米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> 大阪瓦斯株式会社

発明の名称 車両用の燃料ガス供給管理システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−281243(P2003−281243A)
公開日 平成15年10月3日(2003.10.3)
出願番号 特願2002−84881(P2002−84881)
出願日 平成14年3月26日(2002.3.26)
代理人 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【テーマコード(参考)】
3D026
3E072
【Fターム(参考)】
3D026 CA04 CA08 CA09 
3E072 DA05
発明者 井上 利夫
要約 課題
燃料ガスを供給するガス供給所の運営形態についての的確な判断と、ガス供給所を利用する利用者に対する適切な処置が可能になる車両用の燃料ガス供給管理システムを提供する。

解決手段
車両用の燃料ガスを供給するために分散配置される複数のガス供給所1の夫々に備えられて、各ガス供給所1における車両別のガス供給実績データが入力される複数の供給所端末2と、所定の通信網10を介して複数の供給所端末2の夫々に通信自在に接続されて、各供給所端末2に入力されているガス供給実績データを収集する中央管理装置7とが設けられ、中央管理装置7に、各供給所端末2から収集したガス供給実績データに基づいて、ガス供給所1ごと或いは燃料ガスの供給を受ける車両ごとの燃料ガスの供給状況の情報を求める供給状況算出手段75が備えられている。
特許請求の範囲
【請求項1】 車両用の燃料ガスを供給するために分散配置される複数のガス供給所の夫々に備えられて、各ガス供給所における車両別のガス供給実績データが入力される複数の供給所端末と、所定の通信網を介して前記複数の供給所端末の夫々に通信自在に接続されて、前記各供給所端末に入力されている前記ガス供給実績データを収集する中央管理装置とが設けられている車両用の燃料ガス供給管理システムであって、前記中央管理装置に、前記各供給所端末から収集した前記ガス供給実績データに基づいて、前記ガス供給所ごとの燃料ガスの供給状況の情報及び燃料ガスの供給を受ける車両ごとの燃料ガスの供給状況の情報を求める供給状況算出手段が備えられている車両用の燃料ガス供給管理システム。
【請求項2】 前記供給状況算出手段が、前記ガス供給所ごとに、所定期間における燃料ガスの供給量もしくは供給回数が多い車両の情報を抽出するように構成されている請求項1記載の車両用の燃料ガス供給管理システム。
【請求項3】 前記車両ごとにその車両識別情報を記録した車両識別媒体が発行され、前記各供給所端末に、前記車両識別媒体の記録情報を読み取る読取手段、前記車両に関するデータを記憶する供給所車両データファイル、前記読取手段の読取情報と前記供給所車両データファイル内の記憶データとが一致したときに車両へのガス供給の許可を指令する供給許可手段、及び、その許可指令に基づいて燃料ガスを供給した車両別の実績データを記憶する供給所実績データファイルが備えられ、前記中央管理装置に、前記複数の供給所に関するデータを記憶する供給所データファイル、前記車両に関するデータを記憶する車両データファイル、及び、前記各供給所端末の供給所実績データファイルから受け取った前記各ガス供給所での車両別の実績データを記憶する供給実績データファイルが備えられ、前記供給状況算出手段が、前記供給所データファイル、前記車両データファイル、及び、前記供給実績データファイルの各記憶情報を用いて、前記供給状況の情報を求めるように構成されている請求項1又は2記載の車両用の燃料ガス供給管理システム。
【請求項4】 前記中央管理装置に、前記車両ごとの単価情報を記憶する車両別単価データファイルと、前記車両別単価データファイルに記憶されている前記車両ごとの単価情報、及び、前記車両ごとのガス供給実績量に基づいて、前記車両ごとに請求する料金を計算する料金計算手段とが備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用の燃料ガス供給管理システム。
【請求項5】 前記車両別単価データファイルが、前記車両ごとの単価情報の適用期間を指定可能に構成されている請求項4記載の車両用の燃料ガス供給管理システム。
【請求項6】 前記車両別単価データファイルが、共通する条件を有する複数の車両の単価情報を一括して変更可能に構成されている請求項4又は5記載の車両用の燃料ガス供給管理システム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の燃料ガスを供給するために分散配置される複数のガス供給所の夫々に備えられて、各ガス供給所における車両別のガス供給実績データが入力される複数の供給所端末と、所定の通信網を介して前記複数の供給所端末の夫々に通信自在に接続されて、前記各供給所端末に入力されている前記ガス供給実績データを収集する中央管理装置とが設けられている車両用の燃料ガス供給管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば天然ガスを圧縮した圧縮天然ガス(CNG)等を燃料ガスとして走行する車両は、NOx、SOx、CO2ガス及び粒子状物質の排出量が少なく環境に対してやさしいという利点があるが、その一方で、車両用の燃料ガスの供給所は設置数が限られているため、主として所定エリア内で走行するトラック等との業務用車両にCNG等の燃料ガスが使用されている。上記車両用の燃料ガス供給管理システムは、例えば特開平11−51294号公報に示されるように、所定エリアに分散配置されている複数のガス供給所におけるガス供給実績データを収集するために、各ガス供給所に備えられているガス供給所端末が電話回線等の通信網を介してガス供給会社等に設定されている中央管理装置に通信自在に接続されている。そして、中央管理装置では、各ガス供給所から収集した車両別のガス供給実績データに基づいて、顧客(車両)毎のガス使用量、ガス供給回数、請求金額等の情報を求めて、例えばガス使用量が異常に多い車両等をピックアップして管理するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、車両用の燃料ガスの供給所は限られたエリア内に設置されその設置数も多くないので、一部の供給所が営業を停止する場合でも、そのガス供給所から燃料ガスの供給を受けている車両に与える影響は大きい。従って、この場合に、どの車両がどのガス供給所を利用しているかの的確な供給状況の把握に基づいてガス供給所の運営形態の変更等を判断する必要があるが、従来では車両ごとのガス供給状況について必ずしも的確な状況把握がなされていなかった。そのため、例えば停止予定のガス供給所を多く利用している車両の利用者に対してトラブルなく適切に対処する等ができないおそれがあった。又、各ガス供給所ごとのガス供給状況についても適切な状況把握がなされていなかったため、例えば、ガス供給所の増設の必要性や、増設する場合の設置場所及び規模等のガス供給所の形態について的確な判断ができないおそれがあった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料ガスを供給するガス供給所の運営形態等について的確な判断を行うことが可能になるとともに、ガス供給所の停止や増設等の運営形態の変更に際して、ガス供給所を利用する利用者に対して適切な対処が可能になる車両用の燃料ガス供給管理システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するための本発明に係る車両用の燃料ガス供給管理システムの第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、前記中央管理装置に、前記各供給所端末から収集した前記ガス供給実績データに基づいて、前記ガス供給所ごとの燃料ガスの供給状況の情報及び燃料ガスの供給を受ける車両ごとの燃料ガスの供給状況の情報を求める供給状況算出手段が備えられている点にある。
【0006】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項2に記載した如く、上記第一の特徴構成に加えて、前記供給状況算出手段が、前記ガス供給所ごとに、所定期間における燃料ガスの供給量もしくは供給回数が多い車両の情報を抽出するように構成されている点にある。
【0007】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項3に記載した如く、上記第一又は二の特徴構成に加えて、前記車両ごとにその車両識別情報を記録した車両識別媒体が発行され、前記各供給所端末に、前記車両識別媒体の記録情報を読み取る読取手段、前記車両に関するデータを記憶する供給所車両データファイル、前記読取手段の読取情報と前記供給所車両データファイル内の記憶データとが一致したときに車両へのガス供給の許可を指令する供給許可手段、及び、その許可指令に基づいて燃料ガスを供給した車両別の実績データを記憶する供給所実績データファイルが備えられ、前記中央管理装置に、前記複数の供給所に関するデータを記憶する供給所データファイル、前記車両に関するデータを記憶する車両データファイル、及び、前記各供給所端末の供給所実績データファイルから受け取った前記各ガス供給所での車両別の実績データを記憶する供給実績データファイルが備えられ、前記供給状況算出手段が、前記供給所データファイル、前記車両データファイル、及び、前記供給実績データファイルの各記憶情報を用いて、前記供給状況の情報を求めるように構成されている点にある。
【0008】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載した如く、上記第一から三のいずれかの特徴構成に加えて、前記中央管理装置に、前記車両ごとの単価情報を記憶する車両別単価データファイルと、前記車両別単価データファイルに記憶されている前記車両ごとの単価情報、及び、前記車両ごとのガス供給実績量に基づいて、前記車両ごとに請求する料金を計算する料金計算手段とが備えられている点にある。
【0009】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項5に記載した如く、上記第四の特徴構成に加えて、前記車両別単価データファイルが、前記車両ごとの単価情報の適用期間を指定可能に構成されている点にある。
【0010】同第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項6に記載した如く、上記第四又は五の特徴構成に加えて、前記車両別単価データファイルが、共通する条件を有する複数の車両の単価情報を一括して変更可能に構成されている点にある。
【0011】以下に作用並びに効果を説明する。本発明の第一の特徴構成によれば、車両用の燃料ガスを供給するために分散配置される複数のガス供給所の夫々における車両別のガス供給実績データが、各ガス供給所に備えた各供給所端末に入力されたのち、所定の通信網を介して各供給所端末に通信自在に接続されている中央管理装置に収集され、中央管理装置に備えられている供給状況算出手段によって、各供給所端末から収集した上記ガス供給実績データに基づいて、ガス供給所ごとの燃料ガスの供給状況の情報、及び、燃料ガスの供給を受ける車両ごとの燃料ガスの供給状況の情報が求められる。
【0012】すなわち、ガス供給所ごとの燃料ガスの供給状況の情報として、例えば、各ガス供給所において時系列で発生するガス供給作業の日時の情報、各ガス供給所において所定期間内に供給した燃料ガスの供給量の情報、各ガス供給所において所定期間内に燃料ガスを供給した車両台数の情報などを求めることができる。そして、これらの情報に基づいて、所定期間内におけるガス供給作業の発生頻度、所定期間内における燃料ガス供給量、あるいは、所定期間内でガス供給した車両台数が過大なガス供給所があれば、新たな供給所をどこにどの程度の規模で増設すればよいかを的確に判断することができる。一方、所定期間内におけるガス供給作業の発生頻度、所定期間内における燃料ガス供給量、あるいは、所定期間内でガス供給した車両台数が過小なガス供給所があれば、そのガス供給所での営業継続を見直す等の適切な処置をとることができる。
【0013】また、燃料ガスの供給を受ける車両ごとの燃料ガスの供給状況の情報として、例えば、各車両が燃料ガスの供給を受けた日時の情報、各車両が燃料ガスの供給を受けたガス供給所の情報などを求めることができる。そして、これらの情報に基づいて、各車両が利用する時間帯や利用するガス供給所の分布範囲を求めて、ガス供給所の営業時間帯や、ガス供給所の適正な設置間隔、設置数等の判断に役立てることができる。また、ガス供給量が多い車両に対して得意先としてガス料金の設定等において優遇処置をとることができる。
【0014】従って、燃料ガスを供給するガス供給所の運営形態について、増設や営業継続の見直しの判断、営業時間帯や適正な設置間隔、設置数等の判断を的確に行うことが可能になる車両用の燃料ガス供給管理システムが得られる。
【0015】同第二の特徴構成によれば、供給状況算出手段によって、ガス供給所ごとに、所定期間内における燃料ガスの供給量が多い車両の情報、もしくは、所定期間内における燃料ガスの供給回数が多い車両の情報が抽出される。すなわち、ガス供給所ごとに所定期間内に供給を受けた燃料ガスの供給量もしくは供給回数が多い車両の情報が抽出されるので、例えば複数のガス供給所のうちで営業停止予定のガス供給所があるような場合に、上記抽出した情報に基づいて、その営業停止予定のガス供給所を主なガス供給先としているような車両を特定し、その車両の管理者に対して直接、営業停止予定のガス供給所の情報及びその営業停止予定のガス供給所の代替に便利なガス供給所の情報を通知する等の処置により、トラブルの発生もなく適切な処置が可能となる。
【0016】一方、新たなガス供給所を開設する予定があるような場合に、その開設予定のガス供給所においてガス供給を受けることが便利であると判断される車両の管理者に対して直接、開設予定のガス供給所の情報を通知する等の処置を適切に行うことが可能となる。もって、ガス供給所の停止や増設等の運営形態の変更に際して、ガス供給所を利用する利用者に対して適切な対処が可能になる車両用の燃料ガス供給管理システムが得られる。
【0017】同第三の特徴構成によれば、供給所端末において、車両ごとに発行した車両識別媒体に記録した車両識別情報が読取手段にて読み取られ、その読取手段にて読み取られた車両識別情報と、供給所車両データファイルに記憶されている車両に関するデータとが一致したときに、その車両へのガス供給の許可が指令され、その許可指令に基づいて車両に燃料ガスを供給した車両別の実績データが供給所実績データファイルに記憶される。中央管理装置において、各供給所端末の供給所実績データファイルから受け取った各ガス供給所での車両別の実績データが供給実績データファイルに記憶され、前記供給状況算出手段が、その供給実績データファイルの記憶情報、供給所データファイルに記憶されている複数の供給所に関するデータ、及び、車両データファイルに記憶されている車両に関するデータを用いて、ガス供給所ごと或いは車両ごとの燃料ガスの供給状況の情報を求める。
【0018】すなわち、各ガス供給所では、契約等によって予め燃料ガスの供給を受ける車両として登録した車両ごとに発行されて車両識別情報を記録した車両識別媒体を用いて、燃料ガスを供給すべき車両だけに燃料ガスを供給するので、契約外の車両に燃料ガスを供給するようなトラブルを確実に防止できるとともに、上記車両識別情報に基づいて各車両別のガス供給実績データを的確に入力することができ、中央管理装置では、上記車両識別情報、各車両のデータ、ガス供給所のデータを用いて、ガス供給所ごと或いは各車両ごとの燃料ガスの供給状況の情報を適切に求めることができる。従って、車両用の燃料ガス供給管理システムを現実に実施する上で好適な手段が得られる。
【0019】同第四の特徴構成によれば、中央管理装置において、料金計算手段によって、車両別単価データファイルに記憶されている車両ごとの単価情報、及び、その車両ごとのガス供給実績量に基づいて、車両ごとに請求する料金が計算される。従って、車両ごとに燃料ガスの単価を設定するとともに、その車両ごとに実際に供給したガス供給実績量に基づいて、各車両ごとに請求するガス料金を計算するので、各車両におけるガス使用状況等に応じて適切な料金体系を設定して、車両の管理者(即ち、料金の支払い者)及び燃料ガスの供給者の双方が納得する状態で、販売した燃料ガスの料金を徴収することが可能となる。
【0020】同第五の特徴構成によれば、前記車両別単価データファイルに車両ごとの単価情報を記憶させる場合に、適用期間を指定することが可能となる。すなわち、単価が実際に適用される前に、適用期間を指定して車両ごとの単価を設定することができる。従って、例えば、車両別単価データファイルに記憶させた単価が直ちに適用され、適用期間を指定することができないシステムでは、単価情報の設定が必要な車両が多くなると、設定作業が一時期に集中して作業員にかかる負担が多大になり、また、その結果、単価情報の設定ミスなどが発生するおそれがあるのに比べて、設定作業の集中化を避け、前もって余裕を持った状態で、単価情報をミスなく設定することができる。
【0021】同第六の特徴構成によれば、前記車両別単価データファイルに車両ごとに記憶された単価情報を変更する場合に、共通する条件を有する複数の車両の単価情報を一括して変更することが可能となる。すなわち、車両ごとの単価情報のうち、共通する条件を有する複数の車両の単価情報については、一括して変更することができる。従って、例えば、車両ごとの単価情報を個々に変更することが必要なシステムでは、単価情報を変更する車両が多くなると、単価情報の変更作業が膨大になって作業員にかかる負担が多大になり、また、その結果、単価情報の変更時にミスが発生するおそれがあるのに比べて、事務負担量を軽減しながら、単価情報をミスなく変更することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る車両用の燃料ガス供給管理システムの実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、車両用の燃料ガス(具体的には、圧縮天然ガスCNG)を供給するために分散配置される複数のガス供給所としての充填所1が設けられるとともに、その複数の充填所1の夫々に供給所端末としての充填所端末2が備えられ、その各充填所端末2には、各充填所1における車両別のガス供給実績データが入力されるように構成されている。各充填所端末2は、情報記憶用のハードディスク装置2a等を備えたパソコン等を利用して構成されて、さらに、ガス供給時に利用者に渡す伝票を発行する伝票プリンタ6が接続されている。さらに、各充填所1には、車両に燃料ガスを充填供給するためのディスペンサー5が設けられている。図示しないが、ディスペンサー5は、燃料ガスの貯蔵部と車両の燃料タンクとを接続する供給ホース、供給ホースの先端部に設けたガス供給断続用の開閉弁、供給中の燃料ガスの充填圧力を測る圧力センサー、ガスの充填量を測る流量センサ等を備えている。
【0023】電話回線等の所定の通信網10を介して上記複数の充填所端末2の夫々に通信自在に接続されて、前記各充填所端末2に入力されている各充填所1における車両別のガス供給実績データを収集する中央管理装置としての本社サーバー7が、上記複数の充填所1を運営するガス供給会社の本社に設けられている。本社サーバー7は、情報入力用のキーボードや、情報記憶用のハードディスク装置7a等を備えたコンピュータ機器によって構成されている。さらに、本社サーバー7に接続されたカード発行装置8によって、各充填所1において燃料ガスの供給を受ける車両ごとにその車両識別情報を記録した車両識別媒体としての充填カード4が発行される。この充填カード4は磁気記録式のカードであり、記録される車両識別情報は、カード番号に相当する車両IDと車両登録番号(車両登録No)と顧客名からなる。
【0024】前記本社サーバー7に、前記複数の充填所1に関するデータを記憶する供給所データファイルとしての充填所マスター73、前記車両に関するデータを記憶する車両データファイルとしての車両マスター72、及び、各充填所端末2の充填記録データファイル24から受け取った各充填所1での車両別の実績データを記憶する供給実績データファイルとしての供給実績マスター74が備えられている。具体的には、前記ハードディスク装置7a内に、上記車両マスター72、充填所マスター73及び供給実績マスター74が構成されるとともに、前記車両を管理する車両管理者に関する顧客データを記憶する顧客マスター71が構成されている。さらに、上記車両マスター72内に、前記車両ごとの単価情報を記憶する車両別単価データファイルが構成されている。
【0025】各充填所端末2に、充填カード4の記録情報を読み取る読取手段としてのカードリーダー3、前記車両を管理する車両管理者に関する顧客データを記憶している顧客マスター21、前記車両に関するデータを記憶する供給所車両データファイルとしての車両マスター22、各充填所1に関するデータを記憶している充填所マスター23、前記カードリーダー3の読取情報と前記車両マスター22内の記憶データとが一致したときに車両へのガス供給の許可を指令する供給許可手段25、及び、その供給許可手段25からの許可指令に基づいて燃料ガスを供給した車両別の実績データを記憶する供給所実績データファイルとしての充填記録データファイル24が備えられている。具体的には、前記ハードディスク装置2a内に、上記顧客マスター21、車両マスター22、充填所マスター23及び充填記録データファイル24が構成されている。
【0026】前記供給許可手段25から前記ディスペンサー5に対して燃料ガスの充填供給の許可信号が送信される。そして、作業員により、ディスペンサー5に備えた開閉弁が開操作されて車両に燃料ガスが充填供給され、そのディスペンサー5によって車両に供給された燃料ガスの供給データが充填記録データファイル24に記憶される。
【0027】次に、図2に基づいて全体の処理について説明する。先ず、本社サーバー7では、キーボード等によって、前記顧客データ、車両ごとの単価情報を含む車両データ、充填所データが逐次入力され、この入力データによって、前記顧客マスター71、車両マスター72、充填所マスター73の記憶データが最新のデータに更新されるとともに、これら各マスターの情報に基づいて、前記充填カード4を発行する。
【0028】さらに、上記本社サーバー7の顧客マスター71、車両マスター72、充填所マスター73の内容が、定期的に(例えば日に1回)、各充填所端末2に送信され、その送信データによって、各充填所端末2側の顧客マスター21、車両マスター22、充填所マスター23の記憶データが更新される。一方、各充填所1において、各車両に供給したガス供給の実績データが充填記録データファイル24に記憶されるとともに、1日の間にその充填記録データファイル24に記憶されたガス供給データを、日報として当日もしくは翌朝、本社サーバー7に送信し、本社サーバー7側の供給実績マスター74に記憶する。
【0029】図3に各充填所端末2における処理の流れを示す。先ず、充填カード4がカードリーダー3に挿入されると、フォーマットチェックした後、車両IDと車両登録番号と顧客名を読み込み、このカード4から読み取った車両IDに対応させて車両マスター22から読み出した車両登録番号等と、上記カード4から読み取った車両登録番号等とを照合し、両方の車両登録番号等が一致すれば、ディスペンサー5に対して充填許可を発行する。一方、両方の車両登録番号等が一致しなければ、ガス供給できない旨を図示しない表示装置に表示する。そして、ディスペンサー5によって車両に充填された燃料ガスの充填量、充填開始時のガス圧力、充填終了時のガス圧力等の充填データをディスペンサー5側から読み込んで、充填レコードを作成し、それに日付、充填開始及び終了の各時刻、車両IDを付して、充填記録データファイル24に記憶させるとともに、そのデータと、車両マスター22から読み出した車両ID、車両登録番号及び顧客名とを記載した伝票を前記伝票プリンタ6によって発行する。
【0030】図1に示すように、前記本社サーバー7に、各充填所端末2から収集した前記ガス供給実績データ、即ち各充填所1における車両別のガス供給実績データに基づいて、各充填所1ごとの燃料ガスの供給状況の情報及び燃料ガスの供給を受ける車両ごとの燃料ガスの供給状況の情報を求める供給状況算出手段75が備えられている。具体的には、図2に示すように、キーボード等によって所定の集計条件を入力指示すると、この集計条件に従って、供給状況算出手段75が、前記車両マスター72、前記充填所マスター73、及び前記供給実績マスター74の各記憶情報を用いて、上記燃料ガスの供給状況の情報を求める集計処理を行う。尚、その供給状況の情報はプリントアウト又は表示出力され、それによって内容を確認することができる。
【0031】上記供給状況算出手段75は、上記燃料ガスの供給状況の情報として、前記充填所1ごとに、所定期間における燃料ガスの供給量もしくは供給回数が多い車両の情報を抽出する。図4に、その燃料ガスの供給状況の情報の一例を示す。例えば、A充填所において、○○年○○月の1ヶ月間に燃料ガスの供給を受けた会社イ、会社ロ、会社ハ等の各車両(車両登録番号と車種にて特定する)ごとの充填量(供給量に相当)と充填回数(供給回数に相当)が一覧表として示される。この場合に、充填量が多い車両の順で、又は充填回数が多い車両の順で一覧表を作成することにより、A充填所で燃料ガスの供給を受ける車両のうちで、所定期間における燃料ガスの供給量もしくは供給回数が多い車両が容易に確認できる。
【0032】そして、上記一覧表の情報を用いて、例えばA充填所での営業を停止(一時停止又は閉鎖)するような場合には、A充填所を多く利用している車両の管理者や利用者に対してA充填所の営業停止予定と代わりの充填所1の案内等について緊急連絡として優先的に知らせることでトラブルが生じないようにすることができる。一方、A充填所の近くに他の充填所1を増設するような場合には、A充填所を多く利用している車両の管理者や利用者に対してその増設する充填所1の案内等について優先的に連絡して利用者の利便性を上げることができる。
【0033】図5及び図6に、燃料ガスの供給状況の情報の他の例を示す。図5(イ)は、例えば○○年1月〜○○年6月の間に、A充填所、B充填所、C充填所等の各充填所1において燃料ガスを供給した各月の充填量の一覧表を示し、図5(ロ)はその充填量の推移をグラフにしたものを示す。図6(イ)は、同じ期間に各充填所1で燃料ガスを供給した車両台数(充填台数)の一覧表を示し、図6(ロ)はその充填台数の推移をグラフにしたものを示す。この場合にも、充填量が多い充填所1の順で、又は充填台数が多い充填所1の順で作成した一覧表及びグラフにより、所定期間における燃料ガスの供給量もしくは供給回数が多い充填所1が容易に確認できる。そして、この一覧表の情報を用いて、供給実績が過大な充填所1の近くに充填所1を増設することや、供給実績の少ない充填所1の配置替え等の判断を的確に行うことができる。
【0034】図7及び図8に、燃料ガスの供給状況の情報の他の例を示す。図7(イ)は、各充填所1(例えばA充填所)での○○年○○月の1ヶ月間における日毎の充填量の推移を示し、図7(ロ)は、同じ期間における日毎の充填台数の推移を示す。又、図8(イ)は、各充填所1(例えばA充填所)での○○年○○月の1ヶ月間を通しての1時間毎の充填量の平均値を示し、図8(ロ)は、同じ期間における1時間毎の充填台数の平均値を示す。そして、図7の日毎及び図8の1時間毎の充填量や充填台数の推移の情報を用いることによって、各充填所1においてガス充填作業が集中する日や時間帯について的確な情報が得られ、それに基づいて各充填所1における営業形態等について的確な判断をすることができる。
【0035】図1に示すように、本社サーバー7に、車両マスター72内の前記車両別単価データファイル)に記憶されている車両ごとの単価情報、及び、その車両ごとのガス供給実績量(このガス供給実績量は前記供給実績マスター74に記憶されている)に基づいて、その車両ごとに請求する料金を計算する料金計算手段76が備えられている。具体的には、図2に示すように、上記車両ごとの単価は、原料ガス(天然ガス)の価格に応じて、また、各車両ごとのガス使用量や取引関係等により、車両ごとに設定される。
【0036】次に、前記車両別単価データファイルにおけるCNG単価の設定について説明すると、前記車両別単価データファイルが、前記車両ごとの単価情報の適用期間を指定可能に構成されている。即ち、本社サーバ7において、図9(イ)の単価設定画面において、各車両ごとに、車両コード(前記車両ID)と、適用期間として先の日付けになる適用開始年月日と、適用単価(例えば70円)のデータを入力して単価設定を実行すると、図9(ロ)に示すように、入力した各データが車両別単価データファイルに記憶される。
【0037】そして、上記適用期間の開始年月日になると、前記料金計算手段76が、車両別単価データファイルに記憶されている車両ごとの単価情報を読み出して、料金の計算に使用する。その結果、複数の適用期間が指定されて、単価情報が逐次変更された場合には、図10に示すように、本社サーバ7の画面上で、各適用期間での単価の実績(単価の改定履歴)を、車両ごとに知ることができる。
【0038】さらに、前記車両別単価データファイルが、共通する条件を有する複数の車両の単価情報を一括して変更可能に構成されている。具体的には、例えば原料ガスの価格変動に対応するために、図11に示す車両一覧画面で、共通する条件(この例では、CNG単価70円)の全車両を検索し、次に、図9(イ)の単価設定画面を選択し、変更後の単価(例えば、80円)を入力して単価設定を実行すると、上記共通する条件(CNG単価70円)の全車両について、新しい単価(80円)に一括して変更される。
【0039】そして、キーボード等によって車両管理者等の所定の集計条件を入力して指示すると、この集計条件に従って、料金計算手段76が、前記顧客マスター71、前記車両マスター72及び前記供給実績マスター74の記憶情報を用いて上記車両管理者に請求する料金(車両管理者が支払義務を負っている車両ごとの料金の合計)を計算する集計処理を行う。そして、その車両管理者の請求先に対する料金の請求書がプリントアウトされる。
【0040】〔別実施形態〕次に、別実施形態について説明する。上記実施形態では、前記車両別単価データファイルが、単価が共通する(同一の)複数の車両を検索して単価情報を一括して変更するようにしたが、これ以外の形態でもよい。例えば、原料ガスの価格変動への対応と共に、ガス供給実績量が多い車両に対するサービス向上を考慮して、図12に示すように、車両ごとのガス供給実績量を、0〜x1,x1〜x2,x2〜x3,x3〜x4(m3)等々にランクに分け、その供給実績量のランクと現在単価の組合せごとに変更後の新しい単価y1,y2,y3等々を表にした単価変更テーブルを作成する。そして、単価変更指令が入力されると、上記単価変更テーブルに従って、各車両のCNG単価が一括して変更される。従って、ガス供給実績量のランクが同じで、現在単価が同じ条件の車両については、変更後の単価は同じになる。
【0041】上記実施形態では、燃料ガスとして、圧縮天然ガスCNGを車両に供給する場合について説明したが、これ以外の燃料ガスを車両に供給する車両用の燃料ガス供給管理システムでもよい。
【0042】供給状況算出手段75が求めるガス供給所1ごとの燃料ガスの供給状況の情報及び燃料ガスの供給を受ける車両ごとの燃料ガスの供給状況の情報は、上記実施形態に示したものに限らず、適宜種々の供給状況の情報を求めることができる。
【0043】上記実施形態では、車両識別媒体4を磁気記録カードにて構成したが、これ以外の例えばICカード等で構成してもよい。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013