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発明の名称 描画装置とその並列描画方法、及び並列描画プログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−30641(P2003−30641A)
公開日 平成15年1月31日(2003.1.31)
出願番号 特願2001−219498(P2001−219498)
出願日 平成13年7月19日(2001.7.19)
代理人 【識別番号】100093595
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 正夫
【テーマコード(参考)】
5B057
【Fターム(参考)】
5B057 AA20 CH04 CH11 CH18 
発明者 宮内 由仁
要約 課題
コンピュータグラフィックスを使ったアニメーション表示など画面の更新を繰り返す処理装置において、複数の描画装置間で描画の同期をとることにより順次行われる画面の生成を複数の描画装置に振り分け、並列に画面生成を行い全体の描画処理能力を向上させる。

解決手段
描画処理を並列処理する描画装置において、並列して画面生成を実行する、疎結合による複数の描画部を備え、各描画部は、表示画面の定められた更新時点において、各描画部が全て描画処理中でない場合に限り、表示画面を更新することを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】 描画処理を並列処理する描画装置において、並列して画面生成を実行する、疎結合による複数の描画部を備え、各前記描画部は、表示画面の定められた更新時点において、描画処理中の前記描画部がない場合に限り、前記表示画面を更新することを特徴とする描画装置。
【請求項2】 各前記描画部に対して、表示画面を更新する同期タイミングを通知する表示同期信号を出力する表示制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
【請求項3】 各前記描画部は、描画処理の実行中においては、描画処理中である旨を示す描画ビジー信号を各前記描画部に対して発信し、前記描画ビジー信号の受信により、いずれかの前記描画部が描画処理中であることを検出することを特徴とする請求項2に記載の描画装置。
【請求項4】 各前記描画部は、いずれかの前記描画部が描画処理中の場合に、描画命令及びデータの入力を遮断する描画コマンドゲートを備えることを特徴とする請求項3に記載の描画装置。
【請求項5】 各前記描画部は、2つのビデオバッファを備え、一方の前記ビデオバッファへの画像データの蓄積処理中に、描画される画像を表示する表示部に他方のビデオバッファに蓄積されている画像データを表示させ、前記表示部に対して画像データを表示させる前記ビデオバッファを、交互に切り替えることにより表示画面の更新を行なうことを特徴とする請求項4に記載の描画装置。
【請求項6】 前記表示部内の定められた領域のそれぞれを、各前記描画部のそれぞれの描画対象の領域とすることを特徴とする請求項5に記載の描画装置。
【請求項7】 各前記描画部の表示画面の切り替えの実行を個別に制御し、各前記描画部のそれぞれに定められた順番により前記表示部の表示を繰り返し順次切り替えさせる、表示切替描画制御部を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の描画装置。
【請求項8】 描画処理を実行する複数の描画部による並列描画方法において、各前記描画部を疎結合により備え、各前記描画部が、表示画面の定められた更新時点において、描画処理中の前記描画部がない場合に限り、前記表示画面を更新することを特徴とする並列描画方法。
【請求項9】 各前記描画部に対して、表示画面を更新する同期タイミングを通知する表示同期信号を出力するステップを備えることを特徴とする請求項8に記載の並列描画方法。
【請求項10】 各前記描画部が、描画処理の実行中において、描画処理中である旨を示す描画ビジー信号を各前記描画部に対して発信するステップと、各前記描画部が、前記描画ビジー信号の受信により、いずれかの前記描画部が描画処理中であることを検出するステップを備えることを特徴とする請求項9に記載の並列描画方法。
【請求項11】 各前記描画部が、いずれかの前記描画部が描画処理中の場合に、描画命令及びデータの入力を遮断するステップを備えることを特徴とする請求項10に記載の並列描画方法。
【請求項12】 各前記描画部が、2つのビデオバッファを備え、一方の前記ビデオバッファへの画像データの蓄積処理中に、描画される画像を表示する表示部に他方のビデオバッファに蓄積されている画像データを表示させ、前記表示部に対して画像データを表示させる前記ビデオバッファを、交互に切り替えることにより表示画面の更新を行なうことを特徴とする請求項11に記載の並列描画方法。
【請求項13】 描画される画像を表示する表示部内の定められた領域のそれぞれを、各前記描画部のそれぞれの描画対象の領域とすることを特徴とする請求項12に記載の並列描画方法。
【請求項14】 各前記描画部の表示画面の切り替えの実行を個別に制御し、各前記描画部のそれぞれに定められた順番により前記表示部の表示を繰り返し順次切り替えさせる、表示切替描画制御ステップを備えることを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の並列描画方法。
【請求項15】 コンピュータを制御することにより、描画処理を実行する複数の描画部による並列描画プログラムにおいて、各前記描画部を疎結合により備え、各前記描画部が、表示画面の定められた更新時点において、描画処理中の前記描画部がない場合に限り、前記表示画面を更新する処理を実行させることを特徴とする並列描画プログラム。
【請求項16】 各前記描画部に対して、表示画面を更新する同期タイミングを通知する表示同期信号を出力する処理を実行させることを特徴とする請求項15に記載の並列描画プログラム。
【請求項17】 各前記描画部が、描画処理の実行中において、描画処理中である旨を示す描画ビジー信号を各前記描画部に対して発信する処理と、各前記描画部が、前記描画ビジー信号の受信により、いずれかの前記描画部が描画処理中であることを検出する処理を実行させることを特徴とする請求項16に記載の並列描画プログラム。
【請求項18】 各前記描画部が、いずれかの前記描画部が描画処理中の場合に、描画命令及びデータの入力を遮断する処理を実行させることを特徴とする請求項17に記載の並列描画プログラム。
【請求項19】 各前記描画部が、2つのビデオバッファを備え、一方の前記ビデオバッファへの画像データの蓄積処理中に、描画される画像を表示する表示部に他方のビデオバッファに蓄積されている画像データを表示させる処理と、前記表示部に対して画像データを表示させる前記ビデオバッファを、交互に切り替えることにより表示画面の更新を行なう処理を実行させることを特徴とする請求項18に記載の並列描画プログラム。
【請求項20】 描画される画像を表示する表示部内の定められた領域のそれぞれを、各前記描画部のそれぞれの描画対象の領域とすることを特徴とする請求項19に記載の並列描画プログラム。
【請求項21】 各前記描画部の表示画面の切り替えの実行を個別に制御し、各前記描画部のそれぞれに定められた順番により前記表示部の表示を繰り返し順次切り替えさせる、表示切替描画制御処理を実行させることを特徴とする請求項19又は請求項20に記載の並列描画プログラム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータグラフィックスを使ったアニメーション表示など画面の更新を繰り返す処理装置に関し、特に、描画処理を実行する複数の描画処理部間で描画の同期をとることにより順次行われる画面の生成を複数の描画処理部に振り分け、並列に画面生成を行なう描画装置とその並列描画方法、及び並列描画プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】3次元グラフィックスアニメーションのように1画面ずつ描画、表示を行なう装置では、描画データが膨大になる、又は高解像度化により描画対象の画素数が増えてくると表示切替速度が遅くなる。この問題を解決するために従来の技術では、パイプライン処理や、画面を領域分割しての処理や、描画データを分割して処理を並列化処理などを行ない高速化している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の技術では、描画データが膨大になる、又は高解像度化により描画対象の画素数が増えてくると表示切替速度が遅くなるという問題点があった。
【0004】また、従来のこの問題に対する技術であるパイプライン処理や、画面を領域分割しての処理や、描画データを分割して処理を並列化処理する等の方法では、そのそれぞれの処理が密結合となり拡張性が限られるという問題点があった。
【0005】本発明の第1の目的は、上記従来技術の欠点を解決し、画面描画の並列処理をメモリ等を共有しない疎結合の描画処理部により実現する描画装置とその並列描画方法、及び並列描画プログラムを提供することである。
【0006】本発明の第2の目的は、上記従来技術の欠点を解決し、いずれかの描画処理部が描画中であることを示す信号線と、描画処理部間の表示同期を示す信号線とを新たに備える簡易な構成により第1の目的の描画装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため本発明の描画装置は、描画処理を並列処理する描画装置において、並列して画面生成を実行する、疎結合による複数の描画部を備え、各前記描画部は、表示画面の定められた更新時点において、描画処理中の前記描画部がない場合に限り、前記表示画面を更新することを特徴とする。
【0008】請求項2の本発明の描画装置は、各前記描画部に対して、表示画面を更新する同期タイミングを通知する表示同期信号を出力する表示制御部を備えることを特徴とする。
【0009】請求項3の本発明の描画装置は、各前記描画部は、描画処理の実行中においては、描画処理中である旨を示す描画ビジー信号を各前記描画部に対して発信し、前記描画ビジー信号の受信により、いずれかの前記描画部が描画処理中であることを検出することを特徴とする。
【0010】請求項4の本発明の描画装置は、各前記描画部は、いずれかの前記描画部が描画処理中の場合に、描画命令及びデータの入力を遮断する描画コマンドゲートを備えることを特徴とする。
【0011】請求項5の本発明の描画装置は、各前記描画部は、2つのビデオバッファを備え、一方の前記ビデオバッファへの画像データの蓄積処理中に、描画される画像を表示する表示部に他方のビデオバッファに蓄積されている画像データを表示させ、前記表示部に対して画像データを表示させる前記ビデオバッファを、交互に切り替えることにより表示画面の更新を行なうことを特徴とする。
【0012】請求項6の本発明の描画装置は、前記表示部内の定められた領域のそれぞれを、各前記描画部のそれぞれの描画対象の領域とすることを特徴とする。
【0013】請求項7の本発明の描画装置は、各前記描画部の表示画面の切り替えの実行を個別に制御し、各前記描画部のそれぞれに定められた順番により前記表示部の表示を繰り返し順次切り替えさせる、表示切替描画制御部を備えることを特徴とする。
【0014】請求項8の本発明の並列描画方法は、描画処理を実行する複数の描画部による並列描画方法において、各前記描画部を疎結合により備え、各前記描画部が、表示画面の定められた更新時点において、描画処理中の前記描画部がない場合に限り、前記表示画面を更新することを特徴とする。
【0015】請求項9の本発明の並列描画方法は、各前記描画部に対して、表示画面を更新する同期タイミングを通知する表示同期信号を出力するステップを備えることを特徴とする。
【0016】請求項10の本発明の並列描画方法は、各前記描画部が、描画処理の実行中において、描画処理中である旨を示す描画ビジー信号を各前記描画部に対して発信するステップと、各前記描画部が、前記描画ビジー信号の受信により、いずれかの前記描画部が描画処理中であることを検出するステップを備えることを特徴とする。
【0017】請求項11の本発明の並列描画方法は、各前記描画部が、いずれかの前記描画部が描画処理中の場合に、描画命令及びデータの入力を遮断するステップを備えることを特徴とする。
【0018】請求項12の本発明の並列描画方法は、各前記描画部が、2つのビデオバッファを備え、一方の前記ビデオバッファへの画像データの蓄積処理中に、描画される画像を表示する表示部に他方のビデオバッファに蓄積されている画像データを表示させ、前記表示部に対して画像データを表示させる前記ビデオバッファを、交互に切り替えることにより表示画面の更新を行なうことを特徴とする。
【0019】請求項13の本発明の並列描画方法は、描画される画像を表示する表示部内の定められた領域のそれぞれを、各前記描画部のそれぞれの描画対象の領域とすることを特徴とする。
【0020】請求項14の本発明の並列描画方法は、各前記描画部の表示画面の切り替えの実行を個別に制御し、各前記描画部のそれぞれに定められた順番により前記表示部の表示を繰り返し順次切り替えさせる、表示切替描画制御ステップを備えることを特徴とする。
【0021】請求項15の本発明の並列描画プログラムは、コンピュータを制御することにより、描画処理を実行する複数の描画部による並列描画プログラムにおいて、各前記描画部を疎結合により備え、各前記描画部が、表示画面の定められた更新時点において、描画処理中の前記描画部がない場合に限り、前記表示画面を更新する処理を実行させることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】本発明の描画装置(並列描画装置、並列同期描画装置)は、コンピュータグラフィックスを使ったアニメーション表示など画面の更新を繰り返す処理装置において、疎結合による複数の描画処理部間で描画の同期をとることにより順次行われる画面の生成を複数の描画処理部に振り分け、並列に画面生成を行なうことを特徴とし、これにより全体の描画処理能力を向上させる。
【0024】また、本発明の描画装置は、複数の描画処理部間でいずれかの描画処理部が描画中であることを示す信号線と描画処理部間の表示同期を示す信号線とを用いる簡易な構成により、描画同期を実現することを特徴とする。
【0025】図1は、本発明の第1の実施の形態による描画装置200の構成を示すブロック図である。本実施の形態の描画装置200は、複数の表示装置(表示部130の内に示される領域1、2、3、…、n)を列べて1枚の表示部130とし、それぞれの画面(領域1、2、3、…、n)に1つずつ描画処理部(第1、第2、第3、…、第nの各描画処理部100−1、…、100−n)を割り当て、それぞれの描画処理部が並行に描画を行なうことで高解像度画面の描画を高速に行なうコンピュータグラフィックス表示装置である。
【0026】図1を参照すると本実施の形態の描画装置200の構成は、疎結合による複数の(n個の)描画処理部100−1、…、100−nと、更に表示制御部110、描画命令・データ発生部120、表示部130、描画ビジー信号線140、表示同期信号線150を備えている。
【0027】表示制御部110は、全体の表示タイミングを通知する表示同期信号を発信する。この表示同期信号線は、例えば垂直同期信号を用いることができる。描画命令・データ発生部120は、コンピュータグラフィックスの、各リソースの初期化やこれから描画を行なうための描画命令・データを発信する。
【0028】n個の各描画処理部100−1、…、100−nは、それぞれに同じ機能を備え、描画命令・データ発生部120からの描画命令・データを受けて、表示部130内の関係する領域の描画を行ない、描画内容を保持する。そして、表示制御部110からの表示タイミングの更新を通知する表示同期信号を受けて、表示画面を更新する。
【0029】描画ビジー信号線は、いずれかの描画処理部100−1、…、100−nが描画処理中であることを示す描画ビジー信号を通信する。表示同期信号線は、表示制御部110からの表示同期信号を通信する。表示部130は、各描画処理部100−1、…、100−nが描画し表示する領域(1、2、3、…、n)を並べて備えている。
【0030】画面分割に関する描画命令・データの制御は、例えば、描画命令・データ発生部120が、各描画処理部100−1、…、100−nに対して、画面分割をして描画を行なわせるために領域毎の描画命令・データを個々に与える方式や、又は、表示部130が、全ての描画処理部100−1、…、100−nに対して描画を行なう全ての描画命令・データを同時に与えて、その各描画処理部100−1、…、100−nにおいて、自分の受け持つ領域のみを抽出して描画を行なう等の方式により、領域毎の描画を実現することができる。
【0031】図2は、本実施の形態による描画処理部100の構成を示すブロック図である。図2の描画処理部100のブロック図は、図1の各描画処理部100−1、…、100−nの構成を詳細に示すものであり、それぞれの各描画処理部100−1、…、100−nの構成と機能は共通である。
【0032】図2を参照すると、本実施の形態の描画処理部100は、描画コマンドデコーダ10、描画コマンドゲート20、描画部30、ビデオバッファA40、ビデオバッファB50、表示データ処理部60、描画ビジー信号を出力する素子70を備えている。
【0033】図2の描画処理部100に入力される情報は、表示画面の表示同期タイミングを示す表示同期信号202と、描画を行なうための描画命令・データ入力203と、複数ある描画処理部の内いずれかの描画処理部が描画中を示す描画ビジー入力信号206である。また、図2の描画処理部100から出力される信号は、本描画処理部100が描画中であることを示す描画ビジー出力信号205と、表示同期信号202に同期して出力される表示データ207である。
【0034】描画ビジー入力信号206と描画ビジー出力信号205は、各描画処理部とワイヤードオアで接続される。描画ビジー出力信号205は、描画処理部100内部の描画ビジー信号204からオープンドレィンなどのワイヤードオア可能な素子70を通って、ワイヤードオアが可能な接続形態となっている。
【0035】次に、本実施の形態の描画処理部100の動作を説明する。本実施の形態の描画処理部100は、ダブルバッファ方式のグラフィックス描画処理部であり、内部に表示領域分のビデオバッファを2面(ビデオバッファA40、ビデオバッファB50)備え、一方のビデオバッファが描画中の時に、他方のビデオバッファの内容を表示部130に表示させる。表示画面切替命令が描画命令・データ入力203より入力された場合に、これまで描画を行っていたビデオバッファは表示されるようになり、逆に表示を行っていたビデオバッファは描画が行われる。
【0036】更に、本実施の形態の描画処理部100のビデオバッファの表示面切替は、表示装置に対する表示画面更新のタイミングで行なう仕様とする。例えば、本装置がラスタスキャン型のディスプレィに対して表示を行なう描画処理部である場合、表示同期信号202は垂直同期信号を用い、ビデオバッファの表示面切替を行なう場合には、垂直同期信号の帰線タイミングで切り替えを行なう。この垂直同期信号の帰線タイミングでビデオバッファの表示面を切り替える方式は、表示の乱れを防ぐために一般的に使われる手法である。
【0037】本実施の形態の描画処理部100における具体的な描画、表示動作を以下に述べる。
【0038】描画命令・データは、描画命令・データ入力203より入力され、描画コマンドゲート20を通過し描画部30に入力される。描画部30は、現在描画面に指定されているビデオバッファ(A40又はB50)に描画を行なう。
【0039】描画に指定されていないビデオバッファ(A40又はB50)は排他的に表示画面に指定され、表示画面に指定されているビデオバッファ(A40又はB50)からは表示同期信号202に同期して表示データが読み出され、表示データ処理部60で表示部に表示可能なデータ/信号に変換され、表示データ207より出力される。
【0040】描画命令・データ入力203からの描画命令・データは、描画コマンドデコーダ10で監視され、表示画面切替命令が描画命令・データ入力203より入力された場合、表示画面切替命令とそれ以降の描画命令・データは描画コマンドゲート20で止められる。
【0041】描画コマンドデコーダ10は、表示同期信号202が表示切替のタイミング時に描画ビジー入力信号206を確認し、どの描画処理部も描画を行っていない場合、描画コマンドゲートで止められている描画命令・データの通過を再開する。
【0042】描画部30は、画面の描画が開始された時から表示画面切替命令が描画コマンドデコーダ10でチェックされるまでの間、描画中の状態を描画ビジー信号204に出力する。
【0043】表示同期信号202が表示切替のタイミング時に描画ビジー入力信号206を確認し、いづれかの描画処理部が描画中の場合は、描画コマンドゲート20で描画命令・データは止められたままになり、次の表示切替タイミングで再度確認し、どの描画処理部も描画を行っていないことが確認されるまで状態は維持される。
【0044】描画コマンドゲート20より表示画面切替命令が描画部30に来た時に、描画部30は、描画を行うビデオバッファ(A40又はB50)を今まで描画を行っていたビデオバッファと違う方に切り替える。
【0045】同時に、描画を行なうビデオバッファと排他的関係にある表示画面に指定されているビデオバッファも、違う方に切り替わる。例えば、ビデオバッファA40に描画を行ない、ビデオバッファB50から表示データを読み出していた時に描画部30に表示画面切替命令が来たら、ビデオバッファB50に描画を行ないビデオバッファA40から表示データを読み出すように切り替わる。
【0046】次に、本実施の形態の図3に示される一実施例の、描画処理部の処理の流れを説明する。
【0047】まず、表示同期信号301の表示切替タイミングから描画命令、データ302より描画命令・データ1、描画命令・データ2、…、描画命令・データnと入力され描画が行われる。1画面描画の最後の命令として、表示画面切替命令が入力される。描画命令・データ1が入力された時点から、内部の描画ビジー信号303はONになり、表示画面切替命令でOFFになる。共通の描画ビジー信号305は、内部の描画ビジー信号303と、その他の描画処理部が出力している描画ビジー信号304と、ワイヤードオアされた信号になる。
【0048】図5は、表示画面の更新処理の概要を説明するためのフローチャートである。ここで、描画開始された次の表示切替タイミング(ステップ501)で、共通の描画ビジー信号305がチェックされる(ステップ502)。この時に、共通の描画ビジー信号305がOFFであれば、表示画面の切り替えが行われる(ステップ503)。
【0049】また、図4に示される実施例では、1画面の描画が表示切替に間に合わない場合を説明している。図4を参照すると、描画命令・データ402の“2”は、内部の描画が間に合わずに2周期の表示期間中“1”の画面が表示されている。描画命令・データ402の“4”は、外部の描画が間に合わずに2周期の表示期間中“3”の画面が表示されている。
【0050】以上説明したように本実施の形態の描画装置200によれば、描画処理を実行する複数の描画処理部100を疎結合により備え、表示同期の信号線と描画中の状態を示す信号を接続するのみの簡易な構成により、各描画処理部間の描画同期をとることができる。このため複数の描画処理部100を並列して処理することができ、全体の性能を簡単に向上させることが可能であり、スケーラビリティの高いシステムを構築することができる。
【0051】次に、本発明のその他の実施の形態を説明する。ここでは、本発明の他の実施の形態としてステレオ表示装置の実施の形態(図6)と、画面毎の並列描画装置(図7、図8)を説明する。
【0052】図6は、本発明の第2の実施の形態のブロック図であり、ステレオ表示装置を、本発明の並列描画装置を用いた実施例である。ステレオ表示装置では、右目用の画像、左目用の画像の表示が必要である。通常は、1台の描画処理部が、時間差で右目用、左目用の画像を描画し、液晶等のシャッター付きのメガネを用いるか、1台の描画処理部が同時に2画面分表示して偏向又は色フィルター等で左右の目に見せて実現している。
【0053】第1の実施の形態と同様にして、本発明の並列描画装置の機能を用いることにより、2台の描画処理部間でアプリケーション間のプログラム動作を通信回線等で同じ枚数分の絵を描画させることで、プログラム以降の動作も同期の取れた描画を行なうことが可能である。1台が左右の絵を描画すると性能は1/2になるが、本実施の形態では、その性能を維持することができる。
【0054】図7は、本発明の第3の実施の形態による描画装置200aの構成を示すブロック図であり、図8は、本形態による描画処理の一実施例を示す図である。この図7、図8は、複数の描画処理部を使って描画処理能力を高める実施例である。
【0055】本実施の形態では、図7に示されるように、4台の描画処理部100−1a、…、100−4aを使って#1、#2、#3、#4、#1、…、と全表示面を切り替えていくことで、描画能力を4倍にすることが可能である。この切り替え処理のため、本実施の形態の描画装置200aでは、各描画処理部100−1a、…、100−4aによる表示面の切り替えを制御する表示切替描画制御部160を新たに備えている。
【0056】本実施の形態では、各描画処理部100−1a、…、100−4aのアプリケーション間でネットワーク等で情報を交換し、#1の描画処理部100−1aは0枚目、4枚目、8枚目と初期値0枚から4枚先の絵を描画していく。#2の描画処理部100−2aは、1枚目、5枚目、9枚目と初期値1枚目から4枚先の絵を描画していく。#3の描画処理部100−3aは、2枚目、6枚目、10枚目と初期値2枚目から4枚先の絵を描画していく。#4の描画処理部100−4aは、3枚目、7枚目、11枚目と初期値3枚目から4枚先の絵を描画していく。
【0057】表示切替描画制御部160は、各描画処理部100−1a、…、100−4aの描画ビジー信号と#1、#2、#3、#4の表示切替順番を見て、各描画ビジー信号に対して表示切替タイミングのマスク信号を出力し、表示切替タイミングのマスクと描画中を示す信号を見て、#1、#2、#3、#4の表示データの切り替えと各描画処理部100−1a、…、100−4aの描画制御、表示切替制御を行なう。またこのため本実施の形態では、描画ビジー信号線140aを介して、各描画処理部100−1a、…、100−4a発信する描画ビジー信号を、表示切替描画制御部160が一括して管理している。
【0058】具体的に、図8を参照して本実施の形態の動作を説明する。図8では、#1の描画処理部100−1aについて、まずビデオバッファAが表示され、ビデオバッファBが描画されるところから開始するとする。
【0059】表示は、表示切替タイミング“0”から“1”の間は、#1のビデオバッファAが表示され、表示切替タイミング“1”で#2のビデオバッファAに切り替わる。描画は、表示切替タイミング“0”から表示切替タイミング“4”の直前まで行なうことが可能である。また、その間に次の画面の描画に進んでは行けない。
【0060】図8の実施例では、#1の描画は、表示切替タイミング“1”から“2”の間で終了している。しかし、表示切替タイミング“2”で次の描画に切り替わらないように、表示切替描画制御部160より表示切替タイミング“0”から表示切替タイミング“3”までの間は、#1の描画ビジー信号にマスク信号出力している。#2、#3、#4についても、1表示期間ずつずらしたタイミングで描画ビジーにマスクを出すことで描画切替を制御している。
【0061】また、いづれかの描画処理部が4表示期間内に描画が終わらない場合には、表示切替を行なわずにそれぞれのマスク期間を更に延ばすことで全体を遅らせるように、表示切替描画制御部160が調整を行なう。
【0062】以上説明したように本実施の形態では、1画面の描画が何サイクルも表示切替タイミング期間かかる場合、サイクル分の描画処理部100−1a、…、100−4aを結合することにより、1サイクル毎の描画、表示切替が可能となる。
【0063】また、上記各実施の形態は、自由に組み合わせて実施することもできる。例えば、第1の実施の形態と第3の実施の形態を組み合わせて、表示部130内に複数の領域を備え、かつ1つの領域に対して複数の描画処理部により順番に表示切替を行なう等の方式も同様にして実施することができる。
【0064】なお、上記各実施の形態の描画装置200、200aは、各描画処理部100における表示切替の機能や、その他の機能をハードウェア的に実現することは勿論として、各機能を備えるコンピュータプログラムである列描画プログラムを、コンピュータ処理装置のメモリにロードされることで実現することができる。この列描画プログラムは、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体90、90aに格納される。そして、その記録媒体からコンピュータ処理装置にロードされ、コンピュータ処理装置の動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
【0065】以上好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、描画処理を実行する複数の描画処理部を疎結合により備え、表示同期の信号線と描画中の状態を示す信号を接続するのみの簡易な構成により、各描画処理部間の描画同期をとることができる。
【0067】このようして本発明では、疎結合による複数の描画処理部を並列して処理できるため、全体の性能を簡単に向上させることが可能であり、スケーラビリティの高いシステムを構築することができる。




 

 


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