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発明の名称 同報送信方法及び装置並びにプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−188917(P2003−188917A)
公開日 平成15年7月4日(2003.7.4)
出願番号 特願2001−388806(P2001−388806)
出願日 平成13年12月21日(2001.12.21)
代理人 【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
【テーマコード(参考)】
5K030
【Fターム(参考)】
5K030 GA12 HA08 HD05 KX28 LD06 
発明者 森川 浩志
要約 課題
ネットワーク中継器の持つセキュリティ機能を損なわずに、ネットワークトラヒックを大きく削減できるブロードキャスト型通信を実現する。

解決手段
ネットワークの外部の送信元端末が、前記ネットワーク上のすべての端末に対して送信すべきデータと、前記データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号と、を含むパケットを生成し、前記ネットワーク上の予め定められた端末に対して送信して、ブロードキャストパケットを非通過とするネットワーク中継器を通過させる。爾後、前記パケットを受け取った端末が、前記パケットから前記符号を検出して、前記パケットのデータ部分を取り出して、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとするブロードキャストパケットを生成して、前記ネットワーク上のすべての端末に対して同報送信することを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】あるネットワークの外部の、送信元の端末から、前記ネットワーク上のすべての端末に同一のデータを送信する同報送信方法において、前記送信元の端末が、前記ネットワーク上のすべての端末に対して送信すべきデータと、前記データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号と、を含むパケットを生成し、前記ネットワーク上の予め定められた端末に対して送信し、前記パケットを受信した端末が、前記パケットから、前記符号を検出して、前記パケットに含まれるデータ部分を取り出して、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとする新たなパケットを生成して、前記ネットワーク上のすべての端末に対して同報送信すること、を特徴とする同報送信方法。
【請求項2】あるネットワークの外部の送信元の端末から、前記ネットワーク上のすべての端末に同一のデータを送信する同報送信方法において、前記送信元の端末が、前記ネットワーク上のすべての端末に対して送信すべきデータと、前記データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号と、を含むパケットを生成し、前記ネットワーク上の任意のアドレスに対して送信し、前記送信元の端末は、前記送信の結果、少なくとも、前記パケットを受信した旨を含む肯定応答が返送されない場合には、予め定められた間隔で前記任意のアドレスのホストアドレス部を変更して、再試行し、前記任意のアドレスに対応する端末が、前記符号を含んだ前記パケットを受信した場合、前記送信元の端末に対して、少なくとも、前記パケットを受信した旨を含む肯定応答を返送し、さらに、前記パケットに含まれるデータ部分を取り出して、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとする新たなパケットを生成して、ネットワーク上のすべての端末に対して同報送信すること、を特徴とする同報送信方法。
【請求項3】前記送信元の端末は、前記再試行によっても、前記ネットワーク上のすべてのアドレスから、前記肯定応答が得られない場合には、前記生成したパケットの送信を停止すること、を特徴とする請求項2に記載の同報送信方法。
【請求項4】前記ネットワークは、インターネット・プロトコル網であること、を特徴とする請求項1ないし3いずれか一に記載の同報送信方法。
【請求項5】前記ネットワークは、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとするパケットを通過させないネットワーク中継器を介して他のネットワークと接続されていること、を特徴とする請求項1ないし4いずれか一に記載の同報送信方法。
【請求項6】あるネットワークの外部から、前記ネットワーク上のすべての端末に同一のデータを送信するための端末であって、前記ネットワーク上のすべての端末に対して送信すべきデータと、該データを前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきことを指示する符号と、を含むパケットを生成する手段と、前記パケットを、前記ネットワーク上の予め定められた端末に対して送信する手段と、を備え、前記予め定められた端末をして同報送信を行わせること、を特徴とする端末。
【請求項7】あるネットワークの外部から、前記ネットワーク上のすべての端末に同一のデータを送信するための端末であって、前記ネットワーク上のすべての端末に対して送信すべきデータと、該データを前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきことを指示する符号と、を含むパケットを生成する手段と、前記パケットを、前記ネットワーク上の任意のアドレスに対して送信する手段と、前記送信の結果、少なくとも前記パケットを受信した旨を含む肯定応答が返送されない場合には、予め定められた間隔で前記任意のアドレスのホストアドレス部を変更したパケットの送信を再試行する手段と、を備え、送信先のいずれかの端末をして同報送信を行わせること、を特徴とする端末。
【請求項8】請求項7に記載の端末において、前記再試行によって、前記ネットワーク上のすべてのアドレスに対して前記パケットを送信した結果、前記ネットワーク上のすべてのアドレスから前記肯定応答が得られない場合には、前記生成したパケットの送信を停止する手段を、さらに、備えたこと、を特徴とする端末。
【請求項9】請求項6ないし8いずれか一に記載の端末からパケットを受け取って、自装置の属するネットワークのすべての端末に同報送信を行う端末であって、受信したパケットに、該データを前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきことを指示する符号が含まれているか否かを監視する手段と、前記監視の結果、受信したパケットに、前記符号が含まれる場合には、前記パケットに含まれるデータ部分を取り出して、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとする新たなパケットを生成する手段と、を備え、前記新たなパケットを、前記ネットワーク上のすべての端末に対して同報送信すること、を特徴とする端末。
【請求項10】請求項9に記載の端末において、前記符号が含まれるパケットを受信した場合に、前記送信元の端末に対して、少なくとも、前記符号が含まれるパケットを受信した旨を含む肯定応答を返送する手段を、さらに、備えたこと、を特徴とする端末。
【請求項11】前記ネットワークは、インターネット・プロトコル網であること、を特徴とする請求項6ないし10いずれか一に記載の端末。
【請求項12】前記ネットワークは、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとするパケットを通過させないネットワーク中継器を介して他のネットワークと接続されていること、を特徴とする請求項6ないし11いずれか一に記載の端末。
【請求項13】あるネットワークの外部から、前記ネットワーク上のすべての端末に同一のデータを送信するための送信元の端末に実行させるプログラムであって、目的とするネットワーク上のすべての端末に対して送信すべきデータと、前記データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号と、を含むパケットを生成し、前記ネットワーク上の予め定められた端末に対して送信する処理、を前記送信元の端末に実行させるプログラム。
【請求項14】あるネットワークの外部から、前記ネットワーク上のすべての端末に同一のデータを送信するための送信元の端末に実行させるプログラムであって、前記ネットワーク上のすべての端末に対して送信すべきデータと、前記データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号と、を含むパケットを生成し、前記ネットワーク上の任意のアドレスに対して送信する処理と、前記送信に対して、少なくとも前記符号が含まれるパケットを受信した旨を含む肯定応答が返送されない場合には、予め定められた間隔で前記任意のアドレスのホストアドレス部を変更して、再試行する処理と、の前記各処理を前記送信元の端末に実行させるプログラム。
【請求項15】請求項14に記載のプログラムにおいて、前記再試行によっても、前記ネットワーク上のすべてのアドレスから、前記肯定応答が得られない場合には、前記生成したパケットの送信を停止する処理を、さらに、前記送信元の端末に実行させるプログラム。
【請求項16】送信元の端末からパケットを受け取って、自装置の属するネットワークのすべての端末に対して同報送信を行う端末に実行させるプログラムであって、受信したパケットに、該データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号が含まれているか否かを監視する処理と、前記監視の結果、受信したパケットに、前記符号が含まれる場合には、前記パケットに含まれるデータ部分を取り出して、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとする新たなパケットを生成して、前記ネットワーク上のすべての端末に対して同報送信する処理と、の前記各処理を前記送信元の端末からパケットを受け取って、自装置の属するネットワークのすべての端末に対して同報送信を行う端末に実行させるプログラム。
【請求項17】請求項16に記載のプログラムにおいて、前記符号が含まれるパケットを受信した場合に、前記送信元の端末に対して、少なくとも、前記符号が含まれるパケットを受信した旨を含む肯定応答を返送する処理を、さらに、前記送信元の端末からパケットを受け取って、自装置の属するネットワークのすべての端末に対して同報送信を行う端末に実行させるプログラム。
【請求項18】前記ネットワークは、インターネット・プロトコル網であること、を特徴とする請求項13ないし17いずれか一に記載のプログラム。
【請求項19】前記ネットワークは、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとするパケットを通過させないネットワーク中継器を介して他のネットワークと接続されていること、を特徴とする請求項13ないし18いずれか一に記載のプログラム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信方法及び装置並びにプログラムに関し、特に、ネットワーク上のすべての端末に同一のデータを送信する同報送信方法及び装置並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークに存在する複数のアドレスに同一のデータを送信する場合、予め専用のアドレスを定めて、該アドレスを宛て先とするデータは、該ネットワークに属するすべてのアドレスに配信するブロードキャスト(Broadcast)型通信が知られている。例えば、IP(Internet Protocol)においては、ホストアドレス部を2進数ですべて1としたアドレスが、ブロードキャストアドレスとして用意されている。こうしたブロードキャストアドレスを用いた同報送信方法は、ネットワークトラヒックを大きく削減できるという利点がある一方で、ネットワーク間での同報送信には、向いていないという難点がある。その理由は、いわゆるブロードキャストストームの発生が懸念される等、セキュリティ上の観点から、ネットワークの管理境界にあるルータ等のネットワーク中継器を、ブロードキャストアドレスを宛て先とするパケットを通過させないように設定することが行われているためである。
【0003】そこで、こうした場合一般に、送信元の端末に、送信先のネットワーク上にある端末の宛て先リストを記憶させておき、該リストに基づいてデータをユニキャストするという方法が用いられている。また、特開2000−236328号公報には、ネットワークに存在する複数の端末に同一のデータを送信する場合において、上記した宛て先テーブルとメッセージをカプセル化し、目的とするネットワークの任意の端末に送出し、該端末が、自装置の属するネットワークの他の端末にメッセージ部分のみを転送し、次の宛て先端末が存在する時は、中継端末として、カプセル化したメッセージを次の宛て先端末に転送する方法が紹介されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前者の方法では、宛て先となるネットワーク上の端末の数の増減やアドレス変更に応じて前記宛て先リストを更新する必要がある上、送信元の端末において、前記リストに含まれる端末の数に比例する回数のデータ送出処理を行うこととなるため、ネットワークトラヒックが増大する恐れがある。また、後者の公報記載の方法を用いたとしても、送信を希望する宛て先テーブルを用意する必要があることに変わりはない。
【0005】従って、本発明が解決しようとする課題は、ネットワーク間での同報送信において、ネットワーク中継器の持つセキュリティ機能を維持したまま、ネットワークトラヒックを大きく削減することができ、さらに、目的とするネットワークの構成を意識することなく同一のデータを同報送信することのできる同報送信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための手段を提供する本発明の第1の視点によれば、あるネットワークの外部の、送信元の端末から、前記ネットワーク上のすべての端末に同一のデータを送信する同報送信方法において、前記送信元の端末が、前記ネットワーク上のすべての端末に対して送信すべきデータと、前記データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号と、を含むパケットを生成し、前記ネットワーク上の予め定められた端末に対して送信し、前記パケットを受信した端末が、前記パケットから、前記符号を検出して、前記パケットに含まれるデータ部分を取り出して、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとする新たなパケットを生成して、前記ネットワーク上のすべての端末に対して同報送信すること、を特徴とする同報送信方法が提供される。
【0007】また、より送信先ネットワークの構成を意識することなく、ブロードキャスト通信を行うことを重要視するならば、あるネットワークの外部の送信元の端末から、前記ネットワーク上のすべての端末に同一のデータを送信する同報送信方法において、前記送信元の端末が、前記ネットワーク上のすべての端末に対して送信すべきデータと、前記データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号と、を含むパケットを生成し、前記ネットワーク上の任意のアドレスに対して送信し、前記送信元の端末は、前記送信の結果、少なくとも、前記パケットを受信した旨を含む肯定応答が返送されない場合には、予め定められた間隔で前記任意のアドレスのホストアドレス部を変更して、再試行し、前記任意のアドレスに対応する端末が、前記符号を含んだ前記パケットを受信した場合、前記送信元の端末に対して、少なくとも、前記パケットを受信した旨を含む肯定応答を返送し、さらに、前記パケットに含まれるデータ部分を取り出して、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとする新たなパケットを生成して、ネットワーク上のすべての端末に対して同報送信すること、を特徴とする同報送信方法が提供される。前記方法において、前記送信元の端末は、前記再試行によっても、前記ネットワーク上のすべてのアドレスから、前記肯定応答が得られない場合には、前記生成したパケットの送信を停止することとする、ことが好ましい。
【0008】また、前記各方法における前記ネットワークは、インターネット・プロトコル網(IP網)であることが好ましい。
【0009】より好ましくは、前記各方法における前記ネットワークは、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとするパケットを通過させないネットワーク中継器を介して他のネットワークと接続されていること、とする。
【0010】また、本発明の第2の視点によれば、前記各方法を行う前記送信元の端末、並びに、前記送信元の端末からパケットを受け取って、自装置の属するネットワークのすべての端末に対して同報送信を行う端末が提供される。
【0011】また、本発明の第3の視点によれば、前記送信元の端末並びに前記送信元の端末からパケットを受け取って、自装置の属するネットワークのすべての端末に対して同報送信を行う端末を構成するコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】続いて、本発明の実施の形態について説明する。本発明は、アドレスが付与された機器群(図1の21、22、23)を備えたネットワーク(図1の20)と、前記ネットワーク(図1の20)に、ネットワーク中継器100を介して接続された送信元の端末(図1の2)とから構成される。
【0013】ネットワーク(図1の20)上のアドレスが付与された機器群(図1の21、22、23)に含まれる端末(例えば、図1の21)は、受信したパケットを監視し、該パケットの予め定められた位置に、該パケットに含まれるデータが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号が含まれているか否かを確認する手段が備えられている。そして、こうした手段を備えた端末のリスト(図1の7)が、送信元の端末(図1の2)の記憶手段に記憶保持されている。
【0014】送信元の端末(図1の2)側において、他のネットワーク(図1の20)上のすべてのアドレスに同報送信を希望する場合、送信元の端末(図1の2)が、送信を希望するデータがネットワーク(図1の20)のすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号と、該データとを該パケットの予め定められた位置に含み、端末リスト(図1の7)から得られる前記ネットワーク(図1の20)の端末(例えば、図1の21)のアドレスを宛て先とするパケット(図1の6)を生成し、送出する。
【0015】このパケット(図1の6)は、ブロードキャストアドレスを宛て先とするパケットではないため、ネットワーク中継器(図1の100)を通過し、指定した端末(例えば、図1の21)に転送される。
【0016】このパケット(図1の6)を受信した端末(例えば、図1の21)は、該パケットに、ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号が含まれていることを検出する。そして、この端末(例えば、図1の21)は、パケット(図1の6)からデータ部分(図1の8、図3の53)を取り出して、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとする新たなパケット(図3の51)を生成し、送出する。
【0017】この新たなパケット(図3の51)は、宛て先アドレスとしてブロードキャストアドレスが指定されているため、ネットワーク(図3の20)上のすべてのアドレスに転送されることとなるが、ネットワーク中継器(図3の100)を、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとするパケットを通過させないよう設定しておけば、他のネットワーク(例えば、図3の1)に転送されることはない。
【0018】これにより、送信元端末における送信パケット数並びに送信回数を抑えつつ、目的とするネットワークでの同報送信を可能にする。また、送信側で目的とするネットワークの具体的構成を、把握しておく必要もない。もちろん、ネットワーク中継器のセキュリティ設定は、高い水準に維持できる。
【0019】上記実施の形態においては、予め送信するネットワークにおける受信端末のアドレスを記憶保持してこととしているが、送信元の端末(図1の2)は、目的とするネットワークのアドレスに所望のホストアドレスを付して、送信し、肯定応答が得られるまで、前記ホストアドレス部を変更して、送信を繰り返す方法も好ましい変形である。
【0020】
【実施例】続いて、本発明の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施例のシステム構成の一例を示す図である。図1を参照すると、本発明の一実施例に係るシステムは、ネットワーク1に属する送信元の端末2と、ネットワーク20に属する端末21、22及び23と、両ネットワークを接続するネットワーク中継器100とを含んでいる。なお、上記した各ネットワークにおける端末の数は、説明のために例示したものであり、特に限定するものではない。
【0021】ネットワーク1は、ネットワークアドレス「192.168.10.0/24」にて識別されるネットワークである。
【0022】ネットワーク20は、ネットワークアドレス「192.168.20.0/24」にて識別されるネットワークアドレスが24ビットのネットワークである。なお、ネットワーク20のブロードキャストアドレスは、「192.168.20.255」と定義されているものとして説明する。
【0023】端末2は、IP(Internet Protocol)アドレス「192.168.10.1」が割り当てられているデータ送信元の端末である。図示しないが、端末2には、所望のデータと、前記データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示す符号(以下、フラグという)とを所定の位置に格納するパケット6を生成する手段と、パケット6をネットワーク20上の予め定められた端末に対して送信する手段と、を構成する送信側に用いるプログラム5が実行可能にインストールされている。また、端末2は、端末リスト7をその記憶手段に記憶保持している。
【0024】端末21、22及び23は、IPアドレス「192.168.20.21」、「192.168.20.22」及び「192.168.20.23」がそれぞれ割り当てられている端末である。このうち、端末21には、図示しないが、受信したパケットの前記所定の位置に、該データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示すフラグが含まれているか否かを監視する手段と、前記監視の結果、受信したパケットに、前記フラグが含まれる場合には、前記パケットに含まれるデータ部分を取り出して、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとする同報送信パケットを生成する手段と、前記同報送信パケットを自ネットワーク上のすべての端末に対して同報送信する手段と、を構成するブロードキャスト・プログラム41が、予めインストールされている。そして、端末21には、少なくとも、受信したパケットに含まれるデータが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示すフラグが、該パケットに含まれているか否かを監視するようブロードキャスト・プログラム41又はその一部が、そのメモリにロードされている。
【0025】ネットワーク中継器100は、例えば、ルータ等のネットワーク1とネットワーク20を接続する機器であって、ブロードキャストアドレスを持つパケットを通過させないものとなっている。
【0026】端末リスト7の一例を図2に示す。図2を参照すると、端末リスト7には、ネットワークと、同報送信を行う場合に宛て先とすべき端末のアドレスとが、対応付けて格納されている。例えば、ネットワーク20に同報送信を希望する場合には、対応する端末21のアドレス「192.168.20.21」を選択する。
【0027】続いて、本実施例の作用について、図1、図3を参照して、説明する。まず、端末2は、同報送信すべきネットワーク20に所望のデータを送信するにあたり、所望のデータ8と、該データは同一ネットワーク内のすべての端末に転送されるべきものであることを示すフラグ9とを格納し、端末リスト7からネットワーク20に属する端末21のアドレス「192.168.20.21」を選択し、該アドレスを宛て先とするパケット6を生成し、送出する。パケット6は、ブロードキャストアドレスを宛て先とするパケットではないため、ネットワーク中継器100を通過して、端末21に転送されることとなる。
【0028】パケット6に含まれるデータが同一ネットワーク内のすべての端末に転送されるべきものであることを示すフラグ9の格納場所は、端末21側で、他のフラグ9が含まれないパケットと識別して検出可能であれば、特に限定するものではないが、例えば、図示しないヘッダ領域の特定位置(オプション:OPTIONS)に、識別可能に格納する。
【0029】図3は、受信したパケットを継続的に監視する端末21がなす処理を説明するための図である。図3を参照すると、受信したパケットを継続的に監視する端末21は、パケット6の中の例えば、ヘッダ領域の特定位置(オプション:OPTIONS)からフラグ9を読みとり、それが同一ネットワークのすべての端末に送出されるべきものであると判定し、データ8と同じ内容のデータ53と、ネットワーク20上のすべてのアドレスに対して送信するためのブロードキャストアドレス「192.168.20.255」なる宛て先アドレスとを格納した同報送信パケット51を生成し、送出する。
【0030】同報送信パケット51は、ブロードキャストパケットアドレス「192.168.20.255」を宛て先とするため、ネットワーク20上のすべてのホストアドレスに届けられる。
【0031】このようにして、送信元の端末2において、一回の送信処理を行うことで、所望のネットワークのすべての端末に同一のデータを送信することが、可能となる。もちろん、上述したようにパケット6は、ブロードキャストアドレスを備えるものではないため、ネットワーク中継器100において、廃棄されることはない。即ち、ネットワーク20のセキュリティレベルを維持したままで、所望のネットワークに対するブロードキャストが、実現されることとなる。
【0032】続いて、本発明の別の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。図4は、本発明の実施例のシステム構成の一例を示す図である。図4を参照すると、本発明の一実施例に係るシステムは、ネットワーク201に属する送信元の端末202と、ネットワーク220に属する端末221、222及び223と、両ネットワークを接続するネットワーク中継器300とを含んでいる。なお、ここでも、上記した各ネットワークにおける端末の数は、説明のために例示したものであり、特に限定するものではない。
【0033】ネットワーク201は、ネットワークアドレス「192.168.10.0/24」にて識別されるネットワークである。
【0034】ネットワーク220は、ネットワークアドレス「192.168.20.0/24」にて識別されるネットワークアドレスが24ビットのネットワークである。なお、ネットワーク220のブロードキャストアドレスは、「192.168.20.255」と定義されているものとして説明する。
【0035】端末202は、IPアドレス「192.168.10.1」が割り当てられているデータ送信元の端末である。図示しないが、端末202には、目的とするネットワーク220上のすべての端末に対して送信すべきデータと、前記データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示すフラグとを所定の位置に含むパケット206を生成する手段と、パケット206をネットワーク220上の予め定められた端末に対して送信する手段と、前記送信に対して、肯定応答が返送されない場合には、予め定められた間隔で前記任意のアドレスのホストアドレス部を変更して、再試行する手段と、を構成する送信側に用いるプログラム205が実行可能にインストールされている。また、端末202は、ネットワークリスト207をその記憶手段に記憶保持し、さらに、タイマ215を備えている。
【0036】端末221、222及び223は、IPアドレス「192.168.20.21」、「192.168.20.22」及び「192.168.20.23」がそれぞれ割り当てられている端末である。そして、端末221、222及び223は、図示しないが、受信したパケットの前記所定の位置に、該データが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示すフラグが含まれているか否かを監視する手段と、前記監視の結果、受信したパケットに、前記フラグが含まれる場合には、前記パケットに含まれるデータ部分を取り出して、ブロードキャストアドレスを宛て先アドレスとする同報送信パケットを生成する手段と、この場合に前記送信元の端末に対して少なくとも前記符号が含まれるパケットを受信した旨を含む肯定応答を返送する手段と、前記同報送信パケットを自ネットワーク上のすべての端末に対して同報送信する手段と、を構成するブロードキャスト・プログラム241が、予めインストールされている。そして、端末221には、少なくとも、受信したパケットに含まれるデータが前記ネットワークのすべての端末に対して送信すべきデータであることを示すフラグが、該パケットに含まれているか否かを監視するようブロードキャスト・プログラム241又はその一部がそのメモリにロードされている。
【0037】ネットワーク中継器300は、例えば、ルータ等の、ネットワーク201とネットワーク220を接続する機器であって、ブロードキャストアドレスを持つパケットを通過させないものとなっている。
【0038】ネットワークリスト7の一例を図5に示す。図5を参照すると、ネットワークリスト207には、端末202から同報送信をする必要のあるネットワークアドレスのリストが格納されている。例えば、ネットワーク220に同報送信を行う場合には、ネットワーク220のネットワークアドレス「192.168.20.0」を用いる。
【0039】続いて、本実施例の作用について、図4と、図6のフローチャートを中心とし、適宜、図7又は図8を参照して、説明する。図6は、本実施例における処理の流れの一例を示したフローチャートである。図6を参照すると、まず、端末202は、同報送信すべきネットワーク220に所望のデータを送信するにあたり、ネットワークリスト207からネットワーク220のアドレス「192.168.20.0」を選択し、「192.168.20.1」を初期値アドレスとして設定し、該アドレスを宛て先とする、所望のデータ208と該データは同一ネットワーク内のすべての端末に転送されるべきものであることを示すフラグ209とが格納されたパケット206を生成し(ステップS1)、タイマ215を動作させるとともに、パケット206を送出する(ステップS2)。パケット206は、ブロードキャストアドレスを宛て先とするパケットではないため、ネットワーク中継器300を通過して、「192.168.20.1」を宛てに転送されることとなる。
【0040】ところが、ネットワーク220上に「192.168.20.1」なるアドレスを有する機器が存在しないため、パケット206に対して返信される肯定応答を、端末202は、タイマ215によって計時される所定の時間内に受け取ることができない。また、同様に、ネットワーク220上の「192.、168.0.1」なるアドレスを有するノードが存在する場合であっても、非作動となっている場合には、前記肯定応答を、タイマ215によって計時される所定の時間内に受け取ることができないこととなる。
【0041】そこで、端末202は、パケット206の送信後、予め定めた時間内に前記肯定応答を受け取ることができない場合、「192.168.0.1」のホストアドレス部「1」を変更して(ステップS3)、タイマ215を再作動させると共に、パケット206の送出を再試行する。前記ホストアドレス部の変更は、例えば、前記ホストアドレス部の数字を1増加させることにより行われる。このようにして、肯定応答261が返されるまで、タイマ215によって計時される一定の時間が経過する毎に送信アドレスのホストアドレス部の変更と変更後のパケットの送信が、繰り返される。なお、ネットワーク220上のすべてのホストアドレスに、パケット206の送信を行ったにもかかわらず、受信確認パケット261を受け取れなかった場合には、サーバ端末202は、パケット206の送出を停止するものとする(ステップS4)。
【0042】図7は、上記処理の結果、宛て先とするアドレスが「192.168.0.21」に到り、パケット206を受け取った端末221がなす処理を説明するための図である。図7に示されたとおり、受信したパケットを継続的に監視する端末221は、パケット206の中のフラグ209を読みとり、それが同一ネットワークのすべての端末に送出されるべきものであると判定した場合、送信元の端末202に対して、少なくとも前記パケットを受信した旨を含む肯定応答261を送信する。そして、肯定応答261を受け取った端末202は、タイマ215の動作を停止させ、パケット206の送出処理を停止する(ステップS5)。
【0043】図8は、肯定応答261を送信した後の端末221でなされる処理を説明するための図である。図8を参照すると、端末221は、データ208と同じ内容のデータ252を抽出し(ステップS6)、データ252と、ネットワーク220上のすべてのアドレスに対して送信するためのブロードキャストアドレス「192.168.20.255」なる宛て先アドレスとを格納した同報送信パケット251を生成し(ステップS7)、送出する(ステップS8)。
【0044】先の実施例と同様に、同報送信パケット251は、ブロードキャストパケットアドレス「192.168.20.255」を宛て先とするとため、ネットワーク220上のすべてのホストアドレスに届けられる。
【0045】このようにして、送信元の端末202において、一回の送信処理を行うことで、所望のネットワークのすべての端末に同一のデータを送信することが、可能となる。もちろん、上述したようにパケット206は、ブロードキャストアドレスを備えるものではないため、ネットワーク中継器300において、廃棄されることはない。即ち、ネットワーク220のセキュリティレベルを維持したままで、所望のネットワークに対するブロードキャストが、実現されることとなる。また、本実施例においては、端末202側では、ネットワークリスト207のみを管理すれば足り、個々のネットワークにおいて、同報送信を行わせるパケットを送信すべき端末を把握しておく必要はない。
【0046】上記した実施例においては、端末202は、タイマ215を備えて、パケット206の送信後、一定の時間内に肯定応答が返送されない場合に、送信したアドレスに有効な端末が存在しないものとみなして、送信するアドレスを変更するものとして説明したが、タイマ215を用いずとも、パケットを予め定めた回数送信しても、肯定応答が得られない場合に、該アドレスに有効な端末が存在しないものとみなして、送信するアドレスを変更するよう構成する等、種々の変形実施が採用できる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、ネットワーク間での同報送信において、ネットワーク中継器の持つセキュリティ機能を維持したまま、ネットワークトラヒックを大きく削減することができ、さらに、目的とするネットワークの具体的構成を意識することなく同一のデータを同報送信することが可能となる。その理由は、送信元の端末からの送信パケット並びに送信先の数を抑えるとともに、受信側のネットワークにおいて、ブロードキャストアドレスによる同報送信を行わせる構成を採用したことにある。




 

 


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