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発明の名称 通信制御装置、車両用通信システム及び通信制御方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−169019(P2003−169019A)
公開日 平成15年6月13日(2003.6.13)
出願番号 特願2001−368825(P2001−368825)
出願日 平成13年12月3日(2001.12.3)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外7名)
【テーマコード(参考)】
5K034
5K067
【Fターム(参考)】
5K034 AA06 AA14 AA20 EE03 EE10 MM21 TT01 
5K067 AA03 AA06 BB41 BB43 GG08 HH23 LL14
発明者 世良 学
要約 課題
車両内に複数の無線通信装置を近接して配設した場合の通信品質低下を低減する。

解決手段
限定された領域に格納された複数の無線通信機器1A、無線通信装置1Bの無線通信状態を制御するに際して、複数の無線通信機器1A、1Bが同時に無線通信を行っている状態にて、無線通信装置1A及び無線通信装置1Bの受信感度の低下を検出すると(ステップS2,ステップS12)、通信制御装置により、無線通信装置1Aと無線通信装置1Bとの優先順位を判定して、優先順位が低い無線通信装置1Bに通信出力低減要求を出力する。そして、無線通信装置1Aの通信終了を検出すると(ステップS3)、無線通信装置1Bの通信出力を復元させる(ステップS14)。
特許請求の範囲
【請求項1】 車両に搭載された複数の無線通信機器と有線接続され、各無線通信機器との間で通信をする有線通信手段と、上記各無線通信機器の無線通信状態情報を検出する無線通信状態検出手段と、上記有線通信手段と接続された上記各無線通信機器について、無線通信に関する優先順位情報を記憶する記憶手段と、上記無線通信状態検出手段で検出した上記各無線通信機器の無線通信状態情報により無線通信機器の無線通信障害を検出したことに応じて、無線通信障害が検出された無線通信機器の優先順位情報に従って上記各無線通信機器の無線通信出力を制御する制御信号を上記有線通信手段を介して上記無線通信機器に出力する制御手段とを備えることを特徴とする通信制御装置。
【請求項2】 上記制御手段は、優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くする制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
【請求項3】 上記制御手段は、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断する制御信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
【請求項4】 上記制御手段は、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、ユーザに通信を中断する旨を報知することを特徴とする請求項3に記載の通信制御装置。
【請求項5】 上記制御手段は、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、通信の途中状態を記憶させておき、優先順位の高い無線通信機器の通信が終了した後に、中断した通信を継続して再開させることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の無線制御装置。
【請求項6】 限定された領域に格納された複数の無線通信機器と、これらの無線通信機器を制御する通信制御装置とが接続され、車両に搭載されてなる車両用通信システムにおいて、無線通信状態の低下を検出したことに応じて、通信状態改善要求を上記通信制御装置に送信する無線通信機器と、上記無線通信機器からの通信状態改善要求に応じて、予め記憶しておいた各無線通信機器についての優先順位情報に従って、上記各無線通信機器の無線通信出力を制御する制御信号を上記無線通信機器に出力する通信制御装置とを備えることを特徴とする車両用通信システム。
【請求項7】 上記通信制御装置は、優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くする制御信号を、優先順位の低い無線通信機器に出力することを特徴とする請求項6に記載の車両用通信システム。
【請求項8】 上記通信制御装置は、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断する制御信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の車両用通信システム。
【請求項9】 上記通信制御装置は、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、車両運転者に通信を中断する旨を報知することを特徴とする請求項8に記載の車両用通信システム。
【請求項10】 上記各無線通信機器は、通信を中断する制御信号に応じて、通信の途中状態を記憶し、優先順位の高い無線通信機器の通信が終了した後に、中断した通信を継続して再開することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の車両用通信システム。
【請求項11】 限定された領域に格納された複数の無線通信機器の無線通信状態を制御する通信制御方法において、複数の無線通信機器が同時に無線通信を行っている状態にて、上記無線通信機器の無線通信状態の低下を検出するステップと、予め設定しておいた各無線通信機器についての優先順位情報に従って、優先順位の低い無線通信機器の無線通信出力を制御するステップとを有することを特徴とする通信制御方法。
【請求項12】 優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くすることを特徴とする請求項11に記載の通信制御方法。
【請求項13】 優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くした後に、上記無線通信機器の無線通信状態の低下を検出したことに応じて、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断することを特徴とする請求項11に記載の通信制御方法。
【請求項14】 車両運転者に通信を中断する旨を報知した後に、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断することを特徴とする請求項13に記載の通信制御方法。
【請求項15】 優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、通信と途中状態を記憶し、優先順位の高い無線通信機器の通信が終了した後に、中断した通信を継続して再開することを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の通信制御方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された複数の無線通信機器の通信状態を制御する通信制御装置、これらの無線通信機器及び通信制御装置とからなる車両用通信システム、通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、路車間通信、車々間通信、データサーバ等との通信を行うために、車両に複数の無線通信装置が搭載されるようになっている。
【0003】自動車等の移動体において、複数の無線通信装置を設置する設置場所は一般的に限定されている。したがって、無線通信装置の増加に伴って、複数の無線通信装置を小型化すると共に、限定した狭い領域に設置することが望まれている。例えば図4に示すように、複数の無線通信装置101A,101Bを一体化領域102に格納して車両内に搭載する。各無線通信装置101A,101Bは、図示しない他の車載機器から通信情報を入力すると共に、無線にて受信した通信情報を車載機器に出力する。
【0004】各無線通信装置101A,101Bは、通信部111、受信感度検出部112、制御部113及び記憶部114を備えて構成される。各無線通信装置101A,101Bは、無線アンテナ115を介して無線信号を通信部111により受信すると、受信した情報を制御部113により記憶部114に一時記憶させて車載機器に出力する。このとき、受信感度検出部112により受信レベルやエラーレートから受信感度を数値化して、制御部113により通信の制御に使用する。また、各無線通信装置101A,101Bは、車載機器から通信情報を入力して記憶部114に記憶すると、制御部113により、通信部111及び無線アンテナ115を介して送出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したように各無線通信装置101A,101Bを一体化領域102に格納すると、電磁波により各無線通信装置101A,101B間で通信品質の低下が発生する。具体的には、各通信部111内のRF回路が近接することによる通信品質低下、各無線通信装置101A,101Bそのものが近接することによる通信品質低下、電源ライン及び接地ラインの容量不足による通信品質低下が発生することが考えられる。
【0006】このような通信品質低下が発生すると、各無線通信装置101A,101Bの誤動作や、エラーレートが増加するという問題が発生してしまう。
【0007】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、複数の無線通信装置を近接して配設した場合の通信品質低下を低減することができる通信制御装置、車両用通信システム、通信制御方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するために、請求項1に係る通信制御装置では、車両に搭載された複数の無線通信機器と有線接続され、各無線通信機器との間で通信をする有線通信手段と、上記各無線通信機器の無線通信状態情報を検出する無線通信状態検出手段と、上記有線通信手段と接続された上記各無線通信機器について、無線通信に関する優先順位情報を記憶する記憶手段と、上記無線通信状態検出手段で検出した上記各無線通信機器の無線通信状態情報により無線通信機器の無線通信障害を検出したことに応じて、無線通信障害が検出された無線通信機器の優先順位情報に従って上記各無線通信機器の無線通信出力を制御する制御信号を上記有線通信手段を介して上記無線通信機器に出力する制御手段とを備える。
【0009】請求項2に係る通信制御装置では、請求項1に係る通信制御装置であって、上記制御手段は、優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くする制御信号を出力することを特徴とする。
【0010】請求項3に係る通信制御装置では、請求項1に係る通信制御装置であって、上記制御手段は、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断する制御信号を出力することを特徴とする。
【0011】請求項4に係る通信制御装置では、請求項3に係る通信制御装置であって、上記制御手段は、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、ユーザに通信を中断する旨を報知することを特徴とする。
【0012】請求項5に係る通信制御装置では、請求項3又は請求項4に記載の無線制御装置であって、上記制御手段は、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、通信の途中状態を記憶させておき、優先順位の高い無線通信機器の通信が終了した後に、中断した通信を継続して再開させることを特徴とする。
【0013】上述の課題を解決するために、請求項6に係る車両用通信システムでは、限定された領域に格納された複数の無線通信機器と、これらの無線通信機器を制御する通信制御装置とが接続され、車両に搭載されてなる車両用通信システムにおいて、無線通信状態の低下を検出したことに応じて、通信状態改善要求を上記通信制御装置に送信する無線通信機器と、上記無線通信機器からの通信状態改善要求に応じて、予め記憶しておいた各無線通信機器についての優先順位情報に従って、上記各無線通信機器の無線通信出力を制御する制御信号を上記無線通信機器に出力する通信制御装置とを備える。
【0014】請求項7に係る車両用通信システムでは、請求項6に係る車両用通信システムであって、上記通信制御装置は、優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くする制御信号を、優先順位の低い無線通信機器に出力することを特徴とする。
【0015】請求項8に係る車両用通信システムでは、請求項6に係る車両用通信システムであって、上記通信制御装置は、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断する制御信号を出力することを特徴とする。
【0016】請求項9に係る車両用通信システムでは、請求項8に係る車両用通信システムであって、上記通信制御装置は、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、車両運転者に通信を中断する旨を報知することを特徴とする。
【0017】請求項10に係る車両用通信システムでは、請求項8又は請求項9に記載の車両用通信システムであって、上記各無線通信機器は、通信を中断する制御信号に応じて、通信の途中状態を記憶し、優先順位の高い無線通信機器の通信が終了した後に、中断した通信を継続して再開することを特徴とする。
【0018】上述の課題を解決するために、請求項11に係る通信制御方法では、限定された領域に格納された複数の無線通信機器の無線通信状態を制御する通信制御方法において、複数の無線通信機器が同時に無線通信を行っている状態にて、上記無線通信機器の無線通信状態の低下を検出するステップと、予め設定しておいた各無線通信機器についての優先順位情報に従って、優先順位の低い無線通信機器の無線通信出力を制御するステップとを有する。
【0019】請求項12に係る通信制御方法では、請求項11に係る通信制御方法であって、優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くすることを特徴とする。
【0020】請求項13に係る通信制御方法では、請求項11に係る通信制御方法であって、優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くした後に、上記無線通信機器の無線通信状態の低下を検出したことに応じて、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断することを特徴とする。
【0021】請求項14に係る通信制御方法では、請求項13に係る通信制御方法であって、車両運転者に通信を中断する旨を報知した後に、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断することを特徴とする。
【0022】請求項15に係る通信制御方法では、請求項13又は請求項14に記載の通信制御方法であって、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、通信と途中状態を記憶し、優先順位の高い無線通信機器の通信が終了した後に、中断した通信を継続して再開することを特徴とする。
【0023】
【発明の効果】請求項1に係る通信制御装置によれば、各無線通信機器の無線通信状態情報により無線通信機器の無線通信障害を検出したことに応じて、無線通信障害が検出された無線通信機器の優先順位情報に従って各無線通信機器の無線通信出力を制御するので、優先順位の高い無線通信装置を通信不能にすることを回避することができ、複数の無線通信装置を近接して配設した場合の通信品質低下を低減することができる。
【0024】請求項2に係る通信制御装置によれば、優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くするので、優先順位の高い無線通信装置の通信環境を向上させることができる。
【0025】請求項3に係る通信制御装置によれば、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するので、更に優先順位の高い無線通信装置の通信環境を向上させることができる。
【0026】請求項4に係る通信制御装置によれば、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、ユーザに通信を中断する旨を報知するので、予め車両運転者等に無線通信装置と接続した車載機器の動作の一時的な停止を報知することができる。
【0027】請求項5に係る通信制御装置によれば、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、通信の途中状態を記憶させておき、優先順位の高い無線通信機器の通信が終了した後に、中断した通信を継続して再開させるので、通信を中断してもその後の通信に影響を与えることなく通信を再開することができる。
【0028】請求項6に係る車両用通信システムによれば、各無線通信機器からの通信状態改善要求に応じて、予め記憶しておいた各無線通信機器についての優先順位情報に従って、各無線通信機器の無線通信出力を制御するので、複数の無線通信装置が限定された領域に格納された場合であっても優先順位の高い無線通信装置を通信不能にすることを回避することができ、複数の無線通信装置を近接して配設した場合の通信品質低下を低減することができる。
【0029】請求項7に係る車両用通信システムによれば、通信制御装置により、優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くするので、優先順位の高い無線通信装置の通信環境を向上させることができる。
【0030】請求項8に係る車両用通信システムによれば、通信制御装置により、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するので、更に優先順位の高い無線通信装置の通信環境を向上させることができる。
【0031】請求項9に係る車両用通信システムによれば、通信制御装置により、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、車両運転者に通信を中断する旨を報知するので、予め車両運転者等に無線通信装置と接続した車載機器の動作の一時的な停止を報知することができる。
【0032】請求項10に係る車両用通信システムによれば、通信を中断する制御信号に応じて、通信の途中状態を記憶し、優先順位の高い無線通信機器の通信が終了した後に、中断した通信を継続して再開するので、通信を中断してもその後の通信に影響を与えることなく通信を再開することができる。
【0033】請求項11に係る通信制御方法によれば、複数の無線通信機器が同時に無線通信を行っている状態にて、無線通信機器の無線通信状態の低下を検出すると、予め設定しておいた各無線通信機器についての優先順位情報に従って、優先順位の低い無線通信機器の無線通信出力を制御するので、複数の無線通信装置が限定された領域に格納された場合であっても優先順位の高い無線通信装置を通信不能にすることを回避することができ、複数の無線通信装置を近接して配設した場合の通信品質低下を低減することができる。
【0034】請求項12に係る通信制御方法によれば、優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くするので、優先順位の高い無線通信装置の通信環境を向上させることができる。
【0035】請求項13に係る通信制御方法によれば、優先順位の低い無線通信機器の通信出力を低くした後に、無線通信機器の無線通信状態の低下を検出したことに応じて、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するので、更に優先順位の高い無線通信装置の通信環境を向上させることができ、優先順位の高い無線通信装置の通信品質を更に向上させることができる。
【0036】請求項14に係る通信制御方法によれば、車両運転者に通信を中断する旨を報知した後に、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するので、予め車両運転者等に無線通信装置と接続した車載機器の動作の一時的な停止を報知することができる。
【0037】請求項15に係る通信制御方法によれば、優先順位の低い無線通信機器の通信を中断するに際して、通信と途中状態を記憶し、優先順位の高い無線通信機器の通信が終了した後に、中断した通信を継続して再開するので、通信を中断してもその後の通信に影響を与えることなく通信を再開することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0039】本発明は、例えば図1に示すように構成された車両用通信システムに適用される。
【0040】[車両用通信システムの構成]この車両用通信システムは、車両内に搭載され、複数の無線通信装置1A、1B・・・(以下、総称するときには単に「無線通信装置1」と呼ぶ。)と、これらの無線通信装置1を制御する通信制御装置2とが有線通信線3を介して接続されて構成されている。無線通信装置1A及び無線通信装置1Bは、例えば限定された領域の収容箱に近接して格納されている。無線通信装置1Aと無線通信装置1Bとは異なる無線通信方式により無線通信をし、例えば無線通信装置1AはDSRC(Dedicated Short Range Communication)に従った無線通信をし、無線通信装置1BはCDMA(Code Division Multiple Access)に従った無線通信をする。
【0041】無線通信装置1は、無線アンテナ11を介して無線信号の送受信をする無線通信部12、受信感度検出部13、情報入出力部14、記憶部15、有線通信線3と接続された有線通信部16を備え、更にこれらの動作を制御する通信制御部17を備えて構成されている。
【0042】無線アンテナ11は、例えば車両のボディ部に設けられ、車両外からの無線電波を検出して無線信号を無線通信部12に出力する。また、この無線アンテナ11は、無線通信部12からの無線信号を無線電波として車両外に送出する。
【0043】無線通信部12は、RF回路を有し、通信制御部17からの通信情報を無線信号に変換して無線アンテナ11に送出する処理をする。また、この無線通信部12は、無線アンテナ11から出力された無線信号を入力すると、後段の通信制御部17で処理可能な信号形態に変換して通信情報を作成して出力する。この無線通信部12は、各無線通信装置1ごとに異なる無線通信方式に従って信号変換をする。
【0044】また、この無線通信部12は、無線アンテナ11から入力する無線信号を受信すると、その受信感度が受信感度検出部13により検出される。受信感度検出部13は、例えば無線信号の受信信号レベルやエラーレート等を求めることにより、受信感度を数値化する。この受信感度検出部13は、数値化した受信感度と、予め設定されたしきい値とを比較し、受信感度がしきい値以下である場合に、その旨を示す受信感度低下信号を通信制御部17に出力する。
【0045】有線通信部16は、通信制御装置2の有線通信部21と同じ有線通信方式に従って通信制御装置2との間で通信をする。有線通信部16は、有線通信線3を介して通信制御装置2からのコマンドを受信すると、コマンドを通信制御部17にて処理可能な信号形態に変換して通信制御部17に出力する。また、この有線通信部16は、通信制御部17からのコマンドを入力すると、入力したコマンドを有線通信線3を介して伝送可能な信号形態に変換して通信制御装置2に送信する。
【0046】情報入出力部14は、図示しない車載機器と接続され、車載機器から通信情報を入力すると、その通信情報を記憶部15に記憶する。また、この情報入出力部14は、無線アンテナ11にて検出して記憶部15に記憶された通信情報を車載機器に出力する。
【0047】通信制御部17は、無線通信部12から無線アンテナ11で検出した通信情報を入力すると、その通信情報を記憶部15に記憶させる。また、この通信制御部17は、無線アンテナ11を介して送信する通信情報が記憶部15に格納されている場合には、記憶部15から通信情報を読み出して無線通信部12に出力する。
【0048】また、通信制御部17は、受信感度検出部13から受信感度低下信号を入力すると、無線通信状態を改善する旨を要求するコマンドである通信状態改善要求を生成する。通信制御部17は、生成した通信状態改善要求を有線通信部16に出力して通信制御装置2に出力させる。このとき、有線通信部16は、他の無線通信装置1と識別するための識別情報を通信状態改善要求に付加して有線通信線3に送出する。
【0049】更に、通信制御部17は、通信制御装置2からの各種コマンドを有線通信部16から入力した場合には、コマンド内容に従った処理をする。なお、この通信制御部17によるコマンドに従った処理内容の詳細については後述する。
【0050】通信制御装置2は、有線通信線3と接続された有線通信部21、情報記憶部22、報知部23、システム制御部24を備えて構成されている。この通信制御装置2は、複数の無線通信装置1と接続され、各無線通信装置1の無線通信を制御する。
【0051】有線通信部21は、無線通信装置1と同じ通信方式に従って有線通信線3を介して複数の無線通信装置1との間で通信をする。有線通信部21は、有線通信線3を介して無線通信装置1からのコマンドを受信すると、コマンドをシステム制御部24にて処理可能な信号形態に変換してシステム制御部24に出力する。また、この有線通信部21は、システム制御部24からのコマンドを入力すると、入力したコマンドを有線通信線3を介して伝送可能な信号形態に変換して無線通信装置1に送信する。
【0052】情報記憶部22は、各無線通信装置1を識別する識別情報と、この識別情報に対応した優先順位情報とを記憶している。この優先順位情報は、予め設定されて記憶されてシステム制御部24により読み込まれる。優先順位情報は、各無線通信装置1の無線通信に関する優先度を示している。
【0053】システム制御部24は、無線通信装置1から通信状態改善要求を入力すると、通信状態改善要求に付加された識別情報を参照して、通信状態改善要求を出力した無線通信装置1を認識する。システム制御部24は、無線通信装置1の通信状態を改善するために、優先順位を参照していずれかの無線通信装置1の通信を制御する通信状態改善処理をする。なお、この通信状態改善要求の詳細な処理内容については後述する。
【0054】また、システム制御部24は、後述する通信状態改善処理において無線通信装置1の通信動作を中断すると判定したときには、通信動作を中断する前にユーザにその旨を通知するように報知部23を動作させる。報知部23は、システム制御部24の制御に従って動作をすることにより、無線通信装置1の動作中断を報知する。なお、この報知部23は、図示しない車載機器と接続され、車載機器により無線通信装置1の動作中断を報知させても良い。
【0055】[車両用通信システムによる通信状態改善処理]つぎに、上述した車両用通信システムによる通信状態改善処理の処理手順について図2を参照して説明する。なお、以下に示す一例では、通信制御装置2に2台の無線通信装置1A、無線通信装置1Bが接続され、無線通信装置1Aの優先順位の方が無線通信装置1Bの優先順位よりも高い場合について説明する。
【0056】先ず、無線通信装置1Aと無線通信装置1Bとが無線通信を開始し(ステップS1、ステップS11)、同時に無線通信を行っている。そして、無線通信装置1Aと無線通信装置1Bとの双方で電磁波の影響による受信感度の低下が発生すると、受信感度検出部13により受信感度低下信号を通信制御部17に出力する(ステップS2、ステップS12)。なお、この一例では、受信感度として受信電波レベルの低下を検出しても良く、更には無線信号のエラーレートを検出しても良い。
【0057】これに応じて各通信制御部17は、通信状態改善要求を作成して有線通信部16により通信制御装置2に送信させる。これにより、無線通信装置1Aから通信制御装置2に通信状態改善要求C1を送信すると共に、無線通信装置1Bから通信制御装置2に通信状態改善要求C2を送信する。
【0058】通信制御装置2は、無線通信装置1A及び無線通信装置1Bからの通信状態改善要求C1、C2を受信すると、システム制御部24により情報記憶部22から無線通信装置1Aについての優先順位情報及び無線通信装置1Bについての優先順位情報を読み出す。そして、システム制御部24は、読み出した優先順位情報を比較して無線通信装置1Aの方が無線通信装置1Bよりも優先順位が高いと判定して、通信出力低減要求C3を無線通信装置1Bに出力する。
【0059】無線通信装置1Bにより通信出力低減要求C3を受信すると、通信制御部17により通信出力を低下させるように無線通信部12を制御する通信出力低減処理をする(ステップS13)。これに対し、無線通信装置1Aでは、ステップS1における通信出力のままで無線通信を継続する。
【0060】そして、無線通信装置1Aは、通信制御部17により無線通信部12の無線通信の終了を検出すると、通信終了通知C4を作成して通信制御装置2に送信する(ステップS3)。
【0061】通信制御装置2により通信終了通知C4を受信すると、通信出力低減要求C3を受信した無線通信装置1Bに通信出力復元許可C5を送信し、無線通信装置1Bにより通信出力復元許可C5を受信すると、通信制御部17により通信出力を通常の通信出力に復元させるように無線通信部12を制御する(ステップS14)。
【0062】つぎに、上述した車両用通信システムによる通信状態改善処理の他の処理手順について図3を参照して説明する。なお、上述した図2における処理と同様の処理については同一のステップ番号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0063】この通信状態改善処理では、ステップS13において無線通信装置1Bで通信出力低減処理を行った後に、無線通信装置1A及び無線通信装置1Bにて受信感度の低下を検出すると(ステップS21、ステップS41)、再度無線通信装置1Aから通信制御装置2に通信状態改善要求C11を出力すると共に、無線通信装置1Bから通信制御装置2に通信状態改善要求C12を出力する。
【0064】通信制御装置2では、通信状態改善要求C11及び通信状態改善要求C12を受信すると、システム制御部24により、優先順位の低い無線通信装置1Bの通信を中断すると判定する。そして、システム制御部24により、通信の中断をする旨を報知部23で報知させる(ステップS31)。その後、システム制御部24は、動作中断要求C13を作成して無線通信装置1Bに送信させる。
【0065】無線通信装置1Bにより動作中断要求C13を受信すると、通信制御部17により、通信中の通信情報を記憶部15に記憶しておく処理をし(ステップS42)、その後に通信を中断するように無線通信部12を制御する(ステップS43)。
【0066】これに対し、無線通信装置1Aでは、そのままの通信出力で通信をし、通信終了を検出して通信終了通知C4を通信制御装置2に送信すると(ステップS3)、システム制御部24により、通信を中断させていた無線通信装置1Bに通信再開許可C14を送信する。
【0067】無線通信装置1Bにより通信再開許可C14を受信すると、通信制御部17によりステップS42で記憶した通信中の通信情報を記憶部15から参照して(ステップS44)、通信を再開する(ステップS45)。
【0068】[実施の形態の効果]以上、詳細に説明したように、車両用通信システムによれば、複数の無線通信装置1を限定されたスペースに格納することによる電磁波に起因する受信感度低下が発生したときには、優先順位に従って無線通信装置1の通信出力を低下させることができるので、優先順位の高い無線通信装置1の通信環境を向上させることができる。したがって、この車両用通信システムによれば、限定されたスペースに複数の無線通信装置1を格納しても、優先度の高い無線通信装置1を通信不能にすることを回避することができ、複数の無線通信装置を近接して配設した場合の通信品質低下を低減することができる。また、複数の無線通信装置1の設置場所の自由度を増加させることができる。
【0069】また、この車両用通信システムによれば、各無線通信装置1に対して行う必要があるEMC(electromagnetic compatibility)等の電磁波障害対策を軽減することができる。
【0070】更に、この車両用通信システムによれば、複数の無線通信装置1を協調させて通信を行うことにより、通信異常となるような、無駄な通信量を低下させることになるので通信費を低減することができる。
【0071】更にまた、この車両用通信システムによれば、例えばETC(Electronic Toll Collection Systems)等に対応した車載機器と接続した無線通信装置1の優先度を高く設定することにより、無線通信の種類に応じて、確実な通信を実現することができる。
【0072】なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0073】すなわち、上述した一例では、無線通信装置1A及び無線通信装置1Bの双方の受信感度が低下したときに、優先順位の低い無線通信装置1Bの通信出力を低下させる処理、及び通信動作を中断する処理について説明したが、これに限るものではない。すなわち、無線通信装置1Aのみから通信状態改善要求を通信制御装置2により受信した場合であっても、無線通信装置1Aよりも優先順位の低い無線通信装置1を検索して通信出力を低下させる処理、及び通信動作を中断する処理をしても良い。
【0074】また、上述した一例では、無線通信装置1Bの通信出力を低下させた後に、無線通信装置1A及び無線通信装置1Bの双方からの通信状態改善要求を受信した場合に、優先順位の低い無線通信装置1Bの通信動作を中断させる場合について説明したが、これに限らず、無線通信装置1Aのみから通信状態改善要求を受信したときであっても、無線通信装置1Bの通信動作を中断しても良い。
【0075】更に、第2実施形態として、上述した実施形態と重複する部分の説明を省略するが、図3を参照して説明する。この第2実施形態では、通信制御装置2により優先順位の低い無線通信装置1Bに動作中断要求C13を送信すると、無線通信装置1BによりステップS42にて通信中の情報(通信の途中状態)を記憶した後、ステップS43にて通信動作の中断を行い、通信制御装置2からの通信再開許可C14を待つ状態となる。この状態において、無線通信装置1Bが通信制御装置2からの通信再開許可C14を受信すると、ステップS44にて記憶した情報の参照を行い、ステップS45で中断した通信を、中断した状態の続きから再開することができる。




 

 


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