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発明の名称 画像処理装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−333351(P2003−333351A)
公開日 平成15年11月21日(2003.11.21)
出願番号 特願2003−2345(P2003−2345)
出願日 平成15年1月8日(2003.1.8)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
【テーマコード(参考)】
2C262
2H300
5B057
5C077
5C079
【Fターム(参考)】
2C262 AB11 AB13 BA01 BA07 BA09 BA12 BA18 BA19 BB03 BC10 BC17 BC19 EA06 EA07 
2H300 EB02 EB08 EB12 EC02 EC05 EF03 EF08 EG02 EH16 EJ09 EJ15 EJ47 FF05 SS02 SS12 SS13 SS14
5B057 BA13 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CD05 CE11 CE17 CE18 CH07 CH08 CH11 CH18
5C077 LL19 MM03 MM22 MP08 PP15 PP20 PP25 PP32 PP33 PP37 PQ08 PQ19 PQ20 PQ23 PQ25 SS01 SS02 TT06
5C079 HB01 HB03 HB12 JA23 LA02 LA07 LA12 LA23 LA31 LA37 LB02 MA02 MA04 MA11 NA03 PA02
発明者 澤田 崇行
要約 課題
下地除去を適切に行うと共に下地除去をしないときも色相を保持し、さらに高解像度の画像処理を行う。

解決手段
4ラインカラーCCDセンサで読み取られるR,G,Bの信号をC,M,Yの色信号に変換し、上記4ラインカラーCCDセンサで読み取られる輝度信号から白黒信号を生成し、この白黒信号に基づいて上記C,M,Yの色信号の濃度を変換する。
特許請求の範囲
【請求項1】 異なる色特性を有する複数のラインCCDセンサからなる第1の画像読取部と、1つまたは複数のラインCCDセンサからなる第2の画像読取部とを有して原稿の画像を読み取る画像読取装置から入力される複数の画像信号を処理する画像処理装置であって、上記第1の画像読取部で読み取られる第1の色空間で表される第1の画像信号を、第2の色空間で表される第2の画像信号に変換する色変換部と、上記第2の画像読取部で読み取られる第3の画像信号から第4の画像信号を生成する生成部と、上記第1の画像読取部で読み取られる第1の画像信号に対して画素毎に低彩度色か否かを判別する判別部と、この判別部で低彩度色と判別した場合に上記生成部で生成される第4の画像信号を選択し、低彩度色でないと判別した場合に上記色変換部で変換される第2の画像信号を選択する選択部と、この選択部で選択された第4の画像信号または第2の画像信号に対して画像処理を行う画像処理部と、を具備したことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】 異なる色特性を有する複数のラインCCDセンサからなる第1の画像読取部と、1つまたは複数のラインCCDセンサからなる第2の画像読取部とを有して原稿の画像を読み取る画像読取装置から入力される複数の画像信号を処理する画像処理装置であって、上記第1の画像読取部で読み取られる第1の色空間で表される第1の画像信号を、第2の色空間で表される第2の画像信号に変換する色変換部と、上記第2の画像読取部で読み取られる第3の画像信号から第4の画像信号を生成する生成部と、この生成部で生成された第4の画像信号に基づいて上記色変換部で変換された第2の画像信号の濃度を変換する濃度変換部と、を具備したことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】 上記濃度変換部は、上記生成部で生成された第4の画像信号に応じて、予め設けられた複数の濃度曲線が異なった濃度変換テーブルのうち1つを選択し、選択した濃度変換テーブルを用いて上記第2の画像信号の濃度を変換することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】 異なる色特性を有する複数のラインCCDセンサからなる第1の画像読取部と、1つまたは複数のラインCCDセンサからなる第2の画像読取部とを有して原稿の画像を読み取る画像読取装置から入力される複数の画像信号を処理する画像処理装置であって、上記第1の画像読取部で読み取られる第1の色空間で表される第1の画像信号を、第2の色空間で表される第2の画像信号に変換する色変換部と、上記第2の画像読取部で読み取られる第3の画像信号から第4の画像信号を生成する画像信号生成部と、上記色変換部で変換された第2の画像信号に基づいて、彩度に相当する彩度相当信号を生成する彩度相当信号生成部と、この彩度相当信号生成部で生成された彩度相当信号と上記画像信号生成部で生成された第4の画像信号とから墨信号を生成する墨信号生成部と、を具備したことを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】 異なる色特性を有する複数のラインCCDセンサからなる第1の画像読取部と、この第1の画像読取部の複数のラインCCDセンサより高解像度の1つまたは複数のラインCCDセンサからなる第2の画像読取部とを有して原稿の画像を読み取る画像読取装置から入力される複数の画像信号を処理する画像処理装置であって、上記第1の画像読取部で読み取られる第1の色空間で表される第1の画像信号を、第2の色空間で表される第2の画像信号に変換する色変換部と、上記第2の画像読取部で読み取られる高解像度の第3の画像信号から高解像度の第4の画像信号を生成する画像信号生成部と、上記色変換部で変換された第2の画像信号に基づいて、彩度に相当する彩度相当信号を生成する彩度相当信号生成部と、この彩度相当信号生成部で生成された彩度相当信号と上記画像信号生成部で生成された高解像度の第4の画像信号とから墨信号を生成する墨信号生成部と、を具備したことを特徴とする画像処理装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、原稿上のカラー画像を読み取って、その複製画像を形成するデジタルカラー複写機において、入力されたカラー画像に対して画像処理を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー複写機では、原稿上にカラー画像をカラーラインCCDセンサなどにより色分解して読み取り、これをカラーのトナーやインクなどの色材の信号に変換して印刷している。この変換を本明細書では色変換と記述する。
【0003】色変換では、カラー画像の色分解信号R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)に対して所定の演算を行うことにより、色材の信号C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)に変換する。
【0004】従来、C,M,Y信号の自動下地除去では、色ごとのヒストグラムから下地上限閾値を検出し、色ごとに濃度変換曲線を定義する方法が用いられている。
【0005】しかしながら、この方法では、色ごとに独立な処理となるため、下地と解釈して濃度を落とす色と落とさない色とが混在し、色相が不当に変動してしまうという問題があった。
【0006】また、グレー信号値、墨入れ、墨置換え処理等のより高解像度の画像処理が望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、色ごとに独立な処理となるため、下地と解釈して濃度を落とす色と落とさない色とが混在して色相が不当に変動してしまい、また、グレー信号値、墨入れ、墨置換え処理等のより高解像度の画像処理を行うことができないという問題があった。
【0008】そこで、この発明は、下地除去を適切に行うと共に下地除去をしないときも色相を保持し、さらに高解像度の画像処理を行うことのできる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の画像処理装置は、異なる色特性を有する複数のラインCCDセンサからなる第1の画像読取部と、1つまたは複数のラインCCDセンサからなる第2の画像読取部とを有して原稿の画像を読み取る画像読取装置から入力される複数の画像信号を処理する画像処理装置であって、上記第1の画像読取部で読み取られる第1の色空間で表される第1の画像信号を、第2の色空間で表される第2の画像信号に変換する色変換部と、上記第2の画像読取部で読み取られる第3の画像信号から第4の画像信号を生成する生成部と、上記第1の画像読取部で読み取られる第1の画像信号に対して画素毎に低彩度色か否かを判別する判別部と、この判別部で低彩度色と判別した場合に上記生成部で生成される第4の画像信号を選択し、低彩度色でないと判別した場合に上記色変換部で変換される第2の画像信号を選択する選択部と、この選択部で選択された第4の画像信号または第2の画像信号に対して画像処理を行う画像処理部とから構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0011】図1は、この発明の画像処理装置に係る画像形成装置10の概略構成を示すものである。
【0012】すなわち、画像形成装置10は、システム制御部1、スキャナ部2、画像処理部3、プリンタ部4、機構制御部5、及びユーザI/F部6とから構成されている。
【0013】システム制御部1は、システム全体の制御を行う。
【0014】スキャナ部2は、原稿を光源により照射しながら原稿を走査して原稿からの反射光を後述する4ラインカラーCCDセンサにより画像を読み取る。
【0015】画像処理部3は、スキャナ部2で読み取られた画像データに対してγ補正、色変換、主走査変倍、画像分離、加工、エリア処理、階調補正処理などの処理を行う。
【0016】プリンタ部4は、画像処理部3からの画像データに基づいて画像を形成する。
【0017】機構制御部5は、本装置を構成する各ユニットの機構を制御する。
【0018】ユーザI/F部6は、使用者が本装置の動作設定の入力および設定画面を表示する。
【0019】図2は、画像形成装置10の内部構成を概略的に示している。この画像形成装置10は、スキャナ部2とプリンタ部4とから構成されている。
【0020】スキャナ部2の上面には、読取対象物、つまり原稿が載置される透明なガラスからなる原稿載置台(原稿読み取り台)205が設けられている。また、スキャナ部2の上面には、原稿載置台205上に原稿を自動的に送る自動原稿送り装置(ADF)17が配設されている。この自動原稿送り装置17は、原稿載置台205に対して開閉可能に配設され、原稿載置台205に載置された原稿を原稿載置台205に密着させる原稿押えとしても機能する。
【0021】スキャナ部2は、原稿画像をR(赤)、G(緑)、B(青)、Y(白黒)のそれぞれに対して1ライン単位に読み取る4ラインカラーCCDセンサ201、原稿上のライン画像を4ラインカラーCCDセンサ201に導くための第1のミラー202、第2のミラー203、第3のミラー204、原稿載置台205、第1ミラーの近接部には原稿の読み取りラインの反射光を得るための光源(図中は省略)により構成される。
【0022】プリンタ部4は、レーザダイオード(LD)11を有する画像書き込み部12、感光体ドラム13、各色のトナーを付着させて顕像化させる現像部14、感光体ドラム13上に作られた画像を転写ベルト上に再転写させる中間転写部15、感光体ドラム13上に形成された像を転写紙に転写する転写部16、定着ローラと加圧ローラとを有して熱定着を行う定着部18、転写紙を給紙する給紙部19、FIFO自動両面装置(ADU)20、手差し給紙部21、排紙部22、及び搬送路切替ゲート23によって構成される。
【0023】自動原稿送り装置17は、原稿置き台1701、原稿排紙台1702、原稿送りベルト1703によって構成されている。原稿置き台1701に原稿がセットされ、原稿送りベルト1703によって原稿置き台1701上の原稿が自動給紙、自動排紙される。排紙の際、原稿は原稿排紙台1702に排紙される。
【0024】次に、このような構成において、画像形成装置10の画像形成動作を図1、2を参照して説明する。
【0025】システム制御部1は、画像形成装置10の全体を制御する。
【0026】まず、スキャナ部2により、原稿が図示しない光源に照射されながら走査され、この原稿からの反射光が4ラインカラーCCDセンサ201で受光され、この原稿の画像データが画像処理部3に送られる。
【0027】画像処理部3は、送られた画像データをγ補正、色変換、主走査変倍、画像分離、加工、エリア処理、階調補正処理などの画像処理を行ってプリンタ部4に送信する。
【0028】プリンタ部4は、LD11を駆動すると共に送信される画像データに応じてLD11を変調する。
【0029】感光体ドラム13は、一様に帯電された後、LD11からのレーザビームにより潜像が書き込まれ、現像部14によりトナーが付着されて顕像化される。
【0030】感光体ドラム13上に作られた画像は、中間転写部15の中間転写ベルト上に再転写される。中間転写部15の中間転写ベルト上にはフルカラーコピーの場合、4色(黒、シアン、マゼンタ、イエロー)のトナーが順次重ねられる。
【0031】フルカラーの場合には、4色の作像および転写の工程が終了した時点で中間転写部15の中間転写ベルトとタイミングを合わせて、給紙部19(または手差し給紙トレイ21)より用紙が給紙され、転写部16で中間転写部15の中間転写ベルトから4色同時に用紙にトナーが転写される。
【0032】単色コピーの場合には、1色(黒)のトナーが感光体ドラム13より転写ベルト上に転写される。フルカラーと同様に作像および転写の工程が終了した時点で中間転写部15の中間転写ベルトとタイミングを合わせて、給紙部19(または手差し給紙トレイ21)より用紙が給紙され、転写部16で中間転写部15の中間転写ベルトから用紙にトナーが転写される。
【0033】トナーが転写された転写紙は、搬送路を経て定着部18に送られ、定着ローラと加圧ローラによって熱定着され、排紙部22に排紙される。
【0034】また、コピーモード等の使用者による設定は、ユーザI/F部6から入力される。設定されたコピーモード等の操作モードは、システム制御部1に送られる。
【0035】システム制御部1は、設定されたコピーモードを実行するための制御処理を行う。この時、システム制御部1からスキャナ部2、画像処理部3、プリンタ部4、機構制御部5、ユーザI/F部6等に対して制御指示を行う。さらに、システム制御部1は、図1に示すようにFIFO自動両面装置20、自動原稿送り装置17等の各ユニットに対しても制御指示を行う。
【0036】次に、FIFO自動両面装置(以下、ADUと記す)20の動作を図1を参照して説明する。本装置におけるADU20は以下の3つの機能を持っている。
【0037】第1の機能は、定着され印字面が上(以下、フェイスアップと記述する)となった用紙を、印字面を下(以下、フェイスダウンと記述する)にして排出するために用紙の裏表を反転する。
【0038】すなわち、定着部18で定着された転写紙は、搬送路切替ゲート23によりADU20側に搬送され、用紙後端が切替ゲート23を過ぎた直後に搬送方向が反転され、排紙部22に排紙される。このとき、転写紙は、FIFOスタック1401にスタックされることはない。このようなフェイスダウン排紙は、原稿を1ページ目より順に処理する際、転写紙の印字面(転写面)と出力順を合わせるために必要となる。
【0039】第2の機能は、定着され印字面を変転してADU20にスタックし、しかるべき排紙タイミングでスタックされた順に転写紙を取り出し、フェイスダウンで排紙する。
【0040】すなわち、定着部18で定着された用紙は、搬送路切替ゲート23によりADU20側に搬送され、FIFOスタック1401にスタックされる。しかるべき排紙タイミングになった際、FIFOスタック1401よりスタックされた順(スタックの一番下より)に転写紙が取り出され、搬送路切替ゲート1402及び23を経由して排紙部22にフェイスダウンで排紙される。
【0041】この動作は、本発明において、本来の排紙順序に対して先行して印字が完了した転写紙を一時的にFIFOスタックに退避し、本来の排紙タイミングとなった際に、FIFOスタックより取り出して排紙を行うためのものである。
【0042】第3の機能は、自動的に両面印字を行うために印字面を反転し、転写紙を再度、転写部に循環させる。
【0043】すなわち、定着部18で定着された転写紙は、搬送路切替ゲート23によりADU側に搬送され、FIFOスタック1401にスタックされる。さらに、この転写紙は、FIFOスタック1401にスタックされた直後に取り出され、搬送路切替ゲート1402により給紙搬送路に搬送され、再び転写部16に送られて裏面(非転写面)が転写される。そして、裏面が転写された転写紙は、定着部18で定着されて排紙部22に排紙される。
【0044】なお、この発明における排紙順序の調整動作は、FIFOスタックを使用せずに両面印刷時の循環経路をスタックとして使用することによっても可能である。ただし、循環経路に必要な枚数の用紙を保持できることが条件となる。
【0045】また、循環経路を使用した場合、FIFOスタックが不要(変転のための折り返し機構は必要)になり機構が簡略化できる反面、転写紙の転写部と定着部を再度通過するための時間的なロスが生じることになる。
【0046】次に、自動原稿送り装置(以下、ADFと記述する)17を用いたスキャナ部2での画像読み取り動作について図2を参照して説明する。
【0047】スキャナ部2は、4ラインカラーCCDセンサ201の読み取り位置を固定して原稿を移動させることにより原稿全面を読み取るシートスルー読み取りと、原稿を原稿載置台205に固定して、4ラインカラーCCDセンサ201の読み取り位置を移動させることにより原稿全面を読み取るフラットベッド読み取りの両読み取り方式に対応している。
【0048】シートスルー読み取り時は、ミラー202、203、204は原稿載置台205上の固定位置(a)上の原稿画像を読み取るように配置され、原稿置き台1701上の原稿が原稿載置台205へ搬送されることによって原稿全面の読み取りを行っている。
【0049】フラットベッド読み取り時は、原稿置き台1701上の原稿が原稿載置台205上へ搬送が完了した後、ミラー202、203、204が原稿載置台205に沿って移動(b)することにより原稿全面の読み取りを行っている。
【0050】なお、シートスルー読み取り時、およびフラットベッド読み取り時においてもミラー202、203、204は、原稿の読み取り位置の原稿画像の反射光が4ラインカラーCCDセンサ201へ到達する間の光路長が一定となるように配置されている。特に、フラットベッド読み取り時における4ラインカラーCCDセンサ201の読み取り位置の移動時には、光路長が一定となるようそれぞれのミラー202、203、204が相対的に移動される。
【0051】図3は、4ラインカラーCCDセンサ201の構成の概略を示している。
【0052】4ラインカラーCCDセンサ201は、4色分(Y:白黒、R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)のラインセンサを有している。
【0053】4ラインカラーCCDセンサ201は、高解像度の輝度センサであるY(白黒)センサ20yと、低解像度のRセンサ20r,Gセンサ20g,Bセンサ20bとから構成されている。
【0054】各色のラインセンサの間隔は32μmでセンサの画素数に換算すると4ライン間隔となる。
【0055】従って、等倍で原稿画像を読み取った場合、各色のラインセンサは原稿画像のそれぞれ4ラインずつ離れた画像を読み取ることになるので、原稿画像上の同一ラインの画像情報を得るためにはラインのずれをデータ上で補正する必要がある。
【0056】原稿画像の同一ラインの読み取り順序がY、B、G、Rの順であるとすると、Rが現時点で読み取っている画像と同一ラインの画像データを得るためにはG画像を4ライン、B画像を8ライン、Y画像を12ライン遅延させれば良い。
【0057】また、読み取り位置の移動速度を1/4にして400%の拡大画像を得る際には、G画像を16ライン、B画像を32ライン、Y画像を48ライン遅延させる必要があり、反対に移動速度を2倍にして50%の縮小画像を得る際にはG画像を2ライン、B画像を4ライン、Y画像を6ライン遅延させれば良い。
【0058】図4は、4ラインカラーCCDセンサ201を用いた画像形成装置のデータ処理ブロックの構成を示すものである。
【0059】図4に示すように画像形成装置10は、原稿の画像を読み取って電気信号に変換する4ラインカラーCCDセンサ201、色変換部31、濃度処理部32、墨入れ部33、階調処理部34、及びプリンタ4とから構成されている。
【0060】なお、色変換部31、濃度処理部32、墨入れ部33、階調処理部34とから画像処理部3が構成されている。
【0061】色変換部31は、白黒信号生成部311、RGB/CMY変換部312、低彩度色判別部313、及びセレクタ314とから構成されている。
【0062】濃度処理部32は、ヒストグラム処理部321、濃度変換パラメータ切替部322、及び濃度変換部323とから構成されている。
【0063】墨入れ部33は、彩度相当信号生成部331、墨信号生成部332、墨置換え部333とから構成されている。
【0064】階調処理部34は、4つの階調処理部34c、34m、34y、34kとから構成されている。
【0065】次に、このような構成において本発明の画像処理を説明する。
【0066】まず、スキャナ部2において、4ラインカラーCCDセンサ201を通して、高解像度の輝度信号Yと、低解像度のR信号,G信号,B信号とが出力される。
【0067】輝度信号Yは、白黒信号生成部311によって、白=0、黒=最大値という極性の白黒信号に変換される。
【0068】図5は、白黒信号生成部311の構成を示すものである。図4に示すように、輝度信号Yの入力をアドレスとして1次元ルックアップテーブルから白黒信号を読み出す。
【0069】RGB/CMY変換部312は、R,G,Bの各信号からC,M,Yの色信号に変換する。このRGB/CMY変換部312は、R信号,G信号,B信号における各信号の上位ビットをアドレスとする3次元ルックアップテーブルを参照して補間する方法、あるいはマトリクス演算などにより実現できる。
【0070】図6は、低彩度色判定部313の構成を示すものである。低彩度色判定部313は、最大値検出器313a、最小値検出器313b、減算器313c、及び比較器313dとから構成されている。
【0071】本実施例では、R信号,G信号,B信号の3値の最大値と最小値の差分を、予め設定された判定閾値と比較する。この判定閾値よりも差分が小さいときに低彩度と判定し、判定結果としての低彩度色判別信号を出力する。なお、判定閾値は、システム制御部1により設定される。
【0072】セレクタ314は、RGB/CMY変換部312からのC,M,Yの色信号、または白黒信号生成部311からの白黒信号のいずれか一方を、低彩度色判別部313からの低彩度色判別信号に基づいて選択出力する。
【0073】低彩度色判別信号が「低彩度でない」ことを表す値の場合は、C,M,Yの色信号が選択出力される。低彩度色判別信号が「低彩度」を表す値の場合には、白黒信号が選択出力される。
【0074】濃度処理部32のヒストグラム処理部321においては、プリスキャンによって得られた白黒信号から白黒信号ヒストグラムを生成する。
【0075】図7は、ヒストグラム処理部321の構成を示すものである。ヒストグラム処理部321は、ヒストグラム生成部321a、ヒストグラムメモリ制御部321b、ヒストグラムメモリ部321c、及び濃度パラメータ切替閾値算出部321dとから構成されている。
【0076】図7中のヒストグラム生成部321aは、白黒信号生成部311からの白黒信号の信号値ごとの度数をカウントしてヒストグラムメモリ部321cに格納することにより、白黒信号ヒストグラムを生成する。
【0077】図8は、白黒信号ヒストグラムの例を示すものである。縦に度数、横に信号値を示している。
【0078】濃度パラメータ切替閾値検出部321dは、図8に示した下地レベル上限閾値(S1)と黒文字レベル下限閾値(S2)とを検出し、濃度変換パラメータ切替部322に供給する。
【0079】濃度変換パラメータ切替部322の動作を図9のフローチャートで示す。濃度変換パラメータ切替部322は、本スキャン時に入力される白黒信号(p)を2つの閾値S1およびS2と比較し、その結果に応じて濃度パラメータ選択信号Dの値を次のように決定する。p<S1のときはD=0、S1≦p≦S2のときはD=1、S2<pのときはD=2とする。濃度変換パラメータ切替部322で決定されD値は、濃度変換部323に渡される。
【0080】図10は、濃度変換部323の構成を示すものである。濃度変換部323は、9個の濃度変換テーブル323a〜i、及び3個のセレクタ323j,k,mとから構成されている。
【0081】濃度変換部323は、色変換部31のセレクタ314から出力されたC,M,Yの色信号を、それぞれ3種類の濃度変換テーブル(323a〜c、323d〜f、323g〜i)を用いて変換する。
【0082】セレクタ323jは、Cの色信号を変換した3種類の濃度変換テーブル323a、b、cのうちの1つを濃度パラメータ選択信号Dに応じて選択出力する。
【0083】セレクタ323kは、Mの色信号を変換した3種類の濃度変換テーブル323d、e、fのうちの1つを濃度パラメータ選択信号Dに応じて選択出力する。
【0084】セレクタ323mは、Yの色信号を変換した3種類の濃度変換テーブル323g、h、iのうちの1つを濃度パラメータ選択信号Dに応じて選択出力する。
【0085】ここで、D=0の場合は、画像信号が下地レベルであることを表す。この場合、図11に示すような下地を削除する性質の濃度カーブが選択される。
【0086】D=1(またはD≠0)の場合は、画像信号が下地レベルでないことを表す。この場合、図12に示すようなリニアな濃度変換が行われる。
【0087】D=2の場合は、同じく画像信号が下地レベルでないことを表す。この場合、図13に示すように比較的濃いところが強調される性質の濃度カーブが選択される。
【0088】墨入れ部33では、彩度相当信号生成部331において、濃度処理部32から出力された濃度変換後のC,M,Y信号に基づいて彩度に相当する信号を生成する。
【0089】図14は、彩度相当信号生成部331の構成を示すものである。彩度相当信号生成部331は、最大値検出器331a、最小値検出器331b、及び減算器331cとから構成されている。彩度相当信号生成部331は、図14に示すようにC,M,Y信号の3値の最大値と最小値の差分を彩度相当信号として出力する。
【0090】続いて、墨信号生成部332は、白黒信号生成部311からの白黒信号と彩度相当信号生成部331からの彩度相当信号とに基づいて墨信号Kを生成して階調処理部34へ出力し、墨置換え信号Krを生成して墨置換え部333へ出力する。
【0091】図15は、墨信号生成部332の構成を示すものである。墨信号生成部332は、2つの2次元ルックアップテーブル(LUT)332a、332bとから構成されている。墨信号生成部332は、白黒信号と彩度相当信号とをアドレスにして2次元LUT332aから墨信号Kを読み出し、階調処理部34へ出力する。また、墨信号生成部332は、白黒信号と彩度相当信号とをアドレスにして2次元LUT332bから墨置換え信号Krを読み出し、墨置換え部333へ出力する。
【0092】墨置換え部333は、C,M,Y信号を墨信号生成部332からの墨置換え信号Krによって補正する。補正式としては、一般に良く知られているUCR,GCRといった方式を用いることができる。
【0093】ここでは、GCRによる墨置換えの例を以下に示す。
【0094】
C’=255×(C−Kr)/(255−Kr)
M’=255×(M−Kr)/(255−Kr)
Y’=255×(Y−Kr)/(255−Kr)
階調処理部34は、墨入れ部33から出力されるC,M,Y,K信号(C’,M’,Y’,K)に対して、γ補正及びスクリーン処理を施してプリンタ部4へ供給する。階調処理部34において、C信号が階調処理部34cでγ補正及びスクリーン処理され、M信号が階調処理部34mでγ補正及びスクリーン処理され、Y信号が階調処理部34yでγ補正及びスクリーン処理され、K信号が階調処理部34kでγ補正及びスクリーン処理される。
【0095】以上説明したように上記発明の実施の形態によれば、本発明の色変換部31により、低彩度の画像信号が入力された際、白黒信号を色変換出力としているので、安定なグレー再現が可能である。その際、白黒信号は、4ラインカラーCCDセンサ201の輝度信号(Y)出力に基づいて生成されるので、グレー信号値も高精度となる。
【0096】また、本発明の墨入れ部33は、4ラインカラーCCDセンサ201の輝度信号Yから生成された白黒信号に基づいて墨信号Kおよび墨置換え信号Krを生成するので、原画像の暗部に対して的確な墨入れを行うことが可能となる。
【0097】また、高解像度の輝度センサ(4ラインカラーCCDセンサ)を用いることにより、高解像度の墨信号が得られる。このため、墨入れによる黒文字の再現で、高品質な文字再現が可能となる。
【0098】さらに、高解像度の墨置換え信号が得られることにより、図16に示すような低解像度のC,M,Yの色信号に対して、高解像度の墨置換え信号を用いた墨置換え処理を行うことができる。この処理により、図17に墨入れ後の色信号として示すように、色信号の擬似的な高解像度化の効果を得ることができる。
【0099】また、C,M,Yの色信号における自動下地除去は、従来、色版ごとのヒストグラムから下地上限閾値を検出し、色版ごとに濃度変換曲線を定義する方法が知られている。
【0100】図18がCの色信号のヒストグラムであり、図19がCの色信号の濃度変換曲線である。
【0101】図20がMの色信号のヒストグラムであり、図21がMの色信号の濃度変換曲線である。
【0102】図22がYの色信号のヒストグラムであり、図23がYの色信号の濃度変換曲線である。
【0103】しかしながら、この方法では色版ごとに独立な処理となるため、下地と解釈して濃度を落とす色版と落とさない色版とが混在することになる。
【0104】図24に示すC,M,Yの色信号が、図25に示すようにC,M,Yの混合比が変化してしまう。このように、色相が不当に変化してしまうという問題がある。
【0105】これに対して、本発明の濃度処理部32では、図26に示すような白黒信号のヒストグラムに基づいて下地上限閾値を検出し、図27に示すように本スキャン時の白黒信号に応じて下地判定を行う。
【0106】下地判定で白黒信号が低濃度の場合、図28あるいは図29に示すC,M,Yの色信号が、図30に示すように下地除去となる。これは、C,M,Y版共通に下地除去の有無を制御するからである。
【0107】下地判定で白黒信号が低濃度でない場合、図31に示すC,M,Yの色信号が、図32に示すようにC,M,Yの混合比を保持する(色相が変動しない)。すなわち、下地除去をしない場合にも色相を保持することができる。
【0108】なお、本願発明は、上記(各)実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも1つ)が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0109】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、下地除去を適切に行うと共に下地除去をしないときも色相を保持し、さらに高解像度の画像処理を行う画像処理装置を提供することができる。




 

 


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