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発明の名称 外部メモリ・アダプタを含む多機能モデム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−179666(P2003−179666A)
公開日 平成15年6月27日(2003.6.27)
出願番号 特願2002−252222(P2002−252222)
出願日 平成14年8月30日(2002.8.30)
代理人 【識別番号】100087321
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 勝徳
【テーマコード(参考)】
5K034
【Fターム(参考)】
5K034 AA20 DD03 EE10 EE12 FF01 FF05 KK02 KK12 
発明者 ステイーブ クレイグ ベツツ / ブライアン アルバート ウイツトマン
要約 課題
複数の例えば外部メモリ装置のような家庭用電子機器とインタフェースを取るように構成された例えばケーブル・モデムのような双方向通信用の装置、および、方法を提供する。

解決手段
この通信用装置は、ホスト装置と通信ネットワークとの間でデータ転送を行うように構成された第1のインタフェース回路を有する。また、第2のインタフェース回路が、外部メモリ装置、或いは、メモリ装置を有する家庭用電子製品とホスト装置との間でデータ転送を行うように構成されている。また、この第2のインタフェース回路は、これに接続された外部装置のタイプを特定し、その外部装置からデータを取り出してホスト装置に供給するように構成されている。
特許請求の範囲
【請求項1】 ホスト装置とネットワークとの間でデータ転送を行うように構成された第1のインタフェース回路と、前記ホスト装置および前記ネットワークの少なくとも一方とメモリ装置との間でデータ転送を行うように構成された第2のインタフェース回路と、を含むモデム。
【請求項2】 前記ネットワークが、デジタル・ケーブル・ネットワークおよびデジタル加入者線(DSL)ネットワークの一方を含む、請求項1記載のモデム。
【請求項3】 前記第2のインタフェース回路が、これに接続されたメモリ装置のタイプを特定するように構成された、請求項1記載のモデム。
【請求項4】 デフォルトのデータ転送条件に応じて、前記ネットワークと通信するコンピュータおよび前記ホスト装置の少なくとも一方と前記メモリ装置との間で、データが転送される、請求項1記載のモデム。
【請求項5】 前記メモリ装置がオーディオ・プレーヤと組み合わされており、デフォルトのデータ転送条件に応じて、前記ネットワークと通信するコンピュータおよび前記ホスト装置の少なくとも一方から前記メモリ装置に、オーディオ・データが転送される、請求項1記載のモデム。
【請求項6】 前記メモリ装置が映像装置と組み合わされており、デフォルトのデータ転送条件に応じて、前記メモリ装置から、前記ネットワークと通信するコンピュータおよび前記ホスト装置の少なくとも一方に、映像データが転送される、請求項1記載のモデム。
【請求項7】 前記第2のインタフェース回路が、これに接続されたメモリ装置のタイプを特定するように構成された、請求項6記載のモデム。
【請求項8】 前記第2のインタフェース回路が、コンパクト・フラッシュ・メモリ・カードを受け入れるように構成された、請求項1記載のモデム。
【請求項9】 第1のタイプのデータ・バスを使用して前記メモリ装置と前記モデムとの間でデータを通信し、第2のタイプのデータ・バスを使用して前記ホスト装置と前記モデムとの間でデータを通信する、請求項1記載のモデム。
【請求項10】 前記メモリ装置にはプログラムが格納されており、前記第2のインタフェース回路が前記プログラムをその実行のために前記モデムに転送するように構成された、請求項1記載のモデム。
【請求項11】 前記メモリ装置に格納された前記プログラムは圧縮されており、前記モデムが、前記プログラムを、その実行の前に、解凍する、請求項10記載のモデム。
【請求項12】 ユニバーサル・シリアル・バス(USB)のハブとして動作して、USB通信経路を介して前記メモリ装置と前記ホスト装置との間でデータを転送する、請求項1記載のモデム。
【請求項13】 前記ホスト装置が、前記メモリ装置を、イーサネット(登録商標)通信リンクとユニバーサル・シリアル・バス(USB)通信リンクの少なくとも一方を介して、アクセスできるようにする、請求項1記載のモデム。
【請求項14】 少なくとも初期動作プログラムを格納したフラッシュ・メモリに接続される第1のデータ・バスと組み合わされており、ホスト・コンピューティング装置とネットワークとの間でデータを転送するモデムと、前記第1のデータ・バスに接続され、且つ、物理的インタフェース装置に接続されるインタフェース回路と、を含む装置であって、前記物理的インタフェース装置が、メモリ装置を受け入れるように構成されており、また、前記インタフェース回路が、前記第1のデータ・バスを使用して前記メモリ装置と前記モデムとの間でデータ転送を行うように構成されており、また、前記モデムが、前記ホスト装置および前記ネットワークの少なくとも一方と前記メモリ装置との間でデータを転送するように構成されている、装置。
【請求項15】 前記ネットワークが、デジタル・ケーブル・ネットワークおよびデジタル加入者線(DSL)ネットワークの一方を含む、請求項14記載の装置。
【請求項16】 前記インタフェース回路が、これに接続されたメモリ装置のタイプを特定するように構成された、請求項14記載の装置。
【請求項17】 デフォルトのデータ転送条件に応じて、前記ネットワークと通信するコンピュータおよび前記ホスト装置の少なくとも一方と前記メモリ装置との間で、データが転送される、請求項14記載の装置。
【請求項18】 前記インタフェース回路が、これに接続されたメモリ装置のタイプを特定するように構成された、請求項14記載の装置。
【請求項19】 前記メモリ装置にはプログラムが格納されており、前記インタフェース回路が前記プログラムをその実行のために前記モデムに転送するように構成された、請求項14記載の装置。
【請求項20】 ホスト装置とネットワークとの間でデータ転送を行うように構成された第1のインタフェース回路を含み、更に、前記ホスト装置および前記ネットワークの少なくとも一方とメモリ装置との間でデータ転送を行うように構成された第2のインタフェース回路を含むモデムに接続されるインタフェース装置に前記メモリ装置が挿入されたことを検知し、デフォルトのデータ転送条件に応じて、前記ホスト装置および前記ネットワークの少なくとも一方と前記検知されたメモリ装置との間でデータ転送を行う、方法。
【請求項21】 前記データ転送が、前記ネットワークと通信するコンピュータおよび前記ホスト装置の少なくとも一方から前記検知されたメモリ装置へのオーディオ・データの転送を含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】 前記データ転送が、前記検知されたメモリ装置から、前記ネットワークと通信するコンピュータおよび前記ホスト装置の少なくとも一方への映像データの転送を含む、請求項20記載の方法。
【請求項23】 前記インタフェース装置に挿入された前記メモリ装置のタイプを特定することを更に含む、請求項20記載の方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信ネットワークとホスト装置との間のデータ転送を可能にするシステムに関し、詳しくは、種々の装置に統合インタフェース機能を提供する多機能モデムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、モデムは、パーソナル・コンピュータ(PC)のようなホスト装置と、ケーブル・テレビジョン会社や電気通信会社が提供するような外部のブロードバンドのゲートウェイと、或いは、アクセス・ネットワークとの間でインタフェースを取るための単体のコンピュータ周辺装置として、使用されている。また、ケーブル・モデム技術、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line:DSL)モデム技術、およびその他のモデム技術を用いて、高速ネットワークへの同様なブロードバンド・アクセスが行われている。そのようなブロードバンド・アクセスによって、例えば、インターネット・サイトと家庭に在るPCとの間でデータの高速転送が可能になる。多くの家庭に在るその他の装置としては、種々の記憶媒体を利用した外部記憶周辺装置、或いは、家庭用電子機器、例えば、デジタルカメラ、デジタル・オーディオ・プレーヤ、パーソナル・デジタル・アシスタント(Personal Digital Assistant:PDA、携帯情報端末)、コンピューティング装置等がある。これらの装置に組み合わされた記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ZIP(登録商標)カートリッジ、テープ・カートリッジ、磁気カード、磁気帯、フラッシュ・メモリ・カード等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PCは、モデムと、および、上述の電子機器によって提供される種々の記憶媒体とインタフェースを取る必要がある。即ち、PCを所有し、且つ、種々の家庭用電子機器を所有する人は、それらの家庭用電子機器に組み合わされた記憶装置へ、或いは、それらの記憶装置からデータを転送したい場合がある。そのようなデータをPCへ、或いは、PCから転送して、データの移動、表示、再生、或いは、その他の目的を達成するためには、適切な読み出し/書き込み機能を果たすインタフェース装置が必要である。そのような種々の家庭用装置には、一般に、それぞれ独自のインタフェース装置がある。それ故、1台のPCと多くの外部記憶装置との間でインタフェースを取るために、それらの外部記憶装置のそれぞれのインタフェース装置を使用する場合がある。このような多くのインタフェース装置を用意するのに伴うコストは、非常に高くなることがある。また、それらのインタフェース装置によって、机上作業面が雑然となり、その美観が著しく損なわれることがある。また、一般に、PCと様々な外部記憶装置との間でインタフェースを取るためには、ユーザが、そのPC自体の機能、それらの外部記憶装置自体の機能、および、それらの多くの異なるインタフェース装置自体の機能について、かなり詳しい知識を持っている必要がある。
【0004】この発明の多機能通信装置は、例えば外部記憶装置のような複数の家庭用電子機器とインタフェースを取ることが出来るように構成されており、従来技術に伴う問題を実質的に回避することが出来る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の原理に従う通信装置の一形態は、ホスト装置と通信ネットワークとの間でデータ転送を行うように構成された第1のインタフェース回路と、上記ホスト装置と外部記憶装置との間でデータ転送を行うように構成された第2のインタフェース回路とを含み、また、第2のインタフェース回路は、これに接続された外部記憶装置のタイプを特定し、その外部記憶装置からデータを取り出して上記ホスト装置に供給するように構成されている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の説明は、モデムを介してアクセス・ネットワークに接続されるホスト装置が、例として、パーソナル・コンピュータ(PC)で構成される場合について行うことにする。当業者であれば分るように、使用するモデムのタイプは、使用するアクセス・ネットワークのタイプによって、少なくともある程度、決まる。例えば、一推奨実施例では、デジタル・ケーブル・モデムを使用して、デジタル・ケーブル・テレビジョン・システムで構成されたアクセス・ネットワークとインタフェースを取る。このアクセス・ネットワークは、例えば、インターネット、および/または、その他のネットワークにアクセスできる。電話会社が提供するアクセス・ネットワークの場合、モデムは、その電話会社のアクセス・ネットワークに適したインタフェース機能を有するデジタル加入者線(DSL)モデム等で構成される。その他のタイプのアクセス・ネットワーク、例えば、衛星ネットワーク、無線ネットワーク等は、それらに適したモデム手段を介してアクセスでき、それらのモデム手段は、この発明の開示事項に応じて変更できる。
【0007】図1は、この発明の原理に従って動作するシステムのハイレベル・ブロック図である。具体的には、図1は、ホスト装置70が、モデム100を介して、アクセス・ネットワーク50と通信するシステム10のハイレベル・ブロック図である。ホスト装置70は、例として、パーソナル・コンピュータ(PC)で構成されている。モデム100は、例として、デジタル・ケーブル・モデムで構成されている。アクセス・ネットワーク50は、例として、デジタル・ケーブル・テレビジョン・システムで構成されている。この発明の代表的な実施例では、アクセス・ネットワーク50は、少なくとも1つの他の通信ネットワーク、例として、インターネット55にアクセスできる。
【0008】モデム100は、アクセス・ネットワーク50とホスト装置70との間のデータ通信を容易にするように構成された第1のインタフェース機能経路I1を有する。更に、モデム100は、外部メモリ装置60とホスト装置70との間のデータ通信を容易にするように構成された第2のインタフェース機能経路I2を有する。尚、メモリ装置60について使用する「外部(external)」とは、必ずしも、メモリ装置60がモデムと分離した装置として収容されている、という意味ではない。即ち、メモリ装置60は、モデム100の筐体内に完全に差し込まれても良い。むしろ、ここで使用する「外部」とは、モデム100とモデム機能動作とに名目上組み合わされたメモリと、外部メモリ装置60に名目上組み合わされたメモリとの間のメモリ領域の論理的分離を意味する。
【0009】メモリ装置60は、任意のタイプの記憶媒体65で構成されること、或いは、この記憶媒体65と協働することが可能である。一推奨実施例では、メモリ装置60は、フラッシュ・メモリ・カード、或いは、スマート・カードと協働する。メモリ装置60は、記憶媒体65、例として、フラッシュ・リード・オンリ・メモリ(ROM)、フロッピー(登録商標)ディスク、ZIP(登録商標)カートリッジ、テープ・カートリッジ、磁気カード、磁気メモリ帯、フラッシュ・メモリ・カード、集積メモリを有するスマート・カード、或いは、当業者に周知の複数のメモリ装置媒体の任意の1つと協働する。記憶媒体65は、メモリ装置60内のインタフェース回路(M−CKT)66を介してアドレスされる。インタフェース回路66は、物理的インタフェース装置(M−PHYS)67と協働して、記録媒体65から取り出だされたデータを表す光学的信号、或いは、電気的信号を供給する。データ信号DATAが供給されて、メモリ装置60とモデム100との間でデータ通信が行われる。
【0010】モデム100は物理的インタフェース装置(I−PHYS)195を含み、この物理的インタフェース装置195は、メモリ装置60内の物理的インタフェース装置67と協働して、データを運ぶ電気的信号または光学的信号を取り出す。尚、当業者であれば分ることであるが、中間の物理的アクセス装置、例えば、ケーブル等を使用して、モデム100の物理的インタフェース装置195とメモリ装置60の物理的インタフェース装置67との間のインタフェースを取ることが出来る。モデム100の物理的インタフェース装置195は、インタフェース回路(I−CKT)190と協働して、メモリ装置60からデータを取り出し、また、メモリ装置60にデータを格納する。
【0011】図1のモデム100は、アクセス・ネットワーク50とホスト装置70との間の第1のインタフェース機能経路I1を含むように示されている。モデム100がメモリ装置60から受信したデータは、第2のインタフェース機能経路I2を介して第1のインタフェース機能経路I1に供給される。この動作を行うのに必要な様々なインタフェース回路を、以下、図2を参照して、更に詳しく説明する。
【0012】尚、第2のインタフェース機能経路I2を構成するのに必要なインタフェース回路は、図1のモデム100内に組み込まれたように示されているが、別の実施例では、モデム100の外部に設けてもよい。また、第2のインタフェース機能経路I2は、第1のインタフェース機能経路I1に接続されたように示されているが、別の実施例では、ホスト装置70に直接接続してもよく、或いは、インタフェース機能経路I1とI2とを選択的にホスト装置70に接続するように構成された多重化装置を介してホスト装置70に接続してもよい。
【0013】図2は、図1のシステム10内に使用するのに適したモデムのハイレベル・ブロック図である。モデム100は、アクセス・ネットワーク50、例として、デジタル・ケーブル・テレビジョン・ネットワークからの信号、例として、無線周波数(RF)信号を受信する。この受信RF信号は処理されて、その結果得られたデータは、第1のインタフェース機能経路I1を介してホスト装置70に供給される。また、物理的インタフェース装置195が外部メモリ装置60と協働して、第2のインタフェース機能経路I2を介して別のデータを受信する。
【0014】RF信号はダイプレクサ(diplexer)110に供給され、このダイプレクサ110は入来(即ち、受信)RF信号をケーブル・チューナ105に供給する。このケーブル・チューナ105は、チューナ制御信号TUNER CONTROL(詳しくは、集積多機能モデムIC180)に応答して、複数のRF搬送波信号のうちの1つを中間周波数(IF)信号に下方変換する。このIF信号は、表面弾性波(SAW)フィルタ115に供給される。SAWフィルタ115は、IF周波数に適応した標準帯域通過フィルタリング動作を行い、その結果得られたフィルタリング済み中間周波数信号を差動増幅器(DIFF.AMP)120に供給する。この差動増幅器120は、その信号を増幅してモデム集積回路(IC)180に供給する。
【0015】モデムIC180は、一体型、即ち、シングルチップ型のケーブル・モデム・ソリューション、例えば、米国カリフォルニア州アーヴァイン(Irvine)のブロードコム・コーポレーション(Broadcom Corporation)社製モデルBCM3350チップで構成されている。モデムIC180によって受信された下り(downstream)信号内のデータは、イーサネット(登録商標)型のネットワーク、或いは、ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus:USB)型のネットワークを介してホスト装置70に供給される。
【0016】一推奨実施例では、モデムIC180は、それぞれ、RJ−45端子(これは、変成器/フィルタ160と組み合わされている)、或いは、USBポート165を介してホスト装置70と通信するのに適したイーサネット(登録商標)信号E、或いは、シリアル信号Sを生成するのに必要な全ての処理を行う。
【0017】ホスト装置70からアクセス・ネットワーク50へ転送すべきデータは、イーサネット(登録商標)接続E或いはUSB接続Sを介してモデムIC180に供給される。モデムIC180は、上り(upstream)データを処理して、それに対応する変調済み上りRF信号UPRFを上り電力増幅器135に供給する。この上り電力増幅器135は、上りRF信号UPRFを増幅して電力増幅済み信号を生成して無線周波数(RF)変成器140に供給する。RF変成器140は、処理済み上りRF信号をダイプレクサ110に伝達する。更に、この伝達された信号は、対応する無線周波数(RF)信号によってアクセス・ネットワーク50に伝達される。
【0018】図2のモデム100の上述した動作は、図1について述べた第1のインタフェース機能経路I1の構成部分の基本動作である。即ち、モデム100の上述した動作によって、ホスト装置70とアクセス・ネットワーク50との間のデータ転送を容易にする第1のインタフェース機能経路I1の機能が果たされる。
【0019】モデムIC180には、この発明に従って、特定の処理機能を果たすプロセッサ181が含まれている。また、モデムIC180には、入力/出力回路182、および、必要に応じて、メモリ183が含まれている。このメモリ183は、後でフラッシュ・メモリ185について述べるようなブート・ルーチンを格納するのに適したフラッシュ・メモリで構成できる。
【0020】モデムIC180には、第1のバスB1、例として、パラレル・データ・バスが結合されている。この第1の通信バスB1は、モデムIC180とフラッシュ・メモリ185(および/またはフラッシュ・メモリ183)との間の通信を容易にする。フラッシュ・メモリ185は、ブート・ルーチン187と圧縮されたプログラム186とを格納している。フラッシュ・メモリ185は不揮発性であり、従って、電源を切ってもそれに格納されたデータは保持される。パワーアップ時に、フラッシュ・メモリ185内のブート・ルーチン187(或いは、メモリ183内のブート・ルーチン(図示せず))によって、1つ、或いは、それ以上の圧縮されたプログラム186が取り出される。圧縮されたプログラムは解凍されて、シンクロナス・ダイナミック・ランダムアクセスメモリ(Synchronous Dynamic Random Access Memory:SDRAM)175にプログラム176として格納される。SDRAM175は、第2の通信バスB2、例として、シンクロナス・データ・バスを介してモデムIC180と通信を行う。尚、当業者であれば分ることであるが、推奨実施例ではフラッシュ・メモリ185内で圧縮プログラムを使用しているが、これらのプログラムは必ずしも圧縮する必要はない。しかし、この圧縮によって、フラッシュ・メモリ185として、メモリ容量が大きいものを使用する必要性が回避でき、従って、コストを低減できる。
【0021】SDRAM175は、プログラム176とバッファ177とを含むものとして図示されている。前述したように、プログラム176は、パワーアップ後の動作期間中、モデムIC180によって、詳しくは、プロセッサ181によって格納される。バッファ177は、アクセス・ネットワーク50とホスト装置70との間を流れるデータをバッファリングするのに使用される。バッファ177は、モデムIC180が実行する基準流れ制御アルゴリズムに従って、動作する。この基準流れ制御アルゴリズムは、例えば、SDRAM175のプログラム176部分内に格納されている。
【0022】この代表的な実施例では、2本の通信バス、すなわち第1の通信バスB1と第2の通信バスB2が使用されている。その理由は、SDRAM175の通信速度がフラッシュ・メモリ185のそれよりも高く、また、SDRAM175の信号プロトコルがフラッシュ・メモリ185のそれとは異なるためである。別の実施例では、1本の通信バスを使用して、互換性バス構造を有するフラッシュ・メモリ185とSDRAM175の両方と通信を行うことが出来る。
【0023】インタフェース回路190が、第1の通信バスB1と、物理的インタフェース装置195、例として、コンパクト・フラッシュ・メモリ・ソケットとに接続されている。必要に応じて、インタフェース回路190には保護回路191が含まれ、この保護回路191によって、コンパクト・フラッシュ・ソケット(物理的インタフェース装置)195に於いて、媒体、或いは、媒体保持具のホットスワッピング(hot swapping、通電した状態での交換)が可能になる。
【0024】先に図1に関して述べたように、インタフェース回路190は、この回路と物理的インタフェース装置195とに接続されるメモリ装置60とモデムIC180との間に於けるデータ転送を行うのに必要な電気的および/または光学的回路で構成されている。第2のインタフェース機能経路I2の機能は、ソケット(物理的インタフェース装置)195が物理的に受け入れるメモリ装置60とホスト装置70との間で、物理的インタフェース装置195、インタフェース回路190およびモデムIC180によって、果たされる。第2のインタフェース機能経路I2は、通信バスB1、モデムIC180、およびイーサネット(登録商標)データ経路EとUSBデータ経路Sの一方または両方によって構成されたデータ通信経路である。
【0025】図3は、この発明の原理に従う製品実施例を表している。具体的には、ディスプレイ装置72、キーボード74およびポインティング装置(例えば、マウス)73に接続されるパーソナル・コンピュータ(PC)71を含むホスト装置70は、イーサネット(登録商標)或いはUSBのデータ経路E/Sを介してモデム100と通信を行う。モデム100は、無線周波数信号経路RFを介してアクセス・ネットワーク50と通信を行う。更に、モデム100には、図2に関して述べたような物理的インタフェース装置195およびインタフェース回路190が組み合わされている。この物理的インタフェース装置195およびインタフェース回路190は、外部メモリ装置60を物理的に受け入れて、これと電気的に、或いは、光学的に協働する。
【0026】前述したように、外部メモリ装置60は、静止画または動画、音声ファイル(例えば、MP3、或いは、WAV(サウンド・ファイルの一形式)ファイル)等を格納するのに使用される、例えば「メモリスティック」のような、数種のメモリ装置のうちの任意のものでよい。この発明の一実施例では、パーソナル・コンピュータ71は、インターネット55(図1)から、アクセス・ネットワーク50およびモデム100を介して、MP3音声ファイルを取り出すように動作する。この取り出したMP3音声ファイルは、PC71内の大容量記憶装置、例えば、ハードディスク(HD)内に格納される。PC71は、メモリ装置60がモデム100の物理的インタフェース装置195に挿入されたことを検知すると、第2のインタフェース機能経路I2を設定して、格納されているMP3音声ファイルをメモリ装置60に「アップロード」する。この実施例では、メモリ装置60は、例えば、MP3プレーヤと協働する。別の実施例では、一般に、比較的小形であり、アクセス可能な物理的インタフェースの機能を有するMP3プレーヤを直接物理的インタフェース装置195に接続してもよい。
【0027】この発明に従う方法を実施できるコンピューティング装置が、図2に示されたモデムIC180内のプロセッサ181および入力/出力(I/O)回路182と、フラッシュ・メモリ185および/またはメモリ183と、SDRAM175とを使用して形成される。プロセッサ181は、電源、クロック回路、キャッシュ・メモリ等の従来のサポート回路(図示せず)と協働し、また、フラッシュ・メモリ185およびSDRAM175に格納されたソフトウェア・ルーチンの実行の補助をする回路と協働する。従って、ここにソフトウェア処理として述べる処理ステップの幾つかは、ハードウェア、例えば、プロセッサ181と協働して種々のステップを行う回路内で実現してもよいと考えられる。モデムIC180に含まれる入力/出力(I/O)回路182は、モデムIC180、アクセス・ネットワーク50、ホスト装置70、第1の通信バスB1、および第2の通信バスB2の間でインタフェースを取る。
【0028】モデムIC180の動作、詳しくは、プロセッサ181、I/O回路182およびメモリ175/185の動作は、ここでは、この発明に従って種々の検知機能および処理機能を果たすようにプログラムされた汎用コンピュータの観点から、述べられている。しかし、この発明は、例えば、メモリ183を更に組み込んだモデムIC180のような特定用途向け集積回路(ASIC)としてハードウェアで実現できる。従って、ここで述べる処理ステップは、ソフトウェア、ハードウェア、或いは、それらの組み合わせによって同等に行われる、と広く解釈すべきである。
【0029】図4は、この発明の原理に従って、図1乃至図3のモデム100に使用するのに適した処理方法のフローチャートを表している。具体的に述べると、処理方法400は、モデムについてパワー・オン(Power ON:PON)状態が開始されるステップ402で始められる。ステップ404で、ブート・プログラムが、フラッシュ・メモリから、或いは、これとは別のメモリ・ソース(例えばモデムIC180内の例えばメモリ183の領域にハードコード化されたもの)から取り出される。ステップ406で、ブート・プログラムを使用して、フラッシュ・メモリ185内に格納された1つ或いはそれ以上の主プログラムを取り出し、若し必要であれば、解凍(展開、伸長ともいう。)する。ステップ408で、解凍済み主プログラムがSDRAM175に格納される。
【0030】ステップ410で、モデム100によって、ホスト装置70とアクセス・ネットワーク50との間で通信機能が提供される。即ち、ステップ410で、モデムの第1の、即ち、第1のインタフェース機能がホスト装置に対して提供される。
【0031】ステップ412で、外部装置インタフェースである物理的インタフェース装置195、或いは、電気的/光学的インタフェース回路190と協働する外部装置が検知されたか否かが判定される。若し、外部装置が検知されない場合、ステップ410で標準通信が続けて行われる。外部装置が検知された場合、ステップ414でその装置が特定される。
【0032】ステップ416で、その特定された外部装置への、或いは、その特定された外部装置からのデフォルト・データの転送が行われる。その特定された外部装置が、例えば、デジタル・カメラと組み合わされたメモリスティック、或いは、その他のメモリ装置で構成される場合、デフォルト・データの転送は、例えば、その外部メモリ装置からの画像データの取り出しと、その取り出した画像データのホスト装置70への転送と、その画像データのホスト装置70内のメモリ(例えば、大容量記憶装置HD)への格納とから構成される。同様に、例えば、特定した外部装置がMP3プレーヤである場合、MP3装置への転送用に前もって選択されているMP3ファイルがホスト装置70の大容量記憶装置HDから取り出されて、そのMP3装置に転送される。外部装置への、或いは、外部装置からのデータ転送は、第2のインタフェース機能経路I2を介して行われる。
【0033】ステップ418で、装置相互間のインターアクション(双方向通信)が更に必要であるか否かが判定される。即ち、ステップ418で、ユーザのコマンドが適切であるか、或いは、ホスト装置を介する外部装置とのその他のインターアクションが適切であるか否かが判定される。若し、更なる装置相互間のインターアクションが必要でない場合、方法400は、ステップ410に進み、ホスト装置とアクセス・ネットワークとの間に於ける通信が引き続き行われる。若し、更なる装置相互間のインターアクションが必要である場合、ステップ420で、方法400は、そのような装置相互間のインターアクションに応答して、ステップ418の問いを繰り返す。
【0034】図5は、この発明の原理に従う、図1のシステムとは別の実施例を表している。具体的には、図5には、先に図1について述べたものと実質的に同じアクセス・ネットワーク50、モデム100、外部メモリ装置60、およびホスト装置70が示されている。しかし、図5のシステム500では、各装置が次のように相互接続されている。即ち、ホスト装置70がユニバーサル・シリアル・バス(USB)を介してモデム100に接続され、外部メモリ装置60が別のUSBインタフェースを介してモデム100に接続されている。この実施例では、ケーブル・モデム100は、USBハブ機能を果たす。このUSBハブ機能によって、複数の更なるUSB接続可能な装置、および/または、外部メモリ装置がUSBを介してホスト装置70に接続できる。この実施例では、モデム100と外部メモリ装置60とは、論理的に、USB上の2つの別個の装置として、ホスト装置70に接続されている。この実施例では、モデム100がUSBハブとして機能しているため、アクセス・ネットワーク50と外部メモリ装置60との間のあらゆるデータ転送は、必ず、ホスト装置70の介入を必要とする。
【0035】図5について、以下に述べるこの発明の別の実施例では、モデムが、USBホスト(host)(外部メモリ装置60に対して)とUSB周辺装置(peripheral)(ホスト装置70に対して)の両方として動作する。この実施例では、モデムは、アクセス・ネットワーク50と外部メモリ装置60との間で直接データを転送できる。従って、図4のステップ416でのデフォルト・データの転送は、例えば、インターネットを介するサーバからの情報の取り出しと、その取り出した情報の外部メモリ装置60への格納とで構成される。そのような情報は、例えば、MP3ファイルのような音声ファイル、および/または、画像ファイルから成る。同様に、外部メモリ装置60内に格納されているデータを、デフォルト条件として、USBホストとして動作するモデムによって、外部メモリ装置60から直接ウェブサイトにアップロードすることも出来る。尚、当業者であれば、その他の変更および組み合わせを容易に実施できるであろう。
【0036】この発明の一実施例では、図1、図2、図3、および図5のいずれのモデム100も、米国カリフォルニア州アーヴィンのブロードコム・コーポレーション社製のブロードコム・モデルBCM3350で構成することができる。このBCM3350は、読み書き(read/write)機能に加えて、ケーブル・モデムPHYおよびMAC層情報フロー管理の機能を有する。モデム・ソフトウェアが、メモリ・ブロック或いはメモリ装置、例えば、フラッシュ・メモリ185に格納されている。モデム命令セットは、フラッシュ・メモリ内のプログラムをアップグレードすることによって、定期的にアップグレードすることが出来る。通信バスB1は、フラッシュ・メモリとモデム・チップの内部に在るプロセッサ或いはCPUとを接続するのに使用される内部BCM3350バスで構成される。このバスを引き出すことによって、外部装置、例えば、図5の外部メモリ装置60に、コンパクト・フラッシュ(Compact Flash:CF)カード或いはその他の適切な媒体にアクセスできるような書き込み/読み出し機能を持たせることも出来る。利点として、CFカードは、モデムの電源を切らずに、物理的に嵌め込む、或いは、取り外すことが出来る。(このプロセスは、「ホット」挿入として知られている。)
【0037】この発明の一実施例では、米国のケーブルテレビ関連会社が策定したDOCSIS(Data Over Cable Service InterfaceSpecifications)の認可ケーブル・モデムが利用される。DOCSISの一実施例では、ケーブル・モデムによって、ホスト装置(即ち、PC)にUSB接続とイーサネット(登録商標)接続とが提供される。更に、この発明の原理を組み入れたケーブル・モデムの一実施例では、CFカードが挿入されるスロットがケーブル・モデム内に設けられる。本発明の原理に従うこのケーブル・モデムは、必要に応じて、2つの動作モードで動作する。第1の動作モードでは、ケーブル・モデムとCFインタフェースとは、PCへのイーサネット(登録商標)接続、および/または、USB接続を共有するが、互いに別個の独立した機能を呈する。第2の動作モードでは、CFインタフェースは、ケーブル・モデムと共に動作して、PCの仲介なしに、アクセス・ネットワークへの情報のアップロードを行い、および/或いは、アクセス・ネットワークからの情報のダウンロードと格納を行う。
【0038】第1の動作モードでは、PCは、PC用のソフトウェアを使用して、ケーブル・モデムとのイーサネット(登録商標)接続、或いは、USB接続を介して、CFインタフェースにアクセスする。このCFインタフェースは、PCにとっては、単なる別の搭載ドライブとして「見える」。第1の動作モードでは、PCとのイーサネット(登録商標)接続、或いは、USB接続を共有する以外、ケーブル・モデムとCFインタフェースの機能の統合性は比較的小さい。この第1の動作モードによって、ユーザは、机上作業面の乱雑性を軽減でき、別の装置を使用してCFインタフェースを設定する必要がない、という利点がある。
【0039】第2の動作モードでは、ケーブル・モデムは、自立的、或いは、半自立的に(即ち、PCの仲介が全くない、或いは、少しだけしかない状態で)動作して、インターネットから、例えば、音声ファイル、ニュース・レポート、プログラムおよびその最新バージョン、ビデオ・クリップ等のような情報をダウンロードし、そのダウンロードした情報をCFカード(或いは、その他のメモリ装置60)に格納する。同様に、メモリ装置60に格納されたデータ、例えば、Eメールのメッセージ、JPEG画像等のようなデータは、インターネットにアップロードできる。必要に応じて、ダウンロード(或いは、アップロード)の動作は、接続されたPCがオフの状態であっても、行える。従って、第2の動作モードでは、ケーブル・モデムが、どのインターネット・サイトがアクセス可能か、また、どのファイルおよびその他の情報をダウンロード或いはアップロードすべきか等を判定するための、ケーブル・モデム・プロセッサが実行できるプログラムが必要である。この実施例では、PC上を走るアプリケーション・プログラムによって、モデムに適切な自立動作用プログラムを提供できる。別の実施例では、モデムのパワーアップ時に、モデムが、例えばモデム製造業者に周知のデフォルト・アドレスを有するHTMLサーバをアクセスして、モデム内に在る適切なソフトウェアが実行されて、上述の機能を装備できる。第2の動作モードで、メモリ・カードからモデムを介してインターネット・サイトに情報をアップロードする場合、デフォルトのインターネット・プロトコル(Internet Protocol:IP)、或いは、HTMLのアドレスは、モデムによって、或いは、インタフェース・カード製造業者によって、或いは、PCによって提供されて、例えばデジタルカメラからの映像のアップロードを独立して行える。必要に応じて、自立的、或いは、半自立的な動作を行うのに必要なソフトウェアをCFカードから直接ケーブル・モデムの内部フラッシュ・メモリに転送することも出来る。この実施例では、フラッシュ・メモリ・カードには、モデムが、このメモリ・カードから情報を取り出して、その情報を適切なHTMLアドレスに、或いは、ホスト装置にルーティングできるようにする情報、或いは、データが含まれている。
【0040】この発明の開示事項を組み入れた様々な実施例を、ここに、詳しく、示し、記載したが、当業者であれば、上記開示事項を組み入れた別の多くの変形実施例を容易に考案できるであろう。




 

 


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