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発明の名称 車両用電子メールのユーザー識別装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−150511(P2003−150511A)
公開日 平成15年5月23日(2003.5.23)
出願番号 特願2001−346325(P2001−346325)
出願日 平成13年11月12日(2001.11.12)
代理人 【識別番号】100084412
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 冬紀
発明者 小野 健二
要約 課題
運転席に座っているユーザーを運転姿勢データに基づいて特定し、特定されたユーザー宛の電子メールのみを選定する。

解決手段
車両用電子メールのユーザー識別装置は、電子メールの送受信を行うことができる電子メール送受信装置6,7と、複数のユーザーが予め運転姿勢データを登録することができる運転姿勢データ登録装置1と、運転席に座っているユーザーの運転姿勢データを検出する運転姿勢データ検出装置2と、運転姿勢データ登録装置1に登録されている運転姿勢データと、運転姿勢データ検出装置2により検出された運転姿勢データとに基づいて、運転席に座っているユーザーを特定するユーザー特定装置3と、電子メール送受信装置6,7により受信した電子メールのうち、ユーザー特定装置3により特定されたユーザー宛の電子メールのみを選定する着信メール選定装置5とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】電子メールの送受信を行うことができる電子メール送受信装置と、複数のユーザーが予め運転姿勢に関する個人データ(以下、運転姿勢データと呼ぶ)を登録することができる運転姿勢データ登録装置と、運転席に座っているユーザーの運転姿勢データを検出する運転姿勢データ検出装置と、前記運転姿勢データ登録装置に登録されている運転姿勢データと、前記運転姿勢データ検出装置により検出された運転姿勢データとに基づいて、前記運転席に座っているユーザーを特定するユーザー特定装置と、前記電子メール送受信装置により受信した電子メールのうち、前記ユーザー特定装置により特定されたユーザー宛の電子メールのみを選定する着信メール選定装置とを備えることを特徴とする車両用電子メールのユーザー識別装置。
【請求項2】請求項1に記載の車両用電子メールのユーザー識別装置において、前記運転姿勢データは、前記運転席のシートスライド位置とシートバックアングルとシートの高さのうちのいずれか、またはそれらの組み合わせにより構成されるシート状態であることを特徴とする車両用電子メールのユーザー識別装置。
【請求項3】請求項2に記載の車両用電子メールのユーザー識別装置において、前記運転姿勢データには、さらにステアリングチルト角とルームミラー方位とサイドミラー方位のうちのいずれか、またはそれらの組み合わせが含まれることを特徴とする車両用電子メールのユーザー識別装置。
【請求項4】請求項2に記載の車両用電子メールのユーザー識別装置において、前記運転席は、運転姿勢データ登録装置に複数登録されたシート状態の中から、ユーザーの選択したシート状態を自動的に復元することができる自動復元機能を有し、前記ユーザー特定装置は、前記運転姿勢データ登録装置に登録されているシート状態の中からユーザーの選択したシート状態に基づいて、前記運転席に座るユーザーを特定することを特徴とする車両用電子メールのユーザー識別装置。
【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の車両用電子メールのユーザー識別装置において、前記着信メール選定装置により選定された受信メールの文字情報を音声変換する音声変換装置と、前記音声変換装置により音声変換された文字情報を音声にて出力する音声出力装置とをさらに備えることを特徴とする車両用電子メールのユーザー識別装置。
【請求項6】請求項5に記載の車両用電子メールのユーザー識別装置において、前記音声出力装置による音声出力の音量と音質と音声出力速度のうちのいずれか、またはそれらの組み合わせから構成される音声出力設定を予め登録することができる設定登録装置をさらに備え、前記音声出力装置は、前記ユーザー特定装置により特定されたユーザーが予め登録した前記音声出力設定にて、前記音声出力を行うことを特徴とする車両用電子メールのユーザー識別装置。
【請求項7】請求項6に記載の車両用電子メールのユーザー識別装置において、前記設定登録装置は、ユーザーが自由に変更することができるユーザー設定を予め登録し、前記ユーザー特定装置によりユーザーが特定された際に、前記特定されたユーザーが予め登録した前記ユーザー設定に変更することを特徴とする車両用電子メールのユーザー識別装置。
【請求項8】請求項7に記載の車両用電子メールのユーザー識別装置において、前記ユーザー設定は、インナーパネル内のメータ輝度設定とオーディオに関する設定と車載モニタのディスプレイに関する設定とエアコンに関する設定のうちのいずれか、またはそれらの組み合わせであることを特徴とする車両用電子メールのユーザー識別装置。
【請求項9】電子メールの送受信を行うことができる電子メール送受信装置と、複数のユーザーが予め運転姿勢に関する個人データ(以下、運転姿勢データと呼ぶ)を登録することができる運転姿勢データ登録装置と、運転席に座るユーザーを特定するユーザー特定装置と、前記電子メール送受信装置により受信した電子メールのうち、前記ユーザー特定装置により特定されたユーザー宛の電子メールのみを選定する着信メール選定装置とを備え、前記運転席は、運転姿勢データ登録装置に複数登録されたシート状態の中から、ユーザーの選択したシート状態を自動的に復元することができる自動復元機能を有し、前記ユーザー特定装置は、前記運転姿勢データ登録装置に登録されているシート状態の中からユーザーの選択したシート状態に基づいて、前記運転席に座るユーザーを特定することを特徴とする車両用電子メールのユーザー識別装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載された通信機器により電子メールの送受信を行うことができる装置において、ユーザーを自動的に特定して、特定されたユーザー宛の電子メールのみを選定することができる車両用電子メールのユーザー識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子メールの普及に伴い、車載端末を利用して、車を運転している時でも電子メールを送受信することができる技術が提案されている。このような技術の下では、車の運転中に電子メールを読むのは安全性に問題があるため、受信した電子メールの内容を音声で出力することが重要であり、例えば特開平11−85458号公報に開示されている技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の技術では、複数のユーザーが同一の車両を使用する場合には、他人が同一車両を使用している時にも自分宛の電子メールが音声出力されるので、電子メールの個人IDの認証を行う必要があり、電子メールを使用するために、毎回個人IDを認証するためのパスワードを入力しなければならず煩わしいという問題があった。
【0004】本発明の目的は、運転席に座っているユーザーを運転姿勢データに基づいて特定し、特定されたユーザー宛の電子メールのみを選定する車両用電子メールのユーザー識別装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1を参照して本発明を説明する。
(1)請求項1の発明は、電子メールの送受信を行うことができる電子メール送受信装置と、複数のユーザーが予め運転姿勢に関する個人データ(以下、運転姿勢データと呼ぶ)を登録することができる運転姿勢データ登録装置と、運転席に座っているユーザーの運転姿勢データを検出する運転姿勢データ検出装置と、運転姿勢データ登録装置に登録されている運転姿勢データと、運転姿勢データ検出装置により検出された運転姿勢データとに基づいて、運転席に座っているユーザーを特定するユーザー特定装置と、電子メール送受信装置により受信した電子メールのうち、ユーザー特定装置により特定されたユーザー宛の電子メールのみを選定する着信メール選定装置とを備えることにより、上記目的を達成する。
(2)請求項2の発明は、請求項1の車両用電子メールのユーザー識別装置において、運転姿勢データは、運転席のシートスライド位置とシートバックアングルとシートの高さのうちのいずれか、またはそれらの組み合わせにより構成されるシート状態であることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2の車両用電子メールのユーザー識別装置において、運転姿勢データには、さらにステアリングチルト角とルームミラー方位とサイドミラー方位のうちのいずれか、またはそれらの組み合わせが含まれることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項2の車両用電子メールのユーザー識別装置において、運転席は、運転姿勢データ登録装置に複数登録されたシート状態の中から、ユーザーの選択したシート状態を自動的に復元することができる自動復元機能を有し、ユーザー特定装置は、運転姿勢データ登録装置に登録されているシート状態の中からユーザーの選択したシート状態に基づいて、運転席に座るユーザーを特定することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの車両用電子メールのユーザー識別装置において、着信メール選定装置により選定された受信メールの文字情報を音声変換する音声変換装置と、音声変換装置により音声変換された文字情報を音声にて出力する音声出力装置とをさらに備えることを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項5の車両用電子メールのユーザー識別装置において、音声出力装置による音声出力の音量と音質と音声出力速度のうちのいずれか、またはそれらの組み合わせから構成される音声出力設定を予め登録することができる設定登録装置をさらに備え、音声出力装置は、ユーザー特定装置により特定されたユーザーが予め登録した音声出力設定にて、音声出力を行うことを特徴とする。
(7)請求項7の発明は、請求項6の車両用電子メールのユーザー識別装置において、設定登録装置は、ユーザーが自由に変更することができるユーザー設定を予め登録し、ユーザー特定装置によりユーザーが特定された際に、特定されたユーザーが予め登録したユーザー設定に変更することを特徴とする。
(8)請求項8の発明は、請求項7の車両用電子メールのユーザー識別装置において、ユーザー設定は、インナーパネル内のメータ輝度設定とオーディオに関する設定と車載モニタのディスプレイに関する設定とエアコンに関する設定のうちのいずれか、またはそれらの組み合わせであることを特徴とする。
(9)請求項9の発明は、電子メールの送受信を行うことができる電子メール送受信装置と、複数のユーザーが予め運転姿勢に関する個人データ(以下、運転姿勢データと呼ぶ)を登録することができる運転姿勢データ登録装置と、運転席に座るユーザーを特定するユーザー特定装置と、電子メール送受信装置により受信した電子メールのうち、ユーザー特定装置により特定されたユーザー宛の電子メールのみを選定する着信メール選定装置とを備え、運転席は、運転姿勢データ登録装置に複数登録されたシート状態の中から、ユーザーの選択したシート状態を自動的に復元することができる自動復元機能を有し、ユーザー特定装置は、運転姿勢データ登録装置に登録されているシート状態の中からユーザーの選択したシート状態に基づいて、運転席に座るユーザーを特定することにより、上記目的を達成する。
【0006】なお、上記課題を解決するための手段の項では、本発明をわかりやすく説明するために実施の形態の図1と対応づけたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)請求項1〜8の発明によれば、運転席に座っているユーザーの運転姿勢データを検出して、予め登録されている複数の運転姿勢データと比較することにより、運転席に座っているユーザーを特定し、特定されたユーザー宛の電子メールのみを選定するので、自分宛の電子メールが他人に読まれるのを防ぐことができる。
(2)請求項2の発明によれば、運転姿勢データは、運転席のシートスライド位置とシートバックアングルとシートの高さのうちのいずれか、またはそれらの組み合わせにより構成されるシート状態であるので、運転姿勢データの異なるユーザーを確実に識別することができる。
(3)請求項3の発明によれば、運転姿勢データには、さらにステアリングチルト角とルームミラー方位とサイドミラー方位のうちのいずれか、またはそれらの組み合わせが含まれるので、他のユーザーとの識別率を向上させることができる。
(4)請求項4および9の発明によれば、運転席は、運転姿勢データ登録装置に複数登録されたシート状態の中から、ユーザーの選択したシート状態を自動的に復元することができる自動復元機能を有し、ユーザーが選択して復元されるシート状態に基づいて運転席に座るユーザーを特定するので、ユーザーの特定に際し、予め登録されているシート状態と、検出したシート状態とを比較する必要がなくなるとともに、ユーザーが選択したシートポジションに基づいて、確実にユーザーを特定することができる。
(5)請求項5の発明によれば、着信メール選定装置により選定された受信メールの文字情報を音声変換して音声にて出力するので、運転中にも受信メールの内容を知ることができるとともに、他人が同一車両を運転している時に自分宛の電子メールが勝手に読み上げられるのを防ぐことができる。
(6)請求項6の発明によれば、電子メールの音声出力設定を予め登録することができ、ユーザー特定装置により特定されたユーザーが予め登録した音声出力設定にて音声出力が行われるので、ユーザーは音声出力設定を毎回設定し直す必要がなくなる。
(7)請求項7の発明によれば、ユーザーが自由に変更することができるユーザー設定を予め登録することができ、ユーザー特定装置により特定されたユーザーが予め登録したユーザー設定に自動的に変更するので、ユーザーはこれらのユーザー設定を毎回設定し直す必要がなくなる。
(8)請求項8の発明によれば、ユーザー設定は、インナーパネル内のメータ輝度設定とオーディオに関する設定と車載モニタのディスプレイに関する設定とエアコンに関する設定のうちのいずれか、またはそれらの組み合わせであるので、これらの設定に関して、ユーザーは毎回設定し直す必要がなくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による車両用電子メールのユーザー識別装置の一実施の形態の構成を示す図である。車両用電子メールのユーザー識別装置は、運転姿勢登録部1と、運転姿勢検出部2と、運転姿勢照合部3と、電子メールID管理部4と、着信メール選定部5と、電子メール受信部6と、電子メール発信部7と、音声読み上げ処理部8と、送信メール作成部9と、各種設定登録部10と、スピーカ11と、モニタ12と、マイク13と、キーボード14とを備える。
【0009】運転姿勢登録部1は、車両を使用する各ユーザーの運転姿勢データが格納されている。運転姿勢データは、後述する手順により各ユーザーが予め登録しておく必要がある。また、登録後でも必要に応じてデータの更新を行うことができる。運転姿勢検出部は、シートスライド位置検出部21と、シートバックアングル検出部22と、ステアリングチルト角検出部23と、ルームミラー方位検出部24とを備える。
【0010】シートスライド位置検出部21は、シートの前後方向のスライド位置(スライド量)を検出する。シートバックアングル検出部22は、シートバックアングル、すなわち背もたれ部分に当たるシートバック(リクライニング)の倒れ角度を検出する。ステアリングチルト角検出部23は、ステアリングのチルト角を検出する。ルームミラー方位検出部24は、ルームミラー(バックミラー)の上下左右方向の方位(位置)を検出する。すなわち、シートの位置やステアリングのチルト角、ルームミラーの方位等は、各ユーザーが自由に設定・変更することができるものであるので、ユーザーを識別するために、これらの各パラメータを検出する。
【0011】初期登録時に、各検出部21〜24で検出されたシートスライド位置、シートバックアングル、ステアリングチルト角、ルームミラー方位は、ユーザーを識別するための運転姿勢データとして運転姿勢登録部1に登録される。すなわち、同一車両を使用するユーザーごとの運転姿勢データが運転姿勢登録部1に登録される。また、ユーザーが登録したデータを変更する際にも、各検出部21〜24で検出したパラメータが運転姿勢登録部1に登録されることにより、運転姿勢データの更新が行われる。運転姿勢データの登録後に、ユーザーの識別を行う処理を行うときは、各検出部21〜24で検出したパラメータ、すなわち運転姿勢データは、運転姿勢照合部3に送られる。
【0012】運転姿勢照合部3は、運転姿勢登録部1と運転姿勢検出部2とに接続されており、運転姿勢検出部2で検出した運転姿勢データが、運転姿勢登録部1に登録されている複数の運転姿勢データのうちのいずれの運転姿勢データと一致するか、または一致する可能性が高いかを判定して、ユーザーを特定する。すなわち、ユーザー(ドライバー)は、運転開始前にシート位置やルームミラー等の調整を行うことにより、ドライビングポジションを確定させるので、運転開始時に運転姿勢検出部2で検出した運転姿勢データを運転姿勢登録部1に登録されている運転姿勢データと照合することにより、ユーザーの特定が行われる。ユーザーの特定結果は、電子メールID管理部4に送られる。
【0013】電子メールID管理部4は、運転姿勢照合部3から送られてきたユーザーの特定結果に基づいて、予め登録されている複数の個人IDの中から、特定されたユーザーの個人IDを認識する。すなわち、ユーザーは、予め運転姿勢データを登録しておくとともに、電子メールを使用するための個人IDも登録しておく必要がある。この個人IDには、ユーザーの名前やメールアドレス等が含まれ、ユーザーごとに異なるものである。従って、ユーザーを識別することができれば、ユーザーの個人IDを特定することもできる。認識されたユーザーの個人IDは、着信メール選定部5に送られる。
【0014】電子メール受信部6で受信された全ての電子メールは、電子メールID管理部4を介して着信メール選定部5に送られる。着信メール選定部5は、認識されたユーザーIDを有する電子メール、すなわち電子メールID管理部4で認識された個人IDを有するユーザー宛の着信メールのみを選定する。選定した着信メールは音声読み上げ処理部8とモニタ12にそれぞれ送られる。音声読み上げ処理部8は、送られてきた着信メールの文字情報を音声変換してスピーカ11に出力する。また、モニタ12には、送られてきた着信メールの内容が表示される。従って、ユーザーは、スピーカ11からの音声出力により、運転中でも自分宛の電子メールの内容を知ることができるとともに、車両停止時にはモニタ12に表示された電子メールの内容を視覚的に認識することができる。
【0015】電子メールを送信するときは、マイク13による音声入力やキーボード14を用いてのキー入力により、送信先の相手のメールアドレスや本文を入力する。作成された送信メールは、送信メール作成部9から電子メールID管理部4に送られる。電子メールID管理部4は、認識した個人IDを有するユーザーを送信メールの差出人として電子メール発信部7に送り、電子メール発信部7から発信(送信)される。なお、送信メール作成時の内容は、モニタ12に表示することができる。
【0016】各種設定登録部10には、後述する読み上げ設定、表示設定、メール作成設定等の電子メールに関する設定や、電子メール以外のオーディオ15やモニタ12のディスプレイ設定、エアコン16の設定、各種メータの輝度設定等が登録されている。これらの設定は、各ユーザーが予め登録しておく必要がある。また、登録後に必要に応じて変更・更新することもできる。
【0017】読み上げ設定とは、着信メールの音声出力による読み上げ時のスピーカ11の音量、音質、読み上げ速度や、男性の声で出力するか女性の声で出力するか等の設定である。表示設定には、着信メールをモニタ12に表示する際の文字サイズやフォントの種類等の設定が含まれる。メール作成設定には、送信メール作成時の書式や署名等の設定が含まれる。また、電子メール以外の設定としては、オーディオ15の音量や音質、エアコン16の風量や温度、モニタ12のディスプレイの輝度、コントラストおよび色調や、インナーパネル内の速度やエンジン回転数を示すメータを含む各種メータの輝度等の設定がある。
【0018】電子メールID管理部4にて認識されたユーザーのIDは、各種設定登録部10に送られる。各種設定登録部10は、送られてきたユーザーIDに基づいて、上述した電子メールに関する設定や、電子メール以外の設定を変更する。すなわち、現在運転席に座っているユーザーが予め登録した設定内容に変更する。これにより、車両の運転をするユーザーは、同一車両を運転した他のユーザーが変更した電子メールに関する設定や、電子メール以外の設定を、わざわざ自分で設定し直す必要がなくなる。
【0019】図2(a)は、運転姿勢データや電子メールに関する設定等の初期登録を行う時の手順を示すフローチャートである。ユーザーは、本発明による車両用電子メールのユーザー識別装置を使用するときは、図2(a)に示すフローチャートの手順に従って、予め運転姿勢データや電子メールに関する設定等を登録しておく必要がある。ステップS1では、シートスライド位置を記録する。具体的には、ユーザーが運転席に座り、前後方向のシート位置を調節した後に、図示しない登録ボタンを押すことにより、シートスライド位置を確定させる。運転姿勢検出部2のシートスライド位置検出部21は、確定されたシートスライド位置を検出して運転姿勢登録部1に送信すると、運転姿勢登録部1に確定されたシートスライド位置が記録される。シートスライド位置を記録するとステップS2に進む。
【0020】ステップS2では、シートバックアングルを記録する。シートスライド位置を記録したときと同様に、ユーザーが運転席に座り、シートバックアングルを調節した後に図示しない登録ボタンを押すことにより、シートバックアングルを確定させる。運転姿勢検出部2のシートバックアングル検出部22は、確定されたシートバックアングルを検出して運転姿勢登録部1に送信すると、運転姿勢登録部1に確定されたシートバックアングルが記録される。シートバックアングルを記録するとステップS3に進む。
【0021】ステップS3では、ステアリングチルト角を記録する。ユーザーは、運転席に座り、ステアリングチルト角を調整して図示しない登録ボタンを押すことにより運転しやすいステアリング位置を確定させる。ステアリングチルト角検出部23は、確定されたステアリングチルト角を検出して運転姿勢登録部1に送信すると、運転姿勢登録部1に確定されたステアリングチルト角が記録される。ステアリングチルト角を記録するとステップS4に進む。
【0022】ステップS4では、ルームミラー方位を記録する。ユーザーは、運転席に座り、車両後部が良く見えるようにルームミラーの前後左右方向の方位を調整して図示しない登録ボタンを押すことによりルームミラー方位を確定させる。ルームミラー方位検出部24は、確定されたルームミラー方位を検出して運転姿勢登録部1に送信すると、運転姿勢登録部1に確定されたルームミラー方位が記録される。ルームミラー方位を記録するとステップS5に進む。なお、ステップS1〜ステップS4で登録する各データは、個人の運転姿勢データとしてひとまとめにされて運転姿勢登録部1に登録される。
【0023】ステップS5では、上述した電子メールに関する設定や、オーディオ15の音量等の電子メール以外の設定(以下、ユーザー設定と呼ぶ)を利用するか否かを判定する。ユーザーがユーザー設定を利用するときは、図示しないユーザー設定ボタンを押してステップS6に進む。ステップS6では、着信メールの読み上げ時におけるスピーカ11の音量、音質、読み上げ速度や、男性の声で出力するか女性の声で出力するか等の読み上げ設定、着信メールの表示設定、メール作成設定等の電子メールに関する設定や、電子メール以外のオーディオ15やモニタ12のディスプレイ設定、エアコン16の設定、各種メータの輝度設定等を登録する。これらの各設定は、各種設定登録部10に登録されるものであるが、ユーザーが必要な設定だけを登録することができる。ユーザーが必要な設定だけを図示しない登録ボタンを押すことにより登録すると、ステップS7に進む。また、ステップS5で、ユーザーがユーザー設定を利用しないときもステップS7に進む。
【0024】ステップS7では、ユーザーの個人IDを登録する。個人IDには、上述したように、ユーザーの名前や電子メールのアドレス等が含まれる。この個人IDと、ステップS1〜ステップS4で登録した運転姿勢データ、およびユーザー設定を利用するときにステップS6で登録したユーザー設定は、一個人のデータとして管理される。
【0025】以上の手順により、ユーザーは予め運転姿勢データおよび個人IDを登録し、またユーザー設定を利用するときは、必要なユーザー設定を登録しておく。
【0026】次に、本発明による車両用電子メールのユーザー識別装置を搭載した車両をユーザーが運転するときに、運転するユーザー、すなわちユーザーIDを識別する方法を図2(b)に示すフローチャートを用いて説明する。図2(b)に示すフローチャートは、ユーザーが車両の運転席に座って、シートスライド位置、シートバックアングル、ステアリングチルト角、ルームミラー方位を調整することにより、ドライビングポジションを定めて、走行を開始するときに始まる。また、ドライビングポジションを定めた後に、図示しないユーザー照合開始ボタンを押すことにより始めることもできる。
【0027】ステップS11では、運転姿勢検出部2のシートスライド位置検出部21により、シートスライド位置を検出する。検出したシートスライド位置は、運転姿勢照合部3に送られる。シートスライド位置を検出するとステップS12に進む。ステップS12では、運転姿勢検出部2のシートバックアングル検出部22により、シートバックアングルを検出する。検出したシートバックアングルは、運転姿勢照合部3に送られる。シートバックアングルを検出するとステップS13に進む。
【0028】ステップS13では、運転姿勢検出部2のステアリングチルト角検出部23により、ステアリングチルト角を検出する。検出したステアリングチルト角は、運転姿勢照合部3に送られる。ステアリングチルト角を検出するとステップS14に進む。ステップS14では、運転姿勢検出部2のルームミラー方位検出部24により、ルームミラー方位を検出する。検出したルームミラー方位は、運転姿勢照合部3に送られる。ルームミラー方位を検出すると、ステップS15に進む。
【0029】ステップS15では、運転姿勢照合部3により、ステップS11〜ステップS14で検出された各データ(運転姿勢データ)が、運転姿勢登録部1に予め登録されている複数の運転姿勢データと一致するか、または一致する可能性が高いものがあるか否かを判定する。例えば、運転姿勢照合部3は、ステップS11で検出されたシートスライド位置を、運転姿勢登録部1に登録されている1つの運転姿勢データ(仮に、運転姿勢データAとする)に含まれているシートスライド位置と比較する。シートスライド位置を数値化することにより、登録されているシートスライド位置と、検出されたシートスライド位置とのずれ(偏差)を算出する。同様に、検出されたシートバックアングル、ステアリングチルト角、ルームミラー方位についても、登録されている運転姿勢データAのシートバックアングル、ステアリングチルト角、ルームミラー方位との偏差をそれぞれ算出する。算出したそれぞれの偏差が、全て所定の許容範囲内にあるか否かを判定し、所定の許容範囲内である場合には、運転席に座っているユーザーは、運転姿勢データAを設定・登録したユーザーであると特定する。
【0030】算出したそれぞれの偏差のうち、いずれかが所定の許容範囲内にはない場合には、運転席に座っているユーザーと運転姿勢データAを登録したユーザーとは一致しないと判定する。偏差の許容範囲は、予めユーザーが設定することができる。ユーザー間の識別率を向上させるためには、許容範囲を狭くし、本人の識別率(認証率)を向上させるためには、許容範囲を広くする。このようにして、検出した運転姿勢データを、運転姿勢登録部1に登録されている全ての運転姿勢データと比較して、運転姿勢データの偏差が所定の許容範囲内にあるユーザーを特定する。ユーザーの特定結果は、運転姿勢照合部3から電子メールID管理部4に送られ、電子メールID管理部4では、送られてきた特定結果に基づいて、個人IDを選定する。選定される個人IDがあるときは、ステップS16に進み、ないときは本制御を終了する。また、予め登録されている運転姿勢データが似ているため、2つ以上の個人IDが選定されたときも、ユーザーを特定することができないので、本制御を終了する。
【0031】ステップS16では、ステップS15で選定された個人IDに対応したメールシステムにアクセスを許可する。すなわち、着信メール選定部5は、電子メールID管理部4で選定された個人IDを有するユーザー宛の着信メールのみを選定する。次のステップS17では、ユーザーが図2(a)に示すフローチャートのステップS6でユーザー設定を登録している場合に、ステップS15で特定されたユーザーが予め登録していたユーザー設定に変更して本制御を終了する。これにより、電子メールID管理部4で選定された個人IDを有するユーザー宛の電子メールが届いたときは、ユーザー設定が登録されているときは、登録されているユーザー設定(スピーカ11の音量、音質等)で着信メールが読み上げられるとともに、モニタ12に着信メールの内容が表示される。また、選定された個人IDを有するユーザー以外のユーザー宛に届いた電子メールは、着信メール選定部5で選定されないので、スピーカ11により音声出力されたり、モニタ12に表示されることはない。
【0032】本発明による車両用電子メールのユーザー識別装置によれば、運転席に座っているユーザーの運転姿勢データを検出して、予め登録されている複数の運転姿勢データと比較することにより、運転席に座っているユーザーを特定し、特定されたユーザー宛の電子メールのみを選定するので、自分宛の電子メールが他人に読まれるのを防ぐことができる。この運転姿勢データには、運転席のシートスライド位置とシートバックアングル等のシート状態及びステアリングチルト角とルームミラー方位が含まれるので、運転姿勢データの異なるユーザーを確実に識別することができる。
【0033】また、着信メール選定装置により選定された受信メールの文字情報を音声変換して音声にて出力するので、運転中にも受信メールの内容を知ることができるとともに、他人が同一車両を運転している時に自分宛の電子メールが勝手に読み上げられるのを防ぐことができる。電子メールの音声出力設定は、予め登録することができ、運転姿勢照合部3で特定されたユーザーが予め登録した音声出力設定にて音声出力が行われるので、ユーザーは音声出力設定を毎回設定し直す必要がなくなる。
【0034】さらに、インナーパネル内のメータ輝度設定、オーディオに関する設定、車載モニタのディスプレイに関する設定及びエアコンに関する設定等の、ユーザーが自由に変更することができるユーザー設定を予め登録することができ、運転姿勢照合部3にて特定されたユーザーが予め登録したユーザー設定に自動的に変更するので、ユーザーはこれらのユーザー設定を毎回設定し直す必要がなくなる。
【0035】(変形例)市販されている車両の中には、運転席のシートスライド位置、シートバックアングル、シートの高さ等を含むシートポジション(シート状態)を予め登録することができるメモリ機能を有する車両がある。このようなメモリ機能を有する車両では、例えばXさんのシートポジションを「登録ボタン1(不図示)」に、Yさんのシートポジションを「登録ボタン2(不図示)」に登録しておくことができる。Xさんがこの車両を使用するときには、「登録ボタン1(不図示)」を選択することにより、予めXさんが登録したシートポジションが自動的に(電動で)設定される。すなわち、複数あるシートポジションの登録ボタン(不図示)を選択するだけで、自動的にシートポジションが設定されるので、ユーザーはシートスライド位置やシートバックアングル等を個々に調整する手間が省かれる。
【0036】運転席に上述したメモリ機能およびシートポジションの自動設定(復元)機能が備えられている場合、ユーザーはシートポジションを予めシートポジション登録ボタン(不図示)を用いて登録しておく。このシートポジション登録ボタン(不図示)が3つある場合は、3人のユーザーがそれぞれ各自のシートポジションを登録することができる。これらのシートポジションは、運転姿勢登録部1に登録される。
【0037】シートポジションの登録後に、ユーザーが車両を使用するときは、自分が登録したシートポジション登録ボタン(不図示)を選択することにより、予め登録したシートポジションが自動的に設定される。このとき、設定されたシートポジションが運転姿勢照合部3に送られる。運転姿勢照合部3は、送られてきたシートポジションによりユーザーを特定することができる。従って、ユーザーの特定に際し、運転姿勢登録部1に登録されているデータと、運転姿勢検出部2で検出したデータとを比較する必要がなくなるとともに、ユーザーが選択したシートポジションに基づいて、確実にユーザーを特定することができる。
【0038】本発明は、上述した実施の形態に限定されることはない。例えば、ユーザーを特定するための運転姿勢データとして、シートスライド位置、シートバックアングル、ステアリングチルト角、ルームミラー方位を用いたが、これらのうちの任意の1つ〜3つの組み合わせを用いることができる。また、他人の個人IDとの識別率を向上させるために、シートの高さ、ヘッドレストの高さ、サイドミラーの方位等、さらに他のパラメータを運転姿勢データに追加してもよい。すなわち、ユーザー間で異なる体格や運転時の姿勢等の差異を識別することができるパラメータを追加することができる。また、ユーザー設定に関しても、上述したオーディオ15の設定等以外にも、ユーザーごとに設定できるものであればよい。




 

 


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