPマネージャ(図1では網監視装置50)へTRAP送信を行なう。これにより、回線状態等を通知する。
【0031】呼制御部108は、例えばITUTのH.323に規定するVoIPの呼制御手順を行なうことにより、IP網60を介して通信相手(IP通信装置10)との間に呼を確立する。また、呼制御部108は、監視制御部104からの指示に従い、PBX/端末インターフェース部105を制御して、指定された通信相手との回線の閉塞/閉塞解除の設定を行なったりする。具体的には、PBX/端末30よりの、閉塞設定された通信相手への呼に対し、PBX/端末30にビジートーンを返す。また、全ての通信相手に対して閉塞設定する場合は、PBX/端末30との間の回線を全てビジー状態に設定する。
【0032】RTP制御部109は、PBX/端末インターフェース部105の通話線から受信した音声信号を、RTPに従ってパケット化して、IP処理部102へ送出する。また、RTPに従い、IP処理部102より受け取ったIPパケットから音声信号を取り出して、PBX/端末インターフェース部105へ送信する。
【0033】次に、IP通信装置10の監視制御部104の動作についてより詳細に説明する。本実施形態において、監視制御部104の動作は、IP網60に接続する他のIP通信装置10各々に対して個別に行なわれる個別回線制御処理と、PBX/端末30に対してIP通信装置10が使用できない状態であることを知らせるための全回線制御処理とに分けることができる。
【0034】まず、個別回線制御処理について説明する。
【0035】図7は、IP通信装置10の監視制御部104における個別回線制御処理を説明するためのフロー図である。このフローは、IP網60に接続する他のIP通信装置10各々に対して行なわれる。なお、通信相手となる各IP通信装置10の宛先等は、予め登録されているものとする。
【0036】まず、監視制御部104は、ICMP制御部103に対して、監視対象のIP通信装置10に対するエコー要求を指示する。これを受けて、ICMP制御部103は、監視対象のIP通信装置10を宛先とするICMPのエコー要求パケットを作成する。この要求パケットは、IP処理部102およびLANインターフェース部101を介してIP網60へ送出される(S7001)。
【0037】次に、監視制御部104は、エコー要求パケットに対する監視対象のIP通信装置10よりのエコー応答パケットが、LANインターフェース部101およびIP処理部102を介して、所定のタイムアウト時間内にICMP制御部103に届くのを待つ(S7002、S7003)。
【0038】そして、所定のタイムアウト時間内に届いたならば(S7003でYes)、エコー要求パケットを送出してから、これに対するエコー応答パケットを受け取るまでの応答時間が、所定の基準時間内であるか否かを調べる(S7004)。基準時間内である場合、監視対象のIP通信装置10との間の現在の回線状態が正常であるならば(S7005、S7006で共にNo)、第1のポーリング間隔が経過するのを待って(S7007)、S7001へ戻り、監視対象のIP通信装置10に対するエコー要求を続ける。
【0039】また、監視制御部104は、S7001で送出したエコー要求パケットに対する監視対象のIP通信装置10よりのエコー応答パケットが、タイムアウト時間内にICMP制御部103に届かなかった場合(S7002でNo)、エコー応答パケットがタイムアウト時間内に届かないという事態が連続して何回生じているか(連続TO検出回数)を確認する(S7008)。
【0040】そして、連続TO検出回数が所定の基準回数S1以内ならば、前記第1のポーリング間隔よりも短い第2のポーリング時間が経過するのを待って(S7009)、S7001へ戻り、監視対象のIP通信装置10に対する監視を続ける。
【0041】一方、連続TO検出回数が基準回数S1を超えている場合、監視制御部104は、監視対象のIP通信装置10との回線に障害が発生したものと判定し、呼制御部108に対し、監視対象のIP通信装置10への発呼を規制するように指示する。これにより、呼制御部108は、PBX/端末30より発せられた監視対象のIP通信装置10への呼に対し、例えばビジートーンをPBX/端末30に返して話中処理を行なうことにより、監視対象のIP通信装置10との回線を閉塞する(S7010)。また、監視制御部104は、アラーム通知部106およびSNMPエージェント107に対し、監視対象のIP通信装置10との回線が障害状態にあること、および/または、監視対象のIP通信装置10との回線が閉塞されていることの通知を指示する。これにより、アラーム通知部106は、管理装置20や図示していない表示部等に、監視対象のIP通信装置10との回線が障害状態にあること、および/または、監視対象のIP通信装置10との回線が閉塞されていることを知らせる。また、SNMPエージェント107は、TRAPにより、自装置および監視対象のIP通信装置10間の回線が障害状態にあること、および/または、自装置および監視対象のIP通信装置10間の回線が閉塞されていることを知らせる(S7011)。それから、監視制御部104は、第2のポーリング時間が経過するのを待って(S7009)、S7001へ戻り、監視対象のIP通信装置10に対する監視を続ける。
【0042】また、監視制御部104は、S7001で送出したエコー要求パケットに対する監視対象のIP通信装置10よりのエコー応答パケットが、タイムアウト時間内に届いたけれども、その応答時間が基準時間を超えている場合(S7004でNo)、応答時間が基準時間を超えている事態が連続して何回生じているか(連続基準オーバ検出回数)を確認する(S7012)。
【0043】そして、連続基準オーバ検出回数が所定の基準回数S2以内ならば、第1のポーリング間隔が経過するのを待って(S7007)、S7001へ戻り、監視対象のIP通信装置10に対するエコー要求を続ける。
【0044】一方、連続基準オーバ検出回数が基準回数S2を超えている場合、監視制御部104は、監視対象のIP通信装置10との回線に大きな遅延が発生したものと判定し、呼制御部108に対し、監視対象のIP通信装置10への発呼を規制するように指示する。これにより、呼制御部108は、PBX/端末30より発せられた監視対象のIP通信装置10への呼に対し、例えばビジートーンをPBX/端末30に返して話中処理を行なうことにより、監視対象のIP通信装置10との回線を閉塞する(S7013)。また、監視制御部104は、アラーム通知部106およびSNMPエージェント107に対し、監視対象のIP通信装置10との回線が遅延状態にあること、および/または、監視対象のIP通信装置10との回線が閉塞されていることの通知を指示する。これにより、アラーム通知部106は、管理装置20や図示していない表示部等に、監視対象のIP通信装置10との回線が遅延状態にあること、および/または、監視対象のIP通信装置10との回線が閉塞されていることを知らせる。また、SNMPエージェント107は、TRAPにより、自装置および監視対象のIP通信装置10間の回線が遅延状態にあること、および/または、自装置および監視対象のIP通信装置10間の回線が閉塞されていることを知らせる(S7014)。それから、監視制御部104は、第1のポーリング時間が経過するのを待って(S7007)、S7001へ戻り、監視対象のIP通信装置10に対する監視を続ける。
【0045】また、監視制御部104は、S7001で送出したエコー要求パケットに対する監視対象のIP通信装置10よりのエコー応答パケットが、タイムアウト時間内に届いており、且つ、その応答時間が基準時間内である場合において、監視対象のIP通信装置10との間の現在の回線状態が障害状態であると判定しているならば(S7005でYes)、エコー応答パケットがタイムアウト時間内に届いており、且つ、その応答時間が基準時間内である事態が、連続して何回生じているか(連続クリア検出回数)を確認する(S7015)。
【0046】そして、連続クリア検出回数が所定の基準回数S3以内ならば、第2のポーリング間隔が経過するのを待って(S7009)、S7001へ戻り、監視対象のIP通信装置10に対するエコー要求を続ける。
【0047】一方、連続クリア検出回数が基準回数S3を超えている場合、監視制御部104は、監視対象のIP通信装置10との回線に生じていた障害が解消したものと判定し、呼制御部108に対し、監視対象のIP通信装置10への発呼の規制を解除するように指示する。これにより、呼制御部108は、PBX/端末30より発せられた監視対象のIP通信装置10への呼に対し、呼制御手順に従って通常処理を行なうことにより、監視対象のIP通信装置10との回線を閉塞解除する(S7016)。また、監視制御部104は、アラーム通知部106およびSNMPエージェント107に対し、監視対象のIP通信装置10との回線障害が解消したこと、および/または、監視対象のIP通信装置10との回線が閉塞解除されていることの通知を指示する。これにより、アラーム通知部106は、管理装置20や図示していない表示部等に、監視対象のIP通信装置10との回線障害が解消したこと、および/または、監視対象のIP通信装置10との回線が閉塞解除されていることを知らせる。また、SNMPエージェント107は、TRAPにより、自装置および監視対象のIP通信装置10間の回線障害が解消されたこと、および/または、自装置および監視対象のIP通信装置10間の回線が閉塞解除されていることを知らせる(S7017)。それから、監視制御部104は、第1のポーリング時間が経過するのを待って(S7007)、S7001へ戻り、監視対象のIP通信装置10に対する監視を続ける。
【0048】また、監視制御部104は、S7001で送出したエコー要求パケットに対する監視対象のIP通信装置10よりのエコー応答パケットが、タイムアウト時間内に届いており、且つ、その応答時間が基準時間内である場合において、監視対象のIP通信装置10との間の現在の回線状態が遅延状態であると判定しているならば(S7006でYes)、エコー応答パケットがタイムアウト時間内に届いており、且つ、その応答時間が基準時間内である事態が、連続して何回生じているか(連続クリア検出回数)を確認する(S7018)。
【0049】そして、連続クリア検出回数が所定の基準回数S4以内ならば、第1のポーリング間隔が経過するのを待って(S7007)、S7001へ戻り、監視対象のIP通信装置10に対するエコー要求を続ける。
【0050】一方、連続クリア検出回数が基準回数S4を超えている場合、監視制御部104は、監視対象のIP通信装置10との回線に生じていた遅延が解消したものと判定し、呼制御部108に対し、監視対象のIP通信装置10への発呼の規制を解除するように指示する。これにより、呼制御部108は、PBX/端末30より発せられた監視対象のIP通信装置10への呼に対し、呼制御手順に従って通常処理を行なうことにより、監視対象のIP通信装置10との回線を閉塞解除する(S7016)。また、監視制御部104は、アラーム通知部106およびSNMPエージェント107に対し、監視対象のIP通信装置10との回線遅延が解消したこと、および/または、監視対象のIP通信装置10との回線が閉塞解除されていることの通知を指示する。これにより、アラーム通知部106は、管理装置20や図示していない表示部等に、監視対象のIP通信装置10との回線遅延が解消したこと、および/または、監視対象のIP通信装置10との回線が閉塞解除されていることを知らせる。また、SNMPエージェント107は、TRAPにより、自装置および監視対象のIP通信装置10間の回線遅延が解消されたこと、および/または、自装置および監視対象のIP通信装置10間の回線が閉塞解除されていることを知らせる(S7017)。それから、監視制御部104は、第1のポーリング時間が経過するのを待って(S7007)、S7001へ戻り、監視対象のIP通信装置10に対する監視を続ける。
【0051】次に、全回線制御処理について説明する。
【0052】図8は、IP通信装置10の監視制御部104における全回線制御処理を説明するためのフロー図である。
【0053】まず、監視制御部104は、IP網60を介して接続する全てのIP通信装置10(通信相手のIP通信装置10)各々との回線が閉塞設定されている場合(S8001でYes)、全回線の一括閉塞が設定されていないならば(S8002でNo)、呼制御部108に対して、全回線の一括閉塞設定を指示する。これにより、呼制御部108は、PBX/端末インターフェース部105を制御し、PBX/端末30との信号線をビジー状態に設定するなどして、PBX/端末30からの呼を一切受け付けないようにする(S8003)。また、監視制御部104は、アラーム通知部106およびSNMPエージェント107に対し、全回線が一括閉塞されていることの通知を指示する。これにより、アラーム通知部106は、管理装置20や図示していない表示部等に、全回線が一括閉塞されていることを知らせる。また、SNMPエージェント107は、TRAPにより、自装置の全回線が一括閉塞されていることを知らせる(S8004)。
【0054】また、監視制御部104は、IP網60を介して接続する少なくとも1つのIP通信装置10との回線が閉塞設定されていない場合(S8001でNo)、全回線が一括閉塞設定されているならば(S8005でYes)、呼制御部108に対して、全回線の一括閉塞解除を指示する。これにより、呼制御部108は、PBX/端末インターフェース部105を制御し、PBX/端末30との信号線のビジー状態を解消するなどして、PBX/端末30からの呼を受け付けられるようにする(S8006)。また、監視制御部104は、アラーム通知部106およびSNMPエージェント107に対し、全回線の一括閉塞が解除されていることの通知を指示する。これにより、アラーム通知部106は、管理装置20や図示していない表示部等に、全回線の一括閉塞が解除されていることを知らせる。また、SNMPエージェント107は、TRAPにより、自装置の全回線の一括閉塞が解除されていることを知らせる(S8007)。
【0055】最後に、図7および図8で説明した閉塞設定の違いについて説明する。図9は、全回線閉塞(図8による閉塞)と個別回線閉塞(図7による閉塞)との違いを説明するための図である。図示するように、全回線閉塞では、PBX/端末30との信号線をビジー状態にするなどして、PBX/端末30からの呼を一切受け付けないようにしている(この場合、IP網60からの着呼も一切受け付けない)。一方、個別回線閉塞では、特定のIP通信装置10への呼が制限されるのみであり、その他のIP通信装置10へ呼やIP網60からの着呼は、通常通りに処理できる。
【0056】以上、本発明の一実施形態について説明した。
【0057】本実施形態によれば、IP通信装置10間の回線状態を監視できる。そして、回線遅延が大きい場合や回線に障害が発生した場合は、該当回線を閉塞する。また、その旨を管理端末20や網監視装置50に通知したりする。これにより、該当回線の使用を規制したり、使用に注意を促したり、あるいは、バックアップ回線への切替えを行なわせたりすることが可能となる。これにより、リアルタイム性が要求される通信をIP網を利用して実現する場合において、リンク確立後にエラー等が生じる可能性を低減できる。
【0058】なお、本発明は上記の実施形態に限定されものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0059】例えば、上記の実施形態において、IP網60に接続する全てのIP通信装置10が、図6に示す構成を有する必要はない。IP通信を行なう1対のIP通信装置10のいずれか一方が、図6に示す構成を有していればよい。他方はTCP/IPを実装した通常のIP通信装置でよい。ICMPのエコー要求/エコー応答は、TCP/IPを実装したIP通信装置の殆どがサポートしているので、通信相手のIP通信装置10が、他メーカ製や他機種等であっても、本発明による回線状態の監視が可能となる。
【0060】また、上記の実施形態において、IP通信装置10は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やDSP(Digital Signal Processor)を使用して専用装置として構築してもよいし、あるいは、汎用のコンピュータシステム上にソフトウエア的に構築しても構わない。ここで、汎用のコンピュータシステム上に、IP通信装置10をソフトウエア的に構築するためのプログラムは、CD-ROM等の記録メディアに格納されて、コンピュータシステムに提供されるようにしてもよい。あるいは、ネットワークを介してコンピュータシステムに提供されるようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、ルタイム性が要求される通信をIP網を利用して実現する場合において、リンク確立後に、声の途切れやFAX通信エラーが生じる可能性を低減できる。




 

 


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