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発明の名称 生体情報登録装置、生体情報を利用した個人認証システム、および生体情報登録方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−208407(P2003−208407A)
公開日 平成15年7月25日(2003.7.25)
出願番号 特願2002−3714(P2002−3714)
出願日 平成14年1月10日(2002.1.10)
代理人 【識別番号】100084548
【弁理士】
【氏名又は名称】小森 久夫
【テーマコード(参考)】
5B057
5B085
5L096
【Fターム(参考)】
5B057 AA19 BA02 CA12 CA16 DB02 DC01 DC36 
5B085 AE12 AE25
5L096 BA02 CA02 FA00 HA08 JA11
発明者 戸田 欣也 / 濱崎 敏也 / 岡橋 誠
要約 課題
他人に成り済まして生体情報を登録する者を排除するのにかかる人手を抑えることで、セキュリティを低下させることなく生体情報の登録にかかるコストを抑えた生体情報登録装置を提供する。

解決手段
生体情報登録装置1は、生体情報の入力を受け付ける前と、生体情報の入力を受け付けた後に利用者の顔を撮影し、利用者が途中で入れ替わっていないかを判断する。この判断において、利用者が入れ替わっていないと判断したときに入力された生体情報を登録する。したがって、生体情報の登録時に、利用者の入れ替わりをオペレータに監視させる必要がないので、生体情報の登録に人手がかからず、該登録にかかるコストを抑えることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】 利用者の顔を撮影する撮影手段と、生体情報の入力を受け付ける生体情報入力手段と、上記生体情報入力手段における利用者の生体情報の入力受付前に上記撮影手段により撮影した利用者の顔画像と、生体情報の入力受付時に上記撮影手段により撮影した利用者の顔画像とを照合し、生体情報の入力受付前に顔を撮影した利用者と生体情報の入力受付時に顔を撮影した利用者とが同一人物であるかどうかを判別する制御手段と、上記制御手段が同一人物であると判別した場合に、該利用者の識別情報と入力された生体情報とを対応付けて登録する登録手段と、を備えた生体情報登録装置。
【請求項2】 所有者の顔画像が印刷された媒体から該顔画像を読み取る顔画像読取手段を備え、上記制御手段は、上記顔画像読取手段が読み取った上記媒体の所有者の顔画像と、該顔画像読取手段による顔画像の読取時に上記撮影手段により撮影した利用者の顔画像とを照合し、上記媒体の所有者と上記撮影手段により顔を撮影した利用者とが同一人物であるかどうかを判別し、同一人物でなければ上記生体情報入力手段における生体情報の入力の受け付けを禁止する請求項1に記載の生体情報登録装置。
【請求項3】 所有者の顔画像が印刷された媒体から該顔画像を読み取る顔画像読取手段と、利用者の顔を撮影する撮影手段と、生体情報の入力を受け付ける生体情報入力手段と、上記顔画像読取手段が読み取った上記媒体の所有者の顔画像と、生体情報の入力受付時に上記撮影手段により撮影した利用者の顔画像とを照合し、上記媒体の所有者と生体情報の入力受付時に顔を撮影した利用者とが同一人物であるかどうかを判別する制御手段と、上記制御手段が同一人物であると判別した場合に、該利用者の識別情報と入力された生体情報とを対応付けて登録する登録手段と、を備えた生体情報登録装置。
【請求項4】 上記登録手段は、入力された生体情報を利用者の識別情報を記録した媒体に登録する請求項1〜3のいずれかに記載の生体情報登録装置。
【請求項5】 上記登録手段は、入力された生体情報を利用者の識別情報とともにデータ通信ラインで接続された管理装置へ送信する請求項1〜4のいずれかに記載の生体情報登録装置。
【請求項6】 上記登録手段は、上記撮影手段により獲得した利用者の顔画像を上記生体情報とともに登録する請求項1〜5のいずれかに記載の生体情報登録装置。
【請求項7】 上記登録手段により既に登録されている顔画像の中から、指定された利用者の顔画像を取得する顔画像取得手段を備え、上記制御手段は、上記顔画像取得手段が取得した顔画像と、上記撮影手段により撮影した顔画像とを照合し、同一人物でなければ上記生体情報入力手段における生体情報の入力の受け付けを禁止する請求項6に記載の生体情報登録装置。
【請求項8】 上記登録手段は、上記顔画像に撮影日を対応付けて登録する請求項6または7に記載の生体情報登録装置。
【請求項9】 請求項5に記載の生体情報登録装置から送信されてきた利用者の識別情報と生体情報とを対応付けて記憶する管理装置と、上記管理装置に対して利用者の識別情報と入力された生体情報とを含む認証要求を送信し、上記管理装置から返信されてきた認証結果に基づいて利用者を認証する認証装置と、を備えた生体情報を利用した個人認証システム。
【請求項10】 利用者の生体情報の入力時に撮影手段により利用者の顔を撮影する第1のステップと、上記第1のステップで撮影した利用者の顔画像と、上記撮影手段により生体情報の入力の受け付け前に撮影した利用者の顔画像とを照合し、生体情報の入力受付前に顔を撮影した利用者と生体情報の入力受付時に顔を撮影した利用者とが同一人物であるかどうかを判別する第2のステップと、上記第2のステップで同一人物であると判別した場合に、入力された生体情報を登録する第3のステップと、を有する生体情報登録方法。
【請求項11】 所有者の顔画像が印刷された媒体から該顔画像を読み取る第1のステップと、利用者の生体情報の入力時に撮影手段により利用者の顔を撮影する第2のステップと、上記第1のステップで読み取った顔画像と、上記第2のステップで撮影した利用者の顔画像とを照合し、上記第1のステップで顔画像を読み取った媒体の所有者と上記第2のステップで顔を撮影した利用者とが同一人物であるかどうかを判別する第3のステップと、上記第3のステップで同一人物であると判別した場合に、入力された生体情報を登録する第4のステップと、を有する生体情報登録方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、利用者個人を識別する識別番号等の識別情報と該利用者の生体情報とを対応付けて登録する生体情報登録装置、および生体情報登録方法に関し、また上記生体情報登録装置により登録された生体情報を利用して個人を認証する生体情報を利用した個人認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、色々な分野で利用者を認証する個人認証システムが利用されている。例えば、部屋への入室を許可する利用者を制限する入退室システム、クレジットによる取引を処理する取引処理システムにおいて個人認証システムが利用されている。
【0003】従来の個人認証システムは、予め利用者を識別するIDコードを記録したIDカード、例えばセキュリティカードやクレジットカード、を該利用者に対して発行するとともに、センタにIDコードに対応する暗証番号(パスワード)を登録していた。認証装置は、利用者が所有するIDカードを受け付け、該IDカードに記録されているIDコードを読み取るとともに、利用者による暗証番号の入力を受け付ける。ここで読み取ったIDコードに対応する暗証番号(センタに登録されている暗証番号)と、入力された暗証番号と、が一致しているかどうかにより利用者の認証を行っていた。利用者本人であると認証されると、部屋への入室許可やクレジットによる取引処理等、予め定められているサービスが利用者に提供される。
【0004】ところで、上記暗証番号で利用者を認証する個人認証システムでは、利用者自身が暗証番号を他人に知られないように管理している。また、暗証番号を忘れると提供されるサービスが受けられなくなることから、多くの利用者が自分自身に関係する番号、例えば自宅の電話番号や誕生日等、を暗証番号としている。このため、暗証番号が他人に知られる可能性が高く、他人によるIDカードの不正使用を十分に防止できなかった。さらに、IDカードの所有者本人がIDカードを不正に使用することもあった。例えば、利用者本人がIDカードの使用後にIDカードを紛失したと嘘をつくことがあった。
【0005】そこで、上記暗証番号に替えて指紋、声紋、網膜パターン等の生体情報を利用して利用者を認証する個人認証システムが提案されている。生体情報を利用した個人認証システムでは、利用者の認証に生体情報を用いることから、他人によるIDカードの不正使用を確実に防止でき、セキュリティの向上が図れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、生体情報を利用した個人認証システムも、上記暗証番号を利用した個人認証システムと同様に、他人になりすましてIDカードの発行を要求する者を排除できないと、セキュリティを低下させることになる。
【0007】なお、他人になりすましてIDカードの発行を要求する者は、発行されたIDカードを不正に使用する目的で、発行されるIDカードに対して自分の生体情報を登録する。
【0008】他人になりすましてIDカードの発行を要求する者を排除するため、IDカードの発行を要求する者(以下、登録者と言う。)に対して、身分証明証、例えば運転免許証、を提示させ、IDカードの発行を要求する者が他人になりすましていないかをオペレータに判断させていた。また、生体情報の登録途中に、生体情報の登録者(利用者)が入れ替わることがないように、生体情報の登録開始から登録終了まで該登録者をオペレータに監視させていた。このため、オペレータが生体情報の登録開始から登録完了まで登録者を監視しつづけなければならず、生体情報を登録してIDカードを発行する作業に多大な人手がかかり、IDカードを発行するのにかかるコストが高価であった。
【0009】この発明の目的は、他人に成り済まして生体情報を登録する者を排除するのにかかる人手を抑えることで、セキュリティを低下させることなく生体情報の登録にかかるコストを抑えた生体情報登録装置、生体情報を利用した個人認証システム、および生体情報登録方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の生体情報登録装置は、上記課題を解決するために以下の構成を備えている。
【0011】(1)利用者の顔を撮影する撮影手段と、生体情報の入力を受け付ける生体情報入力手段と、上記生体情報入力手段における利用者の生体情報の入力受付前に上記撮影手段により撮影した利用者の顔画像と、生体情報の入力受付時に上記撮影手段により撮影した利用者の顔画像とを照合し、生体情報の入力受付前に顔を撮影した利用者と生体情報の入力受付時に顔を撮影した利用者とが同一人物であるかどうかを判別する制御手段と、上記制御手段が同一人物であると判別した場合に、該利用者の識別情報と入力された生体情報とを対応付けて登録する登録手段と、を備えている。
【0012】この構成では、生体情報の入力受付前に撮影した利用者の顔画像と、生体情報の入力受付時に撮影した利用者の顔画像とを照合し、利用者が途中で入れ替わっていないかを判別する。利用者が途中で入れ替わっていなければ、登録手段が入力された生体情報を登録する。
【0013】したがって、生体情報の登録途中における、利用者の入れ替わりをオペレータに監視させる必要がなく、生体情報の登録にかかるコスト、特に人件費、を抑えることができる。
【0014】生体情報の登録開始時には、登録者から身分証明証を提示させて、登録者が他人になりすましていないかをオペレータに判断させてもよい。
【0015】なお、生体情報の入力受付前に撮影した利用者の顔画像とは、前回の生体情報の入力受付時に撮影した利用者の顔画像であってもよいし、生体情報の入力受付前に利用者が装置本体に対して何らかの操作を行ったときに撮影した利用者の顔画像であってもよい。
【0016】さらに、生体情報の登録開始時に、所有者の顔画像が印刷された媒体、例えば運転免許証、から該顔画像を読み取り、ここで読み取った顔画像と撮影手段で撮影した利用者の顔画像とを照合し、同一人物であるかを判別するように構成してもよい。このように構成することで、生体情報の登録開始時に利用者が他人になりすましていないかをオペレータに判断させる必要もなくなり、生体情報の登録にかかるコストを一層抑えることができる。
【0017】また、顔画像が印刷された媒体から読み取った顔画像と、生体情報の入力受付時に撮影した利用者の顔画像とを照合して、利用者が途中で入れ替わっていないかを判別してもよい。
【0018】(2)上記登録手段は、入力された生体情報を利用者の識別情報を記録した媒体に登録する。
【0019】この構成では、入力された生体情報が利用者のIDコードを記録した媒体、例えばICカードに登録されるので、媒体から読み出した生体情報と、利用者が入力した生体情報とを照合することにより利用者の認証が行え、運用時の通信コストを抑えることができる。
【0020】(3)上記登録手段は、入力された生体情報を利用者の識別情報とともにデータ通信ラインで接続された管理装置へ送信する。
【0021】この構成では、入力された生体情報が利用者の識別情報とともに管理装置へ送信される。管理装置は、送信されてきた識別情報と生体情報とを対応付けて登録する。
【0022】(4)上記登録手段は、上記撮影手段により獲得した利用者の顔画像情報を上記生体情報とともに登録する。
【0023】この構成では、撮影手段により撮影された利用者の顔画像情報を登録しておくことにより、生体情報の追加登録、例えば生体情報として指紋を登録している利用者が、さらに声紋や網膜パターンを登録するときに、この指紋を登録している利用者と、これから声紋や網膜パターンを登録する者とが同一人物であるかどうか(登録者が入れ替わっていないかどうか)を判別できる。
【0024】(5)上記登録手段は、上記顔画像情報に撮影日を対応付けて登録する。
【0025】この構成では、撮影日を対応付けて登録するので、この顔画像情報の有効期限等の管理も行える。
【0026】また、この発明の生体情報を利用した個人認証システムは、上記(3)に記載の生体情報登録装置から送信されてきた利用者の識別情報と生体情報とを対応付けて記憶する管理装置と、上記管理装置に対して利用者の識別情報と入力された生体情報とを含む認証要求を送信し、上記管理装置から返信されてきた認証結果に基づいて利用者を認証する認証装置と、を備えている。
【0027】この構成では、管理装置で生体情報が管理されている利用者の認証が行える。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態である生体情報を利用した個人認証システムについて説明する。
【0029】図1は、この発明の実施形態である個人認証システムの構成を示す図である。この実施形態の個人認証システムは、利用者が生体情報を登録する生体情報登録装置1と、利用者毎に生体情報登録装置1で登録された生体情報と該利用者を識別するIDコードとを対応付けて記憶する管理装置2と、入力されたIDコードおよび生体情報に基づいて利用者を認証する認証装置3とを公衆回線網や専用回線等のネットワーク4を介して相互にデータ通信可能に接続したシステムである。生体情報登録装置1および認証装置3は、ネットワーク4にそれぞれ複数台接続されている。
【0030】図2は、生体情報登録装置の構成を示すブロック図である。生体情報登録装置1は、本体の動作を制御する制御部11と、利用者が入力操作を行う操作部12と、利用者に対して案内画面等を表示する表示部13と、利用者の顔を撮影するディジタルカメラ14と、顔写真付き身分証明証(この発明で言う所有者の顔画像が印刷された媒体)、例えば運転免許証、の記載内容を読み取るスキャナ15と、利用者の指紋を読み取る指紋読取部16と、利用者が発した音声を取り込んで声紋を分析する声紋分析部17と、利用者の網膜のパターンを撮影する網膜読取部18と、IDカードを処理するカード処理部19と、ネットワーク4を介して他の装置とのデータ通信を制御する通信部20と、を備えている。
【0031】この生体情報登録装置1は、生体情報を登録する利用者が入る空間を有するボックスであり、該空間に利用者が座る椅子を備えている。また、その外観形状が従来駅前等に設置されていた証明写真を撮影する証明写真ボックスに類似している。
【0032】ディジタルカメラ14は、本体内部に備えた椅子に座っている利用者の顔を撮影する位置に取り付けられている。また、表示部13は椅子に座った利用者の正面に位置するように配置されている。さらに、操作部12、スキャナ15、指紋読取部16、カード処理部19等は、椅子に座っている利用者が操作しやすい位置に配置されている。
【0033】図3は、管理装置の構成を示すブロック図である。管理装置2は、本体の動作を制御する制御部21と、利用者毎に利用者のIDコードと該利用者の生体情報とを対応付けた認証情報を記憶する記憶部22と、ネットワーク4を介して他の装置とのデータ通信を制御する通信部23とを備えている。
【0034】なお、記憶部22に記憶されている認証情報には、上記生体情報だけでなく、利用者の顔を撮影した顔画像データや、利用者の住所、氏名、生年月日等の個人情報も含まれている。
【0035】図4は、認証装置の構成を示すブロック図である。認証装置3は、店舗に設置されているクレジット取引を処理する取引処理装置や、室内への入室を制限するゲート装置、銀行等の金融機関に設置されている自動現金預け払い機(ATM)等の種々の装置30(以下、主装置と言う。)に内蔵されていたり、またはデータ伝送ラインで接続されている。認証装置3は、本体の動作を制御する制御部31と、IDカードを処理するカード処理部32と、生体情報の入力を受け付ける生体情報入力部33と、ネットワーク4を介して他の装置と通信する通信部34とを備えている。この認証装置3は、IDカードを受け付け、該IDカードに記録されているIDコード等の情報を読み取るとともに、利用者の生体情報の入力を受け付け、認証結果を主装置30に通知する。主装置30は、認証装置3から通知された認証結果に応じて取引処理やゲートの開閉等の処理を行う。
【0036】以下、この発明の実施形態である個人認証システムの動作について説明する。
【0037】まず、利用者(登録者)が生体情報を登録するときの動作について説明する。生体情報の登録には、生体情報を初めて登録する新規登録と、すでに登録してある生体情報に加えて新たに別の種類の生体情報を登録する追加登録と、がある。新規登録、追加登録にかかわらず、利用者は生体情報登録装置1で生体情報の登録操作を行う。
【0038】図5は、新規登録時の生体情報登録装置の動作を示すフローチャートである。生体情報登録装置1は、駅前や繁華街等に設置されており、利用者が自分の意志で簡単に利用できるようになっている。利用者は、生体情報登録装置1内に入る前にIDカードを購入している。IDカードは生体情報登録装置1の隣に設置した自動販売機等で販売してもよいし、駅の売店やコンビニエンスストア等で販売してもよい。さらに、生体情報登録装置1内に自動販売機を設置して販売してもよい。利用者がIDカードを簡単に購入できる状況であればよい。
【0039】利用者が購入したIDカードには、該IDカードを識別するIDコードが記憶されている。このIDコードは利用者を識別するIDコードとなる。IDカードは、接触式のICカードであってもよいし、非接触式のICカードであってもよい。
【0040】なお、上記IDコードは生体情報の新規登録時に利用者に付与し、ここで付与したIDコードをIDカードに記録するようにしてもよい(IDコードはIDカードの購入時に記録されていなくてもよい。)。
【0041】利用者は、生体情報登録装置1内に入ると椅子に座るとともに、カード挿入口に所持しているIDカードを挿入する。このとき、表示部13には利用者に対してIDカードの挿入を促す案内画面が表示されている。生体情報登録装置1は、カード処理部19で利用者が挿入したIDカードを受け付けると(s1)、ディジタルカメラ14で椅子に座っている利用者の顔を撮影する(s2)。上述したように、ディジタルカメラ14は椅子に座っている利用者の顔を撮影する位置に配置されている。
【0042】次に、生体情報登録装置1は利用者の顔写真付き身分証明書、例えば運転免許証、をスキャナ15で読み取る(s3)。このとき、表示部13には利用者に対して顔写真付き証明証をスキャナ15にセットすることを促す案内画面が表示される。
【0043】生体情報登録装置1は、スキャナ15で利用者の顔写真付き身分証明証を読み取ると、この読み取った顔写真付き身分証明証が本物であるかどうか(偽造されたものでないか)を判別する(s4)。顔写真付き身分証明証が本物であるかどうかの判別方法の詳細な説明については、セキュリティの関係上ここでは省略するが、簡単に言うと波長が異なる多数の光を顔写真付き身分証明証に当て、該顔写真付き身分証明証からの反射光を検出し、ここで検出した波長に対する反射率の変化のパターンに基づいて本物であるかどうかを判別する。
【0044】生体情報登録装置1は、s4で顔写真付き身分証明証が偽造されたものであると判別すると、s14でエラー処理を行って本処理を終了する。s14では、s1で受け付けたIDカードを利用者に返却する。
【0045】反対に、生体情報登録装置1はs4で顔写真付き身分証明証が本物であると判別すると、顔写真付き身分証明証からスキャナ15で読み取った利用者の顔写真と、ディジタルカメラ14がs2で撮影した利用者の顔と、を照合し、同一人物であるかどうかを判別する(s5)。s5では、顔全体を照合するのではなく、目元や口元等、顔の特徴部分を照合し、その類似度が所定値以上であれば同一人物であると判別し、所定値未満であれば同一人物でないと判別する。
【0046】生体情報登録装置1は、s5で同一人物でないと判別すると、s14でエラー処理を行って本処理を終了する。反対に、生体情報登録装置1はs5で同一人物であると判別すると、登録する生体情報の種類を受け付ける(s6)。s6では、表示部13に登録する生体情報の種類の選択を案内する案内画面を表示し、登録する生体情報の種類の入力を受け付ける。利用者は、操作部12を操作して登録する生体情報の種類を入力する。
【0047】生体情報登録装置1は、s6で登録する生体情報の種類を受け付けると、ここで受け付けた種類の生体情報の入力を受け付けるとともに、椅子に座っている利用者の顔をディジタルカメラ14で再度撮影する(s7)。このとき、表示部13には、利用者に対して生体情報の入力を案内する画面が表示される。例えば、利用者が入力した生体情報の種類が指紋であれば、指紋読取部16の読取位置に指を載せるように案内する画面を表示し、利用者が入力した生体情報の種類が声紋であれば、「本日は晴天なり」等、予め決められている言葉を発することを促す画面を表示し、利用者が入力した生体情報の種類が網膜パターンであれば、利用者に対して網膜読取部18の読取位置(撮影位置)に目を位置させることを促す画面を表示する。
【0048】生体情報登録装置1は、s2で撮影した顔とs7で撮影した顔とを照合し、利用者が途中で入れ替わっていないかどうか(同一人物であるかどうか)を判別する(s8)。s8では、顔の特徴部分(目元や口元)を照合して同一人物であるかどうかを判別する。
【0049】なお、s8ではs7で撮影した顔とs3で顔写真付き身分証明証から読み取った顔画像とを照合しても良いし、s7で撮影した顔と前回の生体情報の登録時にs7で撮影した顔画像とを照合しても良い。
【0050】生体情報登録装置1は、s8で同一人物でないと判別すると、すなわち利用者が途中で入れ替わったと判断すると、s13でエラー処理を行って本処理を終了する。反対に、s8で同一人物であると判別すると、別の種類の生体情報を登録するかどうかの入力を受け付ける(s9)。生体情報登録装置1は、別の種類の生体情報を登録する旨の入力があった場合、s6に戻って上記処理を繰り返す。反対に別の種類の生体情報を登録しない旨の入力であった場合、s2またはs7で撮影した利用者の顔の特徴部分(目元や口元)の画像データ、この利用者の顔の撮影年月日(今日の日付)、s7で入力を受け付けた生体情報、およびs3で読み取った利用者の顔写真付き身分証明書に記載されていた利用者の住所、氏名、生年月日等の個人情報を、s1で受け付けたIDカードに記録し(s10)、このIDカードを放出して利用者に返却する(s11)。
【0051】したがって、利用者に返却されたIDカードには、利用者を識別するIDコード、該利用者が登録した生体情報、該利用者の個人情報、さらには該利用者の顔の特徴部分の画像データが記憶されている。
【0052】さらに、生体情報登録装置1はs1で受け付けたIDカードに記録されていたIDコードにs10でIDカードに記録した情報(s2またはs7で撮影した利用者の顔の特徴部分(目元や口元)の画像データ、この利用者の顔の撮影年月日(すなわち、今日の日付)、s7で入力を受け付けた生体情報、およびs3で読み取った利用者の顔写真付き身分証明書に記載されていた利用者の住所、氏名、生年月日等の個人情報)を対応付けた新規登録情報を通信部20からネットワーク4を介して管理装置2に送信し(s12)、本処理を終了する。
【0053】管理装置2は、生体情報登録装置1から送信されてきた新規登録情報を通信部23で受信すると、この受信した新規登録情報を記憶部22に記憶する。したがって、利用者の登録された生体情報等は管理装置2においても記憶、管理される。
【0054】なお、上記新規登録情報はIDカードのみに記録し、管理装置2で記憶、管理しない構成としてもよい。この場合、上記s12の処理が不要になる。
【0055】また、反対に上記新規登録情報はIDカードに記録しないで、管理装置2でのみ記憶、管理する構成としてもよい。この場合、上記s10の処理が不要になる。また、IDカードとして記録容量の小さい、安価な磁気カードを利用できる。
【0056】このように、この実施形態の生体情報登録装置1はs4で利用者が使用した顔写真付き身分証明証が本物であるかどうかを判別し、偽造されたものであればs13でエラー処理を行うようにしたので、偽造された顔写真付き身分証明証を使用して、不正に生体情報が登録されるのを防止できる。
【0057】また、s5の判別により、他人の顔写真付き身分証明証を使用して、不正に生体情報が登録されるのを防止できる。
【0058】さらに、s8の判別により生体情報の登録操作開始後に利用者が入れ替わって、不正に生体情報が登録されるのを防止できる。
【0059】したがって、オペレータが生体情報を登録する利用者を一切確認しなくてもよいので、生体情報の登録にかかるコストを抑えることができる。また、不正に生体情報が登録されるのを防止でき、セキュリティを低下させることもない。
【0060】なお、利用者の住所、氏名、生年月日等の個人情報についてはs3で読み取った顔写真付き身分証明証の記載事項を、IDカードに記録するとしたが、利用者自身に操作部12から入力させるようにしてもよい。
【0061】次に、すでに登録してある生体情報に加えて新たに別の種類の生体情報を登録する追加登録について説明する。図6は、追加登録時の生体情報登録装置の動作を示すフローチャートである。
【0062】追加登録を行う利用者は、上述した新規登録処理を既に行っており、該利用者が所持しているIDカードには上記s10で記録された新規登録情報が記録されている。
【0063】利用者は、生体情報登録装置1内に入ると椅子に座るとともに、カード挿入口に所持しているIDカードを挿入する。このとき、表示部13には利用者に対してIDカードの挿入を促す案内画面が表示されている。生体情報登録装置1は、カード処理部19で利用者が挿入したIDカードを受け付けると(s21)、ディジタルカメラ14で椅子に座っている利用者の顔を撮影する(s22)。上述したように、ディジタルカメラ14は椅子に座っている利用者の顔を撮影する位置に配置されている。
【0064】生体情報登録装置1は、s21で受け付けたIDカードに記憶されている利用者の顔の特徴部分(目元や口元)の画像データを読み出し(s23)、s22で撮影した利用者の顔と照合し、同一人物であるかどうかを判別する(s24)。s24では、利用者が他人のIDカードを不正に使用していないかを判断している。
【0065】生体情報登録装置1は、s24で同一人物でないと判別すると、s32でエラー処理を行って本処理を終了する。このs32にかかるエラー処理は、上記s13におけるエラー処理と略同様の処理である。反対にs24で同一人物であると判別するとs25〜s28の処理を行う。このs25〜s28の処理は上記s6〜s9の処理と同じ処理であり、ここでは説明を省略する。
【0066】生体情報登録装置1は、s28別の種類の生体情報の登録を行わない旨の入力がなされると、今回登録された生体情報をIDカードに追加記録する(s29)。生体情報登録装置1は、今回登録された生体情報を追加記録したIDカードを放出し(s30)、さらに管理装置2に対してこのIDカードに記録されているIDコードに今回登録された生体情報を対応付けた追加登録情報を送信し(s31)、本処理を終了する。
【0067】管理装置2は、生体情報登録装置1から送信されてきた追加登録情報を受信すると、この追加登録情報に含まれているIDコードをキーにして記憶部22を検索し、この追加登録情報に含まれている生体情報を該当するIDコードに対応付けて記憶部22に記憶する。
【0068】このように、この実施形態の生体情報登録装置1は一度に全ての生体情報を登録しなくても、図6に示す追加登録を行うことにより、生体情報の追加登録が行える。このため、指紋を生体情報とした個人認証システムのサービスを受けるために、すでに生体情報として指紋を登録している利用者であれば、新たに網膜パターンを生体情報とした個人認証システムのサービスを受けるときに、新たにIDカードを購入しなくてもよい。したがって、利用者は1枚のIDカードを管理するだけで複数のサービスを受けることができる。
【0069】また、s24の判別により他人のIDカードを使用して不正に生体情報が登録されることもない。また、s27の判別により追加登録時に利用者が入れ替わって、不正に生体情報が登録されるのを防止できる。
【0070】なお、s29でIDカードに記録されている利用者の顔画像データをs22またはs26で撮影した利用者の顔の画像データに更新してもよいし、さらには、s31で管理装置2へ送信する追加登録情報にs22またはs26で撮影した利用者の顔の特徴部分の画像データを送信してもよい。この場合、管理装置2において記憶部22に記憶されている該当する利用者の顔画像を、送信されてきた顔画像データに更新させればよい。
【0071】次に、この実施形態の生体情報認証システムにおける利用者の認証処理について説明する。図7はこの認証処理における認証装置の動作を示すフローチャートであり、図8はこの認証処理における管理装置の動作を示すフローチャートである。
【0072】認証装置3は、利用者のIDカードを受け付けるとともに(s41)、利用者に対して生体情報の入力を要求する(s42)。s42で入力を要求する生体情報の種類は、1種類であっても良いし、複数種類であってもよい。認証装置3は、生体情報が入力されると(s43)、入力された生体情報とIDカードに記録されている同種の生体情報とを照合し、利用者がIDカードの所有者本人であるかどうかを判別する仮認証を行う(s44)。
【0073】認証装置3は、s44で利用者がIDカードの所有者本人でないと判別すると、s45でエラー処理を行って本処理を終了する。s45におけるエラー処理は、この認証装置3が組み込まれているゲート装置や取引処理装置等の主装置30に対して、利用者がIDカードの所有者本人でない旨を通知する処理であり、この通知を受け取った主装置30がゲートを開放せずに利用者の入室を制限したり、利用者との取引を中止する。
【0074】認証装置3は、s44で利用者がIDカードの所有者本人であると判別すると、s41で受け付けたIDカードに記録されているIDコードとs43で入力された生体情報とを含む認証要求を管理装置2に送信する(s46)。
【0075】管理装置2は認証装置3からの認証要求を受信すると(s61)、該認証要求に含まれているIDコードをキーにして該当する利用者の生体情報を読み出す(s62)。管理装置2は、s61で受信した認証要求に含まれている生体情報と、s62で記憶部22から読み出した生体情報とを照合し、IDカードの所有者本人でないどうかを判別する本認証処理を行う(s63)。管理装置2は、認証要求を送信してきた認証装置3に対してs63における本認証処理の判別結果を送信し(s64)、本処理を終了する。
【0076】認証装置3は、管理装置2から本認証処理の認証結果を受信するの待つ(s47)。認証装置3は、管理装置2から受信した認証結果が、利用者がIDカードの所有者本人でないとするものであれば、s45でエラー処理を行って本処理を終了する。反対に、利用者がIDカードの所有者本人であれば、認証装置3は本体が組み込まれている装置に対してサービスの提供を許可するとともに(s48)、s41で受け付けたIDカードを放出して本処理を終了する(s49)。
【0077】認証装置3が上記s48でサービスの提供を許可した主装置30は、ゲートを開放して利用者の入室を許可したり、利用者との取引処理等を行う。
【0078】このように、この実施形態の認証システムではs44で仮認証を行い、該仮認証で利用者がIDカードの所有者でないと判別した場合、管理装置2に対して認証要求を送信しない。したがって、認証装置3と管理装置2との間での無駄な通信を抑えることができ、認証システムの運用コストを抑えることができる。また、s44の仮認証で利用者がIDカードの所有者であると判別した場合、認証装置3から管理装置2に対して認証要求を送信するようにしたので、IDカードに記録されている生体情報等が改竄された場合であっても、該IDカードが不正に利用されるのを防止でき、セキュリティを十分に確保することができる。
【0079】また、この認証システムでは利用者が複数種類の生体情報を登録することができるので、利用者の認証に使用する生体情報が異なる複数のサービスを1枚のIDカードで利用できる。このため、利用者におけるIDカードの管理にかかる手間を削減でき、利用者に対するサービスの向上が図れる。
【0080】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、生体情報の登録時に利用者(生体情報の登録者)を確認するオペレータの手間を削減でき、生体情報の登録にかかるコストを抑えることができる。
【0081】また、利用者における媒体の管理にかかる手間も削減でき、利用者に対するサービスの向上が図れる。




 

 


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