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発明の名称 作業手順作成システムおよび方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−288389(P2003−288389A)
公開日 平成15年10月10日(2003.10.10)
出願番号 特願2002−91587(P2002−91587)
出願日 平成14年3月28日(2002.3.28)
代理人 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
発明者 浅井 悦男 / 松本 敏春
要約 課題
導管系統の工事における作業手順を簡易に作成することができる作業手順作成システムを提供する。

解決手段
作業手順作成システム1が、導管系統中の工事対象物および工事内容の入力を受け付ける入力受付手段2と、上記工事対象物と、上記導管系統中の所定の導管設備とを含んでなる導管モデルを適用するモデル適用手段3と、上記工事対象物を有し、上記導管モデルに対応する導管部分を含む工事区間を上記導管系統中に設定する工事区間設定手段4と、上記工事区間において上記工事内容を実施するための作業手順を、所定の工事内容および工事区間の設備構成の組み合わせに対応して予め設定された複数の作業手順の何れかを使用して少なくとも1つ作成する作業手順作成手段5とを備えてなる。
特許請求の範囲
【請求項1】 ユーティリティ供給用の導管系統の導管工事を行う際の作業手順を作成するシステムであって、前記導管系統中の工事対象物および工事内容の入力を受け付ける入力受付手段と、前記工事対象物と、前記導管系統中の所定の導管設備とを含んでなる導管モデルを適用するモデル適用手段と、前記工事対象物を有し、前記導管モデルに対応する導管部分を含む工事区間を前記導管系統中に設定する工事区間設定手段と、前記工事区間において前記工事内容を実施するための作業手順を、所定の工事内容および工事区間の設備構成の組み合わせに対応して予め設定された複数の作業手順の何れかを使用して少なくとも1つ作成する作業手順作成手段とを備えてなる作業手順作成システム。
【請求項2】 前記導管系統の前記工事区間外の部分における供給圧力が所定範囲内であるか否かを判定する作業手順判定手段を更に備えてなる請求項1に記載の作業手順作成システム。
【請求項3】 ユーティリティ供給用の導管系統の導管工事を行う際の作業手順を作成する方法であって、前記導管系統中の工事対象物および工事内容の入力を受け付ける入力受付工程と、前記工事対象物と、前記導管系統中の所定の導管設備とを含んでなる導管モデルを適用するモデル適用工程と、前記工事対象物を有し、前記導管モデルに対応する導管部分を含む工事区間を前記導管系統中に設定する工事区間設定工程と、前記工事区間において前記工事内容を実施するための作業手順を、所定の工事内容および工事区間の設備構成の組み合わせに対応して予め設定された複数の作業手順の何れかを使用して少なくとも1つ作成する作業手順作成工程とを含む作業手順作成方法。
【請求項4】 前記導管系統の前記工事区間外の部分における供給圧力が所定範囲内であるか否かを判定する作業手順判定工程を含む請求項3に記載の作業手順作成方法。
【請求項5】 前記工事区間設定工程において、同じ導管部分に対して複数の前記工事区間を設定し、前記複数の工事区間のそれぞれに関して前記作業手順作成工程を行う請求項3または請求項4に記載の作業手順作成方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はユーティリティ供給用の導管系統の導管工事を行う際の作業手順を作成するシステムおよびその作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス配管や水道管などのユーティリティ供給用の導管系統の所定部位の工事を行う際、予め作業手順を確認するための作業手順書が一般に作成される。例えば、ガス管の一部を取り替える工事を行う場合、まず、そのガス管部分へのガス供給を停止する作業を行い、ガス管の取り替え作業を行った後で、ガス供給を再開するという手順で一連の作業が行われる。
【0003】上述のように、ガス管の一部を閉じる作業工程を行う場合、工事区間以外の場所には正常なガス供給が行われるような処置が必要である。具体的には、導管系統中に設けられたバルブや放散孔の開閉タイミングを調整することで、工事区間以外の場所には正常なガス供給を行う処置が施されているが、それらのタイミングを決定するためには導管系統中のガス供給圧力をシミュレーションする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は、電子データ化された導管系統図を管理する導管系統図システムと上述のような作業手順作成システムとの間の連携がとられておらず、上記導管系統中の工事区間以外の部位における供給圧力を確保しつつ、指定された導管工事を遂行する1以上の作業工程を簡易に作成して提示できるようなシステムは提案されていなかった。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、導管系統の工事における作業手順を簡易に作成することができる作業手順作成システムおよび方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明に係る作業手順作成システムの第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載の如く、ユーティリティ供給用の導管系統の導管工事を行う際の作業手順を作成するシステムであって、前記導管系統中の工事対象物および工事内容の入力を受け付ける入力受付手段と、前記工事対象物と、前記導管系統中の所定の導管設備とを含んでなる導管モデルを適用するモデル適用手段と、前記工事対象物を有し、前記導管モデルに対応する導管部分を含む工事区間を前記導管系統中に設定する工事区間設定手段と、前記工事区間において前記工事内容を実施するための作業手順を、所定の工事内容および工事区間の設備構成の組み合わせに対応して予め設定された複数の作業手順の何れかを使用して少なくとも1つ作成する作業手順作成手段とを備えてなる点にある。
【0007】上記課題を解決するための本発明に係る作業手順作成システムの第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載の如く、前記導管系統の前記工事区間外の部分における供給圧力が所定範囲内であるか否かを判定する作業手順判定手段を更に備えてなる点にある。
【0008】上記課題を解決するための本発明に係る作業手順作成方法の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載の如く、ユーティリティ供給用の導管系統の導管工事を行う際の作業手順を作成する方法であって、前記導管系統中の工事対象物および工事内容の入力を受け付ける入力受付工程と、前記工事対象物と、前記導管系統中の所定の導管設備とを含んでなる導管モデルを適用するモデル適用工程と、前記工事対象物を有し、前記導管モデルに対応する導管部分を含む工事区間を前記導管系統中に設定する工事区間設定工程と、前記工事区間において前記工事内容を実施するための作業手順を、所定の工事内容および工事区間の設備構成の組み合わせに対応して予め設定された複数の作業手順の何れかを使用して少なくとも1つ作成する作業手順作成工程とを含む点にある。
【0009】上記課題を解決するための本発明に係る作業手順作成方法の第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載の如く、上記第一の特徴構成に加えて、前記導管系統の前記工事区間外の部分における供給圧力が所定範囲内であるか否かを判定する作業手順判定工程を含む点にある。
【0010】上記課題を解決するための本発明に係る作業手順作成方法の第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項5に記載の如く、上記第一または第二の特徴構成に加えて、前記工事区間設定工程において、同じ導管部分に対して複数の前記工事区間を設定し、前記複数の工事区間のそれぞれに関して前記作業手順作成工程を行う点にある。
【0011】以下に作用並びに効果を説明する。本発明に係る作業手順作成システムの第一の特徴構成によれば、入力受付手段が、導管系統中の工事対象物および工事内容の入力を受け付け、モデル適用手段が、上記工事対象物と、上記導管系統中の所定の導管設備とを含んでなる導管モデルを適用し、工事区間設定手段が、上記工事対象物を有し、上記導管モデルに対応する導管部分を含む工事区間を上記導管系統中に設定し、作業手順作成手段が、上記工事区間において上記工事内容を実施するための作業手順を、所定の工事内容および工事区間の設備構成の組み合わせに対応して予め設定された複数の作業手順の何れかを使用して少なくとも1つ作成することで、実際の導管工事におけるバルブの開閉タイミングなどの作業手順を簡易に作成することができる。
【0012】本発明に係る作業手順作成システムの第二の特徴構成によれば、作業手順判定手段が、上記導管系統の前記工事区間外の部分における供給圧力が所定範囲内であるか否かを判定することで、先に得られた上記導管工事における作業手順を実施した際に、工事区間外の部分におけるユーティリティの供給圧力が所定値未満であるなどの問題が発生することを避けることができる。
【0013】本発明に係る作業手順作成方法の第一の特徴構成によれば、入力受付工程において、導管系統中の工事対象物および工事内容の入力を受け付け、モデル適用工程において、上記工事対象物と、上記導管系統中の所定の導管設備とを含んでなる導管モデルを適用し、工事区間設定工程において、上記工事対象物を有し、上記導管モデルに対応する導管部分を含む工事区間を上記導管系統中に設定し、作業手順作成工程において、上記工事区間において上記工事内容を実施するための作業手順を、所定の工事内容および工事区間の設備構成の組み合わせに対応して予め設定された複数の作業手順の何れかを使用して少なくとも1つ作成することで、実際の導管工事におけるバルブの開閉タイミングなどの作業手順を簡易に作成することができる。
【0014】本発明に係る作業手順作成方法の第二の特徴構成によれば、作業手順判定工程において、上記導管系統の前記工事区間外の部分における供給圧力が所定範囲内であるか否かを判定することで、先に得られた上記導管工事における作業手順を実施した際に、工事区間外の部分におけるユーティリティの供給圧力が所定値未満であるなどの問題が発生することを避けることができる。
【0015】本発明に係る作業手順作成方法の第三の特徴構成によれば、上記工事区間設定工程において上記工事区間を複数設定し、上記複数の工事区間のそれぞれに関して上記作業手順作成工程が行われるので、工事区間の異なる複数の作業手順を得て、その中から好ましい作業手順を作業者自身が選択するという選択肢を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る作業手順作成システムについて、ユーティリティ供給用の導管系統としてのガス管の導管工事を行う場合の例を図面を参照して説明する。
【0017】図1に示すのは作業手順作成システム1の構成図である。この作業手順作成システム1は、入力受付手段2と、モデル適用手段3と、工事区間設定手段4と、作業手順作成手段5とを少なくとも備えてなり、得られた作業手順は出力提示手段8を用いて出力される。また、作業手順作成システム1が、作業手順判定手段6と、表示順序決定手段7とを更に備えて構成することもできる。尚、以下に説明する作業手順作成システム1を用いて行われる作業手順の作成方法は、ガスの供給を行う導管を、高圧導管(供給圧力が1MPa以上)、中圧A導管(供給圧力が0.3MPa以上、1MPa未満)、中圧B導管(供給圧力が0.1MPa以上、0.3MPa未満)、低圧導管(供給圧力が0.1MPa未満)と分類した場合の中圧Bの導管系統を工事対象とする場合を例に説明を行うが、他のガス管に対しても適用可能である。
【0018】ここで、作業手順作成システム1はコンピュータなどからなる情報処理装置によって実現することができ、詳細には、モデル適用手段3、工事区間設定手段4、作業手順作成手段5、作業手順判定手段6、および表示順序決定手段7は所定のプログラムを実行可能な演算処理装置(CPU)により実現され、入力受付手段2および出力提示手段8は、その情報処理装置が備える入出力デバイスによって実現される。入力受付手段2の代表的なものとしてはキーボード、マウス、タッチパネルなどがあり、出力提示手段8の代表的なものとしては、CRTや液晶などからなる表示装置、音声出力装置、プリンタなどがある。
【0019】ここで、中圧Bの導管系統において導管工事の対象となる設備は、実際にガスが流れる中圧B導管、ガスの貯蔵が行われるホルダ、導管の遮断を行うことができるバルブ、ガス管に流れるガスの圧力を調整するガバナ(整圧器)、ガスの大気放散を行う際に使用される放散孔・放散管、ガス管の腐食を防止するための防食設備などがある。
【0020】更に、上述の設備に対してそれぞれ工事内容が設定されている。例えば、導管に対する工事種別は、新設、入れ替え、一時切断、漏れ修理、漏洩調査などがある。ホルダに対する工事種別は、減圧、昇圧、パージ、圧縮機運転などがある。バルブに対する工事種別は、新設、取り替え、撤去、開放、閉止、開閉、補修、遮断板取り付けなどがある。ガバナに対する工事種別は、新設、移設、撤去、補修、設定圧力変更、遠隔遮断テストなどがある。放散孔・放散管に対する工事種別は、新設、撤去などがある。防食設備に対する工事種別は、メタルタッチ付け、絶縁ボルト取り替え、絶縁継手切り込みなどがある。
【0021】但し、以上のような工事を実施しようとする場合、上記工事対象物を含む閉じられた所定の工事区間を導管系統に設定し、その工事区間からガスを排出(或いは、減圧)した上で、ガス管の切断などの工事を行う必要がある。尚、上記工事区間からのガス排出方法(ガス管内の減圧方法)としては、ガス管内に存在するガスを放散孔から放出させる放散減圧と、ガス管内に存在するガスを消費者によって消費させる消費減圧とがある。
【0022】以下に、作業手順作成システム1を構成する各手段の機能について説明する。入力受付手段2は、導管系統中の工事対象物および工事内容を受け付ける機能を実現する。つまり、上述のような各設備の中から所定の設備(工事対象物)を選択させ、その設備に対して実施する工事種別(工事内容)を選択させることで、導管系統中の工事対象物および工事内容の受付が行われる。
【0023】モデル適用手段3は、入力された工事対象物と、導管系統中でその工事対象物に隣接する所定の導管設備(バルブ、ガバナ、放散孔など)とを含んでなる導管モデルを適用する機能を実現する。図2を参照して後述するように、モデルデータベース(DB)10には、複数の導管設備の組み合わせによって構成される導管モデルが複数個記録されており、それらの導管モデルの中から、入力された工事対象物および工事内容にとって適当な導管モデルが適用される。
【0024】図2には中圧Bの導管系統に対して予め設定されている導管モデルの例を示す。図2(a)に例示するのは、1つのガバナ(地区ガバナ)と2つのバルブと各バルブに設けられた放散孔とを備えてなる導管モデルである。図2(b)に例示するのは、1つのガバナ(単独ガバナ)と2つのバルブと各バルブに設けられた放散孔とを備えてなる導管モデルである。図2(c)に例示するのは、2つのガバナ(地区ガバナおよび単独ガバナ)と3つのバルブと各バルブに設けられた放散孔とを備えてなる導管モデルである。図2(d)に示すのは、2つのガバナ(地区ガバナおよびストレートガバナ)と4つのバルブと各バルブに設けられた放散孔とを備えてなる導管モデルである。図2(e)に示すのは、2つのガバナ(地区ガバナおよび専用ガバナ)と3つのバルブと各バルブに設けられた放散孔とを備えてなる導管モデルである。図2(f)に示すのは、1つのガバナ(ストレートガバナ)と3つのバルブと各バルブに設けられた放散孔とを備えてなる導管モデルである。図2(g)に示すのは、2つの放散孔を備えてなる導管モデルである。
【0025】工事区間設定手段4は、導管工事を実施するための工事区間、つまり、上記工事対象物を有し、上記導管モデルに対応する導管部分を含む工事区間を導管系統中に設定する手段である。上述したように導管系統を構成する導管、バルブ、ガバナ、放散孔などに関する属性情報は導管系統図管理データベース(DB)9に格納されており、図6を参照して後述するように、その導管工事を実施する際の好ましい工事区間(工事区間に含まれるガス管の総延長ができるだけ短くなる工事区間)が設定される。ここで、工事区間を複数設定することもできる。例えば、入力された工事対象物と、バルブ、ガバナ、放散孔の何れかとを含む最小範囲の工事区間が導管系統中に設定することができた場合であっても、上記工事対象物から更に離れた位置にあるバルブまでを含む拡大された別の工事区間を設定することもできる。
【0026】作業手順作成手段5は、上記工事区間において上記工事内容を実施するための、1以上の作業工程からなり、その実行順序が決定されている作業手順を作成する手段であり、具体的には、その作業手順は、所定の工事内容および工事区間の設備構成(工事区間に存在するバルブ、ガバナ、放散孔などの設備構成)の組み合わせに対応して予め作成されて作業手順データベース(DB)11に格納されている複数の作業手順の何れかを使用して少なくとも1つ設定される。
【0027】例えば、導管の漏れ修理を行う導管工事においては、実際にガス管を切断して漏れ修理を行う前に、ガス管に設置された防食施設の電源をOFFにする作業工程や、工事区間内のガス管に存在するガスの減圧を行う必要がある。その結果、「防食施設の電源をOFFにする作業工程」、「バルブを閉じる作業工程」、「放散孔を開いて、工事区間内のガス管に存在するガスを減圧する作業工程」、「ガス管を切断して、漏れ修理を行う作業工程」、「放散孔を閉じる作業工程」、「バルブを開く作業工程」、「防食施設の電源をONにする作業工程」などの順序に、一連の作業工程の実行順序が決定された作業手順が作成されて、作業手順データベース11に格納されている。
【0028】また、同じ工事内容および工事区間の設備構成の組み合わせで、複数の作業手順が作成されることもある。例えば、導管の漏れ修理を行う導管工事において、工事区間内のガス管に存在するガスを減圧する方法としては、放散孔を開いてガスを減圧する方法(放散減圧)、および、バルブを閉じた状態で待機し、ガス管に存在するガスを消費させてガスを減圧する方法(消費減圧)とがある。この場合、放散孔を開閉する作業工程を含む作業手順と、放散孔を開閉する作業工程を含まない作業手順との2つの作業手順を設定することができる。尚、複数の作業手順が作成された場合には、以下に説明するような作業手順判定手段6による処理なども同様に実施される。
【0029】出力提示手段8は、上述のような単数または複数の作業手順を情報処理装置の操作者に対して出力提示する手段であり、作業手順が情報処理装置の表示画面上に出力表示される場合や、作業手順が箇条書きで印字された文書として出力提示される場合や、作業手順が情報処理装置から音声として出力される場合などがある。
【0030】また、作業手順判定手段6は、導管系統中の工事区間以外の部分のガス供給圧力が所定範囲内である(例えば、工事区間以外におけるガス供給圧力が所定値以上であることで、ガスの供給が正常に行われる)か否かを、導管ネットワーク中のネット計算によって判定する手段である。従って、作業手順判定手段6を使用した場合には、工事区間外の部分におけるユーティリティの供給圧力が所定値未満であるなどの問題が発生することを避けることができる。
【0031】表示順序決定手段7は、作業手順作成手段5によって複数の作業手順が作成された場合、どの作業手順を最上位で出力提示するかを決定する手段である。その決定ルールとしては、工事区間に含まれるガバナの種類や数(例えば、含まれるガバナ数が少ない作業手順を最上位に出力提示する、など)、減圧時間の長さ(消費減圧を含む作業手順よりも、放散減圧を含む作業手順が上位に出力提示される、など)などがある。
【0032】以下に具体例を挙げて、本発明に係る作業手順作成システム1の説明を行う。まず、図3に例示するように、作業手順作成システム1として使用される情報処理装置の表示画面上に、工事種別(工事内容)の入力を促す画面が表示される。従って、操作者は工事種別の入力欄に「漏れ修理」などの入力を行って、「OK」ボタン20を選択入力することで、入力受付手段2による入力受付工程が実施される。この際、作業日および作業時間などの情報も同時に入力することができる。工事種別の入力は、操作者がキーボードを使用して文字を入力する方法や、図示するようなプルダウンメニューから選択入力する方法などの一般的な様々な方法を採用することができる。
【0033】次に、図4に示すように、導管系統図管理データベース9から読み出されて表示された導管系統図上で、操作者が特定の導管やバルブなどの工事対象物を選択し、「OK」ボタン20を選択入力することで、入力受付手段2による工事対象物の入力受付工程が実施される。これで、工事対象物および工事内容の入力が終了する。
【0034】その後、モデル適用手段3によってモデルデータベース10が参照されて、図2(a)に例示するように工事対象物(図中に×で示す)を含んだ上で、所定の導管設備を含んでなる導管モデルが適用される。次に、工事区間設定手段4によって導管系統図管理データベース9が参照されて、図4に示すような工事区間Xが設定される。また、その工事区間を表示画面上で強調表示することもできる。ここで例示する工事区間Xは、工事対象物(図中に×で示す)と、バルブV1、V2(それぞれ放散孔を備える)と、ガバナ(地区ガバナ)G1とを含む。尚、導管系統中でバルブが直列に2つ必要であるような場合にはこの工事区間Xよりも広範囲で、バルブV3、V4を更に含む工事区間Yを設定することも可能である。
【0035】次に、図4に示すように設定された工事区間において上記工事内容を実施するための作業手順が、作業手順データベース11を参照する作業手順作成手段5によって作成される。例えば、工事区間Xにおいて「漏れ修理」という導管工事を実施する際に必要な、1以上の作業工程からなり、その実施順序が決定された作業手順が作業手順データベース11において検索される。また、上述したように工事区間内の減圧方法の違いなどによって複数の作業手順が該当することもあるが、その際には、作業手順作成手段5は該当する複数の作業手順を読み出すことができる。図5に例示するのは、2種類の作業手順(作業手順1および作業手順2)が作成された場合である。ここで、2つの作業手順のどちらが優先的に出力提示されるかは(どちらが「作業手順1」となるかは)、上述したように表示順序決定手段7における決定ルールに基づいて決定される。
【0036】尚、図4の「×印」で示したような工事対象物に対して複数の工事区間X、Yが設定されている場合には、工事区間Xにおいて「漏れ修理」という導管工事を実施する際に必要な作業手順に加えて、工事区間Yにおいて「漏れ修理」という導管工事を実施する際に必要な作業手順を設定して、以下に説明する工程についても同時進行させることもできる。
【0037】以下に、作業手順作成システム1において実施される作業手順作成方法における処理フローを図6を参照して詳細に説明する。まず、工程100において工事対象物および工事内容の入力を受け付け(入力受付工程)、工程102において上記工事対象物と、導管系統中の所定の導管設備とを含む導管モデルが適用される(モデル適用工程)。その後、導管工事を実施するための工事区間が設定される(工事区間設定工程)のだが、工程104ではまず、工事対象物を有し、上記導管モデルに対応する導管部分を含む最小の工事区間が導管系統中に設定される。
【0038】工事区間の設定にあたっては、工程106において上記工事区間内にガバナが存在するか否かの判定が行われ、ガバナが存在する場合には工程110に移行して、ガバナが存在しない場合には工程108に移行する。工程108に移行した場合には、工事区間がガバナを含むまで拡大される。工事区間がガバナを含むような範囲に設定されることで工程110に移行した場合、そのガバナが地区ガバナであるか否かの判定が行われる。
【0039】工事区間に含まれるガバナが地区ガバナである場合には、工程116に移行して、作業手順データベース11を使用して、最終的に得られた工事区間において上記工事内容を実施するための作業手順が設定される。尚、工事区間に含まれるガバナが地区ガバナではない場合には工程112へ移行して、それが単独ガバナであるか否かの判定が行われる。
【0040】工事区間に含まれるガバナが単独ガバナである場合には、工程112から工程116へ移行して、上述したような作業手順の設定が行われる。尚、工事区間に含まれるガバナが単独ガバナではない場合には工程114へ移行する。
【0041】上記工程112において工事区間に含まれるガバナが単独ガバナではなかった場合、即ち、そのガバナが専用ガバナまたはストレートガバナであった場合には、工程114に移行して上記工事区間が地区ガバナまたは単独ガバナを含むまで拡大される。その後、工程116に移行し、上述したような作業手順の設定が行われる。
【0042】その後、工程116に引き続く工程118において、導管系統中の供給圧力を計算するネット計算が行われて、工事区間以外の供給圧力が全ての作業工程中で所定範囲内(図中では「所定値以上」)の値を確保しているか否かが判定される。ここで、供給圧力が確保されている場合には処理フローを終了する。他方で、供給圧力が確保されていなかった場合には、作業手順を再設定するべく工程116へ帰還する。例えば、工程118から工程116へ帰還した場合、工事区間以外の供給圧力が全ての作業工程中で所定範囲内の値を確保するように、昇圧工程または減圧工程などの新たな作業工程が追加された作業手順が自動的に作成される。更に、必要であれば、工事区間の拡大を行ってもよい。
【0043】以上のような工程を経て得られた、実行順序が決定された1以上の作業工程からなる作業手順(作業手順1および作業手順2)を図5に例示している。図5の「操作命令確認」画面では、「作業手順1」および「作業手順2」という2つのシートが表示可能に提示されているが、この2種類の作業手順は、上述したように導管系統中の減圧方法の違いによって生じたものであり、この表示画面上では、「作業手順1」および「作業手順2」と表示された領域をマウスなどで選択入力することで自在に切り換えて表示することができるように構成されている。
【0044】「作業手順1」の表示例では、No.1から順に複数の作業工程が並んで表示されており、操作者が複数の作業工程の実行順序を識別可能な状態が作り出されている。例えば、第1番目に「中央保安指令部へ連絡」という作業工程があり、第2番目に「防食施設電源OFF」という作業工程があり、第3番目に「系統図確認」という作業工程があり、第4番目に「ガバナG1停止テスト」という作業工程があり、図示していないが更に後段には「バルブV1閉める」、「バルブV2閉める」、「ガバナG1停止」、「放散孔(V1)開ける」、「放散孔(V2)開ける」、「圧力確認」、「工事着工指示」、「工事完了確認」などの作業工程が引き続いて表示される。
【0045】ここで、「命令書作成」ボタン21を選択入力した場合、「作業手順1」および「作業手順2」の両方の作業手順が、一連の作業工程が実行順に表示された書類(操作命令書)として操作者の手元にプリントアウト(出力提示)される。その後、「終了」ボタン22を選択入力することで、作業手順作成方法の処理が終了される。
【0046】<別実施形態><1>本発明に係る作業手順作成システムでは各作業工程を一工程ずつ実行した場合のガス管内の供給圧力を順次シミュレーションして表示することが可能である。例えば、バルブV1を閉めた時点での導管系統中のガス供給圧力をシミュレーションして、各部位の圧力値などを図5に例示したような導管系統図中の該当部分に数値として表示することもできる。
【0047】具体的には、図5の「操作命令確認」画面中の「Step」ボタン23や「Jump」ボタン24を選択入力することで、No.1以降の作業工程を一工程ずつ進行させながら、その工程での導管系統内の圧力状態(圧力値)が導管系統図画面中に表示することができる。また、「Top」ボタン25を選択入力することで、工程をNo.1の工程に戻すことができる。
【0048】<2>上述の実施形態において説明した作業手順作成方法に従って得られた作業手順を、その工事区間の設備構成と工事内容との組み合わせと共に既定作業手順として作業手順データベース11に格納しておくこともできる。その場合、次に同様の工事区間と工事内容とが入力された際には、そのデータベースから既定作業手順を検索することで作業手順の作成が行われる。




 

 


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