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発明の名称 分散処理システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−99413(P2003−99413A)
公開日 平成15年4月4日(2003.4.4)
出願番号 特願2001−291893(P2001−291893)
出願日 平成13年9月25日(2001.9.25)
代理人 【識別番号】100086759
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 喜平
【テーマコード(参考)】
5B045
5B089
【Fターム(参考)】
5B045 GG01 GG04 
5B089 GA12 GA21 GB02 JB22 KA06
発明者 木村 正
要約 課題
クライアント端末側で、ロードバランサを経由していずれのサーバとの間でセッション設定がなされているかを知ることができる。

解決手段
クライアント端末3が、ロードバランサ2を経由して複数のディレクトリサーバ1A〜1nを備えるディレクトリサーバ群1と接続されるLDAPディレクトリサービスシステムにおいて、クライアント端末3が、ロードバランサ2を介して各サーバ1A〜1nとの間で設定されるセッションのセッション番号を記憶するセッション情報記憶部32と、この記憶されたセッション番号をパラメータとして、当該セッションが設定されたサーバの識別番号を検索し、対応するセッション番号とともに検索結果として出力するサーバ情報検索手段33を備えるとともに、クライアント端末3に接続されてサーバ情報検索手段33の検索結果を表示する出力装置5を備える構成としてある。
特許請求の範囲
【請求項1】 クライアント端末が、ロードバランサを経由して複数のサーバと接続される分散処理システムであって、前記クライアント端末が、前記ロードバランサを介して前記サーバとの間で設定されるセッションのセッション番号を記憶するセッション情報記憶部と、前記セッション情報記憶部に記憶されたセッション番号をパラメータとして、当該セッションが設定されたサーバを、前記ロードバランサを経由して検索し、検索されたサーバの識別番号を検索結果として出力するサーバ情報検索手段と、を備えることを特徴とした分散処理システム。
【請求項2】 前記サーバ情報検索手段が、検索されたサーバの識別番号とともに、対応するセッション番号を検索結果として出力する請求項1記載の分散処理システム。
【請求項3】 前記クライアント端末が、接続される前記複数のサーバの全識別番号を記憶する環境変数記憶部を備え、前記サーバ情報検索手段が、検索されたサーバの識別番号を含めて、前記環境変数記憶部に記憶された全識別番号を検索結果として出力する請求項1又は2記載の分散処理システム。
【請求項4】 前記クライアント端末が、前記サーバ情報検索手段の検索結果を記憶するサーバ情報記憶部を備える請求項1,2又は3記載の分散処理システム。
【請求項5】 前記クライアント端末に接続され、前記サーバ情報検索手段の検索結果を表示する出力装置を備える請求項1,2,3又は4記載の分散処理システム。
【請求項6】 前記分散処理システムが、LDAPで制御される請求項1,2,3,4又は5記載の分散処理システム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クライアント端末がロードバランサを経由して複数のサーバと接続される分散処理システムに関し、特に、クライアント端末側に、サーバとの間で設定されるセッション番号をパラメータとして、セッションが設定されたサーバを検索する検索手段を備えることにより、ロードバランサを経由しても、クライアント端末側で、いずれのサーバとの間でセッション設定がなされているかを知ることができる、LDAPで制御されるディレクトリサービスシステムに好適な分散処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、クライアント端末が複数のサーバにネットワーク接続される分散処理システムが広く普及している。この種の分散処理システムとして、近年、LDAP(Lightweight DirectoryAccess Protocol)で制御されるディレクトリサービスシステムが知られている。ディレクトリサービスシステムは、アクセス・プロトコルとしてLDAPが使用され、複数のサーバに分散するユーザ情報やファイルへのアクセス権,周辺機器の使用権等について、あたかも単一のサーバにアクセス等しているように処理可能な分散処理システムで、例えば企業内のディレクトリサービス、電話会社の電話番号案内サービスとして使用されている。
【0003】ここで、このようなディレクトリサービスシステム等の分散処理システムにおいては、ネットワーク上のトラフィック負荷を考慮して、クライアント端末と複数のディレクトリサーバの間にロードバランサが設置されることがある。図5は、このようなロードバランサを備えた従来の分散処理システムを示すブロック図である。同図に示すように、従来の分散処理システムでは、複数のディレクトリサーバ101A,101B...101nからなるディレクトリサーバ群100に、ロードバランサ200を経由してクライアント端末300(300A,300B...300n)が接続され、セッションが設定されるようになっている。
【0004】ロードバランサ200は、クライアント端末300からディレクトリサーバ群100に対して多数のアクセス,リクエスト等がある場合に、アクセス数やデータの転送量,サーバの状態等を総合的に判断し、リクエストを複数の各サーバ101A,101B...101nに振り分けることにより、ネットワーク上の負荷を軽減する負荷分散装置となっている。このようにロードバランサを経由することで、クライアント端末は、自動的にトラフィック負荷の少ない最適なネットワークを介して、いずれかのディレクトリサーバにアクセスすることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来のロードバランサを備えた分散処理システムでは、クライアント端末側からは、複数あるサーバのうち、いずれのサーバに対して接続してセッションが設定されてたかを知ることができないという問題が生じた。すなわち、ロードバランサを経由する分散処理システムにおいては、クライアント端末は、サーバのIPアドレスではなく、ロードバランサのIPアドレスを指定してセッションを設定するようになっている。
【0006】このため、クライアント端末側からは、どのサーバとセッションが設定されているかの情報はまったく知ることができず、例えば、あるサーバに対して集中してセッション設定された場合でも、クライアント端末側でセッションの再設定等を行うことは一切できなかった。また、このようにディレクトリサーバについての情報が入手不可能なクライアント端末側では、当然のことながら、クライアント端末のユーザに対して、例えばディスプレイ上にセッションが設定されたディレクトリサーバの情報を出力,表示するといったことも不可能で、ユーザ側ではディレクトリサーバに関する情報は一切入手することができなかった。
【0007】なお、特開平8−44677号や特開平10−312365号公報には、クライアント端末が複数のサーバに接続される分散処理システムにおいて、各サーバの負荷状況,処理状況に応じて、クライアント端末の接続サーバを切り替えるようにする手段が提案されている。しかし、これら各公報のシステムは、いずれもロードバランサが備えられておらず、ネットワーク上の負荷分散を行うためにロードバランサを備える分散処理システムにおいて生じる固有の問題を解決する手段とはなり得なかった。すなわち、サーバとクライアント間にロードバランサが設置されるシステムでは、ネットワーク上の負荷分散は可能となるが、ロードバランサによって常にネットワークの負荷が優先されてしまい、サーバの負荷による分散が行われないという特有の問題が発生し、これをロードバランサの存在しないシステムによって解消することはできなかった。
【0008】本発明は、このような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、クライアント端末がロードバランサを経由して複数のサーバと接続される場合に、クライアント端末側に、サーバとの間で設定されるセッション番号をパラメータとして、セッションが設定されたサーバを検索する検索手段を備えることにより、ロードバランサを経由しても、クライアント端末側で、いずれのサーバとの間でセッション設定がなされているかを知ることができる、特に、LDAPで制御されるディレクトリサービスシステムに好適な分散処理システムの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の分散処理システムは、クライアント端末がロードバランサを経由して複数のサーバと接続される分散処理システムであって、前記クライアント端末が、前記ロードバランサを介して前記サーバとの間で設定されるセッションのセッション番号を記憶するセッション情報記憶部と、前記セッション情報記憶部に記憶されたセッション番号をパラメータとして、当該セッションが設定されたサーバを、前記ロードバランサを経由して検索し、検索されたサーバの識別番号を検索結果として出力するサーバ情報検索手段と、を備える構成としてある。
【0010】特に、請求項2記載の分散処理システムは、前記サーバ情報検索手段が、検索されたサーバの識別番号とともに、対応するセッション番号を検索結果として出力する構成としてある。
【0011】このような構成からなる本発明の分散処理システムによれば、クライアント端末が、ロードバランサを介して接続されるサーバとの間で設定されるセッション番号を記憶し、このセッション番号をパラメータとして、当該セッションが設定されたサーバを検索することができる。これにより、クライアント端末側において、現在接続されてセッションが設定されているサーバを自由に検索することができ、ロードバランサを経由する分散処理システムにおいて、各サーバのIPアドレスを記憶,保持等することなく、現在セッションが設定されているサーバを特定することが可能となる。従って、クライアント端末のユーザ側では、入手したサーバ情報に基づき、セッションの再設定等を任意に行うことが可能となる。
【0012】また、請求項3記載の分散処理システムは、前記クライアント端末が、接続される前記複数のサーバの全識別番号を記憶する環境変数記憶部を備え、前記サーバ情報検索手段が、検索されたサーバの識別番号を含めて、前記環境変数記憶部に記憶された全識別番号を検索結果として出力する構成としてある。
【0013】このような構成からなる本発明の分散処理システムによれば、クライアント端末が、接続されてセッションが設定される可能性のある全サーバの識別番号を保有することにより、セッション設定の有無を含めて、全サーバの情報を検索,出力することができる。これにより、クライアント端末のユーザ側では、現在セッション設定がなされているサーバだけでなく、セッションが設定されていないサーバを含めて、より有用なサーバ情報を得ることができ、再設定等の処理を効率よく選択,実行することが可能となる。
【0014】また、請求項4記載の分散処理システムは、前記クライアント端末が、前記サーバ情報検索手段の検索結果を記憶するサーバ情報記憶部を備える構成としてある。
【0015】このような構成からなる本発明の分散処理システムによれば、検索情報を記憶する記憶部を備えることで、クライアント端末のユーザ側で、検索結果を随時、任意に確認し、また使用,加工等することが可能となり、ユーザにとって、より利便性の高い分散処理システムを提供することができる。
【0016】また、請求項5記載の分散処理システムは、前記クライアント端末に接続され、前記サーバ情報検索手段の検索結果を表示する出力装置を備える構成としてある。
【0017】このような構成からなる本発明の分散処理システムによれば、検索結果を表示するディスプレイ等の出力装置を備えることにより、ユーザ側では、ディスプレイ画面上等で、サーバ情報をリアルタイムに確認することができ、より利便性の高い分散処理システムを実現できる。
【0018】そして、請求項6記載の分散処理システムは、LDAPで制御される構成としてある。
【0019】このように本発明の分散処理システムは、LDAP(Lightweight DirectoryAccess Protocol)で制御されるディレクトリサービスシステム等の分散処理システムに適用することができるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる分散処理システムの好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態におけるシステムは、プログラムに制御されたコンピュータにより実行することができる。プログラムは、例えば、記録媒体により提供される。記録媒体としては、例えば、磁気ディスク,半導体メモリ,その他の任意の、コンピュータで読取り可能なものを使用することができる。また、記録媒体に記録されたプログラムは、記録媒体を直接コンピュータに装着して当該コンピュータに読み込ませてもよいし、通信回線を介してコンピュータに読み込ませてもよい。
【0021】[第一実施形態]まず、本発明にかかる分散処理システムの第一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明の第一実施形態にかかる分散処理システムを示すブロック図である。図2は、図1に示す本実施形態の分散処理システムの動作を示すフローチャートである。
【0022】まず、本実施形態にかかる分散処理システムの基本的構成について説明する。本実施形態にかかる分散処理システムは、LDAP(Lightweight DirectoryAccess Protocol)で制御されるディレクトリサービスシステムである。ディレクトリサービスシステムは、複数のディレクトリサーバに分散するユーザ情報やファイルへのアクセス権,周辺機器の使用権等について、単一のサーバにアクセス等しているように処理可能な分散処理システムで、アクセス・プロトコルとしてLDAPが使用されるようになっている。
【0023】具体的には、図1に示すように、複数のディレクトリサーバ1A,1B...1nから構成されるディレクトリサーバ群1と、ネットワークトラフィックの負荷に応じて接続先を振り分けるロードバランサ2と、プログラムにより動作するクライアント端末3を備えている。ディレクトリサーバ群1は、例えばPCやUNIX(登録商標)サーバ等からなるディレクトリサーバが複数備えられ(図1に示すディレクトリサーバ1A,1B...1n)、接続されるクライアント端末3からのアクセス,リクエストに対して、例えば、データベースサーバが保有するデータを出力したり、プリンタ等の周辺機器の使用を許可する等、所定の処理を行うようになっている。
【0024】ロードバランサ2は、クライアント端末3からディレクトリサーバ群1に対して多数のアクセス,リクエスト等がある場合に、アクセス数やデータの転送量,サーバの状態等を総合的に判断し、リクエストを複数の各サーバ1A,1B...1nに振り分けることにより、ネットワーク上の負荷を軽減する負荷分散装置となっている。
【0025】クライアント端末3は、ロードバランサ2を介してディレクトリサーバ群1に接続,アクセスするユーザ側端末で、PC等からなり、例えば、ディレクトリサーバに格納されている所定のデータを検索することができるようになっている。また、クライアント端末3には、キーボード,ポインティングディバイス等からなる入力装置4と、ディスプレイやプリンタ等によって構成される出力装置5が接続されている。本実施形態では、入力装置4によってLDAPセッションの設定要求及びサーバ情報検索要求が入力されるとともに、出力装置5によってサーバ情報検索結果が出力,表示されるようになっている。なお、クライアント端末3は、図1中では、図面の複雑化を回避するため、一つのクライアント端末3のみが表してあるが、実際には、同様の構成からなる複数のクライアント端末3が、ロードバランサ2を介してディレクトリサーバ群1に接続できるようになっている。
【0026】そして、本実施形態にかかるクライアント端末3は、図1に示すように、セッション設定手段31と、セッション情報記憶部32,サーバ情報検索手段33,サーバ情報記憶部34,環境変数記憶部35及び入力情報識別手段36を備えている。セッション設定手段31は、環境変数記憶部35に予め記憶されているロードバランサ2のIPアドレス及び設定するセッション数を読み出し、ロードバランサ2に対してLDAPセッションの設定要求を送信する。そして、セッション設定手段31では、ロードバランサ2からLDAPセッションの設定応答を受信すると、設定されたセッションのセッション番号をセッション情報記憶部32に出力し、記憶させるようになっている。セッション情報記憶部32は、セッション設定手段31から入力されたセッション番号を記憶する記憶手段である。
【0027】ここで、「LDAPセッション」とは、LDAPプロトコルの手順に従ってディレクトリサーバとクライアント端末間に張られる論理的な回線をいい、この論理的回線の本数が「セッション数」である。また、「LDAPセッションの設定」とは、バインド処理が成功してセッションが張られた状態となることをいう。そして、「LDAPセッションの設定要求の送信」とは、ディレクトリサーバに対してバインド処理を実行することを意味し、具体的には、クライアント端末からディレクトリサーバに対してバインド処理のデータが送信されることをいう。また、「セッション番号」は、バインド処理の成功により、LDAPの制御ソフトウェアによってセッションに付与される固有の番号をいう。
【0028】サーバ情報検索手段33は、セッション情報記憶部32よりセッション番号を読み出し、セッション番号をパラメータとして、ロードバランサ2を介してサーバの識別番号の検索を行う検索手段である。そして、このサーバ情報検索手段33は、ロードバランサ2を経由して検索結果を受信すると、当該サーバ識別番号を該当するセッション番号と対応させた形で編集し、編集したデータをサーバ情報記憶部34に出力して記憶させるとともに、当該データをクライアント端末3に接続された出力装置5に出力する。サーバ情報記憶部34は、サーバ情報検索手段33から入力された検索結果を記憶する記憶手段である。
【0029】環境変数記憶部35は、ロードバランサ2のIPアドレス及びシステム上で設定されるセッション数が予め記憶される記憶手段である。入力情報識別手段36は、クライアント端末3に接続された入力装置4から入力された要求を識別する手段で、具体的には、入力された要求が、LDAPセッションの設定要求か、サーバ情報検索要求かを識別するようになっている。そして、識別された各要求に応じてセッション設定手段31又はサーバ情報検索手段33を起動する。
【0030】次に、本実施形態にかかる分散処理システムの基本的動作について説明する。まず、クライアント端末3に接続された入力装置4から所定の入力操作が行われると、入力された要求がLDAPセッション設定要求か、サーバ情報検索要求であるかが、入力情報識別手段36によって識別される。そして、入力された要求がLDAPセッション設定要求である場合には、入力情報識別手段36はセッション設定手段31を起動する。
【0031】セッション設定手段31は、環境変数記憶部35に予め記憶されたロードバランサ2のIPアドレス及び設定するセッション数を読み出し、読み出されたセッション数分のLDAPセッション設定要求をディレクトリサーバ群1に送信する。ここで、LDAPセッション設定要求の送信は、クライアント端末3から、ディレクトリサーバに対して、LDAPプロトコルに従ったバインド処理のデータが送信されることによって行われる。
【0032】セッション設定要求が送信されると、ロードバランサ2がディレクトリサーバ群1の中から特定のディレクトリサーバ1A,1B...又は1nを選択し、選択されたディレクトリサーバに対してセッション設定要求が送信されることになる。このとき、ロードバランサ2は、ネットワーク上のアクセス数,データの転送量,サーバの状態等を総合的に判断して、接続先のサーバ1A,1B...1nを選択する。そして、ロードバランサ2によって選択されたディレクトリサーバ1A,1B...又は1nとクライアント端末3との間で、LDAPプロトコルに従ったバインド処理が実行され、両者間にLDAPセッションが設定される。
【0033】LDAPセッションが設定されると、当該セッションに対して、LDAPの制御により固有のセッション番号が付与されるとともに、クライアント端末側にLDAPセッション設定応答が送信され、この設定応答がセッション設定手段31で受信される。セッション設定手段31がLDAPセッション設定応答を受信すると、当該応答に含まれるセッション番号が、セッション情報記憶部32に出力され、記憶される。
【0034】一方、入力装置4から入力された要求がサーバ情報検索要求である場合には、入力情報識別手段36がサーバ情報検索手段33を起動する。サーバ情報検索手段33は、LDAPセッションが設定されているディレクトリサーバに対してサーバ情報の検索を行うため、セッション番号記憶部32からセッション番号を読み出し、読み出したセッション番号をパラメータに設定してサーバ識別番号の検索を実行する。そして、サーバ情報検索手段33が検索結果を受信すると、受信されたサーバ識別番号と、該当するセッション番号が対応された形で編集され、編集結果がサーバ情報記憶部34に出力,記憶されるとともに、出力装置5に出力される。
【0035】従って、クライアント端末3のユーザは、出力装置5のディスプレイ等を確認することにより、どのディレクトリサーバとの間でLDAPセッションが設定されているかを知ることができ、これによってセッションの再設定等を行うことができる。ここで、本実施形態では、検索結果を表示するディスプレイ等の出力装置5を備えているので、ユーザ側では、ディスプレイ画面上等で、ディレクトリサーバ情報をリアルタイムに確認することができる。また、本実施形態では、検索情報をサーバ情報記憶部34に記憶するようにしてあるので、クライアント端末3のユーザ側で、検索結果を随時、任意に確認し、また使用,加工等することが可能となる。
【0036】次に、以上のような構成からなる本実施形態の分散処理システムにおける具体的な動作例について、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。ここで、以下に示す動作例では、クライアント端末3の環境変数記憶部35に記憶されるセッション設定数が「2」の場合で、ロードバランサ2がLDAPセッション設定時にディレクトリサーバ群1から、ディレクトリサーバ1Aとディレクトリサーバ1Bを選択する場合となっている。また、ディレクトリサーバ1Aに対して設定されるセッション番号は「S1」、ディレクトリサーバ1Bに対して設定されるセッション番号は「S2」とする。さらに、ディレクトリサーバ1Aから検索されるサーバ識別番号を「N1」、ディレクトリサーバ1Bから検索されるサーバ識別番号を「N2」とする。
【0037】まず、入力装置4より入力があると、入力情報識別手段36が入力情報を識別する(図2のステップ201)。入力がセッション設定要求である場合(ステップ202)、入力情報識別手段36がセッション設定手段31を起動する。起動されたセッション設定手段31は、設定するLDAPセッション数「2」を環境変数記憶部35から読み出し(ステップ203)、ロードバランサ2に対してLDAPセッション設定要求を「2回」送信する(ステップ204)。
【0038】LDAPセッション設定要求が送信されると、ロードバランサ2を介して、ディレクトリサーバ群1中のディレクトリサーバ1A及び1Bに対してLDAPセッションが設定され、LDAPセッション設定応答が返信される。このLDAPセッション設定応答がセッション設定手段31で受信されると(ステップ205)、ディレクトリサーバ1Aに対して設定されたセッション番号「S1」及びディレクトリサーバ1Bに対して設定されたセッション番号「S2」が、セッション情報記憶部32に記憶される(ステップ206)。
【0039】次に、入力装置4からサーバ情報検索要求が入力されると、入力情報識別手段36は、当該入力を識別し(ステップ201)、サーバ情報検索手段33を起動する(ステップ202)。サーバ情報検索手段33は、セッション情報記憶部32に記憶されているセッション番号「S1」と「S2」を読み出すとともに(ステップ207)、サーバ情報検索要求のパラメータとして「S1」と「S2」を設定し(ステップ208)、サーバ識別情報の検索を実行する(ステップ209)。検索の結果、サーバ情報検索手段33には、ディレクトリサーバ1Aからサーバ識別番号「N1」が、また、ディレクトリサーバ1Bからサーバ識別番号「N2」が入力される(ステップ210)。
【0040】サーバ情報検索手段33では、サーバ識別番号「N1」に対するセッション番号「S1」、サーバ識別番号「N2」に対するセッション番号「S2」を、それぞれ対応させた形で編集し(ステップ211)、編集結果をサーバ情報記憶部34に出力して記憶させるとともに(ステップ212)、出力装置4に出力する(ステップ213)。この状態で、クライアント端末3のユーザは、出力装置4のディスプレイ等で、どのセッションがどのディレクトリサーバとの間で設定されているかを確認することができる。
【0041】以上説明したように、本実施形態にかかる分散処理システムによれば、クライアント端末3側において、ロードバランサ2を介して接続されるディレクトリサーバ群1との間で設定されるセッション番号を記憶するとともに、当該セッション番号をパラメータとして、当該セッションが設定されたサーバを検索することができる。
【0042】これにより、クライアント端末3側において、現在LDAPセッションが設定されているディレクトリサーバを自由に検索することが可能となり、ロードバランサ2を経由して複数のディレクトリサーバに接続される分散処理システムにおいて、各サーバのIPアドレスを記憶,保持等することなく、現在LDAPセッションが設定されているディレクトリサーバを特定することができる。従って、クライアント端末3のユーザ側では、入手したディレクトリサーバ情報に基づき、LDAPセッションの再設定等を任意に行うことが可能となる。
【0043】[第二実施携帯]次に、図3及び図4を参照して、本発明の第二実施形態にかかる分散処理システムついて説明する。図3は、本発明の第二実施形態にかかる分散処理システムを示すブロック図である。図4は、図3に示す本実施形態の分散処理システムの動作を示すフローチャートである。
【0044】これらの図に示す本実施形態にかかる分散処理システムは、上述した第一実施形態の変形実施形態であり、環境変数記憶部35が、クライアント端末3が接続されているディレクトリサーバの全サーバ識別番号を有することで、セッション番号に基づく検索結果として、ディレクトリサーバ単位にLDAPセッションの設定の有無と、設定されたセッション番号を表示できるようにしたものである。従って、その他の構成部分は、第一実施形態と同様となっており、同様の構成部分については、図中で第一実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0045】図3に示すように、本実施形態の分散処理システムでは、クライアント端末3の環境変数記憶部35が、予めロードバランサ2のIPアドレス及びシステム上で設定されるセッション数を記憶,保持するとともに、ディレクトリサーバ群1の全ディレクトリサーバのサーバ識別番号を予め記憶するようにしてある。そして、この環境変数記憶部35に記憶されたディレクトリサーバの全サーバ識別番号は、セッション設定手段31によって読み出されるとともに、サーバ情報検索手段33の検索結果に編集されるようになっている。
【0046】具体的には、セッション設定手段31は、入力装置4からセッション設定要求が入力されると、設定するセッション数及びロードバランサ2のIPアドレスに加えて全ディレクトリサーバのサーバ識別番号を、環境変数記憶部35より読み出すようになっている。そして、セッション設定手段31は、読み出されたセッション数分のLDAPセッション設定要求をロードバランサ2に対して送信するようになっている。
【0047】サーバ情報検索手段33は、上述した第一実施形態の場合と同様の手順によりディレクトリサーバのサーバ識別番号の検索を実行する。そして、サーバ情報検索手段33は、ディレクトリサーバからの検索結果を受信すると、検索されたサーバ識別番号とセッション番号を対応させるとともに、サーバ識別番号が検索されなかったディレクトリサーバについて、セッション番号の表示項目を「接続無し」等に設定して、検索結果として出力するようになっている。
【0048】この編集結果は、第一実施形態の場合と同様、サーバ情報記憶部34に出力されて記憶されるとともに、出力装置5に出力されるようになっている。これにより、クライアント端末3のユーザには、ディレクトリサーバ群1中の全ディレクトリサーバ(図1に示す1A〜1F)のサーバ識別番号が表示等され、セッション番号に基づく検索結果として、ディレクトリサーバ単位にLDAPセッションの設定の有無と、設定されたセッション番号が表示されることになる。
【0049】次に、以上のような構成からなる本実施形態の分散処理システムにおける具体的な動作例について、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。以下に示す動作例では、クライアント端末3の環境変数記憶部35に記憶されるセッション設定数が「5」の場合で、ロードバランサ2がLDAPセッション設定時にディレクトリサーバ群1(1A〜1F)の中から、ディレクトリサーバ1A,1B,1C,1D及び1Eを選択する場合となっている。従って、本動作例では、ディレクトリサーバ1FについてLDAPセッションが設定されない場合である。
【0050】また、各ディレクトリサーバに対して設定されるセッション番号は、ディレクトリサーバ1Aがセッション番号「S1」、ディレクトリサーバ1Bが「S2」、ディレクトリサーバ1Cが「S3」、ディレクトリサーバ1Dが「S4」、ディレクトリサーバ1Eが「S5」とする。さらに、ディレクトリサーバ群1の全ディレクトリサーバ1A〜1Fから検索されるサーバ識別番号は、ディレクトリサーバ1Aがサーバ識別番号「N1」、ディレクトリサーバ1Bが「N2」、ディレクトリサーバ1Cが「N3」、ディレクトリサーバ1Dが「N4」、ディレクトリサーバ1Eが「N5」、ディレクトリサーバ1Fが「N6」とする。
【0051】まず、入力装置4より入力があると、入力情報識別手段36が入力情報を識別する(図4のステップ401)。入力がセッション設定要求である場合(ステップ402)、入力情報識別手段36がセッション設定手段31を起動し、起動されたセッション設定手段31が、環境変数記憶部35から、設定するLDAPセッション数「5」を読み出すとともに(ステップ403)、全ディレクトリサーバの識別番号「N1」〜「N6」を読み出す(ステップ404)。そして、セッション設定手段31は、ロードバランサ2に対してLDAPセッション設定要求を「5回」送信する(ステップ405)。
【0052】LDAPセッション設定要求が送信されると、ロードバランサ2を介して、ディレクトリサーバ群1中のディレクトリサーバ1A〜1Eに対してLDAPセッションが設定され、LDAPセッション設定応答が返信される。このLDAPセッション設定応答がセッション設定手段31で受信されると(ステップ406)、ディレクトリサーバ1A〜1Eに対して設定されたセッション番号「S1」〜「S5」が、セッション情報記憶部32に記憶される(ステップ407)。
【0053】次に、入力装置4からサーバ情報検索要求が入力されると、入力情報識別手段36は、当該入力を識別し(ステップ401)、サーバ情報検索手段33を起動する(ステップ402)。サーバ情報検索手段33は、セッション情報記憶部32に記憶されているセッション番号「S1」〜「S5」を読み出すとともに(ステップ408)、サーバ情報検索要求のパラメータとして「S1」〜「S5」を設定し(ステップ409)、サーバ識別情報の検索を実行する(ステップ410)。
【0054】検索の結果、サーバ情報検索手段33には、ディレクトリサーバ1Aからサーバ識別番号「N1」が、ディレクトリサーバ1Bからサーバ識別番号「N2」が、ディレクトリサーバ1Cからサーバ識別番号「N3」が、ディレクトリサーバ1Dからサーバ識別番号「N4」が、さらに、ディレクトリサーバ1Eからサーバ識別番号「N5」が、それぞれ入力,受信される(ステップ411)。
【0055】サーバ情報検索手段33では、サーバ識別番号「N1」に対するセッション番号「S1」、サーバ識別番号「N2」に対するセッション番号「S2」、サーバ識別番号「N3」に対するセッション番号「S3」、サーバ識別番号「N4」に対するセッション番号「S4」、サーバ識別番号「N5」に対するセッション番号「S5」が、それぞれ対応させた形で編集される(ステップ412)。また、セッション番号によって検索されなかったディレクトリサーバ1F(図3参照)のサーバ識別番号「N6」については「接続無し」という表示項目が設定,編集される。そして、この編集結果は、サーバ情報記憶部34に記憶されるとともに(ステップ413)、出力装置4に出力される(ステップ414)。
【0056】従って、クライアント端末3のユーザは、出力装置4のディスプレイ等で、どのセッションがどのディレクトリサーバとの間で設定されているかを確認することができる。このとき、LDAPセッションが設定されているディレクトリサーバ1A〜1Eについては、対応するサーバ識別番号(N1〜N5)とセッション番号(S1〜S5)が編集された状態で表示等され、LDAPセッションが設定されていないディレクトリサーバ1Fについては、サーバ識別番号(N6)とともに「接続無し」等の表示がなされる。
【0057】以上説明したように、本実施形態にかかる分散処理システムによれば、クライアント端末3の環境変数記憶部35が、LDAPセッションが設定される可能性のある全ディレクトリサーバの識別番号を保有することにより、現在のLDAPセッション設定の有無を含めて、全ディレクトリサーバの情報を検索,出力することができる。これにより、クライアント端末3側では、現在LDAPセッション設定がなされているディレクトリサーバだけでなく、LDAPセッションが設定されていないディレクトリサーバを含めて、より有用なサーバ情報を得ることができ、サーバの再設定等の処理をさらに効率よく選択,実行することが可能となる。
【0058】なお、本発明の分散処理システムは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。例えば、上述した各実施形態では、プロトコルとしてLDAPを使用するLDAPディレクトリサービスシステムを例にとって説明したが、LDAPの場合に限定されるものではない。すなわち、本発明は、クライアント端末がロードバランサを経由して複数のサーバに接続される場合において、クライアント端末側で、セッション設定がなされているサーバ情報を入手できるようにしたものであり、クライアント端末がロードバランサを介して複数のサーバに接続される限り、どのプロトコルで制御されるシステムであっても本発明を適用することができるものである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の分散処理システムによれば、クライアント端末がロードバランサを経由して複数のサーバと接続される場合に、クライアント端末側に、サーバとの間で設定されるセッション番号をパラメータとして、セッションが設定されたサーバを検索する検索手段を備えることにより、ロードバランサを経由しても、クライアント端末側で、いずれのサーバとの間でセッション設定がなされているかを知ることができ、クライアント端末側では、セッションの再設定等の処理を行うことが可能となる。特に、LDAPで制御されるディレクトリサービスシステムに好適となる。




 

 


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