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発明の名称 制御プログラム搭載量産型機器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−280934(P2003−280934A)
公開日 平成15年10月3日(2003.10.3)
出願番号 特願2002−80399(P2002−80399)
出願日 平成14年3月22日(2002.3.22)
代理人 【識別番号】100093056
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 勉
【テーマコード(参考)】
5B076
【Fターム(参考)】
5B076 AB17 BA03 BA05 BB06 BB17 
発明者 毛笠 明志
要約 課題
顧客にとって信頼性のあるものを提供するとともに、メーカーにとって効率良く新製品を開発できるようにする。

解決手段
家電機器等において、制御プログラムを、変更不可能なメインプログラム4と、削除可能な出荷時オプションプログラム6とから構成し、メインプログラム4を、書き換え不能なメインメモリー5に書き込んでおき、そのメインメモリー5とは別の書き換え可能なサブメモリー8において、出荷時オプションプログラム6を削除したり、機器に機能を付加する変更オプションプログラム7を追記したりすることができるようにして、過去の実績を踏まえて信頼性の高い基本運転部分などをメインプログラム4とし、メインメモリー5としてのマスクROMとして組み込んで作成できるようにする。
特許請求の範囲
【請求項1】 機器の制御動作を特定する制御プログラムを書き込んだメモリーと、前記制御プログラムに従って前記機器の動作を制御するマイクロコンピュータとを備えた制御プログラム搭載量産型機器において、前記制御プログラムを、変更不可能なメインプログラムと、削除可能な出荷時オプションプログラムとから構成し、前記メモリーを、前記メインプログラムを書き込んだ書き換え不能なメインメモリーと、前記出荷時オプションプログラムの削除ならびに前記機器に機能を付加する変更オプションプログラムの追記を可能とする書き換え可能なサブメモリーとから構成し、かつ、前記変更オプションプログラムを入力するプログラム入力端末を備えたことを特徴とする制御プログラム搭載量産型機器。
【請求項2】 請求項1に記載の制御プログラム搭載量産型機器において、出荷時オプションプログラムの削除ならびに変更オプションプログラムの追記に伴って前記変更オプションプログラムとメインプログラムとの相関を図るマッチングプログラムをサブメモリーに備えてある制御プログラム搭載量産型機器。
【請求項3】 請求項1または2に記載の制御プログラム搭載量産型機器において、メインプログラムが、異常状態に対しての安全基準を達成する安全プログラムを含むものである制御プログラム搭載量産型機器。
【請求項4】 請求項1,2,3のいずれか記載の制御プログラム搭載量産型機器において、プログラム入力端末が、変更オプションプログラムを公衆通信回線を通じて入力する入力部を有するものである制御プログラム搭載量産型機器。
【請求項5】 請求項1、2、3、4のいずれかに記載の制御プログラム搭載量産型機器において、プログラム入力端末が、変更オプションプログラムを記憶した記憶媒体から前記変更オプションプログラムを読み込んで入力する読み取り装置を備えたもの、もしくは読み取り装置を介して入力するものである制御プログラム搭載量産型機器。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュータを内蔵し、プログラムに従って機器の動作を制御するように構成した、家庭用電化機器、家庭用ガス機器、通信機器、事務機器など(以下、家電機器等と称する。)の制御プログラム搭載量産型機器に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような家電機器等では、マイクロコンピュータで制御するために、従来では、付加的な機能をも含めてすべてのプログラムを作成し、マスクROMとして組み込んで製品化している。
【0003】マスクROMは、量産の場合に最も安価であり、しかも、ノイズなどでプログラムが壊れることが無くて信頼性に優れている。更に、そのプログラムの変更が不能なために、機器の安全制御を確実に達成できるといった安全性を担保できる利点を有し、これらの点からもマスクROMが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、新製品が開発されて新機能が追加される場合に、従来では、それまでの制御プログラムに新しいプログラムを追加した形で両者をマッチングさせるためにそれまでの制御プログラムを見直すことも含めて制御プログラム全体を作成し、マスクROMとして組み込んでいる。そのため、制御プログラムが膨大になり、開発に多大な時間を要する欠点があった。
【0005】また、制御プログラムにバグが見つかると、リコール等の重大なトラブルに繋がり、機器全体を交換したり、制御基盤全体(ボード全体)を交換したりしなければならず、顧客には、時間的、金銭的に迷惑を掛け、メーカーにとっては、補償や信用の低下によって多額の経済的損失を招くという欠点があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明は、顧客にとって信頼性のあるものを提供するとともに、メーカーにとって効率良く新製品を開発できるようにすることを目的とし、請求項2に係る発明は、変更オプションプログラムを容易にかつ安価に作成できるようにすることを目的とし、請求項3に係る発明は、安全性に優れたものを提供できるようにすることを目的とし、請求項4および5に係る発明は、変更オプションプログラムを容易に追記できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、上述のような目的を達成するために、機器の制御動作を特定する制御プログラムを書き込んだメモリーと、前記制御プログラムに従って前記機器の動作を制御するマイクロコンピュータとを備えた制御プログラム搭載量産型機器において、前記制御プログラムを、変更不可能なメインプログラムと、削除可能な出荷時オプションプログラムとから構成し、前記メモリーを、前記メインプログラムを書き込んだ書き換え不能なメインメモリーと、前記出荷時オプションプログラムの削除ならびに前記機器に機能を付加する変更オプションプログラムの追記を可能とする書き換え可能なサブメモリーとから構成し、かつ、前記変更オプションプログラムを入力するプログラム入力端末を備えて構成する。
【0008】(作用・効果)請求項1に係る発明の制御プログラム搭載量産型機器の構成によれば、制御プログラムを、変更不可能なメインプログラムと、削除可能な出荷時オプションプログラムとから構成し、メインプログラムを、書き換え不能なメインメモリーに書き込んでおき、そのメインメモリーとは別の書き換え可能なサブメモリーにおいて、出荷時オプションプログラムを削除したり、機器に機能を付加する変更オプションプログラムを追記したりすることができる。
【0009】したがって、過去の実績を踏まえて信頼性の高い基本運転部分などをメインプログラムとし、メインメモリーとしてのマスクROMとして組み込んで作成でき、顧客にとって信頼性のあるものを提供できる。そのうえ、顧客は、必要な機能を選択し、それを変更オプションプログラムとして追記することによって付加することができ、一方で、不必要な機能による操作の煩雑さを低減でき、実用的である。また、メーカーにとっては、メインプログラムまで組み換えずに変更オプションプログラムを作成すれば良く、メインプログラムを見直すことを含めた状態での開発に要する費用と時間とを低減でき、効率良く新製品を開発できる。更に、変更オプションプログラムを、メインプログラムを含まずに新たな機能部分などそのもののプログラムとして提供できるから、有償化して新たな機能付加に要する開発費用を回収しやすい利点を有している。また、万一バグがあっても、出荷時オプションプログラムや変更オプションプログラムの交換で済み、容易に対処できる。そのうえ、新機能を付加した変更オプションプログラムを追加発売していくことで、機器の陳腐化を防止できる。
【0010】請求項2係る発明は、前述のような目的を達成するために、請求項1に記載の制御プログラム搭載量産型機器において、出荷時オプションプログラムの削除ならびに変更オプションプログラムの追記に伴って前記変更オプションプログラムとメインプログラムとの相関を図るマッチングプログラムをサブメモリーに備えて構成する。
【0011】(作用・効果)請求項2に係る発明の制御プログラム搭載量産型機器の構成によれば、例えば、同種の機器でも、機種によって、燃料ガスの供給量を調節するノズルの調節開度に違いがあるといったような場合に、その機器のノズルの調節開度などをマッチングプログラムとして備えさせ、追記される変更オプションプログラムのいかんにかかわらず、変更オプションプログラムを入力することにより、付加される機能を機器に適合したものにできる。
【0012】したがって、変更オプションプログラムを作成するときに、機種の違いを考慮せずに済み、変更オプションプログラムを容易にかつ安価に作成でき、顧客も機能を安価に付加でき、経済性を向上できる。
【0013】請求項3に係る発明は、前述のような目的を達成するために、請求項1または2に記載の制御プログラム搭載量産型機器において、メインプログラムを、異常状態に対しての安全基準を達成する安全プログラムを含むように構成する。異常状態としては、機器の過昇温、過大流量、過冷却、過大負荷(異常負荷)、過大電流、排出ガス濃度などが挙げられる。
【0014】(作用・効果)請求項3に係る発明の制御プログラム搭載量産型機器の構成によれば、変更オプションプログラムの入力や外部からの不測のプログラムの書き換えのいかんにかかわらず、異常状態が発生したときに、それらの異常状態を検知して安全に停止させるなど、安全プログラムによって安全基準を達成できる。したがって、安全性に関して信頼性に優れたものを提供できる。
【0015】請求項4に係る発明は、前述のような目的を達成するために、請求項1,2,3のいずれか記載の制御プログラム搭載量産型機器において、プログラム入力端末を、変更オプションプログラムを公衆通信回線を通じて入力する入力部を有するように構成する。ここでの「公衆通信回線を通じて」とは、直接、間接のいずれの場合も含む。すなわち、電話回線や光ケーブルによるインターネットにより、変更オプションプログラムを一旦パソコンに取り込み、そのパソコンから機器に入力する場合も含む。
【0016】(作用・効果)請求項4に係る発明の制御プログラム搭載量産型機器の構成によれば、電話回線や光ケーブルによるインターネットといった公衆通信回線を通じて変更オプションプログラムを追記することができる。したがって、変更オプションプログラムを容易に追記できる。
【0017】請求項5に係る発明は、前述のような目的を達成するために、請求項1、2、3、4のいずれかに記載の制御プログラム搭載量産型機器において、プログラム入力端末を、変更オプションプログラムを記憶した記憶媒体から前記変更オプションプログラムを読み込んで入力する読み取り装置を備えたもの、もしくは読み取り装置を介して入力するもので構成する。ここで、「読み取り装置を介して入力する」とは、例えば、CD−ROMドライバー(CD−ROM運転制御プログラム)のみを機器に内蔵し、CD−ROMのハードを外付けで運転して、CD−ROMの内容を機器内に入力することを言う。この入力構成の方が、安価かつ現実的である。
【0018】(作用・効果)請求項5に係る発明の制御プログラム搭載量産型機器の構成によれば、CD−ROMやDVD−ROMなどといった記憶媒体により、変更オプションプログラムを追記することができる。したがって、変更オプションプログラムを容易に追記できる。また、機器の購入に際して、必要な変更オプションプログラムを記憶させた記憶媒体を同時に梱包することができ、変更オプションプログラムをも含んだ状態で安全確認などの検定を受けることができ、信頼性を向上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る制御プログラム搭載量産型機器の実施例を示す概略構成図であり、制御プログラム搭載量産型機器としての家電機器1に、機器の制御動作を特定する制御プログラムを書き込んだメモリー2と、制御プログラムに従って機器の動作を制御するマイクロコンピュータ(μCPU)3とが内蔵されている。
【0020】メモリー2は、図2の構成図に示すように、変更不可能なメインプログラム4を書き込んだ書き換え不能なメインメモリー5と、出荷時オプションプログラム6の削除ならびに機器に機能を付加する変更オプションプログラム7の追記を可能とする書き換え可能なサブメモリー8とから構成されている。メインメモリー5としては、マスクROM等の不揮発性で信頼性の高い半導体メモリーが用いられる。サブメモリー8としては、SRAM、EPROM、フラッシュメモリーなどの半導体メモリーが用いられる。
【0021】サブメモリー8には、マッチングプログラム9が備えられ、出荷時オプションプログラム6の削除ならびに変更オプションプログラム7の追記に伴って変更オプションプログラム7とメインプログラム4との相関を図ることができるように構成されている。
【0022】上述した変更不可能なメインプログラム4と、削除可能な出荷時オプションプログラム6と追記後の変更オプションプログラム7とマッチングプログラム9とから制御プログラムが構成される。
【0023】家電機器1には、変更オプションプログラム7を入力するプログラム入力端末10が備えられている。このプログラム入力端末10は、図1に示すように、変更オプションプログラム7をサーバ11から公衆通信回線としての電話回線や光ケーブルや電灯線やLANケーブルなどによるインターネット12を通じて入力する入力部を有している。これにより、インターネット12を通じて変更オプションプログラム7を入力し、サブメモリー8に変更オプションプログラム7を追記できる。
【0024】プログラム入力端末10としては、図3の変形例を示す概略構成図に示すように、パソコン13との接続部を備えさせ、家電機器1にインターネット12との接続機能が無い場合でも、パソコン13にインターネット12を通じて変更オプションプログラム7を入力し、パソコン13から家電機器1に、データ通信によって変更オプションプログラム7を追記できるようにしても良い。インターネットとの接続構成としては、有線でも無線でも良い。
【0025】また、家電機器1に、CD−R/RWなどの記憶媒体の駆動装置を内蔵させ、もしくは運転させ、変更オプションプログラム7をパソコン13によって記憶媒体に読み込み、その記憶媒体を介して変更オプションプログラム7を読み込んで入力し、サブメモリー8に追記するようにしても良い。この読み込みとしては、無線受信機によるように構成するものでも良い。
【0026】また、プログラム入力端末10としては、図4の変形例を示す概略構成図に示すように、CD−ROM、DVD−ROMなどの記憶媒体14の読み取り装置を備えさせ、変更オプションプログラム7を記憶させた記憶媒体14から変更オプションプログラム7を読み込んで入力し、サブメモリー8に追記するようにしても良い。
【0027】本発明を適用できる家電機器としては、エアコン、オーブンレンジ、炊飯器、ガス給湯器などが挙げられ、これらの家電機器についての、上記メインプログラム4および出荷時オプションプログラム6ならびに変更オプションプログラム7の具体例について、次に説明する。
【0028】メインプログラム4としては、それぞれの機器に最低限要求される機能が設定され、エアコンの場合であれば、冷暖房により、室温を設定温度に昇降温・維持する制御が該当する。また、このメインプログラム4には、異常高温や異常低温や過大負荷(異常負荷)の検出に伴って自動的に停止する制御を行う安全プログラムが組み込まれる。このエアコンの場合の出荷時オプションプログラムとしては、設定時刻に運転をON/OFFするタイマー制御を行う機能が該当する。更に、変更オプションプログラムとしては、冬季に蒲団の中で安眠できるように、例えば、15℃から16℃程度の低温度の暖房と低騒音で運転する「安眠機能」が該当する。
【0029】オーブンレンジの場合のメインプログラムとしては、マイクロ波により設定時間加熱する機能やヒーターで設定温度に加熱する機能が該当する。このメインプログラムには、加熱時に、例えば、300℃以上の異常昇温の検出に伴って自動的に停止する制御を行う安全プログラムが組み込まれる。このオーブンレンジの場合の出荷時オプションプログラムとしては、牛乳などの各種食品の加熱機能などが該当し、更に、変更オプションプログラムとしては、自動調理メニューとその追加による調理機能が該当する。
【0030】炊飯器の場合のメインプログラムとしては、所定量の米と水とによりご飯を食べられる状態に炊き上げる機能が該当する。このメインプログラムには、炊飯時に、異常高温の検出に伴って自動的に停止する制御を行う安全プログラムが組み込まれる。この炊飯器の場合の出荷時オプションプログラムとしては、保温機能などが該当し、更に、変更オプションプログラムとしては、お粥炊飯や焦げの付く炊飯機能が該当する。
【0031】ガス給湯器の場合のメインプログラムとしては、設定温度の湯をカランの開度に応じて供給する機能が該当する。このメインプログラムには、失火や異常昇温を検出するに伴って自動的に停止する制御を行う安全プログラムが組み込まれる。このガス給湯器の場合の出荷時オプションプログラムとしては、非定常運転時の湯温変動を低減する制御などが該当し、更に、変更オプションプログラムとしては、出力を制限する制御を掛けて運転時の騒音を抑える夜間静音運転機能や、60℃程度の出湯を連動して行う食器洗い器用温度運転機能が該当する。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発明の制御プログラム搭載量産型機器によれば、制御プログラムを、変更不可能なメインプログラムと、削除可能な出荷時オプションプログラムとから構成し、メインプログラムを、書き換え不能なメインメモリーに書き込んでおき、そのメインメモリーとは別の書き換え可能なサブメモリーにおいて、出荷時オプションプログラムを削除したり、機器に機能を付加する変更オプションプログラムを追記したりすることができるから、過去の実績を踏まえて信頼性の高い基本運転部分などをメインプログラムとし、メインメモリーとしてのマスクROMとして組み込んで作成でき、顧客にとって信頼性のあるものを提供できる。また、メーカーにとっては、メインプログラムまで組み換えずに変更オプションプログラムを作成すれば良く、メインプログラムを含めた状態での開発に要する費用と時間とを低減でき、効率良く新製品を開発できる。




 

 


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