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発明の名称 電界強度測定装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−273812(P2003−273812A)
公開日 平成15年9月26日(2003.9.26)
出願番号 特願2002−71645(P2002−71645)
出願日 平成14年3月15日(2002.3.15)
代理人
発明者 島田 祥憲
要約 課題
簡単なハードウェア要素とアルゴリズムにより構成可能とし、電界強度の変動に常時追従して迅速な測定が可能な電界強度測定装置を提供する。

解決手段
レベル検出器1と、ADC2と、データバッファ3と、入力信号データを大きさの順番に配列して記憶する所定のデータ記憶容量を有するデータテーブル4と、入力信号データがデータテーブルのセンタ位置に記憶された記憶データより大きいか小さいかを比較する比較部7と、UP側カウンタとDOWN側カウンタとをそれぞれ備えいずれかが所定のカウントに達するとUP信号またはDOWN信号を出力するランダムウォークフィルタ8と、ランダムウォークフィルタ8のカウント値に応じてデータテーブル4の記憶内容を上位方向または下位方向にシフトするように制御するテーブルシフト部9と、データテーブル4に記憶された記憶データを平均する平均値算出部10とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】 受信した入力信号の入力信号レベルを検出するレベル検出器と、検出した入力信号レベルを所定のサンプリングクロックでサンプリングしてデジタルの入力信号データに変換するADC(アナログ/デジタルコンバータ)と、変換した入力信号データを一時的に記憶するデータバッファと、同データバッファに記憶された前記入力信号データを大きさの順に順次記憶し、所定の記憶容量を超えた場合、最上位と最下位との間のセンタ位置にあるデータを基準に上位方向または下位方向へ大きさの順番に押し出すように割込み配列して順次記憶するデータテーブルと、前記データバッファに順次入力する前記入力信号データと前記データテーブルの前記センタ位置に記憶された記憶データとを比較し、前記入力信号データが前記データテーブルの前記センタ位置に記憶された値より大きい場合にUP ENB信号を出力するとともに、前記データテーブルの前記センタ位置に記憶された値より小さい場合にDOWN ENB信号を出力する比較部と、同比較部から前記UP ENB信号が出力されるとカウントするUP側カウンタと前記DOWN ENB信号が出力されるとカウントするDOWN側カウンタとをそれぞれ備え前記UP側カウンタが所定のカウント値に達するとUP信号を出力し、または、前記DOWN側カウンタが所定のカウント値に達するとDOWN信号を出力するとともに、前記UP信号または前記DOWN信号のいずれかが出力されるとリセットされるランダムウォークフィルタと、同ランダムウォークフィルタが前記UP信号を出力する場合に、前記データテーブルの記憶内容を1データ分下位方向にシフトさせるとともに最下位のデータを廃棄する、または前記ランダムウォークフィルタが前記DOWN信号を出力する場合に、前記データテーブルの記憶内容を上位方向に1データ分シフトさせるとともに最上位のデータを廃棄するように制御するテーブルシフト部と、前記データテーブルに記憶された記憶データを平均することにより前記入力信号レベルの平均値として算出する平均値算出部とを備えることを特徴とする電界強度測定装置。
【請求項2】 前記データテーブルは、前記データバッファに前記入力信号データが順次入力する間に一巡する所定のクロックに同期して順次シフトする記憶可能な前記記憶場所として所定のデータ容量を有するシフトレジスタと、同シフトレジスタに記憶された記憶データと前記データバッファに記憶された前記入力信号データとの大小を所定のタイミングで順次比較する比較器と、同比較器での比較の結果、前記記憶データと前記入力信号データとのいずれか小さい方のデータが下位に記憶されるようにデータを切換選択するデータ切換器と、前記シフトレジスタへの記憶位置アドレスを管理するアドレス管理部とからなることを特徴とする請求項1に記載の電界強度測定装置。
【請求項3】 前記データバッファに入力する入力信号データが前記データテーブルに記憶された記憶データの最大値または最小値を超える場合、最大値または最小値を超えると判定される前記入力信号データを、前記ランダムウォークフィルタが前記所定のカウント値に達しない間は前記データテーブルに書き込まないようにしたことを特徴とする請求項2に記載の電界強度測定装置。
【請求項4】 前記データバッファに入力する入力信号データが前記データテーブルに記憶された記憶データと等しい場合、等しいと判定される前記入力信号データの方を値の小さいデータとし、前記データテーブルに記憶された記憶データの下位に割込み配列して記憶するようにしたことを特徴とする請求項2または3に記載の電界強度測定装置。
【請求項5】 前記平均値算出部は、前記データテーブルに記憶された記憶データの配列から前記センタ位置を含む上位方向および下位方向の、前記データテーブルの全体のデータ容量より少ない所定の数の記憶データを平均して平均値を算出するようにしたことを特徴とする請求項1ないし4に記載の電界強度測定装置。
【請求項6】 前記ランダムウォークフィルタが前記UP信号を出力する場合にカウントアップを行い、前記ランダムウォークフィルタが前記DOWN信号を出力する場合にカウントダウンするアップダウンカウンタと、同アップダウンカウンタのカウント値が所定の値以上にプラス側となる場合には前記データテーブルの記憶内容を1データ分下位方向にシフトさせ、前記アップダウンカウンタのカウント値が所定の値以上にマイナス側となる場合には前記データテーブルの記憶内容を1データ分上位方向にシフトさせて平均値の補正を行う補正用シフト部を備えることを特徴とする請求項5に記載の電界強度測定装置。
【請求項7】 前記平均値算出部での前記入力信号レベルの平均値の算出は、前記データテーブルの前記センタ位置を含む上位方向および下位方向の2のべき乗となる個数の記憶データを加算するとともに、べき乗の数の分だけシフトして行うようにしたことを特徴とする請求項1ないし6に記載の電界強度測定装置。
【請求項8】 前記レベル検出器をログアンプで構成するとともに、前記入力信号レベルの平均値をデシベル値で算出するようにしたことを特徴とする請求項1ないし7に記載の電界強度測定装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばπ/4−QPSK(π/4−Quadrature Phase Shift Kying)方式のようなデジタル無線機器の電界強度測定装置に係わり、特に受信電界強度の高速な測定処理が可能な電界強度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電界強度を測定するものとして、例えば図5に示すようなものがある。図5において、受信入力されたRF信号またはIF信号はレベル検出器51で入力信号レベルが検出され、検出された入力信号レベルはADC52で所定のサンプリングクロックでサンプリングされ、デジタルの入力信号データに変換される。変換された入力信号データはデータバッファ53に記憶され、フレーム加算部54で1フレームのデータが加算され、加算された1フレーム分のデータがフレーム平均部55で平均化されて電界強度として測定されていた。ここで、フレーム加算部54とフレーム平均部55とからなる平均値演算部56は図示しない復調部とともに、DSPで構成される場合もあった。他の例として、例えば特開2001−292044号公報のAGC制御回路で開示されているように、ADCで変換された入力信号データを自乗処理手段で自乗処理を行い、低域通過フィルタ、対数変換手段でAGC用の電界強度を求めるものもある。この例でもDSPで構成されることが記載されている。
【0003】ところで、従来のディジタル信号処理により、例えば1フレームの間を平均して電界強度を算出しているものは、フレーム当りのサンプル数が数百〜数千サンプル(システムによって異なる)となり、加算と平均による演算処理に時間がかかるとともに、これをDSPで行う場合にはDSPの処理率を圧迫することになり、DSPによる他の処理を制限する場合がある。また、このようにフレーム単位毎に加算と平均による測定を繰り返すものは、電界強度の測定に時間がかかり、1フレーム内における変化や変動にリアルタイムに追随できない、という問題がある。また、例えばフレームの前半にハイレベルの受信信号を受信し、フレームの後半にローレベルに変化した受信信号を受信するような場合、フレームを平均するとそれらの中間レベルと判定されるので、結果的にローレベルに変化した最新の電界強度の検出が遅れてしまう。DSPは便利ではあるが、例えば受信レベルの算出、AGC処理、復調処理、対数変換など、多くの処理にDSPを介在させるにはDSPの負担が大きすぎるという問題もある。また、カスタムLSIなどでハード化するような場合には、特に加算、除算などによる平均演算処理や対数変換処理をなるべく簡単な構成要素の組合わせ、および簡単なアルゴリズムで構成可能とし、演算処理で扱うデータ量もなるべく少なく済むような構成とすることが望ましい。
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、なるべく簡単なハードウェア要素とアルゴリズムにより構成可能とし、受信する電界強度の変動に常時追従して迅速な測定が可能な電界強度測定装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を解決するため、受信した入力信号の入力信号レベルを検出するレベル検出器と、検出した入力信号レベルを所定のサンプリングクロックでサンプリングしてデジタルの入力信号データに変換するADC(アナログ/デジタルコンバータ)と、変換した入力信号データを一時的に記憶するデータバッファと、同データバッファに記憶された前記入力信号データを大きさの順に順次記憶し、所定の記憶容量を超えた場合、最上位と最下位との間のセンタ位置にあるデータを基準に上位方向または下位方向へ大きさの順番に押し出すように割込み配列して順次記憶するデータテーブルと、前記データバッファに順次入力する前記入力信号データと前記データテーブルの前記センタ位置に記憶された記憶データとを比較し、前記入力信号データが前記データテーブルの前記センタ位置に記憶された値より大きい場合にUP ENB信号を出力するとともに、前記データテーブルの前記センタ位置に記憶された値より小さい場合にDOWN ENB信号を出力する比較部と、同比較部から前記UP ENB信号が出力されるとカウントするUP側カウンタと前記DOWN ENB信号が出力されるとカウントするDOWN側カウンタとをそれぞれ備え前記UP側カウンタが所定のカウント値に達するとUP信号を出力し、または、前記DOWN側カウンタが所定のカウント値に達するとDOWN信号を出力するとともに、前記UP信号または前記DOWN信号のいずれかが出力されるとリセットされるランダムウォークフィルタと、同ランダムウォークフィルタが前記UP信号を出力する場合に、前記データテーブルの記憶内容を1データ分下位方向にシフトさせるとともに最下位のデータを廃棄する、または前記ランダムウォークフィルタが前記DOWN信号を出力する場合に、前記データテーブルの記憶内容を上位方向に1データ分シフトさせるとともに最上位のデータを廃棄するように制御するテーブルシフト部と、前記データテーブルに記憶された記憶データを平均することにより前記入力信号レベルの平均値として算出する平均値算出部とを備える。
【0005】前記データテーブルは、前記データバッファに前記入力信号データが順次入力する間に一巡する所定のクロックに同期して順次シフトする記憶可能な前記記憶場所として所定のデータ容量を有するシフトレジスタと、同シフトレジスタに記憶された記憶データと前記データバッファに記憶された前記入力信号データとの大小を所定のタイミングで順次比較する比較器と、同比較器での比較の結果、前記記憶データと前記入力信号データとのいずれか小さい方のデータが下位に記憶されるようにデータを切換選択するデータ切換器と、前記シフトレジスタへの記憶位置アドレスを管理するアドレス管理部とからなる。
【0006】前記データバッファに入力する入力信号データが前記データテーブルに記憶された記憶データの最大値または最小値を超える場合、最大値または最小値を超えると判定される前記入力信号データを、前記ランダムウォークフィルタが前記所定のカウント値に達しない間は前記データテーブルに書き込まないようにした。
【0007】前記データバッファに入力する入力信号データが前記データテーブルに記憶された記憶データと等しい場合、等しいと判定される前記入力信号データの方を値の小さいデータとし、前記データテーブルに記憶された記憶データの下位に割込み配列して記憶するようにした。
【0008】前記平均値算出部は、前記データテーブルに記憶された記憶データの配列から前記センタ位置を含む上位方向および下位方向の、前記データテーブルの全体のデータ容量より少ない所定の数の記憶データを平均して平均値を算出するようにした。
【0009】前記ランダムウォークフィルタが前記UP信号を出力する場合にカウントアップを行い、前記ランダムウォークフィルタが前記DOWN信号を出力する場合にカウントダウンするアップダウンカウンタと、同アップダウンカウンタのカウント値が所定の値以上にプラス側となる場合には前記データテーブルの記憶内容を1データ分下位方向にシフトさせ、前記アップダウンカウンタのカウント値が所定の値以上にマイナス側となる場合には前記データテーブルの記憶内容を1データ分上位方向にシフトさせて平均値の補正を行う補正用シフト部を備える。
【0010】前記平均値算出部での前記入力信号レベルの平均値の算出は、前記データテーブルの前記センタ位置を含む上位方向および下位方向の2のべき乗となる個数の記憶データを加算するとともに、べき乗の数の分だけシフトして行うようにした。
【0011】前記レベル検出器をログアンプで構成するとともに、前記入力信号レベルの平均値をデシベル値で算出するようにした。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明による電界強度測定装置の一実施例を示す要部ブロック図、図2はランダムウォークフィルタ(RWF)の要部ブロック図である。本発明の構成および動作について図1、図2に基づいて説明する。本発明による電界強度測定装置は、RF信号またはIF信号などの受信した入力信号の入力信号レベルを検出するレベル検出器1と、検出した入力信号レベルを所定のサンプリングクロックでサンプリングしてデジタルの入力信号データに変換するADC2と、変換した入力信号データを一時的に記憶するデータバッファ3と、同データバッファ3に記憶された入力信号データを大きさの順に順次記憶し、所定の記憶容量を超えた場合、最上位と最下位との間のセンタ位置にあるデータを基準に上位方向または下位方向へ大きさの順番に押し出すように割込み配列して順次記憶するデータテーブル4と、データバッファ3に順次入力する入力信号データとデータテーブル4のセンタ位置に記憶された記憶データとを比較し、入力信号データがデータテーブル4のセンタ位置に記憶された値より大きい場合にUP ENB信号を出力するとともに、データテーブル4のセンタ位置に記憶された値より小さい場合にDOWN ENB信号を出力する比較部7と、同比較部7からUP ENB信号が出力されるとカウントするUP側カウンタ8aとDOWN ENB信号が出力されるとカウントするDOWN側カウンタ8bとをそれぞれ備えUP側カウンタ8aが所定のカウント値に達するとUP信号を出力し、または、DOWN側カウンタ8bが所定のカウント値に達するとDOWN信号を出力するとともに、UP信号またはDOWN信号のいずれかが出力されるとリセットされるランダムウォークフィルタ8と、ランダムウォークフィルタ8がUP信号を出力する場合に、データテーブル4の記憶内容を1データ分下位方向にシフトさせるとともに最下位のデータを廃棄する、またはランダムウォークフィルタ8がDOWN信号を出力する場合に、データテーブル4の記憶内容を上位方向に1データ分シフトさせるとともに最上位のデータを廃棄するように制御するテーブルシフト部9と、データテーブル4に記憶された記憶データを平均することにより入力信号レベルの平均値として算出する平均値算出部10とを備える。
【0013】ランダムウォークフィルタ8は図2に示すように、UP側カウンタ8aとDOWN側カウンタ8bとはそれぞれデコーダ8c、8dを備えており、例えばデコード値を3に設定すると、データバッファ3の入力信号データがデータテーブル4のセンタ位置の記憶データより大きいデータが3回以上出現するとUP信号が、小さいデータが3回以上出現するとDOWN信号がそれぞれ出力される。いずれかの信号が出力されるとUP側カウンタ8aとDOWN側カウンタ8bとはそれぞれリセットされるようになっている。
【0014】図3は本発明による電界強度測定装置の一実施例における(a)はデータテーブルの要部ブロック図、(b)はデータテーブル内のデータ配列を説明するための説明図である。データテーブル4は、センタ位置から上位方向および下位方向にそれぞれ記憶可能な記憶場所として所定のデータ容量を有するメモリで構成されるが、本実施例では図3(a)に示すようにデータバッファ3に入力信号データが順次入力する間に一巡する所定のクロックに同期して順次シフトする、記憶可能な記憶場所として所定のデータ容量を有するシフトレジスタ4aと、同シフトレジスタ4aに記憶された記憶データとデータバッファ3に記憶された入力信号データとの大小を所定のタイミングで順次比較する比較器5と、同比較器5での比較の結果、記憶データと入力信号データとのいずれか小さい方のデータが下位に記憶されるようにデータを切換選択するデータ切換器6と、シフトレジスタ4aへの記憶位置アドレスを管理するアドレス管理部4bとからなる。なお、アドレス管理部4bはカウンタで構成し、アドレスはカウンタ値に対応させてもよい。
【0015】データテーブル4への入力信号データの配列は、まずシフトレジスタ4aのセンタ位置からデータの書き込みを行い、データを順次下位方向シフトして巡回させながらその都度、比較と選択切換えとを繰り返して小さい値のデータを下位に大きい値のデータを上位になるように順番にデータを並びかえて記憶してゆく。例えば図3(b)の左側に示すように、aからdまでのデータが並んでいる状態でaより小さいがbより大きい値のデータeが入力すると、シフトレジスタ4aを下位方向へ順次巡回させる間に比較器5で比較を行い、小さい値のデータをデータ切換器6で選択して先にシフトレジスタ4aに書き込むようにすれば、図3(b)の右側に示すような状態に配列される。従ってセンタ位置を中心にセンタ位置のデータより大きい値のデータはセンタ位置より上位に配置され、センタ位置のデータより小さい値のデータはセンタ位置より下位に配置され、データテーブル4がフルになるまで書き込まれる。データテーブル4がフルになった以降、データテーブル4の最大値または最小値を超えない値の入力信号データは順次大きさに対応する所定の位置に割込むようにして書込まれる。従って割込みによる書込みが行われると最大値または最小値は押し出されるようにして廃棄されることになる。
【0016】なお、データバッファ3に入力する入力信号データがデータテーブル4に記憶された記憶データの最大値または最小値を超える場合、最大値または最小値を超えると判定される入力信号データを、ランダムウォークフィルタ4が所定のカウント値に達しない間はデータテーブル4に書き込まないようにしている。これは通常検出されるデータより大きいデータまたは小さいデータはノイズなどの可能性が高く、単発的に発生する異常データを阻止するためである。また、データバッファ3に入力する入力信号データがデータテーブル4に記憶された記憶データと等しい場合、等しいと判定される入力信号データの方を値の小さいデータとし、データテーブル4に記憶された記憶データの下位に割込み配列して記憶するようにしている。これにより処理が単純になる。
【0017】図4は本発明による電界強度測定装置の一実施例におけるデータテーブルへの、(a)〜(c)はランダムウオークフィルタのカウント値にそれぞれ対応するデータ書込みを説明するための説明図である。ランダムウオークフィルタ8は前述のように、データバッファ3に入力する入力信号データとデータテーブル4のセンタ位置の記憶データとの大小が比較され、入力信号データが大きければUP側カウンタ8aが+1され、小さければDOWN側カウンタ8bが+1される。図4(a)に示すように、例えばセンタ位置をアドレス5とし、アドレス5にはデータiが他のデータテーブル4にa〜jのデータが書込まれて空きがない状態で新たに最大値aより大きいデータmが入力する場合、ランダムウオークフィルタ8のUP側カウンタ8aのカウント値が2以下(RWFC≦2)の場合にはデータテーブル4に変化はない。
【0018】しかし、さらに最大値aより大きいデータmが入力すると、ランダムウオークフィルタのUP側カウンタ8aのカウント値は3(RWFC=3)となり、UP信号を出力する。このUP信号が出力されるとテーブルシフト部9は図4(b)に示すようにデータテーブル4の記憶内容を下方にシフトして最上位にデータmを配置する。このようにしてセンタ位置のアドレス5のデータはiから1ステップ大きいbに変わることになる。その後図4(c)に示すようにランダムウオークフィルタはリセットされ、カウント値は0(RWFC=0)となる。このように、センタ位置のデータより大きい方のデータが多く入力すると、データテーブル4の記憶内容全体を下方にシフトするので、結果としてセンタ位置のデータは1データ分大きい値にシフトすることになる。
【0019】センタ位置のデータより小さい値が連続して入力する場合も同様な動作を行うが、この場合は、DOWN側カウンタ8bのカウント値が3になった場合に最小値が更新されるとともに、データテーブル4の記憶内容を上方にシフトするので、結果としてセンタ位置のデータは1データ分小さい値にシフトすることになる。このようなランダムウオークフィルタ8のシフト動作により、データテーブル4のセンタ位置には発生頻度の高いデータの略中央の値がキープされることになる。しかも、単発的なノイズを無視して安定的に中央部の値をキープすることができるようになっている。なお、本実施例ではUP側カウンタ8aとDOWN側カウンタ8bとを別々のカウンタとして説明しているが、これらは一緒にしてUP/DOWNカウンタで構成し、デコーダ8c、8dを例えばそれぞれ±3をデコードして出力するように構成してもよい。
【0020】以上説明したように、本実施例の構成によれば、データテーブル4のセンタ位置には信号入力に追随して入力信号レベルの発生頻度の高い略中心値が常時キープされるという特徴がある。電界強度の測定としての入力信号レベルの算出は、極論すればセンタ値のみを電界強度としても良いし、センタ位置の上位方向および下位方向の数データのみを平均するものでも良く、電界強度の算出演算の負担を大幅に軽減可能である。平均値算出部10による平均の算出は入力信号データの平均によって行うが、データテーブル4の入力信号データを全て加算して平均する方法でも良いし、データテーブル4に記憶された記憶データの配列から中心に位置するセンタ位置の上位方向および下位方向の、データテーブル4の全体のデータ容量より少ない所定の数の入力信号データを平均して平均値を算出するようにしてもよい。例えば図4(c)に示すように、データテーブル4のセンタ位置の上位方向および下位方向のアドレス3〜6の4個のデータ(c,i,b,k)の平均をとる、あるいはアドレス1〜8の8個のデータ(h,f,c,i,b,k,e,a)の平均をとるなどの方法がある。このように、平均値算出部10での入力信号レベルの平均値の算出は、データテーブル4のセンタ位置の上位方向および下位方向の2のべき乗となる個数の記憶データを加算するとともに、べき乗の数の分だけシフトして行うようにするとさらに簡単に算出が可能となる。
【0021】また、図1に示すように、ランダムウォークフィルタ8がUP信号を出力する場合にカウントアップを行い、ランダムウォークフィルタ8がDOWN信号を出力する場合にカウントダウンするアップダウンカウンタ11と、同アップダウンカウンタ11のカウント値が所定の値以上にプラス側となる場合にはデータテーブル4の記憶内容を1データ分下位方向にシフトさせ、アップダウンカウンタ11のカウント値が所定の値以上にマイナス側となる場合にはデータテーブル4の記憶内容を1データ分上位方向にシフトさせて平均値の補正を行う補正用シフト部12を備えてもよい。
【0022】この平均値の補正の動作を説明すると、通常の平均値算出部10での演算を例えばアドレス3〜6の記憶データの平均を行うが、アップダウンカウンタ11がプラス側に偏る場合にはデータテーブル4の記憶内容を1データ分下位方向にシフトさせる。これにより1段階大きめの値が算出されることになる。また、アップダウンカウンタのカウント値が所定の値以上にマイナス側となる場合にはデータテーブルの記憶内容を1データ分上位方向にシフトさせる。このような補正を行うことで入力信号の変動に迅速に対応することができる。なお、補正後にアップダウンカウンタ11はリセットされ、次の補正に備えるようになっている。
【0023】なお、レベル検出器1をログアンプで構成することにより、入力信号レベルの平均値をデシベル値で算出可能となる。対数変換を必要とする場合に、DSPでの対数変換を不要としてDSPの負担をさらに軽減することができる。以上説明した本電界強度測定装置は、比較的簡単な基本的な要素の組合わせによりFPGA、カスタムLSIなどのハードウェアで構成可能とし、無線機器に組み込まれた場合、測定した電界強度に応じてDSPのフィードバック制御によるAGC制御や受信電界強度の表示などに利用される。このように比較的簡単なハードウェアで構成可能としたのでDSPの負担を軽減するとともに、電界強度の測定が、入力信号に常時追随しながら簡単な平均演算により可能としているので迅速な電界強度の測定、表示およびAGC制御などに利用可能とするものである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、受信した入力信号の入力信号レベルを検出するレベル検出器と、検出した入力信号レベルを所定のサンプリングクロックでサンプリングしてデジタルの入力信号データに変換するADCと、変換した入力信号データを一時的に記憶するデータバッファと、同データバッファに記憶された入力信号データを大きさの順に順次記憶し、所定の記憶容量を超えた場合、最上位と最下位との間のセンタ位置にあるデータを基準に上位方向または下位方向へ大きさの順番に押し出すように割込み配列して順次記憶するデータテーブルと、データバッファに順次入力する入力信号データとデータテーブルのセンタ位置に記憶された記憶データとを比較し、入力信号データがデータテーブルのセンタ位置に記憶された値より大きい場合にUP ENB信号を出力するとともに、データテーブルのセンタ位置に記憶された値より小さい場合にDOWN ENB信号を出力する比較部と、同比較部からUP ENB信号が出力されるとカウントするUP側カウンタとDOWN ENB信号が出力されるとカウントするDOWN側カウンタとをそれぞれ備えUP側カウンタが所定のカウント値に達するとUP信号を出力し、または、DOWN側カウンタが所定のカウント値に達するとDOWN信号を出力するとともに、UP信号またはDOWN信号のいずれかが出力されるとリセットされるランダムウォークフィルタと、ランダムウォークフィルタがUP信号を出力する場合に、データテーブルの記憶内容を1データ分下位方向にシフトさせるとともに最下位のデータを廃棄する、またはランダムウォークフィルタがDOWN信号を出力する場合に、データテーブルの記憶内容を上位方向に1データ分シフトさせるとともに最上位のデータを廃棄するように制御するテーブルシフト部と、データテーブルに記憶された記憶データを平均することにより入力信号レベルの平均値として算出する平均値算出部とを備えて構成したので、データバッファ、シフトレジスタ、比較器、スイッチ、加算器、カウンタ、デコーダなどの簡単なハードウェア要素とアルゴリズムにより構成可能となり、受信する電界強度の変動に常時追従して迅速な測定が可能な電界強度測定装置を提供することができる。




 

 


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