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発明の名称 移動端末及び照明方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−289368(P2003−289368A)
公開日 平成15年10月10日(2003.10.10)
出願番号 特願2002−91136(P2002−91136)
出願日 平成14年3月28日(2002.3.28)
代理人 【識別番号】100090446
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 司朗
【テーマコード(参考)】
5C065
5K023
5K027
【Fターム(参考)】
5C065 AA03 AA07 BB48 CC01 CC08 DD02 EE06 FF02 GG17 GG18 
5K023 AA07 HH06
5K027 AA11 FF22 HH30
発明者 神吉 一
要約 課題
カメラを用いて周囲の明るさ検出し、バックライトの自動調節を行なう場合であっても、適切な輝度で迅速に照明可能な移動端末を提供する。

解決手段
移動端末であって、互いに異なる波長帯の光を透過する第1及び第2フィルタ、被写体から到来する光のうち第1フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第1受光素子及び被写体から到来する光のうち第2フィルタによりフィルタリングされた透過光を受光する第2受光素子を有する受光部104と、第1及び第2受光素子により受光された入射光の強度を反映して画像データを生成する画像処理部105と、前記画像データにもとづいて画像を表示する表示部101と、第1受光素子により受光された入射光のみの強度を反映した輝度で照明箇所を照明する照明部111とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】 互いに異なる波長帯の光を透過する第1フィルタ及び第2フィルタと、被写体から到来する光のうち、第1フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第1受光素子と、前記被写体から到来する光のうち、第2フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第2受光素子と、第1及び第2受光素子により受光された透過光の強度を反映した画像データを生成する画像データ生成手段と、前記画像データにもとづいて画像を表示する表示手段と、第1受光素子及び第2受光素子のいずれが一方により受光された透過光の強度を反映した輝度でバックライトとして表示部又は操作部を照明する照明手段とを備えることを特徴とする移動端末。
【請求項2】 前記第1波長帯の光は、第2波長帯の光に比べ、人における比視感度が高いという性質を有し、前記照明手段は、第1受光素子により受光された透過光の強度を反映した輝度で、前記照明を実行することを特徴とする請求項1記載の移動端末。
【請求項3】 前記第1波長帯は、緑色を示す波長の光を含んでいることを特徴とする請求項2記載の移動端末。
【請求項4】 前記移動端末は、さらに、ユーザからの操作入力を受け付ける受付手段を備え、前記照明手段は、前記受付手段が操作入力を受け付けたとき、前記照明を開始し、当該照明の開始から所定の時間が経過するまでの間に前記受付手段が新たな操作入力を受け付けなかったとき、当該照明を終了することを特徴とする請求項1記載の移動端末。
【請求項5】 前記第1受光素子は、受光した光の強度を示す強度情報を生成し、前記照明手段は、前記強度情報にもとづいて透過光の前記強度を把握し、前記移動端末は、さらに、前記受付手段において操作入力が受け付けられたとき、第1受光素子への電力供給を開始し、前記照明手段において前記強度情報が生成された場合、第1受光素子への前記電力供給を停止する電力供給手段を備えることを特徴とする請求項4記載の移動端末。
【請求項6】 前記電力供給手段は、さらに、第2受光素子に電力供給を行っており、前記操作入力の受け付け及び第1情報の取得に伴う第1受光素子への電力供給の開始から停止まで間、第2受光素子への電力供給を停止することを特徴とする請求項5記載の移動端末。
【請求項7】 前記照明手段は、前記強度情報により示された光の強度の値が所定値以下となっているか否かを判定し、当該値が所定値以下となっている場合に限り照明することを特徴とする請求項1記載の移動端末。
【請求項8】 入射する光を受光する第1受光部と、前記光の入射方向とは異なる方向から入射する光を受光する第2受光部と、第1受光部に入射する光の強度を取得して第1画像データを生成する第1画像データ生成手段と、第2受光部に入射する光の強度を取得して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、第1受光部及び第2受光部のうち、照明の対象となっている部位に入射する光をより受光し易い位置にあるものにより受光された光の強度の値を反映した輝度で前記箇所を照明する照明手段とを備えることを特徴とする移動端末。
【請求項9】 互いに異なる波長帯の光を透過する第1フィルタ及び第2フィルタと、被写体から到来する光のうち、第1フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第1受光素子と、被写体から到来する光のうち、第2フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第2受光素子と、第1及び第2受光素子により受光された透過光の強度を反映した画像データを生成する画像データ生成手段と、情報を表示する表示部と、操作者からの操作入力を受け付ける操作部とを備える移動端末において照明する照明方法であって、第1受光素子及び第2受光素子のいずれが一方により受光された透過光の強度を反映した輝度でバックライトとして前記表示部又は前記操作部を照明する照明ステップを有することを特徴とする照明方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ及び照明を備えた移動端末に関し、特に、照明の輝度を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary MetalOxide Semiconductor)センサなどのいわゆるカメラを搭載し、撮影機能を有する携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)及びPDA(Personal Digital Assistance)などの移動端末(以下、「カメラ付き移動端末」という。)が普及しつつある。
【0003】このカメラ付き移動端末は、人物及び風景などの被写体の画像をカメラにより撮影し、撮影した画像のデータを無線により通信する。図9は、このようなカメラ付き移動端末の一例である移動端末800の外観図である。移動端末800は、画像を表示する表示部801と、電源のON/OFF及び発呼などを行なうための操作キー部802と、電話番号の入力及び電子メール作成のために文字入力などを行なうためのテンキー部803と、上述のCCDなどからなる受光部805とを有する。
【0004】このようなカメラ付き移動端末は、撮影機能を有しない通常の移動端末に比べ、撮影に要する電力が余分に消費されるため、連続使用時間の伸長化の観点から移動端末内の各機能部において、特に省電力化が望まれている。そのため、移動端末800のように、テンキー803、操作キー802及びLCD(Liquid Crystal Display)などの表示部801を照らすバックライトの輝度を周囲の明るさに応じて決定し、又は、バックライトをオンオフさせる制御を行なういわゆるバックライト自動調節機能を備えている移動端末も少なくない。
【0005】より具体的には、この移動端末800は、光センサ804において受光された光の強度を検出し、検出された光の強度が小さい場合、バックライトを高輝度で点灯させる。また、検出された光の強度が大きい場合、移動端末800は、バックライトを低輝度で点灯させ、又は、バックライトを消灯させ、照明に要する電力消費を抑える。
【0006】このように、バックライト自動調節機能付きの移動端末は、照明における省電力化を実現できるが、その一方で上述の光センサが必要となるため、バックライト自動調節機能を有しない移動端末に比べ、コストアップとならざるを得ない。このような問題を解決するカメラ付き移動端末として、特開2000−184013号公報に開示されるように、CCDなどのカメラによって得られた画像データを用いて周囲の明るさを検出し、ポケットなどから取り出されたことを認識して呼び出し音量を低減するものが提案されている。
【0007】これにより、このカメラ付き移動端末は、周囲の明るさを検出する手段として、専用の光センサを設ける必要がなくなり、部品点数の低減及びコストの軽減化がなされている。このように、特開2000−184013号のカメラ付き移動端末において実施されているカメラによる周囲の明るさの検出をバックライト自動調節機能に適用することも考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バックライト自動調節機能付き移動端末では、周囲の明るさに応じて段階的に照明の輝度を変化させるので、ポケットに入れられた状態か否かの単純な判断に利用する場合よりも、さらに、周囲の明るさを精度良く検出する必要がある。
【0009】そこで、画像データの全てを周囲の明るさの検出に利用することも考えられるが、画像データの情報量は、光センサから得られる情報量に比べて極めて多く、周囲の明るさを求めるための演算時間を要し、周囲の明るさに応じた適切な輝度で迅速に照明を開始することは困難である。特に、照明を実施する場合、ユーザによる操作入力をトリガとしている場合が多く、暗所においてこのような操作入力が行われたとき、即座に操作キー及び表示部などを照明する必要があり、この操作入力が行われてから照明開始までの時間が1、2秒であっても、ユーザに苛立ちを感じさせてしまう恐れがある。
【0010】上述の演算時間を短縮するために、CCD上の水平又は垂直の1ライン分の画像データのみを用いるなど、画像データを位置的に限定して利用することも考えられるが、この方法により検出される明るさは、被写体の画像全体の明るさを反映してはおらず、精度良く周囲の明るさを検出しているとは言えない。例えば、実際は、周囲が暗く、被写体の大部分が暗い場合であっても、上述の1ライン分に相当する被写体の部分のみが偶然に明るい部位であった場合、周囲が明るいと検出されしまい、低輝度で点灯し、又は点灯しないこととなり、照明が適切に実施されない。
【0011】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、カメラを用いて周囲の明るさを検出し、バックライトの輝度を自動調節する場合であっても、周囲の明るさに応じた適切な輝度で迅速に照明可能な移動端末及び照明方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明に係る移動端末は、互いに異なる波長帯の光を透過する第1フィルタ及び第2フィルタと、被写体から到来する光のうち、第1フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第1受光素子と、前記被写体から到来する光のうち、第2フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第2受光素子と、第1及び第2受光素子により受光された透過光の強度を反映した画像データを生成する画像データ生成手段と、前記画像データにもとづいて画像を表示する表示手段と、第1受光素子及び第2受光素子のいずれが一方により受光された透過光の強度を反映した輝度でバックライトとして表示部又は操作部を照明する照明手段とを備えることを特徴とし、また、入射する光を受光する第1受光部と、前記光の入射方向とは異なる方向から入射する光を受光する第2受光部と、第1受光部に入射する光の強度を取得して第1画像データを生成する第1画像データ生成手段と、第2受光部に入射する光の強度を取得して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、第1受光部及び第2受光部のうち、照明の対象となっている部位に入射する光をより受光し易い位置にあるものにより受光された光の強度の値を反映した輝度で前記箇所を照明する照明手段とを備えることを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る照明方法は、互いに異なる波長帯の光を透過する第1フィルタ及び第2フィルタと、被写体から到来する光のうち、第1フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第1受光素子と、被写体から到来する光のうち、第2フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第2受光素子と、第1及び第2受光素子により受光された透過光の強度を反映した画像データを生成する画像データ生成手段と、情報を表示する表示部と、操作者からの操作入力を受け付ける操作部とを備える移動端末において照明する照明方法であって、第1受光素子及び第2受光素子のいずれが一方により受光された透過光の強度を反映した輝度でバックライトとして前記表示部又は前記操作部を照明する照明ステップを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<構成>図1は本発明の実施の形態における携帯電話機100の外観図である。携帯電話機100は、撮影機能を有する携帯電話機であって、表示部101と、操作キー部102と、テンキー部103と、受光部104とを有する。
【0015】図2は、携帯電話機100の機能ブロック図である。携帯電話機100は、上述の機能部に加え、画像処理部105と、輝度算出部106と、制御部107と、節電制御部108と、送受信部109と、音声入力部110と、照明部111と、タイマ部112と、音声出力部113と、電池114とを有する。
【0016】このうち制御部107及び節電制御部108は、CPU、ROM、RAMなどの記録媒体を有する。表示部101は、いわゆる透過型LCD(Liquid Crystal Display)であり、制御部107から受け取った信号にもとづいて電話番号、電子メールなどの文字及び撮影した画像などを表示する機能を有する。
【0017】操作キー部102は、本携帯電話機100の電源をON/OFFする指示を受け付けるボタン、通話開始及び通話終了の指示を受け付けるボタン並びにインターネットにアクセスする指示を受け付けるボタンなどからなり、これら指示を受け付けたとき、これら指示が受け付けられたことを示す信号を制御部107及び節電制御部108に出力する。
【0018】なお、これらボタンは、アクリル樹脂などの光を透過する性質の材質からなる。テンキー部103は、電話番号、電子メール等の数字及び文字などの入力を受け付けるボタンからなり、受け付けられた数字及び文字などを示す信号を制御部107及び節電制御部108に出力する。
【0019】操作キー部102のボタンと同様に、これらボタンも、アクリル樹脂などの光を透過する性質の材質からなる。照明部111は、LED(Light Emitting Diode)からなり、操作キー部102及びテンキー部103を構成するボタン及び表示部101の画面を背後から照らすためのバックライトであり、節電制御部108から出力される指示にもとづき低輝度及び高輝度の2段階の輝度で発光する機能を有する。
【0020】音声入力部110は、マイクロフォン等の音声入力装置であり、入力された音声を音声信号に変換して制御部107に出力する。音声出力部113は、圧電素子等からなるスピーカであり、制御部107から受け取った音声信号にしたがい音声を出力する。送受信部109は、フィルタ、アンプ等を含む無線信号を送受信する無線回路であり、制御部107からの指示にしたがい、音声、画像及び文字等の通信データを無線で送信し、また、外部から到来する当該携帯電話機100への通信データを受信して、制御部107に出力する。
【0021】受光部104は、図3に示すように、レンズ、カラーフィルタで覆われ、マトリックス状に配置されたCCDなどの受光素子などからなり、レンズにより上述のマトリックス上に画像が結像されているときに各受光素子おいて検出された光の強度をアナログの電気信号に変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を画像処理部105に出力する。
【0022】このCCDは、各受光素子にカラーフィルタ301〜304のいずれか1つが取り付けられた、いわゆる単板カラーCCDである。上述のカラーフィルタ301は、赤色の波長帯の光のみを透過する性質を有し、カラーフィルタ302及び304は、緑色の波長帯の光のみを透過する性質を有し、また、カラーフィルタ303は、青色の波長帯の光のみを透過する性質をする。
【0023】カラーフィルタ301〜304は、1つのフィルタパターンを構成しており、このようなフィルタパターンが上下左右に連なった状態となっている。各受光素子は、受光した光の強度に応じた量の電荷を生成する。受光部104は、この電荷を逐次画像処理部105に転送することにより、上述の画像信号の出力を実行する。
【0024】なお、このようなCCD本来の機能にもとづく処理は、従来技術であるため、詳細な説明を省略する。画像処理部105は、一時的にデータを格納するためのメモリ、A/D変換回路などを有し、受光部104からアナログ信号である画像信号を受け取り、この画像信号をデジタル信号に変換し、画像の各画素における色及び輝度の算出を行って画像データを生成し、この画像データを携帯電話機100内において使用するデータ形式に変換して上述のメモリに格納し、操作キー部102から画像を表示する指示を受け取ったときに制御部107に出力する機能を有する。
【0025】また、画像処理部105は、節電制御部108からサンプリング信号を受け取ったとき、図4に示すように、CCDの中心部の矩形範囲(n×n個の受光素子の範囲)に位置し、カラーフィルタ302及び304などの緑色の波長帯の光のみを透過するフィルタ(以下、「緑フィルタ」という。)が取り付けられている全て受光素子それぞれから得られた画像信号のみにA/D変換を行った値、即ち、光の強度値Li,jを輝度算出部106に出力する。
【0026】ここでLi,jとは、上述の矩形範囲における座標(i,j)に位置し、緑フィルタが取り付けられている受光素子から得られた光の強度値を示す。なお、この光の強度値Li,jは、携帯電話機100の周囲の明るさを算出するための値として用いられることとなる。このように、緑フィルタが取り付けられている受光素子から得られた光の強度値のみを上述の明るさを算出するための値として用いているのは、人間の光に対する感度(以下、「比視感度」という。)が赤及び青の光よりも緑の光の方が高いために、人は、主に緑の光で明るさを捉え、赤及び青の光で色合いを決めているという性質を有しており、緑色の光の強度値を自然光の全体の強度値として代用してもほぼ支障がないことによる。
【0027】また、図3に示すように先述のフィルタパターンは、規則的に並んでいるため、各色のフィルタのみに着目したとき、これらの位置はほぼ均等に分散しており、緑フィルタが取り付けられている受光素子から得られた光の強度値のみを用いて周囲の明るさを算出しても、前記矩形範囲全体の光の強度、即ち、矩形範囲全体の明るさを周囲の明るさの算出に反映していると言える。
【0028】このように、上述の矩形範囲における緑色の光の強度で自然光全体の光の強度として用い、処理すべきデータ量を削減し、周囲の明るさを算出する後述の演算に要する時間の短縮化を図ることにより、光センサ並のレスポンスを確保している。輝度算出部106は、画像処理部105から光の強度値Li,jを受け取り、受け取った光の強度値Li,jと以下に示す数1の式を用いて光の強度の平均値Lmを算出する機能を有する。
【0029】
【数1】

【0030】さらに、輝度算出部106は、算出された光の強度の平均値が以下の3つの条件のいずれに該当するのかを判断し、各条件に応じた信号を節電制御部108に出力する機能を有する。
条件1:0≦Lm<L1条件2:L1≦Lm<L2条件3:L2≦Lmただし、L1及びL2は、しきい値であって、0<L1<L2の関係とする。
【0031】より具体的には、輝度算出部106は、条件1に該当する場合、照明部111を高輝度で発光する旨を通知するための信号(以下、「高輝度発光信号」という。)を節電制御部108に出力する。また、条件2に該当する場合、輝度算出部106は、照明部111を低輝度で発光させる旨を通知するための信号(以下、「低輝度発光信号」という。)を節電制御部108に出力する。
【0032】また、条件3に該当する場合、輝度算出部106は、照明部111を発光させない旨を通知するための信号(以下、「未発光信号」という。)を節電制御部108に出力する。制御部107は、音声データ、文字データ及び画像データなどの入出力制御を実施するDSP等を有し、テンキー部103により電話番号が受け付けられると、この電話番号の電話機に対して発呼して、接続処理を実施し、また、着呼時においても、接続処理を実施する。
【0033】この接続処理の実施に伴い、制御部107は、送受信部109に対し、音声信号を入出力し、送受信部109から音声信号を受け取り、また、音声出力部113に音声信号を出力する。また、制御部107は、テンキー部103から電子メールなどの文字データを受け取り、この文字データを送受信する処理を実施する。
【0034】さらに、制御部107は、搭載されたカメラを用いて画像を撮影するための処理を実施する。より具体的には、操作キー部102からカメラを起動させる指示を受け取ると、制御部107は、受光部104及び画像処理部105への電力の供給を開始するように電池114に指示する。
【0035】また、制御部107は、画像処理部105から画像データを受け取り、受け取った画像データを画像として表示するための信号を表示部101に出力する。操作キー部102からカメラを停止させる指示を受け取ると、制御部107は、受光部104及び画像処理部105への電力の供給を停止するように電池114に指示する。
【0036】また、制御部107は、携帯電話機当該携帯電話機100において生成した画像データを送信し、また、外部から送られてきた画像データを受信するため制御を実施する。この制御は、従来から行われている処理であるため、詳細な説明については諸略する。
【0037】節電制御部108は、操作キー部102及びテンキー部103から出力される信号を受信し、受信した信号をトリガとして、電池114に受光部104、画像処理部105及び輝度算出部106に電力を供給するように指示すると共に、サンプリング信号を画像処理部105に出力し、さらに、輝度算出部106から高輝度発光信号、低輝度発光信号及び未発光信号のいずれか1つの信号を受信し、輝度算出部106から受信した信号に応じた処理(以下、「照明調節処理」という。)を実施する機能を有する。
【0038】以下、照明調節処理について説明する。節電制御部108は、輝度算出部106から高輝度発光信号を受信したとき、高輝度で発光する指示を照明部111に出力すると共に、タイマ部112にカウントアップ開始を指示する信号を出力する。また、輝度算出部106から低輝度発光信号を受信したとき、節電制御部108は、低輝度で発光する指示を照明部111に出力すると共に、タイマ部112にカウントアップ開始を指示する信号を出力する。
【0039】輝度算出部106から未発光信号を受信したとき及びタイマ部112から後述のカウントアップ完了信号を受け取ったとき、節電制御部108は、発光を終了する指示を照明部111に出力する。ここで、便宜的に、上述の高輝度発光信号、低輝度発光信号及び未発光信号を総称して応答信号と呼ぶこととする。
【0040】また、輝度算出部106からの応答信号の受信に伴い、節電制御部108は、制御部107に対し、受光部104及び画像処理部105への電力供給が停止可能であるか否かを問い合わせ、その回答が停止可能であった場合、受光部104、画像処理部105及び輝度算出部106への電力の供給を停止するように電池114に指示する。
【0041】一方、制御部107からの回答が停止不可、即ち、撮影を行なうためにカメラが起動されている場合、節電制御部108は、輝度算出部106への電力の供給のみを停止するように電池114に指示する。このように、操作キー部102またはテンキー部103が押下されてから上述の応答信号を受信するまでの間、受光部104、画像処理部105及び輝度算出部106に電力を供給するように制御するのは以下の理由による。
【0042】即ち、CCDは、光センサよりも消費電力が大きく、光センサと同じように連続的に作動させているとかえって電力を消費してしまい、本来の省電力化の目的に反することになりかねないため、周囲の明るさを算出するときに一時的にCCDを含む受光部104、画像処理部105及び輝度算出部106を起動させ、極力電力消費を抑えている。
【0043】なお、節電制御部108は、高輝度で発光する指示、低輝度で発光する指示及び発光を終了する指示を照明部111に出力するのに先行し、照明部111における現在の発光状況を検出し、これら指示を出力した場合に、この発光状況が変化する場合に限り、上述の指示を照明部111に出力する。これは、例えば、照明部111が発光していないのにもかかわらず、照明部111に発光を終了する指示を出力するなどの無意味な指示がなされないようにするためである。
【0044】タイマ部112は、クロック及びメモリなどからなるタイマであり、節電制御部108からカウントアップ開始を指示する信号を受信すると、この信号の受信をトリガとして、0を初期値としてこの値を1秒ごとに1づつインクリメントし、この値が上述のメモリに格納されているデフォルト値「10」以上となったとき、カウントアップを終了し、節電制御部108にカウントアップを終了したことを示すカウントアップ完了信号を出力する機能を有する。
【0045】電池114は、リチウムイオン電池及びリレーなどを有し、受光部104と、画像処理部105と、輝度算出部106と、制御部107と、節電制御部108と、送受信部109と、音声入力部110と、音声出力部113と、照明部111と、表示部101と、タイマ部112とへ電力を供給する。なお、上述の照明調節処理が実施されているとき、電池114は、節電制御部108からの指示にしたがって受光部104、画像処理部105及び輝度算出部106への電力供給のON/OFFを実施する。
<動作>以下、携帯電話機100において、照明における消費電力を節約するのための動作について説明する。
【0046】図5は、照明部111における照明輝度を制御するのための処理を示すフローチャートである。節電制御部108は、操作キー部102またはテンキー部103から出力される信号を受信するまで待機する(ステップS401)。そして、操作キー部102またはテンキー部103から出力される信号を受信したとき、節電制御部108は、電池114に受光部104、画像処理部105及び輝度算出部106に電力を供給するように指示することによりいわゆるカメラを起動すると共に(ステップS402)、タイマ部112にカウントアップ開始を指示する信号を出力する。
【0047】このとき、タイマ部112は、0を初期値とし(ステップS403)、この初期値に1秒経過する毎に1インクメントするカウントアップを開始する(ステップS404)。カメラが起動されると画像処理部105は、受光部104に内包される複数の受光素子のうち緑フィルタが取り付けられている受光素子により検出された光の強度値のみを輝度算出部106に出力する。
【0048】これにより輝度算出部106は、画像処理部105から緑色の光の強度値を取得し(ステップS405)、これら値をパラメータとして数1の式を用いて光の強度の平均値を算出し(ステップS406)、算出した平均値としきい値L1及びL1を比較してこの平均値に応じた信号、即ち、高輝度発光信号、低輝度発光信号及び未発光信号いずれか1つの信号を節電制御部108に出力することにより輝度を決定して、照明部111を発光させる(ステップS407)。
【0049】そして、節電制御部108は、タイマ部112から出力されるカウントアップ完了信号の入力の有無を判断する(ステップS408)。カウントアップ完了信号の入力があった場合、節電制御部108は、照明を停止する指示を照明部111に出力し(ステップS409)、処理を終了する。一方、ステップS408における判断の際、カウントアップ完了信号の入力がなかった場合、節電制御部108は、操作キー部102またはテンキー部103から信号が入力されたか否かを判断し(ステップS410)、操作キー部102またはテンキー部103から信号が入力された場合、タイマ部112にカウントアップの開始を指示する信号を出力する。
【0050】これによりタイマ部112は、現在実施中のカウントアップを継続しつつこのカウント値を0にリセットし(ステップS411)、輝度算出部106により画像処理部105から緑色の光の強度値を取得するステップS405に戻る。また、ステップS410における判断の際、操作キー部102またはテンキー部103から信号が入力されなかった場合、節電制御部108によりカウントアップ完了信号の入力の有無を判断するステップS408に戻る。
【0051】以上のように、本実施形態によれば、携帯電話機100は、カメラを用いて得られた画像データのうち、その一部のデータである緑色を示す波長帯の光の強度にもとづいて周囲の自然光の明るさを算出し、照明の輝度を決定するため、前記算出におけるデータ処理量の低減することのより算出時間の短縮化及び照明開始の迅速化が可能となり、さらに、カメラの撮影範囲におけるほぼ平均的な明るさを前記算出に反映して周囲の明るさの算出精度を向上することができる。
【0052】なお、本実施の形態では、受光部104は、CCDであるとしたがCMOSセンサなどの他の受光素子であってもよい。また、本実施の形態では、受光部104は、単板カラーCCDであるとしたが、入射した光をプリズムにより異なる3方向に光を屈折させて分配し、分配したそれぞれの光を赤、緑、青の各フィルタにそれぞれ導き、色成分毎に専用のCCDで受光する3CCDであるとしてもよい。
【0053】その場合、3つあるCCDのうち、緑フィルタを透過した光を受光するCCDのみを起動させて、光の強度値を検出することにより、3つのCCDを起動させている通常の場合に比べ、受光部における消費電力が3分の1程度に抑えることができ、省電力化が図られるという新たな効果が得られる。また、本実施の形態における受光部104のCCDは、RGB3成分の成分毎に光を透過するカラーフィルタを用いるいわゆる原色系CCDであるが、RGB成分ではなく、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)のいわゆる補色のカラーフィルタを用いるいわゆる補色系CCDであってもよい。
【0054】上述の補色と原色との関係は、イエロー=赤+緑、シアン=緑+青、マゼンタ=青+赤であり、人の目に明るさとして感じられ易い緑を含む補色は、イエローとシアンである。したがって、イエロー及びシアンのいずれか一方のカラーフィルタが取り付けられた受光素子で検出された輝度値にもとづいて、周囲の明るさを算出すれば、より感度の高い光センサとして機能を発揮することができる。
【0055】また、本実施の形態では、比視感度が高い緑を示す波長帯の光を自然光の強度として代用しているが、これに限らずこの波長帯以外の光、例えば、赤又は青を示す光の強度を検出することにより自然光の強度を求めてもよい。また、タイマ部112のメモリにデフォルト値「10」が格納されているが、この値を変更する指示を操作キー部102又はテンキー部103により受け付けるとしてもよい。
【0056】この値を小さくすることにより、照明部111において連続して発光する時間が短くなり、より電力消費が低減される。また、画像処理部105は、節電制御部108からサンプリング信号を受け取ったとき、図4に示すように、CCDの中心部の矩形範囲に位置し、緑フィルタが取り付けられている全て受光素子それぞれから得られた画像信号のみにA/D変換を行った値、即ち、光の強度値Li,jそれぞれを輝度算出部106に出力するとしたが、前記矩形範囲にかえて、CCDマトリック上の水平または垂直1ライン上の受光素子それぞれから得られた画像信号のみにA/D変換を行った値、即ち、光の強度値Li,jそれぞれを輝度算出部106に出力するとしてもよい。
【0057】また、図6に示すように、近年、2つのカメラを搭載した携帯電話500などの移動端末も登場しており、2つのカメラの一方に、本発明を適用するとしてもよい。この携帯電話500は、テンキー、操作キー及び表示部などが配置された面(以下、「正面」という。)と同一面に配置されている受光部502と、正面と正反対の面(以下、「背面」という。)に配置されている受光部501とを有している。
【0058】この場合、周囲の明るさを算出するために用いる受光部は、テンキー及び操作キーなどが配置された面と同一面に配置されている受光部501を用いることとなる。これは、例えば、図7に示すように、ユーザが夜間電灯の下で、上述の表示部を確認するとき、携帯電話500の背面に配置されている受光部501で光の強度を検出した場合、電灯の光が届いていない図中Aの方向の光の強度を検出してしまい、周囲の明るさの算出としては実情にそぐわないが、正面に配置された受光部502で図中Bの方向の光の強度を検出した場合、電灯の光の反映した光の強度を検出できるため都合がよいためである。
【0059】したがって、このように2つのカメラが搭載されている移動端末においては、照明すべき箇所に入射する光をより受光し易い位置にある受光部において受光された光の強度を検出することにより照明の輝度を調節することとなる。また、図8に示すように、折り畳み可能な筐体700の正面に表示部701及び受光部704が配置され、また、この筐体700の背面に表示部703及び受光部702が配置される携帯電話の登場も将来的に考えられるが、このような場合、ユーザが確認中の表示部が配置されている面と同一面に配置されている受光部において受光された光の強度を検出することにより照明の輝度を調節することとなる。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明に係る移動端末は、互いに異なる波長帯の光を透過する第1フィルタ及び第2フィルタと、被写体から到来する光のうち、第1フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第1受光素子と、前記被写体から到来する光のうち、第2フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第2受光素子と、第1及び第2受光素子により受光された透過光の強度を反映した画像データを生成する画像データ生成手段と、前記画像データにもとづいて画像を表示する表示手段と、第1受光素子及び第2受光素子のいずれが一方により受光された透過光の強度を反映した輝度でバックライトとして表示部又は操作部を照明する照明手段とを備えることを特徴とし、また、本発明に係る照明方法は、互いに異なる波長帯の光を透過する第1フィルタ及び第2フィルタと、被写体から到来する光のうち、第1フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第1受光素子と、被写体から到来する光のうち、第2フィルタによりフィルタリングがなされた透過光を受光する第2受光素子と、第1及び第2受光素子により受光された透過光の強度を反映した画像データを生成する画像データ生成手段と、情報を表示する表示部と、操作者からの操作入力を受け付ける操作部とを備える移動端末において照明する照明方法であって、第1受光素子及び第2受光素子のいずれが一方により受光された透過光の強度を反映した輝度でバックライトとして前記表示部又は前記操作部を照明する照明ステップを有することを特徴とする。
【0061】これにより、画像データのうち、第1フィルタ及び第2フィルタのいずれか一方により限定された波長帯の光の強度を反映した輝度で照明が実施される。つまり、カメラ撮影の過程で生成される画像データの一部を流用して周囲の明るさが算出されているが、上述の画像データの一部が、画像の範囲的限定により得られたものではなく、光の波長帯について限定して得られるもであるため、撮影された全ての画像範囲の明るさが反映されると共に、周囲の明るさの算出のために用いられるデータ量も削減され、算出時間が削減される。
【0062】また、前記第1波長帯の光は、第2波長帯の光に比べ、人における比視感度が高いという性質を有し、前記照明手段は、第1受光素子により受光された透過光の強度を反映した輝度で、前記照明を実行するとしてもよい。これにより、照明輝度の決定の基礎とされる光の強度は、比視感度が高い波長帯の光の強度とされる。
【0063】つまり、自然光は、様々な波長の光が入り混じった状態となっているが、人が感じることができる光の波長はその中でも限られた範囲であり、さらに、人が感じることができる波長の光であっても、波長毎に感度が異なっているため、或る波長帯の光のみの強度を検出して自然光全体の光の強度として代用するとき、代用する光の波長が比視感度の高い波長であることにより、検出された光の強度と人が感じる自然光の強度との間の相関が高まる。
【0064】また、前記第1波長帯は、前記第1波長帯は、緑色を示す波長の光を含んでいるとしてもよい。これにより、比視感度の高い緑の光の強度が自然光の強度として用いられる。また、前記移動端末は、さらに、ユーザからの操作入力を受け付ける受付手段を備え、前記照明手段は、前記受付手段が操作入力を受け付けたとき、前記照明を開始し、当該照明の開始から所定の時間が経過するまでの間に前記受付手段が新たな操作入力を受け付けなかったとき、当該照明を終了するとしてもよい。
【0065】これにより、操作入力に伴い所定の時間、照明箇所が照明される。つまり、照明時間を制限することにより、照明に要する無駄な電力消費が抑えられる。また、前記第1受光素子は、受光した光の強度を示す強度情報を生成し、前記照明手段は、前記強度情報にもとづいて透過光の前記強度を把握し、前記移動端末は、さらに、前記受付手段において操作入力が受け付けられたとき、第1受光素子への電力供給を開始し、前記照明手段において前記強度情報が生成された場合、第1受光素子への前記電力供給を停止する電力供給手段を備えるとしてもよい。
【0066】これにより、ユーザからの操作入力が受け付けられたときから前記強度情報が生成されるまでの間において、第1受光素子に電力が供給される。つまり、無駄な電力消費が抑制される。また、前記電力供給手段は、さらに、第2受光素子に電力供給を行っており、前記操作入力の受け付け及び第1情報の取得に伴う第1受光素子への電力供給の開始から停止まで間、第2受光素子への電力供給を停止するとしてもよい。
【0067】これにより、前記照明に寄与しない受光素子においては電力が消費されず、より省電力化が図られる。つまり、3CCDなどのように、赤、緑、青成分毎に専用のCCDを備えるものについては、緑成分用のCCDのみを駆動させることにより、省電力化が図られる。
【0068】また、前記照明手段は、前記強度情報により示された光の強度の値が所定値以下となっているか否かを判定し、当該値が所定値以下となっている場合に限り照明するとしてもよい。これにより、前記強度の値が所定値を越える場合、即ち、周囲が明るい場合には、無用な照明が実施されず、より省電力化が図られる。
【0069】また、本発明に係る移動端末は、入射する光を受光する第1受光部と、前記光の入射方向とは異なる方向から入射する光を受光する第2受光部と、第1受光部に入射する光の強度を取得して第1画像データを生成する第1画像データ生成手段と、第2受光部に入射する光の強度を取得して第2画像データを生成する第2画像データ生成手段と、第1受光部及び第2受光部のうち、照明の対象となっている部位に入射する光をより受光し易い位置にあるものにより受光された光の強度の値を反映した輝度で前記箇所を照明する照明手段とを備えるとしてもよい。
【0070】これにより、照明箇所に入射する光をより受光し易い位置にある受光部において受光された光の前記強度の値にもとづいて前記照明の輝度が調節される。つまり、2つあるカメラのうち照明の対象となっている部位に入射する光をより受光し易い方を用いることにより、周囲における明るさをより反映した光の強度値が検出される。




 

 


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