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発明の名称 立体画像表示方法および立体画像表示装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−102039(P2003−102039A)
公開日 平成15年4月4日(2003.4.4)
出願番号 特願2001−289889(P2001−289889)
出願日 平成13年9月21日(2001.9.21)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
【テーマコード(参考)】
5C061
【Fターム(参考)】
5C061 AB04 AB06 AB18 
発明者 宅原 雅人 / 見持 圭一 / 射場 博之
要約 課題
撮影対象物について異なる角度からの立体画像を表示し、より臨場感の高い画像を提供すること。

解決手段
本発明の立体画像表示装置によれば、それぞれ異なる配置場所に配置され、同一の撮像対象の画像データを撮像する複数のカメラ1(#1〜#20)と、各カメラ1(#1〜#20)の中から、2つのカメラ1を選択する画像選択切換部4と、画像選択切換部4によって選択された2つのカメラ1によって撮像された一対の画像データによって構成される立体画像を表示する画像立体表示部5とを備えている。
特許請求の範囲
【請求項1】 それぞれ異なる配置場所に配置され、同一の撮像対象の画像データを撮像する複数の撮像手段と、前記各撮像手段の中から、任意の2つの撮像手段を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された2つの撮像手段によって撮像された一対の画像データによって構成される立体画像を表示する立体表示手段とを備えたことを特徴とする立体画像表示装置。
【請求項2】 請求項1に記載の立体画像表示装置において、前記選択手段に別の任意の2つの撮影手段を選択させることによって、前記立体表示手段に表示されている立体画像を切り換える切換手段を付加したことを特徴とする立体画像表示装置。
【請求項3】 前記各撮像手段の配置高さをほぼ等しくしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の立体画像表示装置。
【請求項4】 前記撮像対象の周囲を取り囲むように前記各撮像手段を配置したことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
【請求項5】 隣接する前記撮像手段同士の配置間隔をそれぞれほぼ等しくしたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置。
【請求項6】 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置において、前記撮像手段の撮像方向を調整する方向調整手段と、前記方向調整手段によって前記撮像方向を調整し、前記撮像対象を前記画像データのほぼ中心に位置させた場合に、前記撮像手段から前記撮像対象までの距離を測定する距離測定手段と、前記距離測定手段によって測定された距離、および前記方向調整手段によって調整された撮像方向に基づいて、前記撮像対象の3次元位置を演算する位置演算手段とを前記各撮像手段のうちの少なくとも1つの撮像手段に備えたことを特徴とする立体画像表示装置。
【請求項7】 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置において、前記各撮像手段のうちのいずれか1つの撮像手段を主撮像手段とし、他の全ての撮像手段をそれぞれ従撮像手段とする一方、前記主撮像手段の撮像方向を調整する主方向調整手段と、前記主方向調整手段によって前記撮像方向が調整されることによって前記主撮像手段の前記画像データのほぼ中心に位置するようになった前記撮像対象を、前記各従撮像手段の前記画像データのほぼ中心に位置するように前記各従撮像手段の撮像方向を調整する従方向調整手段とを付加したことを特徴とする立体画像表示装置。
【請求項8】 請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置において、前記複数の撮像手段のうちの任意数の撮像手段から前記画像データを取得し、この取得した各画像データを送信する複数の中継手段と、前記各中継手段から送信された各画像データを、撮像元の撮像手段に対応させて記録するとともに、この記録した画像データの中から、前記選択手段によって選択された2つの撮像手段によって撮影された画像データを前記立体表示手段に提供する画像データ記録手段とを付加したことを特徴とする立体画像表示装置。
【請求項9】 請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の立体画像表示装置において、前記各撮像手段毎に備えられ、それぞれ同一の伝送路に接続され、対応する前記撮像手段によって撮像された画像データをこの撮像手段から取得し、この取得した画像データを前記伝送路を介して送信する複数の中継手段と、前記各中継手段から送信された各画像データを前記伝送路を介して取得し、この取得した各画像データを撮像元の撮像手段に対応させて記録するとともに、この記録した画像データの中から、前記選択手段によって選択された2つの撮像手段によって撮像された画像データを前記立体表示手段に提供する画像データ記録手段とを付加したことを特徴とする立体画像表示装置。
【請求項10】 それぞれ異なる配置場所に配置された複数のカメラによって同一の撮像対象の画像データを撮像するとともに、前記各カメラの中から2つのカメラを選択し、この選択された2つのカメラによって撮像された一対の画像データを用いて立体画像を表示するようにしたことを特徴とする立体画像表示方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる場所に配置された複数のカメラによって撮像された画像データに基づいて、立体画像を表示する立体画像表示方法および立体画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スポーツの試合等のテレビ中継において、選手を様々な方向から撮影した映像を視聴者に提供することが行われている。
【0003】このように、撮影対象を様々な方向から撮影するためには、多数のカメラを用い、各カメラがそれぞれ異なる方向から同一の撮影対象を撮影する必要がある。すなわち、野球の試合を例にとって説明すると、図11に示すように、野球場のグラウンドの周囲を取り囲むように例えば20台のカメラ1(#1〜#20)が配置される。
【0004】各カメラ1(#1〜#20)によって異なる方向から撮影された選手25の映像データは、図11に示すように、おのおのケーブル21(#1〜#20)を介して画像記録部22に出力され、ここで記録される。更に、画像記録部22には、画像切替部23が接続されている。そして、オペレータの操作入力に基づいて、画像記録部22に記録された映像データの中から、表示すべき映像データが選択され、選択された映像データが画像表示部24から表示されることによって、映像データが切り替えられる。
【0005】このように構成された画像表示装置を用いることによって、たとえば、オペレータが、画像切替部23を介して、カメラ1(#1)からカメラ1(#20)までの映像データを一定時間間隔で連続的に切り替えることによって、視聴者はあたかも野球場を一周したかのように、様々な角度から選手25の映像を見ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の画像表示装置では、以下のような問題がある。
【0007】すなわち、上述したような従来の画像表示装置では、選手25を異なる角度から見ることはできるものの、視聴者に提供される映像は平面画像にすぎず、十分な臨場感を与えるには限界がある。
【0008】そこで、十分な臨場感を与えるために、選手25などといった撮影対象物について、異なる角度からの立体画像を提供することができる立体画像表示方法および立体画像表示装置の開発が望まれている。
【0009】また、上述したように、従来の画像表示装置では、多数のカメラ1を必要とする。また、各カメラ1によって撮影された映像データは、おのおののカメラ1に接続されたケーブル21によって画像記録部22に送信する必要がある。当然のことであるが、この画像表示装置が適用されるのが野球場のように大きな場所である場合、必要となるケーブル21の本数のみならず、その長さも膨大なものとなる。
【0010】このため、膨大なコストがかかってしまうという問題がある。たとえば、図11に示すように野球場に20台のカメラ1(#1〜#20)を設置する場合、そのコストは約2億円かかってしまう。更に、これらのカメラ1(#1〜#20)、ケーブル21(#1〜#20)の設置に要する手間や時間等も膨大なものとなってしまうという問題がある。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、撮影対象について異なる角度からの立体画像を表示し、もって、より臨場感の高い画像を提供することが可能な立体画像表示方法および立体画像表示装置を提供することにある。
【0012】また、その第2の目的は、1本のケーブルで複数のカメラからの映像データを送信することによってケーブル量を削減し、もって、コストの低減化を図ることが可能な立体画像表示方法および立体画像表示装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0014】すなわち、請求項1の発明の立体画像表示装置は、それぞれ異なる配置場所に配置され、同一の撮像対象の画像データを撮像する複数の撮像手段と、各撮像手段の中から、任意の2つの撮像手段を選択する選択手段と、選択手段によって選択された2つの撮像手段によって撮像された一対の画像データによって構成される立体画像を表示する立体表示手段とを備えている。
【0015】請求項2の発明では、請求項1の発明の立体画像表示装置において、選択手段に別の任意の2つの撮影手段を選択させることによって、立体表示手段に表示されている立体画像を切り換える切換手段を付加している。
【0016】請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明の立体画像表示装置において、各撮像手段の配置高さをほぼ等しくしている。
【0017】請求項4の発明では、請求項1乃至3のうちいずれか1項の発明の立体画像表示装置において、撮像対象の周囲を取り囲むように各撮像手段を配置する。
【0018】請求項5の発明では、請求項1乃至4のうちいずれか1項の発明の立体画像表示装置において、隣接する撮像手段同士の配置間隔をそれぞれほぼ等しくする。
【0019】請求項6の発明では、請求項1乃至5のうちいずれか1項の発明の立体画像表示装置において、撮像手段の撮像方向を調整する方向調整手段と、方向調整手段によって撮像方向を調整し、撮像対象を画像データのほぼ中心に位置させた場合に、撮像手段から撮像対象までの距離を測定する距離測定手段と、距離測定手段によって測定された距離、および方向調整手段によって調整された撮像方向に基づいて、撮像対象の3次元位置を演算する位置演算手段とを各撮像手段のうちの少なくとも1つの撮像手段に備える。
【0020】請求項7の発明では、請求項1乃至5のうちいずれか1項の発明の立体画像表示装置において、各撮像手段のうちのいずれか1つの撮像手段を主撮像手段とし、他の全ての撮像手段をそれぞれ従撮像手段とする一方、主撮像手段の撮像方向を調整する主方向調整手段と、主方向調整手段によって撮像方向が調整されることによって主撮像手段の画像データのほぼ中心に位置するようになった撮像対象を、各従撮像手段の画像データのほぼ中心に位置するように各従撮像手段の撮像方向を調整する従方向調整手段とを付加する。
【0021】請求項8の発明では、請求項1乃至7のうちいずれか1項の発明の立体画像表示装置において、複数の撮像手段のうちの任意数の撮像手段から画像データを取得し、この取得した各画像データを送信する複数の中継手段と、各中継手段から送信された各画像データを、撮像元の撮像手段に対応させて記録するとともに、この記録した画像データの中から、選択手段によって選択された2つの撮像手段によって撮影された画像データを立体表示手段に提供する画像データ記録手段とを付加する。
【0022】請求項9の発明では、請求項1乃至7のうちいずれか1項の発明の立体画像表示装置において、各撮像手段毎に備えられ、それぞれ同一の伝送路に接続され、対応する撮像手段によって撮像された画像データをこの撮像手段から取得し、この取得した画像データを伝送路を介して送信する複数の中継手段と、各中継手段から送信された各画像データを伝送路を介して取得し、この取得した各画像データを撮像元の撮像手段に対応させて記録するとともに、この記録した画像データの中から、選択手段によって選択された2つの撮像手段によって撮像された画像データを立体表示手段に提供する画像データ記録手段とを付加する。
【0023】請求項10の発明の立体画像表示方法では、それぞれ異なる配置場所に配置された複数のカメラによって同一の撮像対象の画像データを撮像するとともに、各カメラの中から2つのカメラを選択し、この選択された2つのカメラによって撮像された一対の画像データを用いて立体画像を表示する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0025】本発明の実施の形態を図1から図10を用いて説明する。
【0026】図1は、本発明の実施の形態に係る立体画像表示方法を適用した立体画像表示装置の一例を示すシステム構成図である。この例は、野球場に20台のカメラ1(#1〜#20)を配置した場合を示すものである。
【0027】すなわち、本発明の実施の形態に係る立体画像表示方法を適用した立体画像表示装置は、カメラ1と、中継器2と、画像記録部3と、画像選択切換部4と、画像立体表示部5とを備えている。
【0028】カメラ1は、撮像対象の周囲を取り囲むように、それぞれ異なる配置場所に多数配置し、同一の撮像対象の画像データを撮像する。
【0029】図1に示す野球場の例では、スタンドに隣接するカメラ1との間隔hをほぼ一定にして配置する。これによって、どの2つの隣接するカメラ1の組合せによって表示される立体画像であっても、同程度の感覚で立体表示されるようにしている。相撲の土俵8のように、撮影場所が固定されている場合には、図2に示すように、各カメラ1(#1〜#8)を土俵中心Gからほぼ等距離rになる円周上に配置するとともに、カメラ1と土俵中心Gとを結ぶ線と、隣接するカメラ1と土俵中心Gとを結ぶ線とがいずれも等角度θとなるように配置する。また、図3に示すように、各カメラ1の配置高さzをほぼ等しく配置すれば、どの2つのカメラ1の組合せによって表示される立体画像であっても、同じ目線から見たような立体画像を得ることができる。
【0030】さて、同一の撮影対象の画像データを撮影するためには、全てのカメラ1(#1〜#20)が、同時に同一の場所(注視点)を注視し撮影する必要がある。このため、多数配置したカメラ1(#1〜#20)のうち、ある1つのカメラ1(#1)をマスターカメラとしてカメラ中心に撮影対象である注視点を捉えるようにパンチルト制御し、他の残りのカメラ1(#2〜#19)はスレーブカメラとして、マスターカメラ1(#1)の動作に追従して注視点をカメラ中心に捉えるように動作させるようにしている。このようなことを可能にするために、各カメラ1は、図4に示すようなシステム構成をしている。
【0031】すなわち、カメラマンは、パンチルト機構およびズーム機構を備えたマスターカメラ操作部9を操作することによって、パン角α、チルト角β、およびズームを調整し、図5に示すように、カメラ画像11の中心に撮影対象20を捉える。
【0032】マスターカメラ操作部9になされた操作情報は、各スレーブカメラ1(#2〜#20)を制御するスレーブカメラ操作部10(#2〜#20)に出力されるようにしている。各スレーブカメラ操作部10(#2〜#20)は、マスターカメラ1(#1)の設置場所情報と、自己が制御するスレーブカメラ1(#2〜#20)の設置場所情報とに基づいて、マスターカメラ操作部9から出力された操作情報から、スレーブカメラ1(#2〜#20)の操作情報(パン角α、チルト角β、ズーム)を演算し、演算結果に基づいてスレーブカメラ1(#2〜#20)を制御することによって、各スレーブカメラ1(#2〜#20)の各カメラ中心に、マスターカメラ1(#1)がそのカメラ中心に捉えている注視点を捉えさせる。
【0033】更に、図5に示すように、マスターカメラ1(#1)には、距離測定器12を備えている。これは、既存の装置であって、例えば、レーザ距離測定器が好適である。このレーザ距離測定器は、レーザを照射し、照射したレーザが反射して戻るまでの時間に基づいて距離を測定する。したがって、マスターカメラ1(#1)のカメラ画像11の中心がレーザによって照射されるよう予め調整しておくことによって、マスターカメラ1によってカメラ画像11の中心に撮影対象20を捉えると、マスターカメラ1からこの撮影対象20までの距離を測定する。レーザ距離測定器から照射するレーザを可視光レーザとすることによって、マスターカメラ1を介して、カメラマンが、レーザが撮影対象20を照射していることを確認することを可能としている。
【0034】なお、可視光レーザが、撮影対象20に影響を与えるために使用できない場合がある。たとえば、野球の試合をしている場合に、ピッチャーやバッターに可視光レーザを照射することは試合の妨害行為となる。したがって、このような場合には、図6に示すような構成とすることによって、試合の妨げとならない非可視光レーザを用いて撮影対象20までの距離を測定する。
【0035】すなわち、非可視光レーザを発振する非可視光レーザ発振器14を、マスターカメラ1(#1)の側部に設ける。更に、マスターカメラ1の内部にミラー15を備え、非可視光レーザ発振器14から発振された非可視光レーザを、図示しないレーザ導入窓からマスターカメラ1の内部に導入する。そして、この非可視光レーザをミラー15によって反射させ、マスターカメラ1のカメラ中心から撮影方向Fに向かって反射させる。
【0036】このような構成とすることによって、マスターカメラ1がカメラ画像11の中心に撮影対象20を捉えると、この撮影対象20に非可視光レーザが照射されるようにしている。したがって、照射した非可視光レーザが反射して戻るまでの時間に基づいて、マスターカメラ1から撮影対象20までの距離の測定を可能としている。
【0037】位置演算部13は、距離測定器12によって測定された撮影対象20までの距離と、マスターカメラ操作部9からの操作情報(パン角α、チルト角β、ズーム)とに基づいて、撮影対象20の3次元位置を演算する。
【0038】中継器2は、複数のカメラ1のうちの任意数のカメラ1から画像データを、撮影元のカメラ1に対応して取得し、この取得した各画像データを、撮影元のカメラ1に対応させて送信する。図1に示す例では、5台の中継器2(#1〜#5)を配置し、各中継器2はそれぞれ4台のカメラ1によって撮像された画像データを、それぞれカメラ1に接続されたケーブル6を介して取得する。そして、このようにして取得した各画像データを、撮影元のカメラ1に対応させて、ケーブル7(#1〜#5)を介して画像記録部3に送信する。
【0039】画像記録部3は、各中継器2(#1〜#5)から送信された各画像データを、撮像元のカメラ1に対応させて記録するとともに、この記録した画像データの中から、画像選択切換部4によって選択された2つの撮像手段によって撮影された画像データを画像立体表示部5に提供する。
【0040】画像選択切換部4は、オペレータの操作入力に基づいて、各カメラ1(#1〜#20)の中から、立体画像を構成する画像を撮影する2つのカメラ1を選択する。これによって、画像立体表示部5から表示されている立体画像を、別の2つのカメラ1の配置場所から見たときの立体画像に切り換える。
【0041】画像立体表示部5は、画像選択切換部4によって選択された2つのカメラ1によって撮像された一対の画像データを、画像記録部3から取得する。そして、取得した一対の画像データを画面上に同時に表示することによって立体画像を表示する。これは、人間の目の原理と同じ方法を用いる。すなわち、人間は、右目と左目との両方で同一の対象物を見ることによって、立体感を得ている。したがって、画像立体表示部5でも、画像選択切換部4によって選択された2つのカメラ1を右目と左目とにみたて、これら2つのカメラ1によって撮影された画像データを画面上に同時に表示することによって、あたかも人間の目で見たかのような立体画像を表示する。
【0042】次に、以上のように構成した本発明の実施の形態に係る立体画像表示方法を適用した立体画像表示装置の動作について、野球の試合の立体画像を放映する場合を例に、図7に示すフローチャートにしたがって説明する。
【0043】まず、本発明の実施の形態に係る立体画像表示方法を適用した立体画像表示装置を用いて、野球の試合の立体画像を放映する場合には、図1に示すように、野球場に多数のカメラ1(ここでは、20台)が設置される(S1)。図1に例示している20台のカメラ1(#1〜#20)は、撮影対象であるグランドの周囲を取り囲むように、それぞれ等間隔hで配置されている。これによって、どの隣接する2つのカメラ1の組合せによって表示される立体画像であっても、同程度の感覚で立体表示される。また、図3に示すように、各カメラ1の配置高さzは、ほぼ等しく配置される。これによって、どの隣接する2つのカメラ1の組合せによって表示される立体画像であっても、同じ目線から見たような立体画像が得られる。
【0044】図1に示す20台のカメラ1(#1〜#20)のうち、カメラ1(#1)を、マスターカメラ操作部9を介してカメラマンによって制御されるマスターカメラ1(#1)とし、他のカメラ1(#2〜#19)を、マスターカメラ1(#1)によって捉えられている注視点に追従するスレーブカメラ1(#2〜#20)とする。
【0045】すなわち、パンチルト機構およびズーム機構を備えたマスターカメラ操作部9が、カメラマンによって操作されることによって、マスターカメラ1(#1)のパン角α、チルト角β、およびズームが調整される(S2)。
【0046】これによって、図5に示すように、マスターカメラ1(#1)のカメラ画像11の中心に、注視点である撮影対象20が捉えられる(S3)。
【0047】マスターカメラ1(#1)には、図5または図6に示すように、距離測定器12が設けられている。この距離測定器12からは、マスターカメラ1(#1)によってカメラ画像11の中心に捉えられた撮影対象20に対して、可視光レーザまたは非可視光レーザが照射される。そして、このレーザ光が反射して戻るまでの時間に基づいて、マスターカメラ1(#1)から撮影対象20までの距離が測定される(S4)。
【0048】更に、ステップS4で測定された距離と、マスターカメラ操作部9からの操作情報(パン角α、チルト角β、ズーム)とに基づいて、位置演算部13において、撮影対象20の3次元位置が演算される(S5)。
【0049】一方、ステップS2においてマスターカメラ操作部9によってなされた操作の操作情報は、各スレーブカメラ1(#2〜#20)を制御するスレーブカメラ操作部10(#2〜#20)に出力される(S6)。
【0050】すると、各スレーブカメラ操作部10(#2〜#20)では、マスターカメラ1(#1)の設置場所情報と、自己が制御するスレーブカメラ1(#2〜#20)の設置場所情報とに基づいて、マスターカメラ操作部9から出力された操作情報から、スレーブカメラ1(#2〜#20)の操作情報(パン角α、チルト角β、ズーム)が演算される(S7)。そして、ステップS7でなされた演算結果に基づいて各スレーブカメラ1(#2〜#20)のパンチルト機構、およびズーム機構が操作され、各スレーブカメラ1(#2〜#20)のカメラ画像11の中心に撮影対象20が捉えられる(S8)。これによって、マスターカメラ1(#1)のカメラ画像11の中心に捉えられた撮影対象20は、スレーブカメラ1(#2〜#20)のカメラ画像11の中心にもほぼ同時に捉えられる。
【0051】このようにして各カメラ1(#1〜#20)によって撮影された画像データは、各カメラ1(#1〜#20)のおのおのに接続されたケーブル6(#1〜#20)を介して中継器2(#1〜#5)に出力される(S9)。図1に示す例では、中継器2(#1〜#5)は、おのおの4台のカメラ1から画像データが出力される。すなわち、中継器2(#1)はカメラ1(#1〜#4)から、中継器2(#2)はカメラ1(#5〜#8)から、中継器2(#3)はカメラ1(#9〜#12)から、中継器2(#4)はカメラ1(#13〜#16)から、中継器2(#5)はカメラ1(#17〜#20)からそれぞれ画像データが出力される。
【0052】中継器2は、ケーブル6の長さを削減するために、画像データを出力するカメラ1に近接して配置される。すなわち、中継器2(#1)はカメラ1(#1〜#4)に、中継器2(#2)はカメラ1(#5〜#8)に、中継器2(#3)はカメラ1(#9〜#12)に、中継器2(#4)はカメラ1(#13〜#16)に、中継器2(#5)はカメラ1(#17〜#20)にそれぞれ近接して配置される。
【0053】おのおのの中継器2(#1〜#5)には、画像データが、出力元のカメラ1に対応して取得される。そして、この取得した各画像データは、出力元のカメラ1に対応されて、各中継器2(#1〜#5)におのおの接続されたケーブル7(#1〜#5)を介して画像記録部3に送信される(S10)。すなわち、この場合、20台のカメラ1(#1〜#20)によって撮影された画像データが、5本のケーブル7(#1〜#5)によって画像記録部3に送信されるので、各カメラ1(#1〜#20)から画像データを画像記録部3まで送信するために必要なケーブル量が低減される。
【0054】上述したようにして各ケーブル7(#1〜#5)を介して中継器2(#1〜#5)から送信された画像データは、画像記録部3において、撮像元のカメラ1(#1〜#20)に対応して記録される(S11)。
【0055】一方、画像選択切換部4では、オペレータの操作入力に基づいて、各カメラ1(#1〜#20)の中から、立体画像を構成する画像を撮影する2つのカメラ1が選択される(S12)。この選択入力が画像選択切換部4に入力されると、画像記録部3に記録された画像データの中から、選択された2つのカメラ1によって撮影された画像データが検索されて画像立体表示部5に出力される(S13)。
【0056】そして、画像立体表示部5では、出力された一対の画像データが画面上に同時に表示されることによって立体画像が表示される(S14)。これは、人間の目の原理と同じ方法を用いたものであって、選択された2つの画像データの片方を右目から見た画像、もう片方を左目から見た画像にみたて、これら2つの画像データを画面上に同時に表示することによって、あたかも人間の目で見たかのような立体画像が表示される。
【0057】画像選択切換部4では、立体画像を構成する画像を撮影する2つのカメラ1の選択入力が常時受け付けられており(S15)、選択入力が画像選択切換部4に入力されると、ステップS13に戻って画像記録部3に記録された画像データの中から、選択された2つのカメラ1によって撮影された画像データが検索されて画像立体表示部5に出力される(S15:Yes)。これによって、画像立体表示部5から表示されている立体画像が、別の2つのカメラ1の配置場所から見たときの立体画像に切り換えられる。
【0058】上述したように、本発明の実施の形態に係る立体画像表示方法を適用した立体画像表示装置においては、上記のような作用により、任意の2台のカメラ1によって撮影された画像データをそれぞれ人間の右目および左目から見た画像にみたて、画面上に同時に表示することによって、あたかも人間の目で見たかのような立体画像を表示することができる。
【0059】そして、この2台のカメラ1を任意に選択することによって、様々な場所から見た場合の立体画像を表示することができるのみならず、立体の程度が異なる立体画像を表示することもできる。すなわち、図8(a)に示すように、互いに近い配置場所に配置された2台のカメラ1によって実現される立体画像よりも、図8(b)に示すように、互いに離れている配置場所に配置された2台のカメラ1によって実現される立体画像の方が、より立体度を高めることができる。
【0060】また、同実施の形態に係る立体画像表示方法を適用した立体画像表示装置においては、1台のマスターカメラ1(#1)にその他の全てのカメラであるスレーブカメラ1(#2〜#20)を追従させることができる。すなわち、マスターカメラ1(#1)によってカメラ画像11の中心に捉えられている注視点を、その他の全てのスレーブカメラ1(#2〜#20)によってもほぼ同時に撮影することができる。
【0061】更に、同実施の形態に係る立体画像表示方法を適用した立体画像表示装置においては、マスターカメラ1がこのカメラ画像11の中心に撮影対象20を捉えることによって、撮影対象20の3次元位置を演算することができる。
【0062】更にまた、同実施の形態に係る立体画像表示方法を適用した立体画像表示装置においては、各カメラ1(#1〜#20)によって撮影された画像データを中継器2まで伝送するケーブル6(#1〜#20)は、各カメラ1(#1〜#20)から、最寄りに配置されている中継器2までで良く、各中継器2(#1〜#5)から画像記録部3までは、それぞれ1本のケーブル7(#1〜#5)によって画像データが出力される。このように、各カメラ1(#1〜#20)から、画像記録部3までそれぞれケーブルを敷設する必要が無くなるので、装置全体として必要となるケーブル量を低減することができる。
【0063】すなわち、本発明の実施の形態に係る立体画像表示方法を適用した立体画像表示装置は、撮影対象20について異なる角度からの立体画像を表示することができるので、より臨場感の高い画像を提供することが可能となる。また、ケーブル量を削減することもできるので、コストの低減化を図ることが可能となる。
【0064】なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、次のようにしても同様に実施できるものである。
【0065】図9は、同実施の形態に係る立体画像表示方法を適用した立体画像表示装置の変形例を示すシステム構成概念図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0066】すなわち、図9に示すような変形例は、図1におけるケーブル6(#1〜#20)に代えてイーサネット(登録商標)18(#1〜#20)を適用し、中継器2(#1〜#5)に代えてイーサネットスイッチ16(#1〜#5)を適用している。更に、イーサネットスイッチ16(#1〜#5)と各カメラ1(#1〜#20)との間にA/D変換器17を付加し、各ケーブル7(#1〜#5)の代わりに各イーサネット19(#1〜#5)を適用した構成としている。
【0067】また、図10は、同実施の形態に係る立体画像表示方法を適用した立体画像表示装置の別の変形例を示すシステム構成概念図であり、図9と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0068】すなわち、図10に示す別の変形例は、各A/D変換器17(#1〜#20)毎にイーサネットスイッチ16(#1〜#20)を備え、更に、各イーサネットスイッチ16(#1〜#20)を、画像記録部3に接続されているイーサネット19に対してそれぞれ直列に接続した構成としている。
【0069】以上のような構成とすることによっても同様の作用効果を奏することができる。
【0070】以上、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、まず、撮影対象について異なる角度からの立体画像を表示することができる。以上により、より臨場感の高い画像を提供することが可能な立体画像表示方法および立体画像表示装置を実現することができる。
【0072】また、1本のケーブルで複数のカメラからの映像データを送信することによってケーブル量を削減することができる。以上により、コストの低減化を図ることが可能な立体画像表示方法および立体画像表示装置を実現することができる。




 

 


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