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発明の名称 感情伝達装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−345727(P2003−345727A)
公開日 平成15年12月5日(2003.12.5)
出願番号 特願2002−150690(P2002−150690)
出願日 平成14年5月24日(2002.5.24)
代理人 【識別番号】100102864
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 実
【テーマコード(参考)】
5D015
【Fターム(参考)】
5D015 AA06 
発明者 宅原 雅人 / 熊野 信太郎
要約 課題
電子文章の作成者が、文章中に文字表現に加えて感情と対応する感情伝達要素を加えることができ、また、電子文章を読む者が、文章の内容に加えられた感情伝達要素を、感情伝達表現として視覚や聴覚等の手段で感じることができる感情伝達装置を提供する。

解決手段
本発明の感情伝達装置の演算部(10)は、感情伝達要素であるコードが挿入された文章を出力部(30)で出力するように制御する時に、感情伝達要素であるコードを抽出し、感情表現データ(55)を参照して、感情伝達要素であるコードに対応付けられた感情伝達表現を検索し、表現部が感情伝達表現を実施するように制御する。
特許請求の範囲
【請求項1】入力者により文章が入力される入力部と、前記文章を入力する入力者の感情表現を検出するセンサと、前記感情表現と既定のコードとを対応付けるデータを含む感情表現データを記憶する記憶部と、演算部と、を備え、前記入力者が前記入力部で文章を入力している時に、前記センサは前記入力者の感情表現を検出し、前記演算部は、前記感情表現データを参照して検出された前記感情表現に対応付けられた前記コードを検索し、前記文章に検索された前記コードを挿入する、感情伝達装置。
【請求項2】請求項1に記載された感情伝達装置において、さらに、送信部を備え、前記文章は電子メールの文章であり、前記送信部は、前記コードが挿入された電子メールを送信する、感情伝達装置。
【請求項3】請求項1または2のいずれかに記載された感情伝達装置において、前記感情表現は、表情、顔色、視線方向、瞬き回数・頻度、瞳孔の開き、発話内容、声のトーン、話す速さ、声色、話す間合い、身振り、体温の変化、動悸、発汗、皮膚電位、呼吸の変化、脳波、脈拍、血圧のいずれか、もしくはいずれかの組合わせである、感情伝達装置。
【請求項4】文章を出力する出力部と、感情を表す動作である感情伝達表現を実施する表現部と、文章に挿入される既定のコードと前記感情伝達表現とを関連付ける情報を含む感情表現データを記憶する記憶部と演算部と、を備え、前記演算部は、前記コードが挿入された文章を前記出力部で出力するように制御する時に、前記コードを抽出し、前記感情表現データを参照して、前記コードに対応付けられた前記感情伝達表現を検索し、前記表現部が前記感情伝達表現を実施するように制御する、感情伝達装置。
【請求項5】文章を出力する出力部と、感情を表す動作である感情伝達表現を実施する表現部と、文章に使用される特定の言葉と前記感情伝達表現とを関連付ける情報を含む感情表現データを記憶する記憶部と、演算部と、を備え、前記演算部は、前記特定の言葉が使用された文章を前記出力部で出力するように制御する時に、前記特定の言葉を抽出し、前記感情表現データを参照して、前記特定の言葉に対応付けられた前記感情伝達表現を検索し、前記表現部が前記感情伝達表現を実施するように制御する、感情伝達装置。
【請求項6】請求項4もしくは5のいずれかに記載された感情伝達装置において、さらに、受信部を備え、前記文章は電子メールの文章であり、前記受信部は、前記電子メールを受信する、感情伝達装置。
【請求項7】請求項4〜6のいずれかに記載された感情伝達装置において、前記表現部は、表情に相当する表示を行なう表示部、目に擬制される発光部、音声を発生するスピーカ、手・足・首・本体に相当する部分、図形を表示するモニタのいずれか、もしくはいずれかの組合わせである、感情伝達装置。
【請求項8】請求項7に記載された感情伝達装置において、前記感情伝達表現は、前記表示部の表情に相当する表示、顔に相当する部分の色の変化、メール表示色の変化、前記目に擬制される発光部の視線方向・瞬き(点滅)頻度・大きさ・色、点滅や色の変化、前記スピーカの発生する音声のトーン、話す速さ、声色、間合い、音楽(効果音を含む)、前記手・足・首・本体の動き、前記モニタに表示された図形の変化のいずれか、もしくはいずれかの組合わせである、感情伝達装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感情伝達装置に関し、特に電子メール入力時に感情を伝達するための要素をメールに含め、電子メール再生時に感情を伝達するための要素から感情を伝達するための表現を実施する感情伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットやイントラネット等のネットワークを通じて、電子メール等の電子情報が送受信されている。従来電子メールを入力する手段として、キーボード入力、音声を文字に置換する音声入力が一般的である。また、電子メールを提示する手段としては、モニタでの文章表示、印刷による表示、音声合成による発音表示等が一般的である。
【0003】電子メールの送受信で送信者の感情を受信者に伝達するためには、送信者が感情を込めた文章を作成し、受信者はその文章から送信者の感情を推察するしかなく、送信者の伝えたい感情が受信者に十分に伝わらない場合がある。
【0004】また、電子メールは通常、決められたフォントの中から選択された文字を使用するため、手書きの手紙などに比べ感情の伝達が難しい場合がある。さらに、電子メール上で感情を表現する方法は、文章や記号に限られ表現するのに限界がある。
【0005】近年、携帯電話などの小さい画面上の提示スペースで感情を表現するために、顔文字などの記号が使用される場合がある。また、コンピュータ等で使用可能な文字として、トンパ(東巴)文字などの象形文字が使用される場合がある。このような象形文字は、主に感覚的に感情や意味を伝達するのに用いられる場合が多い。
【0006】音声メールや画像メールによる情報伝達を使用すれば、文章だけの場合より感情の表現方法が増えるが、通信するデータ量が大幅に増加してしまう。
【0007】容易な入力で、送信者から受信者に多様な感情の伝達が可能な感情伝達装置が求められる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電子文章の作成者が、文章中に文字表現に加えて感情を表現する感情伝達要素を加えるができる感情伝達装置、及び、電子文章を読む者が、文章の内容に加えられた感情伝達要素を、感情伝達表現として視覚や聴覚等の手段で感じることができる感情伝達装置が望まれる。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0010】本発明による感情伝達装置は、入力者により文章が入力される入力部(60)と、文章を入力する入力者の感情表現を検出するセンサ(20)と、感情表現と既定のコードとを対応付けるデータを含む感情表現データ(55)を記憶する記憶部(50)と、演算部(10)と、を備える。ここで、既定のコードは、実施例で使用される感情伝達要素に対応する。入力者が入力部(60)で文章を入力している時に、センサ(20)は入力者の感情表現を検出し、演算部(10)は、感情表現データ(55)を参照して、検出された感情表現に対応付けられた感情伝達要素であるコードを検索し、文章に検索された感情伝達要素であるコードを挿入する。
【0011】上記に記載された感情伝達装置は、さらに、送信部(70)を備える。上記文章は電子メールの文章であり、送信部(70)は、感情伝達要素であるコードが挿入された電子メールを送信する。
【0012】上記に記載された感情伝達装置において、感情表現は、表情、顔色、視線方向、瞬き回数・頻度、瞳孔の開き、発話内容、声のトーン、話す速さ、声色、話す間合い、身振り、体温の変化、動悸、発汗、皮膚電位、呼吸の変化、脳波、脈拍、血圧のいずれか、もしくはいずれかの組合わせである。
【0013】本発明による感情伝達装置は、文章を出力する出力部(30)と、感情を表す動作である感情伝達表現を実施する表現部(30、40)と、文章に挿入される既定のコードと感情伝達表現とを関連付ける情報を含む感情表現データ(54)を記憶する記憶部(50)と、演算部(10)と、を備える。ここで、既定のコードは、実施例で使用される感情伝達要素に対応する。また表現部は、出力装置(30)もしくは動作装置(40)のいずれか、または両方である。演算部(10)は、感情伝達要素であるコードが挿入された文章を出力部(30)で出力するように制御する時に、感情伝達要素であるコードを抽出し、感情表現データ(55)を参照して、感情伝達要素であるコードに対応付けられた感情伝達表現を検索し、表現部(30、40)が感情伝達表現を実施するように制御する。
【0014】本発明による感情伝達装置は、文章を出力する出力部(30)と、感情を表す動作である感情伝達表現を実施する表現部(30、40)と、文章に使用される特定の言葉と感情伝達表現とを関連付ける情報を含む感情表現データ(55)を記憶する記憶部(50)と、演算部(10)と、を備える。ここで、特定の言葉は、実施例で使用される感情伝達要素に対応する。また表現部は、出力装置(30)もしくは動作装置(40)のいずれか、または両方である。演算部(10)は、特定の言葉が使用された文章を出力部(30)で出力するように制御する時に、特定の言葉を抽出し、感情表現データを参照して、特定の言葉に対応付けられた感情伝達表現を検索し、表現部(30、40)が感情伝達表現を実施するように制御する。
【0015】上記に記載された感情伝達装置は、さらに、受信部(70)を備える。上記文章は電子メールの文章であり、受信部(70)は、電子メールを受信する。
【0016】上記に記載された感情伝達装置において、表現部は、表情に相当する表示を行なう表示部(31、33)、目に擬制される発光部(33)、音声を発生するスピーカ(32)、手(42,43)・足(41)・首(2)・本体(3)に相当する部分、図形を表示するモニタ(31)のいずれか、もしくはいずれかの組合わせである。
【0017】上記に記載された感情伝達装置において、感情伝達表現は、表示部の表情に相当する表示、顔に相当する部分の色の変化、メール表示色の変化、目に擬制される発光部の視線方向・瞬き(点滅)頻度・大きさ・色、点滅や色の変化、スピーカの発生する音声のトーン、話す速さ、声色、間合い、音楽(効果音を含む)、手・足・首・本体の動き、モニタに表示された図形の変化のいずれか、もしくはいずれかの組合わせである。
【0018】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明による感情伝達装置の実施の形態を以下に説明する。本発明の感情伝達装置は、電子メールを送受信することができるロボット1に代表される。本発明のロボット1は、電子メールの送受信機能を有する。電子メールの送信者は、ロボット1を使用して、電子メールをキー入力もしくは音声入力をすることができる。さらに、ロボット1を使用して電子メールを作成する場合、送信者が電子メールの文章に、感情伝達要素を自動的または意識的に含ませることができる。感情伝達要素は、送信者が自ら電子メールに含める他、ロボット1が送信者の意識的もしくは無意識的な感情表現を検出して電子メール中に織り込まれる場合がある。ロボット1が受信した電子メールを受信者に提示する場合、電子メールに織り込まれている感情伝達要素を抽出し、感情伝達要素に対応付けられている感情伝達表現をロボット1が実施して、文章内容に加えて送信者の感情を受信者に伝達することができる。
【0019】ここで、以下に本実施の形態で使用される語の定義を行なう。『感情表現』は、電子メール入力者、文章作成者などの人間が、感情に関連して行なう行動もしくは生理的変化で、表情、顔色、視線方向、瞬き回数・頻度、瞳孔の開き、発話内容、声のトーン、話す速さ、声色、話す間合い、身振り、体温の変化、動悸、発汗、皮膚電位、呼吸の変化、脳波、脈拍、血圧を含む。また、人間が入力する感情を表す文章の内容、顔文字などの記号も含まれる。『感情伝達要素』は、感情表現に対応して、文章中に織り込まれる不可視もしくは可視の既定のコード、文字、記号(以下、既定のコード)である。人間が文章中に使用する感情を表す言葉、顔文字なども感情伝達要素として使用される場合がある。『感情伝達表現』は、電子メールを再現するロボット1が感情伝達要素に対応して行なう動作や表現で、表情に相当する表示、顔に相当する部分の色の変化、目に擬制される箇所の視線方向・瞬き(点滅)頻度・大きさ・色、音声のトーン、話す速さ、声色、間合い、音楽(効果音を含む)、手・足・首・本体の動き、メール表示色の変化、発光部の点滅や色を含む。
【0020】図1にロボット1の、外観の例を示す。図1に示されるロボット1は、頭部2、胴部3を持ち、カメラ21、マイク22、モニタ31、スピーカ32、アーム42、移動機構41、ハンド43、通信装置70等を具備しているロボット1が例示されている。
【0021】ロボット1は、人間の各部に対応した位置に、同様の機能を持つセンサや出力装置を備えることが、人とのコミュニケーションをとる上で好ましい。また、ロボット1が人間に近い外観を持ち、人間と同じような動作をすることができることが、人の感情を表現する時に、人間が行なうようなジェスチャーを行なうことができるため好ましい。具体的には、頭部2の人の目に対応する位置にカメラ21を備え、口の位置にスピーカ32を備え、耳の位置にマイク22を備えることである。また、人間の腕のように肩および肘に可動部を持ち、手振りや踊りができることである。人はロボット1の顔の部分を見てロボット1に話し掛けるため、ロボット1の顔に相当する位置にカメラ21を備えることで、対面する人の顔の画像を撮影することができる。人間に近い構成を持つことで、ロボット1を使用する人は、ロボット1に親近感を持ち、ロボット1を人と擬制して扱うようになる。特に、介護に使用されるロボット1においては、使用者に親近感を持たれ、家族や友人のように感じられるロボット1が望まれる。
【0022】図2にロボット1の構成を示す。ロボット1は、演算装置10、センサ20、出力装置30、動作装置40、記憶装置50、入力装置60、通信装置70を具備する。
【0023】演算装置10は、機能的には中央演算部11、センサ情報処理部12、出力装置制御部13、動作装置制御部14、通信情報処理部17を具備する。演算装置10の上記各部は機能上の分類であり、装置の構成は単数もしくは複数のCPUを具備するコンピュータに代表される。
【0024】センサ情報処理部12は、センサ20が検出した情報を処理し、中央演算部11に送信する。センサ情報処理部12はセンサ20の種類により、個別に構成されてもよい。具体的には、カメラ21には画像処理部が対応し、マイク22には音声処理部が対応する等である。
【0025】出力装置制御部13は、中央演算部11が決定した出力に関する指令に対応して、出力装置30の制御を行なう。出力装置制御部13は、出力装置30により、個別に構成されてもよい。動作装置制御部14は、中央演算部11が決定した動作に関する指令に対応して、動作装置40の制御を行なう。動作装置制御部14は、動作装置40の種類により、個別に構成されてもよい。
【0026】センサ20は、カメラ21、マイク22、赤外線センサ23、重量感知器24、触覚感知器25、姿勢感知器26などに代表され、ロボット1に要求される機能に合わせ、必要なセンサが、単数または複数選択されて装着される。
【0027】カメラ21はCCDカメラに代表され、ロボット1の移動時に経路上の障害物を検出するための撮影、人を探索するための撮影などをする。さらに、カメラ21は、電子メールを作成する送信者の外見上の感情表現(表情・視線方向・瞬き回数/頻度・瞳孔・身振りなどの表現、顔色などの生理的変化などを含む)を検出するための撮影を行なう。カメラ21で撮影された画像は、センサ情報処理部12で画像処理される。
【0028】マイク22は、人の声を含む音声を検出し、電子メールの音声入力に使用される。また、その他の命令の音声入力、周辺の情報収集等にも使用される。マイク22から入力された音声から、入力者の音声による感情表現(音声のトーン・話す速さ・声色・話す間合い等)が検出される。
【0029】赤外線センサ23は、2点間の赤外線が切断されることにより人や物の存在を確認するセンサや、温度差により人の存在等を検出する赤外線カメラに代表される。赤外線カメラは、電子メール送信者の体温の変化、顔部分の温度の変化等を含む生理的変化による感情表現を検出することもできる。
【0030】重量感知器24は、ロボット1が物を持ったときに重さを感知したり、物を持っていることを検出したりする。触覚感知器25は、物にぶつかったことや、持っている物の固さ、もしくは使用者に撫でられた、または、叩かれたことを検知する。また、指紋などを検出する機能を有することもできる。触覚感知器25は、入力者のロボット1に対する動作を感情表現として検出することもできる。姿勢感知器26は、ロボット1が自身の姿勢を感知し、感知結果は移動時などの姿勢制御に使用される。
【0031】その他、使用者の生理的変化を検出するセンサが使用される場合がある。具体的には、脈拍計、皮膚電位計、脳波計、血圧計などである。これらのセンサで検出された生理的変化も感情表現として、入力者の感情を予測するのに使用される場合がある。
【0032】出力装置30は、モニタ31、スピーカ32、発光部33、印刷部34などに代表され、ロボット1の機能に合わせ、必要な出力装置が単数または複数選択されて装着される。
【0033】モニタ31は、液晶ディスプレイ等に代表され、電子メールの表示を行なう。また、その他の情報の表示を行なうことができる。ロボット1は、モニタ31に表示される画像により、感情伝達表現することができる。具体的には、顔の表情を表示して感情を表現したり、キャラクターを表示して、キャラクターの動きにより感情を表現したりすることである。
【0034】スピーカ32は、音声や音楽を出力する。スピーカ32は、音声による情報提示やロボット1の会話に使用される。スピーカ32により、合成音による電子メールの音声提示を行なうこともできる。この場合、感情伝達表現として合成音のトーンや速さ、声色、間合い等の変化を付けることができる。また、感情伝達表現として、効果音や音楽を出力することもできる。
【0035】発光部33は、ロボット1の顔に当たる部分に設置されるLEDなどに代表される。顔を形成するLEDは、ロボット1の状態表示や感情伝達表現などに用いられる。感情伝達表現として、ロボット1の顔の位置に取り付けられたLEDを、さまざまに点灯させて、顔の表情を表現したり、発光部33の点滅速度を変化させて急いでいる様子などを表現することができる。
【0036】印刷部34は、電子メールの内容などを受信者が印刷するようロボット1に命令した場合、命令された範囲を印刷するために使用される。
【0037】動作装置40は、移動機構41、アーム42、ハンド43、本体・首の動作機構44に代表され、ロボット1の機能に合わせ、必要な動作装置が単数または複数選択されて装着される。
【0038】移動機構41は、ロボット1が移動するための機構で、2足歩行用脚、4足歩行用脚、その他の移動用脚、車輪、クローラ等に代表され、ロボット1が移動する場所や移動スピードに合わせて選択される。移動機構41は、動きによる感情伝達表現の実施にも使用される場合がある。具体的には、喜びを表す時に、ぐるぐる走りまわったり、飛び跳ねたり、喜びの踊りを踊ったりすることである。
【0039】アーム42は、人の腕に相当する機能を有し、ロボット1の本体に可動的に取り付けられる。アーム42の先端にハンド43が取り付けられる。アーム42は、動きによる感情伝達表現の実施に使用される。具体的には、喜びを表す時に、万歳をしたり、ガッツポーズをしたり、ハイタッチをしたり、喜びの踊りを踊ったりすることである。ハンド43は、アーム42の先に取り付けられ、物を掴む機能を有する。ハンド43も、動きによる感情伝達表現の実施に使用される。
【0040】本体・首の動作機構44は、本体または首を振ったり、回したりする機構で、方向転換、会話している人の方へ向きの変更、センサ20の向きを変更するために使用される。本体・首の動作機構44も、動きによる感情伝達表現の実施に使用される。具体的には、否定を表現するために首を横に振ったり、肯定を表現するために首を縦に振ったりすることである。
【0041】記憶装置50は、動作履歴51、通信情報52、地図/領域情報53、個人認証データ54、感情表現データ55、などのデータから、移動ロボットに要求される機能に合わせ、必要なデータを記憶している。
【0042】動作履歴51は、ロボット1が行なった動作を時間毎に記録したデータである。動作履歴により行動パターンやルーチンの行動を認識し、効率よい行動パターンを学習することに利用できる。通信情報52は、電子メールなどの受信履歴及び内容、担当する人のメールアドレス、メールサーバ情報、アドレス帖などの通信に関する情報を含む。地図/領域情報53は、ロボット1が移動するエリアの地図情報、担当する人に関連付けられた場所、物の位置、障害物情報などの情報を含む。地図/領域情報53は、ロボット1が移動したときに得られる情報により、順次更新されることが好ましい。
【0043】個人認証データ54は、個人認証に使用されるデータ、具体的には顔、指紋、手形、虹彩、声紋、体型(骨格)などの特徴量、もしくは、暗証番号、IDカード等に記憶された磁気もしくは電気的な情報などのIDデータと、個人名を関連付ける情報を含む。個人認証は、中央演算部11が、個人認証データ54と、センサ20で入手した特徴量やIDデータを基に行なう。使用されるデータは、単数、もしくはいずれかの組合せにより行なわれる。個人認証は、ロボット1が電子メールを受信した時に、提示する相手を確認するために行なわれる場合がある。
【0044】感情表現データ55は、感情表現と感情伝達要素、感情伝達要素と感情伝達表現を関連付けるデータである。感情表現データには、ロボット1がセンサ20で感知した送信者の感情表現と電子メールに織り込む感情伝達要素を関連付ける使用者感情データと、ロボット1が電子メールから抽出した感情伝達要素と感情伝達表現を関連付けるロボット感情データの2種類がある。ロボット1は、電子メールの送受信を行なうので、入力時に使用される使用者感情データと出力時に使用されるロボット感情データの両方記憶していることが好ましい。
【0045】入力装置60は、スイッチ61、キー62、カード読取装置63に代表され、ロボット1の機能に合わせ、必要な入力装置が単数または複数選択されて装着される。スイッチ61は、電源や各種設定などを入力するスイッチである。複数のキー62がキーボード等を形成し、暗証番号の入力や各種設定、命令を入力することができる。また、使用者は、キー62で電子メールの入力をすることができる。カード読取装置63は、個人認証時に、IDカードの磁気や電気的信号を読み取るために使用される場合がある。
【0046】通信装置70は、送受信部71を具備し、インターネットやイントラネットを通じて、電子メール等の情報を送受信できる。通信は、無線通信であることが好ましい。無線通信でない場合でも、ロボット1は通常待機中は、特定の端子でネットワークに接続しており、移動するときは、接続を切り離すように構成することもできる。
【0047】(実施の形態1)図3を参照して、送信者が受信者へ本発明のロボット1を使用して電子メールを送信する時の送信者に使用されるロボット1の動作、および、受信者がロボット1を使用して電子メールを見る時の受信者に使用されるロボット1の動作が説明される。送信者に使用されるロボット1と受信者に使用されるロボット1は別々のロボットで同様のメール入力機能および再生機能をもつ。ここでは、送信者側ロボットをロボット1a、受信者側ロボットをロボット1bとして区別する。但し、2台のロボットは全く同じである必要はなく、設定やタイプの違いによる保有する機能の相違、使用者の設定や学習により、それぞれの別の機能や個性を持つ場合がある。
【0048】送信者が、ロボット1aの入力装置60またはセンサ20を使用して電子メールの送信内容を入力する(SA1)。入力は、文字に変換される音声入力の場合と、キー入力の場合がある。ロボット1aは、入力中の送信者をセンサ20で観察し、送信者の感情表現を検出する(SA2)。演算装置10は、センサ20で検出した感情表現を、感情表現データ55を参照して、感情伝達要素に変換する。感情伝達要素は既定のコード等で表される。演算装置10は、感情伝達要素を、送信者がその感情表現をした時に入力した電子メールの文章中に、不可視のコードで挿入する(SA3)。ロボット1aは、ネットワークを介して、通信装置70で受信者へ電子メールを送信する(SA4)。
【0049】感情伝達要素が不可視のコードで挿入されることにより、受信者が電子メールを読む時に障害にならず、また、受信者側のロボット1bもしくは端末に感情伝達要素を再現できる機能が無くても受信者が電子メールを読む時に障害にならない。
【0050】ロボット1bは、電子メールを受信する(SB1)。ロボット1bは、演算装置10で、受信した電子メール内の感情伝達要素を抽出する(SB2)。ロボット1bは、抽出した感情伝達要素から、感情表現データ55’を参照して、感情伝達表現を検索する(SB3)。ロボット1bは、電子メールを受信者に提示しながら動作装置40や出力装置30で感情伝達表現を実施する(SB4)。ロボット1bによる電子メールの提示は、受信者の選択により、モニタ31での表示でも、スピーカ32からの合成音による音声提示でもすることができる。
【0051】ここで、ロボット1aが記憶している感情表現データ55とロボット1bが記憶している感情表現データ55’は、同じ感情伝達要素を含むことが好ましい。さらに、感情伝達要素を介して変換される感情表現と感情伝達表現は、同じ感情を表すものであることが好ましい。但し、ロボット1aの感情表現データ55とロボット1bの感情表現データ55’は、全く同じ必要はなく、ロボットの機能や使用者の好みによって、感情伝達表現などを変更することもできる。従って、同じ内容のメールを複数人に送付した場合、それぞれの受信者のロボット1bが、全く同じ感情伝達表現をしない場合があってもよい。
【0052】(実施の形態2)図4を参照して、送信者が受信者へ本発明のロボット1を使用して電子メールを送信する時、送信者に使用されるロボット1の動作、および、受信者がロボット1を使用して電子メールを見る時、受信者に使用されるロボット1の動作が説明される。本実施の形態では、送信者が意識的に電子メールに感情伝達要素を挿入する場合が説明される。送信者に使用されるロボット1aと受信者に使用されるロボット1bは別々のロボットで同様のメール入力機能および再生機能を持つ。ここでは、送信者側ロボット1をロボット1a、受信者側ロボット1をロボット1bとして区別する。ただし、本実施例ではロボット1aは通常の端末でもよい。
【0053】送信者が、ロボット1aを使用して、入力装置60またはセンサ20から電子メールの送信内容を入力する(SC1)。入力は、文字に変換される音声入力の場合と、キー入力の場合がある。送信者は、電子メールを入力しながら感情伝達要素を入力する。感情伝達要素の入力は、決められた括弧などの中に、既定のコード等を入力することにより行なわれる。感情伝達要素を送信者が記憶する、もしくは表などを参照しながら感情伝達要素を入力することは、入力の効率がよくないので、簡潔に入力できる機能があることが好ましい。具体的には、感情伝達要素入力用に文字を感情伝達要素に変換する機能や、画面上に感情、または、ロボット1bが実行する感情伝達表現を表すイラストなどを提示して、それを文章の入力したい箇所で選択することにより感情伝達要素を入力する機能を付加することなどである。また、すでに多く使用されている顔文字などを感情伝達要素として使用できるように構成することもできる。
【0054】ロボット1aは、ネットワークとを介して、受信者へ電子メールを送信する(SC3)。
【0055】ロボット1bの動作は、実施の形態1と同様である。ロボット1bは、電子メールを受信する(SB1)。ロボット1bは受信した電子メール内の感情伝達要素を抽出する(SB2)。ロボット1bは、抽出した感情伝達要素から、感情表現データ55’を参照して、感情伝達表現を検索する(SB3)。ロボット1bは、電子メールを受信者に提示しながら感情伝達表現を実施する(SB4)。
【0056】上記のように、送信者が感情伝達表現を入力できることにより、自由に、かつ、好きな感情伝達要素を、電子メールに挿入することができる。また、本実施例では、送信者のロボット1aは、ロボット1である必要はなく、どんな端末からでも入力することができる。
【0057】(実施の形態3)図5を参照して、送信者が受信者へ本発明のロボット1aを使用して電子メールを送信する時、送信者に使用されるロボット1aの動作、および、受信者がロボット1bを使用して電子メールを見る時、受信者に使用されるロボット1bの動作が説明される。本実施の形態では、送信者が電子メールに感情伝達要素を挿入しない場合でロボット1bが感情伝達表現を実施する場合が説明される。送信者に使用されるロボット1aと受信者に使用されるロボット1bは別々のロボットで同様のメール入力機能及び再生機能を持つ。ここでは、送信者側ロボット1をロボット1a、受信者側ロボット1をロボット1bとして区別する。ただし、本実施例ではロボット1aは通常の端末でもよい。
【0058】本実施の形態では、送信者およびロボット1aは電子メールに、とくべつに感情伝達要素を挿入しない。送信者は、普通に電子メールを入力する(SD1)。ロボット1aは、電子メールを送信する(SD2)。送信者側は、従来と同じ様に電子メールを送信するので、従来の端末を使用できる。
【0059】ロボット1bは、電子メールを受信する(SB1)。ロボット1bは受信した電子メール内の感情伝達要素を抽出する(SB2)。ここでの、感情伝達要素は、送信者が電子メール中に使用した感情を表す言葉である。具体的には、「嬉しい」「悲しい」「喜ぶ」「怒る」「好きだ」「嫌いだ」「疲れた」などの言葉である。また、「愛」「恋」などの言葉も感情伝達要素として使用できる。ロボット1bは、抽出した感情伝達要素から、感情表現データ55’を参照して、感情伝達表現を検索する(SB3)。ロボット1bは、電子メールを受信者に提示しながら感情伝達表現を実施する(SB4)。
【0060】上記の実施例のように、電子メールの文章中に使用される言葉を感情伝達要素として使用することにより、送信者は入力時に特に既定のコード等を入力する必要はない。また、受信者は、どんな文章も、感情伝達表現付で見ることができる。
【0061】上記の3つの実施例の他、付帯的な機能として以下の機能を付加することができる。ロボット1bに、メールの送信者の声や性格等の個人情報を、事前に入力しておき、それに基づきロボットが行なう感情伝達表現を変化させる機能である。具体的には、事前に甲さんの年齢、受信者との関係、性別、性格、声、癖などの個人データを入力する。ロボット1bは、電子メールを受信した時、送信者を確認し、甲さんであれば、甲さんの個人データを検索し、個人データにより修正された感情伝達表現を行なう。これにより、ロボット1bの感情表現を送信者本人の感情表現により近づけるけることができる。受信者は、送信者をよりイメージすることができる。
【0062】本発明は、ロボット1に限られず、通常のパソコンなどのメール端末でもよい。この場合、ジェスチャーなどを行なう機能がないため、画面表示や音声表示で感情伝達表現を行なう。
【0063】さらに、感情伝達要素を挿入するのは電子メールの文章に限られず、電子的に製作される文章であれば、通常のワードプロッセッサプログラムで作成する文章でもよい。この場合、文章が開かれることで感情伝達表現が行なわれる。
【0064】上記のように、ロボット1bが感情表現することにより、文字では伝達できない視覚や聴覚感情を視覚や聴覚等で伝達することができる。
【0065】上記実施例では、ロボット1aが送信用、ロボット1bが受信用に使用されているが、各ロボット1a、1bが送信用および受信用の機能を有し、どちらの用途でも使用できる。
【0066】
【発明の効果】本発明の感情伝達装置は、電子文章の作成者が、文章中に文字表現に加えて感情に対応する感情伝達要素を加えることができ、また、電子文章を読む者が、文章の内容に加えられた感情伝達要素を、感情伝達表現として視覚や聴覚等の手段で感じることができる。




 

 


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