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発明の名称 カード処理装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−187189(P2003−187189A)
公開日 平成15年7月4日(2003.7.4)
出願番号 特願2002−311187(P2002−311187)
出願日 平成5年7月30日(1993.7.30)
代理人 【識別番号】100084548
【弁理士】
【氏名又は名称】小森 久夫
【テーマコード(参考)】
2C005
5B023
【Fターム(参考)】
2C005 HA19 HA26 JA02 LB04 LB18 LB45 LB46 
5B023 CA02 CA04 FA03 JA01
発明者 溝口 敦士 / 瀬口 正宏 / 安達 澄昭 / 久保 一郎
要約 課題

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】 搬送路に沿ってカードを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されているカードに対して、データの書き込み、またはデータの読み取り、の少なくとも一方を行うヘッドと、前記搬送手段におけるカードの搬送量を検出する搬送量検出手段と、を備え、前記搬送量検出手段は、周面がカードに当接する検出ローラと、この検出ローラにカードの搬送路を挟んで周面が当接する押圧ローラと、押圧ローラを検出ローラとの当接方向に付勢する弾性部材と、押圧ローラの検出ローラから離間する方向への移動を所定範囲に規定するストッパと、を有し、前記検出ローラの回転量を検出することにより、前記搬送手段におけるカードの搬送量を検出するカード処理装置。
【請求項2】 搬送路に沿って磁気カードを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されている磁気カードに対して、データの書き込み、またはデータの読み取り、の少なくとも一方を行うヘッドと、前記ヘッドと同位置における磁気カードの搬送量を検出する搬送量検出手段と、を備え、前記搬送量検出手段は、磁気カードの搬送方向について前記ヘッドと同位置に設けられ、周面が磁気カードに当接する検出ローラと、この検出ローラに磁気カードの搬送路を挟んで周面が当接する押圧ローラと、押圧ローラを検出ローラとの当接方向に付勢する弾性部材と、を有し、前記検出ローラの回転量を検出することにより、前記ヘッドと同位置における磁気カードの搬送量を検出するカード処理装置。
【請求項3】 前記搬送手段は、前記ヘッドの両側にそれぞれ配置され、前記搬送路を挟んで周面が当接する2対の搬送ローラを有し、前記2対の搬送ローラの回転軸は、固定された軸受に軸止されている請求項1または2に記載のカード処理装置。
【請求項4】 前記ヘッド、および前記2対の搬送ローラは、搬送方向に一直線に並べられている請求項3に記載のカード処理装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気カードリーダ/ライタ等のカード処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】提示されたカードを搬送路において搬送し、この間にカードに対して磁気データのリード/ライト等の処理を正確に行うためには、搬送中のカードの変位に基づいて処理動作のタイミングの基準となるクロック信号を作成する必要がある。そこで、従来のカード処理装置では、カードの搬送力を発生するモータの回転軸、またはこのモータの回転をカードに伝達する伝達機構の回転部分にエンコーダを備え、このエンコーダが出力するパルス信号に基づいてモータの定速制御を行うとともに、データのリード/ライトのクロック信号としている。
【0003】また、従来のカード処理装置は図21に示すように、上下1対の搬送ローラ201を3組設け、この間にカードの搬送路を構成している。このうち、中央に位置する搬送ローラ201aの軸上に磁気ヘッド202を設け、カードに対するデータ処理を実行する。これは、データ処理中に、搬送力を供給するローラが前方の搬送ローラ201bから後方の搬送ローラ201cに代わることによる搬送速度の変化を防ぐべく、データ処理中には搬送ローラ201aのみによりカードに対して搬送力を与えるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のカード処理装置では、搬送中のカードからその変位を直接検出するようにしておらず、伝達機構を構成するギアやコッグドベルトおよびプーリ等の寸法精度、およびベルトの経時変化による伸びや滑り等がエンコーダの検出信号に影響を与え、エンコーダの回転速度とカードの搬送速度との間の線形性が損なわれる場合があり、カードの変位に正確に適合した処理を行うための基準となるクロック信号を作成することができない問題があった。
【0005】また、従来のカード処理装置は、3組のローラを備えていたため、構造の複雑化を招き、装置の小型化およびコストの低廉化を図ることができなかった。
【0006】この発明は、カード搬送型のカード処理装置であって、処理手段に対するカードの変位に正確に適合してカードに対する処理を実行できるようにしたカード処理装置を提供することを目的とする。
【0007】また、この発明は、カードの搬送路を構成するローラ数を減少して装置の簡略化およびコストダウンを実現できるカード処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のカード処理装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を備えている。
【0009】(1)搬送路に沿ってカードを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されているカードに対して、データの書き込み、またはデータの読み取り、の少なくとも一方を行うヘッドと、前記搬送手段におけるカードの搬送量を検出する搬送量検出手段と、を備え、前記搬送量検出手段は、周面がカードに当接する検出ローラと、この検出ローラにカードの搬送路を挟んで周面が当接する押圧ローラと、押圧ローラを検出ローラとの当接方向に付勢する弾性部材と、押圧ローラの検出ローラから離間する方向への移動を所定範囲に規定するストッパと、を有し、前記検出ローラの回転量を検出することにより、前記搬送手段におけるカードの搬送量を検出する。
【0010】この構成では、検出ローラが搬送路を搬送されているカードの周面に当接する。また、搬送路を挟んで周面が検出ローラに当接する押圧ローラが、検出ローラに当接する方向に付勢されている。さらに、押圧ローラを検出ローラから離間する方向への移動を所定範囲に規定するストッパが設けられているので、この押圧ローラを介してカードを検出ローラに押圧することができ、検出ローラの回転量から、カードの搬送量を正確に検出することができる。
【0011】また、ストッパにより、押圧ローラが検出ローラから離間する方向への移動を所定範囲に規定したので、大きく湾曲したカードが通過する際にも押圧ローラが所定範囲を越えて検出ローラから離間することがない。
【0012】(2)搬送路に沿って磁気カードを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されている磁気カードに対して、データの書き込み、またはデータの読み取り、の少なくとも一方を行うヘッドと、前記ヘッドと同位置における磁気カードの搬送量を検出する搬送量検出手段と、を備え、前記搬送量検出手段は、磁気カードの搬送方向について前記ヘッドと同位置に設けられ、周面が磁気カードに当接する検出ローラと、この検出ローラに磁気カードの搬送路を挟んで周面が当接する押圧ローラと、押圧ローラを検出ローラとの当接方向に付勢する弾性部材と、を有し、前記検出ローラの回転量を検出することにより、前記ヘッドと同位置における磁気カードの搬送量を検出する。
【0013】この構成では、磁気カードの搬送方向についてヘッドと同位置に検出ローラを設けているので、検出ローラの回転量を検出することにより、前記ヘッドと同位置における磁気カードの搬送量を検出することができる。
【0014】(3)前記搬送手段は、前記ヘッドの両側にそれぞれ配置され、前記搬送路を挟んで周面が当接する2対の搬送ローラを有し、前記2対の搬送ローラの回転軸は、固定された軸受に軸止されている。
【0015】この構成では、ヘッドの両側にそれぞれ配置された、カードの搬送路を挟んで周面が当接する2対の搬送ローラにより、カードが搬送されるので、カードに対するデータ処理中においてのみカードを搬送するための搬送ローラが不要になり、構造の簡略化によって装置の小型化およびコストダウンを実現できる。
【0016】また、前記2対の搬送ローラの回転軸は、固定された軸受に軸止しているので、この搬送ローラをスプリング等の弾性部材により押圧する必要がなく、構造の簡略化による装置の小型化およびコストの低廉化も図れる。
【0017】さらに、一般に、ローラをスプリング等の弾性部材により押圧する場合にはその押圧力が大きい程、ローラの回転数誤差が大きくなることが知られている。
【0018】上記構成では、搬送ローラをスプリング等の弾性部材により押圧する必要がないので、ローラの回転数誤差を抑えることができる。
【0019】(4)前記ヘッド、および前記2対の搬送ローラは、搬送方向に一直線に並べられている。
【0020】この構成では、2対の搬送ローラの幅をカードの磁気ストライプ部の幅と同一にでき、カードのエンボス部を避けて充分な搬送力を確保できる。また、部分的に欠損しているカードをも正常に搬送することができる。さらに、ヘッドとの当接時の抵抗により、カードが搬送面において回転を生じてヘッドが磁気ストライプから外れることを確実に防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態であるカード処理装置の要部の構成を示す側面断面図および平面図である。カード1は、駆動ローラ3a,3bおよびこれに対向する従動ローラ4a,4bによって構成される搬送路2内を矢印A方向に搬送される。搬送路2において駆動ローラ3aの設置位置と駆動ローラ3bの設置位置との間には検出ローラ6および押圧ローラ7が対向して設置されている。カード1は、駆動ローラ3a,3bの回転により、駆動ローラ3aと従動ローラ4aとの間から押圧ローラ7と検出ローラ6との間を経て駆動ローラ3bと従動ローラ4bとの間に搬送される。この駆動ローラ3a,3bには図外のモータから伝達機構を介して回転が伝達される。
【0022】搬送路2には、カード1の磁気ストライプ1aに対向する位置に、読取ヘッド11および書込ヘッド12が設置されている。この読取ヘッド11および書込ヘッド12を介して磁気ストライプ1aに対し、磁気データのリード/ライト処理が行われる。検出ローラ6には同軸上にエンコーダ5が固定されており、エンコーダ5は検出ローラ6の回転にともなって回転する。検出ローラ6は搬送路2を移動するカード1の下面に当接しており、搬送路2をカード1が移動することにより回転する。したがって、この検出ローラ6に同軸上に固定されたエンコーダ5もカード1の移動によって回転する。
【0023】図2は、上記カード処理装置に備えられるエンコーダの側面図、及び、エンコーダにおけるスリット列の形成状態を示す部分拡大図である。円板状のエンコーダ5の外周部近傍には等間隔のスリット列5aとスリット列5bとが同心円状に構成されている。スリット列5aおよび5bを構成する各スリットの幅は略一定にされており、スリット間の間隔は、スリットの幅と同一にされている。スリット列5a,5bにはフォトインタラプタS1,S2がそれぞれ対向する。フォトインタラプタS1,S2は、各スリットに対向した時にオンする。内側のスリット列5bは、外側のスリット列5aのスリットがフォトインタラプタS1に対向した後に1/2ピッチ分だけ遅れてフォトインタラプタS2に対向するように形成されている。
【0024】以上の構成により、搬送路2に挿入されたカード1は駆動ローラ3a,3bの回転により搬送路2内を矢印A方向に移動する。この移動によりカード1の下面に当接する検出ローラ6も回転し、検出ローラ6の回転によって同軸上に設けられたエンコーダ5も回転する。このエンコーダ5の回転をフォトインタラプタS1,S2によって検出することにより、カード1の変位を検出できる。
【0025】図3は、上記カード処理装置の制御部の構成を示すブロック図である。カード処理装置の制御部は、ROM22およびRAM23を備えたCPU21にインタフェース24〜27を介して読取ヘッド11、書込ヘッド12、フォトインタラプタS1,S2およびモータドライバ29を接続して構成されている。ROM22にはCPU21の動作を規定するプログラムが予め書き込まれており、CPU21は、このプログラムにしたがって各入出力機器を制御する。この時入出力されるデータは、RAM23の所定のメモリエリアに格納される。
【0026】CPU21には、読取ヘッド11がカード1の磁気ストライプ1aから読み取った磁気データが入力される。CPU21はこの磁気データをRAM23に格納する。また、CPU21はカード1に書き込むべきデータをインタフェース25を介して書込ヘッド12に供給する。さらに、CPU21にはインタフェース26,27からフォトインタラプタS1,S2の検出データが入力される。また、CPU21は図外のセンサによりカード1の搬送路2への挿入を検出し、インタフェース回路28を介してモータドライバ29にモータMの駆動データを出力する。
【0027】なお、CPU21はフォトインタラプタS2の検出信号を書込ヘッド12に対して書込クロックとして供給する。CPU21はカード1に対する書込処理時には、書込ヘッド12に対して予め書込データを出力しており、書込ヘッド12はフォトインタラプタS2の検出信号をライトクロックとして書込データをカード1に書き込む。また、CPU21は、カード1に記録されているデータの読取処理時において、フォトインタラプタS1の検出信号を反転した読取信号を読取ヘッド11に供給する。
【0028】図4は、上記カード処理装置の制御部における書込動作時の処理手順を示すフローチャートである。CPU21は書込処理時において構成された書込データを書込ヘッド12に出力する(n1)。この後、フォトインタラプタS1およびS2が順にオンするのを待ってフォトインタラプタS2をライトクロックとして書込ヘッド12に供給する(n2〜n4)。これによって書込ヘッド12によるカード1に対するデータの書込が開始される。
【0029】この後、CPU21はフォトインタラプタS2がオフした際にフォトインタラプタS1がオンしているか否かの判別をカード1の搬送が継続している間において実行する(n5〜n7)。カード1の搬送の終了は、エンコーダ5の回転が停止したことをフォトインタラプタS1,S2の検出信号から判断するようにしてもよいし、搬送路2の搬送終了位置に設けた図外のセンサの検出信号によって判断するようにしてもよい。
【0030】CPU21はフォトインタラプタS2がオフしている状態でフォトインタラプタS1がオンした場合には、カード1の搬送状態が異常であると判断し、書込ヘッド12に対して書込禁止信号を出力する(n5,n6→n8)。これによって書込ヘッド12はカード1に対する書込データの書込処理を中断する。このCPU21からの書込禁止信号の出力は、フォトインタラプタS1がオンしている際にフォトインタラプタS2がオンするまで継続される(n9〜n11)。
【0031】以上の処理により図5(A)に示すように、書込処理時においてカード1が正常に搬送路2内を搬送されている間においては、フォトインタラプタS2の検出パルスがライトクロックとして書込ヘッド12に供給される。
【0032】この書込処理時において搬送路2内におけるカード1の移動方向が、図5(B)中一点鎖線で示すように、搬送不良により一時的に反転した場合には、フォトインタラプタS2の検出パルスの立下り時においてフォトインタラプタS1の検出パルスが立上がっている状態となり、上述のn5,n6→n8の処理により書込禁止信号が出力される。この書込禁止信号は、フォトインタラプタS1の検出信号が立上がっている状態での次のフォトインタラプタS2の検出信号の立上り時まで継続される。このようにフォトインタラプタS1,S2の検出パルスに基づいてカード1の移動方向の反転状態を検出し、この間において書込ヘッド12の動作を中断することにより、磁気ストライプ部1aにおいて正常にデータが書き込まれた部分に、別のデータが上書きされてしまうことを防止することができる。
【0033】図6は、上記カード処理装置における読取動作時の処理手順を示すフローチャートである。CPU21は読取処理時においてフォトインタラプタS1の検出パルスを読取クロックとして読取ヘッド11に供給する(n21)。CPU21は、読取ヘッド11が読み取った読取データとともに、フォトインタラプタS2の検出パルスをRAM23に記憶する(n22,n23)。カード1が搬送終了位置まで移動し、データの読取を終了すると(n24)、RAM23に記憶されている読取データおよびフォトインタラプタS2の検出パルスに基づいて、修正パルスを作成し(n25)、さらに読取データの修正を行う(n26)。
【0034】例えば、図7に示すように、搬送路2中においてカード1の移動速度が一定しなかった場合、その移動状態がフォトインタラプタS2の検出パルスとしてRAM23に格納される。これとともに、フォトインタラプタS1の検出パルスに基づいて読み取られた読取データもRAM23に格納される。CPU21は、オン期間およびオフ期間のそれぞれにおける読取データのオン時またはオフ時の前後の比が、修正の前後において一定(ta:tb=Ta:Tb)となるようにしつつ、フォトインタラプタS2の検出パルスのオン期間及びオフ期間aが一定時間Toになるように、検出パルスおよび読取データを修正する。このようにして読取ヘッド11が読み取ったデータをカード1の移動状態が一定である正常な読取データに容易に修正することができる。
【0035】また、図8に示すように、フォトインタラプタS2のオン期間中およびオフ期間中の速度勾配を、求める期間の前後の期間の長さt1,t3から求める。この期間における読取データの立上り点、または立下り点の前後におけるデータ量D1,D2を面積計算により求め、フォトインタラプタS2の各オン期間およびオフ期間の長さを一定時間Toにした後、この間を前記データ量D1,D2の比で分割し(D1:D2=T1:T2)、修正後の読取データの立上り点または立下り点とする。このように読取データを修正することにより、カード1の搬送状態に合わせてより高い精度で修正を行うことができる。
【0036】図9は、上記カード処理装置における読取処理時のカードの反転部分における読取データの削除処理を示すタイミングチャートである。CPU21はカード1が記憶する全カードデータをRAM23に記憶した後、同様にRAM23に記憶したフォトインタラプタS1,S2の検出パルスの比較を行う(n31)。この比較においてフォトインタラプタS2の検出パルスの立上り時にフォトインタラプタS1がオンしているか否かの判別を全データについてチェックする。
【0037】フォトインタラプタS2の検出パルスの立上り時にフォトインタラプタS1がオンしている場合にはそのフォトインタラプタS2の検出パルスの立上り点を削除開始点Esとして記憶し(n34)、次のフォトインタラプタS1のオン期間中におけるフォトインタラプタS2の立上り点を削除終了点Eeとして記憶する(n35)。このようにして記憶した削除開始点Esから削除終了点Eeまでの間における読取データを削除する(n36)。
【0038】以上の処理により、データの読取処理時に搬送路2中においてカード1が反転し、図10(B)中の一点鎖線で示す状態にエンコーダ5が回転した場合、同図(A)に示すように、CPU21は読取ヘッド11が読み取ったデータのうち、重複して読み取られた部分を削除する。これによってカード1の移動方向の反転に拘らず、常に正確なカードデータを読み取ることができる。
【0039】図11(A)〜(D)は、この発明の実施形態であるデータ処理装置の構造を詳細に示す背面図、平面図、正面図および右側面図である。カード処理装置30は、前フレーム47と後フレーム48との間に搬送ローラ34,35と搬送ローラ44,45とを軸支しており、この2対の搬送ローラ34,35および44,45によりカード51の搬送路を構成している。搬送ローラ34,35と搬送ローラ44,45との間隔は、カード51の搬送方向の長さより短くされており、この間にカード51に対してデータのリード/ライトを実行する磁気ヘッド38が配置されている。
【0040】この構成により、磁気ヘッド38によるデータ処理中においてのみカード51を搬送するための搬送ローラが不要になり、構造の簡略化によって装置の小型化およびコストダウンを実現できる。
【0041】搬送ローラ34,35,44,45のそれぞれには、タイミングプーリ49およびコッグドベルト50を介してモータ31の回転が伝達される。モータ31の回転軸にはウォーム32が取り付けられており、このウォームに噛合するウォームホイール33を介してタイミングプーリ49に伝達される。
【0042】この構成により、モータ31の回転に速度変動を生じた場合にも、タイミングプーリ49に伝達される速度変動を小さくすることができ、搬送ローラ34,35,44,45の回転ムラを少なくできる。
【0043】搬送ローラ34,44は、磁気ヘッド38とともに、カード51の磁気ストライプ部に当接する。即ち、搬送ローラ34,44および磁気ヘッド38は、カード51の搬送方向について一直線上に配置されている。
【0044】この構成により、搬送ローラ34,35,44,45の幅をカード51の磁気ストライプ部の幅と同一にでき、図12(A)に示すようにカード51のエンボス部を避けて充分な搬送力を確保できる。このため、同図(B)に示すような部分的に欠損しているカード51をも正常に搬送することができる。また、同図(C)に示す従来例のように、磁気ヘッド38との当接時の抵抗により、カード51が搬送面において回転を生じて磁気ヘッド38が磁気ストライプ部から外れることを確実に防止できる。
【0045】搬送ローラ34,35,44,45のそれぞれは、半径方向に充分な弾性力を有する素材により構成された所謂ゴムローラであり、カード51が存在しない状態で上側のローラ34,44のそれぞれは、下側のローラ35,45のそれぞれに当接している。したがって、カード51の搬送時には、搬送ローラ34,35,44,45の周面は、カード51と当接する部分において半径方向に弾性変形する。
【0046】一般に、弾性体の硬度が低い程、摩擦係数が大きくなることが知られており、また、ローラをスプリング等の弾性部材により押圧する場合にはその押圧力が大きい程、ローラの回転数誤差が大きくなることが知られている。
【0047】本実施形態では、搬送ローラ34,35,44,45に充分な半径方向の柔軟性を与えることにより、カード51に対して大きな搬送力を発生するようにしており、上下のローラを押圧する部材を不要にすることによって、回転数誤差を小さくすることができるとともに、構造の簡略化による装置の小型化およびコストの低廉化を図っている。
【0048】カード51の搬送方向について磁気ヘッド38と同位置に、検出ローラ37および押圧ローラ39が設けられている。この検出ローラ37および押圧ローラ39のそれぞれはカード51の表面および裏面に当接する。検出ローラ37には、フォトインタラプタとともにエンコーダ46を構成するスリット円板が、同軸状に設けられている。フォトインタラプタは検出ローラ37とともに回転するスリット円板に等間隔に形成されたスリットを検出する。
【0049】押圧ローラ39は中間部で揺動自在にされたレバー40の一端において軸支され、ベルト36を介して搬送ローラ35と同一の回転力が供給される。レバー40の他端にはスプリング41の弾性力が下方に作用しており、これによって、押圧ローラ39は、検出ローラ37に当接する方向に付勢されている。また、レバー40の他端の上面に当接するストッパ42が設けられている。これによって、検出ローラ37から離間する方向への移動が所定の範囲に規定されている。
【0050】この構成により、図13(A)に示すように、スプリング41の弾性力により押圧ローラ39を介してカード51を検出ローラ37に押圧することができ、検出ローラ37によってカード51の変位を検出することができる。
【0051】ここで、同図(B)に示すように、カード51が大きく湾曲していると、カード51がスプリング41の弾性力に抗して押圧ローラ39を下方に押し下げ、検出ローラ37がカード51に当接しなくなることが考えられる。この場合にスプリング41の弾性力をあまりに強くすると、レバー40等の構成部材にそれに見合うだけの充分な強度を与えなければならず、装置の大型化を招く。
【0052】そこで、ストッパ42を設け、押圧ローラ39の下方への移動を規制することにより、大きく湾曲したカード51が通過する際にも押圧ローラ39が所定範囲を越えて下方に移動しないようにし、検出ローラ37が常にカード51に当接するようにしている。即ち、図14に示すように、カード51の変形量が、レバー40とストッパ42とが当接するまでの範囲では、スプリング41の弾性力によってカード51を検出ローラ37に押圧し、カード51の変形量が、レバー40とストッパ42とが当接する範囲を越えると、スプリング41の弾性力に押圧ローラ39の半径方向の弾性力を加えた力でカード51を検出ローラ37に押圧するようにしている。
【0053】これによって、スプリング41の弾性力をさほど強くする必要がなく、押圧ローラ39の周辺に配置される構造部材を小型化できる。
【0054】なお、カード51が搬送されていない状態で、押圧ローラ39は検出ローラ37に当接しており、また、押圧ローラ39にはモータ31の回転が伝達されることから、カード51が搬送されていない状態では検出ローラ37はモータ31の回転を検出する。したがって、検出ローラ37に同軸に設けられたエンコーダ46の検出信号をモータ31の駆動制御に適用することができ、これによって、モータ31の回転を検出する専用の検出手段を不要にすることができる。
【0055】また、図11に示すように、カード処理装置30が、カード51の表面の画像を撮像するイメージリーダ43を備えている場合には、エンコーダ46の検出信号をこのイメージリーダ43の制御における基準クロックとして用いることもできる。
【0056】図15は、上位装置への内蔵に適したカード処理装置の実施形態の構成を示す平面図である。図11に示すモータ31に代えて、タイミングプーリ49に同軸にしてプーリまたはギアによって構成される伝達部材61を設ける。この伝達部材61は、ATM等のカード処理装置30を内蔵する上位装置に設けられたモータの回転をカード処理装置30内に伝達する。この場合において、カード処理装置30の信号処理部62は図外のインタフェースを介して上位装置の制御部に接続され、磁気ヘッド38を介してカードに対するデータのリード/ライトを実行する。
【0057】これにより、図16に示すように、例えばATM71が、インプリント部72やカード発行部73に係るカードの搬送用として備える本体モータ77により、カード処理装置30に対してカードの搬送力を供給することができ、ATM71の制御部におけるカード処理制御を簡略化できる。また、カード処理装置30に専用の小型DCモータが不要になり、製品寿命の長期化および保守点検作業の簡略化を図ることができる。
【0058】図17は、別のカード処理装置の要部の構成を示す平面図である。カード処理装置80は、カード51の磁気ストライプ部52の上面を走査する磁気ヘッド84を備えている。この磁気ヘッド84は、カード51の磁気ストライプ部52に平行に設置されたガイド81に外嵌しており、ベルト85を介してモータ86の回転が伝達される。磁気ヘッド84にはフォトインタラプタ82が設けられており、このフォトインタラプタ82は カード51の磁気ストライプ部52およびガイド81に平行に設置されたエンコードスリット83を検出する。
【0059】この構成により、カード51に対する磁気ヘッド84の変位をフォトインタラプタ82の出力により検出することができる。この場合に、図18に示すように、ガイド81に雄ネジを形成し、磁気ヘッド84にこの雄ネジに螺合する雌ネジ部を設けて所謂リードネジ機構を構成することにより、磁気ヘッドの移動に係る案内部材的機能と駆動力の伝達部材的機能とを兼備することができ、構造の簡略化を図ることができる。
【0060】なお、このカード処理装置80をATM等の上位装置に内蔵する場合には、磁気ヘッド84の駆動力を上位装置に既設のモータから供給できるようにしてもよい。
【0061】図19は、別のカード処理装置の構成を示す平面図および正面図である。同図に示すカード処理装置90は、図11に示す構成において検出ローラ37の側面に円筒状の突出部93を同軸に形成し、この突出部93の周面を反射面とし、さらに等間隔に凹部94を形成したものである。この凹部94に対して、発光素子100および受光素子102を、一の入射角および反射角となる位置に設置している。発光素子100から照射された光はレンズ95を介して突出部93の反射面において反射し、レンズ96を介して受光素子102により受光される。即ち、発光素子100、受光素子102および凹部94により検出ローラ37の回転を検出するエンコーダを構成している。
【0062】このように、検出ローラ37の一部に検出ローラ37の回転を検出するエンコーダを構成する凹部94を設けることにより、図11に示すように検出ローラ37から離間してエンコーダ16を同軸状に備える場合に比較して、検出ローラ37に作用する慣性モーメントを小さくすることができ、検出ローラ37の回転を円滑にすることができる。また、エンコーダをカード51の搬送路内に設けることができるため、装置の小型化を図ることもできる。
【0063】なお、凹部94に代えて、突出部93の周面に等間隔の溝部を形成してもよく、同様の暗色部を形成してもよい。
【0064】また、カード処理装置には、カードが提示されたことや、搬送路中におけるカードの位置を検出するためのセンサが設けられており、このセンサは、発光素子と受光素子とにより構成されるのが一般的である。図20に示すように、この発光素子111と受光素子112との間の光軸をカード51の搬送面に対して傾けて配置することにより、発光素子111から照射された光のうち、カード51の表面において反射する光量を増やすとともに、カード51内における光の屈折によって光軸をずらすことにより、発光素子111の光量や受光素子112の検出レベルの微調整を行うことなく、透光性のカード51の検出を正確に行うことができる。これによって、発光素子111の経時劣化による光量の減少、または、受光素子112の塵埃による汚損等によってカード51を検出できなくなったり、発光素子111の寿命が低下することを防止できる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、搬送路を搬送されるカードの周面に当接する検出ローラを設けるとともに、搬送路を挟んで周面が検出ローラに当接する方向に付勢した押圧ローラを設けたので、この検出ローラの回転量を検出することにより、搬送路におけるカードの搬送量を正確に検出することができる。
【0066】また、ストッパにより、押圧ローラが検出ローラから離間する方向への移動を所定範囲に規定したので、大きく湾曲したカードが通過する際にも押圧ローラが所定範囲を越えて検出ローラから離間することがない。
【0067】また、カードに対するデータ処理中においてのみカードを搬送するための搬送ローラが不要になり、構造の簡略化によって装置の小型化およびコストダウンを実現できる。
【0068】また、ヘッドの両側にそれぞれ配置した2対の搬送ローラの回転軸を固定された軸受に軸止したので、この搬送ローラをスプリング等の弾性部材により押圧する必要がなく、構造の簡略化による装置の小型化およびコストの低廉化も図れる。
【0069】また、一般に、ローラをスプリング等の弾性部材により押圧する場合にはその押圧力が大きい程、ローラの回転数誤差が大きくなることが知られているが、搬送ローラをスプリング等の弾性部材により押圧する必要がないので、ローラの回転数誤差を抑えることができる。
【0070】さらに、ヘッド、および2対の搬送ローラを、搬送路におけるカードの搬送方向に一直線に並べたので、2対の搬送ローラの幅をカードの磁気ストライプ部の幅と同一にでき、カードのエンボス部を避けて充分な搬送力を確保できる。また、部分的に欠損しているカードをも正常に搬送することができる。さらに、磁気ヘッドとの当接時の抵抗により、カードが搬送面において回転を生じて磁気ヘッドが磁気ストライプから外れることを確実に防止できる。




 

 


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