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発明の名称 画像判別装置、および個人認証装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−242491(P2003−242491A)
公開日 平成15年8月29日(2003.8.29)
出願番号 特願2002−37090(P2002−37090)
出願日 平成14年2月14日(2002.2.14)
代理人 【識別番号】100084548
【弁理士】
【氏名又は名称】小森 久夫
【テーマコード(参考)】
4C038
5B043
5B047
5B057
5C022
5C054
5L096
【Fターム(参考)】
4C038 VA07 VB03 VC02 VC05 
5B043 AA09 BA04 DA05 GA02
5B047 AA23 BA02 BC11 CB21
5B057 AA20 CA08 CC03 CH01 DA12 DB09 DC22
5C022 AA01 AA13 AB15 AB62 AC69 CA02
5C054 CA04 CC05 EA01 EA07 FC03 FC12 FE02 FF03 FF07 HA05 HA18
5L096 AA06 BA20 CA02 DA02 FA14 GA08 JA18 LA11
発明者 安達 澄昭 / 森本 勝
要約 課題
撮像対象が生体であったのか、顔写真や顔を印刷した印刷物等の非生体であったのかを判別することができる画像判別装置を提供する。

解決手段
個人認証装置1は、撮像対象を右側から照らして撮像した右方向照明画像、および撮像対象を左側から照らして撮像した左方向照明画像を取得する。撮像対象が生体である場合、鼻や目等の凹凸により右方向照明画像においては左側に影ができ、反対に左方向照明画像においては右側に影ができる。一方、撮像対象が写真や印刷物等の非生体である場合、表面に凹凸がないので、右方向照明画像と左方向照明画像とにおける影の生じかたに殆ど差がない。個人認証装置1は、右方向照明画像と左方向照明画像とにおける影の変化から、撮像対象が生体であるかどうかを判別する。
特許請求の範囲
【請求項1】 撮像対象を撮像する撮像手段と、異なる位置に配置され、前記撮像手段が撮像する撮像対象を照らす第1の照明手段、および第2の照明手段と、前記第1の照明手段を点灯させ、且つ第2の照明手段を消灯させた状態で、前記撮像手段により撮像対象を撮像した第1の撮像画像と、前記第1の照明手段を消灯させ、且つ第2の照明手段を点灯させた状態で、前記撮像手段により撮像対象を撮像した第2の撮像画像と、を用いて、第1、および第2の撮像画像の撮像対象が生体であったかどうかを判別する制御手段と、を備えた画像判別装置。
【請求項2】 上記第1の照明手段は、前記撮像手段により撮像される撮像対象を右側から照らす位置に配置し、上記第2の照明手段は、前記撮像手段により撮像される撮像対象を左側から照らす位置に配置した請求項1に記載の画像判別装置。
【請求項3】 前記制御手段は、前記第1、および第2の撮像画像毎に、鼻の右側の輝度と、鼻の左側の輝度との差に基づいて、第1、および第2の撮像画像の撮像対象が生体であったかどうかを判別する請求項2に記載の画判別装置。
【請求項4】 前記制御手段は、前記第1、および第2の撮像画像毎に、右側の頬の輝度と、左側の頬の輝度との差に基づいて、第1、および第2の撮像画像の撮像対象が生体であったかどうかを判別する請求項2に記載の画判別装置。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の画像判別装置を適用した個人認証装置であって、撮像対象を正面から照らすに位置に配置された第3の照明手段と、上記制御手段に、前記第1、および第2の照明手段を消灯させ、第3の照明手段を点灯させた状態で、前記撮像手段により撮像対象を撮像した第3の撮像画像を用いて、撮像対象である人物を認証する認証機能を設けた個人認証装置。
【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の画像判別装置を適用した個人認証装置であって、上記制御手段に、前記第1、および第2の照明手段を両方点灯させた状態で、前記撮像手段により撮像対象を撮像した第3の撮像画像を用いて、撮像対象である人物を認証する認証機能を設けた個人認証装置。
【請求項7】 前記制御部の認証機能は、上記第1の撮像画像、または第2の撮像画像の少なくとも一方を用いて、撮像対象である人物を認証する請求項5または6に記載の個人認証装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CCDカメラ等の撮像装置で撮像した撮像対象が、生体であったか、または写真や印刷物等の非生体であったか、を判別する画像判別装置、および、この画像判別装置を適用し撮像対象が生体であった場合に撮像対象である人物を認証する個人認証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、部屋への入室者を制限する入室管理システムに、入室を希望する者(以下、認証対象者と言う。)の顔をCCDカメラ(以下、単にカメラと言う)等の撮像装置で撮像し、ここで撮像した顔画像を用いて、認証対象者が部屋への入室を許可されている登録者であるかどうかを判定する個人認証装置を適用したものがあった。
【0003】従来の個人認証装置は、登録者毎に登録時に撮像した顔画像から抽出した目、鼻、口等の生体の特徴部のデータ(以下、特徴量データと言う。)をデータベースに登録している。認証対象者が登録者であるかどうかの認証は、以下のようにして行っていた。
【0004】■認証対象者の顔をカメラ等の撮像装置で撮像し、■ここで撮像した認証対象者の顔画像から目、鼻、口等の生体の特徴部を抽出し、■データベースに特徴量データが登録されている登録者毎に、上記■で抽出した特徴部との類似度を算出し、■上記■で算出された類似度の最大値が、予め定められている閾値以上であれば登録者であると判定し、反対に閾値未満であれば登録者でないと判定する。
【0005】入室管理システムは、上記個人認証装置が認証対象者を登録者であると判定すると、認証対象者が部屋へ入室するのを許可する。反対に、上記個人認証装置が認証対象者を登録者でないと判定すると、認証対象者が部屋へ入室するのを禁止する。
【0006】また、上記■では登録者毎に認証対象者の特徴部との類似度を算出するとしたが、各登録者に識別番号を付与しておき、認証対象者に識別番号を入力させ、入力された識別番号の登録者についてのみ認証対象者の特徴部との類似度を算出する方式を採用した個人認証装置もある。例えば、登録者毎に識別番号を記録したIDカードを発行しておき、該IDカードを取り込んで、記録されている識別番号を読み取る。ここで読み取った識別番号に対応する登録者の特徴量データと、今回撮像した認証対象者の特徴部との類似度を算出し、ここで算出した類似度から認証対象者が登録者であるかどうかを判定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の個人認証装置は撮像装置の撮像対象が認証対象者本人(生体)であったのか、認証対象者の顔写真や顔を印刷した印刷物等の非生体であったのかを判別することができなかった。このため、従来の個人認証装置は、登録者の顔写真や顔を印刷した印刷物が撮像対象として使用されても、撮像対象を生体として処理するので登録者の顔写真や顔の印刷物を使用した不正行為に対するセキュリティがよくないという問題があった。
【0008】また、最近、金融機関では他人のキャッシュカードを使用した不正取引を防止するために、ATMやCD等の取引装置への上記個人認証装置の適用を検討しており、上述の不正行為に対するセキュリティの向上が要望されている。
【0009】この発明の目的は、撮像対象が生体であったのか、顔写真や顔を印刷した印刷物等の非生体であったのかを判別することができる画像判別装置を提供することにある。
【0010】また、この発明は上記画像判別装置を適用することで、撮像対象に顔写真や顔の印刷物を使用した不正行為に対するセキュリティを向上させた個人認証装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の画像判別装置は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
【0012】(1)撮像対象を撮像する撮像手段と、異なる位置に配置され、前記撮像手段が撮像する撮像対象を照らす第1の照明手段、および第2の照明手段と、前記第1の照明手段を点灯させ、且つ第2の照明手段を消灯させた状態で、前記撮像手段により撮像対象を撮像した第1の撮像画像と、前記第1の照明手段を消灯させ、且つ第2の照明手段を点灯させた状態で、前記撮像手段により撮像対象を撮像した第2の撮像画像と、を用いて、第1、および第2の撮像画像の撮像対象が生体であったかどうかを判別する制御手段と、を備えている。
【0013】この構成では、異なる位置に配置した第1および第2の照明手段の一方を点灯させ、他方を消灯させた状態で撮像した第1、および第2の撮像画像を用いて、これらの撮像画像における撮像対象が生体であるか、写真や印刷物等の非生体であるかを判別する。
【0014】第1、および第2の撮像画像の撮像対象が人間(生体)であった場合、人間の顔には凹凸があるので、これら2つの撮像画像を比較すると、照明の違いにより異なる位置に影が生じている。一方、第1、および第2の撮像画像の撮像対象が写真や印刷物(非生体)であった場合、表面に凹凸がないので、照明の違いによる影の変化が殆どあらわれない。したがって、第1および第2の撮像画像における影の生じかたから、撮像対象が生体であったのか、非生体であったのかを判別することができる。
【0015】(2)上記第1の照明手段は、前記撮像手段により撮像される撮像対象を右側から照らす位置に配置し、上記第2の照明手段は、前記撮像手段により撮像される撮像対象を左側から照らす位置に配置した。
【0016】この構成では、撮像対象を右側から照らして撮像した撮像画像と、撮像対象を左側から照らして撮像した撮像画像と、を得る。
【0017】撮像対象が生体である場合、撮像対象を右側から照らした撮像画像では左側に影ができ、反対に撮像対象を左側から照らした撮像画像では右側に影ができる。一方、撮像対象が写真や印刷物等の非生体である場合、撮像対象を右側から照らした撮像画像と、左側から照らした撮像画像と、は影の生じかたに殆ど差があらわれない。
【0018】したがって、撮像対象を右側から照らした撮像画像における、対象者の右側と左側との輝度の差分Aと、反対に左側の照らした撮像画像における、対象者の右側と左側との輝度の差分Bと、を算出し、差分Aおよび差分Bのそれぞれの大きさに基づいて、撮像対象が生体であったかどうかを判別することで、撮像対象として使用された写真や印刷物における輝度の状態が上記判別に与える影響を無くすことができ、撮像対象が生体であったかどうかを精度よく判別することができる。
【0019】特に、撮像対象が生体である場合、撮像対象を右側から照らした撮像画像では、鼻の右側や右の頬は照明に照らされて明るく、鼻の左側や、左の頬は影ができて暗い。反対に撮像対象を左側から照らした撮像画像では、鼻の左側や左の頬は照明に照らされて明るく、鼻の右側や、右の頬は影ができて暗い。このため、上記差分A、差分Bを算出する領域として、■鼻の右側と左側、または、■右側の頬と左側の頬、のいずれかを利用するのが望ましい。
【0020】また、この発明の個人認証装置は、上記画像判別装置を適用することにより、撮像対象に写真や印刷物を使用した不正行為に対するセキュリティを向上させることができる。
【0021】また、認証処理に用いる撮像画像としては、撮像対象を正面から照らす第3の照明手段を設け、該第3の照明手段により撮像対象を正面から照らした状態で撮像した第3の撮像画像を用いてもよいし、前記第1、および第2の照明手段の両方で撮像対象を照らした状態で撮像した第3の撮像画像を用いてもよい。第3の撮像画像の撮像方法が、どちらの方法であっても、照明により生じる影を抑えた撮像画像を得ることができるので、認証精度の低下の防止が図れる。
【0022】さらに、認証処理に前記第1の撮像画像、や前記第2の撮像画像を用いれば、照明の方向によりあらわれる、生体の特徴部を利用した認証が行え、認証精度の一層の向上が図れる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態である個人認証装置を適用した入室管理システムの構成を示す図である。この入室管理システムは、室内への入室を希望する者(以下、認証対象者と言う。)が、室内への入室を許可されている登録者であるかどうかを判定する個人認証装置1と、個人認証装置1における認証結果に基づいてドア3の施錠/開錠を制御する入室制御装置2と、を備えている。個人認証装置1と入室管理装置2とは、データ通信ラインで接続されている。
【0024】なお、個人認証装置1と、入室制御装置2とは一体型の装置で構成してもよい。
【0025】図2はこの実施形態の個人認証装置の構成を示すブロック図であり、図3はこの実施形態の個人認証装置の設置例を示す図である。個人認証装置1は、本体の動作を制御する制御部11と、入力操作を行うキーが配置された操作部12と、認証対象者を撮像する撮像部13と、認証対象者に対するメッセージ等を表示する表示部14と、登録者毎に撮像した顔画像から抽出した目、鼻、口等、生体の特徴部のデータ(以下、特徴量データと言う。)を記憶した登録者データベース15とを備えている。撮影部13には、認証対象者を撮像するカメラ21と、撮像時に認証対象者を照らす3つの照明22、23、24と、これらの照明22〜24の点灯/消灯を個々に制御する照明制御部25と、を備えている。
【0026】図4は、カメラと3つの照明との位置関係を示す図である。照明22は、カメラ21で撮像される認証対象者を右側から照らす位置に配置されている。照明23は、カメラ21で撮像される認証対象者を正面から照らす位置に配置されている。照明24は、カメラ21で撮像される認証対象者を左側から照らす位置に配置されている。照明22、24はカメラ21の撮像レンズの中心から適当な距離aだけ離して配置している。この距離aは、カメラ21の撮像レンズから認証対象者までの距離の略1/5である。照明23はカメラ21の撮像レンズの略中心に配置されている。
【0027】制御部11には、照明22を点灯させ、照明23、24を消灯させた状態でカメラ21が撮像した撮像画像(以下、右方向照明画像と言う。)を記憶する記憶領域、照明23を点灯させ、照明22、24を消灯させた状態でカメラ21が撮像した撮像画像(以下、中央方向照明画像と言う。)を記憶する記憶領域、および照明24を点灯させ、照明22、23を消灯させた状態でカメラ21が撮像した撮像画像(以下、左方向照明画像と言う。)を記憶する記憶領域を有するメモリが設けられている。制御部11は、照明制御部25に対して各照明22〜24の点灯/消灯を指示する。照明制御部25は、制御部11からの指示にしたがって各照明22〜24の点灯/消灯を制御するとともに、各照明22〜24の点灯/消灯状態を制御部11に通知する。
【0028】次に、この実施形態の個人認証装置1の動作について説明する。図5は、この実施形態の個人認証装置の動作を示すフローチャートである。個人認証装置1は、操作部12に設けられている照合ボタンが押下されると(s1)、照明制御部25に対して照明22の点灯、および照明23、24の消灯を指示する(s2)。照明制御部25は、制御部2からの指示にしたがって、照明22を点灯させ、照明23、24を消灯する。制御部11は、このときカメラ21が撮像している撮像画像を右方向照明画像として取り込む(s3)。このとき、制御部11は照明制御部25から通知されている各照明22〜24の状態が、s2で指示した状態であることを確認し、カメラ21が撮像している撮像画像を右方向照明画像として取り込んでいる。
【0029】制御部11は、s3で右方向照明画像の取り込みを完了すると、照明制御部25に対して照明23の点灯、および照明22、24の消灯を指示する(s4)。照明制御部25は、制御部2からの指示にしたがって、照明23を点灯させ、照明22、24を消灯する。制御部11は、このときカメラ21が撮像している撮像画像を中央方向照明画像として取り込む(s5)。このときも、制御部11は照明制御部25から通知されている各照明22〜24の状態が、s4で指示した状態であることを確認し、カメラ21が撮像している撮像画像を中央方向照明画像として取り込んでいる。
【0030】さらに、制御部11はs5で中央方向照明画像の取り込みを完了すると、照明制御部25に対して照明24の点灯、および照明22、23の消灯を指示する(s6)。照明制御部25は、制御部2からの指示にしたがって、照明24を点灯させ、照明22、23を消灯する。制御部11は、このときカメラ21が撮像している撮像画像を左方向照明画像として取り込む(s7)。このときも、制御部11は照明制御部25から通知されている各照明22〜24の状態が、s6で指示した状態であることを確認し、カメラ21が撮像している撮像画像を左方向照明画像として取り込んでいる。
【0031】s3、s5、s7で取り込んだ右方向照明画像、中央方向照明画像、および左方向照明画像は、制御部11に設けられているメモリの所定の記憶エリアに記憶される。
【0032】上記s2〜s7の処理にかかる時間は、数秒程度であり、連続的に右方向照明画像、中央方向照明画像、および左方向照明画像を取り込むことで、カメラ21の撮像対象が途中で入れ替わるのを防止している。
【0033】なお、右方向照明画像、中央方向照明画像、および左方向照明画像を取り込む順番については、上記順番でなくてもよいが、後述する認証処理で用いる中央方向照明画像を2番目に撮像し、中央方向照明画像の前後に生体判別処理で用いる右方向照明画像、および左方向照明画像を撮像するのが好ましい。その理由は、中央方向照明画像の撮像時に登録者の顔写真や顔の印刷物を撮像対象にし、右方向照明画像、および左方向照明画像については認証処理に用いられないことから、不正行為を行う者が自分の顔、やマネキン等を撮像対象にすることが考えられる。ここで中央方向照明画像を2番目に撮像すれば、上記不正を行う者は撮像対象を2回入れ替えなければならず、カメラ21の撮像対象が途中で入れ替わったかどうかを一層確実に検出できるからである。
【0034】制御部11は、右方向照明画像、中央方向照明画像、および左方向照明画像を取り込むと、カメラ21が撮像した撮像画像の撮像対象が人間(生体)であるか、写真や印刷物(非生体)であるかを判別する生体判別処理を行う(s8)。
【0035】図6は、このs8にかかる生体判別処理を示すフローチャートである。この処理では、上記s3、およびs7で取り込んだ右方向照明画像、および左方向照明画像を用いる。制御部11は、s3で取り込んだ右方向照明画像を処理し、鼻右領域の平均輝度RA、および鼻左領域の平均輝度LAを算出する(s21、s22)。
【0036】図7に鼻右領域と、鼻左領域を示す。これらの領域は、撮像画像における認証対象者の目と鼻を検出することにより特定される。具体的には、上下方向が目の下と鼻の下との間であり、左右方向が鼻側部と目の中心から下ろした垂線との間である。図8(A)に示すように、右方向照明画像においては撮像対象が生体(人間)である場合、鼻右領域は照明22に照らされ明るく、鼻左領域は鼻の影ができ暗い。一方、撮像対象が非生体(写真や印刷物)である場合、鼻左領域に影ができないので、鼻右領域と鼻左領域とに照明による明暗の差があらわれない。
【0037】制御部11は、鼻右領域の平均輝度RAと、鼻左領域の平均輝度LAと、の差分が予め定められている閾値Thよりも大きいかどうかを判定する(s23)。s23では、RA−LA>Thという条件を満足するかどうかを判定する。
【0038】制御部11は、s23で上記条件を満足しないと判別すると、s28に進んで撮像対象が生体ではなく、写真や印刷物であると判別する。反対に、s23で上記条件を満足していると判定すると、すぐに撮像対象が生体であると判別するのではなく、s7で取り込んだ左方向照明画像を処理し、鼻右領域の平均輝度RB、および鼻左領域の平均輝度LBを算出する(s24、s25)。図8(B)に示すように、左方向照明画像においては撮像対象が生体(人間)である場合、鼻左領域は照明24に照らされ明るく、鼻右領域は鼻の影ができ暗い。一方、撮像対象が非生体(写真や印刷物)である場合、鼻右領域に影ができないので、鼻右領域と鼻左領域とに照明による明暗の差があらわれない。
【0039】制御部11は、鼻右領域の平均輝度RBと、鼻左領域の平均輝度LBと、の差分が予め定められている閾値Thよりも大きいかどうかを判定する(s26)。s26で用いる閾値Thは、上記s23で用いた閾値Thと同じである。
【0040】s26では、LB−RA>Thという条件を満足するかどうかを判定する。
【0041】制御部11は、s26で上記条件を満足しないと判別すると、s28に進んで撮像対象が生体ではなく、写真や印刷物であると判別する。反対に、s26で上記条件を満足していると判定すると、s27で撮像対象が生体であると判別し、本処理を終了する。
【0042】このように、この実施形態の個人認証装置1は、人間(生体)の顔には凹凸があり、写真や印刷物の表面には凹凸が無く平坦であるという違いを利用し、照明の方向を換えて撮像した2枚の撮像画像において、影ができた場所が変化したかどうかにより、撮像対象が生体であるかどうかを判別する。したがって、簡単な構成の追加により、撮像対象が生体であるかどうかを判別することができ、本体のコストアップも十分に抑えられる。
【0043】また、右方向照明画像、および左方向照明画像の2つの撮像画像を使用して、撮像対象が生体であったかどうかを判別する構成を採用したので、例えば鼻右領域が明るく、鼻左領域が暗い写真が撮像対象に使用された場合、s23の判定で撮像対象が非生体であると判別されなくても、s26の判定で撮像対象が非生体であると判別される。したがって、撮像対象に使用された写真や印刷物の明暗の分布がどのような分布であっても、この分布の影響を受けることなく、撮像対象が生体であったかどうかを精度良く判別することができる。
【0044】図5に戻って、制御部11は、上記s8にかかる上記生体判別処理において、撮像対象が生体でないと判別した場合、エラー処理を行って本処理を終了する(s9、s11)。この場合、個人認証装置1は入室制御装置2に対してドア3の開錠を指示しない。したがって、写真や印刷物を使用して、不正に部屋に入室しようとした者が入室するのを阻止でき、セキュリティの向上が図れる。
【0045】反対に、制御部11は撮像対象が生体であると判別した場合、認証処理を行って本処理を終了する(s9、s10)。
【0046】図9は、s10にかかる認証処理を示すフローチャートである。この、認証処理ではs5で取得した中央方向照明画像を用いる。制御部11は、中央方向照明画像を処理して、認証対象者の目、鼻、口等の特徴部を検出し(s31)、ここで検出した特徴部を抽出し(s32)、s32で抽出した特徴部の特徴量を算出する(s33)。上記s31〜s33では、予め設定されている特徴部の特徴量のみ算出する。また、s33で特徴量が算出される特徴部については、登録者毎に特徴量データがデータベース15に登録されている。
【0047】個人認証装置1は、s33で算出した特徴量と、データベース15に登録されている各登録者の特徴量データと、の類似度を算出する(s34)。個人認証装置1は、s34で算出した類似度の最大値が予め定められている閾値を超えていれば、認証対象者を登録者であると判定し、表示部14に「OK」を表示するとともに(s35、s36)、入室制御装置2に対してドア3の開錠を指示する(s37)。反対に、s34で算出した類似度の最大値が予め定められている閾値を超えていなければ、認証対象者を登録者でないと判定し、表示部14に「NG」を表示する(s35、s38)。この場合、個人認証装置1は入室制御装置2に対してドア3の開錠を指示しない。
【0048】このように、この実施形態の個人認証装置1は、右方向照明画像、および左方向照明画像を利用して、撮像対象が生体であったかどうかを判別し、生体でなければエラー処理を行うので、写真や印刷物を使用した不正行為に対するセキュリティの向上が図れる。
【0049】また、上記実施形態では、鼻右領域と鼻左領域との輝度差から、撮像対象が生体であるかどうかを判別するとしたが、図10に示すように頬右領域と頬左領域との輝度差から、撮像対象が生体であるかどうかを判別するようにしてもよい。頬右領域は、鼻右領域と同様に照明が右方向からである場合に明るく、左方向からである場合に影ができて暗くなる。反対に、頬左領域は鼻左領域と同様に照明が左方向からである場合に明るく、右方向からである場合に影ができて暗くなる。したがって、上記実施形態における鼻右領域と鼻左領域を、頬右領域と頬左領域に置き換えても同様の効果が得られる。
【0050】なお、頬右領域と頬左領域は、図10に示すように目の中心と口の端とを結ぶ線よりも外側で、目の下から鼻の下までの間の領域である。
【0051】また、上記実施形態ではs10にかかる認証処理において、中央方向照明画像を用いるとしたが、中央方向照明画像に換えて照明22、24を共に点灯させた状態で撮像した両方向照明画像を用いてもよい。この場合、照明23が不要になり、装置本体のコストダウンが図れる。
【0052】なお、上記実施形態におけるs4では照明22、24を点灯させ、s5で両方向照明画像を取り込めばよい。
【0053】また、照明23、24をなくすとともに、照明22を移動させる移動機構部を設けてもよい。この場合、照明22を移動させて、右方向照明画像、中央方向照明画像、および左方向照明画像を取得すればよい。
【0054】また、上記実施形態では中央方向照明画像のみ用いて、s10にかかる認証処理を行うとしたが、登録者毎に右方向照明画像、中央方向照明画像、および左方向照明画像を登録時等に撮像し、各撮像画像別に抽出した特徴部の特徴量データを登録者データベース15に記憶させておき、認証処理に右方向照明画像、左方向照明画像も用いるようにしてもよい。認証処理に照明の方向が異なる複数の撮像画像を用いることで、鼻の高さや目の窪み等の顔面の凹凸も考慮した認証が行え、認証精度を一層向上させることができる。
【0055】また、上記実施形態では認証処理において登録者データベース15に登録されている全登録者との類似度を算出し、ここで算出した類似度の最大値を用いて認証するとしたが、認証対象者に識別番号等を入力させ、ここで入力された識別番号で識別される登録者についてのみ類似度を算出し、ここで算出した類似度を用いて認証するように構成してもよい。
【0056】さらに、上記実施形態では操作部12に設けられている照合ボタンが押下されると、右方向照明画像、中央方向照明画像、及び左方向照明画像を取り込んで、生体判別処理、および認証処理を行うとしたが、人間を検知する赤外線センサ等を設け、該センサで人間を検知したときに、右方向照明画像、中央方向照明画像、及び左方向照明画像を取り込んで、生体判別処理、および認証処理を行うように構成してもよい。
【0057】なお、上記実施形態では、この発明にかかる個人認証装置を、部屋への入室を制限する入室管理システムに適用した例を用いて説明したが、金融機関等に設置されているATM、CD等の取引処理装置等、他の種類の装置やシステムにも利用できる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、カメラで撮像した撮像画像の撮像対象が、生体であるのか、写真や印刷物等の非生体であるのかを判別することができるので、写真や印刷物を使用した不正行為に対するセキュリティを向上させることができる。




 

 


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