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発明の名称 自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式および方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−224548(P2003−224548A)
公開日 平成15年8月8日(2003.8.8)
出願番号 特願2002−20316(P2002−20316)
出願日 平成14年1月29日(2002.1.29)
代理人 【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦 (外2名)
【テーマコード(参考)】
5K014
5K034
【Fターム(参考)】
5K014 AA01 DA02 FA05 FA11 
5K034 AA02 AA03 DD01 FF01 FF02 FF04 HH06 HH11 HH63
発明者 宮本 理
要約 課題
ARQプロトコルのARQフレームのフォーマットを変えることなく、最適な待ちフレーム数(RTF値)を自動的に設定することにある。

解決手段
相手先と呼接続してフレームの送受信が始まった場合に遅延の測定を促すARQプロトコル制御部111と、呼毎のデータ転送中に一定時間内のフレームの再送回数をカウントしてしきい値に到達した場合にARQプロトコル制御部111を介して遅延の測定を促す再送カウンタ部114と、ARQプロトコル制御部111から遅延の測定を促された場合に呼毎の送信フレームのフレーム番号と同じフレーム番号のACKを受信するまでに受信したACKの受信数の平均値の整数を算出してその算出した平均値に予め決められた調整値を加えた値を測定してその測定した値を待ちフレーム数として設定する遅延測定部115とを有している。
特許請求の範囲
【請求項1】 自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式であって、相手先と呼接続してフレームの送受信が始まった場合に呼毎の送信フレームのフレーム番号と同じフレーム番号のACKを受信するまでに受信したACKの受信数の平均値の整数を算出してその算出した平均値に予め決められた調整値を加えた値を測定してその測定した値を待ちフレーム数として設定する遅延測定手段と、を有することを特徴とする自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式。
【請求項2】 自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式であって、呼毎のデータ転送中に一定時間内のフレームの再送回数をカウントしてしきい値に到達した場合に遅延の測定を促す再送カウンタ手段と、前記遅延の測定を促された場合に呼毎の送信フレームのフレーム番号と同じフレーム番号のACKを受信するまでに受信したACKの受信数の平均値の整数を算出してその算出した平均値に予め決められた調整値を加えた値を測定してその測定した値を待ちフレーム数として設定する遅延測定手段と、を有することを特徴とする自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式。
【請求項3】 自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式であって、相手先と呼接続してフレームの送受信が始まった場合に、送信し続けるフレームの送信フレーム番号と同じ値の受信フレーム番号を受信するまでを1回の測定回数としてカウントする測定カウント手段と、前記測定カウント手段でACKを受信する毎にACKのフレーム数をカウントするフレーム数カウント手段と、前記測定手段による前記測定回数が予め決められた回数に到達すると、その測定回数毎にカウントした前記フレーム数を基に待ちフレーム数を設定する設定手段とを有することを特徴とする自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式。
【請求項4】 自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式であって、フレームの再送を行った場合に1回の再送回数としてカウントする再送カウント手段と、予め決められた時間内に前記再送回数が予め決められた回数に到達した場合に送信し続けるフレームの送信フレーム番号と同じ値の受信フレーム番号を受信するまでを1回の測定回数としてカウントする測定カウント手段と、測定カウント手段でACKを受信する毎にACKのフレーム数をカウントするフレーム数カウント手段と、前記測定回数が予め決められた回数に到達した場合にその測定回数毎にカウントした前記フレーム数を基に待ちフレーム数を設定する設定手段と、を有することを特徴とする自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式。
【請求項5】 前記待ちフレーム数は、前記フレーム数の平均値の整数に予め決められた整の調整数を加えたことを特徴とする請求項3または4記載の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式。
【請求項6】 前記待ちフレーム数は、呼毎に設定することを特徴とする請求項3,4,または5記載の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式。
【請求項7】 自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式であって、相手先と呼接続してフレームの送受信が始まった場合に呼毎の送信フレームのフレーム番号と同じフレーム番号のACKを受信するまでに受信したACKの受信数の平均値の整数を算出し、その算出した平均値に予め決められた調整値を加えた値を測定し、その測定した値を待ちフレーム数として設定することを特徴とする自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法。
【請求項8】 自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式であって、呼毎のデータ転送中に一定時間内のフレームの再送回数をカウントしてしきい値に到達したかどうかを判別し、前記しきい値に到達した場合に呼毎の送信フレームのフレーム番号と同じフレーム番号のACKを受信するまでに受信したACKの受信数の平均値の整数を算出し、その算出した平均値に予め決められた調整値を加えた値を測定し、その測定した値を待ちフレーム数として設定することを特徴とする自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法。
【請求項9】 自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法であって、相手先と呼接続してフレームの送受信が始まった場合に、送信し続けるフレームの送信フレーム番号と同じ値の受信フレーム番号を受信するまでを1回の測定回数としてカウントすると共にその間ACKを受信する毎にACKのフレーム数をカウントし、前記測定回数が予め決められた回数に到達すると、その測定回数毎にカウントした前記フレーム数を基に待ちフレーム数を設定することを特徴とする自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法。
【請求項10】 自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法であって、フレームの再送を行った場合に1回の再送回数としてカウントし、予め決められた時間内に前記再送回数が予め決められた回数に到達すると、送信し続けるフレームの送信フレーム番号と同じ値の受信フレーム番号を受信するまでを1回の測定回数としてカウントすると共にその間ACKを受信する毎にACKのフレーム数をカウントし、前記測定回数が予め決められた回数に到達すると、その測定回数毎にカウントした前記フレーム数を基に待ちフレーム数を設定することを特徴とする自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法。
【請求項11】 待ちフレーム数は、前記フレーム数の平均値の整数に予め決められた整の調整数を加えたことを特徴とする請求項9または10記載の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法。
【請求項12】 前記待ちフレーム数は、呼毎に設定することを特徴とする請求項9,10,または11記載の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動再送制御(ARQ)プロトコルによって、送受信を行う通信システムでの自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数(RTF)の自動設定方式および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動再送制御プロトコル(以降、ARQプロトコルと呼ぶ)によって、データの送受信を行う場合に、フレームを送信してから再送するまでの待ちフレーム数(RTF)には、ARQプロトコルを終端とする任意の装置間で発生する最大の遅延時間を考慮した最大の値が固定的に設定されている。そのため、これを解決するために自動的に待ちフレームを設定する方式として、例えば、特開平9−191384号公報に開示されている。この特開平9−191384には、ARQフレーム内に送信側および受信側のフレームの順序を管理するためにそれぞれにカウント制御情報をフィールドに設けて、そのカウント制御情報を基に待ちフレーム数を設定している。
【0003】本発明の目的は、上記問題点を鑑み、ARQフレームのフォーマットを変えることなく、最適な待ちフレーム数(RTF値)を自動的に設定することにある。
【0004】また、本発明の別の目的は、相手先の違う装置間でも各装置との接続に対応した環境の基で最適な待ちフレーム数を自動的に設定することにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技術の自動設定方法では、ARQフレーム内にカウント制御情報のフィールドを設けてないと待ちフレーム数を設定することができないため、ARQフレームのフォーマットを変えないと通信できないという問題点と、相手が特定のARQフレームに対応していない装置であった場合に、待ちフレームを自動的に設定できないという問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明の第1の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式は、自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式であって、相手先と呼接続してフレームの送受信が始まった場合に呼毎の送信フレームのフレーム番号と同じフレーム番号のACKを受信するまでに受信したACKの受信数の平均値の整数を算出してその算出した平均値に予め決められた調整値を加えた値を測定してその測定した値を待ちフレーム数として設定する遅延測定手段と、を有することを特徴としている。
【0007】また、本発明の第2の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式は、自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式であって、呼毎のデータ転送中に一定時間内のフレームの再送回数をカウントしてしきい値に到達した場合に遅延の測定を促す再送カウンタ手段と、前記遅延の測定を促された場合に呼毎の送信フレームのフレーム番号と同じフレーム番号のACKを受信するまでに受信したACKの受信数の平均値の整数を算出してその算出した平均値に予め決められた調整値を加えた値を測定してその測定した値を待ちフレーム数として設定する遅延測定手段と、を有することを特徴としている。
【0008】また、本発明の第3の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式は、自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式であって、相手先と呼接続してフレームの送受信が始まった場合に、送信し続けるフレームの送信フレーム番号と同じ値の受信フレーム番号を受信するまでを1回の測定回数としてカウントする測定カウント手段と、前記測定カウント手段でACKを受信する毎にACKのフレーム数をカウントするフレーム数カウント手段と、前記測定手段による前記測定回数が予め決められた回数に到達すると、その測定回数毎にカウントした前記フレーム数を基に待ちフレーム数を設定する設定手段とを有することを特徴としている。
【0009】また、第4の本発明の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式は、自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式であって、フレームの再送を行った場合に1回の再送回数としてカウントする再送カウント手段と、予め決められた時間内に前記再送回数が予め決められた回数に到達した場合に送信し続けるフレームの送信フレーム番号と同じ値の受信フレーム番号を受信するまでを1回の測定回数としてカウントする測定カウント手段と、測定カウント手段でACKを受信する毎にACKのフレーム数をカウントするフレーム数カウント手段と、前記測定回数が予め決められた回数に到達した場合にその測定回数毎にカウントした前記フレーム数を基に待ちフレーム数を設定する設定手段と、を有することを特徴としている。
【0010】更に、上記の第3または第4の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式において、前記待ちフレーム数は、前記フレーム数の平均値の整数に予め決められた整の調整数を加えたことを特徴としている。
【0011】更に、上記の第3、または第4の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方式において、前記待ちフレーム数は、呼毎に設定することを特徴としている。
【0012】また、本発明の第1の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法は、自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法であって、相手先と呼接続してフレームの送受信が始まった場合に呼毎の送信フレームのフレーム番号と同じフレーム番号のACKを受信するまでに受信したACKの受信数の平均値の整数を算出し、その算出した平均値に予め決められた調整値を加えた値を測定し、その測定した値を待ちフレーム数として設定することを特徴としている。
【0013】また、本発明の第2の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法は、自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法であって、呼毎のデータ転送中に一定時間内のフレームの再送回数をカウントしてしきい値に到達したかどうかを判別し、前記しきい値に到達した場合に呼毎の送信フレームのフレーム番号と同じフレーム番号のACKを受信するまでに受信したACKの受信数の平均値の整数を算出し、その算出した平均値に予め決められた調整値を加えた値を測定し、その測定した値を待ちフレーム数として設定することを特徴としている。
【0014】また、本発明の第3の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法は、自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法であって、相手先と呼接続してフレームの送受信が始まった場合に、送信し続けるフレームの送信フレーム番号と同じ値の受信フレーム番号を受信するまでを1回の測定回数としてカウントすると共にその間ACKを受信する毎にACKのフレーム数をカウントし、前記測定回数が予め決められた回数に到達すると、その測定回数毎にカウントした前記フレーム数を基に待ちフレーム数を設定することを特徴としている。
【0015】また、本発明の第4の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法は、自動再送制御プロトコルによってデータの送受信を行う装置の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法であって、フレームの再送を行った場合に1回の再送回数としてカウントし、予め決められた時間内に前記再送回数が予め決められた回数に到達すると、送信し続けるフレームの送信フレーム番号と同じ値の受信フレーム番号を受信するまでを1回の測定回数としてカウントすると共にその間ACKを受信する毎にACKのフレーム数をカウントし、前記測定回数が予め決められた回数に到達すると、その測定回数毎にカウントした前記フレーム数を基に待ちフレーム数を設定することを特徴としている。
【0016】更に、上記の第3または第4の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法において、待ちフレーム数は、前記フレーム数の平均値の整数に予め決められた整の調整数を加えたことを特徴としている。
【0017】更に、上記の第3または第4の自動再送制御プロトコルにおける待ちフレーム数の自動設定方法において、前記待ちフレーム数は、呼毎に設定することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0019】図1を参照すると、本実施の形態の一例を示すシステムの構成を示しており、ネットワーク900と、ネットワーク900に接続された装置1と、ネットワーク900に接続された装置2とから構成されている。
【0020】図1の装置1および装置2は、図示していないプロセッサ(CPU)によりプログラム制御で動作する制御部11と、他装置とのデータのやり取りを行うインタフェース部14と、時間を計測し制御部11に割込みをかけるタイマ13と、予め設定されている再送しきい値141と、予め設定されている測定回数しきい値142と、ARQテーブル15とから構成される。
【0021】図1の再送しきい値141および測定回数しきい値142は、読出し書込みのできる記憶部(例えば、フラッシュメモリ)内に、それぞれ割り当てられ、予め設定されており、再送しきい値141は再送できる最大の回数を示し、測定回数しきい値142は遅延フレーム数を測定する回数のしきい値を示す。
【0022】ARQテーブル15は、読出し書込みのできる記憶部(例えば、RAM)内に割り当てられており、送信元と送信先とが呼接続されるとARQテーブル15に登録されることにより管理され、呼開放(切断)されるとARQテーブル15から削除される。ARQテーブル15は、図3に示すように、呼毎に、接続元を示す送信元の識別番号(例えば、送信元の電話番号)と、接続先を示す送信先の識別番号(例えば、送信先の電話番号)と、待ちフレーム数を示すRTF値と、再送した回数を示す再送回数と、送信したフレームのフレーム番号(シーケンス番号とも言う)を示す送信フレーム番号と、ACKのフレーム番号チェックのために送信したARQフレームに対する応答を待っているACKのフレーム番号を示す待ちフレーム番号と、ARQフレームの遅延を算出するためにACKの受信数を示すフレーム数と、遅延フレーム数の測定開始のフレーム番号を示す測定開始フレーム番号と、測定した遅延フレーム数の回数を示す測定回数と、から成り立っている。
【0023】図2を参照すると、本実施の形態に伴いプログラム制御で動作する図1の制御部11の機能をブロックで示した機能ブロック図であって、制御部11は、主にARQプロトコルを終端するARQプロトコル制御部111と、ARQフレームの送信制御を行う送信フレーム制御部112と、ARQフレームの受信制御を行う受信フレーム制御部113と、ARQプロトコル区間における遅延を測定する遅延測定部115と、一定時間内のARQフレームの再送回数をカウントする再送カウンタ部114と、を有している。
【0024】図2の装置1,2は、呼接続されたときに行うネゴシエーション中にRTF値を設定する場合と、通常のデータの送信中にRTF値を設定する場合とがある。すなわち、ARQプロトコル制御部111は、相手先と呼接続してネゴシエーションのフレームの送受信が始まった場合、または再送カウンタ部114から遅延の測定依頼があると、遅延測定部115に対して遅延の測定を促すことでRTF値を設定する。装置1と装置2と間でのネゴシエーション中におけるARQフレームのフレーム番号の付与の仕方については、ARQプロトコル制御部111は、相手から送信したARQフレームと同じフレーム番号のACKが帰ってくるまで同じフレーム番号で送信し続け、送信したARQフレームと同じフレーム番号のACKが帰って来るとフレーム番号を1つ上げて送信する。また、装置1と装置2と間での通常のデータ転送中におけるARQフレームのフレーム番号の付与の仕方については、ARQプロトコル制御部111は、ARQフレームを送信する毎にフレーム番号を上げていく。図2の再送カウンタ部114は、呼毎のデータ転送中に一定時間内のフレームの再送回数をカウントしてしきい値を超えた場合にARQプロトコル制御部111を介して遅延測定部115に遅延の測定を促す。図2の遅延測定部115は、ARQプロトコル制御部111から呼毎の遅延の測定を促された場合に送信フレームのフレーム番号と同じフレーム番号のACKを受信するまでに受信したACKの受信数の平均値の整数を算出し、その算出した平均値に予め決められた調整値を加えた値を測定し、更にその測定した値を待ちフレーム数としてARQテーブル15のRTF値に設定する。
【0025】図2の送信フレーム制御部112は、ARQプロトコル制御部111の制御の基で送信フレームを作成し、インタフェース部12を介してネットワーク900に送信する。
【0026】図2の受信フレーム制御部113は、インタフェース900からインタフェース部12を介して受信した受信フレームからARQフレームの制御情報を解析して、ARQプロトコル制御部111に制御を渡す。
【0027】図4を参照すると、ARQプロトコルで使用されるARQフレームの概略を示すフォーマットの構成図である。すなわち、ARQフレームは、受信側が受信したことを知らせるための受信確認情報(例えば、ACK,NAK)等の制御情報を示す受信制御情報のフィールドと、受信側で受信したフレームに付与されていた送信フレーム番号を応答用として返送する際の受信フレーム番号のフィールドと、送信する制御情報を示す送信制御情報のフィールドと、送信するフレームの番号を受信側に知らせるために送信側がフレームに付与する送信フレーム番号を設定する送信フレーム番号のフィールドと、送受する上位のプロトコルレベルの制御情報やデータを設定する送信情報のフィールドと、CRCチェック用の情報であるCRC情報のフィールドと、を含んでいる。
【0028】次に、図1〜図6を参照して、本発明の実施の形態の動作について説明する。
【0029】今、図1において、装置1を携帯電話、装置2を基地局、ネットワーク900を無線とした場合を例として説明する。なお、装置2側は、基地局と交換機との間で利用するブロック図をはじめとする本発明に関係のないブロックは省略してあるものとする。なお、インタフェース部12は、アンテナも含むものとし、送信の場合には電気信号を電波に置換して送信し、受信の場合には電波を電気信号に置き換えて受信する。
【0030】先ず、装置1から装置2への呼設定により送信先と呼接続されると、装置1の制御部11のARQプロトコル制御部111は、ARQテーブル15内の呼接続された送信元(装置1)の識別番号および送信先(装置2)の識別番号の各エリアに設定する。同じように、装置2側でも、装置2のARQテーブル15内の呼接続された送信元(装置2)の識別番号および送信先(装置1)の識別番号の各エリアに設定する。このようにして、呼設定により複数の呼接続される毎に、ARQテーブル15内の呼接続された送信元の識別番号および送信先の識別番号の各エリアに設定する。なお、以降の発明では、複数の呼毎に管理できるようにしているが、説明の都合上、1つの呼だけに絞って装置1を中心に説明する。
【0031】更に、制御部11のARQプロトコル制御部111は、ARQのパラメータを設定するために、ARQ同期確立(送信したフレームのACKを受信した時点でネゴシエーションをし始める)およびネゴシエーション(送信先に対するARQのパラメータの設定)を行う。
【0032】最初、ARQプロトコル制御部111は、送信フレーム制御部112を介して送信フレーム番号「0」から送信を開始することになるが、送信フレーム番号「0」のACKが帰って来て同期確立を取るまで同じ送信フレーム番号「0」のARQフレームを一定間隔(20ms)で送信フレーム制御部112を介して送信し続ける。
【0033】装置2では、受信フレーム113を介して受信すると、フレームを解析してARQフレームに受信フレーム番号および送信側として送信フレーム番号をフレーム内に設定して送信する。
【0034】やがて、装置1のARQプロトコル制御部111は、同期を取り始めると、遅延測定の開始指示を遅延測定部115に対して行う。更に、ARQプロトコル制御部111は、ネゴシエーションの処理に入り始め、ARQテーブル15の送信フレーム番号を「1」に、待ちフレーム番号を「1」に、それぞれ設定すると共に、ARQテーブル15の待ちフレーム番号と同じ値の受信フレーム番号のACKが受信フレーム制御部113を介して帰って来るまで送信フレーム番号「1」のARQフレームを一定間隔(例えば、20ms)で送信フレーム制御部112を介して送信し続ける。なお、装置1のARQプロトコル制御部111は、送信し続ける場合で装置2への応答が必要な場合には、ACKとして返信するフレームの受信制御エリアには、受信した送信フレーム番号と同じ値の受信フレーム番号として送信する。
【0035】この間、装置1のARQプロトコル制御部111は、受信フレーム制御部113を介してACKを受信する毎に受信したACKの受信フレーム番号とARQテーブル15の待ちフレーム番号とを比較し、一致すれば、ARQテーブル15の送信フレーム番号および待ちフレーム番号をそれぞれ+1カウントアップし、遅延測定部115に対して受信したACKの受信フレーム番号を通知することによりARQテーブル15のフレーム数を+1カウントアップさせる。一致しなければ、ARQプロトコル制御部111は、遅延測定部115に対して受信したACKの受信フレーム番号を通知することによりARQテーブル15のフレーム数を+1カウントアップさせる。このようにして、ARQプロトコル制御部111は、同一のフレーム番号のACK受信によりARQテーブル115の送信フレーム番号および待ちフレーム番号をそれぞれ+1のカウントアップを行って次送出のARQフレームにカウントアップした送信フレーム番号を乗せて送出する。
【0036】一方、ARQプロトコル制御部111から遅延測定の通知を受けた遅延測定部115は、ARQテーブル15の測定開始フレーム番号にARQフレームテーブル15の送信フレーム番号を設定することにより、遅延の測定を開始する。遅延測定通知を受けた後にACKの受信フレーム番号の通知をARQプロトコル制御部111から受ける毎に、遅延測定部115は、ARQテーブル15のフレーム数を+1カウントアップすると共に、ACKの応答フレーム番号と測定開始フレーム番号とが一致しているかどうかのチェックを行う。一致すると、遅延測定部115は、次送出のフレーム番号が設定されているARQテーブル15の送信フレーム番号をARQテーブル15の測定開始フレーム番号に設定し、ARQテーブル15の測定回数を+1カウントアップする。測定回数をカウントアップした場合には、遅延測定部115は、測定回数が測定回数しきい値142に到達したかどうかのチェックを行い、到達していなければ、次のACKの受信フレーム番号の通知を待つ。遅延測定部115は、ACKの受信フレーム番号と測定開始フレーム番号とのチェックで一致しない場合も、遅延測定部115は、次のACKの受信フレーム番号の通知を待つ。
【0037】以上を、装置1と装置2と間のネゴシエーション中のデータのやり取りに従って、遅延の測定の動作を簡単に示したシーケンス図が図5である。ただし、装置1側を送信側で装置2側を受信側として図示している。
【0038】やがて、ARQテーブル15の測定回数と測定回数しきい値142に到達すると、遅延測定部115は、RTF値を出すために、<フレーム数/nの切り上げ+α>を計算し、ARQテーブル15のRTF値に設定し、フレーム数、測定開始フレーム番号、および測定回数の各エリアをそれぞれクリアすると共に、RTF値を設定したことをARQプロトコル制御部111に通知する。すると、ARQプロトコル制御部111は、ARQテーブル15の再送カウンタ、送信フレーム番号、および待ちフレーム番号の各エリアをそれぞれクリア(オール「0」)する。この場合、式で使用している「フレーム数」は、ARQテーブル15のフレーム数を示し、「n」は、ARQテーブル15の測定回数を示す。また、αは、RTF値の調整値を示し、小さい正の整数(例えば、1,2等)が望ましい。すなわち、フレーム数/nは、遅延したフレーム数の平均を示し、更に、整数になるように切り上げたフレーム数/nの値に+α(例えば、+1)を加えた値がRTF値となる。例えば、図5の場合のRTF値は、アルファを1とした場合には、5となる。
【0039】したがって、ARQプロトコル制御部111は、自動的に設定されたARQテーブル15のRTF値を用いて再送制御を行うことになる。
【0040】呼設定後の装置間で通常(ユーザ同士)のデータ転送を行う場合には、制御部11のARQプロトコル制御部111は、通常、送信フレーム制御部112を介して送信フレーム番号「0」からARQフレームの送信を開始し、終了するまで順にARQテーブル15の送信フレーム番号を+1カウントアップして送信フレーム制御部112を介してARQフレームのフレーム番号として20ms間隔で送信し続ける。フレーム番号「0」からのARQフレームの送信を開始するときに、ARQプロトコル制御部111は、タイマ13を起動する。
【0041】ARQプロトコル制御部111は、受信フレーム制御部113を介してACKを受信する毎に受信したACKの受信フレーム番号とARQテーブル15の待ちフレーム番号とを比較する。一致すれば、正常である。更に、ARQプロトコル制御部111は、受信フレーム制御部113を介してACKを受信する毎にARQテーブル15の送信フレーム番号からACKの受信フレーム番号を引いた値である遅延フレーム数とARQテーブル15のRTF値とを比較する。遅延フレーム数がRTF値未満であるならば、正常である。両方とも正常であれば、ARQプロトコル制御部111は、そのまま送信フレーム制御部112を介してシーケンスに送信を続けるが、受信したACKの受信フレーム番号とARQテーブル15の待ちフレーム番号とを比較して一致しなければ、または、遅延フレーム数がARQテーブル15のRTF値に到達している場合には、ARQプロトコル制御部111は、エラーと判断し、待ちフレーム番号と同じ値の受信フレーム番号を送信フレーム番号に設定すると共に設定したフレーム番号から再送を送信フレーム制御部112に行わせると共に、再送カウンタ部114に対して再送回数のチェックを依頼する。
【0042】また、受信フレーム制御部113を介してCRCエラー、データ抜け等を示すNAKを受信した場合には、ARQプロトコル制御部111は、エラーと判断し、待ちフレーム番号と同じ値の受信フレーム番号を送信フレーム番号に設定すると共に、設定した送信フレーム番号から再送を送信フレーム制御部112に行わせると共に、再送カウンタ部114に対して再送回数のチェックを依頼する。
【0043】また、ARQプロトコル制御部111は、RTF値の時間がたってもARQテーブル15の送信フレーム番号と同じフレーム番号のACKを受信しない場合には、エラーと判断し、待ちフレーム番号と同じ値の受信フレーム番号を送信フレーム番号に設定すると共に設定したフレーム番号から再送を送信フレーム制御部112に行わせると共に、再送カウンタ部114に対して再送回数のチェックを依頼する。
【0044】一方、再送回数のチェックの依頼を受けた再送カウンタ部114は、ARQテーブル15の再送回数を+1カウントアップすると共に、再送回数が再送しきい値141を到達しているかどうかの判断を再送回数と再送しきい値141とを比較することで行う。再送回数が到達していた場合には、再送カウンタ部114は、ARQプロトコル制御部111に対して、再送回数が到達したことを通知する。再送回数が到達していない場合には、再送カウンタ部114は、何もしないでそのまま終了する。
【0045】一方、ARQプロトコル制御部111により起動をかけられたタイマ13は、データ通信中に一定間隔毎に割り込みをかけることになるが、そのタイマ13からの割り込みにより起動された再送カウント部114は、ARQテーブル15の再送回数をリセットする。したがって、再送カウンタ部114は、一定時間内に再送回数が再送しきい値141を超えているかをチェックすることになる。
【0046】一方、再送回数の到達を再送カウンタ部114から受けたARQプロトコル制御部111は、遅延測定の開始指示を遅延測定部115に対して行うと共に、受信フレーム制御部113を介してACKを受信する毎に通常の動作以外に、遅延測定部115に対して受信したACKの受信フレーム番号を通知する。
【0047】一方、ARQプロトコル制御部111から遅延測定の通知を受けた遅延測定部115は、ARQテーブル15の測定開始フレーム番号に送信フレーム番号を設定することにより、遅延の測定を開始する。遅延測定通知を受けた後にACKの受信フレーム番号の通知をARQプロトコル制御部111から受ける毎に、遅延測定部115は、ARQテーブル15のフレーム数を+1カウントアップすると共に、ACKの受信フレーム番号と測定開始フレーム番号とのチェックを行う。一致すると、遅延測定部115は、次送出のフレーム番号が設定されているARQテーブル15の送信フレーム番号をARQテーブル15の測定開始フレーム番号に設定し、測定回数を+1カウントアップする。測定回数をカウントアップした場合には、遅延測定部115は、測定回数と測定回数しきい値142に到達したかどうかのチェックを行い、到達していなければ、次のACKの受信フレーム番号の通知を待つ。遅延測定部115は、ACKの受信フレーム番号と測定開始フレーム番号とのチェックで一致しない場合も、遅延測定部115は、次のACKの受信フレーム番号の通知を待つ。
【0048】以上を、装置1と装置2と間でのユーザ同士のデータのやり取りに従って、遅延の測定の動作を簡単に示したシーケンス図が図6である。この場合最初に設定されているRTF値は5(図5による設定)とし、遅延フレーム数が5に到達したので再送を行い、再送と平行して遅延の測定を行っている。ただし、装置1側を送信側で装置2側を受信側として図示している。
【0049】やがて、ARQテーブル15の測定回数と測定回数しきい値142に到達すると、遅延測定部115は、RTF値を出すために、<フレーム数/nの切り上げ+α>を計算し、ARQテーブル15のRTF値に設定すると共に、ARQテーブル15のフレーム数、測定開始フレーム番号、および測定回数の各エリアをそれぞれクリア(オール「0」)する。この場合の「フレーム数」は、ARQテーブル15のフレーム数を示し、「n」は、ARQテーブル15の測定回数を示す。また、αは、RTF値の調整値を示し、小さい正の整数(例えば、1,2等)が望ましい。すなわち、フレーム数/nは、遅延したフレーム数の平均を示し、更に、整数になるように切り上げたフレーム数/nの値に+α(例えば、+1)を加えた値がRTF値となる。
【0050】更に、遅延測定部115は、RTF値を設定したことをARQプロトコル制御部111に通知する。RTF値設定の通知を受けたARQプロトコル制御部111は、自動的に再設定されたARQテーブル15のRTF値を用いて再送制御を行うことになる。このように、データ通信中は再送カウント部114にて常時、再送回数を監視することにより、最適なRTF値を自動設定することが可能となる。
【0051】上記の説明において、1つの呼接続だけに絞って説明したが、ARQテーブル15には、呼毎に独立に管理できるようになっているため、制御がパラレルになるだけで、上記の説明で行ったようにそれぞれ独立した動作になるため、1つの呼接続と同じ動作になることは明らかである。この場合、ARQテーブル15にアクセスする各ARQプロトコル制御部111、再送カウンタ部114、および遅延測定部115は、送信元および送信先の識別番号を検索することにより呼を識別する。
【0052】また、上記説明において、ARQテーブル15の送信元の識別番号と送信先の識別番号を呼毎の判別に使用したが、呼の識別ができる識別番号をARQテーブル15に設けても良い。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、呼接続時にARQプロトコルで使用するフレーム番号を基にRTF値をフレキシブルに自動設定するようにしているため、伝送経路の違いやローミング等によって発生する伝送遅延の差分に容易に対応でき、効率良いデータ通信が実現できるという効果がある。更に、呼毎にRTFを設定するようにしているため、環境の条件の違った複数の装置間でのやり取りが、その環境にあったRTF値を使用できるという効果がある。
【0054】また、本発明は、呼毎のデータ転送中に一定時間内のフレームの再送回数を規定回数に到達すると、ARQプロトコルで使用するフレーム番号を基にRTF値をフレキシブルに自動設定するようにしているため、伝送経路の違いやローミング等によって発生する伝送遅延の差分に容易に対応でき、効率良いデータ通信が実現できるという効果がある。




 

 


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