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発明の名称 サーバ装置、電話装置及びプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−298720(P2003−298720A)
公開日 平成15年10月17日(2003.10.17)
出願番号 特願2002−97870(P2002−97870)
出願日 平成14年3月29日(2002.3.29)
代理人 【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
【テーマコード(参考)】
5K024
5K036
5K101
【Fターム(参考)】
5K024 AA71 DD01 DD02 GG03 GG05 
5K036 DD21 DD46 JJ03 JJ13
5K101 LL01 MM07 NN14 NN25
発明者 田中 宏典 / 小野塚 勝彦
要約 課題
システムの設置コストを低減し、設置や保守管理に必要な作業負担を軽減する。

解決手段
電話装置管理システムは、複数の電話装置1と、IPネットワーク4を介して複数の電話装置1に接続されたサーバ装置2を有する。サーバ装置2は、電話装置1の電話帳データを記憶する記憶手段と、電話装置1から登録された電話帳データを記憶手段に格納する格納手段と、電話装置1から電話帳データの検索要求を受けたとき、この検索要求に応じて記憶手段から所望の電話帳データを検索して要求元の電話装置1に返送する検索手段とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】 通信網を介して他の電話装置と通話を行い、またサーバ装置への接続情報を記憶する複数の電話装置に、前記通信網を介して接続されたサーバ装置であって、前記電話装置の電話帳データを記憶する記憶手段と、前記電話装置から登録された電話帳データを前記記憶手段に格納する格納手段と、前記電話装置から電話帳データの検索要求を受けたとき、この検索要求に応じて前記記憶手段から所望の電話帳データを検索して要求元の前記電話装置に返送する検索手段とを備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】 請求項1記載のサーバ装置において、第1の電話装置から電話帳参照先変更要求を受けたとき、この第1の電話装置の電話帳参照先を、前記第1の電話装置から指定された第2の電話装置の電話帳に変更する変更手段を備え、前記記憶手段に格納される電話帳データは、電話装置毎に構築され、前記検索手段は、前記第1の電話装置から検索要求を受けたとき、この第1の電話装置の電話帳参照先が前記第2の電話装置の電話帳に変更されている場合、前記記憶手段に格納された前記第2の電話装置の電話帳から所望の電話帳データを検索することを特徴とするサーバ装置。
【請求項3】 通信網を介して他の電話装置と通話を行い、またサーバ装置への接続情報を記憶する電話装置であって、前記通信網を介して接続されたサーバ装置に発信時又は着信時電話帳データ検索要求を送信する送信手段と、予め登録された電話帳データに基づいて検索した電話帳データを返送する前記サーバ装置から、前記送信した電話帳データ検索要求に対応する電話帳データを受信する受信手段とを備えることを特徴とする電話装置。
【請求項4】 通信網を介して他の電話装置と通話を行い、またサーバ装置への接続情報を記憶する複数の電話装置に、前記通信網を介して接続されたサーバ装置としてコンピュータを機能させるサーバ装置プログラムであって、前記電話装置から登録された電話帳データをメモリに格納する格納手順と、前記電話装置から電話帳データの検索要求を受けたとき、この検索要求に応じて前記メモリから所望の電話帳データを検索して要求元の前記電話装置に返送する検索手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするサーバ装置プログラム。
【請求項5】 請求項4記載のサーバ装置プログラムにおいて、第1の電話装置から電話帳参照先変更要求を受けたとき、この第1の電話装置の電話帳参照先を、前記第1の電話装置から指定された第2の電話装置の電話帳に変更する変更手順を前記コンピュータに実行させ、前記メモリに格納される電話帳データは、電話装置毎に構築され、前記検索手順は、前記第1の電話装置から検索要求を受けたとき、この第1の電話装置の電話帳参照先が前記第2の電話装置の電話帳に変更されている場合、前記メモリに格納された前記第2の電話装置の電話帳から所望の電話帳データを検索することを特徴とするサーバ装置プログラム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話装置管理システムに関し、特に通信網上にサーバ装置を設置し、複数の電話装置の電話帳データをサーバ装置で管理するサーバ装置、電話装置及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電話装置管理システムは、電話回線に接続された主装置と、この主装置に接続された1台以上のボタン電話機とから構成されている。ボタン電話機では、キー操作やハンドセットの状態を検出し、これら操作情報を主装置に送信し、主装置では、ボタン電話機からの操作情報に基づき機能処理を行うことにより、電話回線との外線通話や他のボタン電話機との内線通話などの各種機能を実現するものとなっている。近年、ボタン電話機とパーソナルコンピュータ(以下、PCとする)とを併用するオフィスなどでは、電話装置管理システムの構成の1つとして、主装置にPCなどの情報処理端末を接続して高度な機能を提供するCTI(Computer Telephony Integration)システムが普及しつつある。
【0003】図18は従来のCTIシステムの構成を示すブロック図である。主装置91は電話回線90に接続され、各ボタン電話機93A〜93Nが内線伝送路92を介して主装置91に接続されている。各ボタン電話機93A〜93Nには、それぞれ対応付けられて情報処理端末97A〜97Nが併設されており、これら情報処理端末97A〜97NはLAN回線96を介してサーバ装置95に接続されている。そして、主装置91とサーバ装置95とは、データ通信路94を介して接続されており、必要に応じて各種情報をやり取りしている。
【0004】サーバ装置95には、相手先電話番号に対応させて、名前や勤務先などの個人情報がデータベースとして登録されている。各情報処理端末97A〜97Nでは、LAN回線96で接続されたサーバ装置95のデータベース情報を画面に一覧表示して検索でき、検索された相手先への発信操作を行うこともできる。例えば、情報処理端末97Aで画面に一覧表示されたリストで選択した相手先へ発信操作が行われた場合、サーバ装置95は、データベースからその相手先電話番号を抽出し、主装置91へ発信を要求する。これに応じて主装置91では情報処理端末97Aに対応付けて設置されているボタン電話機93Aで発信操作が行われたようにその相手先電話番号に基づき外線発信処理を行うものとなっている。
【0005】また、外線着信時に電話回線90から発信者電話番号が通知された場合、主装置91からその発信者電話番号がサーバ装置95に通知される。サーバ装置95では、通知された発信者電話番号に基づきデータベースを検索し、得られたその発信者に関する個人情報を、その外線着信に応答したボタン電話機、例えばボタン電話機93Aに対応付けられている情報処理端末97Aの画面へ表示するものとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の電話装置管理システムでは、LAN上にサーバ装置95を設置することで、主装置91の記憶容量を超える膨大な電話帳データを管理することができる。しかしながら、このような電話装置管理システムでは、サーバ装置95を主装置91と同一のネットワーク上に構築しなければならない。したがって、電話回線数やボタン電話機の数が比較的少ない小規模な電話装置管理システムであっても、システム全体の構成が大きくなり、初期投資に高額の費用が発生するという問題点があった。また、サーバ装置95の設置や保守管理には高度な知識を必要とすることから、設置や保守管理に必要な作業負担が増大するという問題点があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、システムの設置コストを低減し、設置や保守管理に必要な作業負担を軽減することができるサーバ装置、電話装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、通信網を介して他の電話装置と通話を行い、またサーバ装置への接続情報を記憶する複数の電話装置に、前記通信網を介して接続されたサーバ装置であって、前記電話装置の電話帳データを記憶する記憶手段と、前記電話装置から登録された電話帳データを前記記憶手段に格納する格納手段と、前記電話装置から電話帳データの検索要求を受けたとき、この検索要求に応じて前記記憶手段から所望の電話帳データを検索して要求元の前記電話装置に返送する検索手段とを備えるものである。また、本発明のサーバ装置の1構成例は、第1の電話装置から電話帳参照先変更要求を受けたとき、この第1の電話装置の電話帳参照先を、前記第1の電話装置から指定された第2の電話装置の電話帳に変更する変更手段を備え、前記記憶手段に格納される電話帳データは、電話装置毎に構築され、前記検索手段は、前記第1の電話装置から検索要求を受けたとき、この第1の電話装置の電話帳参照先が前記第2の電話装置の電話帳に変更されている場合、前記記憶手段に格納された前記第2の電話装置の電話帳から所望の電話帳データを検索するものである。
【0009】また、本発明は、通信網を介して他の電話装置と通話を行い、またサーバ装置への接続情報を記憶する電話装置であって、前記通信網を介して接続されたサーバ装置に発信時又は着信時電話帳データ検索要求を送信する送信手段と、予め登録された電話帳データに基づいて検索した電話帳データを返送する前記サーバ装置から、前記送信した電話帳データ検索要求に対応する電話帳データを受信する受信手段とを備えるものである。また、本発明は、通信網を介して他の電話装置と通話を行い、またサーバ装置への接続情報を記憶する複数の電話装置に、前記通信網を介して接続されたサーバ装置としてコンピュータを機能させるサーバ装置プログラムであって、前記電話装置から登録された電話帳データをメモリに格納する格納手順と、前記電話装置から電話帳データの検索要求を受けたとき、この検索要求に応じて前記メモリから所望の電話帳データを検索して要求元の前記電話装置に返送する検索手順とをコンピュータに実行させるようにしたものである。また、本発明のサーバ装置プログラムの1構成例は、第1の電話装置から電話帳参照先変更要求を受けたとき、この第1の電話装置の電話帳参照先を、前記第1の電話装置から指定された第2の電話装置の電話帳に変更する変更手順を前記コンピュータに実行させ、前記メモリに格納される電話帳データは、電話装置毎に構築され、前記検索手順は、前記第1の電話装置から検索要求を受けたとき、この第1の電話装置の電話帳参照先が前記第2の電話装置の電話帳に変更されている場合、前記メモリに格納された前記第2の電話装置の電話帳から所望の電話帳データを検索するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態となる電話装置管理システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態の電話装置管理システムは、複数の電話装置1(1A−1,1A−2,1A−3,1B)と、複数の電話装置1の電話帳データを管理し、電話装置1からの検索要求を受けたとき、この検索要求に応じて所望の電話帳データを検索して要求元の電話装置1に返送するサーバ装置2と、アナログ電話回線やISDN回線、無線電話回線などの公衆電話交換回線網3と、インターネットやWAN等のIPネットワーク4と、イーサネット(登録商標)等の構内LAN5と、IPネットワーク4と構内LAN5とを接続するルータ6と、構内LAN5に接続されたPC等の情報処理端末7と、構内LAN5に接続されたミニサーバ装置8と、情報処理端末7に接続されたプリンタ9とから構成される。
【0011】本実施の形態では、電話装置1A−1,1A−2,1A−3、構内LAN5、ルータ6、情報処理端末7、ミニサーバ装置8及びプリンタ9がグループA(例えば○○会社)に属し、電話装置1BがグループB(例えば□□会社)に属するものとする。また、電話装置1A−1,1A−2、ルータ6、構内LAN5、情報処理端末7、ミニサーバ装置8及びプリンタ9は○○会社の本社内に設置され、電話装置1A−3は○○会社の支社内に設置されているものとする。
【0012】各電話装置1(1A−1,1A−2,1A−3,1B)は、公衆電話交換回線網3や構内LAN5あるいはIPネットワーク4と接続される主装置10(10A−1,10A−2,10A−3,10B)と、内線回線を介して主装置10と接続される複数のボタン電話機11(11A−1,11A−2,11A−3,11B)とを有する。主装置10は、サーバ装置2に発信時又は着信時電話帳データ検索要求を送信する送信手段、およびサーバ装置2から電話帳データ検索要求に対応する電話帳データを受信する受信手段となる。また、電話装置1A−3,1Bは、LAN15A−3,15Bを介して主装置10A−3,10Bに接続されたPC等の情報処理端末13A−3,13Bと、情報処理端末13A−3,13Bに接続されたプリンタ14A−3,14Bとを有する。
【0013】図2は電話装置1A−1の主装置10A−1の構成を示すブロック図である。主装置10A−1は、公衆電話交換回線網インタフェース部(以下、公衆電話交換回線網I/F部とする)100、LANインタフェース部(以下、LANI/F部とする)101、内線インタフェース部(以下、内線I/F部とする)103、スイッチ104、記憶部105及び制御部106を有している。
【0014】公衆電話交換回線網I/F部100は、公衆電話交換回線網3と接続され、発信や着信などの呼制御を行い、公衆電話交換回線網3からの音声データ又はアナログ音声信号をスイッチ104に送出し、スイッチ104からの音声データ又はアナログ音声信号を公衆電話交換回線網3に送出する。
【0015】LANI/F部101は、構内LAN5と接続され、パケットを用いたデータ通信を行う。内線I/F部103は、内線回線12を介して複数のボタン電話機11A−1を収容し、ボタン電話機11A−1からの音声データ又はアナログ音声信号をスイッチ104に送出し、スイッチ104からの音声データ又はアナログ音声信号をボタン電話機11A−1に送出する。
【0016】スイッチ104は、制御部106の指示に応じて、内線I/F部103と公衆電話交換回線網I/F部100との間を接続して音声通話路を形成する。記憶部105は、制御部106の動作に必要なプログラム、自装置の識別コード(以下、IDとする)、配下のボタン電話機11のID、サーバ装置2のアドレスなどを予め記憶している。
【0017】制御部106は、CPUなどのマイクロプロセッサやその周辺回路から構成され、記憶部105に予め格納されているプログラムに従って動作し、主装置全体を制御する。電話装置1A−2の主装置10A−2の構成は主装置10A−1と同様である。
【0018】図3は電話装置1A−3の主装置10A−3の構成を示すブロック図であり、図2と同様の構成には同一の符号を付してある。LANI/F部101は、LAN15A−3と接続され、パケットを用いたデータ通信を行う。IPネットワークインタフェース部(以下、IPネットワークI/F部とする)102は、IPネットワーク4と接続され、IPパケットを用いた一般的なデータ通信のほか、音声データを格納したIPパケットを用いてIPネットワーク電話通信を行う。電話装置1Bの主装置10Bの構成は主装置10A−3と同様である。
【0019】図4はサーバ装置2の構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、IPネットワークI/F部20、記憶装置21及び制御部22を有している。制御部22は、電話装置1から登録された電話帳データを記憶装置21に格納する格納手段、及び電話装置1から電話帳データの検索要求を受けたとき、この検索要求に応じて所望の電話帳データを検索して要求元の電話装置1に返送する検索手段となる。
【0020】IPネットワークI/F部20は、IPネットワーク4と接続され、IPパケットを用いたデータ通信を行う。記憶装置21は、制御部22の動作に必要なプログラム、電話装置1の利用情報を管理するデータベースなどを記憶している。制御部22は、CPUなどのマイクロプロセッサやその周辺回路から構成され、記憶部21に予め格納されているプログラムに従って動作し、サーバ装置全体を制御する。制御部22は、コマンド解析/生成部220、主装置認証及びアドレス解決部221及びデータベース参照/格納処理部222を有している。
【0021】コマンド解析/生成部220は、IPネットワークI/F部20で受信したコマンドを解析すると共に、解析したコマンドの要求に応じて主装置認証及びアドレス解決部221あるいはデータベース参照/格納処理部222で行われた処理の結果を要求元の主装置10に返送する。
【0022】主装置認証及びアドレス解決部221は、認証要求に応じて主装置10の認証を行い、この認証によって主装置10へのサービス提供の可否を判断し、サービス提供可と判断したとき、要求元の主装置10のアドレスを解決して、主装置10との間に通信リンクを確立する。データベース参照/格納処理部222は、電話装置1から登録された電話帳データを記憶装置21のデータベースに格納し、また電話装置1から電話帳データの検索要求を受けたとき、この検索要求に応じて所望の電話帳データを検索する。
【0023】図5はサーバ装置2の記憶装置21に格納されたデータベース210の構成を示す図である。データベース210には、各ボタン電話機11に固有のサービスを実現する個別サービス情報211と、各主装置10に固有のサービス(主装置配下の複数のボタン電話機11に共通のサービス)を実現する主装置別サービス情報212と、主装置配下のボタン電話機11の機能を設定するための機能設定情報213と、複数の電話装置1が属するグループ全体に共通のサービスを実現するグループ共通サービス情報214と、電話装置管理システム全体に共通のサービスを実現するシステム共通サービス情報215とが格納されている。
【0024】前述のように、電話装置1A−1,1A−2,1A−3はグループAに属し、電話装置1BはグループBに属している。したがって、図5に示すように、電話装置1A−1,1A−2,1A−3,1B配下のボタン電話機11A−1,11A−2,11A−3,11Bに対応する個別サービス情報211A−1,211A−2,211A−3,211Bがボタン電話機毎に存在する。また、主装置別サービス情報212A−1,212A−2,212A−3,212Bが主装置毎に存在し、グループ共通サービス情報214A,214Bがグループ毎に存在する。
【0025】図6は個別サービス情報211に含まれる個別電話帳データの構成を示す図、図7は主装置別サービス情報212に含まれる主装置別電話帳データの構成を示す図、図8はグループ共通サービス情報214に含まれるグループ共通電話帳データの構成を示す図、図9はシステム共通サービス情報215に含まれるシステム共通電話帳データの構成を示す図である。
【0026】図6に示すように、個別サービス情報211に含まれる個別電話帳データは、対象となるボタン電話機11を収容する主装置10のIDと対象となるボタン電話機11のIDと発信者電話番号(以下、発番号と略する)に対応する発信者名称情報が登録され、同様に主装置IDと電話機IDと着信者電話番号(以下、着番号と略する)に対応する着信者名称情報が登録され、また主装置IDと電話機IDと短縮ダイヤル番号に対応する着番号と着信者名称情報とが登録されたものである。
【0027】図7に示すように、主装置別サービス情報212に含まれる主装置別電話帳データは、対象となる主装置10のIDと発番号に対応する発信者名称情報が登録され、同様に主装置IDと着番号に対応する着信者名称情報が登録され、また主装置IDと短縮ダイヤル番号に対応する着番号と着信者名称情報とが登録されたものである。図8に示すように、グループ共通サービス情報214に含まれるグループ共通電話帳データは、グループに所属する全ての主装置10のIDと発番号に対応する発信者名称情報が登録され、同様にグループ所属の全主装置IDと着番号に対応する着信者名称情報が登録され、またグループ所属の全主装置IDと短縮ダイヤル番号に対応する着番号と着信者名称情報とが登録されたものである。
【0028】図9に示すように、システム共通サービス情報215に含まれるシステム共通電話帳データは、発番号に対応する発信者名称情報が登録され、着番号に対応する着信者名称情報が登録され、短縮ダイヤル番号に対応する着番号と着信者名称情報とが登録されたものである。
【0029】次に、以上のような電話装置管理システムの着呼時の動作を説明する。ここでは、公衆電話交換回線網3がISDN回線の場合を例にとって説明する。図10は電話装置管理システムの着呼時の動作を示すシーケンス図である。まず、ボタン電話機11への着呼時、ISDN回線3の図示しない交換機は、着呼側のボタン電話機11を収容している主装置10にSETUP(呼設定)メッセージを送信する(図10ステップS101)。
【0030】公衆電話交換回線網I/F部100を介してSETUPメッセージを受信した主装置10の制御部106は、公衆電話交換回線網I/F部100を介してISDN回線3にALERT(呼出)メッセージを送出する(ステップS102)。また、制御部106は、受信したSETUPメッセージ中の着番号に対応するボタン電話機11を内線I/F部103を通じて制御し、このボタン電話機11を着信鳴動させると共に、SETUPメッセージから抽出した発番号をボタン電話機11に送って表示させる(ステップS103)。
【0031】続いて、制御部106は、自装置のID(主装置ID)を含む認証要求をサーバ装置2に送信する(ステップS104)。このとき、送信先アドレス、すなわちサーバ装置2のアドレスは、記憶部105に予め設定されている。
【0032】サーバ装置2のIPネットワークI/F部20は、IPネットワーク4から認証要求を受信して制御部22に渡す。制御部22のコマンド解析/生成部220は、コマンド解析の結果、認証要求であることを認識すると、この認証要求を主装置認証及びアドレス解決部221に渡す。主装置認証及びアドレス解決部221は、認証要求から抽出した主装置IDが記憶装置21に登録されているか否かをデータベース参照/格納処理部222を通じて確認し、主装置10へのサービス提供の可否を判断する。
【0033】該当する主装置IDが記憶装置21にあらかじめ登録されている場合、主装置認証及びアドレス解決部221は、認証要求元の主装置10へのサービス提供が可能と判断し、この主装置10のアドレスを記憶装置21に登録するアドレス解決を行い、認証OKを示す認証確認結果を作成するようコマンド解析/生成部220に通知する。コマンド解析/生成部220は、記憶装置21に登録されたアドレスに基づいて要求元の主装置10に、作成した認証確認結果を返送する(ステップS105)。こうして、主装置10とサーバ装置2との通信リンクが確立する。
【0034】なお、該当する主装置IDが記憶装置21に登録されていない場合には、認証NGを示す認証確認結果が主装置10に返され、サービス提供が拒否されることは言うまでもない。
【0035】次に、認証OKの認証確認結果を受信した主装置10の制御部106は、自装置のIDと、前記着番号に対応するボタン電話機11のIDと、SETUPメッセージから抽出した発番号とを含む名称検索要求をサーバ装置2に送信する(ステップS106)。
【0036】サーバ装置2のコマンド解析/生成部220は、IPネットワークI/F部20を通じて受け取ったコマンドを解析した結果、主装置10からの名称検索要求であることを認識すると、この名称検索要求をデータベース参照/格納処理部222に渡す。データベース参照/格納処理部222は、名称検索要求に含まれる主装置IDと電話機IDと発番号とを基に記憶装置21のデータベース210を参照して、対応するサービス情報を取得する。
【0037】ここで、データベース210中のサービス情報の検索には、あらかじめ優先順位が定められている。本実施の形態では、個別サービス情報211、主装置別サービス情報212、グループ共通サービス情報214、システム共通サービス情報215の順に優先順位が高くなるものとする。したがって、データベース参照/格納処理部222は、個別サービス情報211、主装置別サービス情報212、グループ共通サービス情報214、システム共通サービス情報215の順に参照して、名称検索要求から抽出した主装置IDと電話機IDと発番号とに対応する発信者名称情報を取得する。
【0038】そして、データベース参照/格納処理部222は、取得した発信者名称情報をコマンド解析/生成部220に渡す。コマンド解析/生成部220は、発信者名称情報を含む名称検索応答を作成してサービス要求元の主装置10に返送する(ステップS107)。
【0039】主装置10の制御部106は、内線I/F部103を通じて前記着番号に対応するボタン電話機11に、名称検索応答から抽出した発信者名称情報を渡す。これにより、ボタン電話機11の表示部に発信者名称が表示される(ステップS108)。
【0040】前記着番号に対応するボタン電話機11のユーザは、表示された発信者名称を見て、応答する場合にはハンドセットを上げる。ユーザがハンドセットを上げると、ボタン電話機11から主装置10に着信応答が通知される(ステップS109)。内線I/F部103を介して着信応答を受け取った主装置10の制御部106は、公衆電話交換回線網I/F部100を介してISDN回線3にCONN(応答)メッセージを送出する(ステップS110)。
【0041】CONNメッセージを受信したISDN回線3の交換機は、CONNACK(応答確認)メッセージを主装置10に返送する(ステップS111)。CONNACKメッセージを受信した主装置10の制御部106は、スイッチ104を制御して、内線I/F部103と公衆電話交換回線網I/F部100との間を接続することで、ISDN回線3の図示しない相手側電話機と前記着番号に対応するボタン電話機11との間に音声通話路を形成する(ステップS112)。こうして、相手側電話機とボタン電話機11との間で音声通話が開始される。
【0042】次に、電話装置管理システムのダイヤル発呼時の動作を説明する。図11は電話装置管理システムのダイヤル発呼時の動作を示すシーケンス図である。配下のボタン電話機11からダイヤル発呼が生じると(図11ステップS201)、主装置10の制御部106は、このボタン電話機11がダイヤルした着番号を含むSETUPメッセージを作成して、このSETUPメッセージをISDN回線3に送出する(ステップS202)。
【0043】ステップS203,S204の処理は、それぞれステップS104,S105と同じである。認証OKの認証確認結果を受信した主装置10の制御部106は、自装置のIDと、ダイヤル発呼したボタン電話機11のIDと、このボタン電話機11がダイヤルした着番号とを含む名称検索要求をサーバ装置2に送信する(ステップS205)。
【0044】サーバ装置2のコマンド解析/生成部220は、受信した名称検索要求をデータベース参照/格納処理部222に渡す。データベース参照/格納処理部222は、前述と同様に個別サービス情報211、主装置別サービス情報212、グループ共通サービス情報214、システム共通サービス情報215の順に参照して、名称検索要求から抽出した主装置IDと電話機IDと着番号に対応する着信者名称情報を取得する。
【0045】一方、SETUPメッセージを受信したISDN回線3の図示しない交換機は、CALLPROC(呼設定受付)メッセージを主装置10に返す(ステップS206)。CALLPROCメッセージを受信した主装置10の制御部106は、ダイヤル発呼したボタン電話機11を制御し、このボタン電話機11に発呼中であることを示す発呼画面を表示させる(ステップS207)。
【0046】次に、サーバ装置2のデータベース参照/格納処理部222は、取得した着信者名称情報をコマンド解析/生成部220に渡す。コマンド解析/生成部220は、着信者名称情報を含む名称検索応答を作成してサービス要求元の主装置10に返送する(ステップS208)。
【0047】主装置10の制御部106は、内線I/F部103を通じて前記ダイヤル発呼したボタン電話機11に、名称検索応答から抽出した着信者名称情報を渡す。これにより、ボタン電話機11の表示部に着信者名称が表示される(ステップS209)。
【0048】図示しない相手側の電話機が応答すると、ISDN回線3の交換機は、主装置10にCONNメッセージを送信する(ステップS210)。CONNメッセージを受信した主装置10の制御部106は、スイッチ104を制御して、内線I/F部103と公衆電話交換回線網I/F部100との間を接続することで、ISDN回線3の図示しない相手側電話機と前記ダイヤル発呼したボタン電話機11との間に音声通話路を形成する(ステップS211)。
【0049】次に、電話装置管理システムの検索発呼時の動作を説明する。図12は電話装置管理システムの検索発呼時の動作を示すシーケンス図である。ボタン電話機11のユーザが検索キーを押下した後、所望の着信者名称の先頭文字をダイヤル入力すると(図12ステップS301)、このボタン電話機11を収容している主装置10の制御部106は、サーバ装置2に認証要求を送信して認証を受けた後(ステップS302,S303)、自装置のIDと、着信者名称の先頭文字をダイヤル入力したボタン電話機11のIDと、このボタン電話機11が入力した着信者名称の先頭文字とを含む番号検索要求をサーバ装置2に送信する(ステップS304)。
【0050】サーバ装置2のコマンド解析/生成部220は、受信した番号検索要求をデータベース参照/格納処理部222に渡す。前述と同様に、データベース参照/格納処理部222は、優先順位に従って個別サービス情報211を最初に参照し、番号検索要求から抽出した主装置IDと電話機IDに対応し、かつ先頭文字が番号検索要求から抽出した着信者名称の先頭文字と一致する着信者名称情報を取得して、この着信者名称情報に対応する着番号を取得する。
【0051】次に、データベース参照/格納処理部222は、主装置別サービス情報212を参照し、番号検索要求から抽出した主装置IDに対応し、かつ先頭文字が番号検索要求から抽出した着信者名称の先頭文字と一致する着信者名称情報を取得して、この着信者名称情報に対応する着番号を取得する。同様に、データベース参照/格納処理部222は、グループ共通サービス情報214を参照して、番号検索要求から抽出した主装置IDと着信者名称の先頭文字に対応する着信者名称情報と着番号とを取得する。
【0052】最後に、データベース参照/格納処理部222は、システム共通サービス情報215を参照し、先頭文字が番号検索要求から抽出した着信者名称の先頭文字と一致する着信者名称情報を取得して、この着信者名称情報に対応する着番号を取得する。そして、データベース参照/格納処理部222は、取得した着番号と着信者名称情報とをコマンド解析/生成部220に渡す。コマンド解析/生成部220は、着番号と着信者名称情報とを含む番号検索応答を作成してサービス要求元の主装置10に返送する(ステップS305)。
【0053】主装置10の制御部106は、前記ダイヤル入力したボタン電話機11に、番号検索応答から抽出した着番号と着信者名称情報とを渡す。これにより、ボタン電話機11の表示部に着番号とこれに対応する着信者名称が表示される(ステップS306)。なお、データベース210の検索の結果、該当する着番号と着信者名称情報とが複数組存在する場合には、これらの複数組が前記優先順位の順番で表示される。
【0054】前記ダイヤル入力したボタン電話機11のユーザは、表示された着番号と着信者名称の組の中から所望の相手先を選択する発呼決定操作を行う。これにより、ボタン電話機11から主装置10に発呼決定が通知される(ステップS307)。発呼決定通知を受け取った主装置10の制御部106は、ボタン電話機11が選択した着番号を含むSETUPメッセージをISDN回線3に送出する(ステップS308)。また、制御部106は、発呼したボタン電話機11に発呼画面を表示させる(ステップS309)。
【0055】SETUPメッセージを受信したISDN回線3の交換機は、CALLPROCメッセージを主装置10に返す(ステップS310)。そして、図示しない相手側の電話機が応答すると、ISDN回線3の交換機は、主装置10にCONNメッセージを送信する(ステップS311)。CONNメッセージを受信した主装置10の制御部106は、スイッチ104を制御して、ISDN回線3の図示しない相手側電話機と前記ダイヤル入力したボタン電話機11との間に音声通話路を形成する(ステップS312)。
【0056】なお、本実施の形態では、着信者名称の先頭文字をキーとする検索結果を基に発呼するようにしているが、ステップS301において着信者名称を2文字以上入力してもよく、また検索結果の表示後(ステップS306)、ステップS301と同様にして着信者名称の2番目の文字をダイヤル入力してもよい。この場合は、ステップS304〜S306と同様に、着信者名称の先頭文字と2番目の文字をキーとする検索がサーバ装置2で行われ、その検索結果がサーバ装置2から送り返されて表示される。
【0057】次に、電話装置管理システムの短縮ダイヤル発呼時の動作を説明する。図13は電話装置管理システムの短縮ダイヤル発呼時の動作を示すシーケンス図である。ボタン電話機11のユーザが短縮キーを押下した後、短縮ダイヤル番号を入力すると(図13ステップS401)、このボタン電話機11を収容している主装置10の制御部106は、サーバ装置2に認証要求を送信して認証を受けた後(ステップS402,S403)、自装置のIDと、短縮ダイヤルしたボタン電話機11のIDと、このボタン電話機11が入力した短縮ダイヤル番号とを含む短縮検索要求をサーバ装置2に送信する(ステップS404)。
【0058】サーバ装置2のコマンド解析/生成部220は、受信した短縮検索要求をデータベース参照/格納処理部222に渡す。前述のとおり、データベース参照/格納処理部222は、優先順位に従って個別サービス情報211を最初に参照し、名称検索要求から抽出した主装置IDと電話機IDと短縮ダイヤル番号に対応する着番号と着信者名称情報とを取得する。次に、データベース参照/格納処理部222は、主装置別サービス情報212を参照し、名称検索要求から抽出した主装置IDと短縮ダイヤル番号に対応する着番号と着信者名称情報とを取得する。
【0059】続いて、データベース参照/格納処理部222は、グループ共通サービス情報214を参照し、名称検索要求から抽出した主装置IDと短縮ダイヤル番号に対応する着番号と着信者名称情報とを取得する。最後に、データベース参照/格納処理部222は、システム共通サービス情報215を参照し、名称検索要求から抽出した短縮ダイヤル番号に対応する着番号と着信者名称情報とを取得する。
【0060】そして、データベース参照/格納処理部222は、取得した着番号と着信者名称情報とをコマンド解析/生成部220に渡す。コマンド解析/生成部220は、着番号と着信者名称情報とを含む短縮検索応答を作成してサービス要求元の主装置10に返送する(ステップS405)。
【0061】主装置10の制御部106は、内線I/F部103を通じて前記短縮ダイヤルしたボタン電話機11に、短縮検索応答から抽出した着番号と着信者名称情報とを渡す。これにより、ボタン電話機11の表示部に着番号と着信者名称が表示される(ステップS406)。
【0062】前記短縮ダイヤルしたボタン電話機11のユーザは、表示された着番号と着信者名称の組の中から所望の相手先を選択決定する発呼決定操作を行う。これにより、ボタン電話機11から主装置10に発呼決定が通知される(ステップS407)。以降は、図12の検索発呼の場合と全く同じなので省略する。
【0063】次に、新規データを電話帳に登録するときの動作を説明する。図14は電話帳データ登録時の動作を示すシーケンス図である。ボタン電話機11のユーザが登録キーを押下すると(図14ステップS501)、このボタン電話機11を収容している主装置10の制御部106は、新規データをシステム共通電話帳、グループ共通電話帳、主装置別電話帳、個別電話帳のいずれに登録するかをボタン電話機11に問い合わせる(ステップS502)。
【0064】ボタン電話機11のユーザは、どの電話帳に登録するかを選択決定する登録先決定操作を行う。これにより、ボタン電話機11から主装置10に登録先の電話帳が通知される(ステップS503)。主装置10の制御部106は、サーバ装置2に認証要求を送信して認証を受けた後(ステップS504,S505)、自装置のIDと、前記登録キー入力したボタン電話機11のIDと、このボタン電話機11が選択した電話帳の種別(システム共通電話帳、グループ共通電話帳、主装置別電話帳又は個別電話帳)とを含む電話帳参照要求をサーバ装置2に送信する(ステップS506)。
【0065】サーバ装置2のデータベース参照/格納処理部222は、コマンド解析/生成部220を通じて受け取った電話帳参照要求に含まれる主装置IDと電話機IDと電話帳種別とを基に記憶装置21のデータベース210を参照して、対応する電話帳データを取得する。
【0066】このとき、データベース参照/格納処理部222は、電話帳種別が個別電話帳を指定している場合、主装置IDと電話機IDに対応する個別電話帳データを取得し、電話帳種別が主装置別電話帳を指定している場合、主装置IDに対応する主装置別電話帳データを取得し、電話帳種別がグループ共通電話帳を指定している場合、主装置IDに対応するグループ共通電話帳データを取得し、電話帳種別がシステム共通電話帳を指定している場合、システム共通電話帳データを取得する。
【0067】そして、データベース参照/格納処理部222は、取得した電話帳データをコマンド解析/生成部220に渡す。コマンド解析/生成部220は、電話帳データを含む参照先応答を作成して要求元の主装置10に返送する(ステップS507)。主装置10の制御部106は、前記登録キー入力したボタン電話機11に、参照先応答から抽出した電話帳データを渡す。これにより、ボタン電話機11の表示部に電話帳画面が表示される(ステップS508)。
【0068】次に、ボタン電話機11のユーザは、登録を希望する着番号とこれに対応する着信者名称とを入力する(ステップS509)。主装置10の制御部106は、自装置のIDと、前記登録キー入力したボタン電話機11のIDと、このボタン電話機11から受け取った着番号と着信者名称情報とを含む電話帳データ登録要求をサーバ装置2に送信する(ステップS510)。
【0069】サーバ装置2のデータベース参照/格納処理部222は、コマンド解析/生成部220を通じて受け取った電話帳データ登録要求に含まれる主装置IDと電話機IDと前記電話帳種別とを基に記憶装置21のデータベース210を参照して、電話帳データ登録要求から抽出した着番号と着信者名称情報とをデータベース210に格納する。
【0070】このとき、データベース参照/格納処理部222は、電話帳種別が個別電話帳を指定している場合、電話帳データ登録要求から抽出した主装置IDと電話機IDに対応する個別電話帳データに着番号と着信者名称情報を登録し、電話帳種別が主装置別電話帳を指定している場合、電話帳データ登録要求から抽出した主装置IDに対応する主装置別電話帳データに着番号と着信者名称情報を登録する。
【0071】また、データベース参照/格納処理部222は、電話帳種別がグループ共通電話帳を指定している場合、電話帳データ登録要求から抽出した主装置IDに対応するグループ共通電話帳データに着番号と着信者名称情報を登録し、電話帳種別がシステム共通電話帳を指定している場合、システム共通電話帳データに着番号と着信者名称情報を登録する。
【0072】登録完了後、データベース参照/格納処理部222は、コマンド解析/生成部220に登録完了を通知する。コマンド解析/生成部220は、登録結果OKを示す登録結果応答を作成して要求元の主装置10に返送する(ステップS511)。主装置10の制御部106は、前記登録キー入力したボタン電話機11に登録完了画面を表示させる(ステップS512)。こうして、サーバ装置2の電話帳に新規データを登録することができる。
【0073】なお、短縮登録の場合は、ステップS509において登録を希望する短縮ダイヤル番号とこれに対応する着番号と着信者名称とを入力すればよい。これにより、主装置10の制御部106は、主装置IDと電話機IDと短縮ダイヤル番号と着番号と着信者名称情報とを含む電話帳データ登録要求をサーバ装置2に送信する(ステップS510)。サーバ装置2のデータベース参照/格納処理部222は、主装置IDと電話機IDと電話帳種別に対応する電話帳データに、電話帳データ登録要求から抽出した短縮ダイヤル番号と着番号と着信者名称情報を格納する。
【0074】また、図15に示すように、システム共通電話帳、グループ共通電話帳若しくは主装置別電話帳で登録されている番号にリンクさせて個別電話帳の登録を行うことによって、番号が変更になり修正された場合でもリンク先に修正されたことが通知可能となる。
【0075】次に、ある主装置配下の第1のボタン電話機11から別の主装置配下の第2のボタン電話機11の個別電話帳を参照するときの動作を説明する。図16は電話帳参照先変更時の動作を示すシーケンス図である。第1のボタン電話機11を使用するユーザが機能キーを押下した後、電話帳参照先変更キー(例えば「9」)を押下すると(図16ステップS601)、このボタン電話機11を収容している主装置10の制御部106は、サーバ装置2に認証要求を送信して認証を受けた後(ステップS602,S603)、自装置のIDと、前記変更キー入力したボタン電話機11のIDとを含む電話帳参照先変更要求をサーバ装置2に送信する(ステップS604)。
【0076】データベース210の各主装置別サービス情報212には、対応する主装置10から参照可能な個別電話帳のユーザ情報と電話機情報とがあらかじめ登録されている。サーバ装置2のデータベース参照/格納処理部222は、電話帳参照先変更要求から抽出した主装置IDに対応する主装置別サービス情報212を参照して、要求元の主装置10から参照可能な個別電話帳のユーザ名と、この電話帳を使用するボタン電話機11のIDと、このボタン電話機11を収容する主装置10のIDとを取得する。
【0077】データベース参照/格納処理部222は、取得したユーザ名と電話機IDと主装置IDをコマンド解析/生成部220に渡す。コマンド解析/生成部220は、ユーザ名と電話機IDと主装置IDとを主装置10に返送して、参照先の電話帳を問い合わせる(ステップS605)。
【0078】主装置10の制御部106は、前記変更キー入力した第1のボタン電話機11に、受信したユーザ名の一覧を表示させる(ステップS606)。ボタン電話機11のユーザは、表示されたユーザ名の中から所望の参照先を選択する参照先決定操作を行う(ステップS607)。制御部106は、ステップS605で受け取った主装置IDと電話機IDの中から、ボタン電話機11で選択されたユーザ名に対応する主装置IDと電話機IDを取得して、これらのIDを含む参照先指定情報をサーバ装置2に送信する(ステップS608)。
【0079】参照先指定情報を受信したサーバ装置2のコマンド解析/生成部220は、パスワード要求を主装置10に返送する(ステップS609)。主装置10の制御部106は、第1のボタン電話機11にパスワードを要求するパスワード要求画面を表示させる(ステップS610)。パスワード要求画面を見たユーザは、ステップS607で選択したユーザ名(個別電話帳)に対応する第2のボタン電話機11のパスワードを第1のボタン電話機11に入力する(ステップS611)。主装置10の制御部106は、入力されたパスワードをサーバ装置2に送信する(ステップS612)。
【0080】パスワードを受信したサーバ装置2のコマンド解析/生成部220は、このパスワードとステップS608で受信した参照先指定情報をデータベース参照/格納処理部222に渡す。データベース参照/格納処理部222は、受信したパスワードが参照先指定情報から抽出した主装置IDと電話機IDに対応する個別サービス情報211に登録されているか否かを確認する。
【0081】該当するパスワードがあらかじめ登録されている場合、データベース参照/格納処理部222は、電話帳参照先変更が可能と判断して、コマンド解析/生成部220に電話帳参照先変更可を通知すると共に、電話帳参照先変更処理を実行する。電話帳の参照先変更は、図17に示すように、第1のボタン電話機11の個別サービス情報(電話帳参照先変更要求から抽出した主装置IDと電話機IDに対応する個別サービス情報)211に、電話帳参照先変更フラグをセットすると共に、参照先指定情報から抽出した主装置IDと電話機IDを電話帳参照先変更フラグと対応させて格納することで実現できる。
【0082】データベース参照/格納処理部222から電話帳参照先変更可の通知を受けたコマンド解析/生成部220は、変更許可応答を作成して主装置10に返送する(ステップS613)。変更許可応答を受信した主装置10の制御部106は、前記変更キー入力した第1のボタン電話機11に、電話帳参照先変更が完了したことを示す変更完了画面を表示させる(ステップS614)。
【0083】以降は、第1のボタン電話機11を使って図10〜図14で説明した操作が行われたときに第1のボタン電話機11の個別サービス情報211を参照すると、電話帳参照先変更フラグがセットされている。サーバ装置2のデータベース参照/格納処理部222は、電話帳参照先変更フラグがセットされている場合、第1のボタン電話機11の個別サービス情報211からデータを取得する代わりに、電話帳参照先変更フラグに対応して格納されている主装置IDと電話機IDを基に変更先の個別サービス情報(第2のボタン電話機11の個別サービス情報)211を参照してデータを取得する。
【0084】こうして、第1のボタン電話機11から第2のボタン電話機11の個別電話帳を参照することができ、第1のボタン電話機11を第2のボタン電話機11の如く使用することもできる。ユーザは、通常時に使用している第2のボタン電話機11の個別電話帳を第1のボタン電話機11から参照して電話をかけることができる。
【0085】以上のような着呼時、ダイヤル発呼時、検索発呼時、短縮ダイヤル発呼時、電話帳データ登録時、電話帳参照先変更時の主装置10とサーバ装置2との間の通信は、主装置が10A−1又は10A−2である場合、LANI/F部101、構内LAN5、ルータ6及びIPネットワーク4を介して行われ、主装置が10A−3又は10Bである場合、IPネットワークI/F部102及びIPネットワーク4を介して行われる。
【0086】以上のように、本実施の形態では、複数の電話装置1の電話帳データを共通のサーバ装置2で集中管理するようにしたので、システムの設置コストを低減することができ、設置に必要な作業負担を軽減することができる。複数の電話装置1を使用する企業などにとっては電話装置毎のサーバを保守管理する必要がなくなり、またサーバ装置2の設置場所に赴くことなく、IPネットワーク4を介してサーバ装置2の保守管理を行うことも可能である。このような保守管理は、情報処理端末7,13から行うことが可能である。また、サーバ装置2から情報処理端末7,13に対して保守情報を常時送信させることも可能である。これにより、サーバ装置2の状態を遠隔管理することができる。
【0087】なお、本実施の形態では、ボタン電話機11から電話帳データを登録したり検索したりしているが、情報処理端末7,13から電話帳データを登録したり検索したりすることも可能である。また、情報処理端末7とプリンタ9を電話装置1A−1,1A−2の外部に配置しているが、電話装置1A−1,1A−2の内部に配置してもよいことは言うまでもない。
【0088】また、本実施の形態では、公衆電話交換回線網3がISDN回線の場合を例にとって説明したが、これに限るものでないことは言うまでもない。例えば、公衆電話交換回線網3がアナログ電話回線の場合には、LANI/F部101(又はIPネットワークI/F部102)からの音声データをアナログ音声信号に変換してスイッチ104に送出し、スイッチ104からのアナログ音声信号を音声データに変換してLANI/F部101(IPネットワークI/F部102)に送出するデータ/音声変換部を、LANI/F部101(IPネットワークI/F部102)とスイッチ104との間に設ければよい。また、ボタン電話機11をIPネットワーク電話機として、公衆電話交換回線網3を使用せずにIPネットワーク4を用いて音声通話を行うようにしてもよい。
【0089】また、本実施の形態では、各電話装置1の電話帳データをサーバ装置2に格納するようにしているが、大組織のシステムでは、レスポンスの兼ね合いから構内LAN5上にミニサーバ装置8を設置して、ミニサーバ装置8によってサーバ装置2の機能の少なくとも1部を実現することも可能である。この場合、IPネットワーク4上に設置したサーバ装置2のデータベース210とミニサーバ装置8のデータベースとをIPネットワーク4を経由して同期させることで、電話装置1の要求に対するレスポンスを向上させ、サーバ装置2の負荷を軽減することができる。
【0090】サーバ装置2、主装置10(あるいは主装置10と情報処理端末13を含む電話装置1)の構成はそれぞれコンピュータで実現することができる。このコンピュータは、CPUと、ROM(リードオンリメモリ)と、RAM(ランダムアクセスメモリ)と、フレキシブルディスク装置等の補助記憶装置と、ハードディスク装置等の大容量の外部記憶装置と、公衆電話交換回線網3やIPネットワーク4、構内LAN5、ボタン電話機11などとの間のインタフェース装置といった構成を有している。
【0091】コンピュータをサーバ装置2、主装置10(電話装置1)として機能させるためのサーバ装置プログラム、主装置プログラム(電話装置プログラム)は、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の記録媒体に記録された状態で提供される。この記録媒体をコンピュータの補助記憶装置に挿入すると、媒体に記録されたプログラムが読み取られる。そして、CPUは、読み込んだプログラムをRAMあるいは外部記憶装置に書き込み、このプログラムに従って本実施の形態で説明したような処理を実行する。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、通信網を介して複数の電話装置に接続されたサーバ装置に、電話装置の電話帳データを記憶する記憶手段と、電話装置から登録された電話帳データを記憶手段に格納する格納手段と、電話装置から電話帳データの検索要求を受けたとき、この検索要求に応じて記憶手段から所望の電話帳データを検索して要求元の電話装置に返送する検索手段とを設けることにより、複数の電話装置の電話帳データを共通のサーバ装置で集中管理し、このサーバ装置から各電話装置に電話帳データを提供するようにしたので、従来の電話装置管理システムのように電話装置毎にサーバを設置する必要がなく、システムの設置コストを低減することができ、設置に必要な作業負担を軽減することができる。また、プログラムやサービス情報の保守管理は、複数の電話装置に共通のサーバ装置に対して行えばよいので、複数の電話装置を使用する企業などにとっては、電話装置毎のサーバを保守管理する必要がなくなる。また、サーバ装置の設置場所に赴くことなく、通信網を介してサーバ装置の保守管理を行うことも可能である。その結果、保守管理に必要な作業負担を軽減することができる。また、電話装置に膨大な量のサービス情報を記憶させておく必要がなく、膨大な情報量を扱うサービス業務を電話装置で行う必要がなくなるので、処理分散を実現でき、電話装置の負荷を軽減することができる。
【0093】また、第1の電話装置から電話帳参照先変更要求を受けたとき、この第1の電話装置の電話帳参照先を、第1の電話装置から指定された第2の電話装置の電話帳に変更する変更手段をサーバ装置に設けることにより、第1の電話装置から第2の電話装置の電話帳を参照することができ、この第2の電話装置の電話帳を参照して第1の電話装置から電話をかけることもできる。




 

 


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