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発明の名称 記憶装置の情報管理方法及び製品の保守方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−91610(P2003−91610A)
公開日 平成15年3月28日(2003.3.28)
出願番号 特願2001−283777(P2001−283777)
出願日 平成13年9月18日(2001.9.18)
代理人 【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳 (外3名)
【テーマコード(参考)】
3G004
3G084
3G301
5B025
5B035
5B058
【Fターム(参考)】
3G004 AA01 BA00 BA07 DA25 
3G084 DA27 EB06
3G301 JA17 PA00
5B025 AD04 AE08
5B035 BB09 BC00 CA23
5B058 CA01 YA20
発明者 齊藤 智明 / 荒木 啓二 / 高橋 信之 / 内田 紀彦 / 平林 繁文 / 小林 明宏
要約 課題
部品の使用環境によっては情報が破壊される虞のある場合であっても記憶された情報を精度良く保持する。

解決手段
各製品や部品を組み付けた後であって完成品の出荷前に、情報読取装置31によってエンジン本体102に貼り付けられた第1記憶装置10に記憶された情報を読み出して、情報書込装置32により吸気系モジュール20やエンジンコントローラ101に貼り付けられた第2記憶装置10やエンジンコントローラ101に内蔵されたROM101aなどのメモリに記憶させる。
特許請求の範囲
【請求項1】 第1部品に設置されて当該第1部品の使用時において所定温度以上又は所定電磁界値以上の環境に晒される第1記憶手段と、第2部品に設置されて当該第2部品の使用時におい所定温度以下又は所定電磁界値以下の環境に晒される第2記憶手段とを有する記憶装置の情報管理方法であって、前記第1部品と前記第2部品とを製品の一部として組み付ける組み付け工程と、前記組み付け工程後であって前記製品使用前に、前記第1記憶手段に記憶された情報を読み出して前記第2記憶手段に記憶させる記憶工程とを備えることを特徴とする記憶装置の情報管理方法。
【請求項2】 前記組み付け工程後であって、前記製品に異常が検出され、又は前記製品の解体時に前記第2記憶手段に記憶させた前記第1部品の関連情報を読み出して報知する工程を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の記憶装置の情報管理方法。
【請求項3】 前記第1記憶手段には前記第1部品の関連情報が予め記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の記憶装置の情報管理方法。
【請求項4】 前記第2記憶手段は前記製品における演算処理部内に設けられることを特徴とする請求項1に記載の記憶装置の情報管理方法。
【請求項5】 前記記憶工程では、前記第1記憶手段は、情報読取装置に対して非接触で前記関連情報を出力し、前記組み付け工程後の前記製品の動作確認時に前記情報読取装置により読み取った前記第1記憶手段に記憶された関連情報を情報書込装置によって前記製品における演算処理部内に設けられた第2記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の記憶装置の情報管理方法。
【請求項6】 前記第1部品及び第2部品の各々は複数の部品から構成され、当該第1部品又は第2部品の単体の組み付け後に前記第1記憶手段と第2記憶手段の各々に当該第1部品又は第2部品の関連情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の記憶装置の情報管理方法。
【請求項7】 前記製品は自動車に搭載されるエンジンであり、前記第1部品はシリンダブロックとシリンダヘッドの組立体又は排気系であり、前記第2部品は吸気系又はエンジンコントローラであることを特徴とする請求項6に記載の記憶装置の情報管理方法。
【請求項8】 第1部品に設置されて当該第1部品の使用時において所定温度以上又は所定電磁界値以上の環境に晒される第1記憶手段と、第2部品に設置されて当該第2部品の使用時におい所定温度以下又は所定電磁界値以下の環境に晒される第2記憶手段とを有する記憶装置の情報管理方法であって、前記第1部品と前記第2部品とを製品の一部として組み付ける組み付け工程と、前記組み付け工程後であって前記製品使用前に、前記第1記憶手段に記憶された情報を読み出して前記第2記憶手段に記憶させる記憶工程と、前記組み付け工程後であって、前記製品に異常が検出され、又は前記製品の解体時に前記第2記憶手段に記憶させた前記第1部品の関連情報を読み出して報知する工程を備えることを特徴とする記憶装置の情報管理方法。
【請求項9】 各種部品に設置されて当該各部品の関連情報を記憶する記憶手段を有する製品の保守方法であって、前記部品が組み付けられた製品から前記記憶手段に格納された当該部品に関する関連情報を読み取り、前記読み取った関連情報に基づいて前記製品を修理することを特徴とする製品の保守方法。
【請求項10】 前記読み取った関連情報に基づいて当該部品の製造元から故障診断方法を入手し、この入手した故障診断方法によって各部品を検査することを特徴とする請求項9に記載の製品の保守方法。
【請求項11】 前記製品の修理において部品の交換が必要な場合、当該部品を発注すると共に、交換部品には当該交換部品の関連情報を記憶する記憶手段が設置されて納入されることを特徴とする請求項9又は10に記載の製品の保守方法。
【請求項12】 前記部品は、当該部品の使用時において所定温度以上又は所定電磁界値以上の環境に晒される第1部品と、当該部品の使用時におい所定温度以下又は所定電磁界値以下の環境に晒される第2部品とを有し、前記第1部品の関連情報は第2部品の記憶手段に記憶されていることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の製品の保守方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数部品からなる製品に設けられた、当該製品の関連情報を記憶すると共に、情報読取装置を介して当該関連情報を出力する薄型の記憶装置の情報管理方法及び製品の保守方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平7−334583号公報には、電化製品などに製品の解体手法や各部の材質などのリサイクル分別情報や再利用履歴情報、製品の使用履歴などを記憶させたバーコードやメモリを貼り付け、リサイクル工場などでそれら情報を有線或いは無線で読み込んでディスプレイに表示する構成が開示されている。
【0003】また、特開2000−172806号公報(その他、特開2000−113144号公報、特開2000−235633号公報)には、メモリなどの記憶媒体として非接触で記憶された情報を読み込み可能なICカードが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車などは使用される部品点数が多く、組立工場には複数の部品が予め組み付けられてモジュール化された製品として納入される場合もあるため、昨今のリサイクル率の高まりもあって各製品の解体手法や各部の材質などのリサイクル分別情報や再利用履歴情報、製品の使用履歴などを記憶させる必要がある。また、高温下で使用される部品も多く、製品出荷後に情報が破壊されてしまうような状況も考えられる。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、部品の使用環境によっては情報が破壊される虞のある場合であっても記憶された情報を精度良く保持できる記憶装置の情報管理方法を提供することである。
【0006】また、他の目的は、複数部品からなる製品の修理部品の特定、検査或いは交換部品の発注を容易化できる製品の保守方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明の記憶装置の情報管理方法は、第1部品に設置されて当該第1部品の使用時において所定温度以上又は所定電磁界値以上の環境に晒される第1記憶手段と、第2部品に設置されて当該第2部品の使用時におい所定温度以下又は所定電磁界値以下の環境に晒される第2記憶手段とを有する記憶装置の情報管理方法であって、前記第1部品と前記第2部品とを製品の一部として組み付ける組み付け工程と、前記組み付け工程後であって前記製品使用前に、前記第1記憶手段に記憶された情報を読み出して前記第2記憶手段に記憶させる記憶工程とを備える。
【0008】また、好ましくは、前記組み付け工程後であって、前記製品に異常が検出され、又は前記製品の解体時に前記第2記憶手段に記憶させた前記第1部品の関連情報を読み出して報知する工程を更に具備する。
【0009】また、好ましくは、前記第1記憶手段には前記第1部品の関連情報が予め記憶されている。
【0010】また、好ましくは、前記第2記憶手段は前記製品における演算処理部内に設けられる。
【0011】また、好ましくは、前記記憶工程では、前記第1記憶手段は、情報読取装置に対して非接触で前記関連情報を出力し、前記組み付け工程後の前記製品の動作確認時に前記情報読取装置により読み取った前記第1記憶手段に記憶された関連情報を情報書込装置によって前記製品における演算処理部内に設けられた第2記憶手段に記憶させる。
【0012】また、好ましくは、前記第1部品及び第2部品の各々は複数の部品から構成され、当該第1部品又は第2部品の単体の組み付け後に前記第1記憶手段と第2記憶手段の各々に当該第1部品又は第2部品の関連情報を記憶する。
【0013】また、好ましくは、前記製品は自動車に搭載されるエンジンであり、前記第1部品はシリンダブロックとシリンダヘッドの組立体又は排気系であり、前記第2部品は吸気系又はエンジンコントローラである。
【0014】本発明の記憶装置の情報管理方法は、第1部品に設置されて当該第1部品の使用時において所定温度以上又は所定電磁界値以上の環境に晒される第1記憶手段と、第2部品に設置されて当該第2部品の使用時におい所定温度以下又は所定電磁界値以下の環境に晒される第2記憶手段とを有する記憶装置の情報管理方法であって、前記第1部品と前記第2部品とを製品の一部として組み付ける組み付け工程と、前記組み付け工程後であって前記製品使用前に、前記第1記憶手段に記憶された情報を読み出して前記第2記憶手段に記憶させる記憶工程と、前記組み付け工程後であって、前記製品に異常が検出され、又は前記製品の解体時に前記第2記憶手段に記憶させた前記第1部品の関連情報を読み出して報知する工程を備える。
【0015】本発明の製品の保守方法は、各種部品に設置されて当該各部品の関連情報を記憶する記憶手段を有する製品の保守方法であって、前記部品が組み付けられた製品から前記記憶手段に格納された当該部品に関する関連情報を読み取り、前記読み取った関連情報に基づいて前記製品を修理する。
【0016】また、好ましくは、前記読み取った関連情報に基づいて当該部品の製造元から故障診断方法を入手し、この入手した故障診断方法によって各部品を検査する。
【0017】また、好ましくは、前記製品の修理において部品の交換が必要な場合、当該部品を発注すると共に、交換部品には当該交換部品の関連情報を記憶する記憶手段が設置されて納入される。
【0018】また、好ましくは、前記部品は、当該部品の使用時において所定温度以上又は所定電磁界値以上の環境に晒される第1部品と、当該部品の使用時におい所定温度以下又は所定電磁界値以下の環境に晒される第2部品とを有し、前記第1部品の関連情報は第2部品の記憶手段に記憶されている。
【0019】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によれば、第1部品に設置されて当該第1部品の使用時において所定温度以上又は所定電磁界値以上の環境に晒される第1記憶手段と、第2部品に設置されて当該第2部品の使用時におい所定温度以下又は所定電磁界値以下の環境に晒される第2記憶手段とを有する記憶装置において、第1部品と第2部品とを製品の一部として組み付け、組み付け工程後であって製品使用前に、第1記憶手段に記憶された情報を読み出して第2記憶手段に記憶させることにより、製品使用時に情報が破壊される虞のない第2記憶手段から第1部品の関連情報を読み取ることができる。
【0020】請求項2の発明によれば、組み付け工程後であって、製品に異常が検出され、又は製品の解体時に第2記憶手段に記憶させた第1部品の関連情報を読み出して報知することにより、製品解体時に情報が破壊される虞のない第2記憶手段から第1部品の関連情報を読み取ることができ、出荷後の市場にて関連情報を有効利用できる。
【0021】請求項3の発明によれば、第1記憶手段には第1部品の関連情報が予め記憶されていることにより、第1部品の関連情報を第2記憶手段に確実に保持することができる。
【0022】請求項4の発明によれば、第2記憶手段は製品における演算処理部内に設けられることにより、第2記憶手段に記憶された情報が破壊されないように保護できる。
【0023】請求項5の発明によれば、第1記憶手段は、情報読取装置に対して非接触で関連情報を出力し、組み付け後の製品の動作確認時に情報読取装置により読み取った第1記憶手段に記憶された関連情報を情報書込装置によって製品における演算処理部内に設けられた第2記憶手段に記憶させることにより、第1記憶手段に記憶された情報を第2記憶手段に効率良く記憶させることができる。
【0024】請求項6の発明によれば、第1部品及び第2部品の各々は複数の部品から構成され、当該第1部品又は第2部品の単体の組み付け後に第1記憶手段と第2記憶手段の各々に当該第1部品又は第2部品の関連情報を記憶することにより、複数部品からなる製品に各部品の関連情報を記憶させた状態で製造元から納入することができる。
【0025】請求項7の発明によれば、製品は自動車に搭載されるエンジンであり、第1部品はシリンダブロックとシリンダヘッドの組立体又は排気系であり、第2部品は吸気系又はエンジンコントローラであることにより、自動車部品への適用が可能となる。
【0026】請求項8の発明によれば、第1部品に設置されて当該第1部品の使用時において所定温度以上又は所定電磁界値以上の環境に晒される第1記憶手段と、第2部品に設置されて当該第2部品の使用時におい所定温度以下又は所定電磁界値以下の環境に晒される第2記憶手段とを有する記憶装置において、第1部品と第2部品とを製品の一部として組み付け、組み付け後であって製品使用前に、第1記憶手段に記憶された情報を読み出して第2記憶手段に記憶させ、組み付け後であって、製品に異常が検出され、又は製品の解体時に第2記憶手段に記憶させた第1部品の関連情報を読み出して報知することにより、製品解体時に情報が破壊される虞のない第2記憶手段から第1部品の関連情報を読み取ることができ、出荷後の市場にて関連情報を有効利用できる。
【0027】請求項9の発明によれば、各種部品に設置されて当該各部品の関連情報を記憶する記憶手段を有する製品を保守する際に、部品が組み付けられた製品から記憶手段に格納された当該部品に関する関連情報を読み取り、読み取った関連情報に基づいて製品を修理することにより、複数部品からなる製品の修理部品の特定、検査或いは交換部品の発注を容易化できる請求項10の発明によれば、読み取った関連情報に基づいて当該部品の製造元から故障診断方法を入手し、この入手した故障診断方法によって各部品を検査することにより、複数部品からなる製品の検査が容易化できる。
【0028】請求項11の発明によれば、製品の修理において部品の交換が必要な場合、当該部品を発注すると共に、交換部品には当該交換部品の関連情報を記憶する記憶手段が設置されて納入されることにより、修理部品の発注を容易化し、既存の部品と交換部品とが組み合わされた製品であっても修理部品の特定、検査或いは交換部品の発注を容易化できる。
【0029】請求項12の発明によれば、部品は、当該部品の使用時において所定温度以上又は所定電磁界値以上の環境に晒される第1部品と、当該部品の使用時におい所定温度以下又は所定電磁界値以下の環境に晒される第2部品とを有し、前記第1部品の関連情報は第2部品の記憶手段に記憶されていることにより、製品使用時に情報が破壊される虞のない記憶手段から第1部品の関連情報を読み取ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0031】尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【0032】また、以下の実施形態においては、完成品としての自動車に対して、製品又は部品には複数の部品が予め機能別、部位別に組み付けられた吸気系や排気系などのモジュール化製品として納入されるものやこれらモジュール化製品同士を組み付けたものやシリンダブロックとシリンダヘッドの組立体であるエンジン本体などが含まれ、このモジュール化製品を構成する個々の部材を部品と呼ぶものとする。[記憶装置を備えた製品]図1は、本発明に係る実施形態の製品に設置される記憶装置の概略図である。図2は、本発明に係る実施形態の記憶装置を備えた製品の概略図である。
【0033】図1に示すように、本実施形態の記憶装置10(後述する第1及び第2記憶装置も同様)は、薄型でフィルム状の絶縁基板1上に、基板外縁部沿ってその近傍から内方に向けて螺旋状にアンテナコイル2が形成され、このアンテナコイル2の内周側端部2a及び外周側端部2bがICチップ6のアンテナ入出力端子に電気的に接続されている。ICチップ6はCPUやメモリ、通信回路などを持ち、異方性接着剤層5を介して絶縁基板1上に取り付けられている。
【0034】上記絶縁基板1はフィルム状の他、フィルムより硬質のカード状でもよく、アンテナコイル2が形成された面の裏面が剥離可能な接着剤などを介して製品に貼り付けられる。
【0035】図2に例示する製品は、自動車のエンジンに搭載される複数の部品からなる吸気系モジュール20であり、上記記憶装置10は当該吸気系モジュール20の吸気管21内壁に貼り付けられる。また、他の製品としては、複数の部品からなる自動車の走行用モータや変速機などのパワートレインであって、上記記憶装置10は上記パワートレインが自動車に搭載されて走行した時に発生する走行風に晒される度合いが高い当該パワートレイン下部にブラケットなどを介して配置される。
【0036】即ち、上記記憶装置10は、上記製品の使用温度が所定温度(例えば、100℃)以下、即ち、記憶装置10の耐熱温度以下或いは動作可能温度以下の部位に配置される。そして、記憶装置10は、製品の関連情報としての出所(製造元や製造年月日など)情報、仕様情報、材質(リサイクルの可否)情報、製品に対する配置情報、解体方法などを記憶及び書き込み可能であると共に、アンテナコイル2から情報読取装置に対して非接触(無線)で当該関連情報を出力(送信)する。
【0037】上記情報読取装置は、上記記憶装置10のアンテナコイル2から出力される製品の関連情報を非接触(無線)で読み取り可能であると共に、後述するエンジンコントローラ101のROMに格納された自他製品の関連情報を有線で電気的に(エンジンコントローラの電源オン時に)読み取り可能である。
【0038】図2は製品の一例である吸気系モジュールの概略構成を示し、サージタンク22にはスロットル弁23により開閉可能な樹脂製の吸気管21と排気還流(EGR)通路24が接続され、不図示のエアクリーナを介して導入される外気と不図示の排気管から還流される排気ガスが流入可能に連通されている。
【0039】そして、上記記憶装置10は、上記スロットル弁23下流の吸気管21内壁に貼り付けられ、樹脂製管を介して製品としての吸気系モジュール20の関連情報を出力及び書き込み可能となっている。
【0040】尚、記憶装置10は、排気ガスに晒されないように排気還流通路24のサージタンク22への入口から上流へ離れたサージタンク22内における吸気管23の入口近傍に設けてもよい。また、吸気モジュール20の解体のために、吸気管23におけるサージタンク22の接続部分に切り込み線25が形成されている。
【0041】この構成により、上記関連情報を読み込む作業者の手が入らない部位に記憶装置10が設けられていても容易に情報を読み込むことができる。
【0042】また、記憶装置10は薄型のフィルム状であるので、吸気管23内壁に配置しても吸気抵抗が増大するなどの弊害が発生せず、なおかつ、冷却効率やレイアウト効率もよく、アンテナコイル2を形成する面積も大きくできて関連情報の読み取りや書き込みを確実に行える。
【0043】尚、記憶装置10を吸気管23内壁や車両走行時に発生する走行風に晒される度合いが高いパワートレイン下部に配置しているので記憶装置10を熱から保護できる。
【0044】また、上記関連情報には、製品に対する記憶装置10の貼り付け位置や姿勢などの配置情報が含まれているので、記憶装置10が製品外部から視覚的に認識できない状態で配置されていたとしても、作業者が上記関連情報の読み込み時に容易に記憶装置10の位置を製品外部から把握でき、情報読取装置の記憶装置10に対する位置を適切な位置に設定できる。
【0045】更に、記憶装置10の貼り付け位置がわかっているので、製品解体時に記憶装置10を製品から容易に取り外すことができる。
[完成品、製品の解体手順]次に、上記記憶装置10を有する製品を搭載する完成品としての自動車を解体する手順について説明する。
【0046】図3は、本発明に係る実施形態の自動車の解体手順について説明する概念図である。
【0047】図3に示すように、自動車の解体作業場では、作業者が、先ず解体直前の自動車のエンジンルーム内のエンジンコントローラ101や吸気モジュール20や排気モジュール103に情報読取装置31を近づけて各製品の関連情報を読み取りつつ、各部が取り外される。上記情報読取装置31による関連情報の読み取りは、電気的ノイズの影響が出ないような環境で行われる。
【0048】図3に示す例ではエンジンコントローラ101、吸気系モジュール20及びエンジン本体102、排気系モジュール103が取り外される。
【0049】上記情報読取装置31により読み取られた関連情報は、解体作業場内の作業者が見聞きできるように、スピーカ37やディスプレイ38に出力(報知)される。
【0050】作業者は、スピーカ37やディスプレイ38に出力される関連情報に従って、エンジンコントローラ101や排気系モジュール103を解体し、各解体部品を分類してリサイクル回収或いは廃棄処分とする。エンジンも同様に、エンジン本体102(例えば、シリンダブロックとシリンダヘッドの組立体)と吸気系モジュール20に分解され、エンジン本体102と吸気モジュール20の各々は関連情報に従って解体され、各解体部品が分類されてリサイクル回収或いは廃棄処分とされる。
【0051】また、エンジン本体20や排気系モジュール103(第1部品)などのように外部に貼り付けられ、製品使用時において所定温度以上又は所定電磁界値以上の環境に晒される第1記憶装置(第1記憶手段)10にあっては、製品使用前にその第1記憶装置10に記憶された関連情報(特に、廃棄に関する材質(リサイクルの可否)情報、製品に対する配置情報、解体方法など)を情報読取装置31によって読み取り、その読み取った情報を情報書込装置32によってエンジンコントローラ101に内蔵されたEEPROM101aや、エンジンコントローラ101や吸気系モジュール20(第2部品、演算処理部)に設置された第2記憶装置10(第2記憶手段)に記憶させておく。
【0052】この構成により、熱害により情報が破壊される虞のない第2記憶装置10から第1部品の関連情報を情報読取装置31により読み取ることができる。
【0053】尚、上記第2記憶装置10に対する第1部品の関連情報の書き込みは、後述する自動車の組立作業場において第1部品と第2部品とを完成品の一部として組み付けた後の完成品の動作確認時に情報読取装置31により読み取った第1記憶装置10に記憶された関連情報を情報書込装置32によって第2記憶装置10に記憶させ、情報の読み取り及び書き込みが容易にできるように構成されている。
【0054】上記情報読取装置31及び情報書込装置32は、図3に示すように、制御演算部33、外部操作入力部34、外部情報出力部35、メモリ36を持つコントローラ30に接続されて制御される。
【0055】上記情報書込装置32は、後述するエンジンコントローラ101のROMに自他製品の関連情報を有線で電気的に(エンジンコントローラの電源オン時に)書込み可能であり、情報の保持や転送が簡単にできる。
【0056】一方、第1及び第2記憶装置10の表面には、情報書込装置32によって関連情報を文字や記号や図表などをリライト形式で直接書き込み可能な表示部が形成されており、作業者が情報書込装置32のライタをリライト面に当てて書込操作スイッチをオンすることで情報読取装置31によって第2記憶装置10から読み取った関連情報を情報書込装置32によって第1部品の表示部に書き込む。ここで、リライト形式とは、例えば、加熱、冷却によって記録層が白濁化、透明化を繰り返し、この白濁化部分を文字化したもので、白濁型やロイコ型などの種類がある。
【0057】尚、第1及び第2記憶装置の表面のリライト面に直接書き込むのではなく、部品やモジュール表面に印刷機などのライタを直接当てて書き込むものであってもよい。
【0058】この構成により、製品解体時に関連情報を製品毎又は部品毎に直接表示できるのでスピーカ37やディスプレイ38がないところでの解体作業が容易となり、情報の書き込みも容易にできる。
【0059】特に、エンジンコントローラ101のROMや記憶装置から読み取ったコントローラ自身の関連情報は、エンジンコントローラ101に設置された記憶装置10に直接表示させると解体時の取り扱いが更に容易にできる。
【0060】次に、上記解体作業場での関連情報の処理手順について説明する。
【0061】図4は、上記解体作業場での関連情報の処理手順について説明するフローチャートである。
【0062】図4に示すように、ステップS1,S2では情報読取装置31によってエンジンコントローラ101のROM内に記憶された関連情報を読み取り、各製品に貼り付けられた記憶装置10から関連情報を読み取る。
【0063】ステップS3では、ステップS1,S2で読み取った関連情報を一時的にメモリに格納しておく。
【0064】ステップS4では、表示部への関連情報の書き込み操作の有無を判定し、書き込み操作があるならば(ステップS4でYES)、ステップS5で書き込み対象製品を識別する。この書き込み対象製品の識別は、情報書込装置32を記憶装置10に近づけて情報読取装置として情報を読み取り、書き込み対象製品であるか否かを識別する。
【0065】また、書き込み操作がない或いは書き込み操作中ならば(ステップS4でNO)、ステップS6で書き込み操作が終了するまで待つ。
【0066】ステップS7では、書き込み対象製品の識別がされたならば(ステップS7でYES)、ステップS10で作業者が情報書込装置を記憶装置に接触させて書込み開始操作を行うことで関連情報を瞬時に書き込む。ここで、エンジン本体や排気系モジュールに貼り付けられた第1記憶装置であって、熱害によりメモリが破壊されたものは識別不可となる。
【0067】一方、書き込み対象製品の識別がされないならば(ステップS7でNO)、ステップS8、S9で、識別不可警報を発すると共に、作業者による対象製品の選定操作がなされたならばステップS10に進む。[各製品の組立手順]次に、上記記憶装置が貼り付けられた各製品を組み立てて完成品としての自動車を製造する手順について説明する。
【0068】図5は、本発明に係る実施形態の自動車の製造手順を説明する概念図である。
【0069】図5に示すように、例えば、エンジン本体の製造元では、エンジン本体102の製造時にエンジン本体102を構成する全部品の関連情報を記憶させた記憶装置をエンジン本体102に貼り付けて組立ラインに搬入する。
【0070】図6はエンジン本体102に貼り付けられる記憶装置10に記憶された関連情報の一例を示し、シリンダブロックやシリンダヘッドなどの各部品毎に関連情報として部品名、製造元、製造工場名、製造年月日、材質、リサイクルの可否(分類)、解体方法などが詳細に記憶されている。
【0071】吸気系モジュール20やエンジンコントローラ101の製造元でも、上記と同様に、吸気系モジュール20やエンジンコントローラ101の製造時にこれらを構成する全部品の関連情報を記憶させた記憶装置10を吸気系モジュール20或いはエンジンコントローラ101に貼り付けて組立ラインに搬入する。
【0072】図7は吸気系モジュール20に貼り付けられる記憶装置に記憶された関連情報の一例を示し、スロットル弁ユニット、アイドルスピードコントロール(ISC)弁ユニット、吸気ポート、エアフローセンサ、エアクリーナなどの各部品毎に関連情報として、部品名、製造元、製造工場、製造年月日、材質、リサイクルの可否、解体方法、配置場所などが詳細に記憶されている。
【0073】組立ラインでは各製造元から搬入された製品が組み付けられて、完成品としての自動車は販売店を介してユーザに納車される。
【0074】そして、図8に示すように、各製品や部品を組み付けた後であって完成品の出荷(使用)前に、情報読取装置31によってエンジン本体102に貼り付けられた第1記憶装置10(第1記憶手段)に記憶された情報を読み出して、情報書込装置32により吸気系モジュール20やエンジンコントローラ101に貼り付けられた第2記憶装置10(第2記憶手段)やエンジンコントローラ101に内蔵されたROM101aなどのメモリに記憶させ、情報記憶作業の効率化を図ることができる。
【0075】尚、上記情報読取装置31による関連情報の読み取りは、電気的ノイズの影響が出ないようにエンジン停止時に行われる。また、上記情報読取装置31及び情報書込装置32は、図3で説明したものと同様の構成を持ち、制御演算部33、外部操作入力部34、外部情報出力部35、メモリ36を持つコントローラ30に接続されて制御される。
【0076】この構成により、熱害により情報が破壊される虞のない第2記憶装置から第1部品の関連情報を記憶させるので、完成品出荷後に熱害により第1記憶装置の情報が破壊されても第2記憶装置にて精度の良く保持することができる。
【0077】次に、上記組立ラインでの関連情報の処理手順について説明する。
【0078】図9は、上記組立ラインでの関連情報の処理手順について説明するフローチャートである。
【0079】図9に示すように、ステップS11では情報読取装置によって書き込み対象製品を識別する。この書き込み対象製品の識別は、情報読取装置を各製品に近づけて情報を読み取り、書き込み対象製品であるか否かを識別する。
【0080】ステップS11で書き込み対象製品が識別されたならば(ステップS11でYES)、ステップS12で情報読取装置によって記憶装置から各製品の関連情報を読み取る。
【0081】ステップS13では、ステップS12で読み取った関連情報を一時的にメモリに格納しておく。
【0082】ステップS14では、関連情報の書き込み操作の有無を判定し、書き込み操作があるならば(ステップS14でYES)、ステップS15で作業者が情報書込装置を記憶装置に接触させてから、動作確認のためにエンジンが始動された後に書き込み開始操作を行うことで関連情報を瞬時に書き込む。
【0083】上記構成によれば、製品組み付け完了後であって完成品の出荷検査時(動作確認時)に異常が検出された場合やその後の販売店での故障対応時や解体時に、第2記憶装置に記憶させたエンジン本体の関連情報を読み出して作業者に報知することができるので、例えば、販売店において故障部品を部品製造元にインターネットなどのネットワーク通信網を介して発注したり、故障診断プログラムをダウンロードして詳細なチェックを行うことができるようになる。
[販売店(整備工場)での手順]次に、上記販売店での関連情報の処理手順について説明する。
【0084】図10は、本発明に係る実施形態として販売店での関連情報の処理手順について説明する概念図である。
【0085】図10に示すように、販売店41と自動車メーカのデータベース42、或いは販売店41と及び各製品や部品の製造元のデータベース43とをインターネットで接続したネットワークを構築することで、例えば、販売店41において故障部品を部品製造元にネットワークを介して発注したり、自動車メーカのデータベース42にアクセスして故障の症状別にセンサ値や制御値の基準値或いは故障関連部品などを参照したり(図11)、部品製造元のデータベース43にアクセスして各部品毎の故障診断手順を参照したり(図12)、故障診断プログラムをダウンロードして詳細なチェックを行うことができるようになる。
【0086】次に、上記販売店の故障対応時における関連情報の処理手順について説明する。
【0087】図13は、上記販売店の故障対応時における関連情報の処理手順について説明するフローチャートである。
【0088】図13に示すように、ステップS21ではテスターなどによって故障車のエンジンコントローラ101に入力されたセンサ値やコントローラから出力される制御値などを読み込む。
【0089】ステップS22,S23では、自動車メーカのデータベース42にアクセスして故障の症状別にセンサ値や制御値の基準値を参照し、該当する故障関連部品(或いは製品)を抽出する。
【0090】ステップS24では、情報読取装置31によって故障関連部品に貼り付けられた記憶装置10やエンジンコントローラ101のROMや記憶装置10に格納された故障関連部品の情報を読み取って、故障関連部品の製造元のデータベース43にアクセスして対象部品の故障診断手順や故障診断プログラムを送信するように指示する。
【0091】ステップS25では、上記部品製造元に指示した故障診断手順や故障診断プログラムを受信する。
【0092】ステップS26では、上記受信した故障診断手順や故障診断プログラムに従って故障関連部品を詳細にチェックする。
【0093】ステップS27,S28では、上記故障診断の結果から交換すべき部品の有無を判断し、交換が必要な部品がある場合には(ステップS27でYES)、部品製造元に部品を発注し、交換が必要ない場合には(ステップS27でNO)、ステップS29で部品にオーバーホールなどのメンテナンスを施す。
【0094】発注した部品の入荷或いはメンテナンスが完了して部品を組み付けた後、ステップS30では、エンジンコントローラ101のROMに格納された故障関連部品の情報を交換部品の関連情報に更新する。




 

 


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