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発明の名称 ファイル配布システムと方法およびプログラムと記録媒体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−99297(P2003−99297A)
公開日 平成15年4月4日(2003.4.4)
出願番号 特願2001−286658(P2001−286658)
出願日 平成13年9月20日(2001.9.20)
代理人 【識別番号】100077274
【弁理士】
【氏名又は名称】磯村 雅俊 (外1名)
【テーマコード(参考)】
5B082
【Fターム(参考)】
5B082 GA04 HA05 
発明者 鶴岡 剛
要約 課題
ネットワークを介してクライアントにファイルを配布する際のネットワークに対する負荷を軽減する。

解決手段
配布元サーバ10から、複数の中継サーバ20を経由して複数のクライアント30へファイルを配布する際、配布元サーバ10から各中継サーバ20へは差分ファイルで転送し、各中継サーバ20間でも、差分ファイルで転送し、各中継サーバ20から各中継サーバ20に接続されている各クライアント30へは、差分ファイルではなく、各中継サーバで復元したファイルを転送する。特に、複数のファイル(ファイル群)の配布を行う際には、今回配布するファイル群13のファイル同士の比較処理に基づく差分ファイルの抽出処理も行う。
特許請求の範囲
【請求項1】 ネットワークを介して、配布元サーバから1以上の中継サーバを経由して複数のクライアントへのファイルの配布を行うシステムであって、上記配布元サーバには、今回配布するファイルと前回配布したファイルとの差分ファイルと該差分ファイルを用いて上記前回配布したファイルから上記今回配布するファイルを復元するために用いる差分情報を生成して上記中継サーバに転送する手段を設け、中継サーバには、転送されてきた差分ファイルと差分情報を受信する手段と、受信した差分ファイルと差分情報を他の中継サーバに転送する手段と、受信した差分ファイルと差分情報および上記前回配布したファイルとに基づき上記今回配布するファイルを復元する手段と、該復元したファイルを上記前回配布したファイルとして保存する手段と、上記復元したファイルをクライアントに転送する手段とを設け、サーバ間では差分ファイルと差分情報を転送し、サーバからクライアントへは復元したファイルを転送することを特徴とするファイル配布システム。
【請求項2】 ネットワークを介して、配布元サーバから1以上の中継サーバを経由して複数のクライアントへの複数のファイル(ファイル群)の配布を行うシステムであって、上記配布元サーバには、今回配布するファイル群と前回配布したファイル群とを比較して第1の差分ファイル群と該第1の差分ファイル群を用いて上記前回配布したファイル群から上記今回配布するファイル群を復元するために用いる第1の差分情報を生成する手段と、今回配布するファイル群同士を比較して第2の差分ファイル群と該第2の差分ファイル群を用いて上記今回配布したファイル群から上記今回配布するファイル群を復元するために用いる第2の差分情報を生成する手段と、生成した第1,第2の差分ファイル群と第1,第2の差分情報を上記中継サーバに転送する手段とを設け、中継サーバには、転送されてきた第1,第2の差分ファイル群と第1,第2の差分情報を受信する手段と、受信した第1,第2の差分ファイル群と第1,第2の差分情報を他の中継サーバに転送する手段と、受信した第1,第2の差分ファイル群と第1,第2の差分情報および上記前回配布したファイルとに基づき上記今回配布するファイル群を復元する手段と、該復元したファイル群を上記前回配布したファイル群として保存する手段と、上記復元したファイル群をクライアントに転送する手段とを設け、サーバ間では第1,第2の差分ファイル群と差分情報を転送し、サーバからクライアントへは復元したファイル群を転送することを特徴とするファイル配布システム。
【請求項3】 ネットワークを介して、配布元サーバから1以上の中継サーバを経由して複数のクライアントへの複数のファイル(ファイル群)の配布を行うシステムのファイル配布方法であって、上記配布元サーバにおいて、今回配布するファイルと前回配布したファイルとの差分ファイルと該差分ファイルを用いて上記前回配布したファイルから上記今回配布するファイルを復元するために用いる差分情報を生成する手順と、生成した差分ファイルと差分情報を上記中継サーバに転送する手順とを実行し、中継サーバにおいては、転送されてきた差分ファイルと差分情報を受信する手順と、受信した差分ファイルと差分情報を他の中継サーバに転送する手順と、受信した差分ファイルと差分情報および上記前回配布したファイルとに基づき上記今回配布するファイルを復元する手順と、該復元したファイルを上記前回配布したファイルとして保存する手順と、上記復元したファイルをクライアントに転送する手順とを実行し、サーバ間では差分ファイルと差分情報を転送し、サーバからクライアントへは復元したファイルを転送することを特徴とするファイル配布方法。
【請求項4】 ネットワークを介して、配布元サーバから1以上の中継サーバを経由して複数のクライアントへのファイル群の配布を行うシステムのファイル配布方法であって、上記配布元サーバにおいて、今回配布するファイル群と前回配布したファイル群とを比較して第1の差分ファイル群と該第1の差分ファイル群を用いて上記前回配布したファイル群から上記今回配布するファイル群を復元するために用いる第1の差分情報を生成する手順と、今回配布するファイル群同士を比較して第2の差分ファイル群と該第2の差分ファイル群を用いて上記今回配布したファイル群から上記今回配布するファイル群を復元するために用いる第2の差分情報を生成する手順と、生成した第1,第2の差分ファイル群と第1,第2の差分情報を上記中継サーバに転送する手順とを実行し、中継サーバにおいては、転送されてきた第1,第2の差分ファイル群と第1,第2の差分情報を受信する手順と、受信した第1,第2の差分ファイル群と第1,第2の差分情報を他の中継サーバに転送する手順と、受信した第1,第2の差分ファイル群と第1,第2の差分情報および上記前回配布したファイルとに基づき上記今回配布するファイル群を復元する手順と、該復元したファイル群を上記前回配布したファイル群として保存する手順と、上記復元したファイル群をクライアントに転送する手順とを実行し、サーバ間では第1,第2の差分ファイル群と差分情報を転送し、サーバからクライアントへは復元したファイル群を転送することを特徴とするファイル配布方法。
【請求項5】 請求項3、もしくは、請求項4のいずれかに記載のファイル配布方法であって、複数の中継サーバ間における配布内容の同一化のために、上記配布元サーバから上記中継サーバへの転送処理をスケジュール化する手順を有することを特徴とするファイル配布方法。
【請求項6】 コンピュータに、請求項3から請求項5のいずれかに記載のファイル配布方法における各手順を実行させるためのプログラム。
【請求項7】 コンピュータに、請求項3から請求項5のいずれかに記載のファイル配布方法における各手順を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータにおけるネットワークを利用したファイルの配布技術に係わり、特に、ファイル配布に伴うネットワークへの負荷を軽減するのに好適なファイル配布技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、アンチウィルスソフトのウィルス定義ファイルのように、頻繁に更新されるファイル群がある。このようなファイル群を他のコンピュータにネットワークを介して配布する場合、より短時間で配布できるようにファイル群を圧縮したり、また、例えば特開平10−124419号公報や特開平10−289172号公報あるいは特開平11−282818号公報などに記載の技術のように、差分のみを転送するなどしてデータサイズを減らすことが一般に行われている。
【0003】しかし、これらの技術は、一台の配布サーバから複数のクライアントに対して一台ずつファイルの配布を行うものであり、クライアントが大量に存在する場合や、サーバとクライアントの距離が遠い場合および回線が細い場合などには、サーバやネットワークが処理しきれずデータ転送時間が長くなるといった弊害が発生する。
【0004】また、このように、ファイルの配布を1台の配布元サーバから直接すべてのクライアントに配布するのではなく、複数のサーバを設けて、各サーバに配布対象のファイルを転送し、各サーバから手近のクライアントにファイルを配布することにより、データ転送時間を短縮する技術もある。
【0005】しかし、このように複数のサーバを用いてファイル配布を行う技術でも、大量にあるクライアントの環境は、例えば、OS(オペレーティング・システム)が異なる、現ウィルス定義ファイルのバージョンが違うなど、必ずしも同じではないので、すべてのクライアントに適用させるためには数多くの配布ファイルを、各サーバに用意しなければならない。その結果、各サーバにファイルを転送する際のデータ転送量が多くなり、配布に時間がかかってしまう。
【0006】このように、従来の差分によるファイルの配布技術も、複数のサーバを用いてファイルを分散配布する技術のいずれにおいても、ネットワークに対する負荷が大きく、その結果、他の業務やアプリケーションの実行を多大に妨げる危険をはらんでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、従来の技術では、ファイルの配布に伴うネットワーク負荷を軽減することができない点である。
【0008】本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、他の業務やアプリケーションの実行を妨げることなく、大量のファイルのネットワークを介しての配布を可能とすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では、(1)第1のサーバコンピュータ(配布元サーバ)から、第2のサーバコンピュータ(中継サーバ)を経由して複数のクライアントコンピュータへファイルを配布する際、配布元サーバから各中継サーバへは差分ファイルで転送し、各中継サーバ間でも、差分ファイルで転送し、各中継サーバから各中継サーバに接続されているクライアントへは、差分ファイルではなく、各中継サーバで復元したファイルを転送する。(2)また、配布元サーバは、複数のファイル(ファイル群)の配布を行うに当たって、今回配布するファイル群と前回配布済みのファイル群との比較処理に基づく差分ファイルの抽出と共に、今回配布するファイル群のファイル同士の比較処理に基づく差分ファイルの抽出とを行い、それぞれの差分抽出処理で抽出された差分ファイルと、この差分ファイルから今回配布対象ファイル群を復元するための情報(差分情報)とを、中継サーバへ転送し、各中継サーバでは、それぞれの差分ファイルと差分情報に基づきファイル群を復元してクライアントに転送する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明に係わるファイル配布システムの構成例を示すブロック図であり、図2は、図1におけるファイル配布システムを適用するのに好適なネットワーク構成例を示すブロック図、図3は、図1におけるファイル配布システムの処理動作例を示すフローチャート、図4は、図3における処理によるファイル作成の具体例を示す説明図、図5は、図1におけるファイル配布システムで作成される差分情報ファイルの具体例を示す説明図である。
【0012】図2においては、中継サーバを用いてファイルを配布する際のファイル配布形態を示しており、この図2を用いて、まず、従来の課題に関して説明する。例えば、各サイトA1〜G7内のクライアント1c〜7c,1d〜7dに、配布元サーバ1aまたは中継サーバ2a〜7aからファイル1b〜7bの配布を行う場合を考える。
【0013】この場合、配布元サーバ1aまたは中継サーバ2a〜7aから各クライアント1c〜7c,1d〜7dには、そのクライアント1c〜7c,1d〜7dに必要なファイルのみを配布するだけなので、転送データ量はそれほど多くない。また各サイトA1〜G7内のネットワークは、例えば、LAN等の比較的高速なものであり、ネットワークへの負荷の点でも問題になりにくい。
【0014】一方、サイトA1〜G7間における配布元サーバ1aや中継サーバ2a〜7a同士のデータ転送量は、少なくとも各配布元サーバ1aや中継サーバ2a〜7a配下のすべてのクライアント1c〜7c,1d〜7dに対する配布ファイルを送る必要があるため非常に多い。
【0015】さらに、このサイト間のネットワークは、専用回線やインターネット等、サイト内のネットワークに比べ低速なため、転送量が多くなればなるほど大きな問題となる。
【0016】ここで仮に中継サーバ2a〜7aを使用しない場合について考えてみる。この場合すべてのクライアント1c〜7c,1d〜7dに配布元サーバ1aから直接ファイル配布が行われることになり、確かに、中継サーバ2a〜7aを用いた場合の問題である、中継サーバ2a〜7a間のデータ転送量の多さは、一見、解消される。
【0017】しかし、配布元サーバ1aのサイトA1内にあるクライアント1c,1d以外の、他のサイトB2〜G7にある各クライアント2c〜7c,2d〜7dへのファイル配布には、低速なネットワーク回線を使わざるを得ないため、中継サーバ2a〜7aを用いる形態に比べ非常に転送効率が悪く転送時間の悪化を招く。特にクライアント1c〜7c,1d〜7dの数が多い場合にはその問題が余計顕著化するため、得策でない。
【0018】この中継サーバ2a〜7aを用いる場合は、例えばOS等、環境の異なる数多くのクライアントのためにそれぞれ異なる配布ファイルを用意しなければならないゆえ、配布ファイルの実質的なサイズが増加するという点がネックである。
【0019】そこで、本例では、配布元サーバ1aにおいて、前回配布したすべてのファイル群と今回配布すべきファイル群との差分ファイル、さらには、今回配布すべきファイル群内でファイル間における差分ファイルを作成し、各中継サーバ2a〜7aに転送する。
【0020】そして、各中継サーバ2a〜7aでは、今回の差分ファイルと前回の(復元した)配布ファイルから今回配布すべきファイル群を復元し、各クライアント2c〜7c,2d〜7dに転送し、かつ、復元したファイル群は次回の差分ファイルを復元するため保持する。
【0021】尚、このような、配布元サーバ1aから各中継サーバ2a〜7aへの差分ファイルの転送処理をスケジュール化することにより、中継サーバ2a〜7a間における配布内容の同一化を図る。
【0022】以下、このような処理動作を行うファイル配布システムの構成を、図1を用いて説明する。
【0023】図1において、10は配布元サーバ、20は中継サーバ、30はクライアントであり、それぞれ、図示していない表示装置や入力装置、外部記憶装置、および、CD−ROM等の光ディスクに記録されたプログラムやデータを読み出すための光ディスク駆動装置やLANカード等の通信装置等が設けられ、本発明に係わる処理を行うためのコンピュータ処理機能を実装する。
【0024】すなわち、配布元サーバ10や中継サーバ20およびクライアント30のそれぞれは、光ディスク等に格納されたプログラムおよびデータを光ディスク駆動装置等を介して外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPU(Central Processing Unit)で処理することにより、配布元サーバ10には差分ファイル作成部11と差分ファイル転送部12が実装され、中継サーバ20には、差分ファイル受信部21と差分ファイル復元部22および復元ファイル転送部23が実装され、そして、クライアントマシン30には、復元ファイル受信部31が実装され、本発明に係わるファイル配布処理を実行する。
【0025】このように、配布元サーバ10は、差分ファイル作成部11と差分ファイル転送部12を有しており、差分ファイル作成部11は、今回配布するファイル群13と前回配布したファイル群14との差分をとり、差分ファイル群15を作成する。また同時に、差分情報ファイル16を作成する。
【0026】この差分情報ファイル16には、差分ファイル群15毎にどのように差分を作成したかを示す情報が書き込まれており、中継サーバ20において、差分ファイル群24から配布ファイル(今回復元ファイル群27)を復元する際に必要となる。
【0027】配布元サーバ10における差分ファイル転送部12では、差分ファイル作成部11で作成した差分ファイル群15と差分情報ファイル16の中継サーバ20への転送を行う。尚、この際、差分ファイル転送部12は、図2に示した各中継サーバ2a〜7a間における配布内容を同一化させるよう、スケジュールに合わせて、各中継サーバ2a〜7aへの差分ファイルの転送処理を行う。
【0028】中継サーバ20は、差分ファイル受信部21、差分ファイル復元部22、復元ファイル転送部23を有し、まず、差分ファイル受信部21において、配布元サーバ10から転送されてきた差分ファイル群と差分情報ファイルを受け取り、差分ファイル群24と差分情報ファイル25として格納する。
【0029】次に、差分ファイル復元部22において、差分ファイル受信部21で受け取った差分ファイル群24と差分情報ファイル25、および、前回復元して保存した前回復元ファイル群26を利用して、今回復元ファイル群27を作成する。この今回復元ファイル群27は、実質的に、配布元サーバ10における今回配布すべき今回配布ファイル群13とまったく同一のものである。
【0030】そして、復元ファイル転送部23において、差分ファイル復元部22で復元した今回復元ファイル群27を然るべくクライアント30に転送する。尚、この中継サーバ20から、さらに他の中継サーバへ転送する必要がある場合は、今回復元ファイル群27でなく、差分ファイル群24および差分情報ファイル群25を転送する。
【0031】クライアント30は、復元ファイル受信部31において、中継サーバ20から転送されてきた今回復元ファイルを受け取り、復元ファイル32として古いファイルと置き換える。
【0032】次に、図3を用いて、配布元サーバ10における差分ファイル作成部11による差分ファイル群15および差分情報ファイル群16の作成処理動作例を説明する。
【0033】まず、今回配布対象ファイル群の内の、あるひとつの配布ファイルに関して(ステップ101)、前回配布したファイルすべてを対象に比較を行い、同じ内容のものがあるか調べる(ステップ102)。これはファイル名ではなくファイルの中身を全て調べるものである。
【0034】もし同内容のものがあれば、差分情報ファイル16として、その同一内容の前回配布ファイルのファイル名を記入する(ステップ103)。また、前回配布したファイル内に同一内容ファイルがない場合は、次に、今回配布すべき他のファイルすべてに対して、同様の比較を行う(ステップ104)。すなわち、今回配布対象ファイル群同士での比較処理を行う。
【0035】ここでも、もし同じ内容のものがあれば、差分情報ファイル16として、同一内容の今回配布ファイルのファイル名を記入する(ステップ105)。
【0036】いずれのファイル内にも同一内容ファイルがなければ、双方のファイル内(前回配布したファイル群と今回配布対象ファイル群)から最も一致する部分が多いファイルを選出する(ステップ106)。そして、差分情報ファイル16として、その部分一致ファイルのファイル名と一致箇所を記入し(ステップ107)、配布対象のファイルから、その部分一致箇所を取り除いた差分ファイルを作成する(ステップ108)。
【0037】以上の処理を今回の配布ファイルすべてに対して行い(ステップ109)、差分ファイル群15と差分情報ファイル16を得る。
【0038】次に、このような差分ファイル作成部11による差分ファイルの作成処理の具体例を、図4と図5に基づき説明する。
【0039】図4に示す例では、今回配布対象ファイル群(ファイル20A〜20D)に対して差分ファイル作成処理を行い、重複部分を取り除き縮小された差分ファイル群(ファイル20c、20d)を得ている。
【0040】すなわち、今回配布対象ファイル群の内のファイル20Aは、前回配布済みのファイル群におけるファイル10Aと同一内容であり、また、ファイル20Bは、このファイル20Aと同一内容であり、各々、差分ファイルは無い。
【0041】ファイル20Cに関しては、上述のファイル20Bと一部が重複しており、また、ファイル20Dに関しては、前回配布済みファイル群のファイル10Bと一部が重複しており、それぞれの重複部分を取り除き縮小されたファイル20cとフィル20dが、差分ファイル群として作成される。
【0042】このような差分ファイル群の作成処理に伴い作成される差分情報ファイル16の例が図5であり、この図5において、左辺の各配布対象ファイルに対し、右辺には、同一ファイルがあるか若しくは部分一致ファイルがあるかを表す情報と、その同一・部分一致ファイルは前回の配布ファイル内か若しくは今回の配布ファイル内かを表す情報、そのファイルのファイル名を表す情報、そして、部分一致の場合は、部分一致ファイルのどこからどこまでが一致するかを表す情報と、差分ファイル名を表す情報、および、部分一致ファイルの一致部分を省略している箇所を表す情報が記載される。
【0043】例えば、配布ファイル20Cの場合は、今回の配布ファイルであるファイル20Bの100バイト目から200バイト目に部分一致しており、その部分一致部分を差分一致ファイルであるファイル20cの100バイト目から省略されていることが表されている。
【0044】尚、中継サーバ20における差分ファイル復元部22においての差分ファイルの復元処理に関しては、上述した配布元サーバ10における差分ファイル作成部11においての差分ファイル作成処理で作成された差分ファイル群と差分情報ファイル、さらには前回の復元ファイル群(これは実質的に前回の配布ファイル群と同一)を元に、上記差分ファイル作成処理とまったく逆の手順を踏めば、今回の配布ファイルと同一である復元ファイル群を得ることができる。
【0045】以上、図1〜図5を用いて説明したように、本例では、配布元サーバ10から、複数の中継サーバ20を経由して複数のクライアント30へファイルを配布する際、配布元サーバ10から各中継サーバ20へは差分ファイルで転送し、各中継サーバ20間でも、差分ファイルで転送し、各中継サーバ20から各中継サーバ20に接続されている各クライアント30へは、差分ファイルではなく、各中継サーバで復元したファイルを転送する。
【0046】特に、配布元サーバ10において、複数のファイル(ファイル群)の配布を行うに当たっては、今回配布するファイル群13と前回配布済みのファイル群14との比較処理に基づく差分ファイルの抽出と共に、今回配布するファイル群13のファイル同士の比較処理に基づく差分ファイルの抽出とを行い、それぞれの差分抽出処理で抽出された差分ファイル群15と、この差分ファイルから今回配布対象ファイル群を復元するための情報(差分情報ファイル16)とを作成して、各中継サーバ20へ転送し、各中継サーバ20では、それぞれを受信して保存した差分ファイル群24と差分情報ファイル25に基づき今回配布するファイル群を復元して(今回復元ファイル群27)当該クライアント30に転送する。
【0047】このことにより、ネットワーク上のすべてのコンピュータに関して特定のファイルを効率的に配布することが可能となる。
【0048】尚、本発明は、図1〜図5を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、中継サーバ20からクライアント30に、然るべき復元ファイルを転送する手順としているが、クライアント30側から中継サーバ20に対してアクセスし、所望の今回復元ファイルを取得する手順としても良い。
【0049】また、本例では、複数のファイル(ファイル群)の転送に関して説明したが、1つのファイルを対象に転送する際にも適用することができる。
【0050】また、本例における中継サーバ20のコンピュータ構成としては、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良い。また、プログラムの記録媒体として、光ディスク以外にも、例えば、FD(Flexible Disk)等を用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、ファイルの配布元サーバから、ネットワークを介して中継サーバを経由して当該クライアントにファイルを配布する際の、ネットワークに対する負荷を軽減でき、他の業務やアプリケーションの実行を妨げる危険を回避することが可能であり、このような他の業務やアプリケーションの実行を妨げることなく、大量のファイルのネットワークを介しての配布が可能である。




 

 


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