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発明の名称 図形群表示方法及び図形群表示プログラム並びに図形群表示システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−150968(P2003−150968A)
公開日 平成15年5月23日(2003.5.23)
出願番号 特願2001−347310(P2001−347310)
出願日 平成13年11月13日(2001.11.13)
代理人 【識別番号】100059269
【弁理士】
【氏名又は名称】秋本 正実
【テーマコード(参考)】
2C032
5B080
【Fターム(参考)】
2C032 HC22 
5B080 FA02 FA09 GA25
発明者 田平 良知
要約 課題
属性情報を有する図形とこの図形に関連する属性情報が明確でない図形との色塗りを簡便に行うこと
解決手段
隣接する複数の図形を色塗りして表示部に表示する制御部1に、基準となる図形に対する他の図形の近接度を判断する近接度判断機能1aと、その近接度に応じた表示色で各図形を色分け表示する表示機能1bとを設けたこと。
特許請求の範囲
【請求項1】 隣接する複数の図形を制御部が色塗りして表示部に表示する図形群表示方法であって、前記制御部が、基準となる図形に対する他の図形の近接度を判断し、該近接度に応じた表示色で前記各図形を色分け表示することを特徴とする図形群表示方法。
【請求項2】 中央処理装置に、隣接する複数の図形を色塗りさせて表示部に表示させる図形群表示プログラムであって、基準となる図形に対する他の図形の近接度を前記中央処理装置に判断させる近接度判断指令と、前記近接度に応じた表示色で前記各図形を前記中央処理装置に色分け表示させる表示指令とを設けたことを特徴とする図形群表示プログラム。
【請求項3】 隣接する複数の図形を色塗りして表示部に表示する制御部を備えた図形群表示システムであって、前記制御部に、基準となる図形に対する他の図形の近接度を判断する近接度判断機能と、前記近接度に応じた表示色で前記各図形を色分け表示する表示機能とを設けたことを特徴とする図形群表示システム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば土地区画等を示す複数の図形で区分けされた地図情報等の如き図形群を表示する方法やシステムに係り、特にその図形夫々の表示色の色調を段階的に変更することが可能な図形群表示方法及び図形群表示プログラム並びに図形群表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の図形から成る地図等の図形群を作成して表示するが如き図形群表示システムは多々あり、かかるシステムに図形への色塗り機能を備えたものも存在する。例えばそのような色塗り機能を有するものとして、図形の表示色を一定の属性情報に基づき設定して表示するという特開平8−179688号公報に開示された地図作成システムがある。この地図作成システムは、地図上の等高線で囲まれた範囲に対して高度という属性値に応じて表示色を設定し、高度毎に表示色を変えてモニタ上に表示するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのような一定の属性情報に基づき表示色を設定するシステムにあっては、図形夫々が表示色の設定に係る一定の属性情報を有する(若しくは図形夫々に属性情報を付与できる)のであればモニタ上の各図形の表示色の設定が可能となる。ここで、表示対象たる各図形の内で属性情報を有するものと有しないものとが混在する場合に、その属性情報が明確でない図形の色塗りを、属性情報が明確な図形と関連付けて行うことが所望される場合がある。
【0004】例えばある場所で遺跡が発見されるとその場所の遺跡調査が行われるが、この遺跡調査では遺跡発見箇所の周囲にも遺跡が存在する可能性があるので、その周囲も調査対象としなければならない。ここで、そのような遺跡調査においては、既に遺跡が発見された箇所と遺跡が存在する可能性のある箇所とを関連付けて明示した地図を作成することが効率の良い調査を行う為に有用である。以下に、かかる地図の作成に従来例の如き地図作成システムを使用した場合について説明する。
【0005】一般的に地図作成システムにおいては、例えば土地の所有者と対応付けられた土地区画毎の図形(以下、「筆」ともいう。)や鉄道の図形等の種々の図形データによって地図の作成が行われる。このような地図作成システムにおいて、図12(a)に示す地図100A上の遺跡が発見された範囲(筆)100a〜100cについては、遺跡が存在することを属性情報として図12(b)に示す地図100Bの如く色塗りを行うことができる。次に、色塗りされた筆100a〜100cに基づいて、遺跡が存在する可能性のある範囲(筆)の色塗りを行う必要があるのだが、その筆100a〜100c以外の筆については遺跡の有無に係る属性情報が明確でなく、色塗りを行うことができない。かかる場合、色塗りされていない範囲は、遺跡が無いとの判断が為されてしまう虞があり、調査洩れが起きてしまう可能性があった。これが為、調査範囲を示す図形をある程度の幅を持たせて明示する必要があるのだが、上記地図作成システムにあっては、そのような幅を持たせた色塗りを行うことが困難であった。
【0006】ここで、このシステムを操作するオペレータが遺跡の存在可能性について判断し、対象の筆に一つずつ属性情報を付与することも考えられるが、判断対象たる筆はその形状が夫々異なり且つ複雑であると共に、隣接する多数の細かい範囲の筆により地図が作成されているので、一つ一つの筆について遺跡の存在可能性の判断を行うことは作業時間もかかり極めて困難である。
【0007】そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、属性情報を有する図形と、この図形に関連する属性情報が明確でない図形との色塗りを簡便に行うことができる図形群表示方法及び図形群表示プログラム並びに図形群表示システムを提供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、本発明では、隣接する複数の図形を制御部が色塗りして表示部に表示する図形群表示方法において、制御部が基準となる図形に対する他の図形の近接度を判断し、この近接度に応じた表示色で前記各図形を色分け表示している。
【0009】ここで、本発明では、上記図形群表示方法を実現する為に、制御部に、基準となる図形に対する他の図形の近接度を判断する近接度判断機能と、その近接度に応じた表示色で前記各図形を色分け表示する表示機能とを設けている。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る図形群表示システムの一実施形態について図1〜図12に基づき説明する。ここで、本実施形態においては、図形群として地図を例示し、その図形群表示システムを地図の表示システムに使用する場合について例示する。これが為、以下に例示する本実施形態にあっては、図形群を「地図」といい、図形群表示システムを「地図表示システム」という。尚、本発明に係る図形群表示システムは、表示対象たる図形として地図に限定するものではない。
【0011】先ず、本実施形態の地図表示システムの構成を図1に基づいて説明する。この地図表示システムは、プログラムに従って図示しない中央処理装置(CPU)が地図の作成や表示等の各種処理を行う制御部1と、オペレータが所望の条件等を入力する入力部2と、制御部1によって作成された地図を表示する表示部3と、後述する各種テーブルを格納する記憶部とを有する。上記プログラムは、CPUにその各種処理を行わせる為の種々の指令を有しており、そのプログラムが有する指令としては、例えば後述する制御部1の近接度処理機能1aを行わせる為の近接度処理指令や制御部1の表示処理機能1bを行わせる為の表示処理指令等がある。
【0012】ここで、本実施形態の制御部1には、ある図形(筆)に対する周囲の図形(筆)の近接度を求め、この近接度に基づいてその周囲の図形の表示色を設定する近接度処理機能1aと、この近接度処理機能1aにより設定された表示色を筆に反映させて表示する表示処理機能1bとが設けられている。かかる場合の近接度とは、基準となる図形に対するその図形に隣接(又は近接)した他の図形の近接度合いを表したものであって、例えば基準図形が二つ以上存在する場合に、他の図形が接する基準図形の数量に応じて分けられる度数のことである。本実施形態にあっては、その度数として後述する表示色レベル値を用いる。また、基準図形とは後述する近接度処理を行う際に基準となる図形のことであり、本実施形態にあっては属性情報を有する若しくは付与した図形のことをいう。
【0013】また、前述した記憶部としては、図1に示すが如く、図2に示す地図管理情報テーブル40を格納する地図管理情報記憶部4と、図3に示すベクタ情報テーブル50を格納するベクタ情報記憶部5と、図4に示す色塗り条件テーブル60を格納する色塗り条件記憶部6と、図5に示す筆属性テーブル70を格納する筆属性情報記憶部7と、図6に示す筆情報テーブル80を格納する筆情報記憶部8と、図7に示す表示色テーブル90を格納する表示色情報記憶部9とが設けられている。以下に、これら各テーブルについて詳述する。
【0014】地図管理情報記憶部4に格納される地図管理情報テーブル40は、地図を構成する夫々の図形の管理情報が格納されたテーブルであって、図2に示すが如く、図形毎に付与される識別子(以下、「GID」という。)を格納するGID列40aと、そのGIDに係る図形の属する層(例えば筆,鉄道等の種別)の名称のデータを格納する層種別列40bと、そのGIDに係る図形の名称たる文字列のデータを格納する文字列列40cと、XY座標上におけるそのGIDに係る図形の表示位置を特定する為の代表座標(X,Y:例えば図形の重心位置等任意の座標)のデータを格納する代表座標列40dと、そのGIDに係る図形の外接矩形を特定する為の座標(RX,RY)及び(LX,LY)のデータを格納する外接矩形座標列40eとが設けられたテーブルである。
【0015】ここで、座標(RX,RY)は、後述するベクタ情報テーブル50における対応する図形の各頂点のX座標とY座標の最大値から求められた例えば図8に示すが如きものである。また、座標(LX,LY)は、そのX座標とY座標の最小値から求められた例えば図8に示すが如きものである。本実施形態にあっては、このように矩形の対角線上の二点により外接矩形を求めるものであるが、必ずしも上記の如き二点の座標によらずともよい。
【0016】尚、本実施形態のシステムにて作成された地図を構成する各図形(筆)には上記文字列列40cの文字列が表示されるが、後述する図12(a),(b)に示す地図1000A,1000Bにおいてはその文字列の表記を省略する。
【0017】ベクタ情報記憶部5に格納されるベクタ情報テーブル50は、各図形の形状を特定する為のベクタ情報が格納されたテーブルであって、図3に示すが如く、前述したGIDを格納するGID列50aと、その図形の頂点の座標(X,Y)のデータを格納するX座標列50b及びY座標列50cとが設けられたテーブルである。ここで、本実施形態のXY座標は、図8の横方向をX軸と,縦方向をY軸と定義するが、必ずしもこれに限定するものではない。
【0018】色塗り条件記憶部6に格納される色塗り条件テーブル60は、遺跡や住所等の種別毎に図形に対しての色塗りの条件を定義付けるテーブルであって、図4に示すが如く、本テーブルのレコードを特定する為の識別子(以下、「ID」という。)を格納するID列60aと、色塗りの条件の種別を特定する色塗り条件種別列60bと、色塗り対象の図形を特定する為のテーブル(ここでは後述する筆属性テーブル70)を指定する指定テーブル列60cと、その指定されたテーブルにおける評価対象の列の名称を格納する対象列名列60dと、その評価対象の列と後述する対象列値列60fにおける列値の比較条件たる比較演算子を格納する比較演算子列60eと、その評価対象の列の比較対象たる列値を格納する対象列値列60fと、デフォルトの表示色の名称を格納する表示色列60gと、近接度処理を行うか否かを指定する近接度処理列60hとが設けられたテーブルである。
【0019】ここで、本実施形態にあっては、遺跡の存在する又は存在可能性を有する図形の表示色の初期値として灰色が設定されている。これが為、色塗り条件種別が「遺跡」であるレコードの表示色列60gには「Gray」のデータが格納されている。また、本実施形態にあっては「遺跡」についての近接度処理を行う為、近接度処理列60hには、ID「1」の遺跡のレコードについては「ON」のデータが,ID「2」や「3」の住所のレコードについては「OFF」のデータが格納される。
【0020】筆属性情報記憶部7に格納される筆属性テーブル70は、筆の属性情報が格納されたテーブルであって、図5に示すが如く、前述したGIDを格納するGID列70aと、そのGIDに係る筆の属する大字名のデータを格納する大字名列70bと、その筆の属する小字名のデータを格納する小字名列70cと、その筆の地番のデータを格納する地番列70dと、その筆の地積のデータを格納する地積列70eと、その筆の所有者のデータを格納する所有者列70fと、その筆について近接処理に要する基準情報がある場合に「有り」のデータを格納する基準情報列70gとが設けられたテーブルである。尚、本実施形態にあっては、その基準情報として遺跡の有無が用いられるので、基準情報列70gを「遺跡有無列70g」という。
【0021】筆情報記憶部8に格納される筆情報テーブル80は、前述した近接度処理機能1aによって作成されるテーブルであって、図6に示すが如く、前述したGIDを格納するGID列80aと、そのGIDに係る図形に対しての前述した色塗り条件テーブル60の色塗り条件種別列60bから読み出された色塗り条件種別のデータを格納する色塗り条件種別列80bと、そのGIDに係る図形に対しての色塗り条件テーブル60のID列60aのIDを格納するID列80cと、そのGIDに係る図形の表示色の色調のレベルを格納する表示色レベル列80dとが設けられたテーブルである。
【0022】表示色情報記憶部9に格納される表示色テーブル90は、種々の表示色の色調をレベル毎に規定するテーブルであって、図7に示すが如く、表示色の名称のデータを格納する表示色列90aと、その表示色の色調のレベルのデータを格納するレベル列90bと、その表示色を構成する色の三原則たるR,G,Bの値に係るデータを格納するR列90c,G列90d及びB列90eとが設けられたテーブルである。ここで、本実施形態の色調のレベルは、五段階に設定されており、その数値が大きい程濃度が濃いものである。尚、そのレベルは、必ずしも本実施形態の如き五段階に限定するものではない。
【0023】次に、本実施形態の地図表示システムの動作について図9〜図11に示すフローチャート及び図12を用いて説明する。
【0024】最初に、制御部1における近接度処理を図9,10を用いて説明する。尚、本実施形態にあっては、図12に示すGIDが「1000」〜「1002」の図形(筆)1000〜1002の区画にて遺跡が発見されたものとし、オペレータによってその区画の遺跡の存在情報が入力されているものとする。かかる場合の遺跡存在情報は、オペレータの入力操作により格納された図5に示す筆属性テーブル70における遺跡有無列70gの「有り」のデータとする。
【0025】先ず、オペレータが、例えば表示部3に表示された各種色塗り条件の種別の中から入力部2を用いて所望の色塗り条件の種別(ここでは「遺跡」)を指定する。続いて、制御部1は、オペレータから指定された色塗り条件種別のデータを取得すると(ステップST1)、近接度処理機能1aにより図4に示す色塗り条件テーブル60の色塗り条件種別列60bの中から該当する色塗り条件種別のデータを検索し、そのデータが属するレコード(ここではID「1」のレコード)を取得する(ステップST2)。そして、そのレコードの指定テーブル列60cに格納されているテーブル(ここでは図5に示す筆属性テーブル70)名のデータを読み込み、色塗り条件テーブル60の上記レコード(ID「1」のレコード)の対象列名列60d,比較演算子列60e及び対象列値列60fにて特定される条件に該当するテーブル(筆属性テーブル70)のレコードを検索して、そのレコードのGIDを取得する(ステップST3)。かかる場合、筆属性テーブル70の遺跡有無列70gが「有り」であることが上記条件となり、この条件に合致する筆属性テーブル70のGID「1000」,「1001」及び「1002」を取得する。
【0026】次に、制御部1の近接度処理機能1aは、取得したGIDに係る図形(図12に示す図形1000〜1002)の筆情報のレコードを筆情報テーブル80に作成する(ステップST4)。例えば、取得したGID(「1000」,「1001」及び「1002」)のデータを図6に示す筆情報テーブル80のGID列80aに格納すると共に、そのGIDのレコードの色塗り条件種別列80b,ID列80c及び表示色レベル列80dに、色塗り条件テーブル60の上記レコード(ID「1」のレコード)におけるオペレータにより指定された種別(遺跡)データ,そのIDのデータ及びレベル列値「5」のデータを夫々格納する。かかる場合にレベル列値を「5」としたのは、遺跡の存在する図形の表示色を最大濃度とする為であり、本実施形態における最大濃度がレベル列値「5」だからである。
【0027】続いて、制御部1の近接度処理機能1aは、色塗り条件テーブル60の上記レコード(ID「1」のレコード)の近接度処理列60hの値を評価する(ステップST5)。本実施形態にあってはその値が「ON」であるので、ステップST3にて取得した全てのGIDに係る図形に対して以下の如く近接度処理を行い(ステップST6)、オペレータが指定した色塗り条件種別に係る色塗り条件テーブル60のレコード(ID「1」のレコード)についての近接度処理を終了する。尚、近接度処理列60hの値が「OFF」の場合は、近接度処理を行わずにそのレコード(ID「1」のレコード)についての処理を終了する。
【0028】以下に、図9に示すステップST6の近接度処理について図10を用いて説明する。先ず、制御部1の近接度処理機能1aは、図9に示すステップST3にて取得したGID(ここでは先ず最初にGID「1000」)に係る図形の外接矩形座標を図2に示す地図管理情報テーブル40の外接矩形座標列40eから取得する(ステップST6a)。しかる後、地図管理情報テーブル40内の各レコードに対して、ステップST6aにて取得した外接矩形座標で特定される外接矩形と重なる外接矩形が存在するか否かを判定する(ステップST6b)。ここで、重なる外接矩形が存在しない場合は後述するステップST6iに進み、重なる外接矩形が存在する場合は、GID列40aからその外接矩形のGIDを取得し(ステップST6c)、そのGIDが図6に示す筆情報テーブル80内に存在するか否かを判定する(ステップST6d)。
【0029】続いて、制御部1の近接度処理機能1aは、ステップST64にて上記外接矩形のGIDに係るレコードが存在しない場合、筆情報テーブル80にそのGIDの筆情報のレコードを追加して(ステップST6e)、後述するステップST6hに進む。このステップST6eにて、例えばその追加レコードには、図6に示すが如く、GID列80aに「1003」が,色塗り条件種別列80bに「遺跡」が,ID列80cに「1」が,表示色レベル列80dに「1」が格納される。
【0030】また、ステップST6eにて上記外接矩形のGIDに係るレコードが存在する場合は、そのGIDのレコードの表示色レベル列80dの値が「4」以上であるか否かを判定する(ステップST6f)。かかる場合、レベル列の値の判定条件として「4」を使用しているが、これは既に遺跡が存在している図形とその存在の可能性がある図形とを表示色の色調で判別できるように遺跡の存在する図形の表示色を最大濃度とし、その色調を五段階とした表示色の最大濃度のレベル値よりも一段階低いレベル(即ちレベル値「4」のレベル)を制限値にする為である。
【0031】続いて、制御部1の近接度処理機能1aは、上記ステップST6fにて、表示色レベル列80dの値が「4」以上の場合は、その値を保持したまま(即ちカウントアップせずに)後述するステップST6hに進む。また、「4」未満の場合は、その値を1だけカウントアップする(ステップST6g)。しかる後、制御部1の近接度処理機能1aは、ステップST6cにて取得した全ての重なる外接矩形のGIDについてステップST6d〜ST6gまでの処理を行ったか否かを判定し(ステップST6h)、その処理を行っていない場合はステップST6dに戻り次のGIDについて上記処理を行う。また、行っている場合は、図9に示すステップST3にて取得した全てのGIDについて上記ステップST6a〜ST6gまでの処理を行ったか否かを判定する(ステップST6i)。ここで、その処理を行っていない場合はステップST6aに戻り次のGIDについて近接度処理を行い、行っている場合は近接度処理を終了する。
【0032】以上の如き制御部1の近接度処理機能1aの処理により、オペレータ指定の色塗り条件種別に応じた筆情報テーブル80が作成される。
【0033】次に、制御部1における地図表示処理を図11を用いて説明する。
【0034】先ず、オペレータが入力部2から地図表示処理開始指示を行う。かかる場合の地図表示処理開始指示とは、例えば表示部3の画面上で所望の色塗り条件種別(ここでは「遺跡」)を指定し、その画面上の開始釦で制御部1にその種別の色塗りの開始を指示するものである。
【0035】ここで、本実施形態のシステムにあっては、オペレータが色塗り条件種別毎に図形の表示色を任意に設定することができる。これが為、オペレータは、その表示色を初期値から変更したい場合、例えば表示部3に表示された図示しない表示色設定画面から入力部2を用いて所望の色塗り条件種別及び表示色を指定する。これにより、表示色指定が為された場合はその指定色で、表示色指定が為されない場合は色塗り条件テーブル60の表示色列60gに格納されている初期値の色で図形が塗られる。
【0036】次に、制御部1は、前述した地図表示処理開始の指令を受信すると(ステップST11)、表示処理機能1bによりオペレータからの表示色指定が為されているか否かを判定する(ステップST12)。ここで、表示色が指定されている場合は、ステップST14に進み、その指定された表示色データに該当する表示色レベル毎のRGB値の配列を作成する。また、表示色が指定されていない場合は、色塗り条件テーブル60の表示色列60gに格納されている表示色のデータ(ID「1」のレコードの「Gray」のデータ)を読み込む(ステップST13)。そして、その表示色列60gの値に該当する表示色のレコード(本実施形態にあっては表示色の色調を五段階としているので五つのレコード)を図7に示す表示色テーブル90の表示色列90aから検索し、そのレコードのR列90c,G列90d及びB列90eから各値を読み込んで各表示色レベル毎のRGB値の配列を作成する(ステップST14)。例えばそのRGB値の配列データは、メモリに一時格納する。
【0037】続いて、制御部1の表示処理機能1bは、図6に示す筆情報テーブル80のレコードを読み込み(ステップST15)、そのレコード内のGID値に対応する図形の全ての頂点のXY座標を図3に示すベクタ情報テーブル50のX座標列50b及びY座標列50cから取得する(ステップST16)。しかる後、その各頂点座標で特定される図形の範囲内を、ステップST15にて読み込んだレコードの表示色レベル値に対応する上記ステップST14で作成したRGB値の配列データで塗り(ステップST17)、表示部3に表示する。次に、制御部1の表示処理機能1bは、筆情報テーブル80内の全レコードの色塗りを行ったか否かについて判定し(ステップST18)、未処理のレコードがある場合はステップST15に戻り、全レコードの色塗りが行われた場合は地図表示処理を終了する。
【0038】例えば、上記ステップST15以降の処理について図12に示す地図1000Aを用いて説明すると、先ず制御部1の表示処理機能1bが筆情報テーブル80からGID「1000」(図12(a)に示す図形1000)のレコードを読み込み、ベクタ情報テーブル50からGID「1000」の全ての頂点のXY座標を取得する。その各頂点座標で特定される図形1000の範囲内を、図12(b)の如く表示色レベル「5」に対応するRGB値の配列データで塗って表示部3に表示する。次に、GID「1001」のレコード以降も同様にして色塗りし、図12(b)に示す地図1000Bを表示部3に表示する。
【0039】これにより、既に遺跡が発見されている図形1000〜1001の表示色を基準とし、その周囲の図形をも色調を変化させて色塗りして表示することができる。かかる場合、未調査の図形にあっては前述した外接矩形の重なりが多い(図形1004〜1006)程、濃色で色塗りされる。これが為、そのような箇所程、遺跡が存在している図形に近接していることが表され、且つ遺跡の存在可能性を秘めていることの判断資料となり、調査の参考に帰することが可能となる。
【0040】ここで、図12(b)に示す地図1000Bは、図の煩雑さを回避する為、前述した近接度処理と地図表示処理の結果において色塗りの対象となる全ての図形を色塗りしたものではない。
【0041】以上示したが如く本実施形態によれば、既に遺跡が発見されているという属性が決定している図形(筆)を用いて、簡易的な外接矩形の重なりチェックにより属性が明確でない未発掘の図形を含めた簡便な図形の色分け表示を行うことができる。
【0042】尚、前述したが如くオペレータによる表示色の設定変更を行う際には、制御部1が色塗り条件テーブル60の表示色列60gのデータを指定された表示色に変更するようにしてもよい。例えば色塗り条件種別「遺跡」,表示色「赤(レッド)」が指定されると、色塗り条件テーブル60のID「1」のレコードの表示色列60gが「Gray」から「Red」に変更される。この表示色の設定変更処理は、前述したが如く筆情報テーブル80の作成を行う以前に、制御部1の近接度処理機能1aにより行うものでもよく、地図表示処理を行う際に、制御部1の表示処理機能1bにより行うものでもよい。
【0043】また、本実施形態にあっては表示色が五段階のものを例示したが、必ずしもこれに限定するものではない。また、遺跡が存在する図形の表示色を最大濃度とし、遺跡の存在可能性が低くなるにつれて表示色の濃度を薄くするようにしたものを例示したが、必ずしもこれに限定するものではない。
【0044】更に又、重なりチェックをする際に、前述した外接矩形に代えて、例えば図形の各頂点を結んだ外接円を用いてもよい。
【0045】ここで、本実施形態にあっては遺跡の発掘調査に用いる図形群表示システムとして例示したが、必ずしもこれに限定するものではなく、例えば土砂災害や河川の氾濫等が起こった箇所,不発弾が発掘された箇所等の危険箇所を調査する際に本システムを使用してもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、既に属性が明確な図形と,属性が不明確な図形とを簡便に色分け表示することができる。具体的には、制御部が属性の明確な図形を基準として近接度の判定を判定を行うことによって、種々の形状の図形から成る図形群の中から属性の明確な図形と不明確な図形とを判別し、夫々の表示色を設定することができるので、オペレータがその属性の不明確な図形に対して所望(色分け用)の属性情報を与えずとも、各図形の色分けを行うことが可能となる。




 

 


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