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発明の名称 音声出力処理装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2003−274482(P2003−274482A)
公開日 平成15年9月26日(2003.9.26)
出願番号 特願2002−73350(P2002−73350)
出願日 平成14年3月15日(2002.3.15)
代理人 【識別番号】100111947
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 良雄
【テーマコード(参考)】
2F029
5D020
5H180
5J030
【Fターム(参考)】
2F029 AA02 AC18 
5D020 CE02
5H180 AA01 BB05 FF25 FF27 FF32
5J030 AA01 AB01 AC09 AC11 AC16 AC17 AC21 AC24 AC27
発明者 丸本 徹
要約 課題
オーディオ機器や各種音声出力機器からの音声をスピーカから出力するに際して、利用者が特に明瞭に聞きたい機器の音声を自動的に選択し、強調補正して聞くことができるようにする
解決手段
セレクタ4にはテレビ音声9、ナビゲーション装置の案内音声11、ハンズフリー装置の通話相手音声13を入力し、セレクタ切替制御部14によりその中の一つを選択し音声補正用フィルタ30で強調補正処理して出力する。他の音声信号はオーディオ信号2と共に非補正対象音声信号として出力する。音声出力処理作動制御部24では、機器作動状態検出部20で検出した各機器の作動状態、現在の音声出力処理の作動状態等に応じて音声補正処理作動設定メモリ22から予め入力している音声補正処理の態様のデータを読出し、そのデータに従ってセレクタの切替制御14、ブザー27を含む各種機能制御28の作動制御も行う。
特許請求の範囲
【請求項1】 室内音をマイクから入力し、その中の特定の音声を強調補正処理する音声補正用フィルタと、音声出力機器からの入力音声を前記音声補正用フィルタに出力する補正処理用出力部と、音声出力機器からの入力音声を前記音声補正用フィルタを通さないでスピーカから出力する非補正処理用出力部とを有し、前記入力音声の一つを前記補正処理用出力部から出力し、他の入力音声を非補正処理用出力部から出力するセレクタと、音声出力機器の作動と音声出力処理の現在の作動状態を検出する機器作動状態検出手段と、前記機器作動状態検出手段による検出結果に応じて、前記セレクタの制御を含む音声出力処理の作動制御を行う音声出力処理作動制御部とを備えたことを特徴とする音声出力処理装置。
【請求項2】 前記音声出力処理作動制御部は、予め音声出力処理の態様を入力したメモリのデータを読み出すことにより作動制御を行うことを特徴とする請求項1記載の音声出力処理装置。
【請求項3】 前記メモリには、入力音声が利用者にとって重要な度合を示す優先度を記録することを特徴とする請求項2記載の音声出力処理装置。
【請求項4】 前記音声出力処理作動制御部は、前記音声補正処理を行わない音声信号の入力時にビープ音を発生し、モニタ画面の表示の注視を促す作動制御を行うことを特徴とする請求項1記載の音声出力処理装置。
【請求項5】 前記ビープ音は機器の作動状態に応じて複数の種類の態様で発生させることを特徴とする請求項4記載の音声出力処理装置。
【請求項6】 前記音声出力処理作動制御部は、前記音声補正処理を行わない音声信号をミュートすることを特徴とする請求項1記載の音声出力処理装置。
【請求項7】 前記音声出力処理作動制御部は、ナビゲーション装置の案内音声の内容に応じて音声出力処理の態様を変えることを特徴とする請求項1記載の音声出力処理装置。
【請求項8】 前記音声出力処理作動制御部は、機器の作動状態に応じて音声補正用フィルタを全く使用しない作動、またはセレクタによる切替作動を行わない作動制御をすることを特徴とする請求項1記載の音声出力処理装置。
【請求項9】 オーディオ信号はセレクタに入力せず直接スピーカから出力することを特徴とする請求項1記載の音声出力処理装置。
【請求項10】 オーディオ信号は車両に備えたオーディオ用カースピーカから出力し、それ以外の音声信号をセレクタに入力して他のスピーカから出力することを特徴とする請求項1記載の音声出力処理装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカーオーディオの出力、ナビゲーション装置の音声案内、ハンズフリーによる電話の音声出力等、同一室内で出力される多くの音声の中で、利用者にとって最も重要な音声を自動的に選択して強調補正により明瞭に出力すると共に、各種音声入力の優先度に応じて他の音声出力処理も含め総合的に作動処理を行うことができるようにした音声出力処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在各種の機器で音声案内が行われ、またオーディオ、テレビ等の機器から音声出力がなされている。特に車両においては、オーディオ装置を作動させている中でナビゲーション装置の音声案内が行われることが多い。更に、近年は携帯電話の普及により運転者が車内にこれを持ち込むことも多く、且つ頻繁に電話がかかることもあり、安全運転のためハンズフリー装置を使用して電話をすることも多くなっている。その際、相手側からの音声はイヤホンや利用者の近くに設置したスピーカから出力する以外に、車内のオーディオ装置から出力するようにしたものも用いられるようになっている。
【0003】前記のようなカーナビゲーション装置の音声案内については、車両が誘導経路に沿って間違いなく走行できるように、特に右左折する交差点の手前から画像表示と共に種々の態様で順に案内を行うものであり、運転者が画面を注視しなくても確実に誘導経路に沿って走行することができるようにするため、音声による案内は特に重要な機能の一つとなっている。
【0004】それに対してカーナビゲーション装置の音声案内は、車両内に入ってきているエンジン音、風切り音、タイヤの摩擦音等の、車両の走行状態に応じて変化する多数の騒音の中で出力されるものであり、車内の人の話し声、またオーディオ装置から流れている種々の音楽、或いはラジオのニュース等の音声が流れているときにナビゲーション装置の音声案内を行うこともある。
【0005】更に、近年は後部座席にテレビモニターを設置し、その車のオーナーがこれを使用し、或いは後部座席に乗っている子供等の家族がこれを使用することも多くなっており、したがって車両走行中でもテレビ音声が流れている中で前記のようなナビゲーション装置の音声案内が行われることもある。また、前記のようにハンズフリー装置が使用される際には、利用者が発声しているとき、或いはスピーカから相手の声が流れているときに音声案内が行われることもある。
【0006】このように極めて多くの騒音や音声が存在する中で出力されるナビゲーション装置の音声案内を利用者に確実に伝えるためには、むやみに音声案内の音量を上げることは好ましくなく、騒音の状態に応じて音量の調整を行うことが好ましい。この課題を解決するため、本件出願人は先に特開平11−166835号公報に開示するようなナビゲーション音声補正装置を提案している。この装置においては、ナビゲーション装置の案内音声の音圧レベルと、この案内音声の聴取位置において聴取可能な周囲音の音圧レベルとに基づいて、前記案内音声のゲイン補正を行うようにしたものである。
【0007】特にその発明においては、車内に設置したマイクで取り込んだ種々の音声の中から音声案内以外の雑音成分を前もって分離し、雑音の周波数帯域毎の音圧を求め、各音圧に応じてナビゲーション装置の音声案内の音圧ゲインを各周波数帯域毎に求め、このゲインに基づいて音声案内の音圧を設定するものであり、周囲の雑音に応じた適切な音声案内の音圧を求めることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、車両内においては各種音声出力機器が使用されており、例えばカーナビゲーション装置においては重要な機能として音声案内の出力が随時行われる。その音声案内は前記の技術により、周囲の機器からの音声、或いは各種の騒音に対応して適切な音圧で音声案内を行うことができるものであるが、明瞭な音声出力を行おうとしている対象音声はナビゲーション装置の音声のみであり、車内に設置したマイクから収集した各種室内音の中で、処理対象音声とそれ以外のものとを分離する前処理を行っている。
【0009】上記音声補正装置においては予め設定されたナビゲーション装置の音声に対してのみ作用するように構成しているものであるが、この回路構成では、例えばハンズフリー装置の使用に際してその音声を明瞭に聴くためには、ハンズフリー装置の音声とそれ以外の音声とを分離する回路、及びハンズフリー装置の音声に対してゲインを調節する手段を設けることにより対応することとなる。その他の機器についても各音声出力を明瞭に聞くために、各機器毎に同様の手段を採用することにより対応することとなる。
【0010】このように各機器毎に同様の処理回路を設けることは、回路構成を複雑とし、また重複した無駄な回路構成となる。そのため、利用者が希望するもののみにその回路を設けておくことも考えられるが、この装置を利用する人によってその好みが異なることも多く、その際にはその好みに対応することができなくなる。したがって上記のような要求を前記のような回路構成で満足させることはできない。
【0011】また、例えばハンズフリー装置の音声出力を優先して強調する補正処理を行っている状態で、ナビゲーション装置から右左折交差点の案内出力があったとき、ハンズフリー装置ではその案内出力は騒音と見なして処理を行うため、案内出力よりも大きな音圧で出力が行われ、ナビゲーション装置の音声案内は聞き取れなくなり、誘導経路を外れてしまう恐れもある。
【0012】このことは逆にナビゲーション装置の音声案内を明瞭に出力するように選択しているときにおいて、ナビゲーション装置で近隣施設の説明等、比較的重要性の少ない案内を音声で行っているときに、ハンズフリー装置で重要な電話を受信し相手側の音声が出力されると、ナビゲーション装置は自分の音声案内を明瞭にするため、ハンズフリー装置からの音声出力を騒音と見なしてこれを打ち消す音圧で出力する処理を行うこととなり、電話音声はほとんど聴くことができなくなって好ましくない。
【0013】また、車両内において使用している音声出力機器は前記のようにオーディオ装置、携帯電話のハンズフリー装置、テレビ等種々のものが存在し、各々の機器で特有の使用形態がある。即ち、例えばオーディオ装置においては耳障りな外部からの騒音を打ち消しつつ自分の好みの音楽をバックグラウンドミュージック的に聴くことが多く、利用者にとってその重要度は低いことが多い。それに対して、携帯電話のハンズフリー装置のスピーカから出力される通話相手の音声は、利用者にとって比較的重要な音声として注意を集中して聴くことが多い。また、テレビの音声については継続的に出力されている音声であるため比較的重要性が少ないことも多いが、ニュースのように比較的重要の情報を音声出力している場合もある。
【0014】更に、ナビゲーション装置の音声出力については、前記のような右左折交差点の案内は特に重要な案内であるものの、直進の案内を行うときはあまり重要ではなく、その他利用者の要求によって行う施設案内等の説明は少しぐらい時間がずれても大きな問題とはならない案内である。また、その他目的地に着いたときの案内はこの目的地を行き過ぎてしまわないためにも比較的重要な案内であり、更に、定常走行中にVICS等により誘導経路方向に渋滞を検出したときにそれを知らせる案内は比較的重要な案内である、というように、ナビゲーション装置が行う案内にも重要なものから比較的重要ではないものまで種々の案内が存在する。それにも関わらず、ナビゲーション装置からの音声案内を常に優先的に強調補正処理して出力することは好ましくない場合がある。
【0015】また、前記のようにナビゲーション装置の音声案内を明瞭に聴くための音声処理回路、ハンズフリー装置の音声出力を明瞭に聴くための音声処理回路、更にはテレビの音声を明瞭に聞くための音声処理回路等を備えた場合でも、これらの音声出力が重なっているときには互いに他の音を騒音と見なして処理することとなり、各機器が互いに音圧を上げていくこととなるため極めて好ましくない。
【0016】上記対策として、予め利用者が重要な音声出力と思われるものを指定しておき、その音声出力が行われているとき、或いは行われることとなるときにのみ出力音声を明瞭にする補正処理をおこなうようにすることが考えられる。しかしながらその場合には、種々の音声出力に対応可能ではあるものの予め利用者が選択した一つの機器のみが音声の明瞭化の強調補正処理を行うのみであり、他の音声に対して強調補正処理を行うことはできない。
【0017】更にその対策として、例えばオーディオを聴いているときは車外からの騒音を除去する処理を行わせ、重要なナビゲーション装置の音声案内が開始されたときには利用者がナビゲーション装置の音声補正処理を選択指示し、あるいは携帯電話がかかってきたときにはハンズフリー装置からの音声出力を明瞭にする処理に切り替える等、その時に最も重要と思う音声出力を随時選択指定できるようにし、それに対応してオーディオ機器側で処理回路を切り替えることも考えられる。しかしながらその場合には、利用者が重要と思われる機器の選択操作を行わなければならず、このような選択指定操作は面倒であり、特に運転者が行うことは安全運転の面から好ましくない。
【0018】上記のことは車両用機器に限らず、近年広く利用されるようになっている一般家庭における室内でのオーディオ機器の作動とその周辺で利用する各種機器の音声案内においても同様の問題を生じる。
【0019】したがって、本発明はオーディオ機器や各種音声出力機器において、利用者が特に明瞭に聴きたい機器、またその機器において重要と思われる音声案内を自動的に選択し、利用者の希望に添って明瞭に音声出力することができるようにするとともに、必要に応じて他の音声出力があったことをビープ音等によって利用者に知らせ、あるいは特定の音声にミュートをかける等、種々の態様で音声出力処理を行うことができるようにした音声出力処理装置を提供することを主たる目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る音声出力処理装置は、上記課題を解決するため、室内音をマイクから入力し、その中の特定の音声を強調補正処理する音声補正用フィルタと、音声出力機器からの入力音声を前記音声補正用フィルタに出力する補正処理用出力部と、音声出力機器からの入力音声を前記音声補正用フィルタを通さないでスピーカから出力する非補正処理用出力部とを有し、前記入力音声の一つを前記補正処理用出力部から出力し、他の入力音声を非補正処理用出力部から出力するセレクタと、音声出力機器の作動と音声出力処理の現在の作動状態を検出する機器作動状態検出手段と、前記機器作動状態検出手段による検出結果に応じて、前記セレクタの制御を含む音声出力処理の作動制御を行う音声出力処理作動制御部とを備えたものである。
【0021】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記音声出力処理作動制御部において、予め音声出力処理の態様を入力したメモリのデータを読み出すことにより作動制御を行うようにしたものである。
【0022】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記メモリに入力音声が利用者にとって重要な度合を示す優先度を記録するようにしたものである。
【0023】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記音声出力処理作動制御部において、前記音声補正処理を行わない音声信号の入力時にビープ音を発生し、モニタ画面の表示の注視を促す作動制御を行うようにしたものである。
【0024】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記ビープ音は機器の作動状態に応じて複数の種類の態様で発生させるようにしたものである。
【0025】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記音声出力処理作動制御部において、前記音声補正処理を行わない音声信号をミュートするものである。
【0026】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記音声出力処理作動制御部において、ナビゲーション装置の案内音声の内容に応じて音声出力処理の態様を変えるようにしたものである。
【0027】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記音声出力処理作動制御部において、機器の作動状態に応じて音声補正用フィルタを全く使用しない作動、またはセレクタによる切替作動を行わない作動制御をするようにしたものである。
【0028】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、オーディオ信号はセレクタに入力せず直接スピーカから出力するようにしたものである。
【0029】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、オーディオ信号は車両に備えたオーディオ用カースピーカから出力し、それ以外の音声信号をセレクタに入力して他のスピーカから出力するようにしたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。図1は本発明の第1実施例の機能ブロック図であり、特に車両に設置されたオーディオ装置のカースピーカからナビゲーション装置の音声案内、携帯電話用ハンズフリー装置の相手側音声、及びテレビの音声等を全て出力するときの構成例を示している。
【0031】図1において、オーディオ装置1からのオーディオ信号2は、第1音声混合器3で後述するようなセレクタ4によって強調補正処理を行わない信号として選択された非補正対象音声信号5と混合され、更に第2音声混合器6においてはセレクタ4によって補正対象音声信号として選択された音声信号と混合されて、スピーカ7から音声或いはオーディオとして車内に出力する。なお、オーディオ装置1が作動していないときには、セレクタ4からの非補正対象音声信号5のみが第1音声混合器3に入ることとなる。
【0032】図1に示す実施例においては、この車両にはテレビ8を搭載しており、そのテレビ音声9をセレクタ4に出力している。またナビゲーション装置10を搭載しており、各種の案内音声11もセレクタ4に出力し、更に携帯電話と接続するハンズフリー装置12を搭載しており、その通話相手音声13もセレクタ4に入力する例を示している。セレクタ4に出力されたこれらの音声信号は、他の音声やオーディオに対して強調し明瞭化して出力するための音声補正処理を行う一つの音声信号と、それ以外の音声信号とに分けられる。
【0033】セレクタ4において音声補正処理を行う信号として選択された音声信号は、図示実施例ではセレクタ4の補正処理用出力端子17から音声補正用フィルタ30に入って後述するような音声補正処理が行われ、第2音声混合器6に出力してカースピーカ7から車室内に明瞭な音声で出力する。また、セレクタ4において上記のように音声補正処理を行う信号として選択されなかった他の音声信号は、図示実施例では第1非補正処理用出力端子15と第2非補正処理用出力端子16から出力し、第3音声混合器19で混合され、前記第1音声混合器3でオーディオ信号と混合された後、第2音声混合器6で前記のように音声補正処理を行った信号と混合され、カースピーカ7から車室内に出力するが、前記音声補正処理された音声出力によりあたかもかき消された状態となり、利用者にはあまり聞こえなくなる。
【0034】上記装置において、テレビ音声9についても音声の強調補正処理を行うように設定することが可能であるが、その必要性が少ないことにより常に補正処理を行わないものと設定した際には、そのテレビ音声は例えば非処理用第1出力端子15に常時接続し、前記セレクタ4における補正処理用出力端子17に対してはナビゲーション装置8の案内音声9またはハンズフリー装置10の通話相手音声11のいずれかが選択され、他方を非処理用第2出力端子16に接続することとなる。なお、この車両に対して更にスピーカ7から出力する各種オプション機器を接続しているときには、全てこのセレクタに入力するように構成し、その際にはその機器のだけ分非処理用出力端子を設けておく。
【0035】前記セレクタ切替制御部14を含む音声補正処理作動部18には機器作動状態検出部20を備え、各機器の各種作動信号を入力すると共に、音声出力処理を実行している音声出力処理作動制御部24の信号を入力している。この機器作動状態検出部20によって、例えばナビゲーション装置10の作動状態の検出により、ナビゲーション装置から出力される案内音声が右左折交差点の案内のように重要な案内音声を出力する状態にあるか、或いは施設情報の説明案内のように緊急性を要さない案内音声を出力する状態にあるかを検出することができるようにしている。
【0036】また、ハンズフリー装置12において電話を受信したときにはこれを機器作動状態検出部20で検出することにより、電話相手の音声が出力される前に予めその後の優先度判別処理等を行うことにより、相手の音声が入ったときには直ちに音声補正処理を行うことも可能である。これらの機器の作動の検出に際しては、各機器から音声出力処理を行うための割り込み信号が出力されるときにはこれを入力することにより検出することもできる。
【0037】音声補正処理作動部18には後述するような種々の態様で音声補正処理、及びそれに関連した作動を利用者の好みによって行うことができるように音声補正処理作動設定部25を接続しており、例えばモニタ画面に表示される設定入力画面に沿ってリモコンを操作する等により各種の設定入力を行うことができるようにしている。この音声補正処理作動設定部25で設定したデータはメモリ記録部21に出力され、音声補正処理作動設定メモリ22にその内容が記録される。
【0038】音声補正処理作動部18の補正処理音声選択部23においては、前記機器作動状態検出部20で検出した現在作動している機器、及び音声出力処理作動制御部24で現在作動制御している作動状態に対応する音声補正処理作動を音声補正処理作動設定メモリ22から読み出し、音声出力処理作動制御部24に出力する。音声出力処理作動制御部24においては、音声補正処理作動設定メモリ22に記録されていた作動に対応して、セレクタ切替制御部14に信号を出力してセレクタ4の選択作動を行い、またこの音声出力装置において作動制御の必要な各種機能部28を制御し、また、ビープ音を発生するブザー27を作動するための各種機能作動制御部26に対しても制御信号を出力する。
【0039】上記のようにしてセレクタ4により音声補正処理を行うものとして選択された音声信号は、前記のように補正処理用出力端子17から音声補正用フィルタ30に入り、例えばラウドネス補償理論に基づく制御アルゴリズム31にしたがって調整される補正用フィルタ30で補正し、前記のように第2音声混合器6で他の音声信号と混合してカースピーカ7から車室内に出力する。
【0040】カースピーカ7からの音声はマイク33によって拾音され、マイク33から入った信号は減算器34において、前記セレクタ4で補正対象音声信号として選択された音声信号を適応フィルタ32で信号調整した後の音声信号を、前記マイク33による入力信号から減算処理し、その差成分を音声補正用フィルタ30の制御アルゴリズム31に出力し、より適切な音声補正用フィルタ30を形成する。また、前記減算器34から出力した差成分は適応フィルタ32にも出力し、より適切な信号調整データを求めて減算器34に対する信号とし、更に制御アルゴリズム31に出力して音声補正用フィルタ30をより適切なものとする。上記音声補正処理の手段は一例を示したものであり、その他例えば本件出願人が先に提案している特開平11−166835号公報に開示したもの等、従来公知の種々の手段を採用することができる。
【0041】図1の音声補正処理作動設定メモリ22には種々の態様で各種の音声補正処理作動を記録することができるが、例えば図2に示す表の該当項目に対して適宜選択入力を行うことにより実施することができる。図2に示す表は、出力音声を明瞭にするためにその音声信号を強調する音声補正処理を現在行っている「現在の強調音声処理信号」の種類の項目と優先順位の項目とからなる縦欄と、その後新たな機器が作動を開始して音声信号が出力される状態となり、その機器から割り込み信号が出力されたときの「割り込み信号」の種類の横欄とによってその作動を決める表となっている。
【0042】図2の表においては、現在の補正処理信号の項目として図1のセレクタ4に信号が入力される「ナビ案内音声」、「ハンズフリー装置」、「テレビ音声」の項目に分けている。割り込み信号については前記縦欄に掲げた項目において、特にナビガイド音声の種類に応じて優先度の小さな案内音声としての「優先度小」と、優先度の大きな案内音声としての「優先度大」とに細分化している。それにより、現在ナビゲーション装置のガイド音声が出力され、そのガイド音声が補正処理信号となっている状態で、ハンズフリー装置の作動が開始するときの作動は「選択項目■」とし、同状態でテレビ音声が出力されたときの作動は「選択項目■」としている。以下同様に縦欄と横欄の項目に応じて「選択項目■」〜「選択項目■」が割り振られている。これらの選択項目は、下記の表3に示す処理内容の中から任意に選択設定する。また、前記割り込み信号の種類に応じて「優先度■」〜「優先度■」を決めておき、同時に複数の割り込み信号が入ったときに、希望するとおりの音声補正処理を円滑に行うことができるようにしている。
【0043】表3に示す設定できる選択項目の処理内容の例においては、その処理内容として「切替:強調補正」「切替:非強調補正」「ビープ音(小)」「ビープ音(大)」「ミュート」「変更なし」の6種類の態様を用意している。上記「切替:強調補正」の選択時には、割り込んだ音声信号を優先して音声補正処理を行うように切り替え作動し、その音声信号を強調補正して出力する。その際には音声補正装置はonとなり、セレクタによる制御対象信号の切替処理が行われる。
【0044】また、「切替:非強調補正」の選択時には、割り込み信号を優先切り替えし、音声は強調補正を行わない。その際には音声補正装置はoffとなる。また「ビープ音(小)」の選択時には図1のブザー27によって小さなビープ音を発生させ、利用者にモニタの注視を促す。また「ビープ音(大)」の選択時には同ブザー27により大きなビープ音を発生させ、利用者にモニタの注視を強く促す。
【0045】なお、ビープ音の発生に際しては前記のような大小による区別の他、例えば連続音と断続音による区別、断続音でも各種の態様のものを用いることによる区別、更には音色の変化による区別等、各種の態様で実施することもできる。これらのビープ音を発生する作動時には、割り込み信号があってもその前と変更のない音声処理が行われる。また「ミュート」の選択時には、オーディオ装置の出力に対してミュートを行い、相対的に他の音声を強調させる。また「変更なし」の選択時にはそのままスピーカから出力させ、したがって割り込みを受け付けない。
【0046】一方、図2の信号割り込み時の処理対応表におけるナビゲーション装置の音声案内の項目において、優先度が小さな案内音声と優先度が高い案内音声の振り分けは、例えば図4の表に従って行うことができる。即ち案内音声の内容が右左折時の案内であるときには優先度の選択を「大」とし、この割り込み信号を優先切り替えし、セレクタによる制御対象信号の切替処理を行い、その音声の強調補正処理を行う。また、案内音声の内容が直進時の案内であるときには優先度の選択を「小」とし、前記切替処理を行わず、強調補正処理も行わない。また、施設名の説明を行う案内音声であるときには優先度の選択を前記直進時の案内音声と同様に「小」とするが、その処理に際してはセレクタによる制御対象信号の切替処理を行い、またその音声の強調補正処理については行わないようにする。
【0047】また、ナビゲーション装置による案内音声の内容が目的地に到着したときの案内であるときには、誤って目的地を通り過ぎてしまわないように優先度は「大」とし、但しこれは大きなビープ音によってモニタ画面の注視を促す処理を行う。また、VICS等により渋滞を検知したときの案内であるときには優先度を「大」とし、セレクタによる制御対象信号の切替処理を行い、その音声の強調補正処理を行う。更にVICS等により緊急情報を受信したときには優先度を「大」とし、他の音声信号の出力は強制的にミュートする。上記図3及び図4に示すような設定は一例であり、その他種々の態様で作動を行うように設定することができる。
【0048】上記のような設定を行って実際に前記表2の選択項目及び優先度を選択した例を図5の表に示す。この例においては現在ナビゲーション装置の案内音声を強調補正処理しているときに、ハンズフリー装置から割り込み信号が入ったときには、セレクタによる制御対象信号の切替処理を行い、その音声の強調補正処理を行う。また、テレビ音声の割り込み信号が入ったときにはその処理を変更しない。一方、現在ハンズフリー装置が作動して相手方の音声がカースピーカから強調補正処理をして出力しているときに、ナビゲーション装置から案内音声の割り込み信号が入ったときには、前記図4の表に従って処理を行う。テレビの音声を強調補正処理しているときに、ナビゲーション装置から案内音声の割り込み信号が入ったときにも同様である。
【0049】また、前記のように現在ハンズフリー装置が作動して相手方の音声がカースピーカから強調補正処理をして出力しているときに、テレビの音声が出力されることにより割り込み信号が入ったときには、その処理を変更しない。また、テレビの音声を強調補正処理しているときにハンズフリー装置が作動し、割り込み信号が入ったときには、セレクタによる制御対象信号の切替処理を行いその音声の強調補正処理を行う。
【0050】また、これらの各種音声の中での優先順位は、ナビゲーション装置からの案内音声において、図4に示す表の優先度が「大」に設定した案内音声に対して優先度1を付与しており、次いでハンズフリー装置の相手方音声の出力を優先度2に、またナビゲーション装置の案内音声において、図4に示す表の優先度が「小」に設定した案内音声に対しては優先度3を付与し、テレビ音声に対しては最も優先度の低い4を付与している。このような設定は利用者によって異なる場合が多いため、上記のような設定が行われている場合でもリセット操作することにより、直ちに予め定められたデフォルト状態に戻すことができるようにすることが好ましい。
【0051】上記のような機能構成をなし、各表に示すような設定を行って作動を行うこの音声補正装置においては、例えば図6に示す作動フローに従って順に作動させることができる。即ち図6に示す音声出力処理においては、機器の作動によって音声処理等の作動を行う割り込み信号が発生したことを検出して作動が開始され(ステップS1)、次いで現在の強調補正信号、及び割込み信号の種類の情報を得る(ステップS2)。これは図1における機器作動状態検出部20において、各機器の状態を検出入力すると共に、音声出力処理作動制御部24での各種処理を検出することにより行われる。
【0052】その後割り込み信号はナビゲーション装置の案内音声であるか否かを判別する(ステップS3)。ここでナビゲーション装置の案内音声であると判別されたときには、図4の表から割り込みした案内音声の内容に応じた優先度と、その時の処理内容を決定する(ステップS4)。このステップS4の作動の後に、また、前記ステップS3において割り込み信号はナビゲーション装置の案内音声ではないと判別されたときには、予め利用者の好みによりデータを入力している図2の処理対応表に照らし合わせ処理内容を得る(ステップS5)。次いで上記表2の処理内容に応じて処理を実行し(ステップS6)、その実行後割り込み待ちの状態となり(ステップS7)、ステップS1に戻って割り込み信号の検出を待ち、以降上記作動を繰り返す。
【0053】上記図1の実施例においては、オーディオ装置1が出力しているカースピーカ7から各種機器の音声信号を混合して出力する例を示したものであるが、その他例えば図7に示すように、オーディオ信号2はカースピーカ7から出力するのに対して、他の機器の音声信号はモニタスピーカ19から出力するようにシステムが構成されることもある。その際にも前記実施例とほぼ同様に対応することができるが、図1に示すものと異なり第1混合器3を用いず、また、マイク33に対してはカースピーカ7のオーディオ音出力とモニタスピーカ19の音声出力、及び走行ノイズ等が入力されることとなる。
【0054】本発明は上記のような実施例に示したものの他、種々の他の機器をこの音声出力装置に接続したときにおいても、前記と同様の態様によって実施することができる。また、音声出力処理の一環として、前記のように音声の強調補正処理によって聞き取れなくなっている音声で比較的重要なものをビープ音によって知らせる以外に、表示画面のフラッシュ作動や警告表示等によって対応する等、種々の態様で実施することができる。
【0055】
【発明の効果】本発明に係る音声出力処理装置は、上記課題を解決するため、室内音をマイクから入力し、その中の特定の音声を強調補正処理する音声補正用フィルタと、音声出力機器からの入力音声を前記音声補正用フィルタに出力する補正処理用出力部と、音声出力機器からの入力音声を前記音声補正用フィルタを通さないでスピーカから出力する非補正処理用出力部とを有し、前記入力音声の一つを前記補正処理用出力部から出力し、他の入力音声を非補正処理用出力部から出力するセレクタと、音声出力機器の作動と音声出力処理の現在の作動状態を検出する機器作動状態検出手段と、前記機器作動状態検出手段で検出した機器の作動に応じて、前記セレクタの制御を含む音声出力処理の作動制御を行う音声出力処理作動制御部とを備えたので、オーディオ機器や各種音声出力機器からの音声をスピーカから出力するに際して、利用者が特に明瞭に聴きたい機器の音声、またその機器において重要と思われる音声案内を自動的に選択し、利用者が希望する音声信号を強調して明瞭に出力することが可能となる。
【0056】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記音声出力処理作動制御部において、利用者が予め音声出力処理の態様を入力するメモリのデータを読み出すことにより作動制御を行うようにしたので、利用者は予め希望する音声出力処理の態様をメモリに記録しておくことができ、また音声出力作動制御部はこれを単に読み出すのみで容易に利用者の希望に添った種々の態様の音声出力処理を行うことができる。
【0057】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記メモリに入力音声が利用者にとって重要な度合を示す優先度を記録するようにしたので、音声出力処理作動制御部においてはその優先度によってセレクタの制御をはじめとする各種の音声出力処理を確実に行うことが可能となる。
【0058】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記音声出力処理作動制御部において、前記音声補正処理を行わない音声信号の入力時にビープ音を発生し、同時にモニタ画面に音声入力があったことを示す表示を行うようにしたので、特定の音声入力に対して強調補正処理を行うことにより他の入力音声が聞き取れない状態になっているときでも、予め決められた音声入力があったときにはビープ音で利用者にモニタ画面に対する注視を促すことができる。
【0059】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記ビープ音は機器の作動状態に応じて複数の種類の態様で発生させるようにしたので、前記のように特定の音声入力に対して強調補正処理を行うことにより他の入力音声が聞き取れない状態になっているとき、予め決められた音声入力があったときにはその音声入力の優先度に応じたビープ音で利用者に知らせることができ、モニタ画面に対する注視を促す程度を変化させることができる。
【0060】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記音声出力処理作動制御部において、前記音声補正処理を行わない音声信号をミュートするので、利用者にとって必要性の少ない音声については強制的に音量を減少させることができ、利用者にとって必要な音声出力をより明瞭に聞き取ることができるようになる。また、利用者にとって必要な音声を、強調補正処理を行わなくても明瞭に聞き取ることもできる。
【0061】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記音声出力処理作動制御部において、ナビゲーション装置の案内音声の内容に応じて音声出力処理の態様を変えるようにしたので、多くの案内出力がなされるナビゲーション装置において利用者にとって重要な案内音声が出力されたときとそれ以外のときとで音声出力処理の態様を変えることができ、きめの細かな音声出力処理が可能となり、利用者にとって利用しやすい音声出力処理装置とすることができる。
【0062】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、前記音声出力処理作動制御部において、機器の作動状態に応じて音声補正用フィルタを全く使用しない作動、またはセレクタによる切替作動を行わない作動を行うようにしたので、入力音声の種類によっては他の音声を聞こえなくしてしまう特定音声の強調補正処理を行わないので、利用者が適宜これらの音声を聞き分けて利用することができる。
【0063】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、オーディオ信号はセレクタに入力せず直接スピーカから出力するようにしたので、多くの場合他の音声出力機器よりも緊急性が少なく、優先度合の小さなオーディオ信号に対して切替作動等、特別の処置を施すことなく音声強調補正処理を行わない信号として区別することができる。
【0064】また、本発明に係る他の音声出力処理装置は、オーディオ信号は車両に備えたオーディオ用カースピーカから出力し、それ以外の音声信号をセレクタに入力し他のスピーカから出力するようにしたので、前記のように多くの場合他の音声出力機器よりも緊急性が少なく、優先度合の小さなオーディオ信号に対して切替作動等、特別の処置を施すことなく音声強調補正処理を行わない信号として区別することができると共に、最も音質が重視されるオーディオを車両に備え付けのカースピーカから単独で出力することができ、所望の音質を維持することができる。




 

 


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