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発明の名称 プラント動特性モデル構築システムと構築方法、及び、プラント動特性シミュレータ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−150890(P2003−150890A)
公開日 平成15年5月23日(2003.5.23)
出願番号 特願2001−352052(P2001−352052)
出願日 平成13年11月16日(2001.11.16)
代理人 【識別番号】100102864
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 実 (外1名)
【テーマコード(参考)】
4G075
5B046
【Fターム(参考)】
4G075 AA01 AA67 
5B046 AA02 GA01 HA05 JA07 KA05
発明者 武多 一浩 / 糸原 国章
要約 課題
プラント動特性プログラムやプラント動特性モデルに精通せずとも、プラント動特性モデルを短い時間で効率良く容易に作成する。

解決手段
プラントで使用可能な要素を表す、第1要素記号と第2要素記号とを含む要素記号を表示可能な表示部3と、表示部3に表示された第1要素記号に結合される第2要素記号を指定する入力部7と、要素記号同士を結合する規則を有するデータベース6と、指定に応答しデータベース6を参照して、第1要素記号と第2要素記号との結合が、規則に合致しているかを判定し、合致の時は、表示部3上で第1要素記号と第2要素記号とを結合し、合致していない時は、その旨を示し、プラントモデルを生成する自動生成部4と、要素の特性を表す要素モデルを有する要素モデルデータベース8とを具備し、自動生成部4は、第1要素記号と第2要素記号との結合状態と、要素モデルとに基づいて、プラント動特性モデルを生成する。
特許請求の範囲
【請求項1】プラントで使用可能な複数の要素の各々を表す、第1要素記号と第2要素記号とを含む複数の要素記号を表示可能な表示部と、前記表示部に表示されている前記第1要素記号に結合される前記第2要素記号を指定するための入力部と、前記要素記号同士を結合するための規則を格納する結合ルールデータベースと、前記指定に応答して、前記結合ルールデータベースを参照して、前記第1要素記号と前記第2要素記号との結合が、前記規則に合致しているか否かを判定し、合致しているときは、前記表示部上で前記第1要素記号と前記第2要素記号とを結合して示し、合致していないときは、合致していないことを示す自動生成部と、を具備する、プラント動特性モデル構築システム。
【請求項2】前記自動生成部は、前記プラントの種類の入力に基づいて、前記種類毎に設定された前記要素記号の組を、前記プラントの前記プラントモデル作成のためのテンプレートとして前記表示部に表示させる、請求項1に記載のプラント動特性モデル構築システム。
【請求項3】前記自動生成部は、前記種類の前記プラントモデルの前回の作成時における使用頻度の高い順に前記テンプレートを並べて表示する、請求項2に記載のプラント動特性モデル構築システム。
【請求項4】前記入力部は、マウスを含み、前記自動生成部は、前記マウスの右クリックにより、前記表示部上に前記要素記号の一覧表を示し、前記マウスの前記一覧表における前記要素記号の選択動作により、前記要素記号を前記表示部に表示させる、請求項1乃至3に記載のプラント動特性モデル構築システム。
【請求項5】前記複数の要素の各々の特性を表す複数の要素モデルを有する要素モデルデータベースと、を更に具備し、前記自動生成部は、複数の前記要素記号の結合で表されるプラントモデルと、前記第1要素記号と前記第2要素記号との状態を示す結合情報と、前記要素モデルとに基づいて、前記プラントの動特性をシミュレーションするためのモデルとしてのプラント動特性モデルを生成する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプラント動特性モデル構築システム。
【請求項6】請求項5に記載のプラント動特性モデル構築システムと、前記プラントの動特性を評価するプラント動特性プログラムを有し、前記プラント動特性モデルに基づいて、前記プラント動特性プログラムを用いて前記プラントの動特性を評価する動特性演算処理部と、を具備する、プラント動特性シミュレータ。
【請求項7】表示画面上で互いに結合された、プラントで使用される複数の機器の各々を表す複数の要素記号の、結合状態を表す結合情報を取得する第1ステップと、前記結合情報に基づいて、前記結合状態と予め設定された結合ルールとを比較し、前記結合状態が前記結合ルールに違反している場合、前記結合状態を解消する第2ステップと、前記結合情報に基づいて、前記結合状態と予め設定された結合ルールとを比較し、前記結合状態が前記結合ルールに違反していない場合、前記結合状態を維持する第3ステップと、前記第1ステップと前記第2ステップと前記第3ステップとを前記表示画面上で前記要素記号同士が結合される毎に、繰り返す第4ステップと、を具備する、プラント動特性モデル構築方法。
【請求項8】複数の前記要素記号の結合で表されるプラントモデルと、前記結合情報と、前記複数の機器の各々の特性を表す複数の要素モデルとに基づいて、前記プラントの動特性を評価するプラント動特性モデルを生成する第5ステップと、を更に具備する、請求項7に記載のプラント動特性モデル構築方法。
【請求項9】表示画面上で互いに結合された、プラントで使用される複数の機器の各々を表す複数の要素記号の、結合状態を表す結合情報を取得する第1ステップと、前記結合情報に基づいて、前記結合状態と予め設定された結合ルールとを比較し、前記結合状態が前記結合ルールに違反している場合、前記結合状態を解消する第2ステップと、前記結合情報に基づいて、前記結合状態と予め設定された結合ルールとを比較し、前記結合状態が前記結合ルールに違反していない場合、前記結合状態を維持する第3ステップと、前記第1ステップと前記第2ステップと前記第3ステップとを前記表示画面上で前記要素記号同士が結合される毎に、繰り返す第4ステップと、複数の前記要素記号の結合で表されるプラントモデルと、前記結合情報と、前記複数の機器の各々の特性を表す複数の要素モデルとに基づいて、前記プラントの動特性を評価するプラント動特性モデルを生成する第5ステップと、を具備する方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント動特性モデル構築システム、プラント動特性シミュレータ及びプラント動特性モデル構築方法に関し、特に、プラント動特性プログラムに使用するプラント動特性モデルを構築することが可能なプラント動特性モデル構築システム及びプラント動特性モデル構築方法、それらを用いた、プラント動特性シミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】化学プラントや発電プラントのようなプラントを建設する際、プラントの動特性を事前に検証するプラント動特性プログラムが知られている。プラント動特性プログラムは、そこに入力するデータファイルを変更することで、プログラムの変更無しに、様々なプラントに適用することが可能である。
【0003】このデータファイルとしては、配管や機器の各機器要素に固有の情報を数値データとし、更に機器要素間の接続情報のデータである接続情報データを付加して作成する。そして、そのデータファイルをプログラムに解析コードとして認識させる。
【0004】データファイルの作成には、前提としてプラント動特性モデルを作成しておく必要がある。しかし、プラント動特性モデルの作成には、プラント動特性プログラムの内容及び各機器要素モデルに精通している必要がある。そして、データファイルにおける各機器要素の数値データ、機器要素間の接続情報データを作成するためには、これらのデータ作成作業に熟練している必要がある。
【0005】関連技術として、特開平7−104655号公報に、プラントシミュレータの技術が公開されている。この技術のシミュレータは、プラント設計に際して、シンボルを用いて表示装置上にプラント体系の動特性モデルを作成することで、最適なプラント体系の動特性モデルを自動生成する。この技術では、まず表示装置上で、プラントを構成する各機器を示すシンボルにより、一つのシンボルの結合(プラントモデル)を作成する。しかる後、各シンボル間の結合を審査する。その結果、予め設定された組み合わせルールに従わない結合個所がある場合には、その部分を表示装置上に明示する。作成者は、明示された結合個所を修正する。以上の動作を繰り返し、適正なプラントモデルを得る。そして、プラントモデルと要素モデルとに基づいて、最適なプラント体系の動特性モデル及びデータファイルを容易に作成できる、と記されている。
【0006】この技術では、プラントモデルを完成した後に、各シンボル間の結合の審査を行なう。従って、途中の機器の結合に組み合わせルール違反がある場合でも、プラントモデルを完成してからでないと違反箇所を把握することが出来ない。また、違反箇所を修正しても、修正に伴って他の個所に違反が生じる場合も考えられる。その場合でも、プラントモデルの修正(複数個所ある場合には、それら全て)を行なった後でないと、審査が行なわれない。従って、修正により新たに違反箇所が発生しても、直ぐには違反箇所を把握することが出来ない。このように、一度プラントモデル全体を完成した後に、各シンボル間の結合の審査を行なうため、組み合わせルール違反のないプラントモデルを完成するのに、非常に時間と労力が掛かることが考えられる。
【0007】プラント動特性プログラムに精通しない場合や、プラント動特性モデルの作成に熟練していない場合でも、プラント動特性モデルを容易に作成することが可能なシステムが求められている。また、短い時間で効率良くプラント動特性モデルを作成することが可能なシステムが望まれている。プラント動特性プログラムに熟練しない場合でも、データ入力からプラント動特性の解析まで行なうことが可能なシステムが望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、プラント動特性プログラムに精通しない場合や、プラント動特性モデルの作成に熟練していない場合でも、プラント動特性モデルを容易に作成することが可能なプラント動特性モデル構築システム、プラント動特性シミュレータ及びプラント動特性モデル構築方法を提供することである。
【0009】また、本発明の他の目的は、短い時間で効率良くプラント動特性モデルを作成することが可能なプラント動特性モデル構築システム、プラント動特性シミュレータ及びプラント動特性モデル構築方法を提供することである。
【0010】本発明の更に他の目的は、プラント動特性プログラムに熟練しない場合でも、データ入力からプラント動特性の解析まで行なうことが可能なプラント動特性モデル構築システム、プラント動特性シミュレータ及びプラント動特性モデル構築方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0012】従って、上記課題を解決するために、本発明のプラント動特性モデル構築システムは、プラントで使用可能な複数の要素の各々を表す、第1要素記号と第2要素記号とを含む複数の要素記号(13〜16)を表示可能な表示部(3)と、表示部(3)に表示されているその第1要素記号に結合されるその第2要素記号を指定するための入力部(7)と、要素記号(13〜16)同士を結合するための規則を格納する結合ルールデータベース(6)と、その指定に応答して、その結合ルールデータベース(6)を参照して、その第1要素記号とその第2要素記号との結合が、その規則に合致しているか否かを判定し、合致しているときは、表示部(3)上でその第1要素記号とその第2要素記号とを結合して示し、合致していないときは、合致していないことを示す自動生成部(4)とを具備する。
【0013】自動生成部(4)は、そのプラントの種類の入力に基づいて、その種類毎に設定された要素記号(13〜16)の組を、そのプラントのそのプラントモデル作成のためのテンプレート(17)として表示部(3)に表示させる。
【0014】また、本発明のプラント動特性モデル構築システムは、自動生成部(4)は、その種類のそのプラントモデルの前回の作成時における使用頻度の高い順にテンプレート(17)を並べて表示する。
【0015】また、本発明のプラント動特性モデル構築システムは、入力部(7)は、マウスを含み、自動生成部(4)は、そのマウスの右クリックにより、表示部(3)上に要素記号(13〜16)の一覧表を示し、そのマウスのその一覧表における要素記号(13〜16)の選択動作により、要素記号(13〜16)を表示部(3)に表示させる。
【0016】更に、本発明のプラント動特性モデル構築システムは、その複数の要素の各々の特性を表す複数の要素モデルを有する要素モデルデータベース(8)とを更に具備し、自動生成部(4)は、複数の要素記号(13〜16)の結合で表されるプラントモデル(18)と、その第1要素記号とその第2要素記号との状態を示す結合情報と、その要素モデルとに基づいて、そのプラントの動特性をシミュレーションするためのモデルとしてのプラント動特性モデルを生成する。
【0017】更に、本発明のプラント動特性モデル構築システムは、請求項5に記載のプラント動特性モデル構築システム(3,4,6,7,8)と、そのプラントの動特性を評価するプラント動特性プログラムを有し、そのプラント動特性モデルに基づいて、そのプラント動特性プログラムを用いてそのプラントの動特性を評価する動特性演算処理部(5)とを具備する。
【0018】上記課題を解決するための、本発明のプラント動特性モデル構築方法は、表示画面(11)上で互いに結合された、プラントで使用される複数の機器の各々を表す複数の要素記号(13〜16)の、結合状態を表す結合情報を取得する第1ステップと、その結合情報に基づいて、その結合状態と予め設定された結合ルールとを比較し、その結合状態がその結合ルールに違反している場合、その結合状態を解消する第2ステップと、その結合情報に基づいて、その結合状態と予め設定された結合ルールとを比較し、その結合状態がその結合ルールに違反していない場合、その結合状態を維持する第3ステップと、その第1ステップとその第2ステップとその第3ステップとをその表示画面上で要素記号(13〜16)同士が結合される毎に、繰り返す第4ステップとを具備する。
【0019】また、本発明のプラント動特性モデル構築方法は、複数の要素記号(13〜16)の結合で表されるプラントモデル(18)と、その結合情報と、その複数の機器の各々の特性を表す複数の要素モデルとに基づいて、そのプラントの動特性を評価するプラント動特性モデルを生成する第5ステップとを更に具備する。
【0020】上記課題を解決するための、本発明におけるプログラムは、表示画面(11)上で互いに結合された、プラントで使用される複数の機器の各々を表す複数の要素記号(13〜16)の、結合状態を表す結合情報を取得する第1ステップと、その結合情報に基づいて、その結合状態と予め設定された結合ルールとを比較し、その結合状態がその結合ルールに違反している場合、その結合状態を解消する第2ステップと、その結合情報に基づいて、その結合状態と予め設定された結合ルールとを比較し、その結合状態がその結合ルールに違反していない場合、その結合状態を維持する第3ステップと、その第1ステップとその第2ステップとその第3ステップとを表示画面(11)上で要素記号(13〜16)同士が結合される毎に、繰り返す第4ステップと、複数の要素記号(13〜16)の結合で表されるプラントモデルと、その結合情報と、その複数の機器の各々の特性を表す複数の要素モデルとに基づいて、そのプラントの動特性を評価するプラント動特性モデルを生成する第5ステップとを具備する方法をコンピュータに実行させる。
【0021】上記のプラント動特性モデル構築方法及びプログラムは、矛盾の発生しない範囲で、各ステップの順番を変更することが出来る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明であるプラント動特性モデル構築システム、プラント動特性シミュレータ及びプラント動特性モデル構築方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。本実施例において、化学プラントに使用されるプラント動特性モデル構築システム、プラント動特性シミュレータ及びプラント動特性モデル構築方法を例に示して説明するが、発電プラントのような他の種類のプラントにおいても、適用可能である。なお、各実施の形態において同一又は相当部分には同一の符号を付して説明する。
【0023】まず、本発明であるプラント動特性モデル構築システム及びプラント動特性モデル構築方法、それらを有するプラント動特性シミュレータの実施の形態における構成について説明する。図1は、本発明であるプラント動特性モデル構築システム及びプラント動特性モデル構築方法、それらを有するプラント動特性シミュレータの実施の形態における構成を示す図である。
【0024】プラント動特性モデル構築システムを含むプラント動特性シミュレータ1は、シミュレーション部2、表示部3及び入力部7を具備する。また、シミュレーション部2は、自動生成部4、動特性演算処理部5、結合ルールデータベース6及び要素モデルデータベース8を具備する。
【0025】本発明のプラント動特性モデル構築システムでは、プラント動特性モデルの作成者(以下「作成者」)が、表示部3上で、入力部7を用いて、プラントを構成する各機器を示す要素記号(以下「要素記号」)を次々に結合させて、一組の要素記号の結合(以下「プラントモデル」)を作成する。そして、プラントモデルに基づいて、プラント動特性モデル構築システムが、自動的にプラント動特性モデルを完成させる。作成者は、プラントモデルを作成する際、結合ルールに違反すると、要素記号同士を結合することができない。従って、要素記号を結合させて、表示部3上でプラントモデルを作成できれば、その後に審査等を行なわずにプラント動特性モデルを自動的に完成することができる。
【0026】この場合、作成者は、要素記号を組み合わせていくだけで良く、特別な知識や熟練を要せず、容易にプラントモデルの構築作業が可能である。また、要素記号間の結合ルールに違反した場合には、直ちに拒絶されるので、プラントモデルを完成してから審査を行なう場合のような時間の無駄をなくすことが出来る。そして、本発明のプラント動特性シミュレータは、得られたプラントモデルに基づいて、自動的に完成したプラント動特性モデルをそのまま用いて、プラント動特性の動作演算を行なうことが可能となる。
【0027】図1の各構成について説明する。表示部3は、CRT(Cathode−Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)に例示される表示機器であり、プラント動特性シミュレータ1に属する。その画面上に、要素記号を表示する。詳細は後述する。また、シミュレーション部2(後述)での各種処理の結果を表示することが出来る。
【0028】入力部7は、キーボードやマウスに例示される入力用の機器であり、プラント動特性シミュレータ1に属する。キーボードやマウスの操作により、表示部3に表示された要素記号の操作(例示:要素記号の選択、要素記号同士の結合)を行なう。また、シミュレーション部2での各種処理に必要なデータの入力を行なう。
【0029】シミュレーション部2は、ワークステーションに例示される情報処理装置であり、プラント動特性シミュレータ1に属する。プラント動特性モデルを構築するための処理や、そのプラント動特性モデルに基づく動特性演算処理などを行う。プログラムである自動生成部4と動特性演算処理部5とを有し、結合ルールデータベース6と要素モデルデータベース8とを搭載している。
【0030】自動生成部4は、作成者が表示部3上で要素記号を選択、結合することにより、プラント動特性モデルを構築するための処理を行う。すなわち、作業者の入力部7からの入力作業により、表示部3上で要素記号を選択(生成)し、結合させる。そしてそこから結合状態を表す結合情報を抽出し、結合ルールデータベース6(後述)の結合ルールと比較する。結合情報が結合ルールに違反している(結合が不適正な)場合には、表示部3上で要素記号同士を引き離し(結合させず)、結合できない理由等を表示する。結合情報が結合ルールに違反していない(結合が適正な)場合には、表示部3上で要素記号同士の結合を維持する。そして、完成したプラントモデルに基づいて、各要素記号に対応する各機器(例示:ポンプ、バルブ)の要素モデルを要素モデルデータベース8(後述)から取り出し、組み合わせることによりプラント動特性モデルを完成させる。完成したプラント動特性モデルは、動特性演算処理部5(後述)へ出力する。
【0031】動特性演算処理部5は、プラント動特性プログラムを含む。そして、プラント動特性モデルをデータファイルとして入力され、プラントの動特性をシミュレーションする。シミュレーションの結果は、表示部3やその他の出力装置(図示せず)に出力する。プラント動特性プログラムは、従来用いられているプログラムを使用できる。
【0032】結合ルールデータベース6は、要素記号同士の組み合わせの適正を判断するための判定基準としての結合ルールを有する。結合ルールは、例えば、ポンプに他のポンプを直接結合できない、配管の前後は機器である、水用の機器にガス用の機器を結合できない、等である。なお、結合ルールデータベース6は、自動生成部4に含まれていても良い。
【0033】要素モデルデータベース8は、各要素記号に対応する各機器の動特性をシミュレーションするための要素モデルを有する。要素モデルは、従来のプラント動特性プログラムに用いられるような汎用の要素モデルを使用することが出来る。なお、要素モデルデータベース8は、自動生成部4に含まれていても良い。
【0034】次に、表示部3における表示画面について説明する。図2は、本発明のプラント動特性モデル構築システム、プラント動特性シミュレータ及びプラント動特性モデル構築方法の実施の形態に関わる表示部3の表示画面11を示す図である。表示画面11は、要素記号テーブル17とプラントモデル作成領域12とを具備する。
【0035】要素記号テーブル17は、ポンプを示す要素記号A13、バルブを示す要素記号B14、タンクを示す要素記号C15及び配管を示す要素記号D16を具備する。これらは、プラントモデルの作成作業の際、テンプレートの役割を果たす。但し、要素記号はこれらだけに限られるものではなく、要素記号テーブル17をスクロールする、プルダウンメニュー(図示せず)から選択する、などの操作により、他の種々のプラント構成機器を表示することが可能である。構成機器としては、その他に、例えば反応装置、蒸留装置、熱交換器、気液分離機などがある。
【0036】この要素記号テーブル17における要素記号の組は、プラントモデルを作成するプラントの種類毎に、自動生成部4の記憶部(図示せず)に格納されている。そして、プラントモデルを作成する作業を開始する際、プラントの種類を入力することにより、所望の要素記号の組が選択、表示される。これにより、不要な要素記号が表示されないので、必要な要素記号を選択し易くなり、作業性を向上させることが出来る【0037】また、前記要素記号テーブル17を表示画面11中に表示する際、自動生成部4は、前回、そのプラントの種類でプラントモデルを生成したときの、使用頻度の高い順に要素記号(テンプレート)を並べなおして表示する。これにより、使用頻度の高い要素記号を選択し易くなり、作業性を向上させることが出来る。作業中に、作業者が並べ替えることも可能である。
【0038】プラントモデル作成領域12は、要素記号テーブル17から取り出した各要素記号を組み合わせて、プラントモデルを作成する作業領域である。作業者は、マウス(入力部7)により各要素記号をドラッグし、プラントモデル作成領域12へ移動し、適当な位置にドロップすることにより、プラントモデルの作成作業を行なうことが出来る。また、マウスの右クリックにより、表示画面11上に要素記号の一覧表(例示:要素記号の名称の一覧、小さな要素記号の一覧)を示すことができる。その際、作業者は、一覧表中の所望の要素記号を選択する動作(マウスのポインタを一覧表の所望の要素記号(の名称)上に移動し、左クリックする)を行なうことにより、所望の要素記号をプラントモデル作成領域12に表示させることができる。画面上の要素記号の表示・移動・複製等は、従来知られた方法で実施可能である。
【0039】プラントモデルの作成作業の際、要素記号間の結合を行なうのに、自動生成部4が、結合ルールに違反しないかをチェックしている。違反が無ければ、要素記号同士の結合は維持される。違反があれば、表示画面11上で、要素記号同士は引き離され、結合できない。そして、画面上で警告(例示:結合ルール違反で結合不可)を表示する。図2では、例として、プラントモデル作成例18(配管−バルブ−配管−ポンプ−配管)を示している。
【0040】次に、本発明であるプラント動特性モデル構築システム、プラント動特性シミュレータ及びプラント動特性モデル構築方法の実施の形態における動作について説明する。図3は、本発明であるプラント動特性モデル構築システム、プラント動特性シミュレータ及びプラント動特性モデル構築方法の実施の形態における動作を示すフロー図である。
【0041】以下に、プラント動特性モデルの構築及びプラント動特性シミュレーションについて説明する。
(0)開始:作業者は、プラントの種類を指定する。しかる後、表示画面11には、所望のプラント用の要素記号(テンプレート)の組である要素記号テーブル17が表示される。作業者は、要素記号テーブル17を用いて、ある要素記号を選択し、プラントモデル作業領域12において、プラントモデルを作成し始める。
(1)ステップS1:自動生成部4は、表示画面11において要素記号間の結合が発生した時点で、要素記号間の結合情報(例示:ポンプAと配管Bとが結合していることを表す情報)を取得する。ただし、結合が発生する前でも、結合予定の要素記号が選択された時点で、結合が予想できる場合(結合方法が一種類である場合)には、それを持って結合情報とすることも可能である。
(2)ステップS2:自動生成部4は、取得した結合情報と結合ルールとを比較し、結合ルールに適合しているかどうかを判断する。適合していない場合(例示:ポンプの直後にポンプが結合)にはステップS3に進む。適合している場合にはステップS4に進む。
(3)ステップS3:自動生成部4は、結合が結合ルールに適合していないので、表示画面11上で要素記号同士を引き離し、結合させない(一定距離以下に近づかせない)。そして、表示画面11上に、警告を発する。警告は、単に結合ルール違反である旨を表示しても良い。あるいは、単なる警告に加えて、違反したルールの内容を一緒に表示しても良い。その場合には、作業者の理解を助けることがでる。
(4)ステップS4:自動生成部4は、結合が結合ルールに適合しているので、表示画面11上で要素記号同士の結合を維持する。
(5)ステップS5:自動生成部4は、作業者がプラントモデルを完成したかどうかを判断する。すなわち、作業者が、予め設定されたプラントモデルの作成を終了する処理(例示:予め設定されたキーを押す、プルダウンメニューから作成終了を選択する)を行なった場合、自動生成部4は、プラントモデルが完成したと判断する。完成した場合には、ステップS6へ進む。作業者が、表示画面11上で再び要素記号を選択し、プラント作業領域12のプラントモデルに結合させた場合、自動生成部4は、プラントモデルが完成していないと判断する。完成していない場合には、ステップS1へ戻る。
(6)ステップS6:自動生成部4は、完成したプラントモデルに基づいて、そのプラントモデルでの配管や各機器の結合情報、及び、配管や各機器の各機器要素に固有の情報(例示:ポンプの場合、回転数、吐出圧力、流量など)を数値データとした要素モデルを組み合わせることによりプラント動特性モデルを完成させる。自動生成部4は、完成したプラント動特性モデルを動特性演算処理部5へ出力する。
【0042】動特性演算処理部5は、自動生成部4から出力されたプラント動特性モデルを入力データファイルとして、プラントの動特性をシミュレーションする。シミュレーションの結果は、表示部3やその他の出力装置(図示せず)に出力する。
【0043】本発明をシステムを用いれば、プラント動特性プログラムに精通しない作業者や、プラント動特性モデルの作成に熟練していない作業者でも、表示画面11上で要素記号を組み合わせる作業を行なうことにより、プラントモデルを容易に作成できる。そして、本システムは、そのプラントモデルを用いて、プラント動特性モデルが自動生成することから、上記作業者でもプラント動特性モデルを容易に作成することが可能となる。
【0044】また、本システムは、プラントモデル作成時には、結合ルール違反を即座に指摘する。従って、その指摘に従うことにより、プラント動特性モデルの作成に熟練していない作業者でも、適正なプラントモデルを短い時間で効率良く作成することができる。
【0045】さらに、本システムにより、プラント動特性モデルのデータファイルを容易に作成することが出来る。従って、プラント動特性プログラムに熟練しない場合でも、プラント動特性モデルの作成からプラント動特性の解析まで行なうことが可能となる。
【0046】
【発明の効果】本発明により、プラント動特性プログラムに精通しない場合や、プラント動特性モデルの作成に熟練していない場合でも、プラント動特性モデルを短い時間で効率良く容易に作成することができ、それに基づいてプラント動特性の解析を行なうことが可能となる。




 

 


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